JPH0671045A - 変色印刷物 - Google Patents

変色印刷物

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JPH0671045A
JPH0671045A JP3244864A JP24486491A JPH0671045A JP H0671045 A JPH0671045 A JP H0671045A JP 3244864 A JP3244864 A JP 3244864A JP 24486491 A JP24486491 A JP 24486491A JP H0671045 A JPH0671045 A JP H0671045A
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JP3244864A
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Seiji Kawashima
清治 川嶋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】変色剤を用いて印刷した印刷紙を、発色剤の塗
布作業を要することなく瞬時的にしかも自在な場所で発
色させる。 【構成】袋状体2に、発色液3と反応することにより無
色から有色に変色する変色剤を含むインクを用いて印刷
した印刷紙6と、発色液3を収容するとともに手操作に
よる押圧力によって破断し該発色液3を放出する発色袋
7とを収納している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変色剤を用いて印刷した
印刷紙を、発色剤の塗布作業を要することなく瞬時的に
しかも自在な場所で発色させることができ、その取扱い
を便宜とし、例えばおみくじ、うらない、くじ引き等に
好適に採用しうる変色印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばPH指示薬等の変色剤が酸・アル
カリ等の作用によって実質的に不可視の無色から可視の
有色に変化することが広く知られており、近年、このよ
うな変色剤を用いて隠し文字、隠し絵等の変色域を印刷
した変色印刷物が提案されている。
【0003】又このものは、変色域の隠匿効果に加え、
該変色域が発色する際の見映えの変化、意外性等によっ
て印刷内容を強く印象付けうるなど使用者に高い興味、
娯楽性を与えることができ、例えば絵本、ぬり絵、参考
書の他おみくじ、うらない、くじ引き等種々の分野への
活用が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な変色印刷物の発色は、従来、容器体に別途収容する酸
・アルカリ等の発色液を、例えば容器体に設けた筆等の
筆記具を用いて印刷面に塗布することによって行われて
いる。従って発色の際、変色印刷物と容器体等との双方
の管理、取扱いを必要とし、しかも塗布作業に多くの時
間と手間を要するなどその使い勝手を不便としていた。
又発色がこのような塗布作業によって除々に行われるた
め、発色途中において印刷内容が予想されてしまい、意
外性等の興趣を半減させることとなる。
【0005】しかも発色作業が、前記容器体等が準備さ
れた場所に限定されるため、例えば屋外、外出先等での
使用を不便とし、その活用範囲を妨げていた。
【0006】本発明は、変色剤を用いて印刷した印刷紙
と、発色液を気密に収容する発色袋とを、袋状体に収納
することを基本として、塗布作業を施すことなく瞬時的
にしかも要求に応じた自在な場所で前記印刷紙を発色さ
せることができ、前記問題点を解決しうる変色印刷物の
提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の変色印刷物は、少なくとも一面が透明な袋状
体に、発色液と反応することにより実質的に不可視の無
色から可視の有色に変色する変色剤を含むインクを用い
て印刷された変色域を有する印刷紙面を具えかつ該印刷
紙面を前記一面に向けた印刷紙と、前記発色液を気密に
収容するとともに手操作による押圧力によって破断し前
記発色液を放出する発色袋とを収納している。
【0008】
【作用】変色印刷物は、変色剤により印刷した印刷紙と
発色液を気密に収容した発色袋とを袋状体に収納してい
る。従って該袋状体の外側から押圧力を加え、発色袋を
破断させることによって、放出する発色液は袋状体内で
前記印刷紙の変色剤と反応し、瞬時的に変色域を発色し
うる。このように発色の際、従来の塗布作業を排除で
き、使い勝手を高めるとともに、発色の意外性を向上し
うる。
【0009】又印刷紙と発色液とを一体としているた
め、その管理、取扱いが便利であり、しかも外出先等、
使用者が要求する自在な場所で発色を行えるなど、その
利用分野を拡大でき、例えばおみくじ、うらない、くじ
引き等に好適に採用しうる。なお発色後においても、放
出した発色液は印刷紙とともに袋状体内に封止されるた
め、身体、衣類等への付着を防止でき、安全性を向上し
