JP6417139B2 - 電子増倍管用の出力回路 - Google Patents

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本発明の態様は、電子増倍管用の出力回路に関する。
従来、光電子増倍管のアノードからの信号と共に、ダイノードからの信号を出力させる出力回路が、知られている(特許文献1)。なお、電子増倍管が、光の入射に応答して光電子を発生するカソードを用いる場合、これは光電子増倍管として機能するが、カソードが単純に電子を発生する構造もある。
従来の出力回路では、アノード及びダイノードの双方から信号を出力させることができるため、ダイナミックレンジを大きくすることができるという利点がある。
特開2005−276488号公報
しかしながら、従来の出力回路の場合、ダイノードからの出力は、フローティングアンプやキャパシタを介して出力しているため、出力の応答速度が遅く、また、全体の回路構成が複雑になるという問題がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成で素早く信号を出力することが可能な電子増倍管用の出力回路を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、第1の電子増倍管用の出力回路は、複数段のダイノードを含む電子増倍部と、前記電子増倍部からの電子が入射するアノードと、を備えた電子増倍管からの信号を出力する出力回路において、一対のラインを有する第1のカレントミラー回路を備え、前記第1のカレントミラー回路の前記ラインの一方は、前記ダイノードのいずれか1つと、前記ダイノードにバイアス電位を与えるバイアス回路との間に接続され、前記第1のカレントミラー回路の前記ラインの一方には第1のトランジスタが配置され、前記第1のカレントミラー回路の前記ラインの他方には第2のトランジスタが配置され、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの制御端子は共通接続され、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの下流側の端子は、共通接続されて、バイアス回路に接続され、前記第2のトランジスタの前記ラインの他方からダイノード出力が取り出されることを特徴とする。
この出力回路によれば、ダイノードからの出力を、カレントミラー回路を介して取り出しているので、応答速度が速く、また、アノード出力と同様に信号を取り扱うことができるため、全体の回路構成が簡単となる。
第2の電子増倍管用の出力回路は、前記ラインの他方からの前記ダイノード出力の大きさに応じて、前記電子増倍部における電子増倍を制御する制御回路を更に備えることを特徴とする。
この出力回路の場合、ダイノード出力の大きさに応じて、制御回路が電子増倍部における電子増倍を制御することができる。
第3の電子増倍管用の出力回路においては、前記制御回路は、ラインの他方からの前記ダイノード出力の大きさが、閾値を超えた場合には、前記電子増倍部に電子を入射させるカソードの電位を上昇させることを特徴とする。
すなわち、カソードの電位を上昇させると、電子増倍部に対する入射電子が減少し、電子増倍部における電子増倍は低下することで、電子増倍部を保護するような制御を行うことができる。
第4の電子増倍管用の出力回路においては、前記制御回路は、前記ダイノード出力に応じて、前記ダイノードのうちのいずれか1つのダイノードの電位を変化させることを特徴とする。
1つのダイノードの電位を変化させると、これに隣接するダイノードとの間の電位差が変化するため、これにより、電子増倍部の増倍効率を調整することができる。ダイノード出力が閾値を超えた場合に、増倍効率を低下させることで、電子増倍部を保護するような制御を行うことができる。
第5の電子増倍管用の出力回路は、一対のラインを有する第2のカレントミラー回路を更に備え、前記第2のカレントミラー回路の前記ラインの一方は、前記第1のカレントミラー回路の前記ラインの一方に接続されたダイノード以外のいずれか1つのダイノードと、前記バイアス回路との間に接続され、前記第1のカレントミラー回路及び前記第2のカレントミラー回路の双方の前記ラインの他方は接続され、この他方からダイノード出力が取り出されることを特徴とする。
すなわち、カレントミラー回路は、複数のダイノードのそれぞれに設けることとしてもよい。上記構成の場合には、第1及び第2のカレントミラー回路の接続されたダイノード出力の合計が、互いに接続された他方のラインから出力される。この場合、ダイノード出力を大きくすることができる。
