JPH0671154A - 真空室用ガス導入装置 - Google Patents

真空室用ガス導入装置

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JPH0671154A
JPH0671154A JP20405191A JP20405191A JPH0671154A JP H0671154 A JPH0671154 A JP H0671154A JP 20405191 A JP20405191 A JP 20405191A JP 20405191 A JP20405191 A JP 20405191A JP H0671154 A JPH0671154 A JP H0671154A
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JP
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chamber
gas
vacuum
diaphragm
valve
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JP20405191A
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Yuichi Wada
優一 和田
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定真空度の真空室にガスを導入する際の衝
撃波の発生を防止する。 【構成】 真空室12,14とガス供給源42との間の
真空解除ラインに、スローリークバルブ46を設ける。
このスローリークバルブ46は、ガス入口64を有する
第1室60と、ガス出口70を有する第2室62とに仕
切るダイヤフラム54を有している。このダイヤフラム
54には、複数のオリフィス54aが形成される。真空
解除の初期の段階では、第1室60内の圧力が第2室6
2内の圧力よりかなり大きくなるため、ダイヤフラム5
4がガス出口70の開口部を閉鎖する。第1室60と第
2室62との差圧がある圧力以下になった際にのみガス
出口70が開放され、この差圧を保ったまま真空室1
2,14へのガス導入が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば減圧雰囲気の真
空室を大気に戻すため等に用いられる真空室用ガス導入
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体製造装置を例にあげれば、
近年素子の緻密度が高まるにつれ、処理雰囲気の汚染を
低減することが要求され、このため、処理室とゲートバ
ルブを介して連通するロードロック室を設け、処理室へ
の被処理体の搬入出をロードロック室を必ず経由させる
ようにしている。このロードロック室は、処理室雰囲気
と同じ真空度まで排気可能であると共に、大気圧下から
の被処理体の搬入出時には例えばN2 のガスベントによ
り大気圧に設定(真空解除)可能となっている。
【0003】このような真空解除技術に関して、実公平
2-40310 号公報には、所定真空度の真空室とガス導入管
である真空解除ラインとの圧力差が大きい初期の段階か
ら、ガス導入管途中のバルブを急激に開いた場合の欠点
とその対策とが開示されている。すなわち、バルブを真
空解除の初期から全開させると、大量の空気又は不活性
ガスが真空室に大量に導入され、外部からのゴミや真空
解除ライン内のゴミが真空室内に導入されて汚染を生ず
る。この対策として、真空室と真空解除ラインとの圧力
差に応じて、開度調整可能なバルブとしてのスロットル
バルブの開閉量を制御する制御手段を設け、当初は開度
を小さくしてガズ導入流量を絞るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来技術では、ガス導入流量の制御のみである
ため、真空解除時のバルブ開度が小さくしても、このバ
ルブを介して一気に真空室と大気とが連通されることに
なる。このように真空室を一気に大気に開放した場合に
音速程度の衝撃波が発生し、真空室及び真空解除ライン
に悪影響を与えることが本発明者により見出だされた。
【0005】なお、このような問題は真空解除時にのみ
生ずるものではなく、例えば高真空引きされた処理チャ
ンバーに処理用ガスを導入する当初の場合も同様であ
る。
【0006】そこで、本発明の目的とするところは、何
ら真空室とガス導入ラインとの間の圧力差を検出するこ
となく、ガス導入当初の衝撃波の発生を防止しすること
