JPH0670581A - ブラシレスモータ及びその停止方法 - Google Patents

ブラシレスモータ及びその停止方法

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JPH0670581A
JPH0670581A JP5116182A JP11618293A JPH0670581A JP H0670581 A JPH0670581 A JP H0670581A JP 5116182 A JP5116182 A JP 5116182A JP 11618293 A JP11618293 A JP 11618293A JP H0670581 A JPH0670581 A JP H0670581A
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Rikio Yoshikawa
力夫 吉川
Shuichi Kobayashi
修一 小林
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Kokusan Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複雑な制御を行うことなく停止位置を一定にす
ることができるブラシレスモータ及びその停止方法を提
供する。 【構成】固定子2側で回転子の磁石界磁の極性を検出し
ている位置検出器3の出力を入力として所定の極性の駆
動信号を発生する回転制御部7と、駆動信号を入力とし
て入力された駆動信号の極性に応じて決定した相の駆動
コイルに励磁電流を流すモータ駆動部4とを設ける。回
転制御部7は、回転指令が与えられているときに位置検
出器の出力信号の極性に相応する極性の信号をモータ駆
動部4に与え、停止指令が与えられたときにはモータ駆
動部に与える信号の極性を停止指令が与えられたときの
極性に保持するラッチ回路を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転子の位置を検出する
位置検出器の出力に応じて固定子の励磁相を切替えるこ
とにより回転子を回転させるブラシレスモータ及びその
停止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブラシレスモータは、磁石界磁を備えた
回転子と、多相の駆動コイルを有する固定子と、回転子
の磁極位置を検出する位置検出器と、位置検出器の出力
に応じて固定子の駆動コイルの励磁相を切替えるモータ
駆動部とにより構成される。
【0003】図10は、3相アウタロータ形のブラシレ
スモータの要部の機械的な構成を示したもので、同図に
おいて1は回転子、2は固定子である。回転子1は、カ
ップ状に形成されたヨーク100の内周に磁石界磁10
1を取付けたものからなっている。この例では磁石界磁
101が、ヨーク100の内周に固定されて2極に着磁
されたリング状の磁石からなっている。固定子2は、環
状の継鉄部201aから3つの突極部201u〜201
wを120度間隔で放射状に突出させた電機子鉄心20
1と、鉄心201の突極部201u〜201wにそれぞ
れ巻回されたU,V,W3相の駆動コイル202u〜2
02wとからなっている。継鉄部201aの内側の孔は
回転子の回転軸を貫通させるために用いられる。
【0004】3u〜3wは位置検出器を構成するU,
V,W3相の位置センサで、この例ではこれらの位置セ
ンサがそれぞれV相,W相及びU相の突極部の中心位置
で、それぞれの突極部に対向している回転子の磁石界磁
の極性(N極かまたはS極か)を検出することにより3
相の駆動コイルのそれぞれに対して回転子の位置を検出
する。
【0005】図11はブラシレスモータの電気的な構成
の一例を示したもので、4は位置センサ3u〜3wから
得られる3つの位置検出信号を入力として、位置センサ
の出力のレベルの変化に応じて固定子2の励磁相を切り
替えるモータ駆動部、5は位置検出器から得られる信号
の周波数から回転子の回転数を検出する回転数検出器、
6はモータ駆動部4を制御する出力制御部で、回転数検
出器5の出力を入力として回転数を指示値に保つように
制御したり、外部から回転方向切替指令が与えられたと
きに回転方向を切り替えたり、停止指令が与えられたと
きに、駆動コイルを短絡してブレーキ(発電制動)をか
けたりする制御を行うものである。
【0006】上記のブラシレスモータにおいて、モータ
を所定の位置に停止させる必要がある場合には、モータ
の停止位置と位置センサ3u〜3wとの位置関係が所定
の関係になるようにモータを取り付けておいて、位置セ
ンサの出力によりモータの回転角度位置を検出しながら
回転数を徐々に低下させていくか、またはブレーキをか
けて最終的に目標位置で停止させる方法がとられる。
【0007】またモータの回転角度位置と回転数とを高
精度で検出するために特にロータリエンコーダを設け
て、同じような制御を行わせる場合もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のブラシレスモー
タにおいては、モータを目標位置で停止させる場合に、
複雑な速度制御を行わせる必要があったため、出力制御
部やモータ駆動部等の電子回路の構成が複雑化するとい
う問題があった。またブラシレスモータにおいて、マイ
クロコンピュータを用いて各種の制御を行わせることも
行われているが、この場合も、停止位置を制御しようと
するとマイクロコンピュータを働かせるためのソフトウ
ェアが複雑になるという問題があった。
【0009】本発明の目的は、装置の構成を複雑にする
