JPH0672514A - Lng岩盤貯蔵タンク - Google Patents

Lng岩盤貯蔵タンク

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JPH0672514A
JPH0672514A JP4252029A JP25202992A JPH0672514A JP H0672514 A JPH0672514 A JP H0672514A JP 4252029 A JP4252029 A JP 4252029A JP 25202992 A JP25202992 A JP 25202992A JP H0672514 A JPH0672514 A JP H0672514A
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cavity
bedrock
lng
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heat insulating
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JP4252029A
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JP3309143B2 (ja
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Hideaki Mashita
秀明 真下
Takashi Okawa
孝 大川
Yasuhiro Hosoda
泰宏 細田
Yoshiaki Inada
善紀 稲田
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Taisei Corp
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Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、LNGをヒーターを使用せず経済的
に貯蔵でき、かつ安定して貯蔵できるLNGの岩盤貯蔵
タンクを提供することを目的とする。 【構成】本発明は、岩盤内に開設した空洞の内面に断熱
材を張り付け、断熱材の内面には金属板を張り付けて構
成した、LNG岩盤貯蔵タンクである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LNG岩盤貯蔵タンク
に関するものであり、特に極低温であるLNGを、岩盤
の内部に貯蔵するタンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】LNGは極低温の液体である。従来はL
NGを地下に貯蔵するには、地下に円筒状のコンクリー
ト製タンクを設置し内部に断熱材、金属板を張り付けて
いる。しかしタンクに向かって周辺地盤の熱が移動する
ために、岩盤貯蔵タンクの周囲の地盤を凍結させ、タン
クに凍結に伴なった力が作用する。こうした凍結の影響
を防止するために、タンク自体、あるいはその周辺に加
熱用のヒーターを設置し、周辺地盤の温度を制御する必
要がある。このように地下に設置した従来のLNG岩盤
貯蔵タンクでは、コンクリート製タンクの構築やヒータ
ーの設置に多大な費用を要し、さらにタンクが存在する
限り永久的にヒーターを加温し続ける必要があるとい
う、運転の面においても不経済なものであった。
【0003】一方岩盤の内部にトンネル状の空洞を掘削
し、その内部に液体燃料を貯蔵する方法が採用されてい
る。この方法は周囲の岩盤が強固であることから、岩盤
をタンク本体として安全に貯蔵できるという特徴を有す
る。しかしこの岩盤内での貯蔵の対象は常温の液体燃
料、あるいはLPG(−42℃)程度までの低温の液体
燃料に限られ、LNGのような極低温(−162℃)の
液体を貯蔵することは困難である。なぜなら極低温の液
体は岩盤に大きな温度収縮を与えて、既存クラックの開
口、新規クラックの発生、クラックの進展という現象を
生じ、極低温のLNGを岩盤内の空洞に貯蔵した場合、
LNGの漏洩、空洞の破壊などの問題を生じることにな
る。
【0004】
【本発明の目的】本発明はこのような点を改善するため
になされたもので、岩盤を利用してLNGをヒーターを
使用せず経済的に貯蔵でき、かつLNGの漏洩や空洞の
破壊に対して安全にLNGを貯蔵できる岩盤貯蔵タンク
を提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記の目的を達成でき
る本発明は、岩盤内に開設した空洞の内面に断熱材を張
り付け、断熱材の内面には金属板を張り付けて構成し
た、LNG岩盤貯蔵タンクである。
【0006】
【本発明の構成】以下図面を参照しながら本発明のLN
G岩盤貯蔵タンクについて説明する。 <イ>設置する位置 本発明のタンクは、岩盤の内部に設置する。すなわち岩
盤内に開設した空洞Aをタンクとして使用するものであ
り、極低温の液体を岩盤の内部に貯蔵する点が本発明の
特徴である。
【0007】<ロ>タンクの内装 岩盤の内部を掘削して設けた空洞Aの内面には断熱材1
を張り付ける。この断熱材1は、従来から公知のものの
中から選択して使用することができる。 この断熱材1
の内面には金属板2を張り付ける。この金属板2もま
た、従来公知の材料から極低温の貯蔵に適した材料を選
択して使用することができる。この金属板2は内部にL
NGを蓄えるとともに、断熱材1の密閉性が損なわれた
場合に、岩盤に発生したクラックを負圧に保ち、クラッ
クへの水の流入を生じさせるものである。
【0008】<ハ>減圧用溝 断熱材1の岩盤側の面は平滑な平面ではなく溝3を刻設
する場合がある。この溝3はたとえば半円形に凹設し、
周囲を補強して変形に対する抵抗を与えておく。この溝
3群を、断熱材1表面に円周方向、軸方向に多数本を刻
設することによって、いずれかの溝3が岩盤のクラック
に接触することになる。そしてこの溝3群と、負圧ポン
プとを吸引パイプによって接続する。この負圧ポンプを
作動させると、溝3内が減圧され、溝3に接触している
