JP4560322B2 - 製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置 - Google Patents

製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4560322B2
JP4560322B2 JP2004108305A JP2004108305A JP4560322B2 JP 4560322 B2 JP4560322 B2 JP 4560322B2 JP 2004108305 A JP2004108305 A JP 2004108305A JP 2004108305 A JP2004108305 A JP 2004108305A JP 4560322 B2 JP4560322 B2 JP 4560322B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
main body
cylindrical main
packaging
cylindrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004108305A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005289461A (ja
Inventor
貴史 穂積
Original Assignee
株式会社川島製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社川島製作所 filed Critical 株式会社川島製作所
Priority to JP2004108305A priority Critical patent/JP4560322B2/ja
Publication of JP2005289461A publication Critical patent/JP2005289461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4560322B2 publication Critical patent/JP4560322B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

この発明は、製品を内部に収容する筒状本体部と当該筒状本体部から延びて合掌状に合わされた両側縁部とを有する筒状包装材の両側縁部をシールするセンターシーラを備えた製袋充填包装装置に適用され、センターシーラからの熱が筒状本体部に伝達されるのを防止するセンターシーラ用熱遮蔽装置に関する。
従来、袋包装体を連続して製造する包装機として、図4に示すような横型製袋充填包装機30が知られている。図4(a)は横型製袋充填包装機の一例を示す斜視図、同(b)は(a)の横断面図である。横型製袋充填包装機30は、ウェブ状包装材42を筒状包装材43に成形し、筒状包装材43の内部に包装物である製品Aを充填するか又は送り込んで、筒状包装材43を製品Aの前後で横断的にシールすることにより、製品Aが収容された袋包装体46を高速且つ連続して製造可能な包装機である。フィルムロール41から案内ロール31及び紙引きロール32によって繰り出されたウェブ状包装材42は、フォーマ等の成形器33によって走行されつつ筒状に成形される。筒状包装材43は、合わせられた両側端縁44,44を挟む一対の紙引きローラ35,35から成る包装材送り手段34によって引っ張られて、案内板39,39上を摺動走行される。包装材送り手段34の後流には、案内板39,39の下方において、加熱された円筒状シール面を有する一対の回転型のヒートシールローラ37,37から成るセンターシーラ36が配設されており、筒状包装材42の両側端縁44,44はヒートシールローラ37,37間に挟まれて加熱・加圧されることにより溶着される。
横型製袋充填包装機30では、筒状包装材43は両側端縁部44,44を下側に向けて走行するので、両側端縁部44,44を溶着するセンターシーラ36は筒状包装材43が走行する案内板39,39の下側に配置される。ヒートシールローラ37,37が発生した熱の一部は、ヒートシールローラ37,37周りに存在する空気に伝達され、その空気が対流によって上昇し、案内板39,39に伝達される。また、案内板39,39には、ヒートシールローラ37,37からの輻射熱によっても熱が伝達される。したがって、筒状包装材43の両側端縁部44,44がセンターシーラ36で溶着される前後の領域においては、筒状本体部45やその内部に収容されている製品Aは、高温になっている案内板39,39からの熱の影響を受けやすい。
