JPH0670746U - 医療用ドレーンチューブ - Google Patents

医療用ドレーンチューブ

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JPH0670746U
JPH0670746U JP1413193U JP1413193U JPH0670746U JP H0670746 U JPH0670746 U JP H0670746U JP 1413193 U JP1413193 U JP 1413193U JP 1413193 U JP1413193 U JP 1413193U JP H0670746 U JPH0670746 U JP H0670746U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のペンローズドレーンチューブの長所を
生かしながら、それを取り囲む部位の肉厚が厚いかドレ
ナージ部より弾性率の高い材料を用いたガイドワイヤー
孔を設けることにより、従来困難であったチューブの位
置補正及びチューブの交換を容易にする。 【構成】 シリコーンゴム製の肉薄で柔軟性を有し、内
面の長手方向に多数の細い条溝3を有し、管状または管
状になしうる偏平形状のドレーンチューブであって、偏
平形状の断面の一方端近傍に弧状もしくは直線状の支持
壁4を付設して、ガイドワイヤー孔2を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、手術後、その創部から滲出する血液や体液の排出を行なうドレナー ジチューブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ドレーンチューブ、ペンローズドレーンチューブ等は、既に外科用医療用具と してドレナージに多用されており、色々な内外径、断面構造ないし形状をもった 製品が市販されている。
【0003】 通常のドレーンチューブは、周囲の組織によって圧迫され閉塞されることのな い程度の硬度を持っており、内腔が完全に開いていれば効率良くドレナージ効果 を発揮する。また、ペンローズドレーンチューブは、チューブ内面の長手方向に 多数の細い条溝を設けた特殊な形状にしたもの(例えば実公昭53−54394 号公報)で、毛細管現象を利用して排出液を通過させようとするものである。さ らに、その管壁の長手方向に薬液等を注入するための小孔を設けたもの(実公昭 57−29号公報)も提案されている。
【0004】 これらの通常のドレーンチューブ及びペンローズドレーンチューブは、それぞ れ非常に優れた特長を有しているが、種々の欠点もみられる。通常のドレーンチ ューブは、内腔が完全に開いていて、滲出しあるいは貯留した排液が一定量以上 の場合にはドレナージ効果を有するが、チューブの内腔に凝血塊や組織閉塞が生 じた場合、折れ曲った場合、排液量が少ない場合等には、ドレナージ効果は極め て悪くなる。また、チューブが周囲の組織からの圧迫によって閉塞されない程度 の硬度を必要とするため、硬く、体表に出たチューブをガーゼ等で押さえるだけ で、患者が痛がる。また、圧迫壊死が起りやすい。
【0005】 一方、ペンローズドレーンチューブは、手術時に体内の適切な部位に留置され るもので、柔軟性があって患者への負担も軽く、チューブがつぶれたり折れ曲っ ても、また排液の貯留量が少量の場合でも毛細管現象により排出できるが、チュ ーブの内腔が凝血塊等で塞がれた場合には、チューブの交換が必要になり、その 際、チューブが柔らかいため体表から体内の元の位置までチューブを再挿入する 操作は非常に困難である。また、チューブの先端を排液の多く貯留している部位 に移動させることも困難である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来のペンローズドレーンチューブの特徴は生かし、チューブ交換 の際の操作性を改善した、より効率の良いドレナージ操作の可能な医療用ドレー ンチューブを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち本考案は、シリコーンゴム製の肉薄で柔軟性を有し、内面の長手方向に多 数の細い条溝を有し、管状又は管状に形成しうる偏平形状のドレーンチューブで あって、該偏平形状の断面の一方端近傍に弧状もしくは直線状の支持壁を付設し て、ガイドワイヤー孔を形成させたことを特徴とし、さらには、支持壁、または ガイドワイヤー孔を取り囲む管壁と支持壁の厚みを大きくし、あるいは弾性率を 高めたことを特徴とする医療用ドレーンチューブである。
【0008】 以下、図面を用いて本考案を詳細に説明する。 図1及び図2は、本考案の一実施例となる医療用ドレーンチューブを示す図で ある。
【0009】 本考案による医療用ドレーンチューブは、シリコーンゴム製の肉薄で柔軟性を 有する偏平形状の、管状または管状に形成しうる従来のペンローズドレーンチュ ーブをベースにしたもので、偏平形状の断面の一方端近傍に弧状(図1参照)ま たは直線状(図2参照)の支持壁(4)を設けて、チューブの内腔をドレナージ 部(1)とガイドワイヤー孔(2)とに分けたものである。
【0010】 ドレナージ部(1)は、通常のペンローズドレーンチューブと同様に、内面の 長手方向に多数の細い条溝(3)を有し、チューブがつぶれたり折れ曲った場合 でも、毛細管現象によって排液を排出することが可能である。条溝の断面形状は 三角形、台形等各種あり、またその高さも一定にしたものや、高い条と低い条を 組合わせたものがあるが、特に限定されない。 また、図2に示したように、偏平形状のチューブのドレナージ部(1)の側部 に切割り(6)を設けたものは、両側の管壁の一部を重ねるようにして巻き込む ことによって、管径を適宜調整することが可能である。
【0011】 一方、ガイドワイヤー孔(2)の内面には条溝を設けることは必ずしも必要と しないが、ガイドワイヤー孔(2)を排液の排出、あるいは薬液の注入等に兼用 する場合には、内面に条溝を設けてあれば効果的である。また、条溝を設ければ 、ガイドワイヤーを挿入する際、接触面積が小さくなり、抵抗が減ってガイドワ イヤーの挿入、抜去がスムーズに出来、好ましい。
【0012】 通常使用されるガイドワイヤーのサイズは径が0.8〜1.0mm程度のものが 多く、これに対してガイドワイヤー孔(2)の内径は1.4〜1.6mm程度とす るのが適切である。ガイドワイヤー孔が細すぎると、ガイドワイヤーが入り難く 、また、太すぎるとガイドワイヤー孔がつぶれ易いため、同様にワイヤーの挿入 が困難となる。ペンローズドレーンチューブの管壁の厚さは見かけ上は通常約1 mm前後で、最大1.5mm程度あるが、条溝(3)の溝の深さが約0.5〜1.3 mmあるため、溝の谷部では厚さは約0.2〜0.3mm程度と薄く、全体として極 めて柔らかい。そこで、偏平形状の断面の一方端近傍に設ける支持壁(4)の厚 みを谷部の管壁の2〜7倍とすることにより、ガイドワイヤー孔(2)をつぶれ 難くし、またチューブ全体に対しても適度の剛直性を付与することができて、取 扱いし易くなる。また、支持壁(4)の厚みだけを大きくするのでなく、ガイド ワイヤー孔(2)を取り囲む管壁と支持壁(4)の両方を、ドレナージ部(1) の管壁の1.75〜5倍程度の範囲にしても、同様の効果が得られる。
【0013】 更に、ガイドワイヤー孔(2)を取り囲む部位の管壁と支持壁(4)を構成す るシリコーンゴムの弾性率を、ドレナージ部(1)の管壁の1.4〜2.5倍に 高め、あるいは肉厚と弾性率とを組合せてガイドワイヤー孔を取り囲む部位の剛 直性を適切な範囲に調節する方法も有効である。シリコーンゴムの弾性率として は、例えば、ドレナージ部のJIS硬質A30に対して、ガイドワイヤー孔の周 囲のそれをA50程度に高めることにより良い結果が得られる。
【0014】 また、医療用ドレーンチューブの長手方向には、留置時の位置確認のためX線 不透過ライン(5)を設けるのが一般的であるが、その材質としては、チューブ の母材である樹脂やゴムに硫酸バリウム、次炭酸ビスマス等を添加したものが使 用されるが、これらに限定されるものではない。
【0015】 本考案によるドレーンチューブは、支持壁を設けることによってガイドワイヤ ー孔を形成させ、またさらにガイドワイヤー孔を取り囲む部位に適度の剛直性を 持たせたことにより、ドレーンチューブの位置補正及び入れ換え(ガイドワイヤ ー孔にガイドワイヤーを挿入し、ガイドワイヤーと共にチューブを適正な位置へ 移動させる、チューブのドレナージ部が詰った場合にチューブの交換を行なう) が容易に出来る他、ドレーンチューブの応用範囲も広くなる。その使用例として は、腹腔内の洗浄・ドレナージ(ガイドワイヤー孔(2)より生理食塩水を注入 しドレナージ部(1)より排出)、造影剤の局所注入(ガイドワイヤー孔より造 影剤を注入、圧がかからないため周りに散らばらない)、抗生物質の局注(感染 防止のため抗生物質を局注してからチューブを抜去する)等が挙げられる。
【0016】
【考案の効果】
本考案による医療用ドレーンチューブは、通常のペンローズドレーンチューブ の長所を生かしながら、それを取り囲む部位の肉厚が厚いか、ドレナージ部より 弾性率の高い材料を用いたガイドワイヤー孔を設けたことにより、従来困難であ ったチューブの留置位置補正(移動)及びチューブの交換を可能にしたものであ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例となる医療用ドレーンチュー
ブを示す斜視図である。
【図2】本考案の他の実施例となる医療用ドレーンチュ
ーブを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ドレナージ部 2 ガイドワイヤー孔 3 条溝 4 支持壁 5 X線不透過ライン 6 切割り

