JPH0670219U - フェライト磁芯 - Google Patents

フェライト磁芯

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JPH0670219U
JPH0670219U JP1685393U JP1685393U JPH0670219U JP H0670219 U JPH0670219 U JP H0670219U JP 1685393 U JP1685393 U JP 1685393U JP 1685393 U JP1685393 U JP 1685393U JP H0670219 U JPH0670219 U JP H0670219U
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JP
Japan
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core
leg
outer leg
leg portion
central
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Application number
JP1685393U
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English (en)
Inventor
裕紀 佐藤
道洋 堀井
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Publication of JPH0670219U publication Critical patent/JPH0670219U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 突き合わせ面となる中央脚部及び外側脚部の
平坦度を充分良好に鏡面加工し、加工後の形状も一様な
ものとすることで、複数個突き合わせてトランスやイン
ダクタの磁芯として使用したときに、高インダクタンス
を実現する。 【構成】 中央脚部1と外側脚部2とこれら両脚部を接
続する底面部3とからなる磁芯構造を持ち、前記中央脚
部1よりも前記外側脚部2を僅かに長くし、かつ該外側
脚部先端面の最高点と前記中央脚部先端面の最低点との
高さの差を0.3μm以下に鏡面加工している。この結
果、複数個突き合わせてトランスやインダクタの磁芯を
構成した際に突き合わせ面に生じるエアーギャップを充
分小さくすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電気信号搬送用、電源用等のトランス、インダクタ、フィルタ等に 使用されるフェライト磁芯に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、中央脚部と外側脚部とこれら両脚部を接続する底面部とからなるフェラ イト磁芯の代表例としては、Eコアやポットコアと称呼されるフェライト磁芯が 知られており、さらに、ポットコアの外側脚部や底面部の一部を切り欠いて開口 部を形成したフェライト磁芯も用いられている。
【0003】 図9及び図10は従来のEコアと呼ばれているフェライト磁芯の例であり、図 9は鏡面加工後においても中央脚部1よりも外側脚部2の方が長く、外側脚部先 端面の最高点と中央脚部先端面の最低点との高さの差dが0.5μm程度ある場 合を示している。また、逆に、図10は鏡面加工後においても外側脚部2よりも 中央脚部1の方が長く、中央脚部先端面の最高点と外側脚部先端面の最低点との 高さの差dが0.5μm程度ある場合を示している。このようなEコアでは、鏡 面加工後の中央脚部1及び外側脚部2の先端面の平坦度を0.5μm以下にする ことは、従来困難であると考えられていた。
【0004】 図11及び図12は従来のEコアの鏡面加工工程を示す。これらの図に示すよ うに、被加工物としてのEコア10はマグネットチャック11の上面(平坦度の 良好な定盤となっている)に加工面を上にして多数配列され、相互に密着するよ うに支えブロック12により支持されている。マグネットチャック11は電磁石 構造を持ち、磁力によってマグネットチャック上面の各Eコア10及び支えブロ ック12を吸着する。そして、マグネットチャック11の矢印P方向の回転に伴 い各Eコア10の加工面は矢印Q方向に高速回転する砥石13に接触し、該加工 面の鏡面加工が実行される。
【0005】 このような従来の鏡面加工工程において、加工面である中央脚部1及び外側脚 部2の先端面の平坦度を悪化させる要因としては、次のような理由が考えられる 。 マグネットチャック11でEコア10を磁気吸着した際に、Eコア10に応 力が加わり、Eコア10に歪が発生した状態で鏡面加工を行っている。このため 、マグネットチャック11からEコア10を外すと、応力が消失する結果、Eコ ア10の歪が元に戻り、鏡面加工面の平坦度が低下する。 図12のように、Eコア10は成型時の密度分布に起因して焼結後の厚みは 一定とならず、各中央脚部及び外側脚部の先端方向が細くなる場合等があり、こ のような場合には、砥石による鏡面加工時に図12の矢印RのようにEコア10 が横振れし、やはり鏡面加工面の平坦度が低下する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上述したように、従来のフェライト磁芯は、突き合わせ面となる中央脚部及び 外側脚部の平坦度を0.5μm以下にすることが困難であり、形状も一様でなか ったため、フェライト磁芯を初透磁率μi=5000以上の高透磁率材のMnZ n系フェライトで構成したとしても、フェライト磁芯を相互に突き合わせてトラ ンスやインダクタの磁芯を構成する場合に突き合わせ面のエアーギャップが大き くなり、高透磁率材を用いた効果が減殺されてしまう問題があった。
