JPH0670277B2 - ポリクロロピコリネートアニオンの電解還元用エキスパンデッドメタル銀電極 - Google Patents

ポリクロロピコリネートアニオンの電解還元用エキスパンデッドメタル銀電極

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JPH0670277B2
JPH0670277B2 JP59122862A JP12286284A JPH0670277B2 JP H0670277 B2 JPH0670277 B2 JP H0670277B2 JP 59122862 A JP59122862 A JP 59122862A JP 12286284 A JP12286284 A JP 12286284A JP H0670277 B2 JPH0670277 B2 JP H0670277B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエキスパンデッド銀カソードを使用してポリク
ロロピコリネートアニオンを電解還元して3,6−ジクロ
ロピコリネートアニオンを製造する方法及び装置に関す
る。
米国特許第4,242,183号はペンタクロロピリジンを電解
還元して2,3,5−トリクロロピリジンを製造するための
銀カソードを開示している。米国特許第4,217,185号は
同じカソードを使用してテトラクロロピコリネートアニ
オンを電解還元して3,6−ジクロロピコリネートアニオ
ンを製造することを開示しており、3,6−ジクロロピコ
リネートアニオンは容易に高度に重要な除草剤である3,
6−ジクロロピコリン酸(3,6−D)に容易に転換され
る。
上記特許では、銀カソード(アノード処理により活性化
される)が、単位構造の銀導体かあるいは銀メッキ導体
であると教示している。導体はスクリーン、プレート、
棒など、どのような形状であってもよい。
目的とする高割合の平坦な表面積は、ワイヤースクリー
ンの形状により得られる。しかしこのようなスクリーン
は、高価な形状の銀であって、工業スケールの電解プラ
ントで使用する場合、相当な資本投資が必要となるであ
ろう。従って開口部の形および大きさ、“エッジ”効果
等のような、他の形状の決定ファクターが、電極の活性
度、選択性および効率に大きく影響すると云う公知の事
実を十分に配慮して、別のそれに匹敵する絶対表面積を
有する、できるだけ安価な形状が検討された。
AICHEシンポジウム185、Electroorganic Synthesis Tec
hnology(1979)75巻76〜88頁にエキスパンデッドメタ
ル電極の使用が記載されている。しかしながら、その文
献にはそのエキスパンデッドメタル電極の具体的用途は
開示されていなかった。
エキスパンデッドメタルがポリクロロピコリネートアニ
オンの還元用カソードとして十分に機能するかどうかに
ついて問題があると考えられていた。例えば従来ではエ
キスパンデッドメタルタイプはスクリーン型電極を使用
した場合より、電極/逆電極対間のフィールドの均一度
が必ず若干低下するであろう、と考えられていた。経験
豊富な電気化学者(D.K.Kyriacou:Basics of Electroor
ganic Synthesis.15頁:John Wiley and Sons,N,Y.,N.Y.
