JPH0672417A - 包装袋の熱封方法及びその装置 - Google Patents

包装袋の熱封方法及びその装置

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JPH0672417A
JPH0672417A JP4221536A JP22153692A JPH0672417A JP H0672417 A JPH0672417 A JP H0672417A JP 4221536 A JP4221536 A JP 4221536A JP 22153692 A JP22153692 A JP 22153692A JP H0672417 A JPH0672417 A JP H0672417A
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JP
Japan
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heat
packaging bag
sealing
sealer
article
Prior art date
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JP4221536A
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English (en)
Inventor
Wataru Takenouchi
渉 竹之内
Toshiharu Nagasawa
俊治 長澤
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装袋とその収納物品との間のだぶつきを防
止し、物品のタイト性及びそれに伴う美観を損なうこと
のない包装袋の熱封方法及びその装置の提供。 【構成】 本実施例の包装袋の熱封装置1は、熱可塑性
材料製の包装袋2に物品3を充填後、該包装袋2の開口
端部2aを熱シールするものであって、上記包装袋2の
開口端部2aに当てて該部分を熱シールするシーラ4
と、該シーラ4と上記包装袋2内に物品が収納された本
体2bとの間に、冷媒により冷却された熱遮断具5a、
5bを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品の包装装置におけ
る包装袋の熱封方法及びその装置に関し、特に、生理用
ナプキン、使い捨ておむつ等の軟性物品の他、食品、日
用品等の種々の物品(または製品)を包装してシールす
るための包装袋の熱封方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】物品は、包装が容易で安価な熱可塑性材
料製の包装袋に収納された後、市場に供給されるのが一
般的である。例えば、生理用ナプキンや、使い捨ておむ
つ等においては、熱可塑性のフィルムを包装袋とし、該
包装袋に、これらの複数の物品を一体包装(集積包装)
して製品としている。この種の物品の包装方法は、通
常、包装袋内に物品を充填した後、該包装袋の開口端部
を熱シール(熱封)するものであるが、かかる熱シール
の方法として、いわゆるバンドシールによる連続シール
方式が公知である。かかるバンドシール方式は、ヒート
ブロックにより間接的に加熱された耐熱バンドを、包装
袋の搬送速度と同速度で移動させつつ、袋の開口端部に
圧接させて熱シールするものであり、かかる方法によれ
ば、包装袋を連続シールすることができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし乍ら、上述の従
来の包装袋の熱封方法は、包装袋に物品が収納された状
態(以下「包装製品」という)の本体が上述したヒート
ブロックに接し易く、包装製品の本体が上述したヒート
ブロックに接すると、包装袋が熱溶融して破損してしま
うため、図6に示すように、包装製品の本体2bの開口
側端面とシール位置との距離Lを大きくとらなければな
らない(例えば15mm以上)という不都合がある。この
ように、包装の開口端面とシール位置の間隔Lを大きく
とると、包装袋とその内容物品との間にだぶつきを生
じ、物品のタイト性及びそれに伴う美観を著しく損ねる
という問題点がある。特に、包装袋の連続シールを更に
高速にしつつシール強度を維持させるためには、ヒート
ブロックを更に高熱化することが望まれるが、ヒートブ
ロックの高熱化をはかるためには、包装の開口端面とシ
ーラとの間隔Lを大きくとらなければならない。
【0004】従って、本発明の目的は、包装袋とその収
納物品との間のだぶつきを防止し、物品のタイト性及び
それに伴う美観を損なうことのない包装袋の熱封方法及
びその装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性材料
