JPH0671484U - 押出用容器 - Google Patents

押出用容器

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JPH0671484U
JPH0671484U JP10137891U JP10137891U JPH0671484U JP H0671484 U JPH0671484 U JP H0671484U JP 10137891 U JP10137891 U JP 10137891U JP 10137891 U JP10137891 U JP 10137891U JP H0671484 U JPH0671484 U JP H0671484U
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稔章 田中
治 新井
泰三 唐澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押出容器内に充填された可塑性の食品を手又
は簡単な器具を用いて容易に押し出すことができ、その
上、保管性、充填効率及びコストの各面でもほぼ満足で
きるソフトクリーム又は類似品の押出用容器を提供する
こと。 【構成】 周面に傾斜したネジ溝状段部3を備える可曲
性材料製の中空截頭鍾形の容器本体2と、該本体の口縁
部に嵌合しうる排出口6付蓋板5とからなるソフトクリ
ーム又は類似品の押出用容器。容器は補助蓋板7を備え
ているのが好ましい。 【作用】容器2の軸方向に直交する力を加えることによ
り、本体2が扁平に潰れ、内容可塑性食品Fが排出口6
を経てコーンカップのような分配用食器内へ押し出され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】 【産業上の利用分野】
本考案は、ソフトクリーム、ムース、ババロア、凍結ヨーグルト、凍結ホイッ プドクリーム等の可塑性を有する食品をコーン型容器等の分配容器へ押し出すた めの容器に関する。より詳しくは、本考案は、ソフトクリーム、ムース、ババロ ア、ホイップドクリーム等の食品を可塑性を保つ冷凍状態で保管した容器を押出 用容器として、必要に応じ冷凍ストッカーから取り出してコーン型容器などの供 食用容器へ分配するための小分け用保管用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
背景 ソフトクリーム、ムース、ババロアなどのデザート食品類は、ソフトタッチの 軽食が好まれる現在の風潮に合致する冷菓として年々需要が伸びている。 従来、これらの食品は、末端店舗に備え付けたソフトクリーム専用フリーザー を用い、原料ミックスを緩和な攪拌条件下にフリージングすることにより提供さ れてきた。しかし上記フリーザーは相当大型の装置であるから、顧客の好みに合 わせて多種類の商品を提供するのは困難である。
【0003】 そこで、最近では工場で量産された絞り出し可能なバルク容器入り冷凍商品を 末端店舗にて喫食用容器(例えばコーン型容器)内へ押し出して盛り付けるとい う流通形態も提案されている。しかしバルク容器はともすれば不潔になり易いと 共に、バルク容器入り商品を適正な冷凍温度条件に低温保管するのも面倒である 。
【0004】 従来技術の問題点 そこで、近来は(イ) ピストン型、(ロ) ベローズ型及び(ハ) チューブ又は絞り袋 等の小分け押出容器内に所定量の対象食品を小分け充填した上、これを冷凍庫内 に保存し、用時該押出用容器から喫食用容器へ絞り出す方式が開発されている。
【0005】 しかし(イ) のピストン型容器は、摺動面があるため精密な仕上げが必要であり 、かつピストンとシリンダーとの組立が必要である。加えて、積み重ね(スタッ キング)ができないため保管及び流通に場所を取り、その上充填効率もよくない 。
【0006】 (ロ) のベローズ型は、商品として非常に使い易いが、(イ) と同様に充填前の配 送効率及び充填効率が良くない。かつ、価格も使い捨て容器として高価なものに つく。
【0007】 (ハ) のチューブ又は絞り袋形式は、コスト面で優れているが、充填時の生産性 に劣る。