この電子増倍管用の出力回路は、簡単な構成で素早く信号を出力することができる。
電子増倍管と出力回路(第1実施形態)を示す回路図である。 電子増倍管と出力回路(第2実施形態)を示す回路図である。 電子増倍管と出力回路(第3実施形態)を示す回路図である。 電子増倍管と出力回路(第4実施形態)を示す回路図である。 アノードからの信号読出回路の回路図である。 出力回路をソケットに内蔵した電子増倍管モジュールを示す図である。
以下、実施の形態に係る電子増倍管用の出力回路について説明する。なお、同一要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。なお、以下の電子増倍管は、光の入射に応答して光電子を発生する光電陰極であるカソードKを用いた光電子増倍管であるが、カソードが単純に電子を発生する構造もある。また、光電子増倍管のタイプとしては、ヘッドオンタイプ、サイドオンタイプ、メッシュアンドグリッドタイプ、メタルパッケージを用いたタイプなど様々なものが知られている。
図1は、電子増倍管と出力回路(第1実施形態)を示す回路図である。
光電子増倍管10は、真空容器10aと、真空容器10a内に配置された複数段のダイノードDY1〜DY9からなる電子増倍部と、陰極であるカソードKと、陽極であるアノードAとを備えている。真空容器10aはガラス等から構成されるが、カソードKへの光入射窓を有する構造であれば、金属から構成することとしてもよい。
各ダイノードDY1〜DY9の電子入射面には二次電子面が形成され、バイアス回路20から、それぞれ異なる電位が与えられている。バイアス回路20は、高圧回路であり、一端は負の高電位(−HV)を与える電源40に接続され、他方端は電源40に対して相対的に正の電位(本例では接地電位)を与える固定電位50に接続されている。
バイアス回路20の一端は、カソードKに接続されているため、カソードには−HVの電位が与えられる。図1のバイアス回路20は、抵抗分圧回路であり、電源40と固定電位50との間には直列に複数の抵抗R1〜R10が接続されている。各抵抗間の接続点の電位が、それぞれダイノードDY1〜DY9に与えられる。
最終段ダイノード、或いは、カソードKからアノードAに向かう方向に沿ってアノードAの直前に位置するダイノードDY9には、カレントミラー回路30(第1のカレントミラー回路)が接続されている。カレントミラー回路30は、一対のラインを有しており、一方のラインを流れる電流に比例した電流が他方のラインにも流れる。カレントミラー回路30の一方のラインには第1のトランジスタ30aが配置され、他方のラインには第2のトランジスタ30bが配置されている。第1のトランジスタ30aと第2のトランジスタ30bの制御端子は共通接続され、これらの接続点は第1のトランジスタ30aの上流端子に接続されている。また、第1のトランジスタ30aと第2のトランジスタ30bの下流側の端子は、共通接続されて、バイアス回路20に接続されている。他方のライン上に位置する第2のトランジスタ30bの上流側の端子から、ダイノード出力が取り出される。
同図では、第1のトランジスタ30a及び第2のトランジスタ30bとして、バイポーラトランジスタを示しているが、これらは電界効果トランジスタ(FET)であってもよい。バイポーラトランジスタは、エミッタ、ベース及びコレクタを備えており、FETは、ソース、ゲート及びドレインを備えており、いずれも制御端子(ベース又はゲート)への入力に応じて、両端子間を流れる電流が変化する。また、バイポーラトランジスタにおいては、コレクタが電流の上流側に位置しており、FETではドレインを電流の上流側に位置させることができる。
同図では、バイポーラトランジスタのコレクタが、ダイノードDY9に接続され、エミッタがバイアス回路20における特定の電位(固定電位50から抵抗R10に相当するだけ電圧降下した電位)に接続されている場合が示されている。
以上のように、カレントミラー回路30のラインの一方(第1のトランジスタ30a側のライン)は、ダイノードのいずれか1つと、ダイノードにバイアス電位を与えるバイアス回路20との間に接続され、ラインの他方(第2のトランジスタ30b側のライン)からダイノード出力が取り出される。この出力回路によれば、ダイノードDY9からの出力を、カレントミラー回路30を介して取り出しているので、応答速度が速く、また、アノード出力と同様に、例えばいずれも直流電流として信号を取り扱うことができるため、全体の回路構成が簡単となる。
