JPH067005A - 水稲のマット苗用精密播種方法及び装置 - Google Patents
水稲のマット苗用精密播種方法及び装置Info
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- JPH067005A JPH067005A JP19293992A JP19293992A JPH067005A JP H067005 A JPH067005 A JP H067005A JP 19293992 A JP19293992 A JP 19293992A JP 19293992 A JP19293992 A JP 19293992A JP H067005 A JPH067005 A JP H067005A
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Abstract
成するための播種手段及び装置に関するものであって、
特に潅水及び種子の選択により精密な播種が行えるよう
にした水稲のマット苗用精密播種方法及び装置を提供す
る。 【構成】 育苗箱に対し播種機構により播種する前
後位置において潅水機構により潅水するようにし、播種
された種子が育苗箱全面にわたりほぼ均一になるように
した。 播種機構の前後両位置に、潅水ノズルを有す
る潅水機構を設け、両潅水ノズルからの潅水割合を調節
可能とし、播種機構後方の潅水ノズルを前後方向に揺動
可能とするようにした。 播種される種子を玄米とし
た。
Description
る水稲用マット苗を育成するための播種手段(方法)及
び装置に関するものであって、特に潅水及び種子の選択
により精密な播種が行えるようにした水稲のマット苗用
精密播種方法及び装置に関する。
ット苗を育成するための播種手段であって、育苗箱供給
機構により連続して送られて来る育苗箱に対し、少なく
とも播種機構により播種し、潅水機構により潅水するよ
うにした播種ユニット、又は、田植機により移植される
水稲用マット苗を育成するための播種装置であって、育
苗箱を連続して移送する育苗箱供給機構と、連続して移
送されて来る育苗箱に対し、播種を行う播種機構及び潅
水を行う潅水機構とを設けた播種ユニットが周知であ
る。そして、上記従来の播種ユニットにおいては、播種
前又は播種後に潅水を行うようにしている。
移植する技術が普及しているが、この乳苗においては、
高密度播種,精密播種が前提となっており、そのための
播種方法及び装置が要望されている。
トのように、播種前又は播種後の何れか一方において潅
水を行うようにしていると、種子がほぼ播種状態のまま
で、あるいは種子が潅水により播種位置から多少移動し
た状態で覆土され、催芽,育成される。その結果、播種
ムラがあると育苗箱全体にわたって均一な発芽及び苗育
成が望めなくなり、良質のマット苗が得られない、とい
った問題点があった。又、乳苗を育成するための高密度
播種,精密播種技術も不十分であった。本発明は上記の
問題点を解決することを目的になされたものである。
めに本発明は、(1) 田植機により移植される水稲用マッ
ト苗を育成するための播種手段であって、育苗箱供給機
構により連続して送られて来る育苗箱に対し、少なくと
も播種機構により播種し、潅水機構により潅水するよう
にした播種ユニットにおいて、育苗箱に対し播種機構に
より播種する前後位置において潅水機構により潅水する
ようにし、播種された種子が育苗箱全面にわたりほぼ均
一になるようにしたこと、(2) 田植機により移植される
水稲用マット苗を育成するための播種装置であって、育
苗箱を連続して移送する育苗箱供給機構と、連続して移
送されて来る育苗箱に対し、播種を行う播種機構及び潅
水を行う潅水機構とを設けた播種ユニットにおいて、上
記播種機構の前後両位置に、潅水ノズルを有する潅水機
構を設け、両潅水ノズルからの潅水割合を調節可能と
し、播種機構後方の潅水ノズルを前後方向に揺動可能と
するようにしたこと、(3) 田植機により移植される水稲
用マット苗を育成するための播種手段であって、育苗箱
供給機構により連続して送られて来る育苗箱に対し、少
なくとも播種機構により播種し、潅水機構により潅水す
るようにした播種ユニットにおいて、播種される種子を
玄米としたこと、をそれぞれ特徴とする。
ット苗用精密播種方法及び装置は、 育苗箱に対し播種機構により播種する前後位置にお
いて潅水機構により潅水するので、播種前の潅水で育苗
箱の床土の水分を高め、播種後の潅水により播種ムラが
補正され、播種された種子が育苗箱全面にわたりほぼ均
一に分布される。その結果、育苗箱全体にわたって均一
な発芽及び苗育成が行われ、良質のマット苗が得られ
る。 播種機構の前後両位置に、潅水ノズルを有する潅水
機構を設け、両潅水ノズルからの潅水割合を調節可能と
し、播種機構後方の潅水ノズルを前後方向に揺動可能と
したから、簡単な構成でありながら精密播種を行うこと
ができ、均一な発芽及び苗育成が行われて良質のマット
苗が得られる。 播種される種子を玄米とした場合には、さらに高密
度播種(約2倍)が可能となり、播種前に行う種子の催