包装する製品Aが熱の影響を受けやすい物、例えば、チョコレートやクリーム、或いはそれらを用いた製品である場合には、製品Aは熱で溶けたり形を崩すことがある。また、包装材43が熱に敏感な材料(例えば、ポリエチレン等)である場合には、案内板39,39から受ける熱が皺や弛みの原因になることがある。特に、包装装置が何かのトラブルによって一時的に停止したときには、センターシーラ36の近傍にたまたま停止した筒状包装材43の筒状本体部45やその内部の製品Aは長い時間に亙って案内板39,39からの熱を受け続け、熱の影響を受けた製品Aや筒状包装材43から成る袋包装体は、結果的に商品価値を下げることがある。
製品を内部に収容する筒状包装材の筒状本体部から延びて合掌状に合わされた両側縁部にセンターシールを形成するセンターシーラを備えた製袋充填包装装置には、センターシーラからの熱が案内板又はそれに相当する板部材を介して筒状本体部に伝達されるのを防止するセンターシーラ用熱遮蔽装置を適用することが既に提案されている。センターシーラ用熱遮蔽装置は、製品を収容している筒状本体部への熱の影響を軽減又は解消するために、センターシーラと案内板との間に熱遮蔽手段を配置することで構成されている。図5に示すように、熱遮蔽手段50は二枚の金属薄板51,51の間に水路板52を挟み込んだ構造を有している。水路板52には、二枚の金属薄板51,51で挟んで溶接によって貼り合わせて封鎖状態としたときに水路となる水路孔パターン53が形成されている。下方の金属薄板51には、外部から給水用と排水用の少なくとも2本の水管を接続するために、水路に繋がるニップル54,55が取り付けられている。熱遮蔽手段50を用いることで、センターシーラから案内板等に向かおうとする熱は熱遮蔽手段50で遮断され、熱遮蔽手段50に吸収された熱は水路を流れる冷却水によって奪われて排出される。したがって、熱遮蔽手段50の金属薄板51,51の温度は高温になることなく、包装材の劣化や包装材に皺、弛みが生じるのを防止するとともに、内部に収容されている製品を熱から守っている。
しかしながら、このような熱遮蔽手段では、水路板52において水路孔パターン53を穿ける加工が難しく、全体の薄肉化が困難である。水路板52に両金属薄板51,51を貼り合わせたときの全体の厚さは、標準的な2mmの要求に対して倍以上となることも珍しくはない。熱遮蔽手段50の厚さが厚くなると、熱遮蔽手段50の厚さ分だけ筒状本体部から延びる両側端縁の長さを長くする必要があるとともに、筒状本体部からセンターシールが実際に施される部分までの間の無駄部分の距離が長くなる。筒状包装材の両側端縁を両側から紙引きローラで挟み、紙引きローラの回転によって筒状包装材を紙送りする紙引き部においても、同様の距離が長くなる。このような現象が生じると、製袋時の袋の絞り具合や、センターシールが施されて形成される背バリの倒れが甘くなり、袋の保形性が低下するおそれがある。また、水路孔パターン53の形状が複雑でありその加工を含む熱遮蔽手段の製造コストが上昇するとともに、内部の水圧降下を考えると冷却効果は十分とは言えないという問題もある。
製袋装置の運転停止時等において、フォーマの底側の基板が縦シーラからの熱を長時間受ける場合にその熱によって包装フィルムの溶融着・収縮現象が生じるのを回避するために、縦シーラとフォーマの基板との間に薄板状のガイド板を設け、ガイド板と基板の間に形成される間隙部に冷却用のエアを供給することが提案されている(特許文献1)。また、同様の横型の包装装置において、フォーマの下流で被包装体を収容する筒状の包装用フィルムを走行案内する案内板と縦シーラとの間に金属板を配置して案内板と金属板との間に冷却用のエアを供給することが提案されている(特許文献2)。これらの提案は、製袋装置の型式としてフォーマの基板の下方に縦シーラを配置するもの、或いは案内板の下方に金属板を配置するものに特定されている。したがって、包装フィルムの筒状本体部から延びる合掌状の両側縁部には、筒状本体部の底部に繋がる位置から縦シーラによるヒートシールが実際に施される部分までの間に、基板の板厚に加えて少なくともガイド板の板厚及びガイド板と基板との間の間隙幅の合計長さ、或いは案内板と金属板との板厚及び両板間の間隙幅の合計長さを余裕として必要とする。そのため、製造された袋においては、両側縁部のうち、実際にシールされて背バリとならずに筒状本体部側に残される無駄部分が長くなる。無駄部分が長くなると、背バリを折り曲げるときの倒れが甘くなり、メリハリの効いた包装袋が得られ難くなる。
実公平4−7052号公報(第3欄第6〜34行、第1図) 実開昭59−175004号公報(明細書第4頁第9行〜第5頁第2行、図4)
