JPH0754366A - 低温貯蔵物用地下タンク - Google Patents

低温貯蔵物用地下タンク

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Publication number
JPH0754366A
JPH0754366A JP5219240A JP21924093A JPH0754366A JP H0754366 A JPH0754366 A JP H0754366A JP 5219240 A JP5219240 A JP 5219240A JP 21924093 A JP21924093 A JP 21924093A JP H0754366 A JPH0754366 A JP H0754366A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
natural ground
lining
cooling
concrete
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5219240A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyokazu Ogawa
豊和 小川
Katsunori Fukui
勝則 福井
Shigeru Iiboshi
茂 飯星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP5219240A priority Critical patent/JPH0754366A/ja
Publication of JPH0754366A publication Critical patent/JPH0754366A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 地山が膨張、収縮のいずれかの性質を持つ場
合であっても、コンクリ−ト覆工の剪断破壊あるいは引
張り破壊及び剥離を防止することができる低温貯蔵物用
地下タンクを提供する。 【構成】 地下にコンクリ−ト覆工3により貯蔵用空間
部を設けて構成した低温貯蔵物用地下タンクにおいて、
コンクリ−ト覆工と地山面との間に、冷却により圧縮性
あるいは膨張性を示す材料により中間覆工1を造成する
低温貯蔵物用地下タンクである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低温貯蔵物用地下タンク
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LNGなどの極低温物質の貯蔵には、従
来から図3に示すような地下タンクが用いられている。
この地下タンクは、地下にコンクリ−ト覆工aにより貯
蔵用空間部を設けて構成される。岩盤とコンクリ−ト覆
工aの境界付近には、岩盤の凍結による熱応力をコンク
リ−ト覆工aに与えないためにヒ−ティングパイプbを
埋設する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、地盤は凍結工
法で実証されているように、凍結により著しい強度増加
と完全な止水性が得られる。しかし、従来の極低温物質
の貯蔵タンクには、この特性は生かされていない。この
原因は、コンクリ−ト覆工と地盤を共に冷却すると、地
盤の収縮や膨張のため、コンクリ−ト覆工に過度な圧縮
応力や引張り応力が作用するためである。即ち、周囲地
山が水分を多量に含む土などのル−ズな物質で構成され
ている場合には、低温貯蔵物をタンク内に貯蔵して冷却
を開始すると、地山はタンク内側に向かう凍上と、冷却
度に応じた膨張を起こし、コンクリ−ト覆工aを圧縮す
る。 そして、この圧縮力にコンクリ−ト覆工aが耐え
られない場合、コンクリ−ト覆工aに剪断破壊が生じ
る。また、地山が岩石などの緻密な物質で構成されてい
る場合には、同様に冷却を開始すると、地山は冷却度に
応じて収縮し、コンクリ−ト覆工aに引張り破壊を発生
させる。このとき、コンクリ−ト覆工aより地山の収縮
が大きい場合は、両者は剥離することになる。このよう
に、地山が膨張、収縮のいずれかの性質を持つ場合、従
来の地下タンクのように、周囲の地山面とコンクリ−ト
覆工aが直に接触していると、コンクリ−ト覆工aの剪
断破壊あるいは引張り破壊及び剥離の原因となる。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、地山が膨張、収縮のいずれか
の性質を持つ場合であっても、コンクリ−ト覆工の剪断
破壊あるいは引張り破壊及び剥離を防止することができ
る低温貯蔵物用地下タンクを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、地下に
コンクリ−ト覆工により貯蔵用空間部を設けて構成した
低温貯蔵物用地下タンクにおいて、前記コンクリ−ト覆
工と地山面との間に、冷却により圧縮性あるいは膨張性
を示す材料により中間覆工を造成することを特徴とす
る、低温貯蔵物用地下タンクである。
【0006】
【実施例】中間覆工は、凍結により周囲地山が膨張する
場合には、冷却により圧縮性を示す材料で造成する。例
えば、空気や発泡スチロ−ルを混入したモルタル類など
を用いる。また、凍結により周囲地山が収縮する場合に
は、冷却により膨張性を示す材料で造成する。例えば、