1981)によると、電極間の電気フィールド分布の均一度
は非常に望ましいものであり、かつ運転効率のために
も、過剰(あるいは未逹)還元をさけるためにも必須な
ものである。この点に関するたとえ若干の差異でも非常
に重要であることは、上述と同じ文献の103頁にフィー
ルド効果についての理論により明白である。従ってエキ
スパンデッド銀シートがワイヤースクリーンタイプと本
来同じ活性があり、選択性があるとは考えることができ
なかった。
絶対表面積ベースにおいて、テトラクロロピコリン酸ナ
トリウムの1%水溶液に浸した活性化、エキスパンデッ
ド銀シート電極は同じ方法で活性化されたスクリーンタ
イプ電極に比べて約5倍のボルトメーターの電流密度を
与えることを発見した。
本発明は、使用カソードがエキスパンデツド銀シートで
あることを特徴とする、ポリクロロピコリネートアニオ
ンを活性化銀カソードで塩基性水溶液媒体中で電解還元
する方法の改良を提供するものである。
本発明は、二つの相対面を有するプレート状支持部、電
流捕集/分配装置および固定装置を含む、テトラクロロ
ピコリネートアニオンを3,6−ジクロロピコリネートア
ニオンへ電解還元するための電極組立て装置において、
その装置は、通常そのプレート状支持部と同一の広がり
を有し、捕集装置へ伝導的に接続され、かつ固定装置に
よりそのプレート状支持部の面へ隣接して均一に接続固
定されているエキスパンデッド銀シートを有することを
特徴とする、電極組立て装置に関する。
前述の装置において、支持エレメントはポリプロピレ
ン、あるいはフアイバーグラス/エポキシ合板であり、
エキスパンデツド銀シートは、板のまわりにラツプとし
て配置され、かつ端と、銀棒により板へボルト止めした
硬い圧縮棒との間に入れた平らな、銀棒により押しつけ
られている板の一端を除いて、それらと軽く、均一に接
触しており、組立て装置の残部から離れた圧縮棒を通じ
て拡がつている銀棒に溶接されていることが好ましい。
本発明を以下に、添付図により更に説明する。
第IA図は本発明の前述の好適な態様を構成する電極組立
て装置を示す透視図である。組立て装置は合成背板、ま
わりを包み、プラスチツク製リベツトに固定させたエキ
スパンデツド銀シート、および圧縮小棒、銀小棒および
銀棒から成り、電流捕集/分配装置として機能する補助
組立て装置からできている。
第IB図は、エキスパンデツド銀シートの一部の拡大透視
図であり、水平面に対し、上から約45°斜めからのもの
である。
エキスパンデッド銀シートは、Exmet Corporation,335
Hanover Street,Bridgeport,ct U.S.Aから市販されてい
る。その例を下表に示す。表中の寸法の記号の意味は第
IB図に示すものである。Tsは、ダイヤモンド型開口部を
つくるストランドの厚さであり、エキスパンド前の銀シ
ートの厚さと同じである。Wsは、ストランドの幅、SWD
は、ダイヤモンド間の“短かい距離”そしてLWDは“長
い距離”である。後者の二つの距離は、ストランドの交
わりの中心部の中心−中心間の距離である。
1〜3のサイズは18″(45.72cm)の幅のロール、4〜
6のサイズは、16″(40.64cm)幅のロールで市販され
ており、LWDは常にロールの斜めになつている。拡張ロ
ールはシートの厚さ(Ts)ミル、金属の化学記号(銀,A
g)、ストランドの幅(Ws)ミル、および大きさ(“メ
ツシユ名”)を続けて表わすことにより定める。例えば
5Ag7−5/0である。
第1−A図について、好適な電極組立て装置を説明す
る。長方形のプレート状ポリプロピレン背板(1)を高
さ、幅が同じであるエキスパンデッド銀シート(2)片
で、一様に包み込み、その端を背板の左端とうすい銀小
棒(3)との間においたフラツプ(別に数字で示されて
いない)で重ね合わせて止める。この銀小棒は図に示す
ように輪状の溶接ビード(5)により銀棒(4)に取り
つけられている。小棒−溶接により若干焼なましされて
いる−は、ステンレス鋼製の圧縮棒(6)によりエキス
パンデッド銀シートのフラツプにとりつけられている。
(6)は6本のステンレス鋼ボルト(7)により背板に