製の包装袋に物品を充填後、該包装袋の開口端部を熱シ
ールする包装袋の熱封方法において、上記包装袋の開口
端部にシーラを当てて該部分を熱シールする際に、該シ
ーラと上記包装袋の物品が収納された本体との間に、冷
媒により冷却された熱遮断具を介在させることを特徴と
する包装袋の熱封方法を提供することにより、上記目的
を達成したものである。更に、本発明は、熱可塑性材料
製の包装袋に物品を充填後、該包装袋の開口端部を熱シ
ールする包装袋の熱封装置において、上記包装袋の開口
端部に当てて該部分を熱シールするシーラと、該シーラ
と上記包装袋内に物品が収納された本体との間に介在さ
れ、冷媒により冷却された熱遮断具とを備えることを特
徴とする包装袋の熱封装置を、併せて提供するものであ
る。
【0006】
【作用】本発明の包装袋の熱封方法は、包装袋の開口端
部にシーラをあてて、その部分を熱溶着させて、熱シー
ルする。シーラと、物品が収納されている袋本体の間に
配置された熱遮断具は、シーラの熱を包装製品の本体に
伝達されることを阻止し、包装袋の開口端部に近接する
部分における熱による破損を防止する。更に、熱遮断具
を設けたことにより、包装袋の開口端部に近接する部分
への熱の影響を少なくできるから、シール位置を本体に
近づけることができ、包装袋のタイト性を高めることが
できる。
【0007】
【実施例】以下に添付図面を参照して、本発明の好まし
い一実施例を詳細に説明する。図1は本実施例の包装袋
の熱封装置の正面図、図2は図1に示す包装袋の熱封装
置をIIーII線で切断した状態を示す断面図、図3は図2
に示す包装袋の熱封装置をIII ーIII 線側から見た背面
図、図4はシール前の状態を示す包装袋の斜視図、図5
はシール後の状態を示す包装袋の斜視図である。
【0008】最初に、本発明の実施例による包装袋の熱
封装置について説明する。本実施例の包装袋の熱封装置
1は、熱可塑性材料製の包装袋2に物品3を充填後、該
包装袋2の開口端部2aを熱シールするものであって、
上記包装袋2の開口端部2aに当てて該部分を熱シール
するシーラ4と、該シーラ4と上記包装袋2内に物品が
収納された本体2bとの間に、冷媒により冷却された熱
遮断具5a、5bを備えている。
【0009】図4に示すように、熱可塑性材料製の包装
袋2に物品3を充填した包装製品Aは、搬送コンベア6
により、一定の速度で矢印B方向に搬送されるようにな
っている。包装袋2の材質は、熱可塑性材料であるが、
具体的には、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げら
れる。
【0010】搬送コンベア6には、包装製品Aが載置さ
れるコンベアベルト7が設けられており、そのコンベア
ベルト7には、包装製品Aをコンベアベルト上に支持す
るプッシャー8が等間隔に配置されている。尚、コンベ
アベルト7は、搬送ローラ9により駆動され、常時一定
速度で移送されている。搬送コンベア6の一側部には、
シーラ4が配置されており、包装袋2の移送状態のまま
包装袋の開口端部を熱シール(熱封)するようになって
いる。
【0011】シーラ4は、搬送コンベア6から突出した
包装製品Aの開口端部2aを挟持する一対の上下のバン
ド11a、11bを備え、該バンド11a、11bは一
対の駆動ローラ12a、12bにそれぞれ橋架されてお
り、上述の搬送ベルト6における包装製品の移送速度と
同じ速度で搬送されるようになっている。バンド11
a、11bは、耐熱、耐磨耗性材質が用いられるが、本
実施例では、ガラステープが使用されており、後述のヒ
ートブロックの熱が伝達されて、挟持している開口端部
2bを熱シールするものである。即ち、シーラ4には、
それぞれ上下のヒートブロック14a、14bが設けら
れ、ヒートブロック14a、14bに上述の上下のバン
ド11a、11bが接触して配置され、ヒートブロック
14a、14bの熱がバンド11a、11bに伝達され
るようになっている。
【0012】ヒートブロック14a、14bは、包装製
品Aの搬送方向に沿って延出されているが、その延長方
向の長さHは100〜400mmが好ましい。また、ヒー
トブロック14a、14bは、バンド11a、11bの
近傍にそれぞれヒータ16a、16bと温度調節のため
の熱電対17a、17bを具備しており、設定された温
度に対する現行温度を熱電対17a、17bにて検知
し、検知温度をヒータ16a、16bにフィードバッッ
クして、温度調節が図られている。尚、本実施例におけ
る設定温度は、連続シールにおける包装製品の搬送速度
によって異なるが、好ましくは150℃〜250℃であ
る。
【0013】熱遮断具5a、5bは、上述のヒータ一1
6a、16bと包装製品Aの本体2bとの間に配置され
ており、それぞれ本体2bの開口端面に隣接し且つ該端