そこで、製品を包む筒状包装材の筒状本体部の底部分とセンターシーラとの間の距離が長くなるのは、筒状本体部の底部分とセンターシーラとの間に、水路板を挟んだ冷却板の構造等、相当の厚みのある冷却用の部材を配置することに起因していることに着目して、熱の回収・排出の方式を基本的に変更して、センターシーラから筒状包装材への熱の伝達を遮断する熱遮蔽構造の厚みを可及的に薄くする点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、製袋充填包装装置において、製品を包む筒状包装材の筒状本体部とセンターシーラとの間に、自身の温度上昇を防止するとともにセンターシーラから筒状本体部への熱の伝達を遮断する熱遮蔽板を配置することで、筒状本体部の底部分とセンターシーラとの間の距離を可及的に短くして、製袋時の袋の絞りや背バリの倒れのメリハリを明確にし、袋の保形性を高めることを可能にするセンターシーラ用熱遮蔽装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による横型製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置は、製品を内部に収容する筒状本体部と当該筒状本体部から延びて合掌状に合わされた両側縁部とを有する筒状包装材の前記両側縁部をシールするセンターシーラを備えた製袋充填包装装置に適用され前記センターシーラからの熱が前記筒状本体部に伝達されるのを防止するセンターシーラ用熱遮蔽装置であって、前記製袋充填包装装置は前記筒状包装材が前記両側縁部を前記筒状本体部の底側に置いた姿勢で横方向に走行するうちに前記製品の包装を行う正ピロー包装装置であり、前記センターシーラ用熱遮蔽装置は、前記両側縁部の各側方で且つ前記センターシーラと前記筒状本体部との間に配置されていて上面で前記筒状本体部を摺動案内する平板状の熱遮蔽板と、前記筒状本体部の側方において前記各熱遮蔽板に対して直接に熱伝導可能に取り付けられた冷却ブロックとを備えており、前記各冷却ブロックは前記筒状包装材の前記筒状本体部の側部をガイドするガイド板を備えており、前記各冷却ブロックは、前記ガイド板と共に、前記熱遮蔽板に対して前記筒状本体部の前記側部に向かって接離方向に調整可能に取り付けられていることから成っている。
上記のように構成された製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置によれば、包装材の合掌状に合わされた両側縁部をセンターシールするために高温になったセンターシーラから輻射熱が発せられるが、センターシーラと筒状包装材の筒状本体部との間に配置される熱遮蔽板が包装材の筒状本体部に向かう輻射熱を遮り、筒状本体部が直接温められるのを防止する。また、センターシーラが高温になるとセンターシーラ周りで加熱された空気が対流によって上昇しようとするが、熱遮蔽板は加熱空気の上昇を遮り、高温の空気が筒状本体部や筒状本体部に近づくのを防止し、筒状本体部の底部に載置された状態で収容されている製品に熱が伝達されるのを防止することができる。更に、熱遮蔽板に与えられた熱は直接の熱伝導によって冷却ブロックに吸収されるので、熱遮蔽板の温度上昇は制限される。したがって、例えば、包装装置の運転停止によって包装材の筒状本体部やその内部に収容されている製品がセンターシーラからの熱に曝れることがない。
この製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置において、前記各冷却ブロックは前記筒状包装材の前記筒状本体部の側部をガイドするガイド板を備えており、前記各冷却ブロック、前記ガイド板と共に、前記熱遮蔽板に対して前記筒状本体部の前記側部に向かって接離方向に調整可能に取り付けられている。各冷却ブロックが、走行する筒状包装材の筒状本体部の側部をガイドするガイド板を備えているので、製品を包む筒状包装材の筒状本体部がその両側においてガイド板によって案内される。各冷却ブロックは熱遮蔽板に対する取付け位置を筒状本体部の側部に対して接離方向に調整可能とされているので、包装材のサイズに応じた筒状本体部の大きさに合わせて、両ガイド板の間隔を変更することができる。
この製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置は、前記製袋充填包装装置として、前記筒状包装材が前記両側縁部を前記筒状本体部の底側に置いた姿勢で横方向に走行するうちに前記製品の包装を行う正ピロー包装装置である。このとき、前記熱遮蔽板は、その上面で前記筒状本体部を摺動案内する案内板としての機能している。熱遮蔽板が筒状本体部の走行を案内する案内板を兼ねることにより、部品数が低減され、製袋充填包装装置全体としての製造コストの低減に寄与することができる。
