JPH0670973A - 耐タンパク付着性眼内レンズ材料 - Google Patents

耐タンパク付着性眼内レンズ材料

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JPH0670973A
JPH0670973A JP4228706A JP22870692A JPH0670973A JP H0670973 A JPH0670973 A JP H0670973A JP 4228706 A JP4228706 A JP 4228706A JP 22870692 A JP22870692 A JP 22870692A JP H0670973 A JPH0670973 A JP H0670973A
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JP
Japan
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group
represented
structural unit
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acrylate
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JP4228706A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Hogi
恒夫 保木
Naoki Morita
直喜 森田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 眼内レンズのタンパク付着性の改善と物性バ
ランスを向上させる。 【構成】 特定の構造と分子量をもつ、2官能性有機シ
ロキサンマクロマー及び/又は共重合可能なモノマーか
らなる共重合体。 【効果】 この眼内レンズ材料は、耐タンパク付着性が
PMMAハード系眼内レンズと同等以上のものがあり、
且つ特に硬度の調整が容易で、低硬度、低弾性率のもの
を得ることができ、また2つに折り曲げることが可能
で、そのレンズの復元性に優れ、戻り性がゆるやかで水
晶体嚢内の細胞を傷つけることがなく挿入が可能で、機
械的強度、寸法安定性等の物性バランスに優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な眼内レンズ材料に
関するものである。更に詳しく言えば、本発明は戻水中
の蛋白等の付着性が少なく、且つ弾性率や、引張強度等
の物性バランスのよい、実質的に非含水なソフト眼内レ
ンズの材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ソフト眼内レンズは含水性ソフト眼内レ
ンズと非含水性ソフト眼内レンズに分けられる。含水性
ソフト眼内レンズは、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、N−ビニルピロリドンなどの親水性モノマーを主成
分として重合した共重合体からなり、切削あるいはキャ
スト法によりレンズを作成しこれを生理食塩水中で膨潤
処理した約40〜70重量%の含水率のレンズである。
【0003】非含水性ソフト眼内レンズとしては、例え
ば、分子鎖両末端がビニルジメチルシリル基で封鎖され
たポリジメチルシロキサンとメチルハイドロジエンポリ
シロキサンとの混合物に、白金系の触媒を加え、モール
ディング法で加熱硬化させる方法で得られるシリコーン
ラバーレンズと両末端にメタクリロキシ基のような重合
性基を付加したポリジメチルシロキサン系マクロマーを
主成分とした重合体からなる可撓性レンズが知られてい
る(特公平3−71898号公報、特公昭60−283
29号公報)。
【0004】またメタアクリル酸エステルとアクリル酸
エステルを共重合させた非含水性ソフト眼内レンズも製
造されている(特開平1−158949号公報)。含水
性ソフト眼内レンズは、柔らかく挿入性が良好であるが
戻水中の成分によって汚染されやすく又膨潤率も変化し
てレンズパアーが変わってしまうため、取扱い上不便な
ことが多い。
【0005】非含水性眼内レンズにも、それぞれ次のよ
うな問題点が見られる。まず、シリコーンラバーレンズ
については、2つ折りにして挿入する場合弾力性が大き