芽処理が短時間になり、出芽速度が早くなり、出芽揃い
が向上する。
いて具体的に説明する。図1において、符号1は田植機
により移植される水稲用マット苗を育成するための精密
播種装置(ユニット)で、この播種装置1は、所定幅、
所定高さを有し、長さの長い架台2に、育苗箱4を連続
して移送するための育苗箱供給機構としての育苗箱コン
ベア3を設けている。このコンベア3の搬送経路上に
は、その移動方向に沿って播種前潅水ノズル6、播種機
7、播種後潅水ノズル8、覆土機9がそれぞれ順に設け
られている。又、コンベア3の搬送経路の下側には、育
苗箱検出器10が設けられている。
してロックウール系成型マット5が用いられている。上
記播種前潅水ノズル6及び播種後潅水ノズル8は、例え
ばポンプにより加圧された圧力水源11とパイプライン
により連結され、播種前潅水ノズル6側のパイプライン
に手動弁12、可変絞り弁13及び圧力計Pを設け、
又、播種後潅水ノズル8側のパイプラインには電磁弁1
4、可変絞り弁15及び圧力計Pを設けており、両潅水
ノズル6,8からの潅水割合を調節できるようにしてい
る。さらに、播種後潅水ノズル8は、クランク揺動機構
16により前後に揺動して潅水するようになっている。
種装置においては、ロックウール系成型マット5を詰め
た育苗箱4を育苗箱コンベア3上に連続して供給し、矢
印方向に移動させる。この育苗箱コンベア3上における
育苗箱4の有,無は育苗箱検出器10により検出され、
播種前潅水ノズル6、播種機7、播種後潅水ノズル8、
覆土機9等が制御される。播種前潅水ノズル6及び播種
後潅水ノズル8の潅水量は予め設定しておくが、作業中
でも変更することができる。播種機7には催芽処理され
た籾、又は玄米が収容される。
り送られて播種前潅水ノズル6位置に達すると、潅水ノ
ズル6から所定量の潅水が行われ、ロックウール系成型
マット5は高水分となり、次いでその上面に播種機7に
より播種7aが行われる。播種された育苗箱4が播種後
潅水ノズル8位置に達すると、ロックウール系成型マッ
ト5上から、前後に揺動する播種後潅水ノズル8により
潅水が行われ、この潅水により播種された種子は、播種
ムラが補正される。その後覆土機9により覆土されて播
種作業が終了する。なお、播種後潅水ノズル8の各ノズ
ルを一定間隔に配置することにより、ロックウール系成
型マット5上に散播された種籾を条状に揃えることがで
き、条播にすることができる。
置において潅水ノズル6,8により潅水するので、播種
前の潅水により育苗箱4のロックウール系成型マット5
の水分を高め、播種後の潅水により播種された種子が均
されて播種ムラが補正され、育苗箱4全面にわたりほぼ
均一となり、精密播種となる。その結果、育苗箱4全体
にわたって均一な発芽及び苗育成が行われ、苗密度がほ
ぼ一定の良質のマット苗が育成される。従って、一般の
水稲マット苗はもとより、乳苗の育成にも適している。
6,8は、その潅水量の調節が自在であり、両潅水ノズ
ル6,8からの潅水割合を調節することによって、ロッ
クウール系成型マット5や種子の状態に応じて適切な潅
水が行え、精密播種が達成される。又、播種後潅水ノズ
ル8をクランク揺動機構16により前後に揺動させて潅
水するので、そのときの水の運動により、播種ムラの補
正がより適切に行われる。さらに、その構成は簡単なも
のでありながら精密播種を行うことができ、一般の播種
装置(ユニット)への適用範囲も広いものである。
た場合には、さらに高密度播種(籾の場合の約2倍)が
可能となるとともに、播種前に行う種子の催芽処理が
短時間になる、出芽速度が早くなる、出芽揃いが向上
する、等の利点がある。従って、特に乳苗のための高密
度播種、精密播種に適し、所望のマット苗を育成するこ
とができる。
籾の播種量310g/箱と高密度播種した場合で、従来
の播種ユニット(播種前のみ潅水)と、本発明による播
種前後に潅水する播種ユニット(播種前後の潅水割合は
ほぼ2:1、標準潅水量:播種前2リットル、播種後1
リットル)との播種精度を比較した結果を示すグラフで
ある。播種した種籾の高さを比べると、従来の場合では
播種高さが大きい部分では種籾の重なりがあり、小さい
部分では種籾が殆どないことが明かである。これに対し
本発明の場合には種籾の厚み(約3mm)が揃っている
ことが分かる。従って、育苗後のマット苗を移植すると
本発明の方が移植精度が高くなることは明かである。
ト苗用精密播種方法及び装置によれば、以下の効果を奏
することができる。 育苗箱に対し播種機構により播種する前後位置にお
いて潅水機構により潅水するようにしたので、播種前の
潅水で育苗箱の床土の水分が高められ、播種後の潅水に
より播種ムラが補正されて、播種された種子が育苗箱全
面にわたりほぼ均一に、高さがほぼ揃った状態に均され
る。その結果、育苗箱全体にわたって均一な発芽及び苗
育成が行われ、良質のマット苗を得ることができ、乳苗
の育成にも好適である。 播種機構の前後両位置に、潅水ノズルを有する潅水
機構を設け、両潅水ノズルからの潅水割合を調節可能と
