JPH0670147U - 光電子倍増管用高電圧安定化電源 - Google Patents

光電子倍増管用高電圧安定化電源

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JPH0670147U
JPH0670147U JP1694893U JP1694893U JPH0670147U JP H0670147 U JPH0670147 U JP H0670147U JP 1694893 U JP1694893 U JP 1694893U JP 1694893 U JP1694893 U JP 1694893U JP H0670147 U JPH0670147 U JP H0670147U
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JP
Japan
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voltage
photomultiplier tube
rectifier circuit
cockcroft
high voltage
Prior art date
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Pending
Application number
JP1694893U
Other languages
English (en)
Inventor
崎 尚 道 山
Original Assignee
林栄精器株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】効率が良く、安定した電圧を供給でき、しかも
小型化が可能な光電子倍増管用高電圧安定化電源を提供
する。 【構成】対称コッククロフト・ウオルトン整流回路1の
出力はオペアンプ4により基準電圧と比較され、対称コ
ッククロフト・ウオルトン整流回路1からの出力電圧が
所定の設定電圧となるように制御され、該対称コックク
ロフト・ウオルトン整流回路1の格段よりフィルタを通
して光電子倍増管20のダイノードDY1〜DYnに分配
される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は光電子倍増管用高電圧安定化電源に関する。
【0002】
【従来の技術】
高エネルギー物理学実験施設の加速器周辺にはホドスコープやカロリ・メータ が設置されており、これらには光電子倍増管が多数使用されている。 光電子倍増管は入射した微弱な光を電子に変えて、その電荷を増幅するもので 、増幅率は例えば10万倍程度にもなる。 図2に光電子倍増管20の一例を示す。光電子倍増管20はカソードKとアノ ードA及び複数のダイノードDY1〜DYnから構成されており、カソードKに 光が当たるとここから電子が放出され、発生した電子は第1ダイノードDY1に 入射し、ここで2次電子の倍増を行うようになっている。 そして第2ダイノードDY2、第3ダイノードDY3と順次倍増が繰り返されて 、アノードAから倍増後の信号が取り出されるように構成されている。 ところがカソードKに光が当たると、それぞれのダイノードDY1〜DYnで電 流Iが増幅されて、この電流Iはブリーダ抵抗R1〜抵抗Rnを経由して、高圧 電源に流れ込み、その結果各ダイノードDY間の電圧をこれによる電流Iの寄与 分だけ低下させる。そのため、これにより光電子倍増間の増幅率が変化し、入力 信号の直線性が悪くなる問題があった。 この問題を解決するために、従来はブリーダ抵抗R1〜Rn+1の値をなるべく 小さくするような設計が行われており、各ブリーダ抵抗R1〜Rn+1に十分な電 流を流し、前記した電流Iの寄与を無視できる程度に小さくしている。そのため には、入力信号時の電流と信号時のダイノードから流れ込む電流Iとの比を10 対1以上にする必要があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし上記した従来技術の構成では、大電流型の高圧電源とする必要になり、 機械的形状が大きくなり、またそのために該電源部と光電子倍増管及びブリーダ 回路との間をケーブルで接続する必要等が生じてくる。更にこれらのことから装 置のコスト高を招く問題があった。 本考案は上記した従来技術の問題点を解決し光電子倍増管の出力電流の直線性 を損なわずに、効率が良く、しかも形状的にコンパクトな光電子倍増管用高電圧 安定化電源を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案の光電子倍増管用高電圧安定化電源は、コッ ククロフト・ウオルトン整流回路を用いた出力電圧調整可能な高電圧発生回路と 、該高電圧発生回路の出力を分圧してフィードバックし、基準電圧と比較してに 該高電圧発生回路からの出力電圧が所定の設定電圧となるように制御する手段と 、該出力電圧を前記コッククロフト・ウオルトン整流回路の格段よりフィルタを 通して光電子倍増管のダイノードに分配する手段とを備えたことを基本的な特徴 とする。
【0005】
【作用】
コッククロフト・ウオルトン整流回路を用いた高電圧発生回路の出力は分圧さ れて、基準電圧と比較されて、該高電圧発生回路からの出力電圧が所定の設定電 圧となるように制御される。該出力電圧は前記コッククロフト・ウオルトン整流 回路の格段よりフィルタを通して光電子倍増管のダイノードに分配される。
【0006】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 この高電圧安定化電源Xはソケット10と一体化されており、該ソケット10 を介して光電子倍増管20と接続するようになっている。
【0007】 この高電圧安定化電源Xは対称コッククロフト・ウオルトン整流回路1を備え ている。対称コッククロフト・ウオルトン整流回路1はトランス2を備えており 、その一次側には発振器3から180゜位相のずれたパルス電圧が印加されるよ うになっている。これによりトランス2の二次側にはプッシュプルパルス電圧が 発生して対称コッククロフト・ウオルトン整流回路1に入力されるように構成さ れている。