すぎるために水晶体嚢への装着時に支持部で細胞を傷つ
けやすい欠点があって、広く実用化されるまでには到っ
ていない。またアクリル酸エステルとメタクリル酸エス
テルを主体としたソフト眼内レンズは、レンズを2つ折
りにした時にレンズが粘着しやすく、又ピンセットにつ
きやすい欠点があり、レンズ表面に粘着防止用の液体を
コートする必要があり、取り扱いがめんどうである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような実
状のもとで、弾性率が低く、戻り性がゆるやかで、タン
パク付着性の少ない、且つ酸素透過係数(DK値)、光
学的、機械的特性に優れた実質的に非含水のソフト眼内
レンズ材料を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決した非含水性ソフト眼内レンズ材料を開発すべく
鋭意研究を重ねた結果、特定の構造と分子量を有する2
官能性有機シロキサンマクロマーを主成分として重合し
て得られる共重合体から成る材料により、その目的を達
成しうることを見い出し、この知見に基づいて本発明を
完成することができた。
【0008】すなわち、本発明は以下のとおりである。 1.下記化7で表わされる2官能性有機シロキサンマク
ロマーの1種又は2種以上を該2官能性有機シロキサン
マクロマーのみで又は共重合可能なモノマーの1種又は
2種以上と共に重合させて得られる重合体からなる眼内
レンズ材料。
【0009】
【化7】
【0010】〔式中、R1 は水素又はメチル基、R2
3 ,R4 及びR5 はそれぞれ炭素数1〜12の炭化水
素基又はトリメチルシロキシ基であり、Yは下記化8に
示される構造単位(I)及び(II)からなり、構造単
位(I):構造単位(II)の比が1:10ないし1
0:1で構造単位(I)及び(II)の合計数が7〜2
00である。m及びnはそれぞれ同一又は異なる1〜2
0の整数であり、Pは0〜20の整数である。Xは−N
HCOO−基又は−OOCHN−R10−NHCOO−基
(R10は炭素数4〜13の炭化水素基)である。〕
【0011】
【化8】
【0012】2.下記化9で表わされる2官能性有機シ
ロキサンマクロマーの1種又は2種以上を該2官能性有
機シロキサンマクロマーのみで又は共重合可能なモノマ
ーの1種又は2種以上と共に重合させて得られる重合体
からなる眼内レンズ材料。
【0013】
【化9】
【0014】〔式中、R1 は水素又はメチル基、Yは下
記化10に示される構造単位(I′)及び(II′)か
らなり、構造単位(I′):構造単位(II′)の比が
1:10ないし10:1で構造単位(I′)及び(I
I′)の合計数が7〜200である。m及びnはそれぞ
れ同一又は異なる1〜20の整数であり、Pは0〜20
の整数である。Xは−NHCOO−基又は−OOCHN
−R2 −NHCOO−基(R2 は炭素数4〜13の炭化
水素基)である。〕
【0015】
【化10】
【0016】3.下記化11で表わされる2官能性有機
シロキサンマクロマーの1種又は2種以上とアクリル酸
フルオロアルキルエステル、メタクリル酸フルオロアル
キルエステル、アクリル酸アルキルエステル、メタクリ
ル酸アルキルエステルから選ばれた1種又は2種以上を
主成分とした共重合体からなる眼内レンズ材料。
【0017】
【化11】
【0018】〔式中、R1 は水素又はメチル基、Yは下
記化12に示される構造単位(I′)及び(II′)か
らなり、構造単位(I′):構造単位(II′)の比が
1:10ないし10:1で構造単位(I′)及び(I
I′)の合計数が7〜200である。m及びnはそれぞ
れ同一又は異なる1〜20の整数であり、Pは0〜20
の整数である。Xは−NHCOO−基又は−OOCHN
−R2 −NHCOO−基(R2 は炭素数4〜13の炭化
水素基)である。〕
【0019】
【化12】
【0020】以下本発明を詳細に説明する。一般式
(1)で表わされる2官能性有機シロキサンマクロマー
は、その分子量が増大する時、官能基間鎖が長くなる
為、凝集エネルギーを低下させると共にガラス転移点も
低くなるため、ソフト眼内レンズとした時、柔らかさ、
並びにゴム弾性で示されるレンズ形状の戻り性、形状保
持性及び物性に大きな効果をもたらす。分子量を決定す
る当該マクロマーのシロキサニル単位の構造は下記化1