し、播種機構後方の潅水ノズルを前後方向に揺動可能と
したから、簡単な構成でありながら床土や種子に合わせ
て精密な播種を行うことができる。そして、均一な発芽
及び苗育成が行われて、良質のマット苗が得られ、乳苗
の育成にも好適である。 播種される種子を玄米とした場合には、普通の籾よ
り高密度播種(約2倍)が可能となり、播種前に行う種
子の催芽処理が短時間になる。又、出芽速度が早くな
り、出芽揃いが向上する。そして、特に高密度播種,精
密播種が達成さることになって乳苗の育成に好適であ
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 田植機により移植される水稲用マット苗
を育成するための播種手段であって、育苗箱供給機構に
より連続して送られて来る育苗箱に対し、少なくとも播
種機構により播種し、潅水機構により潅水するようにし
た播種ユニットにおいて、 育苗箱に対し播種機構により播種する前後位置において
潅水機構により潅水するようにし、播種された種子が育
苗箱全面にわたりほぼ均一になるようにしたことを特徴
とする水稲のマット苗用精密播種方法。 - 【請求項2】 田植機により移植される水稲用マット苗
を育成するための播種装置であって、育苗箱を連続して
移送する育苗箱供給機構と、連続して移送されて来る育
苗箱に対し、播種を行う播種機構及び潅水を行う潅水機
構とを設けた播種ユニットにおいて、 上記播種機構の前後両位置に、潅水ノズルを有する潅水
機構を設け、両潅水ノズルからの潅水割合を調節可能と
し、播種機構後方の潅水ノズルを前後方向に揺動可能と
するようにしたことを特徴とする水稲のマット苗用精密
播種装置。 - 【請求項3】 田植機により移植される水稲用マット苗
を育成するための播種手段であって、育苗箱供給機構に
より連続して送られて来る育苗箱に対し、少なくとも播
種機構により播種し、潅水機構により潅水するようにし
た播種ユニットにおいて、 播種される種子を玄米としたことを特徴とする水稲のマ
ット苗用精密播種方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19293992A JP3157289B2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 水稲のマット苗用精密播種装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19293992A JP3157289B2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 水稲のマット苗用精密播種装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH067005A true JPH067005A (ja) | 1994-01-18 |
JP3157289B2 JP3157289B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=16299524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19293992A Expired - Fee Related JP3157289B2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 水稲のマット苗用精密播種装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3157289B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6314679B1 (en) * | 1999-05-03 | 2001-11-13 | Steven J. White | Wide row planting tray |
JP2008543799A (ja) * | 2005-06-16 | 2008-12-04 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 種子を処理するためのフェニルセミカルバゾンの使用 |
JP2009095250A (ja) * | 2007-10-14 | 2009-05-07 | Suzutec Co Ltd | 播種方法および播種装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7257042B2 (ja) | 2019-11-19 | 2023-04-13 | 株式会社アミューザジャパン | 潜水艇のキャノピーロック方法 |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP19293992A patent/JP3157289B2/ja not_active Expired - Fee Related
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