また、アノード出力とダイノード出力は、図示しない選択回路を介して切り替えを行う。選択回路の切り替えは、例えばダイノード出力又はアノード出力が、規定の値を超えたかどうかを検出して、超える前の段階ではアノード出力を選択し、超えた後の段階ではダイノード出力を選択する。
図2は、電子増倍管と出力回路(第2実施形態)を示す回路図である。
第2実施形態の出力回路と、第1実施形態の出力回路との相違点は、ダイノード出力が得られるカレントミラー回路30の他方のラインの後段に、制御回路CONTを含む保護回路を接続した点であり、その他の構成は、第1実施形態と同一である。
保護回路は、カレントミラー回路30の他方のラインに接続されたアンプ(増幅器)AMPと、アンプAMPの出力が入力される比較器COMPと、比較器COMPの出力が入力される制御回路CONTと、制御回路CONTの出力に応じてカソードKの電位を切り替える切替スイッチSWとを備えている。
アンプAMPはオペアンプであり、その反転入力端子と出力端子との間には帰還抵抗R11が挿入され、非反転入力端子は固定電位(接地電位)に接続されている。比較器COMPの一方の入力端子にはアンプAMPの出力が入力され、他方の入力端子には基準電位Vrefが入力される。すなわち、ダイノード出力が、予め設定しておいた閾値を超えた場合には、比較器COMPへの入力が基準電位Vrefを超えて、比較器出力が切り替わる。この場合、制御回路CONTは、切り替わった値を保持して、保持した値に応じて、スイッチSWを制御する。制御回路CONTは、ラッチ回路で構成してもよい。
制御回路CONTに保持された値は、RESET信号を外部から入力することにより、初期値に変更することができる。制御回路CONTに保持された値が初期値の場合、スイッチSWは、電源40に接続される。ダイノード出力が閾値を超えて、保持された値が切り替わった場合、スイッチSWはダイノードDY2の電位に接続される。この場合、カソードKの電位がダイノードDY2の電位となり、第1段のダイノードDY1の電位よりも高くなるため、光電子がダイノードDY1に向けて流れなくなる。
詳説すれば、ダイノードDY9の電流は、アノードAの電流に対応しているので、アノードAの電流が最大定格に近づくと保護回路が動作するよう、オペアンプの増幅率を抵抗R11で決め、ダイノードDY9の閾値を設定する。例えばカソードKへの入射光量が増加して、アノードAの電流が最大定格に近づいた結果、ダイノードDY9の電流が閾値を超えた時には、保護回路が動作し、カソードKの電位がダイノードDY2の電位に切り替わる。つまり、カソードKの電位よりもダイノードDY1の電位の方が低くなるため、カソードKからダイノードDY1へ電子は放出されず、過剰な電子増倍による各ダイノードDY1〜DY9の二次電子面の劣化等を防ぐことができる。
なお、アノード出力及びダイノード出力は、図示しない後段の信号読出回路に入力される。
以上、説明したように、本実施形態の出力回路は、カレントミラー回路30の他方のラインからのダイノード出力の大きさに応じて、電子増倍部の電子増倍を制御する制御回路CONTを更に備えている。
より詳細には、この出力回路においては、制御回路CONTは、ダイノード出力が閾値を超えた場合には、電子増倍部に電子を入射させるカソードKの電位を上昇させている。カソードKの電位が上昇すると、カソードKからの電子放出は抑制され、電子増倍部(DY1〜DY9)における電子増倍は抑制されるため、電子増倍部を保護することができる。
図3は、電子増倍管と出力回路(第3実施形態)を示す回路図である。
第3実施形態の出力回路と、第1実施形態の出力回路との相違点は、同図の(A)に示すように、ダイノード出力が得られるカレントミラー回路30の他方のラインの後段に、制御回路を接続し、且つ、バイアス回路20としてコッククロフト・ウォルトン回路20Aを採用した点であり、その他の構成は、第1実施形態と同一である。
この出力回路においても、カレントミラー回路30の他方のラインからのダイノード出力の大きさに応じて、電子増倍部の電子増倍を制御する制御回路を更に備えている。なお、この制御回路は、ダイノード出力に応じて、ダイノードのうちのいずれか1つのダイノードの電位を変化させる電圧切替制御回路60である。