とりつけられている。(7)は(3)および(6)の小
棒の一列の穴(数字を示していない)を通り、背板の穴
に通じている。エキスパンデッド銀シートを更に固定
し、づれないようにするため、多数のプラスチツク製リ
ベツト(8;少数、図示した)で面合せに背板を貫いてい
る。棒(4)は溶接ビード(5)を収容するため、その
内側に皿形にあけた小棒(6)のきつちり合わせた穴
(数字で示していない)を通し、銀小棒から延長してい
る。エキスパンデッド銀シートは隣りの背板面からあま
り離れていないが、板とは実質上最小限の(点)接触し
ているだけであり、その内面のほとんどが電解液と接触
するほど接近しているような形状なのである。
エキスパンデツド銀シートと圧縮接触している柔軟な銀
小棒の使用は、電極に十分抵抗が小さい電気接続を与へ
るために非常に好適な方法と考えられる。エキスパンデ
ツド銀シートは非常にうすく、もろいので、メツシユス
トランドがからみ合うとしても、電導線を溶接したり電
線とうまく接触させようとすることは困難である。
銀棒を小棒へ溶接することにより、セル壁−通常のシー
ル装置によつて−に通ずる電導線と耐食性の接続が可能
となる。
多くの適切なプラスチツクリベツトは低温でかつエキス
パンデツド銀がリベツト使用時に損傷をうけない方法で
加工しうる点でプラスチツクリベツト材の使用は明らか
に有利である。プラスチツクリベツトが、成形後の冷却
時、収縮しなかつたとしても、金属を背板にしつかりと
固定することが見出された。即ち、リベツトヘツトが生
成した場合、プラスチツクは、開口部を通り、拡張金属
シート中に流れ、冷却時それをからみ合わせるのであ
る。
1/2″(12.7mm)厚の背板に使用するリベツト加工はつ
ぎのようである。長さ7/8″(22.225mm)、直径1/8″
(3.175mm)のポリプロピレン棒を、金属棒の1/8″(3.
175mm)の穴、3/4″(19.05mm)深さの中に入れた後、
棒の突き出し部分1/8″(3.175mm)を凹形のブロンスダ
イにより、棒の表面でキノコ状とし、温調加温装置によ
り、ポリプロピレンの融点に保つ。ついで生成した単一
ヘツドのユニツトを背板の1/8″(3.175mm)の穴を通し
背板の一方の面の拡張金属と、背板の反対面の拡張金属
とに通す。すでに生成しているヘツドを支持した後、棒
の1/8″(3.175mm)〜3/16″(4.762mm突き出し部分
を、同じダイを用い、加温加圧し、リベツトの第二のヘ
ツドをつくる。
電極装置のプレート状支持部は、電解セルの使用時に接
触するいかなる反応物質あるいは生成物とも不利に反応
しないようないかなる適応した硬い材料からもつくるこ
とができる。従つて上述のタイプのポリプロピレンが好
ましいが、不活性なセラミツクや金属(好ましくは銀メ
ツキ)のような他の材料を使用することが考えられる。
本発明の方法はアメリカ特許No.4.217.185により実質上
実施される。しかしここで開示したエキスパンデツド銀
シートカソードが特許の実施例で使用のホイルあるいは
スクリーンタイプの銀カソードの代わりに、使用され
る。カソードは、ポリクロロピコリン酸塩の塩基性水溶
液の循環に適し、電極間のスペースに液の流れを均一に
させる装置を持つ、プレートおよびタンクタイプのフル
スケールセル中に、同数の一般に同じ広さのプレート状
逆電極(アノード)を持つように配置された多数の組立
て装置の中の一つである、上述の電極組立て装置内に設
置されることが好ましい。
エキスパンデツド銀電極は公知文献のようにして、また
以下の実施例に述べられる如く活性化されるが、更に本
発明を説明する。
(実施例1) −異なる銀電極形状の比較− 形状がホイル、ワイヤースクリーン、エキスパンデツド
メタルおよび目のあらい織込メツシユの銀電極のカソー
ド活性を比較するため、つぎのテストを実施した。
厚さ約1/2″(12.7mm)の硬い、長方形のポリプロピレ
ン製ブロツク2個をボルトで止め、5/8″(15.875mm)
のビツトで穴をあけた後ボルトをはずした。テスト用電
極は、約1/4″×3″(6.35×76.2mm)の長さの電線に
つないだつまみがついた約1″(25.4mm)直径の円盤状