ことなく、停止位置の精度を高めることができるように
したブラシレスモータ及びその停止方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、磁石界磁を備えた回転子と、多相の駆動コイルを有
する固定子と、固定子側で前記磁石界磁の磁極を検出し
て検出している磁極の極性に相応したレベルの信号を発
生する位置検出器と、前記位置検出器の出力に応じて決
定した相の駆動コイルに励磁電流を流すモータ駆動部と
を備えたブラシレスモータを停止させる方法であって、
本発明においては、停止指令が与えられたときに励磁電
流を流す相を固定してモータを停止させる。
【0011】請求項2に記載した発明は、上記の方法で
停止させたモータの停止位置が設定位置からずれている
場合に停止位置を修正することができるようにしたもの
で、この発明においては、モータの停止位置が設定位置
よりもずれているときにモータを設定位置まで回転させ
るために必要な相を励磁相として選択して該励磁相の駆
動コイルを励磁状態に保持することによりモータを設定
位置まで回転させて停止させる。
【0012】請求項3に記載した発明は、請求項1に記
載して停止方法を実施する場合に好適なブラシレスモー
タの構成を明らかにしたもので、本発明においては、磁
石界磁を備えた回転子と、n(nは2以上の整数)相の
駆動コイルを有する固定子と、n相の駆動コイルのそれ
ぞれに対して回転子の位置を検出してn個の位置検出信
号を発生する位置検出器と、該n個の位置検出信号を入
力としてn個の駆動信号を発生する回転制御部と、n個
の駆動信号を入力として該n個の駆動信号の状態に応じ
て決定した相の駆動コイルに励磁電流を流すモータ駆動
部とが設けられる。回転制御部は、回転指令が与えられ
ているときにn個の位置検出器の出力信号に相応した信
号をそれぞれn個の駆動信号としてモータ駆動部に与
え、停止指令が与えられたときにはモータ駆動部に与え
るn個の駆動信号のレベルを停止指令が与えられたとき
の状態に保持するラッチ回路を備えている。
【0013】請求項4に記載した発明は、請求項2に記
載した停止方法を実施するのに好適なブラシレスモータ
の構成を明らかにしたもので、この発明においては、前
記回転制御部が、請求項3に記載したラッチ回路に加え
て、モータの停止位置を検出する停止位置検出手段と、
停止位置検出手段により検出されたモータの停止位置が
設定位置よりもずれているときに該モータを設定位置ま
で回転させるために必要な駆動信号を発生する停止位置
修正用駆動信号発生手段とを更に備えている。請求項5
に記載した発明は、請求項1に記載した停止方法を実施
するのに好適なブラシレスモータの他の構成を明らかに
したもので、この発明では、磁石界磁を備えた回転子
と、n相の駆動コイルを有する固定子と、n相の駆動コ
イルのそれぞれに対して回転子の位置を検出してn個の
位置検出信号を発生する位置検出器と、該n個の位置検
出信号を入力としてn個の駆動信号を発生する回転制御
部と、n相の駆動コイルにそれぞれ流す励磁電流をオン
オフするスイッチ素子を有するスイッチ回路と、n個の
位置検出信号に応じて回転子を回転させるために励磁す
る必要がある相を決定し、決定した相の駆動コイルに励
磁電流を流すべく、スイッチ回路の各スイッチ素子をオ
ン状態にするかオフ状態にするかを指示するオンオフ指
示信号を発生する分配器と、回転指令及び停止指令に応
じてスイッチ回路のスイッチ素子を制御する回転制御部
とが設けられる。回転制御部は、回転指令が与えられて
いるときにオンオフ指示信号によりオン状態にすること
が指示されているスイッチ素子を導通させるための制御
信号を発生し、停止指令が与えられたときにはスイッチ
回路のスイッチ素子に与える制御信号を該停止指令が与
えられたときの状態に保持するラッチ回路を備えてい
る。
【0014】請求6に記載した発明は、請求項2に記載
した停止方法を実施するブラシレスモータの他の構成を
要旨としたものである。この発明の基本的構成は請求項
5に記載した発明と同様であるが、この発明では、回転
制御部が、上記ラッチ回路に加えて、モータの停止位置
を検出する停止位置検出手段と、停止位置検出手段によ
り検出されたモータの停止位置が設定位置よりもずれて
いるときに該モータを設定位置まで回転させるために必
要なスイッチ素子を導通状態に保持するための制御信号
を発生する停止位置修正用制御信号発生手段とを更に備
えている。
【0015】請求項5及び6に記載した発明では、スイ
ッチ回路と分配器と回転制御部とが請求項3及び4に記
載した発明におけるモータ駆動部に相当する部分を構成
している。即ち、これらの発明ではモータ駆動部の内部
に回転制御部が設けられている。
【0016】
【作用】請求項1に記載した発明のように、停止指令が
与えられたときに励磁電流を流す相を固定すると励磁電
流が流れている相の駆動コイルにより回転子に生じる合
成トルクが零になる位置で回転子が停止する。従って、
複雑な制御を行うことなく、また装置の構成を複雑にす
ることなく、モータを所定の位置で停止させることがで
きる。
【0017】請求項2に記載した発明のように、モータ
の停止位置が設定位置からずれている場合に、モータを
設定位置まで回転させるために必要な相を励磁相として
選択して該励磁相の駆動コイルを励磁状態に保持するよ
うにすると、モータを設定位置まで回転させることがで
きるため、モータを所望の位置に正確に停止させること
ができる。
【0018】請求項3に記載したブラシレスモータにお
いて、停止指令が与えられたときに例えばU相とW相と
が励磁されていたとすると、モータ駆動部に入力する信