【0007】 本考案は、上記の点に鑑み、突き合わせ面となる中央脚部及び外側脚部の平坦 度を充分良好に鏡面加工し、加工後の形状も一様なものとすることで、複数個突 き合わせてトランスやインダクタの磁芯として使用したときに、高インダクタン スを実現可能なフェライト磁芯を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のフェライト磁芯は、中央脚部と外側脚部 とこれら両脚部を接続する底面部とからなっており、しかも前記中央脚部よりも 前記外側脚部を僅かに長くし、かつ該外側脚部先端面の最高点と前記中央脚部先 端面の最低点との高さの差を0.3μm以下に鏡面加工した構成としている。
【0009】
【作用】
本考案のフェライト磁芯では、鏡面加工によって突き合わせ面となる中央脚部 及び外側脚部の平坦度を充分良好とすることができ、しかも形状も一様であるた め、複数個突き合わせてトランスやインダクタの磁芯を構成した際に突き合わせ 面に生じるエアーギャップを充分小さくすることができる。このため、エアーギ ャップに起因するインダクタンスの低下を防止できる。また、エアーギャップが 充分小さいので、フェライト磁芯を初透磁率μi=5000以上の高透磁率材の MnZn系フェライトで構成した場合、その高透磁率材の性能を充分発揮させる ことができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案に係るフェライト磁芯の実施例を図面に従って説明する。
【0011】 図1及び図2で本考案に係るフェライト磁芯の実施例について説明する。これ らの図において、フェライト磁芯としてのEコアは、中央脚部1、外側脚部2及 び底面部3からなり、中央脚部1よりも外側脚部2の方が長く、外側脚部先端面 の最高点と中央脚部先端面の最低点との高さの差dが0.3μm以下となり、面 粗さが0.07μm以下となるように鏡面加工を施したものである。この高精度 の鏡面加工は、鏡面加工の際にマグネットチャックを用いず、かつEコアの横振 れを無くし、Eコアの中央脚部及び外側脚部に沿った長手方向に砥石を走行させ て研摩することで実現している。このため、図2のように、前記中央脚部1及び 外側脚部2の先端面の研摩痕跡Sは前記中央脚部及び外側脚部に沿った長手方向 に略直線状(実際には砥石の回転半径で定まる円弧)に形成されている。なお、 研摩痕跡Sは肉眼では判別困難であるが、顕微鏡等で中央脚部1及び外側脚部2 の先端面を拡大して観察することで認識できる。
【0012】 この実施例に示したEコアを、例えば2個突き合わせてトランスやインダクタ の磁芯を構成したとき、突き合わせ面の平坦度が0.3μm以下で形状も安定し ているため、突き合わせ面間のエアーギャップを微小にでき、エアーギャップに 起因するインダクタンスの低下を防止できる。また、エアーギャップが充分小さ いので、初透磁率5000以上の高透磁率材のMnZn系フェライトで構成した 場合、その高透磁率材の性能を充分発揮させることができる(エアーギャップで 性能が減殺されることが少ない。)。また、外側脚部2より中央脚部1の方が僅 かに短いので、2個突き合わせて締め付け金具又はテーピング等にて一体化した ときの構造体が安定するから、上記実施例に示した如きフェライト磁芯を使用し たトランス等の電磁気性能が外部からの振動等の影響を受けにくい。
【0013】 なお、上記実施例では、Eコアを例示したが、図3のERコア、図4のPQコ ア、図5のRMコア、図6のEPコア、図7のLPコア、図8のEPCコア等の 中央脚部と外側脚部とこれら両脚部を接続する底面部とからなるフェライト磁芯 についても本考案を適用可能である。
【0014】 以上本考案の実施例について説明してきたが、本考案はこれに限定されること なく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には 自明であろう。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のフェライト磁芯によれば、中央脚部と外側脚部 とこれら両脚部を接続する底面部とからなる磁芯構造において、前記中央脚部よ りも前記外側脚部を僅かに長くし、かつ該外側脚部先端面の最高点と前記中央脚 部先端面の最低点との高さの差を0.3μm以下に鏡面加工したので、複数個突 き合わせてトランスやインダクタの磁芯として使用したときのエアーギャップの 発生が微小であるから、高インダクタンスを実現可能であり、高透磁率材を使用 した場合でもその高透磁率材の性能を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るフェライト磁芯の実施例を示す正
面図である。
【図2】研摩痕跡を示す実施例の斜視図である。
【図3】本考案を適用可能なERコアを示す斜視図であ
る。
【図4】本考案を適用可能なPQコアを示す斜視図であ
る。
【図5】本考案を適用可能なRMコアを示す斜視図であ
る。
【図6】本考案を適用可能なEPコアを示す斜視図であ
る。
【図7】本考案を適用可能なLPコアを示す斜視図であ
る。
【図8】本考案を適用可能なEPCコアを示す斜視図で
ある。
【図9】従来のEコアの1例を示す正面図である。
【図10】従来のEコアの他の例を示す正面図である。
【図11】従来のEコアの鏡面研摩工程を示す斜視図で
ある。
【図12】従来のEコアの鏡面研摩工程の不具合点を説
明する拡大図である。
【符号の説明】
1 中央脚部 2 外側脚部 10 Eコア