につくつた。円盤の各表面に約1/8″(3.175mm)幅の環
状のシリコンシーラントを塗布した後ブロツクの間には
さみ被覆していない部分をブロツクの穴にさらけさせ
た。さらけていない部分はシーラントにより電解液に接
触しないようにした。
目のあらいメツシユサンプルはつぎのようにしてつくつ
た;2mil×25mil(0.05×0.635mm)の銅のリボンを編ん
だ二重壁スリーブをボールの中に集めてつくつた通常の
ポツトスクラバーをばらし、そのスリーブを銀メッキし
た。ついでスリーブを平らたくした後生成した圧縮小塊
の開口部が20メツシユ(ふるい開き0.84mm)のほぼ大き
さになる迄数回、折り重ねた。ついでその小塊を上述の
形に切断してサンプルをつくつた。サンプルの実際の電
解液−接触面積は、テスト後サンプルのばくろ部を慎重
に切断し、秤量後、銀メツキスリーブからほどいたリボ
ンの単位長さの重量比に表面積を乗ずることにより算出
した。
スクリーンおよびエキスパンデツドメタルサンプルの電
解液−接触面積は、それらの大きさから算出した。スク
リーンは16mil(0.406mm)の銀ワイヤーからつくつた正
方形の20メツシユ(ふるい開き0.84mm)のスクリーンで
あり、実際と計画との表面積比は2.52対1であつた。拡
張金属はストランド厚さ8mil(0.2mm)、ストランド幅1
0mil(0.254mm)でin2(6.45cm2)あたりの開口部625で
あつた(Exmet品 8Ag 10−4/0;9頁第1表参照)。エキ
スパンデツド金属の実際と計画との面積比は1.38であつ
た。
テスト用カソード、白金アノードおよび飽和カロメル補
助電極から成る単一仕切ビーカー−セルを使用し、前部
および後部電流の差が実質上0になるようにアノードを
カソードに対し配置した。セルをPAR Model 175 Vniver
salプログラマーおよびHnuston Instruments Model RE0
074X−Y記録計付Princeton Applied Research(PAR)M
odel 173ポテンシオスタツトに接続した。
テスト用4種のカソードを、繰返しアノード処理によ
り、すなわち1秒あたり5ミリボルトの速さで+1.0〜
−1.0ボルトの電位(補助電極について)で5回サイク
ルすることにより2%NaOH水溶液中で活性化した。サイ
クルは−1ボルトまで中止した後セル内容物を2%NaOH
水溶液の2%“テトー酸”(テトラクロロピコリン酸)
水溶液に置換した。ついで最初のカソード電位を1秒あ
たり5ミリボルトの強さで0.0ボルトから−1.8ボルトま
で走査させ、電圧/電流曲線を記録した。電流の開始は
−0.9ボルトであつた。各テスト用カソードの名目と実
際の電流密度を算出するため、−1.4ボルトでの電流
(および計画と実際のカソード表面積)を使用した。
つぎの第1表にテストデータを示す。
エキスパンデツドメタルとスクリーン−タイプカソード
とのセル電流比(−1.4ボルトにおける)は50/18=2.78
であつた。換言すれば、エキスパンデツドメタルのテト
ラクロロピコリネートイオン(トリクロロピコリネート
イオンへの)の還元速度はスクリーンのそれの2.78倍で
あつた。
(実施例2) −スクリーンおよびエキスパンデツド銀シートカソード
による、テトラクロロピコリネートイオンの3,6−ジク
ロロピコリネートイオンへの実験室スケールの還元− 200mlのビーカー、テフロン−被覆マグネツト攪拌棒、
円筒状銀カソード(20メツシユ(ふるい開き0.84mm)、
16mil(0.406mm)ワイヤ−スクリーン又は、8Ag 10−4/
0エキスパンデツドメタル;計画面積16in2(103.2c
m2))、アノード棒、温度計および標準カロメル補助電
極からセルを組立てた。セルにマグネツトスターラーを
セツト後、7.0wt%苛性ソーダ水溶液(逆浸透−精製水に
とかした水銀グレードNaOH)仕込んだ。
相対電位を徐々に0.0から+0.7ボルトまで上昇させて12
分間アノード処理して、カソードを活性化後、徐々に電
位を下げ最後は−1.3ボルトとした。テト酸11.76g(0.0
4518mol)を約2時間にわたつて少しずつ添加した。即