【0008】 対称コッククロフト・ウオルトン整流回路1はダイオードとコンデンサのブロ ックの積み重ねで構成されており、これにプッシュプルパルス電圧が印加される と、該印加されたプッシュプル電圧に応じた多倍圧電圧が各段に生じるようにな っている。これらの中、所望の電圧値が得られる段より、出力を取り出して、ソ ケット10を介して光電子倍増管20のカソードK及びダイノードDY1〜DYn に供給して、光電子倍増管20を動作させるように構成されている。 光電子倍増管20のアノードAからの出力信号はソケット10を介して入力端 子9に導かれるようになっている。 対称コッククロフト・ウオルトン整流回路1の動作原理については良く知られ ているので、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0009】 対称コッククロフト・ウオルトン整流回路1からカソードKに供給される電圧 はオペアンプ4にフィードバックされるようになっている。オペアンプ4は該電 圧を基準電圧5と比較して、該基準電圧5に対応してカソード電圧になるように トランジスタ6を駆動して、トランス2の一次側センタに電圧を供給し、その二 次側に基準電圧に応じたプッシュプルパルス尖頭電圧を生じさせるように構成さ れている。
【0010】 なお、バッファアンプ7にはカソードKに供給される電圧が分圧されて供給さ れており、このバッファアンプ7の出力を用いてカソードK電圧をモニタ出来る ようになっている。
【0011】 以上の構成の対称コッククロフト・ウオルトン整流回路1において、光電子 倍増管20のカソードK及びダイノードDY1〜DYnへ供給する電力以外の損失 は無視できる。また、光電子倍増管20に光が入射した時の各ダイノードDY1 〜DYn間への電圧は、ダイノードDY1〜DYnから対称コッククロフト・ウオ ルトン整流回路1へ流れ込む電流による対称コッククロフト・ウオルトン整流回 路1各段の電流電圧に影響を及ぼすことがない。 従って、光電子倍増管20自身に出力電流による倍増率の変動がなく、直線 性の優れた動作を得ることが可能である。
【0012】 なお、対称コッククロフト・ウオルトン整流回路1の段数は、使用する光電子 倍増管20の増幅率及びダイノードの数等の使用によって異なるが、通常は約数 十段になる。そのため、対称コッククロフト・ウオルトン整流回路1を形成して いるダイオード及びコンデンサの耐電圧は低くて良く、表面実装用の小型チップ 部品の使用が可能である。 また、前記したように損失が少ないので、これにより高電圧安定化電源の小型 化が可能になる。
【0013】 以上のように小型化が可能なことから、この実施例のようにソケット10と一 体化することが可能になり、また従来のように高耐電圧のケーブルよにる配線を 行う必要がない。
【0014】 なお、上記実施例では対称コッククロフト・ウオルトン整流回路を用いた例を 説明したが、これに限定されることなく非対称コッククロフト・ウオルトン整流 回路を用いていも同様に有効なブリーダ回路を形成でき、同様な効果を得ること が出来る。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の光電子倍増管用高電圧安定化電源は、コッククロ フト・ウオルトン整流回路を用いた出力電圧調整可能な高電圧発生回路と、該高 電圧発生回路の出力を分圧してフィードバックし、基準電圧と比較してに該高電 圧発生回路からの出力電圧が所定の設定電圧となるように制御する手段と、該出 力電圧を前記コッククロフト・ウオルトン整流回路の格段よりフィルタを通して 光電子倍増管のダイノードに分配する手段とを備えているため、効率の良い安定 した電圧を供給でき、しかも小型化が可能になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す回路図。
【図2】従来装置の一例を示す回路図。
【符号の説明】
1:対称コッククロフト・ウオルトン整流回路、2:ト
ランス、3:発振器、4:オペアンプ、5:基準電圧、
6:トランジスタ、7:バッファアンプ、9:入力端
子、10:ソケット、11:ソケット、20:光電子倍
増管、50:高電圧電源、51:ブリーダ回路。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コッククロフト・ウオルトン整流回路を
    用いた出力電圧調整可能な高電圧発生回路と、 該高電圧発生回路の出力を分圧してフィードバックし、
    基準電圧と比較してに該高電圧発生回路からの出力電圧
    が所定の設定電圧となるように制御する手段と、 該出力電圧を前記コッククロフト・ウオルトン整流回路
    の格段よりフィルタを通して光電子倍増管のダイノード
    に分配する手段と、 を備えた光電子倍増管用高電圧安定化電源。
  2. 【請求項2】 一体的に形成された光電子倍増管用ソケ
    ットを備えた、 請求項1に記載の光電子倍増管用高電圧安定化電源。
  3. 【請求項3】 コッククロフト・ウオルトン整流回路が
    対称コッククロフト・ウオルトン整流回路である請求項
    1に記載の光電子倍増管用高電圧安定化電源。
  4. 【請求項4】 コッククロフト・ウオルトン整流回路が
    非対称コッククロフト・ウオルトン整流回路である請求
    項1に記載の光電子倍増管用高電圧安定化電源。
JP1694893U 1993-03-12 1993-03-12 光電子倍増管用高電圧安定化電源 Pending JPH0670147U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003517702A (ja) * 1998-10-02 2003-05-27 イギリス国 改良された光電子増倍管回路

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5193123A (ja) * 1975-02-12 1976-08-16
JPS5527775A (en) * 1978-08-18 1980-02-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd Power unit for photoelectric multiplier

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