JPH0346768Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0346768Y2
JPH0346768Y2 JP1987038524U JP3852487U JPH0346768Y2 JP H0346768 Y2 JPH0346768 Y2 JP H0346768Y2 JP 1987038524 U JP1987038524 U JP 1987038524U JP 3852487 U JP3852487 U JP 3852487U JP H0346768 Y2 JPH0346768 Y2 JP H0346768Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
cross
drain
drainage
penrose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1987038524U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6450840U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987038524U priority Critical patent/JPH0346768Y2/ja
Publication of JPS6450840U publication Critical patent/JPS6450840U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0346768Y2 publication Critical patent/JPH0346768Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、外科用医療用具として主にドレナ
ージに多用されるひだ付ドレーン(以下、ペンロ
ーズドレーンチユーブと言う)に関する。さらに
詳細に述べるならば、そのようなペンローズドレ
ーンチユーブとして、ペンローズドレーンチユー
ブ及び通常のドレーンチユーブの両方の機能をそ
なえた画期的な効能、すなわち、ドレナージの容
易さ、円滑化にすぐれたペンローズドレーンチユ
ーブの断面構造、形状の結合に関する。
〔従来技術〕
ドレーンチユーブ、ペンローズドレーンチユー
ブ自体はすでに外科用医療用具としてドレナージ
に多用されており、いろいろなチユーブ内外径、
チユーブ断面構造ないし形状をもつた製品がすで
に市販されている。
通常のドレーンチユーブは、周囲の組織によつ
て閉塞されることのない硬度をもつたチユーブ
で、内腔が完全に開いている場合には効率よくド
レナージ効率を発揮する。一方、ペンローズドレ
ーンチユーブの特徴はふつうのドレナージ用チユ
ーブとちがい、チユーブ断面構造において、チユ
ーブ内面を特殊な形状にして毛細管現象を利用
し、排出液を通過させようとするものである。こ
れらの通常のドレーンチユーブ及びペンローズド
レーンチユーブは、それぞれ非常にすぐれた面を
有しているといえるが、その趣旨に添つて製品化
された既存のドレーンチユーブ及びペンローズド
レーンチユーブには、それぞれ種々の欠点がみら
れる。
まず、通常のドレーンチユーブは内腔が完全に
開き、貯留した排液が一定量以上の場合にはドレ
ナージ効果を有するが、ドレーンの内腔が凝血塊
や、組織閉塞が生じた場合、折れ曲つた場合、貯
留液量が少ない場合等には排出効果が極めて悪
い。チユーブの断面形状をみると、肉厚は小さく
内腔側には突起が形成されている。その突起は、
一様の太さか、突起の幅は先端にいくほど細くな
つている。これらチユーブの断面形状は、ドレナ
ージに際して排出液がその突起の間隙をぬつて毛
細管現象により排出されるという原理にしたがつ
て形成されており、たとえ折れ曲つても、また、
少量の貯留液でも排出しうるところに特徴がみら
れる。しかしながら、このペンローズドレーンチ
ユーブは、柔軟性ゆえに、腹腔内部では内腔はヒ
ダの間隙以外ではほぼ完全に閉塞された状態であ
り、さらにその柔軟性及び上述のような断面形状
をもつた突起が、先端にいくほど柔軟であるた
め、とくにドレーンから少し周囲からの圧迫が強
い場合、あるいは、吸引に強陰圧がかかつた場合
には、突起の先端も対向するチユーブ内壁を支え
切れずに容易にひしやげることになる。これを防
止しようとして突起を多数個つけようとすれば、
かえつて突起の根元は細くせざるをえず、所期の
効果はあがらない。このようにチユーブ自体が周
囲組織の圧迫によつて、またドレナージの吸引に
よつてつぶれると、排出液を通過させるチユーブ
断面積が極めて小さくなるわけだから、ドレナー
ジは効率が非常に悪くなる。ペンローズドレーン
チユーブにあつては、ゴムの柔軟性をたくみに利
用して周囲からの圧迫によるチユーブのつぶれと