本例では、電圧切替制御回路60は、電圧切替回路70を制御して、第4段目のダイノードDY4の電位を変化させている。1つのダイノードDY4の電位を変化させると、これに隣接するダイノードDY3,DY5との間の電位差が変化するため、これにより、電子増倍部の増倍効率を調整することができる。つまり、ダイノード出力が閾値を超えた場合には、電子増倍部の保護のために、増倍効率を低下させることができる。なお、ダイノード出力が閾値よりも小さくなった場合には、増倍効率を元に戻すように制御してもよい。
電圧切替制御回路60は、ダイノード出力が閾値を超えた場合に、ダイノードDY4の電位を、通常値よりもダイノードDY3の電位またはダイノードDY5の電位のいずれかに近づけるように変位させる。これにより、増倍効率を低下させることができる。
なお、同図の(B)は、コッククロフト・ウォルトン回路20Aを示している。複数のダイオードDが直列に接続されており、これらの接続点間にキャパシタCが挿入され、終端には高周波電源21(発振回路)が接続されている。高周波電源21は、カソードKの電位を検知回路22で検知して、検知出力が一定になるに出力周波数を調整する。検知回路22は、比較器などで構成することも可能である。ダイオードDのカソード或いはアノードには、ダイノードDY1〜DY9が接続され、バイアス電位が与えられる。なお、コッククロフト・ウォルトン回路は、本例以外のバイアス回路としても用いることができる。
ダイノードDY9の電流は、アノードAの電流に比例しているので、アノードAの電流が希望する値に近づいた結果、ダイノードDY9の電流が設定された閾値を超えると電圧切替回路70が切り替わるように電圧切替制御回路60を設定する。切替時に希望の増倍効率になるように電圧切替回路70を設定する。ダイノードDY9の電流がある値(例えば閾値)以下になった時に、増倍効率が元に戻るように電圧切替制御回路60を設定する。
ダイノードDY9の電流が希望する値に近づいた時に、電圧切替回路70が動作し、DY4の電位を切り替えることにより光電子増倍管の増倍効率が切り替わる。ダイノードDY9の電流がある値以下になると、ダイノードDY4の電位が切り替わり、増倍効率が元に戻る。
コッククロフト・ウォルトン回路全体の電圧を制御して光電子増倍管の増倍効率を切り替えるよりも、本方式の方がおよそ1/1000ぐらいの時間で増倍効率を切り替えることができる。
なお、アノード出力及びダイノード出力は、図示しない後段の信号読出回路に入力される。
図4は、電子増倍管と出力回路(第4実施形態)を示す回路図である。
第4実施形態の出力回路と、第1実施形態の出力回路との相違点は、複数のダイノードにカレントミラー回路30を接続した点であり、その他の構成は、第1実施形態と同一である。なお、第4実施形態の構成に、第2又は第3実施形態の制御回路(保護回路)を追加することも可能である。
この出力回路は、一対のラインを有するカレントミラー回路30(例:30(DY8))(第2のカレントミラー回路)を更に備えており、このカレントミラー回路のラインの一方は、第1のカレントミラー回路(30(DY9))のラインの一方に接続されたダイノード以外のいずれか1つのダイノード(DY8)と、バイアス回路20との間に接続されている。
第1のカレントミラー回路(30(DY9))及び第2のカレントミラー回路(30(DY8))の双方の他方のラインは互いに接続され、この他方のラインからダイノード出力が取り出されている。なお、本例は、第3及び第4のカレントミラー回路(30(DY7)、30(DY6))も備えており、それぞれの一方のラインは、ダイノードDY7及びDY6にそれぞれ接続され、他方のラインは、その他のカレントミラー回路の他方のラインと共通接続されている。
カレントミラー回路30は、複数のダイノードDY9〜DY6のそれぞれに設けられており、それぞれのカレントミラー回路の接続されたダイノード出力の合計が、互いに接続された他方のラインから出力されている。この場合、ダイノード出力を大きくすることができる。
なお、アノード出力Iから、ダイノードDY8−DY9間の電流I’を引いた電流が、ダイノードDYからの電流Iとなる。式で表すと、I=I−I’となる。したがって、ダイノードDY9からの電流Iだけよりも、ダイノードDY8、ダイノードDY7、ダイノードDY6からの電流も合わせた方が、ダイノード出力とアノード出力とがより近いものとなり、より信頼性の高い判定が可能となる。なお、カレントミラー回路は、トランジスタの耐圧に問題が無ければ、全てのダイノード及びカソードに付けることができる。バイアス回路20は、抵抗分圧回路を示しているが、コッククロフト・ウォルトン回路で構成することもでき、その場合には直流高圧電源は直流低圧電源に置き換えることができる。
なお、アノード出力及びダイノード出力は、図示しない後段の信号読出回路に入力される。