面を覆うように延出されている遮蔽プレートを主体とし
ており、該遮蔽プレートには、冷却水が導入される冷却
用孔15a、15bが形成されている。この冷却用孔1
5a、15bには、外部から導入された冷却水がポンプ
にて水循環され、ヒートブロック14a、14bの熱を
受けて系外へ排出するようになっている。尚、熱遮断具
5a、5bは包装製品Aの搬送方向に沿って設けられ、
包装製品Aの本体2bの開口側端面に当接してその移動
を案内するガイドの役目をも果たすものである。
【0014】更に、シーラ4には、バンド11a、11
bと平行に、開口端部の先端を挟持するチャッキングベ
ルト18a、18bが配置されており、該チャッキング
ベルト18a、18bは駆動ローラ19a、19bに橋
架されており、バンド11a、11bと同じ速度で移動
するようになっている。このようなチャッキングベルト
18a、18bにより、コンベアベルト7上の包装製品
Aを安定に搬送するとともに、搬送ベルト7の幅方向
(搬送方向と直交する方向)における包装製品の位置ず
れをなくすことができる。
【0015】ヒートブロック14の下流側には、熱溶着
したシール面を挟持して冷却する冷却ロール21a、2
1bが連設されており、シール強度を強固なものにして
いる。冷却ロール21a、21bの更に、搬送方向下流
側には、シール部分より先端の不要部分をカットするカ
ッター22が設けられている。
【0016】次に、本実施例による包装袋の熱封方法に
ついて説明する。図4に示すように、包装袋2内に物品
3が充填された包装製品Aは、図1に示すように、搬送
コンベア6の搬送ベルト7に載置され、プッシャ8に支
持されつつ搬送方向Bに沿って等速度で搬送されて、シ
ーラ4ヘ搬送されるが、搬送ベルト7の一側部からは包
装袋の開口端部が突出された状態で搬送される。シーラ
4では、チャッキングベルト18a、18bが開口端部
2aの先端を保持し、搬送ベルト7と同じ速度で移動す
る。これにより、包装製品の移送をスムーズに行うとと
もに、ベルト幅方向における位置ずれが防止される。続
いて、バンド11a、11bに開口端部2aにおける熱
溶着すべき部分が挟持されて、更に移送される。
【0017】ヒートブロック14a、14bは、ヒータ
ー16a、16bにより加熱されるが、かかる加熱は熱
電対17a、17bによりヒートシール部分の温度が検
知され、適当な温度を保つように制御されている。一
方、包装製品Aの本体2aの開口端部側は、板状に延出
した熱遮断具5a、5bにより覆われ、包装袋本体側に
放射されるヒーター16a、16bの熱が遮断される。
尚、熱遮断具5a、5bが受けた熱は、冷却水により、
系外にくみ出される。従って、製品包装本体2aがヒー
トブロックの熱により損傷を受けることがなく、更に、
ヒートブロック14a、14bを製品包装本体2aに近
づけることができる。よって、製品包装本体2aからの
シール位置Lを短くとることができ、これによって包装
袋のタイト性を高めることができる。
【0018】尚、シール位置Lは、図6に示す従来例の
ように、約15mm以上であったものを、本実施例では、
5mm〜6mmとすることができる。また、熱遮蔽具5a、
5bは、包装製品Aの本体2bの開口端部側の端面に沿
って包装製品Aの移動を案内する。そして、ヒートブロ
ック14a、14bの熱がバンド11a、11bを介し
て包装袋の開口端部を熱溶着する。溶着後、包装製品A
の端部からバンド11a、11b及びチャッキングベル
ト18a、18bが外され、続いて該溶着部分を冷却ロ
ール21a、21bが挟持して冷却し、該部分のシール
強度を強固にする。
【0019】続いて、熱溶着したシール面は冷却ロール
21a、21bにより冷却され、シール強度を強固にさ
れた後、カッター22が、開口端部における不要部分を
カットして図5に示すような包装製品を得る。
【0020】ここで、本実施例に基づく試験例について
説明する。 A.以下の条件で包装袋の熱シールを行った。 〔包装フィルムの材質〕厚さ50μm のポリエチレンフ
ィルム フィルム融点110℃ 〔テスト環境〕 室温23℃ 湿度45% 〔収納する物品〕生理用ナプキン 〔熱遮断具〕 材質SUS304 厚み3mm 〔シール幅〕1.5mm 〔包装製品搬送速度〕40m/分 〔包装製品のサイズ〕 図4において、縦(E)が70
mm、横(F)が195mm、高さ(G)が250mm。
【0021】B.熱シールテスト 上述の条件で得た包装製品のシール部分について、ヒー
トブロックの設定温度と搬送速度とを種々変化させた場
合についてシール強度を測定した。シール強度測定は、
JISーZ1711のT剥離方法に基づいて行ったもの
で、図7に示す方法でその引張強度を測定した。その結
果を下記表1に示す。尚、テスト片の幅Jは15mmとし
た。表1において、○はシール強度が1000(g/1