チユーブを内側から支える突起とで小ルーメンを
多数形成させて、毛細管現象を利用したドレナー
ジの促進という考え方はあつても、実際の臨床の
場ではほとんどが充分な効果をあげられず、通常
のドレーンを複数個併用しなければならない場合
が多いのが現状である。
〔考案の目的〕
この考案の目的は、従来のペンローズドレーン
チユーブにおける断面形状ないし構造を根本から
脱却し、通常、ペンローズ両ドレーンチユーブの
機能を兼ね備えた新規なペンローズドレーンチユ
ーブを提供することにある。考案者らは実際の臨
床術式でいろいろな場に遭遇しながら、従来の通
常のドレーンおよびペンローズドレーンチユーブ
の欠点をことごとく打破するチユーブの断面形状
ないし構造を鋭意究明した結果、遂に画期的なペ
ンローズドレーンチユーブの考案を完成するに至
つた。
〔考案の構成〕
この考案が従来の通常のドレーンチユーブ、ペ
ンローズドレーンチユーブと根本からちがう点
は、まず、断面形状をみたとき、チユーブ内壁は
吸引操作でつぶれることのない最小肉厚を持つと
いう要件である。そしてその内壁からチユーブ中
心方向へ、チユーブが変形したときは隣合つた突
起の頭頂部同士が当接し合う間隔で、突起が複数
個形成されているが、その突起の頚部最小幅Nと
その突起の頭頂部最大幅Hとの比N/Hが1未満
であるという形状、構造をとる。
実用上の操作からみて上述の周囲組織による圧
迫、吸引操作でつぶれないような最小肉厚Tは、
チユーブ半径Rとの比T/Rをとれば非常に明確
となつてくるのがわかつた。そしてその比T/R
は1/2〜1/6が好ましいのがわかつた。その
比が1/2を越えると徒らにチユーブ壁面の肉厚
化が進み、チユーブ自体の硬さが急激に増大する
とともに、チユーブ断面積からみた排出液通過断
面積は寡小となつてしまう。一方、その比が1/
6を下まわるとチユーブ内壁は徒らに薄肉化して
しまい、ドレナージの際の吸引操作で容易につぶ
れてしまうからこの考案の目的に合致しない。そ
の比の範囲でこそチユーブ断面積における排出液
通過断面積が有効にとれる(チユーブはつぶれな
い分だけ排出液通過断面積は広くなる)。
一方、前述の比N/Hが1未満とあるのは非常
に重要である。なぜなら、このような比をとる結
果、チユーブの断面形状においてその内壁から中
心方に切欠きが入つたような小ルーメンがチユー
ブ内壁に添つて多数生成することになる。そして
排出液は、吸引に応じてチユーブ断面形状におけ
る中央部のみならず、チユーブ内壁に添う小ルー
メン化した部分では排出液の流速が大きくなるか
ら、切欠き部分を通つて排出液はこの内壁に添う
小ルーメン化部分へ流入する。このようにしてド
レナージは容易、かつ円滑に進行する。
なお、チユーブの材質であるが、この考案によ
れば従来のペンローズドレーンチユーブのように
ドレナージに際し、つぶれる必要がないので、各
種有機材料、高分子材料が任意で使用できるが、
感触や実用上の取扱いからみてゴム製とするのが
好ましい。中でも排出液への対処という意味で
は、抗血栓性のあるシリコーンゴム製とするのが
好ましい。
この考案によるペンローズドレーンチユーブで
は、一部の体内留置を伴うことを前提にチユーブ
に造影ライン等を組込んでもよい。また、この考
案によるペンローズドレーンチユーブには適宜
に、機能を付与するために側孔を穿孔したり、端
末部品としてコネクター類を具備させてもよい。
〔考案の効果〕
この考案によれば、従来のペンローズドレーン
チユーブのように周囲の組織による圧迫およびド
レナージの吸引に際し、チユーブ内が陰圧になつ
てもチユーブがつぶれることがないので、排出液
の通過断面積が大きくとれ、ドレナージが容易か
つ円滑に進む。なお、チユーブ断面形状をみる
と、チユーブの内壁面から中心方向へ形成された
突起の頚部最小幅Nと頭頂部最大幅Hとの比N/
Hが1未満であり、第1図に示したように、隣合
つた突起同士は、チユーブが変形したとき頭頂部
同士が当接し合うような間隔で形成されているの
で、隣合つた突起同士で囲まれた部分があたかも
小ルーメン状となり、ここの排出液の通過がはや
くなるので、チユーブ断面積中心部からその部分
へ流れ込む排出液も多くなる。その結果、本ドレ
ーンは通常のドレーンチユーブおよびペンローズ
ドレーンチユーブの毛細管効果を理想的な形で最
大限利用できることになり、ドレナージが容易、
円滑、かつ極めて効率的に実施できる。
以下、この考案の態様を、図により実施例とし
て従来のペンローズドレーンチユーブと比較しな
がら説明するが、この考案はそれら態様によつて
何ら限定されるものではない。
第1図a,同bは、夫々この考案の一態様を示す
チユーブの断面形状である。第2図a,同bは、
夫々第1図a、同bに対応し、それらの1個の突
起の一部を拡大した図である。それらの図の中
に、実用新案登録請求の範囲で定義された記号な