この製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置において、前記各冷却ブロックの内部には、供給を受けて熱回収の後に排出される冷却液を通すための通路を形成することができる。各冷却ブロックの冷却方式は、構造の簡素性、コストやメンテナンスの観点から、冷却水のような冷却液による方式が好ましい。冷却液は、通路を流れる間に冷却ブロックから熱を回収し、通路外に出て熱を排出する。複数の製袋充填包装装置を使用するときは、一つのポンプやタンクを持ち、各製袋充填包装装置に冷却液を分配する冷却系に構成することが好ましい。
この発明は、上記のように、製品を内部に収容する筒状本体部と当該筒状本体部から延びて合掌状に合わされた両側縁部とを有する筒状包装材の両側縁部をシールするセンターシーラを備えた製袋充填包装装置に適用されセンターシーラからの熱が筒状本体部に伝達されるのを防止するセンターシーラ用熱遮蔽装置であって、製袋充填包装装置は、筒状包装材が両側縁部を筒状本体部の底側に置いた姿勢で横方向に走行するうちに製品の包装を行う正ピロー包装装置であるので、熱遮蔽板はその上面で筒状本体部を摺動案内する案内板としての機能することができ、それによって部品数が低減され、製袋充填包装装置全体としての製造コストの低減に寄与することができる。また、両側縁部の各側方で且つセンターシーラと筒状本体部との間に配置される熱遮蔽板と、筒状本体部の側方において各熱遮蔽板に対して直接に熱伝導可能に取り付けられた冷却ブロックとを備えているので、高温になったセンターシーラから発せられる輻射熱が熱遮蔽板によって遮られ、包装材の筒状本体部やその内部の製品が輻射熱で直接に温められることがない。また、高温のセンターシーラ周りで加熱された空気が対流によって包装材の筒状本体部に向かって上昇しようとするが、熱遮蔽板は加熱空気の上昇を遮って高温の空気が筒状本体部や筒状本体部に近づくのを防止するので、筒状本体部やその底部に載置された状態で収容されている製品に熱が伝達されるのを防止できる。また、熱遮蔽板板自身に冷却液を通してはいないが、熱遮蔽板に与えられた熱は直接の熱伝導によって冷却ブロックに吸収されるので、熱遮蔽板の温度上昇が防止される。したがって、例えば、包装装置が運転停止をしても、包装材の筒状本体部やその内部に収容されている製品がセンターシーラからの熱に曝されることがない。更に、熱遮蔽板は、内部に冷却用の流体が流れる構造ではなく平板状の構造であって薄肉化が可能であり、筒状本体部の底部分とセンターシーラとの間の距離を可及的に短くし、両側縁部のうちシールされることなく筒状本体部側に残される無駄部分を短くすることができるので、製袋時の袋の絞りや背バリの倒れのメリハリを明確にし、袋の保形性を高めることができる。センターシーラとしても、薄肉円板状のシールローラ構造を採用することができ、熱遮蔽板の冷却用通路を考慮した異形状な設計を強いられることもない。更にまた、各冷却ブロックは、製品を包む筒状包装材の筒状本体部の側部をガイドするガイド板を備えており、熱遮蔽板に対してガイド板と共に筒状本体部の側部に向かって接離方向に調整可能に取り付けられているので、ガイド板は、包装材のサイズに応じた筒状本体部の大きさに合わせて、筒状本体部をその両側で案内することができる。

以下、添付した図面に基づいてこの発明による製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置の実施例を説明する。図1はこの発明による製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置の一実施例を示す平面図、図2は図1に示すセンターシーラ用熱遮蔽装置の線B−Bで見た断面図、図3は図1に示すセンターシーラ用熱遮蔽装置の側面図である。
図1に示す製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置(以下、「熱遮蔽装置」と略す)は、基本的には、図4に示す横型製袋充填包装装置、特に正ピロー包装機に適用されている。図4に示す正ピロー包装機に用いられている構成要素と同等の要素には、図4で用いられている符号と同じ符号を用いて、再度の詳細な説明は省略する。図1に示す平面図のうち、上半分はガイド板を冷却ブロックに取り付けた状態で示されており、下半分はガイド板を取り除いた状態で示されている。図1〜図3に示すように、熱遮蔽装置1は、筒状本体部45から延びて合掌状に合わされた両側縁部44,44の各側方で且つセンターシーラ36のヒートシールローラ37,37(図2では想像線で示す)と筒状本体部45のヒートシールローラ37,37に面する側との間に配置される熱遮蔽板2,2と、筒状本体部45の側方位置に配置され且つ熱遮蔽板2,2に対して直接に熱伝導可能に取り付けられた冷却ブロック3,3とを備えている。