【0008】 以上通観したように、既存の絞り出し容器にはいづれも一長一短があり、実用 的な容器として満足なものがないというのが実情である。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案が解決しようとする課題は、上記公知技術の問題点を解決し、押 出容器内に充填された可塑性の食品を手又は簡単な器具を用いて容易に押し出す ことができ、その上、保管性、充填効率及びコストの各面でもほぼ満足できるソ フトクリーム又は類似品の押出用容器を提供することである。
【0010】
【考案の構成】 【課題を解決するための手段】
概要 上記の課題を解決するため、本考案に係るソフトクリーム又は類似品の押出用 容器は、周面に傾斜したネジ溝状段部を備える可曲性材料製の截頭錘形の容器本 体と、該本体の口縁部に嵌合しうる排出口付蓋板とからなることを特徴とする。 以下、考案の構成に関連する主要な要素事項等につき項分けして説明する。
【0011】 形状及び構造 本案容器は、中空截頭錘形をなす容器本体と、該本体の口縁部に嵌合しうる排 出口付蓋板とからなる。上記本体は、その特徴的な構造として、その周面に傾斜 したネジ溝状段部を備える。ネジ溝状段部は、該本体の傾斜した壁面に、該本体 の軸に平行な面に対し傾斜して、連続的(単条)又は断続的(例えばヘリコイド 状ネジ状の複数条)に設けられる。
【0012】 また容器本体の形状は、截頭円錐形(円錐台形)が最も好ましいが、截頭楕円 錘、截頭三角錐、截頭四角錐、截頭多角錘などの異形であってもよい。
【0013】 蓋板 上記容器本体は、その口縁部に嵌合しうる排出口付蓋板を備える。この排出口 は、普通蓋板の平面に沿って穿設されるが、場合により蓋板面から延びるノズル 状をなしていてもよい。排出口の形状は任意であるが、普通星型、アステリスク 形等の形状が採択される。しかし所望により単なる円形にされてもよい。排出口 の形状及びその開口面の大きさは、被押出材料による造形の態様及び被押出材料 の粘度、押出速度等の要因により変化しうるので、実験的に適宜適当な形状及び 大きさを決定するのが良い。
【0014】 上記容器本体の口縁部には、通常、本排出口付蓋板の周縁部と係合しうるアン ダカット部を有するのが望ましいが、被せ蓋形式の蓋板を設ける場合は、アンダ カット部は不必要である。
【0015】 材料 上記容器本体は、硬目の可曲性材料、例えばポリプロピレン、高密度ポリエチ レン、ポリ塩化ビニル、対衝撃性ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアミド 、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリメチルメタクリレート、アセチルセルロ ース、硬質耐水紙などの材料を用いて作られる。熱可塑性合成樹脂には一般に真 空又は圧空成形法が適用できるため、生産性の点で有利である。 また排出口付蓋板も、上記合成樹脂、厚紙などにより作られる。
【0016】 補助蓋板 本案容器は、本体の内部に被押出材料を充填した上、被充填材料の上部に排出 口付蓋板を被せて利用されるが、衛生上の見地から、更に補助蓋板を用いて排出 口を閉塞しておくのが望ましい。この補助蓋板は、排出口付蓋板全体を覆っても よいし、或は排出口のみを被覆してもよい。
【0017】 対象食品及び使用法 本考案容器の対象となる食品は、例えば冷凍ソフトクリーム、ムース、ババロ ア、冷凍ホイップドクリーム、冷凍ヨーグルト、メレンゲ等の低温又は常温下に 可塑性を保つ食品である。これらの食品を本案容器内に充填した上、望ましくは 押出装置を用いて喫食用容器内へ押し出す。押出装置は、一般的に固定台とネジ 軸又は加圧流体圧等により駆動されるプッシャーとを備え、該固定台上に排出口 が下向きになるように載置された被押出食品入りの本案容器を載せ、プッシャー を駆動させることにより、内容食品が本体の変形につれ排出口を経て押し出され るように構成される。なお、ソフトクリームをコーンに盛り付けるような場合は 、コーン載置台を偏心的に取り付け、該載置台に押出時回転運動を与えるのが望 ましい。
【0018】
【作用】
本案容器は、自体ネジ溝状段部付きの截頭錘形をしているため、加圧により扁 平状に変形して内容食品を略々完全に排出する。かつ、截頭錘形をしているため 、多数の容器を重ね合わせ保管することができるから、保管や輸送に際し嵩張る こともない。特に截頭円錐形に賦形されたものは、強度が高く、しかもスタック 時に方向性がないから、取扱が一層容易である。