いしはその態様が明白にわかるようになつてい
る。すでに説明したように図中のLに相当する断
面部分が小ルーメンとしての役割を果たし、チユ
ーブ断面形状の中央部にある排出液の一部は隣接
する突起の間隙を通つてこのLの部分に流入す
る。
第3図a、同bは夫々従来製品の一態様で、か
つ、チユーブ外径が第1図a、同bと夫々同一な
ペンローズドレーンチユーブの断面形状を示した
図である。第4図a、同bは、夫々第3図a、同
bに対応し、それらの1個の突起全体の拡大図で
ある。第1図ないし第2図と第3図ないし第4図
を対比させると、この考案による態様において明
らかに比N/Hが1未満であり、比T/Rは1/
2〜1/6に入つているが、従来製品の態様はい
ずれもこの考案で定められた比を持合せていな
い。よつてこの態様に示したような従来製品を使
えば必ず前述の欠点が露呈する。それら従来製品
は、ドレナージの際の吸引操作でチユーブがつぶ
れる前提でつくられており、その際突起とチユー
ブ内壁とで小ルーメン様部分が形成されるとして
いるので、当然ながらこの考案の態様として図で
示したうちのLの部分を欠いている。
【図面の簡単な説明】
第1図a、同bは夫々この考案の一態様である
ペンローズドレーンチユーブの断面形状を示す
図、第2図a、同bは第1図a、同bに対応する
突起主要部分の拡大図、第3図a、同bは夫々従
来製品の一態様であるペンローズドレーンチユー
ブの断面形状を示す図、第4図でa、同bは、第
3図a、同bに対応する突起全体の拡大図であ
る。 図中、Nはチユーブ断面における突起の頚部最
小幅寸法、H1はHの態様の一つでこの考案に係
るチユーブ断面における突起の頭頂部最大幅寸
法、H2はHの態様の一つで従来製品のチユーブ
断面における頭頂部最大幅寸法、T1はTの態様
の一つでこの考案に係るチユーブ断面における内
壁の最小肉厚寸法、T2はTの態様の一つで従来
製品のチユーブ断面における内壁の最小肉厚寸
法、Rはチユーブ断面におけるチユーブの外半径
寸法、Lはこの考案により形成される小ルーメン
様部分である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) チユーブの断面形状をみたとき、周囲組織に
    よる圧迫や吸引操作でつぶれないような最小肉
    厚をもつたチユーブの内壁面から中心方向へ、
    チユーブが変形したときは隣合つた突起の頭頂
    部同士が当接し合う間隔で複数個の突起が形成
    されたチユーブであつて、該チユーブ壁の最少
    肉厚Tとチユーブ半径Rとの比T/Rが1/2
    〜1/6の範囲で、且つ、その突起の頚部最小
    幅Nと頭頂部最大幅Hとの比N/Hが1未満で
    あることを特徴とするペンローズドレーンチユ
    ーブ。 (2) チユーブの材質がゴム製である、実用新案登
    録請求の範囲第1項記載のペンローズドレーン
    チユーブ。
JP1987038524U 1987-03-18 1987-03-18 Expired JPH0346768Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987038524U JPH0346768Y2 (ja) 1987-03-18 1987-03-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987038524U JPH0346768Y2 (ja) 1987-03-18 1987-03-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6450840U JPS6450840U (ja) 1989-03-29
JPH0346768Y2 true JPH0346768Y2 (ja) 1991-10-03

Family

ID=31265067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987038524U Expired JPH0346768Y2 (ja) 1987-03-18 1987-03-18

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0346768Y2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006239236A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Jms Co Ltd カテーテル挿入用シース
JP2009528901A (ja) * 2006-03-06 2009-08-13 ボストン サイエンティフィック リミテッド 改良した医療装置のシャフト設計
JP2012020068A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Kaneka Corp チューブおよびカテーテル