ちセル中の液の一部を取出し、それとテト酸の3gとをス
ラリー状に混合した後、生成したスラリーをセルへ戻る
方法によつた。セル電流が約0.6〜0.7アンペアに下がる
迄、還元を続けた(25〜29℃でカソード電位が−1.3ボ
ルト)。
セル液(PH〜13)をセラクトを用い吸引過し、HClでP
H〜1となるまで酸性とした後、CH2Cl2で繰返し抽出し
た。抽出物を集め無水Na2SO4で脱水、過後、減圧蒸発
させた。固形残渣を秤量後既知の標準物質に対しガス・
液分配クロマトグラフイにかけ分析した。還元電流効率
は(2,6−Dの収率およびパワー回路の累積カウンター
から得られた)クーロン数から算出した。
上述の方法による他の同じテストで、スクリーンおよび
エキスパンデッド銀シートのカソードで得られた比較結
果を、第2表に示す。
エキスパンデツドメタルカソードはスクリーンのそれに
比較し反応速度が平均18%以上大きく、他の点でも良好
あるいはすぐれていることは表から明白である。
(実施例3) −エキスパンデツド銀シートカソードの寸法のによる反
応速度の影響− 三種類の寸法が異なるエキスパンデツド銀シートを用い
て一連の実験室スケールによるテトー酸の還元をおこな
つた。各寸法による最良のテストからみられた速度の差
は、他の条件にもよるが、寸法による影響が大きいと考
えられる。実験装置および方法は前述の実施例と同じも
のであつた。結果を第3表に示す。
細かなメツシユのシルバースクリーンとの比較はできな
かつた;即ち開口部が2000/in2(6.45cm2)代のシルバ
ーワイヤースクリーンは入手できなかつた。しかし、2A
g6−6/0のエキスパンデツドメタルは、相当するメツシ
ユスクリーンより大きい活性度を示すだろうと考えられ
る。10Ag10−4/0エキスパンデツドメタルは、8Ag10−4/
0と比較し、かたくて、耐久性があり、実際と計画との
表面積比が大きいので好適である。
(実施例4) −スクリーンおよびエキスパンデツド銀シートカソード
のパイロツトプラントスケールにおける比較− 前述の特許'185の20欄に記載の同じスケールの電解セル
を用い、二種類のテトー酸の還元テストをおこなつた。
まず最初のテスト(33回)では20メツシユ(ふるい開き
0.84mm)、16mil(0.406mm)のシルバーワイヤーカソー
ドを用いた。第二のテスト(少なくとも40回)では、同
じ大きさで8Ag10−4/0エキスパンデツド銀シートから成
るカソードを使用した。両テストにおいても、テトー酸
(1.4gmol)を2%NaOH水溶液により2%溶液として、
一度に全部をセルへ仕込んだ。各テストにおいて、いく
つか相違点はあるが、最高速度(最大電流)においては
スクリーンタイプカソードが46アンペアにすぎないのに
比較し、エキスパンデツドメタル金属カソードは109ア
ンペアであり、後者が2.37倍であつた。
カソード表面積(名目)単位ft2あたり、単位時間あた
りの3,6−Dのそれぞれの最高生成速度は約0.10lbおよ
び0.24lbであつた。又単位ft2(0.093m2)あたり、単位
時間あたりの全平均生成速度−これは(バツチ)還元が
進行するにつれて低下する−は、エキスパンデツドタイ
プカソードが約1.0lb(0.455kg)に対し、スクリーンカ
ソードが約0.10lb(0.045kg)であつた。
いずれのテストにおいても、カソードは端を支持しただ
けで、背板は使用しなかつた。
(実施例5) −エキスパンデツド銀シートカソードを備えたセルによ
る代表的な3,6−D還元テスト− 標準の生産スケールのセルに、前述の好適なタイプの合
板により支持した、4′×11″(1.219×0.274m)のエ
キスパンデツド銀シート(8Ag 10−4/0)5個を並列に
接続させて取付けた。全名目カソード面積(銀シートの
両側を計算)は36.7ft2(3.409m2)であつた。カソード
をHCl水溶液で洗浄し逆浸透精製水で洗浄後、2.3%NaOH
水溶液(50%プラント溶液を希釈)による2.4%テトー
酸溶液中で、+0.6ボルト(SCEに対し)で、1/6時間ア
ノード処理することにより活性化した。溶液を遠心ポン
プによりセルから混合タンクへ循環後、カソードと、カ