高含水モルタルなどを用いる。
【0007】
【施工方法】次に、本発明の地下タンクの施工方法につ
いて説明する。 <イ>中間覆工の造成 図1に示すように、トンネル掘削の後、周囲地山の性質
に適応する圧縮性あるいは膨張性を示す材料を吹き付
け、中間覆工1を造成する。そして、複数のロックボル
ト2を打ち込み、周囲地山の崩壊を防止する。
【0008】<ロ>内側コンクリ−ト覆工 内側コンクリ−ト覆工3においては、冷却の温度応力に
耐え得るコンクリ−ト覆工とし、ガス及び液漏れ防止の
ためのメンブレ−ンや、周辺地盤への熱損失の制御のた
めの断熱材を設け、信頼性の高い耐圧性と遮蔽性を確保
する。また、中間覆工1との間に止水シ−トを設ける場
合もある。
【0009】<ハ>ボ−リング孔からの給水 掘削時の地山の岩石の乾燥による熱物性の変化について
は、タンク上部に沿って側孔4を掘削し、その側壁にボ
−リング孔5を複数設け、このボ−リング孔5より給水
を行って、上記熱物性の変化の対策を行う。
【0010】<ニ>過大水圧の低下 凍結時に透水性の低下による地下水の覆工への水圧の増
加については、先ずトンネル掘削開始前から存在してい
た過大な水圧を、側孔4及びボ−リング孔5で低下さ
せ、適正な水位に保持し、さらに貯蔵タンク下部に配設
したドレ−ン材6により排水を行い、覆工構築から凍結
時のすべての段階でその安定性を図る。
【0011】<ホ>タンク終端部(妻部) タンク終端部(妻部)の安定性については、図2に示す
ように、中間覆工1及びコンクリ−ト覆工3と同様の材
料で妻部11、31を造成し、その安定化を図る。
【0012】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるた
め、次のような効果を得ることができる。 <イ>地山とコンクリ−ト覆工との間に冷却により圧縮
性を有する中間覆工を設けることによって、凍結により
周囲地山が膨張しても、この中間覆工部分で地山の膨張
を吸収するため、コンクリ−ト覆工に剪断破壊が発生す
るのを防止することができる。
【0013】<ロ>冷却により膨張性を有する中間覆工
を設けることによって、凍結により地山が収縮しても、
中間覆工部分が地山に追従するため、コンクリ−ト覆工
に引張り破壊及び剥離が発生するのを防止することがで
きる。
【0014】<ハ>空洞周囲の岩盤を凍結させるため、
極低温物質の貯蔵運転時には、空洞の安定性と止水性は
より高いものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の地下タンクの断面図
【図2】 本発明の地下タンクの平面図
【図3】 従来技術の説明図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下にコンクリ−ト覆工により貯蔵用空
    間部を設けて構成した低温貯蔵物用地下タンクにおい
    て、 前記コンクリ−ト覆工と地山面との間に、冷却により圧
    縮性あるいは膨張性を示す材料により中間覆工を造成す
    ることを特徴とする、 低温貯蔵物用地下タンク。
JP5219240A 1993-08-12 1993-08-12 低温貯蔵物用地下タンク Pending JPH0754366A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5219240A JPH0754366A (ja) 1993-08-12 1993-08-12 低温貯蔵物用地下タンク

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JP5219240A JPH0754366A (ja) 1993-08-12 1993-08-12 低温貯蔵物用地下タンク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0754366A true JPH0754366A (ja) 1995-02-28

Family

ID=16732415

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5219240A Pending JPH0754366A (ja) 1993-08-12 1993-08-12 低温貯蔵物用地下タンク

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JP (1) JPH0754366A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007120064A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Shimizu Corp 低温地下タンク施設の施工方法
JP2008208889A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Shimizu Corp 低温岩盤貯槽
JP2008298101A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Shimizu Corp 低温液化ガスの岩盤内貯蔵施設およびその施工方法ならびに漏洩検査方法

Cited By (3)

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