JPH0672521U

JPH0672521U - 根菜類野菜の調理用皮むき用具

Info

Publication number: JPH0672521U
Application number: JP2197893U
Authority: JP
Inventors: 常雄福田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-03-19
Filing date: 1993-03-19
Publication date: 1994-10-11

Abstract

(57)【要約】【目的】包丁やナイフの代わりに、根菜類野菜やくだ
ものの皮を簡単に薄くすりむくことができる調理用の皮
むき用具を提供する。【構成】紙ヤスリなどの研磨面と同じような形状の砥
粒面を、保持盤（２）と頭部（４）の表面に形成したこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、根菜類野菜やくだものの皮を薄くすりむくための砥粒面を持つ、根菜類野菜の調理用皮むき用具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ジャガイモやさつまいもなどの根菜類野菜やリンゴやキウイなどのくだものの皮は、包丁やナイフを使って薄く切るようにしてむいていた。また従来より、紙ヤスリとして公知の、研磨材を接着した紙や布があった。この研磨材を接着した紙や布を使って、根菜類野菜やくだものの皮をすりむこうと思えば、すりむくことができた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには、次のような欠点があった。（イ）包丁やナイフを使って皮をむく場合、厚くむくと食べられる部分が小さくなる。包丁やナイフで皮を薄くむくのは、結構難しい。（ロ）紙ヤスリを使えば皮を薄くすりむくことができるが、研磨材を接着した紙や布を手に持ちながら皮をすりむくのは、わずらわしく面倒なことである。本考案は、これらの欠点を解決するためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、第１図に示すように、背面に保持グリップ（１）を有する保持盤（２）の表面に砥粒面（３）を形成し、該保持グリップ（１）の頭部（４）に頭部砥粒面（６）を形成することにより、根菜類野菜の調理用皮むき用具を構成する。本考案は、以上のような構成からなる根菜類野菜の調理用皮むき用具である。

【０００５】

【作用】保持グリップ（１）の軸（５）を指の間にはさんで保持盤（２）を保持し、片方の手に根菜類野菜やくだものを持ち、保持盤（２）の砥粒面（３）を根菜類野菜やくだものの表面にあてがいながらこすりあわせると、皮が薄くすりむける。また、ジャガイモなどの表面に凹凸が多いものは、頭部砥粒面（６）を使えば、凹面の皮も薄くすりむける。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例について説明する。（イ）保持グリップ（１）と保持盤（２）は、第３図に示すように、指の間にはさんで使用することとなるため、ある程度柔軟性のある材質の合成樹脂で形成する。保持グリップ（１）の軸（５）は、指の間にはさんでしっかりと安定するような太さで、直径が１２〜１５ｍｍ程度の円柱状に形成する。軸（５）の長さは、指の間にはさんだときに、保持グリップ（１）の頭部（４）が指の間から出るように、１８〜２０ｍｍ程度の長さに形成する。また頭部（４）は、直径が２５ｍｍ程度の半楕円球状または半円球状に形成し、軸（５）と一体化して保持グリップ（１）と成る。（ロ）保持盤（２）は、標準的な大きさの人の手のひらに収まる程度で、一辺の長さが８〜１０ｃｍ程度の丸みを帯びた四角形状に形成する。また、保持盤（２）の厚さは、砥粒面（３）を介して根菜類野菜やくだものの表面に押圧してこすりあわされた場合に、当該押圧してこすりあわされる力に対応して、保持盤（２）がある程度柔軟に根菜類野菜やくだものに曲接できるような厚さに形成する。（ハ）砥粒面（３）は、第４図に示すように、いわゆる紙ヤスリの研磨面と同じような形状に硬質性の合成樹脂により形成し、保持盤（２）と一体化する。（ニ）頭部砥粒面（６）も、第１図に示すように、いわゆる紙ヤスリの研磨面と同じような形状に硬質性の合成樹脂により形成する。本考案は以上のような構造で、これを使用するときは、第３図に示すように、保持グリップ（１）の軸（５）を人差し指と中指の間にはさんで保持盤（２）を保持し、片方の手に根菜類野菜やくだものを持ち、保持盤（２）の砥粒面（３）を根菜類野菜やくだものの表面にあてがいながら前後左右にこすりあわせると、砥粒面（３）とこすりあわされた部分の根菜類野菜やくだものの皮が薄くすりむける。また、ジャガイモなどの表面に凹凸が多いものは、頭部砥粒面（６）を使えば、凹面の皮も薄くすりむくことができる。なお、保持盤（２）の形は、円形状のものでもよく、また、軸（５）は、断面で楕円形状あるいは丸みを帯びた長方形状に形成してもよい。また、砥粒面（３）は、一様に平坦なものでなく、ある程度の凸状面の混在する状態に形成してもよい。また、頭部砥粒面（６）は、形成しなくてもよい。

【０００７】

【考案の効果】

手をこすりあわせているうちに、根菜類野菜やくだものの皮がすりむけてしまうため、包丁やナイフを使う場合にくらべて、きわめて簡単で容易に皮をむくことができる。たとえば、根菜類野菜のジャガイモは、表面に凹凸が多いため、包丁で皮をむくには手間がかかりわずらわしい。また、くだもののキウイは、表面に無数のひげがあるため、そのままでは食べにくく、ナイフで皮をむこうにも中がやわらかいためむきにくい。しかし、本考案の根菜類野菜の調理用皮むき用具を使えば、どちらの場合も簡単に表面の皮を、もちろんひげもすりむくことができる。しかも、包丁やナイフを使って皮をむく場合、どのように上手にむいても、むかれた皮にはある程度の厚みができる。それにくらべて、本考案の根菜類野菜の調理用皮むき用具を使えば、根菜類野菜やくだものの表面の薄い皮だけをすりむくことができる。したがって、むかれた皮が薄い分だけ、根菜類野菜やくだものの食べられる部分が多いことになり、食物資源の有効利用に役立つと共に食生活における実用効果大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の背面から見た斜視図である。

【図２】本考案の断面図である。

【図３】本考案の使用状態を背面から見た斜視図であ
る。

【図４】本考案の使用状態を正面から見た斜視図であ
る。

【符号の説明】

１保持グリップ２保持盤３砥粒面４頭部５軸６頭部砥粒面

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】背面に保持グリップ（１）を有する保持
盤（２）の表面に砥粒面（３）を形成し、該保持グリッ
プ（１）の頭部（４）に頭部砥粒面（６）を形成したこ
とを特徴とした、根菜類野菜の調理用皮むき用具。