図5は、アノードAからの信号読出回路の回路図である。
アノードAの出力は、信号読出回路100に入力され、外部に出力される(同図の(A))。信号読出回路100の構成としては、キャパシタC1の後段にアンプA1と比較器B1とを順次接続した構成が考えられ(同図の(B))、この場合には、フォトンカウンティング回路を構成することができる。比較器B1の一方の端子には基準電位Vrefが入力されており、フォトンがカソードKに入射すると、基準電位Vrefを超えた信号が比較器の他方の端子に入力され、1つのパルスが出力される。このパルスは、必要に応じて波形整形することができる。
また、信号読出回路100として、チャージアンプXとADコンバータYとを直列に接続することも可能である。この場合、アノードAから出力された値をデジタル値として外部に出力することができる。
図6は、出力回路をソケットに内蔵した電子増倍管モジュールを示す図である。
上述の出力回路200は、ソケットSK内に内蔵することもできる。すなわち、光電子増倍管10はステム11から突出した複数のピンPnを有しており、各ピンには、ダイノードDY1〜DY9、アノードA,カソードKが電気的に接続されている。それぞれのピンに、上述の出力回路200が接続され、出力回路200からは同軸ケーブルなどを介して、信号が外部に出力される。
また、アノード出力は、フォトンカウンティング回路に接続することにより、デジタル出力であるカウンティング出力としてもよい。その際、ダイノードDY9からのダイノード出力はアナログ出力となるため、カウンティング領域ではデジタル出力を用いて計測を行い、カウントリニアリティの直線性が得られない領域ではアナログ出力を用いて計測を行うことにより、デジタル計測もしくはアナログ計測どちらか単一計測のみの場合よりもダイナミックレンジを拡大することができる。
DY1〜DY9…ダイノード、10…電子増倍管、30…カレントミラー回路。

Claims (5)

  1. 複数段のダイノードを含む電子増倍部と、
    前記電子増倍部からの電子が入射するアノードと、を備えた電子増倍管からの信号を出力する出力回路において、
    一対のラインを有する第1のカレントミラー回路を備え、
    前記第1のカレントミラー回路の前記ラインの一方は、前記ダイノードのいずれか1つと、前記ダイノードにバイアス電位を与えるバイアス回路との間に接続され、
    前記第1のカレントミラー回路の前記ラインの一方には第1のトランジスタが配置され、
    前記第1のカレントミラー回路の前記ラインの他方には第2のトランジスタが配置され、
    前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの制御端子は共通接続され、
    前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの下流側の端子は、共通接続されて、前記バイアス回路に接続され、
    前記第2のトランジスタの前記ラインの他方からダイノード出力が取り出される、
    ことを特徴とする電子増倍管用の出力回路。
  2. 前記ラインの他方からの前記ダイノード出力の大きさに応じて前記電子増倍部における電子増倍を制御する制御回路を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の電子増倍管用の出力回路。
  3. 前記制御回路は、前記ラインの他方からの前記ダイノード出力の大きさが、閾値を超えた場合には、前記電子増倍部に電子を入射させるカソードの電位を上昇させることを特徴とする、請求項2に記載の電子増倍管用の出力回路。
  4. 前記制御回路は、前記ダイノード出力に応じて、前記ダイノードのうちのいずれか1つのダイノードの電位を変化させることを特徴とする、請求項2に記載の電子増倍管用の出力回路。
  5. 一対のラインを有する第2のカレントミラー回路を更に備え、
    前記第2のカレントミラー回路の前記ラインの一方は、前記第1のカレントミラー回路の前記ラインの一方に接続されたダイノード以外のいずれか1つのダイノードと、前記バイアス回路との間に接続され、
    前記第1のカレントミラー回路及び前記第2のカレントミラー回路の双方の前記ラインの他方は接続され、この他方からダイノード出力が取り出される、ことを特徴とする請求項1に記載の電子増倍管用の出力回路。
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