ソードと同じ形状で同じ面積の(6個の)対電極との間
の空間(1/4″(6.35mm)の空間)を分流器により通過
させた。追加量のテトー酸を、総量で200lb(90.72kg)
となるように、13時間にわたつて混合タンクへ徐々に添
加することにより、反応させた。総計261/2時間後還元
を終了したところ反応混合物が生成した。
回収生成物中の3,6−D量は理論量(146.7lb(66.54k
g))の約96%であつた。全平均3.6−D生成速度は0.14
5lb/hr/ft2(0.0653kg/hr/0.093m3であつた。セル電流
は最初3000アンペアであつたが、5時間後には2.100ア
ンペアに低下した。
【図面の簡単な説明】
第IA図は本発明の前述の好適な態様を構成する電極組立
て装置を示す透視図である。組立て装置は合成背板、ま
わりを包み、プラスチツク製リベツトに固定させたエキ
スパンデツド銀シート、および圧縮小棒、銀小棒および
銀棒から成り、電流捕集/分配装置として機能する補助
組立て装置からできている。 第IB図はエキスパンデツド銀シートの一部の拡大透視図
であり、水平面に対し上から約45°斜めからのものであ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銀カソードでポリクロロピコリネートアニ
    オンを塩基性水溶液中で電解還元して3,6−ジクロロピ
    コリネートアニオンを製造する方法において、その銀カ
    ソードはエキスパンデッド銀シートであることを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】そのシートが固定位置にとどまるように、
    支持を必要とするための十分な大きさであり、かつ同じ
    広さの支持装置へ固定されていることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】ポリクロロピコリネートアニオンが銀カソ
    ードにおける還元によりそこから誘導されるテトラクロ
    ロピコリネートアニオンかあるいは、トリクロロピコリ
    ネートアニオンであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】ポリクロロピコリネートアニオンが3,4,6
    −あるいは3,5,6−トリクロロピコリネートアニオンで
    あることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の方
    法。
  5. 【請求項5】エキスパンデッド銀シートが、Tsが8〜10
    mil(0.2〜0.25mm)、Wsが約10mil(0.25mm)および大
    きさが4/0であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の方法。
  6. 【請求項6】二つの相対面を有するプレート状支持部、
    電流捕集/分配装置および固定装置を含む、ポリクロロ
    ピコリネートアニオンを3,6−ジクロロピコリネートア
    ニオンへ電解還元するための電極組立て装置において、
    その装置は、通常そのプレート状支持部と同一の広がり
    を有し、捕集装置へ伝導的に接続され、かつ固定装置に
    よりそのプレート状支持部の面へ隣接して均一に接続固
    定されているエキスパンデッド銀シートを有することを
    特徴とする、電極組立て装置。
  7. 【請求項7】エキスパンデッド銀シートが、つぎの寸
    法、即ち、Tsが8〜10mil(0.2〜0.25mm)、Wsが約10mi
    l(0.25mm)および大きさが4/0であることを特徴とす
    る、特許請求の範囲第6項記載の組立て装置。
JP59122862A 1984-06-14 1984-06-14 ポリクロロピコリネートアニオンの電解還元用エキスパンデッドメタル銀電極 Expired - Lifetime JPH0670277B2 (ja)

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