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンゴム製の肉薄で柔軟性を有
    し、内面の長手方向に多数の細い条溝を有し、管状又は
    管状に形成しうる偏平形状のドレーンチューブであっ
    て、該偏平形状の断面の一方端近傍に弧状もしくは直線
    状の支持壁を付設して、ガイドワイヤー孔を形成させた
    ことを特徴とする医療用ドレーンチューブ。
  2. 【請求項2】 支持壁の厚みを、管壁の厚みの2〜7倍
    にしたことを特徴とする、請求項1記載の医療用ドレー
    ンチューブ。
  3. 【請求項3】 ガイドワイヤー孔を取り囲む管壁及び支
    持壁の厚みを、ドレナージ部の管壁の厚みの1.75〜
    5倍にしたことを特徴とする、請求項1記載の医療用ド
    レーンチューブ。
  4. 【請求項4】 ガイドワイヤー孔を取り囲む管壁及び支
    持壁を構成するシリコーンゴムの弾性率を、ドレナージ
    部の管壁の1.4〜2.5倍に高めたことを特徴とす
    る、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の医療用ド
    レーンチューブ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006516214A (ja) * 2003-01-22 2006-06-29 ボストン サイエンティフィック リミテッド 改善された患者の快適さおよびアフターケアのために構成された尿管ステント
JP2009529970A (ja) * 2006-03-14 2009-08-27 ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド 主流路を有するマニホールドと閉塞防止部材を具える、減圧治療を施すためのシステム
US8915896B2 (en) 2007-02-09 2014-12-23 Kci Licensing, Inc. Apparatus and method for administering reduced pressure treatment to a tissue site
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