号の極性を固定することにより、U相とW相が励磁状態
に固定される。停止指令が与えられた直後は今まで回転
していた方向と同じ方向にトルクが生じるため、回転子
はそのまま回転していく。回転子が更に回転すると、W
相のトルクが増加していくが、U相のトルクが減少して
いくため合成トルクが減少していき、回転子は減速して
いく。やがてU相のトルクが負の領域に入り、該U相の
負のトルクがW相の正のトルクを上回ると合成トルクが
負になるため、回転子に大きなブレーキがかかり、最終
的にはU相の負のトルクとW相の正のトルクとが釣り合
う位置(合成トルクが零になる位置)で回転子が停止す
る。停止指令が与えられた際に励磁を固定する相に流す
励磁電流を一定にしておけば、合成トルクが零になる位
置は一定になるため、固定する励磁相が一定であれば停
止位置は一定になる。従って停止指令を与える位置を一
定にしておくと、常に一定の目標位置でモータを停止さ
せることができる。また固定する励磁相の組合せを変え
ることにより停止位置を変えることができる。例えば固
定子が3相で、回転子が2極のブラシレスモータの場
合、6通りの停止位置を得ることができる。
【0019】また請求項4に記載した発明のように、停
止指令が与えられたときに励磁電流を流す相を固定して
モータを一旦停止させた後、モータの停止位置が設定位
置よりもずれているときに該モータを設定位置側に回転
させるようにモータ駆動部の入力信号の極性を変化させ
て、該入力信号の極性を変化後の極性に保持するように
すると、停止指令が与えられる位置の如何に拘らず、一
定の目標位置でモータを停止させることができる。
【0020】請求項5及び6に記載した発明のように、
モータ駆動部の内部に回転制御部を設けた場合も上記と
同様の動作を行わせることができる。
【0021】
【実施例】図1は図10に示したように回転子1と固定
子2とから構成される3相のブラシレスモータに本発明
を適用した実施例を示したもので、固定子はスター結線
された3相の駆動コイル202u〜202wを有してい
る。位置検出器3は、固定子のU相,V相及びW相の磁
極部の中心で回転子の磁石界磁の極性を検出する位置セ
ンサ3w,3u及び3vからなっており、各位置センサ
は例えばホールICからなっている。
【0022】尚図10においては、各位置センサが固定
子の鉄心に取付けられているように図示されているが、
固定子鉄心201と軸線方向に並べた状態でプリント基
板が配置されて、該プリント基板に制御回路の構成要素
が実装される場合には、該プリント基板に位置センサを
取付けるのが有利である。
【0023】モータ駆動部4は、オンオフ制御が可能な
半導体スイッチング素子からなるスイッチTu 〜Tw 及
びTx 〜Tz をブリッジ接続してなるスイッチ回路40
1と、スイッチTu 〜Tw 及びTx 〜Tz に制御信号を
与える駆動回路402とからなっている。図示の例で
は、これらのスイッチが、NPNトランジスタと該トラ
ンジスタのコレクタエミッタ間に並列に接続されたダイ
オードとにより構成され、スイッチTu 〜Tw 及びTx
〜Tz のそれぞれを構成するトランジスタのベースに高
レベルの信号が与えられたときに各スイッチが導通状態
になるようになっている。Bはバッテリ等からなる直流
電源で、この直流電源の出力がスイッチ回路401を介
して駆動コイル220u〜202wに供給されている。
【0024】尚スイッチTu 〜Tw 及びTx 〜Tz をそ
れぞれ構成するスイッチング素子は図示の例に限られる
ものではなく、例えばスイッチTu 〜Tw 及びTx 〜T
z のいずれか一方または双方にPNPトランジスタを用
いてもよい。またFET等のトランジスタ以外のスイッ
チング素子を用いてもよい。
【0025】本発明においては、位置検出器3から得ら
れる3個の位置検出信号が回転制御部7を通して駆動回
路402に与えられている。回転制御部7は回転指令C
r が与えられているときには位置検出器3と同極性の信
号を出力し、停止指令Cs が与えられたときに該停止指
令が与えられたときの位置検出信号の極性を保持して、
出力信号の極性を固定するラッチ回路を備えていて、該
ラッチ回路の出力が駆動信号として駆動回路402に与
えられている。
【0026】回転制御部7はまた、逆転指令が与えられ
たときにモータの回転方向を反転させるために、駆動回
路402に与える駆動信号の相順を反転させる相順切換
回路を備えている。
【0027】駆動回路402は、回転制御部7から与え
られる駆動信号の極性に応じて、スイッチTu 〜Tw の
中から選択した1つのスイッチとスイッチTx 〜Tz の
中から選択した1つのスイッチとに同時にトリガ信号を
与える。
【0028】図10に示すように位置センサ3u〜3w
を配置した場合、位置センサ3u〜3w がそれぞれ発生
する位置検出信号eu 〜ew は例えば図4(A)〜
(C)に示したような矩形波状の信号になる。図4にお
いてHは高レベルを意味し、Lは低レベル(または零レ
ベル)を意味する。
【0029】回転制御部7からこれらの位置検出信号と
同極性の駆動信号が駆動回路402に与えられると、該
駆動回路は、スイッチTu 〜Tw 及びTx 〜Tz の制御
端子(トランジスタのベース)にそれぞれ与えるトリガ
信号Su 〜Sw 及びSx 〜Sz を発生する。トリガ信号
Su 〜Sw の波形はそれぞれ図4(D)ないし(F)に
示す通りであり、トリガ信号Sz ,Sy 及びSx はそれ
ぞれ図4(G)ないし(I)に示す通りである。図4
(D)ないし(I)に示された符号ON及びOFFはそ
れぞれ、各トリガ信号が与えられるスイッチが導通状態