のできる簡易でかつ安価な真空室用ガス導入装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、真空雰囲気の
真空室にガスを導入する装置において、前記真空室とガ
ス供給源との間のガス導入ライン途中にバルブを設け、
このバルブは、ガス供給源側と連通するガス入口を有す
る第1室と、前記真空室側と連通するガス出口を有する
第2室とに仕切るダイヤフラムと、このダイヤフラムに
貫通形成されたガス流通用のオリフィスと、前記第1室
内の圧力と前記第2室内の圧力との圧力差が所定値以上
の時の前記ダイヤフラムの変位により、前記第2室のガ
ス出口を閉鎖するシール機構と、を有することを特徴と
する。
【0008】上記構成において、前記バルブは、前記ダ
イヤフラムの変位に応じて前記第1室のガス入口の開度
を調整する弁機構を備えることができる。
【0009】
【作用】ガス供給源からガス導入ラインに導入されたガ
スは、バルブのガス入口を介して第1室に流入し、さら
にダイヤフラムのオリフィスを介して第2室に流入し、
シール機構が閉鎖されていない場合に限り、ガス出口及
びバルブ以降のガス導入ラインを介して真空室に導入さ
れる。ガス導入当初の段階では、第1室に流入したガス
の圧力により、ダイヤフラムが変位してシール機構によ
りガス出口を閉鎖する。したがって、真空室が一気に大
気に連通せず、衝撃波の発生が防止される。オリフィス
を介して第2室にガスが徐々に導入され、第1,第2室
間の圧力差が少なくなると、ダイヤフラムが初期位置側
に戻るように変位し、シール機構によるガス出口の閉鎖
が解除される。そして、第1,第2の圧力差が所定値以
下となる状態に限りシール機構の閉鎖が解除されるの
で、その圧力差以下の状態を保ちながらガス導入を行な
うことができる。しかも、この動作を圧力検出せずに機
械的に実現できる。
【0010】このようなガス導入時には、ガスの流量制
御も合わせて行なうことが望ましく、ダイヤフラムの変
位を利用して開度を調整できる弁機構を上記バルブ内に
設けることで、この調整を圧力検出せずに実現できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を用
いて説明する。
【0012】まず、本発明を適用した減圧処理装置の全
体構成について、図3を参照して説明する。
【0013】減圧下にてスパッタあるいはエッチング等
の処理を行なうプロセスチャンバー10の両側には、そ
れぞれゲートバルブ16a,16bを介して搬入用ロー
ドロックチャンバー12および搬出用ロードロックチャ
ンバー14が接続されている。搬入用ロードロックチャ
ンバー12には、被処理体である半導体ウエハを搬入す
るためのゲートバルブ16cが設けられ、搬出用ロード
ロックチャンバー14には半導体ウエハを搬出するため
のゲートバルブ16dが設けられている。
【0014】上記各チャンバー10〜14はそれぞれ独
立した真空引きライン20a〜20cを介して真空引き
が可能である。すなわち、各真空引きライン20a〜2
0cには真空ポンプ22a〜22cが接続され、各ポン
プとチャンバーとの間の真空引きラインには、それぞれ
絞りバルブ24a〜24cおよびゲートバルブ26a〜
26cが接続されている。プロセスチャンバー10の真
空引きライン20aでは、2つのバルブ24aおよび2
6aを全開状態にてプロセスチャンバー10を所定のバ
ックプレッシャーまで真空引きした後、後述するプロセ
スガス供給源30からのプロセスガスを導入しながら、
前記絞りバルブ24aの開度を調整することで、プロセ
スチャンバー10内部を所定のプロセス圧力条件に設定
可能である。一方、各ロードロックチャンバー12,1
4の真空引きライン20b,20cでは、プロセスチャ
ンバー10に対する半導体ウエハの受け渡しを行なう前
に、各ロードロックチャンバー12,14の真空度をプ
ロセスチャンバー10の真空度とほぼ同一になるように
設定可能である。この際、ゲートバルブ26b,26c
は全開状態にて、絞りバルブ24aの開度を、大気圧か
らの真空引き当初の段階では小さくし、その後開度が大
きくなるように調整される。
【0015】前記プロセスチャンバー10とプロセスガ
ス供給源30との間のガス供給経路には、ゲートバルブ
32およびマスフローコントローラ34が設けられてい
る。プロセスチャンバー10が所定のバックプレッシャ
ーまで到達した後に、ゲートバルブ32が全開状態とさ
れ、マスフローコントローラ34での流量調整、および
前記絞りバルブ24のコンダクタンス調整によりプロセ
スチャンバー10内部にて所定のプロセスガス圧力条件
が設定される。
【0016】次に、本実施例の特徴的構成である各ロー