熱遮蔽板2,2は、その上面が、フォーマで形成された筒状本体部45が摺動走行する案内面として機能する案内板としても機能している。熱遮蔽板2,2の長さ、即ち、包装材の走行方向に沿う長さは、包装材の内部に収容される製品Aがヒートシールローラ37,37からの熱の影響を可及的に少なくするために、ヒートシールローラ37の直径の3倍以上の長さを有しており、紙引きローラ35又はその付近まで延びていることが好ましい。各熱遮蔽板2の幅は、ヒートシールローラ37の径を十分超える長さを有している。
熱遮蔽板2,2は、互いに対向する側縁部4,4が筒状包装材45の両側縁部44,44を挿通させるために接近した状態で包装装置のフレームに取り付けられている。両側縁部44,44の挿通導入のため、側縁部4,4の上流側は互いに隙間が拡大された導入部4a,4aとなっている。各熱遮蔽板2を包装装置のフレームに取り付けるために、各熱遮蔽板2には、適宜箇所に固着ボルト挿通用のボルト孔5が穿けられている。
各熱遮蔽板2は、3mm以下の厚みt(図2参照)を有する金属板、特にステンレス系の金属板であることが好ましい。熱遮蔽板2の厚さを3mm以下とすることで、合掌状の両側縁部44,44の長さm(図4(b)参照)を、従来の三枚合わせから成る熱遮蔽板を用いる場合と比べて十分短くすることができる。即ち、熱遮蔽板2の厚さを3mm以上に厚くすると、製袋時の袋の絞り具合や背バリの倒れの甘さ、袋の保形性の低下など、従来のものからの十分な改善が得られない。また、熱遮蔽板2の厚さを極薄にすると装置として十分な強度が得られなくなるが、例えば、0.5mm以上であれば、十分な熱遮蔽と冷却とを行うことができる。なお、ヒートシールが施された両側縁部44,44は袋の背バリとなるが、図2に示すように、背バリを倒すために、正ピロー包装機には、センターシーラ36の下流側に、折曲げ板38が設けられている。
冷却ブロック3の冷却方式は、構造の簡素性、コストやメンテナンスの観点から冷却水のような冷却液による方式が好ましい。各冷却ブロック3は、冷温を保つのに十分な容量を持つように設計されている。各冷却ブロック3の内部には、冷却液を通す通路6が形成されている。通路6は、適宜の方法で加工可能である。例えば、冷却ブロック3に外側からドリルで長穴又は貫通孔を形成して内部で穴や孔を交差させると共に、開口部を封鎖することで、冷却液の供給口7から排出口8まで矢印で示す一続きの通路6を形成することができる。冷却効率の観点から、供給口7は筒状本体部45の走行方向の下流側に配置され、排出口8は上流側に配置されている。供給口7には冷却水の供給管11に接続するためのニップル9が取り付けられ、排出口8には冷却し終えた冷却水の排水管12に接続するためのニップル10が取り付けられる。各熱遮蔽板2にはニップル9又は10を通すため、余裕を持った大きな径を持つ挿通孔13,14が形成されている。
各熱遮蔽板2に取り付けられる冷却ブロック3は、筒状本体部45の走行方向に沿う方向には熱遮蔽板2内に納まるように長さが熱遮蔽板2よりも短く設定されている。冷却ブロック3は、包装材の走行方向に対して交差する方向には熱遮蔽板2の約半分の幅を有しているが、熱遮蔽板2に対する取付け位置が筒状本体部45の側部に対して接近・離反方向に相対的に調整可能とされている。各冷却ブロック3には、筒状本体部45の側部に対する方向に長い長孔15,15が形成されており、各熱遮蔽板2には長孔15に対応して挿通孔16が形成されている。熱遮蔽板2に対して冷却ブロック3を位置決めした状態で図示しない締付けねじを長孔15と挿通孔16を通して包装機のフレームに締め付けることで、熱遮蔽板2と冷却ブロック3とが包装機に対して共締めされる。筒状本体部45の大きさは包装材のサイズに応じた変化するが、各冷却ブロック3の熱遮蔽板2に対する取付け位置を筒状本体部45の側部に対して接離方向に調整可能とすることによって、筒状本体部45に合わせて、後述するガイド板20,20の間隔を変更することができる。