JP2014087397A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Nipro Corp 弁付カテーテル

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2540719Y2 (ja) * 1991-04-30 1997-07-09 株式会社パイオラックス カテーテル
JP5469934B2 (ja) * 2009-07-07 2014-04-16 アトムメディカル株式会社 鼻孔カニューラ装置および口マスク装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5321911Y2 (ja) * 1975-01-21 1978-06-07

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006239236A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Jms Co Ltd カテーテル挿入用シース
JP4581750B2 (ja) * 2005-03-04 2010-11-17 株式会社ジェイ・エム・エス カテーテル挿入用シース
JP2009528901A (ja) * 2006-03-06 2009-08-13 ボストン サイエンティフィック リミテッド 改良した医療装置のシャフト設計
JP2012020068A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Kaneka Corp チューブおよびカテーテル
JP2014087397A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Nipro Corp 弁付カテーテル

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6450840U (ja) 1989-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103203054B (zh) 压力启动的近端阀
AU2004249282B2 (en) Catheter with occlusion resistant tip
US7776005B2 (en) Triple lumen catheter with occlusion resistant tip
CA2443769A1 (en) Catheter slit valves
US5409464A (en) Intravascular catheter having barrier valve
KR100446069B1 (ko) 카테테르
US3384089A (en) Surgical wound drain having an inner collapsible tube preventing reverse flow into the wound
US6235008B1 (en) Nozzle
CN116271421A (zh) 具有流动转向特征部的静脉接入设备和外周静脉导管
JP2001518324A (ja) 医療用流体の注入および吸引
EP1610853B1 (en) Catheter with occlusion resistant tip
US20050070842A1 (en) Catheter with occlusion resistant tip
MX2012010875A (es) Cateter con extension de septo articulable.
NZ200861A (en) Wound secretion-drainage catheter with inner and outer lumen
US8079990B2 (en) Implantable catheter port
KR970701574A (ko) 가변 강성의 샤프트를 갖는 카테터(catheter having shaft of varying stiffness)
JP2005505353A5 (ja)
WO1982000764A1 (en) A suction device such as a dental aspirator or sucker
JP2001517465A (ja) 歯ブラシ
JPH0346768Y2 (ja)
JP2005518874A5 (ja)
JP2004507329A (ja) 多内腔カテーテル及びこのカテーテルで使用するためのチップ形体
EP0401266B1 (en) Catheter cleaner
USD456075S1 (en) Bottle
JP2563798Y2 (ja) 医療用ドレーンチューブ