ドロックチャンバー12,14の真空解除ライン40
a,40bについて説明する。
【0017】2つの真空解除ライン40a,40bのガ
ス供給源として例えばN2 ガス供給源42が兼用され、
それぞれの真空解除ライン40a,40bには、ゲート
バルブ44a,44bおよびスローリークバルブ46
a,46bが接続されている。各ロードロックチャンバ
ー12,14の真空解除を行なう際には、ゲートバルブ
44a,44bが全開状態とされ、スローリークバルブ
46a,46bでは後述するような衝撃波の発生を防止
するための弁閉鎖動作と、差圧に基づくガス供給流量の
制御とが実現される。
【0018】本実施例装置の全体の流れを簡単に説明す
ると、ゲートバルブ16cを開放し、ゲートバルブ16
aを閉鎖状態にて、半導体ウエハを搬入用ロードロック
チャンバー12に搬入する。その後、ゲートバルブ16
cを閉鎖し、真空引きライン20bにより、搬入用ロー
ドロックチャンバー12の真空度がプロセスチャンバー
10内の真空度とほぼ同一となるまで真空引きし、その
後ゲートバルブ16aを開放する。こうして搬入用ロー
ドロックチャンバー12にてガス置換(大気を遮断)し
た後、プロセスチャンバー10に半導体ウエハを搬入で
きるので、プロセスチャンバー10内部にゴミあるいは
空気などの混入を防止でき、プロセスチャンバー10内
部にて汚染の少ない雰囲気での半導体ウエハの緻密処理
を実現できる。処理の終了した半導体ウエハは、搬出用
ロードロックチャンバー14を介して搬出されるので、
同様にプロセスチャンバー10内部の汚染を低減でき
る。搬入用ロードロックチャンバー12内部に次の新な
半導体ウエハを搬入する前に、この搬入用ロードロック
チャンバー12内部に真空解除ライン40aを介して不
活性ガスであるN2 を導入し、搬入用ロードロックチャ
ンバー12が大気圧になった後にゲートバルブ16cが
開放され、次の新な半導体ウエハの搬入が可能となる。
搬出用ロードロックチャンバー14の真空解除動作も、
同様にして行われる。
【0019】次に、ロードロックチャンバー12,14
での真空解除当初に生じ易い衝撃波を防止するための前
記スローリークバルブ46a,46bの構成について図
1および図2を参照して具体的に説明する。
【0020】各スローリークバルブ46a,46bは共
に同一の構成を有するので、図1および図2ではスロー
リークバルブ46として説明している。
【0021】このスローリークバルブ46は、有底筒状
の第1,第2の筒状ピース50,52を有し、各筒状ピ
ース50,52の開口端面間にダイヤフラム54を介在
させた形で、図1のようにして例えばボルトなどにて締
結される。なお、第1,第2の筒状ピース50,52の
開口端面には、それぞれOリング56,58が配置さ
れ、ダイヤフラム54との接合面の気密シールを行って
いる。
【0022】前記ダイヤフラム54は、スローリークバ
ルブ46内部の中空領域を、ガス供給源側と連通する第
1室60と、ロードロックチャンバー12または14側
と連通する第2室62とに仕切るものである。このダイ
アフラム54は、好ましくはバネ材例えばインコネルに
て形成され、その厚さが例えば0.2mmとなっている。
さらに、ダイヤフラム54の裏面から表面に貫通する複
数のオリフィス54aが形成され、このオリフィス54
aは第1室60側より第2室62側へのN2 ガスの流通
を可能とするものである。このオリフィス54aの孔径
および孔の数については後述する。
【0023】前記第1の筒状ピース50の底部側には、
前記第1室60と連通するガス入口64が設けられてい
る。このガス入口64はニードルバルブ構造を構成する
もので、入口64の開口端部は端部に向うにつれ口径が
拡がるテーパ面66として形成されている。一方、この
テーパ面66とほぼ同様のテーパにて針状に形成された
ニードルバルブ68は前記ダイヤフラム54の中心位置
にその固定端を有している。したがって、第1室60お
よび第2室62との間の圧力差に応じてダイヤフラム5
4が変位するとガス入口64の開度が可変されることに
なる。
【0024】前記第2の筒状ピース52の底部側にはガ
ス出口70が形成される。このガス出口70は前記第2
の筒状ピース52の底部よりダイアフラム54側に突出
する筒状リング72の先端面と前記ダイヤフラム54と
の間の間隙により形成される。なお、筒状リング72の
先端面にも気密シール用のOリング74が設けられてい
る。そして、スローリークバルブ46の第1室60側の
圧力が、第2室62側の圧力よりも所定値以上大きくな
った場合、即ち所定値以上の差圧が生じた場合には、ダ