【0019】 加えて、精密さを要求されないから製造コストが安く、しかも手で押し出すこ とも可能であるなど、従来容器の欠点を大幅に改善する効果が得られる。
【0020】
【実施例】
以下、実施例により考案具体化の例を述べるが、例示は単に説明用のものであ って、考案精神の限定を意図したものではない。
【0021】 実施例1 図1は、本案押出容器の一具体例の破断正面図、図2は、その排出口側から見 た平面図、図3は、前二図の容器の押出後における被圧潰容器の概略断面図であ る。
【0022】 全体1Aは、ポリスチレン樹脂の薄板を真空成形して得られた多数のネジ溝状段 部3,3・・付き截頭円錐形の容器本体2と、該本体2の口縁部付近のグルーブ 4の内部に嵌合する排出口6付き厚紙製蓋板5と、該蓋板の上部を覆う厚紙製の 摘み8付補助蓋板7とから構成される。
【0023】 使用に当たり、押出容器1Aの内部に任意の被押出食品F(例えば冷凍ソフトク リーム)を充填し、補助蓋板7を除去した上、本体2の底部2a側から加圧すると 、食品Fは、本体2の変形につれ排出口6を経て押し出され、後者2は最終的に 図3に略示したような略々扁平な板状体となる。
【0024】 実施例2 図4は、実施例1の押出容器を冷凍ホイップドクリームの押出用容器に変形し た例を示す図1と同様の概略断面図、図5は、その排出口側から見た平面図であ る。
【0025】 本例の容器1Bにおける本体2は前例のものと同様であるが、浅い皿状の排出口 付蓋板5'は薄い合成樹脂製であって、かつその排出口6'は円筒形である。そして 該排出口6'の開口部キャップ状の補助蓋板7'が覆う。なお、本蓋板5'の周縁部は 、本体2のナール部2bに外挿されている。
【0026】 本例の押出容器1Bの使用法は前例のものと同様である。
【0027】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案に係る押出容器は、容器内に充填された可塑性の食 品を手又は簡単な器具を用いて容易に押し出すことができ、その上、保管性、充 填効率及びコストの各面でも略々満足できるソフトクリーム又は類似品の押出用 容器を提供し得たことにより、関連産業界の合理化に寄与しうる。
【図面の簡単な説明】
図1:本案押出容器の一具体例の破断正面図 図2:図1の排出口側から見た平面図 図3:前二図の容器の押出後における被圧潰容器の概略
断面図 図4:実施例1の押出容器を冷凍ホイップドクリームの
押出用容器に変形した例を示す図1と同様の概略断面図 図5:図4の容器を、その排出口側から見た平面図
【符号の説明】
1A,1B:本案押出容器の全体 2:1A,1Bの本体 2a:1A,1Bの底部 2b:同ナール部 3:2のネジ溝状段部 4:2のグルーブ 5:1Aの排出口付蓋板 5':1Bの排出口付蓋板 6:5の排出口 6':5'の排出口 7:1Aの補助蓋板 7':1Bのキャップ状補助蓋板 8:7の摘み F:被充填食品
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 85/72 D 7191−3E

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面に傾斜したネジ溝状段部を備える可
    曲性材料製の中空截頭錘形の容器本体と、該本体の口縁
    部に嵌合しうる排出口付蓋板とからなることを特徴とす
    るソフトクリーム又は類似品の押出用容器。
  2. 【請求項2】 排出口付蓋板が、容器本体の口縁部に内
    挿される請求項1の容器。
  3. 【請求項3】 排出口付蓋板が、容器本体の口縁部に外
    挿される請求項1の容器。
  4. 【請求項4】 蓋板の排出口が、蓋板と同一面上に存す
    る請求項1から3のいづれかの容器。
  5. 【請求項5】 蓋板の排出口が、蓋板面からノズル状に
    伸びている請求項1から3のいづれかの容器。
  6. 【請求項6】 容器本体が、截頭円錐形である請求項1
    〜3のいづれかの容器。
  7. 【請求項7】 排出口付蓋板の外面に、更に補助蓋板が
    係着されうる請求項1〜5のいづれかの容器。
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