になるレベル及び遮断状態になるレベルを示している。
各トリガ信号は、位置検出信号に所定の論理演算を施す
ことにより得ることができる。例えばトリガ信号Su
は、位置検出信号eu と、位置検出信号ev の否定信号
との論理積をとることにより得ることができ、トリガ信
号Sv は位置検出信号ev と位置検出信号ew の否定信
号との論理積をとることにより得ることができる。
【0030】図4(D)ないし(I)に示したようなト
リガ信号がスイッチTu 〜Tw 及びTx 〜Tz の制御端
子に与えられたときにU相ないしW相の駆動コイルにそ
れぞれ流れる励磁電流の波形を矩形波で近似して示すと
図5(A)ないし(C)に示す通りになる。図5(A)
ないし(C)において正極性の電流は各相の駆動コイル
に流れ込む方向の励磁電流を示しており、この励磁電流
により固定子の各相の磁極がN極を示すように励磁され
る。また図5(A)ないし(C)において負極性の励磁
電流は各相の駆動コイルから流れ出す方向の励磁電流で
あり、この極性の励磁電流により固定子の各相の磁極が
S極を示すように励磁される。
【0031】U相ないしW相の駆動コイルにそれぞれ図
5(A)ないし(C)のような励磁電流が流れると、U
相ないしW相にそれぞれ図6(A)ないし(C)に示す
ようなトルクが生じ、これらの合成トルクが回転子に生
じる。
【0032】駆動回路402はまた、外部から入力され
た速度制御信号に応じてスイッチ回路401のスイッチ
をオンオフさせることにより駆動コイルに与える励磁電
流をPWM制御する回路を備えており、該速度制御信号
の大きさを変化させることにより、モータの回転速度を
調整できるようになっている。
【0033】上記のモータ駆動部4としては、従来のブ
ラシレスモータに使用されていたものをそのまま用いる
ことができる。
【0034】回転数検出器5は、図4(A)ないし
(C)にそれぞれ示した矩形波信号の各立上り位置及び
各立下り位置で図4(J)に示すように回転数検出用の
パルス信号Pを発生する回路を備えていて、該パルス信
号Pの周波数を検出することによりモータの回転数を検
出する。
【0035】出力制御部6は、回転数検出器5から得ら
れる回転数検出信号と回転数の指示値を示す信号Sn と
を比較して、両信号の偏差を零にするように駆動回路4
02に回転数制御信号を与える。
【0036】上記の実施例において、回転指令信号Cr
は例えば図7(F)に示すようにLレベルの信号であ
り、停止指令信号Cs はHレベルの信号である。回転指
令信号Cr が与えられている状態では、回転制御部7の
ラッチ回路が、位置検出信号eu 〜ew (図7A〜C)
と同極性の駆動信号を出力し、該駆動信号が駆動回路4
02に与えられる。これにより前述のように駆動コイル
の励磁相が切り替えられて、U相〜W相に図7(G)に
示すようなトルクが生じるため、回転子には図7(H)
に示すような合成トルクが生じ、該回転子が所定の方向
に回転する。
【0037】回転角度θo の位置で停止指令Cs が与え
られると、ラッチ回路は、図7(A)〜(C)に破線で
示したように、停止指令が発生したときの位置検出信号
eu〜ew の極性を保持するため、駆動信号の極性が停
止指令が与えられたときの極性に固定され、停止指令が
与えられた時点で発生していたトリガ信号が継続的に発
生する状態になる。図7に示した例では、停止指令Cs
が与えられたときに、トリガ信号Su とSz とが継続的
に発生する状態になる。このときU相の駆動コイルとW
相の駆動コイルとにそれぞれ流れている励磁電流の極性
が固定される。図7(H)に示したように、停止指令が
与えられた直後は今まで回転していた方向と同じ方向に
トルクが生じるため、回転子は今までと同じ方向に回転
していく。回転子が更に回転すると、W相のトルクが増
加していくが、U相のトルクが減少していくため合成ト
ルク(図7H)が減少していき、回転子は減速してい
く。やがてU相のトルクが負の領域に入り、該U相の負
のトルクがW相の正のトルクを上回ると合成トルクが負
になるため、回転子に大きなブレーキがかかり、最終的
にはU相の負のトルクとW相の正のトルクとが釣り合う
位置(合成トルクが零になる位置)θa で回転子が停止
する。停止指令を与える位置を一定にし、かつ停止指令
が与えられた際に励磁を固定する相に流す励磁電流の大
きさを一定にしておけば、合成トルクが零になる位置は
一定になるため、停止指令が与えられたときの停止位置
を常に一定にすることができる。
【0038】尚停止位置を一定にするためには、停止指
令を与える位置を一定にする必要があるが、停止指令を
与える位置は位置検出信号の立上り若しくは立下り位置
を基準にすることにより容易に定めることができる。例
えば、上記の例のようにU相の駆動コイルとW相の駆動
コイルとに励磁電流が流れている状態で両相の励磁電流
の極性を固定するためには、位置検出信号ew の立上り
位置またはその直後の位置で停止指令を与えれば良く、
V相の駆動コイルとU相の駆動コイルとに励磁電流が流
れている状態で両相の励磁電流の極性を固定するために
は、位置検出信号eu の立ち下がり位置またはその直後
の位置で停止指令を与えれば良い。
【0039】上記の実施例では、停止指令が与えられた
ときに励磁相を固定することによりモータを一定の停止
位置で停止させるとしたが、停止指令が与えられたとき
にモータ駆動部に入力する信号の極性を固定することに
より励磁電流を流す相を固定してモータを停止させた
後、モータの停止位置が設定位置よりもずれているとき
には該モータを設定位置側に回転させるようにモータ駆
動部の入力信号の極性を変化させて、該入力信号の極性