うる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図において変色印刷物1は、袋状体2に、印刷紙6
と発色袋7とを収納してなり、本例では変色印刷物1
は、例えば購入者の運勢を隠し文字、隠し絵等により記
載した占いカードとして用いられる。
【0011】前記袋状体2は、図2に示すように、2つ
の面S1、S2を対置させた袋状をなし、内部を気密に
かつ強靭に保持しうる例えば合性樹脂材から形成され
る。又前記各面S1、S2は、本例では透光性を有する
透明をなし、袋内部を実質的に透視可能に形成してい
る。
【0012】又このような袋状体2は、気密に封止され
るとともに、その内部には、印刷紙6と発色袋7とが収
納される。
【0013】前記印刷紙6は、本例では2つ折りするこ
とにより各折曲げ片6A、6Bが前記袋状体2と略同寸
法となる帯状をなし、該2つ折りによって外向きとなる
外面には、変色域4が印刷される。従って印刷紙6は、
その外面によって変色域4を有する印刷紙面6Sを形成
するとともに、内面に非印刷紙面6Rを形成しており、
又印刷紙6は袋状体2に2つ折り状で挿入することによ
り各印刷紙面6Sを袋状体2の透明な各面S1、S2に
向けて収納される。
【0014】なお印刷紙6は、前記折曲げ片6A、6B
を互いに分離させてなる2つの紙片によって形成しても
よく、又印刷紙6としては吸水性を有する紙材を用いる
ことが好ましい。
【0015】又前記変色域4は、発色液3と反応するこ
とにより実質的に不可視の無色から可視の有色に変色す
る変色剤を含むインクを用いて印刷された隠し文字、隠
し絵等であって、例えば不滅インク等によって印刷され
る可視印刷域Pとともに印刷紙面6Sに形成される。
【0016】ここで変色剤として無色のpH領域を持つ
pH指示薬を使用できる。このようなpH指示薬とし
て、r−ジニトロフェノール、m−ニトロフェノール、
o−ニトロフェノール、p−ニトロフェノール、シアニ
ン、α−ナフトールタレイン、フェノールフタレイン、
クレゾールフレイン、チモールフタレイン、エチルメト
シレッド、ヘプタメトキシレット等があり、表出される
色彩に応じて使い分けうる。又一種類の他複数種類を混
合して用いてもよい。
【0017】又このような変色剤を用いてインクを調合
するには、例えばアルコール等の変色剤用の溶媒を用い
てかつ多価アルコール、界面活性剤、各種の樹脂類等を
添加する。
【0018】又印刷後に水又はアルコール等を含む発色
液を用いて発色させる場合には、インクとして水性イン
クビヒクルを利用することが好ましい。水性インクビヒ
クルを作成するための添加剤としては、ジメチルスルホ
アマイド、ジメチルスルホオキサイド、アルコール類、
多価アルコール類、又増粘剤としてロジン、シエラッ
ク、グアガム、メチルセルロース、エチルセルロース類
を用いることができる。
【0019】又変色剤を微粒子状に粉砕したのち各種の
インクビヒクルに混練することによりインクを調整する
ことも、溶剤に溶かした変色剤を無機、有機の適宜の粉
末に吸着させたのち、各種インクビヒクルに混練するこ
ともでき、いずれの方法によってもインクを調整でき
る。
【0020】なお印刷に際して複数種類のインクを用い
て重刷りすることもできる。又変色剤が例えばニトロフ
ェノール類のように、発色するpH領域が中性に近いも
のについては、インクビヒクル内に、例えば酒石酸、ク
エン酸等の不揮発性のpH調整剤を含有させ、該インク
のpHを低く調整することが好ましい。このことによ
り、変色剤を安定化させ、印刷後の自然発色等を防止す
る。
【0021】又前記発色袋7は、発色液3を気密に収容
するとともに手操作による押圧力によって破断可能とし
た袋体であり、前記印刷紙6の非印刷紙面6R間に配さ
れることにより、外部から目隠しされて袋状体2内に収
納される。なお発色袋7は、前記破断を容易とするよう
に、本例では、薄肉かつ伸び率の小さい合成樹脂材から
形成されるとともに、内部には発色液3が膨満状に充填
される。
【0022】又前記発色液3は、pHを調整しうる、本
例では、酸性、あるいはアルカリ性の溶液であって、p
H7〜14の範囲のアルカリ性のpHを有するものとし
ては、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ、アンモニア、モノエ
タノールアミン、エチルアミン類、プロピルアミン類、
2−エチルヘキシルオキシプロピルミン、3−エトキシ
プールアミン、ジイソブチルアミン、sec−ブチルア
ミン、イソプロパノールアミン、エタノールアミン類、
2−エチルヘキシルアミン、エチレンアミン類等があ
る。又pH1〜7の範囲の酸性のpHを有するものの例
としては、酢酸、ギ酸等がある。
【0023】又この発色液3は、変色剤が発色するpH
の値によりその種類、濃度が決定される。
【0024】又発色液3として水を採用することができ
る。かかる場合には例えば図4に示すように、印刷紙6
の非印刷紙面6Rに炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ等を水ガ