5mm幅)以上を示し、×はシール強度が1000(g/
15mm幅)より小さいことを示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1から明らかなように、ヒートブロック
の設定温度を高くすれば、包装製品の搬送速度を高める
ことができる。例えば、ヒートブロックの設定温度18
0℃では、包装製品の搬送速度は10m/分で充分なシ
ール強度を得ることができるが、15m/分では充分な
シール強度を得ることができない。一方、ヒートブロッ
クの設定温度を230℃とすれば、搬送速度を30m/
分にすることができ、かかる場合にも充分なシール強度
を得ることができる。従って、熱遮断具を設けることに
より、ヒートブロックの設定温度を高めることができれ
ば、包装製品の連続シールの高速化を図ることができ
る。
【0024】次に、熱遮断具の遮断プレートの水冷効果
について試験した。ヒートブロックの設定温度に対する
熱遮断具の遮断プレートの温度を測定した。その結果を
下記表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】表2から明らかなように、ヒートブロック
の設定温度が240℃の場合、「水冷却なし」では12
0℃であるが、「水冷却あり」の場合には80℃とする
ことができる。従って、遮断プレートのみで遮断するよ
り、遮断プレートを水冷却した方が熱遮断具を充分に冷
却することができることが明らかである。
【0027】本発明は上述した実施例に限定されず、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例
えば、熱遮断具を冷却する冷媒は冷却水に限らず、空気
等の他の冷媒であってもよい。また、シーラは、ヒート
ブロックによりとバンドを間接的に加熱する構成に限ら
ず、加熱部材により直接に熱シールするべき開口端部を
加熱するものであってもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明の包装袋の熱封方法及びその装置
によれば、包装袋の開口端部の熱シール位置を包装袋の
本体に近接できるから、包装袋とその収納物品との間の
だぶつきを防止し、物品のタイト性及びそれに伴う美観
を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の包装袋の熱封装置の正面図である。
【図2】図1に示す包装袋の熱封装置をIIーII線で
切断した状態を示す断面図である。
【図3】図1に示す包装袋の熱封装置をIII-III 側から
見た背面図である。
【図4】シール前の状態を示す包装袋の斜視図である。
【図5】シール後の状態を示す包装袋の斜視図である。
【図6】従来のシール後の状態を示す包装袋の斜視図で
ある。
【図7】引張強度試験の方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 包装袋の熱封装置 2 包装袋 3 物品 4 シーラ 5a、5b 熱遮断具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性材料製の包装袋に物品を充填
    後、該包装袋の開口端部を熱シールする包装袋の熱封方
    法において、 上記包装袋の開口端部にシーラを当てて該部分を熱シー
    ルする際に、該シーラと上記包装袋の物品が収納された
    本体との間に、冷媒により冷却された熱遮断具を介在さ
    せることを特徴とする包装袋の熱封方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性材料製の包装袋に物品を充填
    後、該包装袋の開口端部を熱シールする包装袋の熱封装
    置において、 上記包装袋の開口端部に当てて該部分を熱シールするシ
    ーラと、該シーラと上記包装袋内に物品が収納された本
    体との間に介在され、冷媒により冷却された熱遮断具と
    を備えることを特徴とする包装袋の熱封装置。
JP4221536A 1992-08-20 1992-08-20 包装袋の熱封方法及びその装置 Pending JPH0672417A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005289461A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Kawashima Packaging Mach Ltd 製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置
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