を変化後の極性に保持することによりモータを設定位置
まで回転させるようにすることもできる。この操作はモ
ータの停止位置が設定位置に到達するまで何度でも繰り
返すことができる。
【0040】このような制御を行わせる場合の回転制御
部7の構成例を図2に示した。図2に示した例では、ラ
ッチ回路701と、停止位置検出手段702と、駆動信
号発生手段703と、アンド回路704と、フリップフ
ロップ回路705と、オア回路706とにより、回転制
御部7の内、モータの停止位置を制御する部分が構成さ
れている。図2に示した構成は1つの位置検出信号に対
する構成であり、3つの位置検出信号が用いられる場合
には同様の回路が3つ設けられる。
【0041】ラッチ回路701は、回転指令が与えられ
ているときに位置検出器3の出力信号の極性に相応する
極性の駆動信号を出力し、停止指令が与えられたときに
はその時点で出力されている駆動信号の極性を保持す
る。
【0042】停止位置検出手段702は、モータの停止
位置を検出するもので、この手段は例えば、モータの回
転に同期して発生するパルス信号を入力として、停止指
令が与えられた時点から該パルス信号を計数し、モータ
が停止したことが検出されたときに停止位置を示す停止
位置検出信号を発生する。停止位置検出手段702はま
た、モータが停止したことが検出されたときにフリップ
フロップ回路705をリセットする。
【0043】駆動信号発生手段703はモータが停止す
る毎に停止位置検出手段702により検出されたモータ
の停止位置を設定位置と比較して、停止位置が設定位置
よりもずれているときに該モータを設定位置側に回転さ
せるために必要なレベルの駆動信号を発生する。
【0044】フリップフロップ回路705は、回転指令
信号が与えられたときにセットされて高レベルの信号を
出力し、停止位置検出手段702によりモータが停止し
たことが検出されたときにリセットされて、出力信号の
レベルを零レベルに変化させる。
【0045】フリップフロップ回路705の出力はラッ
チ回路701の出力とともにアンド回路704に入力さ
れ、該アンド回路704の出力が駆動信号発生手段70
3の出力とともにオア回路706に入力されている。オ
ア回路706の出力がモータ駆動部4に駆動信号として
与えられる。
【0046】この例では、アンド回路704とフリップ
フロップ回路705とオア回路706とにより、モータ
の運転中はラッチ回路701の出力を駆動信号としてモ
ータ駆動部4に与え、モータが一旦停止した後は駆動信
号発生手段703の出力を駆動信号としてモータ駆動部
4に与える駆動信号出力手段が構成されている。
【0047】図2に示した実施例において、回転指令が
与えられると、フリップフロップ回路705がセットさ
れて高レベルの信号を出力する。この状態では、ラッチ
回路701が駆動信号を発生する毎にアンド回路704
のアンド条件が成立するため、該アンド回路704とオ
ア回路706とを通してモータ駆動部に駆動信号が与え
られ、モータが回転する。
【0048】停止指令が与えられると、ラッチ回路70
1により駆動信号のレベルが固定されるため、モータが
停止する。モータが停止すると停止位置検出手段702
がフリップフロップ回路705をリセットするため該フ
リップフロップ回路の出力が零になる。そのためアンド
回路704のアンド条件が成立しなくなり、ラッチ回路
701側からの駆動信号の供給が阻止される。
【0049】停止位置検出手段702はまたモータの停
止位置を示す停止位置検出信号を発生する。この停止位
置検出信号により検出されている停止位置が設定位置に
一致していない場合には、駆動信号発生手段703が、
モータを設定位置側に回転させるために必要な極性の駆
動信号を発生する。この駆動信号はオア回路706を通
してモータ駆動部4に与えられるため、モータが設定位
置側に一定角度回転して再び停止する。このときのモー
タの停止位置が設定位置に一致している場合には、駆動
信号発生手段703が駆動信号を発生しないため、モー
タは停止状態に保持される。
【0050】なお図2の構成において、停止位置検出手
段702と駆動信号発生手段703とは3つの位置検出
信号に対して共通に設けることができる。
【0051】図2の構成において、停止位置検出手段7
02と、駆動信号発生手段703と、アンド回路、フリ
ップフロップ回路及びオア回路からなる駆動信号出力回
路とは、マイクロコンピュータによりそれぞれの機能を
実現することもできる。マイクロコンピュータにより駆
動信号の供給を制御する場合のアルゴリズムを図3に示
した。
【0052】図3のアルゴリズムによる場合の動作は次
の通りである。回転指令が与えられたときには、位置検
出器3の出力を取り込み、該位置検出信号と同レベルの
信号をモータ駆動部4に与えてモータを回転させる。
【0053】停止指令が与えられたときには、その時に
発生している駆動信号のレベルを固定し、モータを停止
させる。モータが停止したことが検出されたときに停止
位置と設定位置との偏差Dを演算して該偏差Dが許容値
ε以下であるか否かを判定し、偏差Dが許容値εを超え
ている場合には、モータを設定位置側に回転させるため
に必要な駆動信号を発生させる。この操作を、停止位置
と設定位置との偏差が許容値以下になるまで繰り返し、
該偏差が許容値以下になったときに停止位置制御を終了
する。
【0054】停止位置の検出は、例えば特定の相の位置
検出信号の立上りから、定角度間隔で発生するパルス信
号(例えば図7Dの信号)の数を計数することにより行
うことができる。
【0055】上記の実施例では、位置検出器とモータ駆