クラック内へ周囲から水が流入することになる。
【0009】<ニ>給水水路 タンクの周囲の岩盤の内部には、前記の空洞Aとは別
に、水路4を設ける。この水路4に水を、自然のままか
あるいは人工的に加圧して供給する。一般にはこの水路
4は、空洞Aの近くに配置する。すると水路4から岩盤
内に浸透した水は、徐々に移動して空洞A周囲のクラッ
クに流入することになる。空洞Aの周囲には水路4によ
り加圧された水圧が加わっており、一方、冷却中に発生
した、あるいは開口したクラックは圧力が低い。そのた
めに、周囲の水は空洞A側のクラックへ吸引される。し
たがって給水水路4から供給された水は、徐々に空洞A
周囲のクラックに流れ込むことになる。
【0010】上記の水路4は空洞Aの上部の位置に配置
する場合がある。さらに図3に示すように、加圧水路4
を、空洞Aの周囲の岩盤内に、空洞Aを包囲する状態で
設ける場合もある。このように空洞Aを包囲する状態で
水路4を設ければ、空洞A周囲のクラックに水を流し込
む作用はより効果的となる。
【0011】
【作用】前記したように岩盤の内部に極低温のLNGを
直接貯蔵したら、岩盤自体が冷却され、その温度応力に
よって空洞A周囲の岩にクラックが発生する。しかし本
発明のタンクであれば岩とLNGとの間には金属板2と
断熱材1が介在している。そのためにLNGが直接クラ
ック内に流れ込むことはなく、温度だけが断熱材1を通
して除々に周囲の岩盤に伝達してゆく。したがって、ク
ラックには地下水が流れ込むが、断熱材1によって緩や
かに冷却されるため、地下水はクラック内を充填した後
そのまま凍結する。その結果クラックは氷によって充填
されることになる。このようにすべてのクラックは氷に
よって充填されるから、空洞Aの周囲には水密ゾーンが
形成され、金属板2が破壊した場合でもLNGの漏洩を
確実に防止することができるとともに、岩盤の力学的安
定性を確保することができる。
【0012】この場合、金属板2の存在によりクラック
内へのLNG侵入が阻止され、発生したクラックを低い
圧力に保つことができる。それゆえに断熱材1を介在し
て熱だけが伝達するためクラック内に水を充填してその
水を凍結させ、氷によって岩盤を補強することができ
る。直接岩盤にLNGを貯蔵し、そのLNGがクラック
に流入した場合、クラック内への水の充填が確実になさ
れたか否か保証がない。
【0013】
【発明の効果】本発明のLNG岩盤貯蔵タンクは以上説
明したようになるから次のような効果を得ることができ
る。 <イ>岩盤の内部に設けた空洞をタンク本体として利用
するため、コンクリート、鋼製タンクのように人工的に
タンク構造体を構築する必要がない。 <ロ>従来の低温地中タンクのように、凍結を防止する
ためのヒーターを必要としない。したがってその設置と
管理に要する費用が発生せず、経済的である。 <ハ>空洞の周囲に存在するクラック、および新たに発
生するクラックに水を流し込み、それを凍らせて氷によ
って充填してしまうことができる。したがって空洞の周
囲は常に密実の状態であり、万一タンクの金属板が破壊
しても周囲に漏洩することがない。また空洞の周囲が氷
によって補強されていることになるから、岩盤の力学的
安定性を確保することができる。 <ニ>貯蔵槽が地下の岩盤内に設置されているため、地
上の景観や環境保全、地上の有効利用、LNGの漏洩に
対する安全性といった点で有利であり、また地震時にお
ける安全性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のLNG岩盤貯蔵タンクの説明図
【図2】その斜視図
【図3】他の実施例の説明図
フロントページの続き (72)発明者 稲田 善紀 愛媛県松山市石手白石甲36−15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】岩盤内に開設した空洞の内面に断熱材を張
    り付け、 断熱材の内面には金属板を張り付けて構成した、 LNG岩盤貯蔵タンク
  2. 【請求項2】岩盤内に開設した空洞の内面に断熱材を張
    り付け、 断熱材の内面には金属板を張り付けて構成し、 前記空洞の近傍の岩盤内には、前記空洞周囲の岩盤に存
    在するクラックに水を流入させるための加圧水路を設け
    てなる、 LNG岩盤貯蔵タンク
  3. 【請求項3】岩盤内に開設した空洞の内面に断熱材を張
    り付け、 この断熱材の岩盤側には、溝を刻設し、 この溝には負圧を与えて、 断熱材の周囲の岩盤のクラックに水を吸引させるよう構
    成した、 LNG岩盤貯蔵タンク
  4. 【請求項4】岩盤内に開設した空洞の内面に断熱材を張
    り付け、 断熱材の内面には金属板を張り付けて構成し、 前記空洞の上部の岩盤内には、前記空洞周囲の岩盤に存
    在するクラックに水を流入させるための加圧水路を設け
    てなる、 LNG岩盤貯蔵タンク
  5. 【請求項5】岩盤内に開設した空洞の内面に断熱材を張
    り付け、 断熱材の内面には金属板を張り付けて構成し、 前記空洞の周囲の岩盤内に、空洞を包囲する状態で、前
    記空洞周囲の岩盤に存在するクラックに水を流入させる
    ための加圧水路を設けてなる、 LNG岩盤貯蔵タンク
JP25202992A 1992-08-28 1992-08-28 Lng岩盤貯蔵タンク Expired - Fee Related JP3309143B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009257048A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 Shimizu Corp 低温岩盤貯槽

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JP2009257048A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 Shimizu Corp 低温岩盤貯槽

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