各冷却ブロック3は、筒状本体部45の側方をガイドするガイド板20を備えている。ガイド板20は、冷却ブロック3の上面3aに取り付けられる取付け部21と冷却ブロック3の側面3bに沿って配置されて筒状本体部45を案内するガイド部22とから成っている。取付け部21は、冷却ブロック3の上面3aに取り付けられる平坦部分23及び平坦部分23から一体的に上方に折り曲げられた折曲げ部分24から成る。冷却ブロック3の上面3aには、取付け部21の平坦部分23に形成された溝25,25に合わせてねじ穴26が形成されている。ガイド部22は、取付け部21の折曲げ部分24に一体的に取り付けられている。ねじ穴26に固定ねじ(図示せず)を締め付けることにより、ガイド板20は、ガイド部22が冷却ブロック3の側面3bに沿う位置において、冷却ブロック3に位置決めされ且つ固定される。取付け部21とガイド部22とは、熱遮蔽板2の範囲を超えて筒状本体部45の走行方向下流側に延びているが、ガイド部22は取付け部21よりも筒状本体部45の走行方向の上流側に延びて且つテーパ状に広がって、筒状本体部45のスムーズな導入を果たす導入部分27となっている。各冷却ブロック3がガイド板20を備えることにより、製品を包む筒状本体部45がその両側においてガイド板20によって案内される。
上記のように構成された熱遮蔽装置1によれば、筒状本体部45から延びる両側縁部44,44をセンターシールするために高温になったヒートシールローラ37,37から輻射熱が発せられるが、筒状本体部45に向かう輻射熱は熱遮蔽板2によって遮られる。また、ヒートシールローラ37,37の周りの空気が加熱されて外側に広がろうとするときも、熱遮蔽板2は熱い空気が筒状本体部45に近づくのを防止する。更に、熱遮蔽板2が輻射熱や高温空気によって加熱されて温度が上昇しようとすると、熱遮蔽板2の熱は直接の熱伝導によって冷却ブロック3に吸収されるので、熱遮蔽板2の温度が高温になることはなく、その上を走行する筒状本体部45や内部に収容されている製品Aが熱による影響を受けることもない。したがって、例えば、包装装置が運転停止をする場合でも、筒状本体部45がヒートシールローラ37,37から輻射熱や空気を介して長い時間熱を受けることはない。
熱遮蔽装置1は、図示されている例のように、製袋充填包装装置として、両側縁部44,44が筒状包装材の底側に配置される正ピロー包装装置に好適である。センターシール用のヒートシールローラ37,37が高温になるとヒートシールローラ37,37周りで加熱された空気が対流によって上昇しようとするが、筒状包装材の筒状本体部45のヒートシールローラ37,37に面する側との間に配置される熱遮蔽板2は加熱空気の上昇を遮り、筒状本体部45やその内部に収容され筒状本体部45の底部に載置された状態にある製品Aに熱が伝達されるのを防止することができる。しかしながら、ポリエチレンのような熱に敏感な包装材では輻射熱であっても包装材に皺を生じさせることもあるので、センターシーラと筒状本体部とに対して同じ位置関係にある逆ピロー包装機や縦型製袋充填包装装置に対しても本熱遮蔽装置は有用である。
複数の製袋充填包装装置を使用するときは、一つのポンプやタンクを持ち、各製袋充填包装装置に冷却液を分配・回収する供給管11と排水管12とを持つ配管系に構成することが好ましい。各冷却ブロック3に流される冷却液の流量は、熱遮蔽板2が受ける熱量を考慮して十分な量に設定される。
この発明による製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置の一実施例を示す平面図である。 図1に示すセンターシーラ用熱遮蔽装置の線B−Bで見た断面図である。 図1に示すセンターシーラ用熱遮蔽装置の側面図である。 横型製袋充填包装装置の一例を示す図である。 三枚の板を重ねて構成される従来の熱遮蔽装置の一例を示す図である。
符号の説明
1 センターシーラ用熱遮蔽装置
2,2 熱遮蔽板 3,3 冷却ブロック
3a 上面 3b 側面
4,4 側縁部 4a,4a 導入部
5 ボルト孔 6 通路
7 供給口 8 排出口
9,10 ニップル
11 供給管 12 排水管
13,14 挿通孔 15 長孔
16 挿通孔
20 ガイド板 21 取付け部
22 ガイド部 23 平坦部分
24 折曲げ部分 25,25 溝
26 ねじ穴 27 導入部分
30 横型製袋充填包装機 31 案内ロール
32 紙引きロール 33 成形器
34 包装材送り手段 35,35 紙引きローラ
36 センターシーラ 37,37 ヒートシールローラ
38 折曲げ板 39,39 案内板
41 フィルムロール 42 ウェブ状包装材
43 筒状包装材 44,44 両側端縁
45 筒状本体部 46 袋包装体
50 熱遮蔽手段 51,51 金属薄板
52 水路板 53 水路孔パターン
54,55 ニップル
A 製品 m 両側縁部44,44の長さ

Claims (2)

  1. 製品を内部に収容する筒状本体部と当該筒状本体部から延びて合掌状に合わされた両側縁部とを有する筒状包装材の前記両側縁部をシールするセンターシーラを備えた製袋充填包装装置に適用され前記センターシーラからの熱が前記筒状本体部に伝達されるのを防止するセンターシーラ用熱遮蔽装置であって、