動部4との間に回転制御部7を設けたが、モータ駆動部
の内部に回転制御部7を設けることもできる。一般にモ
ータ駆動部の駆動回路は、位置検出信号を入力としてス
イッチ回路の各スイッチ素子をオン状態にするかオフ状
態にするかを指示するオンオフ指示信号を発生する分配
器を備えていて、該分配器が発生するオンオフ指示信号
に応じてスイッチ回路の各スイッチ素子に制御信号(ス
イッチ素子をオンまたはオフさせるための信号)を与え
るようになっている。モータ駆動部がこのように構成さ
れている場合、分配器とスイッチ回路との間に回転制御
部を設けることができる。
【0056】図8はその一例を示したもので、同図にお
いて8は分配器、7´は回転指令及び停止指令に応じて
スイッチ回路401のスイッチ素子を制御する回転制御
部であり、分配器8と回転制御部7´とにより駆動回路
402が構成されている。
【0057】分配器8は、位置検出器3から得られる3
相の位置検出信号に論理演算を施して、回転子を回転さ
せるために励磁する必要がある相を決定し、決定した相
の駆動コイルに励磁電流を流すべく、スイッチ回路のス
イッチ素子Tu ,Tx ,Tv,Ty ,Tw 及びTz をそ
れぞれオン状態にするかオフ状態にするかを指示するオ
ンオフ指示信号Su ´,Sx ´,Sv ´,Sy ´,Sw
´及びSz ´を発生する。オンオフ指示信号Su ´,S
v ´,Sw ´,Sz ´,Sy ´及びSx ´の波形はそれ
ぞれ図4(D)ないし(I)に示した信号Su ,Sv ,
Sw ,Sz ,Sy 及びSx と同様のものである。
【0058】図9は回転制御部7´の構成例を示したも
ので、この例では、ラッチ回路701´とアンド回路7
04´とフリップフロップ回路705´とオア回路70
6´とがオンオフ指示信号Su ´,…の数(この例では
6個)だけ設けられ、オンオフ指示信号Su ´,Sx
´,Sv ´,Sy ´,Sw ´及びSz ´がそれぞれ対応
するラッチ回路701´に入力されている。フリップフ
ロップ回路705´のセット端子sには回転指令信号が
与えられ、リセット端子rには停止位置検出手段702
´からリセット信号が与えられている。各アンド回路7
04´には対応するラッチ回路701´の出力とフリッ
プフロップ回路705´の出力とが入力され、各オア回
路706´には停止位置修正用制御信号発生手段703
´の出力とアンド回路704´の出力とが入力されてい
る。
【0059】ラッチ回路701´は、回転指令が与えら
れているときにオンオフ指示信号のレベルに相応するレ
ベルの駆動信号を出力し、停止指令が与えられたときに
はその時点で出力されている駆動信号の極性を保持す
る。
【0060】停止位置検出手段702´は、モータの停
止位置を検出するもので、この手段は例えば、モータの
回転に同期して発生するパルス信号を入力として、停止
指令が与えられた時点から該パルス信号を計数し、モー
タが停止したことが検出されたときに停止位置を示す停
止位置検出信号を発生する。停止位置検出手段702´
はまた、モータが停止したことが検出されたときにフリ
ップフロップ回路705´をリセットする。
【0061】停止位置修正用制御信号発生手段703´
はモータが停止する毎に停止位置検出手段702´によ
り検出されたモータの停止位置を設定位置と比較して、
停止位置が設定位置よりもずれているときに該モータを
設定位置側に回転させるためにスイッチ回路のスイッチ
素子に与える必要がある制御信号を発生する。
【0062】各フリップフロップ回路705´は、回転
指令信号が与えられたときにセットされて高レベルの信
号を出力し、停止位置検出手段702´によりモータが
停止したことが検出されたときにリセットされて、出力
信号のレベルを零レベルに変化させる。
【0063】各フリップフロップ回路705´の出力は
ラッチ回路701´の出力とともにアンド回路704´
に入力され、該アンド回路704´の出力が停止位置修
正用制御信号発生手段703´の出力とともにオア回路
706´に入力されている。各オア回路706´の出力
がスイッチ回路401の対応するスイッチ素子に制御信
号として与えられる。
【0064】この例では、アンド回路704´とフリッ
プフロップ回路705´とオア回路706´とにより、
モータの運転中はラッチ回路701´の出力を制御信号
としてスイッチ回路401に与え、モータが一旦停止し
た後は停止位置修正用制御信号発生手段703´の出力
を制御信号としてスイッチ回路401に与える制御信号
出力手段が構成されている。
【0065】図9に示した実施例において、回転指令が
与えられると、フリップフロップ回路705´がセット
されて高レベルの信号を出力する。この状態では、ラッ
チ回路701´が駆動信号を発生する毎にアンド回路7
04´のアンド条件が成立するため、該アンド回路70
4´とオア回路706´とを通してスイッチ回路401
の各スイッチ素子に制御信号が与えられ、モータが回転
する。
【0066】停止指令が与えられると、ラッチ回路70
1により制御信号のレベルが固定されるため、モータが
停止する。モータが停止すると停止位置検出手段702
´がフリップフロップ回路705´をリセットするため
該フリップフロップ回路の出力が零になる。そのためア
ンド回路704´のアンド条件が成立しなくなり、ラッ
チ回路701´側からの制御信号の供給が阻止される。
【0067】停止位置検出手段702´はまたモータの
停止位置を示す停止位置検出信号を発生する。この停止
位置検出信号により検出されている停止位置が設定位置
に一致していない場合には、停止位置修正用制御信号発
生手段703´が、モータを設定位置側に回転させるた