3中の(I)及び(II)で示される。
【0021】
【化13】
【0022】構造単位(I)及び(II)はそれぞれ次
のような特徴をもっている。構造単位(I)は、分子内
でその数が増える程、ガラス転移点を低下させる効果も
あるので、レンズとしたときの戻り性(レンズを変形さ
せたときにもとに戻ろうとする性質)等の物性に欠かせ
ない構造である。しかしながら、構造単位(I)が連続
的に分子内に存在すると疎水性の性質から戻水中の蛋白
質等の吸着が起こり、汚れやすい原因となる。
【0023】次に構造単位(II)はシロキサニル基の
側鎖の少なくとも一方はフッ素置換された炭化水素基で
あり、側鎖にフッ素置換された炭化水素基をもつことに
より、フッ素原子に起因する臨界表面張力の低下がおこ
る。このことから本発明のコンタクトレンズ材料は撥
水、撥油性の性質を持ち、これは、眼内レンズ表面が房
水中のタンパク質や脂質、細胞などによって汚染される
ことを抑制する効果を有し、汚染物質が付着しても剥れ
やすい性質をもっている。
【0024】しかしながら構造単位(II)は、構造単
位(I)よりも機械的強度を小さくする傾向にあり、分
子内に多く存在し過ぎると希望する強度が得られにくく
なる。分子内に存在する構造単位(I)と構造単位(I
I)の数は、あまり多すぎると核マクロマーが白濁して
得られたり、共重合可能なモノマーとの相溶性が悪化
し、相分離を起こしたり、重合時に白濁したりする。ま
たその数が少ないと、ソフト眼内レンズに必要な柔らか
さや屈曲性が劣る原因となる。以上の理由より、分子内
に含まれる構造単位(I)及び(II)の存在比と存在
数は構造単位(I):構造単位(II)の比が1:10
ないし10:1好ましくは1:8ないし8:1が良く、
構造単位(I)(II)の合計数は7〜200で好まし
くは10〜120程度が良い。
【0025】構造単位(I)のシロキサニル基の側鎖
は、それぞれ炭素数1〜12の炭化水素基であり、好ま
しくはメチル基が良い。構造単位(II)のシロキサニ
ル基の側鎖は、少なくとも一方がフッ素置換された炭化
水素基であることが必要であり、例えば3,3,3−ト
リフルオロプロピル基、1,1,2,2−テトラヒドロ
パーフルオロオクチル基、1,1,2,2−テトラヒド
ロパーフルオロデシル基などが挙げられ、中でもトリフ
ルオロプロピル基が好ましい。
【0026】次に一般式(1)中のXは単官能イソシア
ネートあるいは、2官能イソシアネートの残基を表わ
し、それぞれ−NHCOO−基や−OOCNH−R8
NHCOO−基(R8 は炭素数4〜13の2価の炭化水
素基であり、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、又
は芳香族炭化水素基である。)である。これらウレタン
結合を分子構造中に含むことにより、眼内レンズの弾性
率と強度や水漏れ性を改善することができる。
【0027】2官能イソシアネートの残基として例えば
ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイ
ソシアネート、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキ
サメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネー
トメチルカプロエート、3−イソシアネートメチル−
3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネ
ート、水添キシリレンジイソシアネート、水添トリレン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの
残基があり、なかでもヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネートの残基が好ましい。
【0028】一般式(1)中R1 は水素又はメチル基で
あり、R2 ,R3 ,R4 及びR5 はそれぞれ炭素数1〜
12の炭化水素基又はトリメチルシロキシ基であり、眼
内レンズの柔らかさ、弾力性、強度及びタンパク付着性
等から炭素数1〜3の炭化水素基又はトリメチルシロキ
シ基が好ましい。m及びnは1〜20の整数及びPは0
〜20の整数であり、20を越えて大きくなると、他モ
ノマーとの相溶性が悪くなり白濁しやすくなるので好ま
しくない。
【0029】一般式(1)で表わされる2官能性有機シ
ロキサンマクロマーは、例えば、1,3−ビス−(4−
ヒドロキシアルキル)テトラメチルジシロキサンとオク
タメチルシクロテトラシロキサン及び1,3,5−トリ
メチルトリフルオロプロピルシクロトリシロキサンとの
開環挿入反応によって得られるポリシロキサン構造を有
するジオールと、例えば、当量のイソシアネートエチル
メタクリレート又は、2倍当量のジイソシアネートを反
応させ、次に、ヒドロキシエチルメタクリレートを反応
させることによって得られる。この得られた2官能性有
機シロキサンマクロマーの構造はNMR(核磁気共鳴ス
ペクトル)及びIR吸収スペクトルから解析される。
【0030】また分子内に含まれる構造単位(I)及び
(II)の存在比と存在数はNMR(核磁気共鳴スペク
トル)を測定することにより求めることができる。例え
ば構造単位(I)がジメチルシロキサンであり、構造単
位(II)がメチル−トリフルオロプロピルシロキサン
の場合、NMRスペクトル上にあらわれるメチル基に関
するプロトン吸収とトリフルオロプロピル基に関するプ
ロトン吸収の積分値を測定し、更に同じ分子内に含まれ
るメチレン基に関するプロトン吸収の積分値を測定する
ことから求められる。
【0031】本発明の眼内レンズは、一般式(1)で表
わされる2官能性有機シロキサンマクロマー1種又は2
種以上を該2官能性有機シロキサンマクロマーのみで又
は共重合可能なモノマーの1種又は2種以上と共に重合
させて得られる橋かけ重合体からなる。眼内レンズの目
標性能、例えば要求されるレンズの戻り性、柔らかさ、
タンパクの付着しにくさ、強度などに応じて、一般式
(1)の中のYを構成する構成単位の種類及び結合数、
並びにXを構成する残基が選択される。
【0032】共重合可能なモノマーを以下に説明する。
本発明において共重合可能なモノマーとして用いられる
アクリル酸フルオロアルキルエステル及びメタクリル酸
フルオロアルキルエステルは、フッ素原子に起因する臨
界表面張力の低下により、撥水、撥油性の性質を持ち、
これは、眼内レンズ表面が戻水中のタンパク質や脂質な
どの成分によって汚染されることを抑える効果がある。
また、このモノマー成分は、物性的にガラス転移点が室
温以下であるものが好ましく、共重合した場合、ソフト
眼内レンズに必要な柔らかさや屈曲性を発現することが
できる。
【0033】これらアクリル酸フルオロアルキルエステ
ル及びメタクリル酸フルオロアルキルエステルの具体例
としては、トリフルオロエチルアクリレート、テトラフ
ルオロエチルアクリレート、テトラフルオロプロピルア
クリレート、ペンタフルオロプロピルアクリレート、ヘ
キサフルオロブチルアクリレート、ヘキサフルオロイソ
プロピルアクリレート、ヘプタフルオロブチルアクリレ
ート、オクタフルオロペンチルアクリレート、ノナフル
オロペンチルアクリレート、ドデカフルオロペンチルア
クリレート、ドデカフルオロヘプチルアクリレート、ド
デカフルオロオクチルアクリレート、ドリデカフルオロ
ヘプチルアクリレート及びこれらのアクリレート類に対
応するメタクリレート類等が挙げられ、好ましくは、ト
リフルオロエチルアクリレート、ヘキサフルオロイソプ
ロピルアクリレート、オクタフルオロペンチルアクリレ
ート、ドデカフルオロオクチルアクリレートが用いられ
る。これらのモノマーは1種用いてもよいし、2種以上
組み合わせて用いてもよい。
【0034】また、本発明において共重合可能なモノマ
ーとして用いられるアクリル酸アルキルエステルモノマ
ー及びメタクリル酸アルキルエステルモノマーは、2官
能性有機シロキサンマクロマーと(メタ)アクリル酸フ
ルオロアルキルエステルとの相溶性を改善する効果が有
り、その使用範囲を大きく広げる役割をする。好ましく
は、共重合体のガラス転移点を室温あるいは0℃以下に
下げるものがよく、これらは凝集エネルギーを低下させ
るので、共重合体にゴム弾性と柔らかさを与える効果が
ある。
【0035】これらアクリル酸アルキルエステル及びメ
タクリル酸アルキルエステルの具体例としては、メチル
アクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアク
リレート、n−ブチルアクリレート、tert−ブチル
アクリレート、イソブチルアクリレート、n−ヘキシル
アクリレート、n−オクチルアクリレート、n−ヘプチ
ルアクリレート、n−ノニルアクリレート、n−デシル
アクリレート、イソデシルアクリレート、n−ラウリル
アクリレート、トリデシルアクリレート、n−ドデシル
アクリレート、シクロペンチルアクリレート、シクロヘ
キシルアクリレート、n−ステアリルアクリレート及び
これらのアクリレート類に対応するメタクリレート類等
を挙げることができ、好ましくは、n−ブチルアクリレ
ート、n−オクチルアクリレート、n−ラウリルメタク
リレート、n−ステアリルメタクリレートが用いられ
る。これらモノマーは1種用いてもよいし、2種以上組
み合わせて用いてもよい。
【0036】さらに、機械的性質、表面濡れ性、レンズ
の寸法安定性などを向上させるために、所望に応じ、以
下に述べるモノマーを共重合させることができる。機械
的性質を向上させるためのモノマーとしては、例えばス
チレン、tert−ブチルスチレン、α−メチルスチレ
ンなどの芳香族ビニル化合物等が挙げられる。
【0037】表面濡れ性を向上させるためのモノマーと
しては、例えばメタクリル酸、アクリル酸、イタコン
酸、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、グ
リセロールメタクリレート、ポリエチレングリコールメ
タクリレート、N,N′−ジメチルアクリルアミド、N
−メチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタク
リレート、メチレンビスアクリルアミド、ダイアセトン
アクリルアミド、N−ビニルピロリドン等が挙げられ
る。
【0038】レンズの寸法安定性を向上させるためのモ
ノマーとしては、例えばエチレングリコールジメタクリ
レート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリ
エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレング
リコールジメタクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタク
リレート、ビスフェノールAジメタクリレート、ビニル
メタクリレート、アクリルメタクリレート及びこれらの
メタクリレート類に対応するアクリレート類、ジビニル
ベンゼン、トリアリルイソシアヌレート等が挙げられ
る。
【0039】これらのモノマーは、1種用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。眼内レンズ
の光学特性、酸素透過性、機械的強さ、変形回復性、眼
に装着した時のタンパク付着性、房水中での寸法安定性
とその経時変化などの特性バランスを良くするためこれ
ら共重合可能なモノマーを組み合わせた混合モノマーを
使用することができる。
【0040】本発明の2官能性有機シロキサンマクロマ
ーと共重合可能な混合モノマーの例としては、トリフル
オロエチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、メ
タクリル酸及びエチレングリコールジメタクリレートの
組み合わせ、パーフルオロオクチルエチルアクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、メタクリル酸及びジエチ
レングリコールジメタクリレートの組み合わせなどがあ
る。これら組合わせについては眼内レンズの目標性能を
考慮し、特に柔らかさについてはトリフルオロエチルア
クリレート、n−ブチルアクリレートなどのガラス転移
点を低下させるものを配合することにより、シリコーン
ラバーレンズよりも低硬度、低弾性率のものも作成する
ことができる。またレンズを2つ折りにした後の戻り時
間も遅いので装着しやすい。
【0041】本発明の眼内レンズ材料として用いられる
共重合体は、単量体混合物を鋳型に充填して公知の方法
でラジカル重合させるキャスト重合法、又は共重合体を
低温で冷凍切削する方法等により眼内レンズに成形する
ことができる。共重合の方法は、ベンゾイン、ベンゾフ
ェノン、ベンジルジメチルケタノールなどの光重合開始
剤を単量体混合物中に存在させ、紫外線を照射して重合
させる方法又はアゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイ
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドなどのア
ゾ化合物や有機過酸化物を用いて熱重合させる方法がよ
い。
【0042】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるも
のではない。なお、各物性及び分子量は次のようにして
求めた。 (1) 酸素透過係数 理化精機工業株式会社製の気体透過率測定装置K−31
5−Nを用いた。試料片は直径30mm、厚さ0.3m
mの円盤状のものを測定に供し、得られたチャート上の
直線の傾きから、酸素透過係数を計算によって求めた。
測定は25℃の恒温室内、試料片セット場所35℃で実
施した。 (2) 接触角 協和界面科学株式会社製、Contact Angle
Meter CA−Aを用いた。試料片は測定の前に
鏡面研磨を施し、界面活性剤を使って表面の汚れを落と
したのち、生理食塩水中に24時間浸漬してから測定に
供した。測定は試料片を純水中に静置し、シリンジによ
り直径1.5〜2.0mmの気泡を試料片下面に接触さ
せ、その気泡と試料片が形成する角度を読み取り、計算
によって接触角を求めた。 (3) 引張り強度 株式会社今田製作所製の万能引張圧縮試験機SV−50
を用いた。試料片は厚さ0.3mm、巾5.0mm、長
さ30mmのものを測定に供した。引張り速度は10m
m/minであった。測定は同一試料片について3回行
い、得られた値からJIS−K−6301記載の計算方
法に従って引張り強度を求めた。 (4) タンパク付着性 日本コンタクトレンズ学会誌、24(1982)p.2
77−283に記載の方法により、汚れ付着試験を行っ
た。試料片は厚さ2mm、巾5mm、長さ30mmのも
のを用いた。判定は対照としてPMMAの試料片を同様
に操作したときの汚れ付着を基準として、肉眼観察でそ
れより汚れ付着の程度が少ない場合を「少」、多い場合
を「多」、同等の場合を「同等」とした。なお、汚れ物
質のモデルとして、リゾチーム(卵白)、レシチン(卵
黄)の2種類を使用した。 (5) 硬度 JIS−K−6301記載の方法に準じ、硬度(Sho
re A)を測定した。
【0043】
【実施例1】下記化14で表わされる両末端に水酸基を
もつ有機シロキサンジオール30g(0.0042mo
l)を冷却器、温度計、撹拌器を備えた500mlの褐
色丸底フラスコに仕込み、それに2−イソシアネートエ
チルメタクリレート1.303g(0.0084mo
l)を加え、さらにジブチルスズジラウリレート5滴と
テトラヒドロフランを加えてN2 雰囲気中で撹拌しなが
ら、70℃で5時間反応させた。反応中は、赤外線吸収
スペクトルにより、イソシアネート基にもとずく吸収の
変化を追跡し、その吸収に変化が無くなるのを確認し
た。
【0044】
【化14】
【0045】冷却後、テトラヒドロフランを約300m
l加え、脱色用の活性炭及び脱水用の硫酸マグネシウム
を添加して1晩放置した。その後、0.2μmのテフロ
ンフィルターで濾過後、エバポレーターを用いて、テト
ラヒドロフラン等の低沸点物を除去すると、透明で少し
粘稠な液体が21.6g得られた。この液体をNMR
(プロトン核磁気共鳴スペクトル、BRUKER社製、
AC−200P)により構造を解析した結果、下記化1
5に示される有機シロキサンマクロマーであることを確
認した。この有機シロキサンマクロマーのNMRスペク
トル図を図1に示す。
【0046】
【化15】
【0047】上記化15に示されたウレタン結合を含む
有機シロキサンマクロマー55重量部、トリフロロエチ
ルアクリレート(以下3FAとする)25重量部、n−
ブチルアクリレート(以下n−BAとする)20重量
部、メタクリル酸、(以下MAAとする)6重量部、ヒ
ドロキシエチルメタクリレート(以下HEMAとする)
4重量部及びベンジルジメチルケタノール(チバガイギ
ー社製、商品名I−651)0.5重量部を添加し、窒
素雰囲気中でマグネチックスターラーにて約1時間撹拌
し、溶解混合させた。
【0048】その後、窒素雰囲気中で、シリコーンゴム
製のガスケットを間に入れた2枚のガラス板(厚さ10
mm、巾60mm、長さ90mm)により組み込んだセ
ル中に前記反応液を注入し、該セルを40〜50℃の温
度において紫外線を2時間、照射して、透明な共重合体
を得た。このようにして得られた共重合体について、酸
素透過係数、接触角、引張り強度、タンパク付着性、硬
度を測定した。結果を表1に示す。
【0049】次に、射出成形によって作成したポリプロ
ピレン製の凹凸鋳型(レンズ直径6.0mm)に前記反応
液を注入充填し、紫外線を2時間照射した。照射後鋳型
から取り出したレンズは透明で柔軟性を示し、強度も良
好なものが得られた。このレンズは2つに折り曲げるこ
とが容易で、かつ元の形状への戻り性もゆるやかであっ
た。又、レンズを2つ折りにした時にレンズ表面の粘着
現象も認められず眼内レンズとして優れた性能を示し
た。
【0050】
【実施例2】
【0051】
【化16】
【0052】上記化16で表わされる有機シロキサンジ
オールを実施例1と同じように2倍モル量の2−イソシ
アネートエチルメタクリレートと反応させ、精製すると
下記化17で表わされるウレタン結合を含む有機シロキ
サンマクロマーを得た。
【0053】
【化17】
【0054】上記化17式で示される有機シロキサンマ
クロマー55重量部に、3FA25重量部、n−BA2
0重量部、MAA6重量部、HEMA4重量部、ベンジ
ルジメチルケタノール0.5重量部を添加し、実施例1
と同じように重合して、透明な共重合体を得た。得られ
た共重合体について、物性を測定した結果を表1に示
す。
【0055】
【実施例3】実施例2で得られた化17で表わされるマ
クロマー50重量部、パーフルオロオクチルエチルアク
リレート(以下FA−8とする)20重量部、n−BA
30重量部、MAA4重量部、エチレングリコールジメ
タクリレート(以下EDとする)2重量部、ベンジルジ
メチルケタノール0.5重量部を配合して、実施例1と
同じように、共重合体を作成し物性を測定した。結果を
表1に示す。又、ポリプロピレン製の凹凸鋳型で成形し
たレンズは軟らかく、2つ折りにしても戻り性がゆるや
かで眼内レンズとして優れた復元性を示した。
【0056】
【実施例4】
【0057】
【化18】
【0058】上記化18で表わされる有機シロキサンジ
オールを実施例1と同じように2倍モル量の2−イソシ
アネートエチルメタクリレートと反応させ、精製すると
下記化19で表わされるウレタン結合を含む有機シロキ
サンマクロマーを得た。
【0059】
【化19】
【0060】上記化19で示される有機シロキサンマク
ロマーとFA−8、n−BA、MAAEDを実施例3と
同組成で配合し、ベンジルメチルケタノールを同量加
え、共重合体を作成し、物性を測定した。結果を表1に
示す。
【0061】
【実施例5】実施例2で使用した化16で表わされる有
機シロキサンジオール30g(0.00472mol)
を冷却器、温度計、撹拌器を備えた500mlの褐色丸
底フラスコに仕込み、それにイソホロンジイソシアネー
ト2.09g(0.00944mol)、トリエチルア
ミン0.01g、テトラヒドロフランを加えて、N2
囲気中で撹拌しながら、60℃で約5時間反応させた。
次に、その反応液中に、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート1.23g(0.00944mol)とジブチル
スズジラウリレート5滴を加え、さらにN2 雰囲気中で
70℃5時間反応させた。
【0062】冷却後、テトラヒドロフラン約300ml
を加え、脱色用の活性炭と脱水用の硫酸マグネシウムを
添加して、2晩放置した。0.2μmのテフロンフィル
ターで濾過後、エバポレーターにより、テトラヒドロフ
ラン等低沸点物を除去すると、粘稠な透明の液体約23
gが得られた。この液体をNMR(プロトン核磁気共鳴
スペクトル)により、構造を解析した結果、下記化20
であることを確認した。
【0063】下記化20で示された有機シロキサンマク
ロマー55重量部に、3FA25重量部、n−BA20
重量部、MAA6重量部、ED4重量部、ベンジルジメ
チルケタノール0.5重量部を添加し、実施例1と同じ
ように重合して、透明な共重合体を得た。得られた共重
合体について、物性を測定した結果を表1に示す。
【0064】
【化20】
【0065】
【比較例1】
【0066】
【化21】