    前記製袋充填包装装置は前記筒状包装材が前記両側縁部を前記筒状本体部の底側に置いた姿勢で横方向に走行するうちに前記製品の包装を行う正ピロー包装装置であり、
    前記センターシーラ用熱遮蔽装置は、前記両側縁部の各側方で且つ前記センターシーラと前記筒状本体部との間に配置されていて上面で前記筒状本体部を摺動案内す平板状の熱遮蔽板と、前記筒状本体部の側方において前記各熱遮蔽板に対して直接に熱伝導可能に取り付けられた冷却ブロックとを備えており、
    前記各冷却ブロックは前記筒状包装材の前記筒状本体部の側部をガイドするガイド板を備えており、前記各冷却ブロックは、前記ガイド板と共に、前記熱遮蔽板に対して前記筒状本体部の前記側部に向かって接離方向に調整可能に取り付けられていることから成る製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置。
  2. 前記各冷却ブロックの内部には、供給を受けて熱回収の後に排出される冷却液を通すための通路が形成されていることから成る請求項1に記載の製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置。
JP2004108305A 2004-03-31 2004-03-31 製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置 Expired - Fee Related JP4560322B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004108305A JP4560322B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004108305A JP4560322B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005289461A JP2005289461A (ja) 2005-10-20
JP4560322B2 true JP4560322B2 (ja) 2010-10-13

Family

ID=35322869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004108305A Expired - Fee Related JP4560322B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4560322B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010179955A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Omori Mach Co Ltd センターシール部の折り曲げ装置およびピロー包装機
JP5437777B2 (ja) * 2009-11-19 2014-03-12 株式会社ミューチュアル 充填包装機および包装容器の製造方法
WO2011129883A1 (en) * 2010-04-12 2011-10-20 Altria Client Services Inc. Pouch product with improved seal and method
JP6081735B2 (ja) * 2012-07-30 2017-02-15 大森機械工業株式会社 自動包装機の耳倒し装置
CN103318452B (zh) * 2013-06-22 2015-11-18 漳州片仔癀药业股份有限公司 药片包装机
JP7474460B2 (ja) 2019-08-29 2024-04-25 大森機械工業株式会社 ピロー包装機
WO2022176429A1 (ja) * 2021-02-22 2022-08-25 富士フイルム株式会社 ヒートシール装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS434799Y1 (ja) * 1965-05-11 1968-02-29
JPS51139162U (ja) * 1975-04-30 1976-11-10
JPS59175004U (ja) * 1983-05-10 1984-11-22 日立バツテリ−販売サ−ビス株式会社 包装用フイルムの案内板の冷却装置
JPS6143106U (ja) * 1984-08-21 1986-03-20 トキワ工業株式会社 製袋装置に於ける冷却装置
JPH02258509A (ja) * 1989-03-28 1990-10-19 Chuo Housouki Kk 充填包装機に於る包装袋閉じ合せ縁の余剰部切落装置
