JPH0669668U - 冷凍サイクルの機能部品 - Google Patents

冷凍サイクルの機能部品

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JPH0669668U
JPH0669668U JP009114U JP911493U JPH0669668U JP H0669668 U JPH0669668 U JP H0669668U JP 009114 U JP009114 U JP 009114U JP 911493 U JP911493 U JP 911493U JP H0669668 U JPH0669668 U JP H0669668U
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refrigerant
pipe
passage
piping
valve housing
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康伸 伊藤
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日本電装株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1、第2配管部を設けた配管ブロックによ
り、外均管のバルジパイプを弁ハウジングに組み付ける
ようにして部品点数の減少と組付時の作業性の向上を図
る。 【構成】 第1、第2冷媒通路17、18と均圧通路1
9を形成した弁ハウジング12と、均圧通路19の嵌合
凹部25内に嵌め込まれるバルジパイプ30を設けた外
均管13と、第1、第2冷媒通路17、18の嵌合凹部
23、24内に嵌め込まれる第1、第2配管部44、4
5を一体的に設けた配管ブロック16とにより外部均圧
式膨張弁5を構成した。そして、ボルト57を締め付け
て、配管ブロック16の押圧部55でバルジパイプ30
の鍔状部31を嵌合凹部25の開口端の座部56に押し
付けると同時に、冷媒配管53、54に第1、第2配管
部44、45を接続した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、外均管の端部が接続される外部均圧式膨張弁、蒸発圧力調整弁、あ るいは冷媒蒸発器の出口と冷媒圧縮機の吸入口との間を接続する冷媒配管等の冷 凍サイクルの機能部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、外部均圧式膨張弁の外均管は、例えば図4に示したように、外部均 圧式膨張弁の弁ハウジング101に形成された均圧通路102内に冷媒蒸発器( 図示せず)の出口と冷媒圧縮機(図示せず)の吸入口との間の冷媒圧力を伝える もので、キャピラリチューブ103の弁ハウジング101側の端部にバルジパイ プ104が溶接されている。
【0003】 そして、バルジパイプ104の弁ハウジング101への組み付けは、弁ハウジ ング101とジョイントブロック105の間にバルジパイプ104の鍔状部10 6を挟み込んだ状態でボルト107を締め付けて、バルジパイプ104の鍔状部 106をジョイントブロック105により弁ハウジング101の側面に押し付け るようにして行われていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来の外部均圧式膨張弁の弁ハウジング101には、バルジパイプ 104だけでなく、レシーバとの接続用の冷媒配管や、冷媒圧縮機の吸入口との 接続用の冷媒配管を組み付ける必要があるため、バルジパイプ104の組み付け だけでなく冷媒配管の組み付けも必要となる。このため、弁ハウジング101へ 組み付ける部品が多くなり、これら部品を弁ハウジング101へ組み付ける時の 作業性が非常に悪いという問題点があった。
【0005】 本考案は、配管ブロックにより外均管を部品本体に組み付けるようにして部品 点数の減少と組付時の作業性の向上を図る冷凍サイクルの機能部品の提供を目的 とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、一端部に被係止部を有し、冷媒蒸発器の出口と冷媒圧縮機の吸入口 との間の冷媒圧力を伝える外均管と、内部を冷媒が流れる冷媒通路、および前記 外均管内に連通する均圧通路を有する部品本体と、この部品本体の冷媒通路に連 通する配管部、およびこの配管部と一体に設けられ、前記外均管の被係止部を前 記部品本体との間に挟み込んだ状態で前記外均管の被係止部を係止する係止部を 有する配管ブロックと、前記部品本体と前記配管ブロックを締め付ける締結手段 とを備えた技術手段を採用した。
【0007】
【作用】
本考案によれば、配管ブロックの係止部と部品本体との間に外均管の被係止部 を挟み込んだ状態で、締結手段により部品本体と配管ブロックを締め付けること によって、配管ブロックの係止部により外均管の被係止部が部品本体側に押し付 けられると同時に、配管ブロックの配管部が部品本体の冷媒通路に連通する。こ のように、配管部を設けた配管ブロックにより外均管を部品本体に組み付けるこ とによって、部品本体に配管とジョイントブロックを別々に組み付ける必要がな くなるので、部品点数が減少すると共に組付時の作業性が向上する。
【0008】
【実施例】
〔実施例の構成〕 次に、本考案の冷凍サイクルの機能部品を図1ないし図3に示す一実施例に基 づいて説明する。図1は車両用空気調和装置の冷凍サイクルを示した図である。 冷凍サイクル1は、車両用空気調和装置に使用されるもので、冷媒圧縮機2、 冷媒凝縮器3、レシーバ4、ボックス型の外部均圧式膨張弁5および冷媒蒸発器 6等より構成されている。
【0009】 冷媒圧縮機2は、車両用エンジン(図示せず)に電磁クラッチ7を介して回転 駆動され、冷媒蒸発器6より吸入した冷媒を圧縮して高温、高圧の冷媒ガスを吐 出する。冷媒凝縮器3は、冷媒圧縮機2より吐出された冷媒ガスをクーリングフ ァン8の送風空気により冷却して凝縮する。レシーバ4は、冷媒凝縮器3より流 入した冷媒を一時的に蓄えておき、冷房負荷に応じて液冷媒のみを流出する。
【0010】 冷媒蒸発器6は、ダクト(図示せず)内に配され、ブロワ9の送風を受けて外 部均圧式膨張弁5より流入した気液二相状態の冷媒を蒸発気化させる。なお、冷 媒蒸発器6において、冷媒との熱交換によって冷却された空気はブロワ9によっ て車室内へ送られる。また、冷媒蒸発器6の入口配管10と出口配管11には、 外部均圧式膨張弁5が直接接続されている。
【0011】 次に、図2および図3を用いて外部均圧式膨張弁5の構造を詳しく説明する。 外部均圧式膨張弁5は、本考案の冷凍サイクルの機能部品であって、弁ハウジ ング12、外均管13、ボール弁14、感温エレメント15および配管ブロック 16を備えている。 弁ハウジング12は、本考案の部品本体であって、第1冷媒通路17、第2冷 媒通路18および均圧通路19を並列して形成している。第1冷媒通路17の途 中には逆皿状の絞り孔20が形成されており、その絞り孔20より上流側が高圧 側通路21を形成し、絞り孔20より下流側が低圧側通路22を形成する。
【0012】 絞り孔20は、第1冷媒通路17の通路面積を絞ると共に、高圧側通路21内 に流入した高温、高圧の液冷媒を低圧側通路22へ噴射させることにより急激に 断熱膨張させて、低温、低圧の霧状冷媒にする。 高圧側通路21の開口部には、後記する配管ブロック16の嵌合凸部49が嵌 め込まれる嵌合凹部23が形成されている。この嵌合凹部23は、他の高圧側通 路21より径が大きい。そして、高圧側通路21の上流側は配管ブロック16を 介してレシーバ4の出口に接続されている。また、低圧側通路22の下流側は入 口配管10を介して冷媒蒸発器6の入口に接続されている。
【0013】 第2冷媒通路18は、第1冷媒通路17に対して気密的に設けられている。第 2冷媒通路18の冷媒圧縮機2側の開口部には、後記する配管ブロック16の嵌 合凸部50が嵌め込まれる嵌合凹部24が形成されている。この嵌合凹部24は 、他の第2冷媒通路18より径が大きい。そして、第2冷媒通路18の上流側は 出口配管11を介して冷媒蒸発器6の出口に接続されている。また、第2冷媒通 路18の下流側は配管ブロック16を介して冷媒圧縮機2の吸入口に接続されて いる。
【0014】 均圧通路19は、第1冷媒通路17と第2冷媒通路18に対して気密的に設け られている。均圧通路19の冷媒圧縮機2側の開口部には、後記する外均管13 のバルジパイプ30が嵌め込まれる嵌合凹部25が形成されている。この嵌合凹 部25は、他の均圧通路19より径が大きい。そして、均圧通路19は、一方側 が感温エレメント15内に連通し、他方側が外均管13を介して第2冷媒通路1 8から冷媒圧縮機2の吸入口に到る冷媒配管54の途中に連通し、冷媒蒸発器6 の蒸発圧力として冷媒配管54の途中における静圧を得ている。
【0015】 また、均圧通路19の末端部、つまり図示左端部には、感温エレメント15が 螺合される均圧室26が連通している。 さらに、弁ハウジング12の図示下端部には、調整ねじ27が締め付けられて いる。調整ねじ27と弁ハウジング12との間には、冷媒が第1冷媒通路17よ り漏洩することを防ぐためのOリング28が装着されている。
【0016】 外均管13は、金属製のキャピラリチューブ29の一端側に弁ハウジング12 の嵌合凹部25内に嵌め込まれる金属製のバルジパイプ30が溶接等の手段によ り接続されている。また、キャピラリチューブ29の他端側は、第2冷媒通路1 8から冷媒圧縮機2の吸入口に到る冷媒配管54の途中に接続されている。この 外均管13は、均圧通路19を介して均圧室26へ冷媒蒸発器6の蒸発圧力を伝 える。
【0017】 なお、バルジパイプ30は、キャピラリチューブ29より径が大きく、中央部 分にバルジパイプ30の他の部分より径がさらに大きい鍔状部31を形成してい る。この鍔状部31は、本考案の被係止部であって、弁ハウジング12の嵌合凹 部25の開口端と配管ブロック16との間に挟みこまれている。また、バルジパ イプ30と弁ハウジング12との間には均圧通路19と大気とのシールを行うO リング31aが装着されている。
【0018】 ボール弁14は、一端側が弁作動棒32を介して感温エレメント15に連結さ れ、他端側が受金33を介して調整ばね34に連結されている。このボール弁1 4は、第1冷媒通路17の高圧側通路21内に変位可能に内蔵されている。ボー ル弁14が図示下側へ変位した場合には、絞り孔20の開度が拡がるので、冷媒 蒸発器6の入口へ向かう冷媒の流量が増加する。逆に、ボール弁14が図示上側 へ変位した場合には、絞り孔20の開度が狭くなるので、冷媒蒸発器6の入口へ 向かう冷媒の流量が減少する。
【0019】 弁作動棒32は、ステンレス等により形成され、弁ハウジング12内に変位可 能に嵌合されている。また、弁作動棒32の図示下端部は、絞り孔20との間を 冷媒が通過可能になっている。 調整ばね34は、ボール弁14を絞り孔20の開度が小さくなる方向、つまり 閉弁方向に付勢しており、調整ねじ27と弁ハウジング12との位置関係に応じ てばね力が変化しボール弁14の開弁圧を調整する。
【0020】 感温エレメント15は、感温棒35、ダイヤフラム36、ストッパ37、座板 38および蓋体39によって構成されている。 感温棒35は、弁ハウジング12内に変位可能に嵌合され、図示下端部が弁作 動棒32に当接し、その一部は第2冷媒通路18中に露出している。この感温棒 35は、調整ばね34に、受金33、ボール弁14、弁作動棒32を介して連結 している。感温棒35と弁ハウジング12との間に装着されたOリング40、4 1は、第2冷媒通路18と均圧通路19との間、および第1冷媒通路17の低圧 側通路22と第2冷媒通路18との間で冷媒が直接移動するのを防止している。
【0021】 ダイヤフラム36は、ステンレスの薄板により形成され、ダイヤフラム36と 蓋体39とにより密閉されたダイヤフラム室42内に第2冷媒通路18内の温度 変化を圧力変化に変換する温度応答体としてガスが封入されている。
【0022】 ストッパ37は、感温棒35とアルミニウム材等により一体成形されている。 ストッパ37は、円盤状に形成され、ダイヤフラム36は座板38と蓋体39と により上下方向に移動自在に保持されている。ストッパ37の外周はフランジ形 状をなし、ダイヤフラム36の図示下側方向への変位量がある一定の値に達する と、フランジの下面が座板38に当接し、ダイヤフラム36がそれ以上図示下側 方向へ変位しないようになっている。
【0023】 配管ブロック16には、外均管13が貫通する貫通穴43、および冷媒配管と して働く第1、第2配管部44、45がそれぞれ形成されている。貫通穴43は 、図3に示したように、外均管13のキャピラリチューブ29の一端部やバルジ パイプ30が貫通すると共に、側方より貫通穴43内に外均管13を挿入し易い ように貫通穴43の長手方向に沿ってスリット46が形成されている。
【0024】 また、第1、第2配管部44、45内には、第1冷媒通路17に連通する第1 連通路47、および第2冷媒通路18に連通する第2連通路48が形成されてい る。そして、第1、第2配管部44、45の弁ハウジング12側端部には、第1 、第2冷媒通路17、18の嵌合凹部23、24内に嵌め込まれる嵌合凸部49 、50がそれぞれ弁ハウジング12側に突出するように形成されている。
【0025】 なお、第1、第2配管部44、45の嵌合凸部49、50と弁ハウジング12 との間には、第1、第2冷媒通路17、18間の冷媒の漏洩を防止するOリング 51、52が装着されている。そして、第1連通路47の他端部には、レシーバ 4の出口より配管ブロック16へ高圧の液冷媒を供給する冷媒配管53の端部が 差し込まれ溶接されている。また、第2連通路48の他端部には、配管ブロック 16より冷媒圧縮機2の吸入口へガス冷媒を供給する冷媒配管54の端部が差し 込まれ溶接されている。
【0026】 なお、配管ブロック16の弁ハウジング12側面の貫通穴43の外周縁には、 外均管13のバルジパイプ30の鍔状部31を係止する略U字状の押圧部55が 形成されている。この押圧部55は、本考案の係止部であって、弁ハウジング1 2の嵌合凹部25の開口端に形成された座部56に、外均管13のバルジパイプ 30の鍔状部31を押し付けている。そして、配管ブロック16は、図2におい て一点鎖線で示されるボルト57により弁ハウジング12の側面に固定される。
【0027】 そのボルト57は、本考案の締結手段であって、六角状の頭部58、およびこ の頭部58より弁ハウジング12側へ延ばされ、外周におねじ59が形成された 足部60より構成されている。なお、ボルト57の足部60は、配管ブロック1 6のめねじ穴61を貫通して弁ハウジング12のめねじ穴62にねじ込まれてい る。
【0028】 〔実施例の作用〕 次に、この実施例の作用を図1ないし図3に基づいて簡単に説明する。 ダイヤフラム36はダイヤフラム室42内のガスと、冷媒配管54より外均管 13、均圧通路19を経て流入する均圧室26内の冷媒との圧力差が変動するこ とにより上下方向に変位する。ガスの圧力は、弁ハウジング12の第2冷媒通路 18内を流れる冷媒の温度により決定され、感温棒35の第2冷媒通路18内に 露出した部分からストッパ37、ダイヤフラム36を介して伝えられる。均圧室 26内の冷媒圧力は冷媒蒸発器6の蒸発圧力と同一のものである。
【0029】 車室内の温度が上昇し、冷媒蒸発器6内において冷媒が急速に蒸発して、第2 冷媒通路18内を流れる冷媒の温度が上昇すると、感温棒35、ストッパ37、 ダイヤフラム36を介して伝熱され、ダイヤフラム室42内のガスが膨張し、ダ イヤフラム36が図示下方に変位する。この変位がストッパ37、感温棒35、 弁作動棒32を経てボール弁14に伝えられて、ボール弁14が押し下げられる 。
【0030】 これにより、配管ブロック16の第1連通路47より流入し、第1冷媒通路1 7の高圧側通路21、絞り孔20、低圧側通路22を経て冷媒蒸発器6の入口側 に向かう冷媒の量が増加する。 また、車室内の温度が低下し第2冷媒通路18に流入する冷媒の温度が低下す れば、上記と逆の作動により配管ブロック16の第1連通路47より流入し、第 1冷媒通路17の高圧側通路21、絞り孔20、低圧側通路22を経て冷媒蒸発 器6の入口側に向かう冷媒の量が減少する。このようにして冷媒蒸発器6に供給 される冷媒の流量を自動的に増減して、冷媒蒸発器6の冷房能力を調節する。
【0031】 〔実施例の組付方法〕 次に、この実施例の弁ハウジング12と外均管13、配管ブロック16との組 付方法を図2に基づいて簡単に説明する。 先ず、弁ハウジング12の均圧通路19の開口部に形成された嵌合凹部25内 に外均管13のキャピラリチューブ29の一端側に一体的に接続されたバルジパ イプ30を差し込み、そのバルジパイプ30の鍔状部31を嵌合凹部25の開口 端に接触させておく。