【0067】上記化21で表わされる両末端に水素基を
もつ有機シロキサンマクロマーを実施例1と同様な操作
で2−イソシアネートエチルメタクリレートと反応−精
製を行いNMRにより構造解析した結果、下記化22で
示される有機シロキサンマクロマーであることを確認し
た。
【0068】
【化22】
【0069】上記化22で示されるマクロマー55重量
部に、3FA25重量部、n−BA20重量部、MAA
6重量部、ED4重量部、ベンジルジメチルケタノール
0.5重量部を添加し、実施例1と同じように重合し
て、透明な共重合体を得た。得られた共重合体につい
て、物性を測定した結果を表1に示す。この共重合体を
使用して作成した眼内レンズは折り曲げようとしても硬
く、レンズの戻り性を速く、眼内レンズとして使用しづ
らいものであった。
【0070】
【表1】
【0071】
【発明の効果】本発明の眼内レンズ材料は耐タンパク付
着性がポリメチルメタアクリレート系眼内レンズに匹敵
ないし、それ以上に優れ、且つ弾力性や機械的強度等の
物性バランスに優れた材料である。特に硬度の調整が容
易で、低硬度低弾性率のものを得ることができ、また2
つ折りにしたレンズの元の形状への戻り性をゆっくりに
することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた2官能性有機シロキサンマ
クロマーのNMRスペクトル図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1で表わされる2官能性有機シロ
    キサンマクロマーの1種又は2種以上を該2官能性有機
    シロキサンマクロマーのみで又は共重合可能なモノマー
    の1種又は2種以上と共に重合させて得られる重合体か
    らなる眼内レンズ材料。 【化1】 〔式中、R1 は水素又はメチル基、R2 ,R3 ,R4
    びR5 はそれぞれ炭素数1〜12の炭化水素基又はトリ
    メチルシロキシ基であり、Yは下記化2に示される構造
    単位(I)及び(II)からなり、構造単位(I):構
    造単位(II)の比が1:10ないし10:1で構造単
    位(I)及び(II)の合計数が7〜200である。m
    及びnはそれぞれ同一又は異なる1〜20の整数であ
    り、Pは0〜20の整数である。Xは−NHCOO−基
    又は−OOCHN−R10−NHCOO−基(R10は炭素
    数4〜13の炭化水素基)である。〕 【化2】
  2. 【請求項2】 2官能性有機シロキサンマクロマーが下
    記化3で表わされる請求項1記載の眼内レンズ材料。 【化3】 〔式中、R1 は水素又はメチル基、Yは下記化4に示さ
    れる構造単位(I′)及び(II′)からなり、構造単
    位(I′):構造単位(II′)の比が1:10ないし
    10:1で構造単位(I′)及び(II′)の合計数が
    7〜200である。m及びnはそれぞれ同一又は異なる
    1〜20の整数であり、Pは0〜20の整数である。X
    は−NHCOO−基又は−OOCHN−R2 −NHCO
    O−基(R2 は炭素数4〜13の炭化水素基)であ
    る。〕 【化4】
  3. 【請求項3】 下記化5で表わされる2官能性有機シロ
    キサンマクロマーの1種又は2種以上並びにアクリル酸
    フルオロアルキルエステル、メタクリル酸フルオロアル
    キルエステル、アクリル酸アルキルエステル及びメタク
    リル酸アルキルエステルから選ばれた1種又は2種以上
    を主成分とした共重合体からなる眼内レンズ材料。 【化5】 〔式中、R1 は水素又はメチル基、Yは下記化6に示さ
    れる構造単位(I′)及び(II′)からなり、構造単
    位(I′):構造単位(II′)の比が1:10ないし
    10:1で構造単位(I′)及び(II′)の合計数が
    7〜200である。m及びnはそれぞれ同一又は異なる
    1〜20の整数であり、Pは0〜20の整数である。X
    は−NHCOO−基又は−OOCHN−R2 −NHCO
    O−基(R2 は炭素数4〜13の炭化水素基)であ
    る。〕 【化6】
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