JPH0670600U - シャーレ - Google Patents
シャーレInfo
- Publication number
- JPH0670600U JPH0670600U JP1290193U JP1290193U JPH0670600U JP H0670600 U JPH0670600 U JP H0670600U JP 1290193 U JP1290193 U JP 1290193U JP 1290193 U JP1290193 U JP 1290193U JP H0670600 U JPH0670600 U JP H0670600U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- petri dish
- synthetic resin
- main body
- coating layer
- bacterial solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 合成樹脂製のシャーレでありながら、培地や
菌液の塗布量を大巾に減らすことを可能にする。 【構成】 合成樹脂製のシャーレ本体1の内面に親水処
理剤を塗布し、親水性被膜層2を形成した構成とした。
菌液の塗布量を大巾に減らすことを可能にする。 【構成】 合成樹脂製のシャーレ本体1の内面に親水処
理剤を塗布し、親水性被膜層2を形成した構成とした。
Description
【0001】
本考案は、菌や組織を培養する場合に容器として使用されるシャーレに関する ものである。
【0002】
病院、臨床検査センター、学校その他各種機関の研究室等で、細菌や組織の試 験、研究のために、細菌や組織の培養が行われている。この細菌等の培養には、 液状の培地をシャーレに分注し、培地表面に菌液を塗布することにより行われて いる。
【0003】 上記細菌等の培養のための容器として使用されるシャーレにあっては、従来ガ ラス製のシャーレとプラスチックで成形された合成樹脂製のシャーレが使用され ている。
【0004】 ガラス製のシャーレと合成樹脂製のシャーレを比較すると、ガラス製のシャー レは再使用が可能であるが、再使用するためには、高圧蒸気による滅菌、洗浄、 乾熱滅菌といった作業を行わなければならず、人的な手間がかかる。これに対し 合成樹脂製のシャーレはガラス製のシャーレに比べはるかに安価であるため使い 捨てが可能であり、また、落としても割れたりせず安全性が高く、しかも梱包さ れた袋から取り出してすぐに使用することができ、ガラス製のシャーレより便利 である。
【0005】 この便利さから、細菌等の培養に使用されるシャーレとしてガラス製のシャー レはほんの一部の研究室や学校等で使用されているだけであり、ほとんどが合成 樹脂製のシャーレを使用している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 上記のように、合成樹脂製のシャーレはガラス製のシャーレに比べはるかに便 利なものではあるものの、合成樹脂製のシャーレの場合、その材質上の特徴であ る疎水性により表面張力が強く働き、このため、一定量の培地を塗布しないとシ ャーレ全面に培地が広がらない。このため培地の量を多く使用することになり、 時には高価なものとなってしまう。培地は細菌等を培養するのに必要な量が確保 されれば良く、材質上の特徴から培地の量を増やさなくてはならないことは経済 的でない。
【0007】 また、菌液をシャーレに塗布する場合も同様に一定量の菌液を塗布しなければ ならず、これもまた経済的でない。
【0008】 本考案は上記点に鑑み、合成樹脂製のシャーレでありながら、培地や菌液の塗 布量を大巾に減らすことを可能にすることを目的としたシャーレを提供するもの である。
【0009】
本考案は上記目的を達成するために、合成樹脂製のシャーレ本体の内面に、親 水性被膜層を形成した構成とした。
【0010】
本考案によれば、合成樹脂製のシャーレ本体の内面に、親水性被膜層を形成し たので、シャーレ本体内に塗布した培地や菌液は、シャーレ本体の内側に形成さ れた親水性被膜層により、表面張力の働きが弱められて薄く広がる。
【0011】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図面において、1は合成樹脂で成形したシャーレ本体である。このシャーレ本 体1の大きさや形状にあっては、従来のシャーレと変るものではなく、特に限定 されるものではない。
【0012】 2はシャーレ本体1の内面に形成した親水性被膜層である。この親水性被膜層 2はシャーレ本体1の内面全域に形成してもよく(図1)、或いはまた、培地や 菌液等の塗布量に応じて、シャーレ本体1の内底面及び内側面のうち内底面から 所定の高さまでのみ形成してもよい(図2)。
【0013】 前記シャーレ本体1の内面への親水性被膜層2の形成にあっては、この実施例 では親水処理剤を塗布スプレーガンによりシャーレ本体1の内面に吹き付け塗布 することにより行っている。
【0014】 また、親水処理剤としては、この実施例ではポリグリセリン脂肪酸エステルを 使用している。
【0015】
以上にように本考案によれば、合成樹脂製のシャーレ本体の内面に、親水性被 膜層を形成したので、シャーレ本体内に塗布された培地や菌液は、その表面張力 が親水性被膜層により弱められ、シャーレ本体の底面全体に薄く広がるので、従 来の合成樹脂製のシャーレに比べ、培地や菌液の使用量をはるかに少なくするこ とができることから経済的であり、更には作業性も飛躍的に向上するといった効 果がある。
【図1】本考案の一実施例を示す一部拡大断面図。
【図2】本考案の他の実施例を示す一部拡大断面図。
1 シャーレ 2 親水性被膜層
Claims (1)
- 【請求項1】 合成樹脂製のシャーレ本体の内面に、親
水性被膜層を形成したことを特徴とするシャーレ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1290193U JPH0670600U (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | シャーレ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1290193U JPH0670600U (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | シャーレ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0670600U true JPH0670600U (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=11818286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1290193U Pending JPH0670600U (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | シャーレ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0670600U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022510083A (ja) * | 2018-10-04 | 2022-01-26 | ビーディー キエストラ ビーヴイ | 物品を保持して物品から包装を取り除く装置 |
-
1993
- 1993-03-22 JP JP1290193U patent/JPH0670600U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022510083A (ja) * | 2018-10-04 | 2022-01-26 | ビーディー キエストラ ビーヴイ | 物品を保持して物品から包装を取り除く装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7691625B2 (en) | Cell cultural vessel, production process thereof and cultured cell | |
US5074847A (en) | Needle shield with transparency maintaining coating | |
Sima et al. | Fibronectin layers by matrix-assisted pulsed laser evaporation from saline buffer-based cryogenic targets | |
CA2161196A1 (en) | Polymeric composition | |
NL8203908A (nl) | Meerlagige inrichting voor het onderzoekend kweken van microoerganismen. | |
JP2003033228A (ja) | ブラシ及びその保持方法 | |
JP6588845B2 (ja) | 細胞培養容器および細胞培養容器の固定用治具 | |
US20210127664A1 (en) | Device for transporting graft | |
JPH0670600U (ja) | シャーレ | |
JPS6260066B2 (ja) | ||
US20200307889A1 (en) | Fragile object holding device provided with protecting mechanism | |
WO2020013174A1 (ja) | 移植片を移送するためのデバイス | |
AU732565B2 (en) | Cell-culture system | |
US7581293B1 (en) | Gel liners | |
US11751659B2 (en) | Sanitizing and cleaning system for fingers | |
JPH08510432A (ja) | 液体貯蔵用容器 | |
JP7550537B2 (ja) | 移植片を移送するための容器 | |
JPH0317975Y2 (ja) | ||
JPH0328948Y2 (ja) | ||
JP2579267Y2 (ja) | 培養用容器 | |
JPH01137964A (ja) | 培養容器 | |
JPH04673Y2 (ja) | ||
JPH0328949Y2 (ja) | ||
WO2022176867A1 (ja) | 移植片を保護するための輸送容器、および輸送容器の使用方法 | |
JP2531956Y2 (ja) | 培養用小片 |