イヤフラム54の一側面が前記筒状リング72の先端面
に当接するようになっている。そして、このダイヤフラ
ム54が筒状リング72の先端面に当接することでガス
出口70が閉鎖される(図2参照)。したがって、ダイ
ヤフラム54,筒状リング72およびOリング74は、
本発明のシール機構76を構成する一例である。
【0025】次に、作用について説明する。
【0026】図3において、搬入用,搬出用ロードロッ
クチャンバー12,14のゲートバルブ16c,16d
を開放する前に、必ず各ロードロックチャンバー12,
14を大気圧に設定する必要がある。ロードロックチャ
ンバー12,14の真空解除は、真空解除ライン40
a,40bのゲートバルブ44a,44bを全開状態と
することで実現される。この際、各ロードロックチャン
バー12,14がN2 ガス供給源42の圧力すなわち大
気圧と一気に連通されてしまうと、音速付近の流速にて
2 ガスがロードロックチャンバー12,14に急激に
流れ込み、衝撃波が発生していまうことになる。
【0027】本実施例では、真空解除ライン40a,4
0b途中に設けたスローリークバルブ46(46aまた
は46b)により、上記の衝撃波の発生を防止してい
る。ここで、搬入用ロードロックチャンバー12内部を
真空解除する動作について説明すると、ゲートバルブ4
4aの開放前の状態にあっては、スローリークバルブ4
6a内の第1室60および第2室62は搬入用ロードロ
ックチャンバー12内部の真空度と同一となっている。
ここで、真空解除ライン40aのゲートバルブ44aを
全開状態とすると、N2 ガス供給源42からのN2 ガス
は、ニードルバルブ68により絞られた開度を有するガ
ス入口64を介してスローリークバルブ46aの第1室
60に一気に流入することになる。この際、第1室60
および第2室62を仕切るダイヤフムラ54に形成され
たオリフィス54aの作用により、この第1室60より
第2室62に流入するN2 ガスの流量がかなり絞られる
ため、たとえ第1室60内に衝撃波が生じたとしても、
ダイヤフラム54でこれが受と受け止められ、ロードロ
ックチャンバー12,14に到達することがない。さら
に、この当初の段階では第1室60内の圧力が第2室6
2内の圧力よりもかなり高くなり、この差圧によりダイ
ヤフラム54は第2室62側に変位することになる。こ
の初期の段階では、上記差圧がかなり大きいため、ダイ
ヤフラム54は図2に示すように、ガス出口70におけ
る筒状リング72の先端面に当接し、Oリング74の機
密作用によりガス出口70を完全に閉鎖することにな
る。したがって、このガス出口70を初期段階で閉鎖す
ることにより、搬入用ロードロックチャンバー12が一
気に大気と連通する状態を防止でき、衝撃波の発生を確
実に防止できる。
【0028】図2に示すガス出口70の閉鎖状態では、
ロードロックチャンバー12側にN2 ガスが流入するこ
とがないので、第1室60側のN2 ガスはダイヤフラム
54に形成した複数のオリフィス54aを介して第2室
62側に徐々に流入することになる。そして、第1室6
0と第2室62との間の差圧が少くなった際には、図1
のようにダイヤフラム54が筒状リング72の先端面よ
り離れ、ガス出口70の開放が実現されることになる。
したがって、この後初めて第2室62よりガス出口70
を介して搬入用ロードロックチャンバー12側にN2
スの導入が開始されることになる。この際、スローリー
クバルブ46a内部の第1室60の圧力も、当初はロー
ドロックチャンバー12と同一真空度であり、その後ガ
ス出口70が開放されるまでの間N2 ガスが導入された
に過ぎないので、未だ大気圧よりもかなり低い圧力であ
り、かつ、前記オリフィス54aの孔径および孔の数を
所定に設定することにより、第1室60および第2室6
2間の差圧が所望の値例えば10Torr以下の差圧に
て、ガス出口70の閉鎖が解除される状態を実現でき
る。この10Torr以下の差圧にてガス出口70の閉
鎖を解除するためには、例えばオリフィス54aの孔径
を1mmとし、その数を10個とすることで可能である。
このようにすれば、ガス出口70の開放状態の際には、
必ず第1室60および第2室62の差圧が10Torr
以下の状態にて、搬入用ロードロックチャンバー12側
にN2 ガスの導入が実現されるので、大きな圧力差に起
因した衝撃波の発生を確実に防止することができる。さ
らに、本実施例ではダイヤフラム54にニードルバルブ
68を固定し、第1室60および第2室62の間の差圧
に起因したダイヤフラム54の変位に追従させて、ガス
入口64の開度を調整できるので、真空解除ライン40
aに別個に絞りバルブなどを配置する必要がない。この