めに必要な制御信号を発生する。この制御信号はオア回
路706´を通してスイッチ回路401のスイッチ素子
に与えられるため、モータが設定位置側に一定角度回転
して再び停止する。このときのモータの停止位置が設定
位置に一致している場合には、停止位置修正用制御信号
発生手段703が制御信号を発生しないため、モータは
停止状態に保持される。
【0068】上記の説明では位置検出信号eu 〜ew の
立上り位置及び立下り位置でそれぞれ発生させたパルス
信号を用いて停止位置の検出を行わせるとしたが、停止
位置の検出精度を高めるためにモータにロータリエンコ
ーダを取り付けて、該ロータリエンコーダから図7
(E)に示すような発生間隔が狭いパルス信号Qを発生
させ、このパルス信号Qを用いて停止位置の検出を行わ
せるようにしても良い。
【0069】上記の説明では3相のブラシレスモータを
例にとったが、ブラシレスモータの相数の如何に拘らず
本発明を適用できる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、停止指
令が与えられたときに励磁電流を流す相を固定してモー
タを停止させるようにしたので、停止指令を与える位置
を一定にしておくことにより、複雑な制御を行うことな
く常に一定の目標位置でモータを停止させることができ
る利点がある。
【0071】また特に請求項2,4または6に記載した
発明によれば、停止指令が与えられたときに励磁電流を
流す相を固定してモータを一旦停止させた後、モータの
停止位置が設定位置よりもずれているときに該モータを
設定位置まで回転させるために必要な相を励磁相として
選択して該励磁相の駆動コイルを励磁状態に保持するこ
とによりモータを設定位置まで回転させて停止させるよ
うにしたので、停止指令が与えられる位置の如何に拘ら
ず、一定の目標位置でモータを停止させることができる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を概略的に示したブロッ
ク図である。
【図2】本発明の他の実施例で用いる回転制御部の構成
を示したブロック図である。
【図3】本発明において回転制御部をマイクロコンピュ
ータを用いて構成する場合の制御アルゴリズムを示した
フローチャートである。
【図4】図1の実施例の各部の信号波形を回転角度に対
して示した波形図である。
【図5】図1の実施例において3相の駆動コイルに流れ
る励磁電流の波形を矩形波で近似して示した波形図であ
る。
【図6】U〜W3相の駆動コイルにより生じるトルクを
示した波形図である。
【図7】本発明の実施例の動作を説明するための波形図
である。
【図8】本発明の他の実施例の構成を概略的に示したブ
ロック図である。
【図9】図8の実施例で用いる回転制御部の構成の一例
を示したブロック図である。
【図10】本発明の実施例で用いる回転子及び固定子の
構成を示した正面図である。
【図11】従来のブラシレスモータの構成を示したブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 回転子 2 固定子 202u〜202w 駆動コイル 3 位置検出器 3u〜3w 位置センサ 4 モータ駆動部 401 スイッチ回路 402 駆動回路 5 回転数検出器 6 出力制御部 7 回転制御部 701 ラッチ回路 702 停止位置検出手段 703 駆動信号発生手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁石界磁を備えた回転子と、多相の駆動
    コイルを有する固定子と、固定子側で前記磁石界磁の磁
    極を検出して検出している磁極の極性に相応したレベル
    の信号を発生する位置検出器と、前記位置検出器の出力
    に応じて決定した相の駆動コイルに励磁電流を流すモー
    タ駆動部とを備えたブラシレスモータを停止させる方法
    であって、 停止指令が与えられたときに励磁電流を流す相を固定し
    て前記モータを停止させることを特徴とするブラシレス
    モータの停止方法。
  2. 【請求項2】 磁石界磁を備えた回転子と、多相の駆動
    コイルを有する固定子と、固定子側で前記磁石界磁の磁
    極を検出して検出している磁極の極性に相応した信号を
    発生する位置検出器と、前記位置検出器の出力に応じて
    決定した相の駆動コイルに励磁電流を流すモータ駆動部
    とを備えたブラシレスモータを停止させる方法であっ
    て、 停止指令が与えられたときに励磁電流を流す相を固定し
    て前記モータを停止させ、 前記モータの停止位置が設定位置よりもずれているとき
    には該モータを設定位置まで回転させるために必要な相
    を励磁相として選択して該励磁相の駆動コイルを励磁状
    態に保持することによりモータを設定位置まで回転させ
    て停止させることを特徴とするブラシレスモータの停止
    方法。
  3. 【請求項3】 磁石界磁を備えた回転子と、 n(nは2以上の整数)相の駆動コイルを有する固定子
    と、 前記n相の駆動コイルのそれぞれに対して前記回転子の
    位置を検出してn個の位置検出信号を発生する位置検出
    器と、 前記n個の位置検出信号を入力としてn個の駆動信号を
    発生する回転制御部と、 前記n個の駆動信号を入力として該n個の駆動信号の状
    態に応じて決定した相の駆動コイルに励磁電流を流すモ
    ータ駆動部とを具備し、 前記回転制御部は、 回転指令が与えられているときに前記n個の位置検出信
    号に相応した信号をそれぞれ前記n個の駆動信号として