JPH0672417A (ja) * 1992-08-20 1994-03-15 Kao Corp 包装袋の熱封方法及びその装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS434799Y1 (ja) * 1965-05-11 1968-02-29
JPS51139162U (ja) * 1975-04-30 1976-11-10
JPS59175004U (ja) * 1983-05-10 1984-11-22 日立バツテリ−販売サ−ビス株式会社 包装用フイルムの案内板の冷却装置
JPS6143106U (ja) * 1984-08-21 1986-03-20 トキワ工業株式会社 製袋装置に於ける冷却装置
JPH047052Y2 (ja) * 1984-08-21 1992-02-26
JPH02258509A (ja) * 1989-03-28 1990-10-19 Chuo Housouki Kk 充填包装機に於る包装袋閉じ合せ縁の余剰部切落装置
JPH0672417A (ja) * 1992-08-20 1994-03-15 Kao Corp 包装袋の熱封方法及びその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005289461A (ja) 2005-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5827164A (en) Method and apparatus for making bag-in-box bag
CA2636169A1 (en) Vertical filling-packaging machine and method of manufacturing packaging bag
CA1234084A (en) Method and apparatus for producing bag-shaped packages with cap body and content
JP4560322B2 (ja) 製袋充填包装装置におけるセンターシーラ用熱遮蔽装置
JP5450996B2 (ja) 縦型袋詰め包装方法及び装置
US20060021300A1 (en) Filling and packaging machine
EP1795331A1 (en) Heat seal system for packaging
JP6033126B2 (ja) エアバッグ付き袋への気体封入方法及び気体封入装置
US6041580A (en) Crimping jaw assemblies for forming package closures
KR20050028042A (ko) 허메틱 밀봉에서 문제부위의 격리 타켓팅
CN109863088B (zh) 立式制袋填充机、装有内容物的薄膜包装袋的制造方法
IL164668A (en) Flexible packaging
JP4408489B2 (ja) 製袋包装機
EP0965525B1 (en) Sealing apparatus applied to a vertical type forming, filling and closing machine for flexible package
JP5216456B2 (ja) ヒートシール装置及びそれが適用された製袋包装機
US6935090B2 (en) Rotary-die-method and fill wedge for producing capsules, in particular soft capsules
US4696147A (en) Film tubing device for use in packaging apparatus
JP4418085B2 (ja) 包装体のシール装置
CA2505146C (en) Forming and filling a flexible package with attached fitment
JP4526624B2 (ja) 包装装置及び包装方法
JPH03200522A (ja) フィルムのヒートシール装置
JP3839542B2 (ja) 縦型製袋充填包装方法におけるエンドシールの強化方法
CN214873073U (zh) 一种制袋机滚动循环冷却装置
JPS6346326Y2 (ja)
JPH044204B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100706

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees