JPH0670362U - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案はファクシミリ装置に関し、印字時に
スティッキングが発生したとしても、サーマルヘッドと
記録紙が分離する際に生ずる音を低減し、かつ紙送りを
正確にし得るファクシミリ装置を提供することを目的と
する。 【構成】 プラテンローラ６の近傍における記録紙３の
送出口５側に配置され、印字された記録紙をプラテンロ
ーラに押圧付勢する補助ローラ１１を備えることによ
り、次のラインの印字のための紙送りの際に、記録紙を
プラテンローラと補助ローラとに挟持して送り出し、か
つサーマルヘッドから分離する際に発生する記録紙の振
動を両ローラで吸収する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ファクシミリ装置に関し、例えば、電話回線等を用いて文字、写真 、図表等の原画の送信、受信を行うファクシミリ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のファクシミリ装置は、例えば図２に示すように構成されている 。 図中５１は本体ケースで、その上側には、送信部ケース５２と開閉可能な受信 部ケース５３とが配置されており、本体ケース５１の一側には、ホルダを介し てハンドセット（共に図示せず）が装架されている。 受信部ケース５１の下方には、感熱式のロール状の記録紙５４を収容する記録 紙ケース５５が配設されており、この記録紙ケース５５の前方（図においては左 方）には、受信部ケース５３の前端部の送出口５６から記録紙５４を送出するプ ラテンローラ５７が配設されている。そして、記録紙５４には、プラテンローラ ５７と相俣って記録紙５４を挟持するように受信部ケース５３のにシャーシ５８ を介して取り付けられたサーマルヘッド５９により受信情報が印刷されるもので ある。

【０００３】 一方、送信部ケース５２の下方には、原稿ガイド板６０が設けられると共に、 この原稿ガイド板６０の前側に取り込みローラ６１が介在され、かつ取込ローラ ６１の上方にペーパーガイド６２が配設されている。又、原稿ガイド板６０の中 央には、コンタクトガラス６３を嵌め込んだ読取窓６４が設けられておりこのコ ンタクトガラス６３の上面には、原稿ローラ６５が回転可能に当接されている。 更に、原稿ガイド板６０の後方には、送信部ケース５２の前側の差込口６６から 差し込まれ、取り込みローラ６１及び原稿ローラ６５によって取り込まれた原稿 紙６７を、送信部ケース５２の後側の取出口６８から送出する１対の送出ローラ ６９，７０が設けられている。

【０００４】 他方、本体ケース５１内には、コンタクトガラス６３を透過して原稿紙６７に 投光する冷陰極放電管等の光源７１が読取窓６４の近傍に配設されていると共に 、原稿紙６７からの反射光を前側に反射させるミラー７２が後側下方に配設され ており、かつミラー７２からの反射光を受光して原稿紙６７の情報を読み取るべ く凸レンズ７３及びＣＣＤ（固体撮像素子）７４を内蔵した読取ヘッド７５が前 側下方に配設されている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のファクシミリ装置では、サーマルヘッドでの印字時にス ティッキング（焼付き）が発生した場合、サーマルヘッドに記録紙が付着してし まう。このため、次のラインの印字のためのプラテンローラの回転によってサー マルヘッドと記録紙が分離する際に、振動が発生し、この振動が送出口側の記録 紙によって増幅されてパチパチという雑音となる一方、紙送りが不正確となって 印字むらが生ずる不具合がある。 そこで、本考案は、印字時にスティッキングが発生したとしても、サーマルヘ ッドと記録紙が分離する際に生じる音を低減し、かつ紙送りを正確にし得るファ クシミリ装置の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のファクシミリ装置は、プラテンローラの近傍における記録紙の送出口 側に配置され、印字された記録紙をプラテンローラに押圧付勢する補助ローラを 備えることを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

本考案のファクシミリ装置においては、次のラインの印字のための紙送りの際 に、記録紙がプラテンローラと補助ローラとに挟持されて送り出され、かつサー マルヘッドから分離する際に発生する記録紙の振動が両ローラに吸収される。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例について図面を参照して説明する。 図１は本考案の一実施例のファクシミリ装置の要部を示す断面図である。 図中１は本体ケース２の上側に開閉可能に配設した受信部ケースで、この受信 部ケース１の下方における本体ケース２内には、感熱式のロール状の記録紙３を 収容する記録紙ケース４が一体に形成されている。又、本体ケース２内には、記 録紙ケース４の前方（１図においては右方）に位置して、受信部ケース１の前端 部の送出口５から記録し３を送出するプラテンローラ６が配設されている。プラ テンローラ６は、図示しないモータと歯車列を介して連動連結されている。

【０００９】 一方、受信部ケース１内には、このケース１に適宜に取り付けたシャーシ７に 揺動可能に取り付けられ、かつ板ばね８によりプラテンローラ６に押圧付勢され たサーマルヘッド（感熱記録ヘッド）９が配設されている。サーマルヘッド９は 、受信された画像情報を記録紙３に印字するもので、このサーマルヘッド９と記 録紙ケース４との間に位置するようにして、記録紙３の巻きぐせを取るためのペ ーパーガイド１０がシャーシ７に取り付けられている。

【００１０】 他方、プラテンローラ６の近傍における記録紙３の送出口５側には補助ローラ １１が配置されており、この補助ローラ１１は、シャーシ７に基部を枢支した支 持アーム１２の下端部に回転自在に支持されかつ支持アーム１２の下端部とシャ ーシ７との間に弾装した圧縮コイルばね１３により印字された記録紙３をプラテ ンローラ６に押圧付勢するように設けられている。

【００１１】 上記構成のファクシミリ装置においては、受信された画像情報がサーマルヘッ ド９によって記録紙３に印字され、かつプラテンローラ６の作動により、印字さ れた記録紙３がプラテンローラ６とサーマルヘッド９及び補助ローラ１１との間 に挟持されて送出口５から送り出される。

【００１２】

【考案の効果】 以上説明したように、本考案のファクシミリ装置によれば、次のラインの印字 のためのプラテンローラによる紙送りの際に、記録紙がプラテンローラと補助ロ ーラとに挟持されて送り出されるので、紙送りを正確に行うことができ、印字む らが発生することがないと共に、印字時にスティッキングが発生したとしても、 サーマルヘッドから分離する時に記録紙に発生する記録紙の振動が両ローラに吸 収されるので、サーマルヘッドと記録紙が分離する際に生ずるパチパチという音 を低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のファクシミリ装置の要部を
示す断面図である。

【図２】従来のファクシミリ装置の断面図である。

【符号の説明】

３ 記録紙 ５ 送出口 ６ プラテンローラ ９ サーマルヘッド １１ 補助ローラ １２ 支持アーム １３ 圧縮コイルばね

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラテンローラの近傍における記録紙の
   送出口側に配置され、印字された記録紙をプラテンロー
   ラに押圧付勢する補助ローラを備えることを特徴とする
   ファクシミリ装置。