ラスで固めた層10を形成し、発色袋7から放出される
水が袋状体2内を拡散する際、もしくは印刷紙6に浸透
される際、前記炭酸ソーダ等を溶解し、変色域4を発色
させうる。又前記層10にかえ、炭酸ソーダ等を含浸さ
せた乾いた紙片を前記非印刷紙面6Rに隣り合わせて配
してもよい。
【0025】又このような変色印刷物1にあっては、前
記発色液3の拡散、浸透を迅速化し発色変化を瞬時的に
行うために、袋状体2及び印刷紙6は、互いに密に重な
り合わせることが望ましい。
【0026】なおフェノールフタレイン等は、発色変化
が瞬時的である反面、放出後の余剰の発色液によって溶
出し、発色状態を比較的早期に喪失する。従って、例え
ばインクビヒクル中に、フェノールフタレイン13重量
部及びジメチルグリオキシン7重量部を含有させたイン
クを用いることが好ましい。これは、前記ジメチルグリ
オキシンは、炭酸ニッケルと反応して発色するがその発
色はゆるやかであるものの発色状態を長期間持続しう
る。従ってこれら2つの変色剤を併用することにより双
方の長所を発揮でき、瞬間的な発色と発色状態の長期維
持とを可能とする。又これらを使い分けて印刷すること
により発色及び消色時間を変色域4内で部分的に変化さ
せることができ、興味の増大を計りうる。なお前記炭酸
ニッケルは酢酸、ショウ酸等の溶媒中で溶解できる。従
って、かかる場合には、発色袋7中に、炭酸ニッケル6
重量部、酢酸8重量部、水86重量部、より好ましくは
さらにショウ酸4重量部を含む発色液3を収納する一
方、非印刷紙面6Rに、前記炭酸ソーダ等の層10を形
成する。又前記発色液3の酢酸、ショウ酸は炭酸ソーダ
等と反応してガスを発生させる性質を有し、従って本例
では袋状体2を風船状に膨満させ、意外性をより増大さ
せることができる。
【0027】又発色液3として少なくともショウ酸4〜
8重量部を含む酢酸の水溶液を用い、炭酸ニッケルの粉
体を袋状体2内に収納させてもよい。かかる場合、発色
袋7が破断し、発色液3中のショウ酸が炭酸ニッケルを
溶解する際熱を発生させる。そしてこの発熱作用を利用
して意外性をさらに高め、発色時の興味をさらに増大さ
せうる。
【0028】又放出後、余剰の発色液3が袋状体2内で
流動するのを防止するために、例えば吸水することによ
りゲル状に固化する周知の吸水剤の粉末等を前記袋状体
2内に配するのもよい。
【0029】
【発明の効果】叙上の如く本発明の変色印刷物は、変色
剤により印刷した印刷紙と発色液を気密に収容した発色
袋とを、袋状体に収納しているため、塗布作業を施すこ
となく、瞬時的にしかも自在な場所で印刷紙を発色させ
ることができ、意外性を高めるとともに、その取扱い性
を大巾に向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の変色印刷物を示す正面図で
ある。
【図2】その分解斜視図である。
【図3】その側部を示す断面図である。
【図4】印刷紙の一例を説明する断面図である。
【符号の説明】
2 袋状体 3 発色液 4 変色域 6 印刷紙 6S 印刷紙面 7 発色袋 S1、S2 一面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B42D 15/00 351 A 8604−2C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一面が透明な袋状体に、発色液
    と反応することにより実質的に不可視の無色から可視の
    有色に変色する変色剤を含むインクを用いて印刷された
    変色域を有する印刷紙面を具えかつ該印刷紙面を前記一
    面に向けた印刷紙と、前記発色液を気密に収容するとと
    もに手操作による押圧力によって破断し前記発色液を放
    出する発色袋とを収納してなる変色印刷物。
JP3244864A 1991-08-29 1991-08-29 変色印刷物 Pending JPH0671045A (ja)

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JP3244864A JPH0671045A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 変色印刷物

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JPH0671045A true JPH0671045A (ja) 1994-03-15

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ID=17125131

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040010055A (ko) * 2002-07-18 2004-01-31 후지쯔 가부시끼가이샤 디바이스 칩의 제조 방법

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