    前記モータ駆動部に与え、停止指令が与えられたときに
    は前記モータ駆動部に与えるn個の駆動信号のレベルを
    停止指令が与えられたときの状態に保持するラッチ回路
    を備えていることを特徴とするブラシレスモータ。
  4. 【請求項4】 磁石界磁を備えた回転子と、 n(nは2以上の整数)相の駆動コイルを有する固定子
    と、 前記n相の駆動コイルのそれぞれに対して前記回転子の
    位置を検出してn個の位置検出信号を発生する位置検出
    器と、 前記n個の位置検出信号を入力としてn個の駆動信号を
    発生する回転制御部と、 前記n個の駆動信号を入力として該n個の駆動信号の状
    態に応じて決定した相の駆動コイルに励磁電流を流すモ
    ータ駆動部とを具備し、 前記回転制御部は、 回転指令が与えられているときに前記n個の位置検出信
    号にそれぞれ相応したn個の信号を前記n個の駆動信号
    として前記モータ駆動部に与え、停止指令が与えられた
    ときには前記モータ駆動部に与えるn個の駆動信号の状
    態を停止指令が与えられたときの状態に保持するラッチ
    回路と、 前記モータの停止位置を検出する停止位置検出手段と、 前記停止位置検出手段により検出されたモータの停止位
    置が設定位置よりもずれているときに該モータを設定位
    置まで回転させるために必要な駆動信号を発生する停止
    位置修正用駆動信号発生手段とを備えていることを特徴
    とするブラシレスモータ。
  5. 【請求項5】 磁石界磁を備えた回転子と、 n(nは2以上の整数)相の駆動コイルを有する固定子
    と、 前記n相の駆動コイルのそれぞれに対して前記回転子の
    位置を検出してn個の位置検出信号を発生する位置検出
    器と、 前記n相の駆動コイルにそれぞれ流す励磁電流をオンオ
    フするスイッチ素子を有するスイッチ回路と、 前記n個の位置検出信号に応じて前記回転子を回転させ
    るために励磁する必要がある相を決定し、決定した相の
    駆動コイルに励磁電流を流すべく、前記スイッチ回路の
    各スイッチ素子をオン状態にするかオフ状態にするかを
    指示するオンオフ指示信号を発生する分配器と、 回転指令及び停止指令に応じて前記スイッチ回路のスイ
    ッチ素子を制御する回転制御部とを具備し、 前記回転制御部は、 回転指令が与えられているときに前記オンオフ指示信号
    によりオン状態にすることが指示されているスイッチ素
    子を導通させるための制御信号を発生し、停止指令が与
    えられたときにはスイッチ回路のスイッチ素子に与える
    制御信号を該停止指令が与えられたときの状態に保持す
    るラッチ回路を備えていることを特徴とするブラシレス
    モータ。
  6. 【請求項6】 磁石界磁を備えた回転子と、 n(nは2以上の整数)相の駆動コイルを有する固定子
    と、 前記n相の駆動コイルのそれぞれに対して前記回転子の
    位置を検出してn個の位置検出信号を発生する位置検出
    器と、 前記n相の駆動コイルにそれぞれ流す励磁電流をオンオ
    フするスイッチ素子を有するスイッチ回路と、 前記n個の位置検出信号に応じて前記回転子を回転させ
    るために励磁する必要がある相を決定し、決定した相の
    駆動コイルに励磁電流を流すべく、前記スイッチ回路の
    各スイッチ素子をオン状態にするかオフ状態にするかを
    指示するオンオフ指示信号を発生する分配器と、 回転指令及び停止指令に応じて前記スイッチ回路のスイ
    ッチ素子を制御する回転制御部とを具備し、 前記回転制御部は、 回転指令が与えられているときに前記オンオフ指示信号
    によりオン状態にすることが指示されているスイッチ素
    子を導通させるための制御信号を発生し、停止指令が与
    えられたときにはスイッチ回路のスイッチ素子に与える
    制御信号を該停止指令が与えられたときの状態に保持す
    るラッチ回路と、 前記モータの停止位置を検出する停止位置検出手段と、 前記停止位置検出手段により検出されたモータの停止位
    置が設定位置よりもずれているときに該モータを設定位
    置まで回転させるために必要なスイッチ素子を導通状態
    に保持するための制御信号を発生する停止位置修正用制
    御信号発生手段とを備えていることを特徴とするブラシ
    レスモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003026124A1 (fr) * 2001-09-17 2003-03-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Stabilisateur de couple pour servomoteur sans balai
JP2015145711A (ja) * 2014-02-04 2015-08-13 三菱電機株式会社 シフトレンジ切り替え装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003026124A1 (fr) * 2001-09-17 2003-03-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Stabilisateur de couple pour servomoteur sans balai
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