ように、本実施例のスローリークバルブ46によれば、
ロードロックチャンバー12,14内の圧力と、真空解
除ライン40a,40b途中の圧力とを電気的に検出し
なくても、ダイヤフラム54に形成するオリフィス54
aの孔径および孔の数を所望に設定しておくだけで、第
1室60および第2室62の間の差圧が所望値以下に維
持された状態でチャンバー12,14へのN2 ガスの導
入を行うことができる。特に、真空解除動作の当初の段
階では、第1室60および第2室62の間の差圧が相当
大きくなるため、ダイヤフラム54により確実にガス出
口70を閉鎖することができ、これによって真空解除動
作の初期の段階で発生し易い衝撃波を確実に防止でき
る。
【0029】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0030】例えば、ガス導入をある時間行なった後に
ロードロックチャンバー12,14内部の圧力がある真
空度より高くなった状態では、上記のようなスローリー
クバルブ46を経由せずにN2 ガスの導入を行うことで
真空解除動作を短縮できる。このために、スローリーク
バルブ46を有する真空解除ラインを例えばバイパスと
して形成しておき、真空解除動作の初期の段階ではこの
バイパスを経緯してN2 ガスの導入を行い、その後この
バイパスを閉鎖し、本ラインを経由してバルブ全開状態
にてN2 ガスの導入を行うようにすればよい。また、こ
のようなスローリークバルブ46は必ずしも真空解除ラ
インに設けるものに限らず、例えば高真空度であるベー
スプレッシャー設定後に、プロセスガスをプロセスチャ
ンバー10内部に導入する初期の段階にて、上記スロー
リングバルブ46を経由してプロセスガスの導入を行う
ことで、同様に衝撃波の発生を防止できる。また、上記
実施例ではダイヤフラム54にニードルバルブ68を設
けることで、スローリークバルブ46以外に別個の絞り
弁を配置する必要がなかったが、別個に絞り弁を設けれ
ば、ガス入口64におけるニードルバルブ68は設ける
必要はない。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、所定真空度の真空室にガス導入を行なうに際し
て、真空室と大気とが一気に連通することで生ずる衝撃
波を防止でき、真空室側とガス導入ライン側とをある圧
力差以下に保った状態でガス導入を実現できる。したが
って、本発明を特に真空室の真空解除ラインに好適に適
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる真空解除ラインのバ
ルブの概略断面図である。
【図2】図1のダイヤフラムが変位してガス出口を閉鎖
した状態を示す概略断面図である。
【図3】本発明の1実施例に係わる真空処理装置の全体
構成の概略説明図である。
【符号の説明】
12,14 真空室 40a,40b 真空解除ライン 42 N2 ガス供給源 44a,44b ゲートバルブ 46a,46b スローリークバルブ 54 ダイヤフラム 54a オリフィス 60 第1室 62 第2室 64 ガス入口 68 ニードルバルブ 70 ガス出口 54,72,74 シール機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空雰囲気の真空室にガスを導入する装
    置において、 前記真空室とガス供給源との間のガス導入ライン途中に
    バルブを設け、このバルブは、 ガス供給源側と連通するガス入口を有する第1室と、前
    記真空室側と連通するガス出口を有する第2室とに仕切
    るダイヤフラムと、 このダイヤフラムに貫通形成されたガス流通用のオリフ
    ィスと、 前記第1室内の圧力と前記第2室内の圧力との圧力差が
    所定値以上の時の前記ダイヤフラムの変位により、前記
    第2室のガス出口を閉鎖するシール機構と、を有するこ
    とを特徴とする真空室用ガス導入装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記バルブは、前記
    ダイヤフラムの変位に応じて前記第1室のガス入口の開
    度を調整する弁機構を備えたことを特徴とする真空室用
    ガス導入装置。
JP20405191A 1991-07-17 1991-07-17 真空室用ガス導入装置 Withdrawn JPH0671154A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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