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央脚部と外側脚部とこれら両脚部を接
    続する底面部とからなるフェライト磁芯において、前記
    中央脚部よりも前記外側脚部を僅かに長くし、かつ該外
    側脚部先端面の最高点と前記中央脚部先端面の最低点と
    の高さの差を0.3μm以下に鏡面加工してなることを
    特徴とするフェライト磁芯。
  2. 【請求項2】 前記中央脚部及び外側脚部の面粗さが
    0.07μm以下である請求項1記載のフェライト磁
    芯。
  3. 【請求項3】 前記中央脚部及び外側脚部の先端面の研
    摩痕跡が前記中央脚部及び外側脚部に沿った長手方向に
    形成されている請求項1又は2記載のフェライト磁芯。
  4. 【請求項4】 初透磁率が5000以上のMnZn系フ
    ェライトで構成されてなる請求項1,2又は3記載のフ
    ェライト磁芯。
JP1685393U 1993-03-15 1993-03-15 フェライト磁芯 Pending JPH0670219U (ja)

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JP1685393U JPH0670219U (ja) 1993-03-15 1993-03-15 フェライト磁芯

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JP1685393U JPH0670219U (ja) 1993-03-15 1993-03-15 フェライト磁芯

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JPH0670219U true JPH0670219U (ja) 1994-09-30

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ID=11927780

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JP1685393U Pending JPH0670219U (ja) 1993-03-15 1993-03-15 フェライト磁芯

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JP (1) JPH0670219U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009105465A (ja) * 2009-02-16 2009-05-14 Sumida Corporation 磁性素子
WO2013015095A1 (ja) * 2011-07-22 2013-01-31 住友電気工業株式会社 圧粉磁心及びその製造方法、並びにコイル部品

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009105465A (ja) * 2009-02-16 2009-05-14 Sumida Corporation 磁性素子
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981117