【0032】 そして、冷媒配管53、54を一体的に接続した配管ブロック16の貫通穴4 3の側方よりスリット46を通して貫通穴43内に外均管13のキャピラリチュ ーブ29の一端側やバルジパイプ30を挿入した後、配管ブロック16の第1配 管部44の弁ハウジング12側に形成された嵌合凸部49を高圧側通路21の開 口部に形成された嵌合凹部23内に差し込む。同様にして、配管ブロック16の 第2配管部45の弁ハウジング12側に形成された嵌合凸部50を第2冷媒通路 18の冷媒圧縮機2側の開口部に形成された嵌合凹部24内に差し込む。
【0033】 このとき、外均管13のバルジパイプ30の鍔状部31は弁ハウジング12の 座部56と配管ブロック16の押圧部55との間に挟み込まれる。そして、ボル ト57により配管ブロック16を弁ハウジング12の側面に締め付けることによ って、外均管13のバルジパイプ30の鍔状部31が、配管ブロック16の押圧 部55によって弁ハウジング12の座部56に押し付けられ、弁ハウジング12 の側面に外均管13と配管ブロック16が組み付けられる。また、バルジパイプ 30の外周に組み付けられたOリング31aにより均圧通路19と大気とのシー ルがなされる。
【0034】 〔実施例の効果〕 以上のように、この実施例の外部均圧式膨張弁5は、弁ハウジング12と配管 ブロック16との間に外均管13のバルジパイプ30の鍔状部31を挟み込んだ 状態で、ボルト57により弁ハウジング12の側面に配管ブロック16を締め付 けることによって、配管ブロック16によりバルジパイプ30の鍔状部31が弁 ハウジング12に押し付けられた状態で組み付けられる。同時に、その配管ブロ ック16の第1、第2配管部44、45の嵌合凸部49、50が弁ハウジング1 2の嵌合凹部23、24内に差し込まれ、配管ブロック16の第1、第2連通路 47、48を弁ハウジング12の第1、第2冷媒通路17、18に連通させるこ とができる。
【0035】 このように、弁ハウジング12の第1、第2冷媒通路17、18に連通する第 1、第2配管部44、45を設けた配管ブロック16により外均管13を弁ハウ ジング12の側面に組み付けることによって、従来の技術のように弁ハウジング に配管とジョイントブロックを別々に組み付ける必要がなくなる。 この結果、弁ハウジング12に直接組み付ける部品点数を減少することができ 、且つ弁ハウジング12への外均管13と冷媒配管53、54の組付時の作業性 を向上することができる。
【0036】 〔変形例〕 本実施例では、本考案をボックス型の外部均圧式膨張弁5に用いたが、本考案 を第1冷媒通路17および均圧通路19と第2冷媒通路18とを分離した型式の 外部均圧式膨張弁、あるいは蒸発圧力調整弁や冷媒蒸発器と冷媒圧縮機との間を 接続する冷媒配管等の冷凍サイクルの機能部品に用いても良い。
【0037】 本実施例では、配管ブロック16を弁ハウジング12に締結するためのボルト 57の足部60を弁ハウジング12のめねじ穴62内で止めているが、ボルト5 7の足部60を弁ハウジング12のめねじ穴62を貫通し冷媒蒸発器6側に設け た取付ブロックのねじ穴に締結するようにしても良い。また、締結手段としては 、締付用ねじ、クランプ、ナット等を用いても良い。さらに、ボルト57の足部 60を弁ハウジング12の貫通穴を通して冷媒蒸発器6側へナットにより締め付 けても良い。
【0038】 本実施例では、外均管13によって冷媒蒸発器6の出口と冷媒圧縮機の吸入口 との間の冷媒圧力を均圧室26へ伝えるようにしたが、外均管によって蒸発圧力 調整弁(EPR)の出口と冷媒圧縮機の吸入口との間の冷媒圧力を均圧室26へ 伝えるようにしても良い。 本実施例では、配管ブロック16に第1冷媒通路17内に冷媒を送る第1配管 部44と第2冷媒通路18より冷媒が流れ込む第2配管部45の両方を一体形成 しているが、配管ブロック16に第1配管部44と第2配管部45のうちいずれ か一方のみを一体形成するようにしても良い。
【0039】 本実施例では、弁ハウジング12の第1、第2冷媒通路17、18の配管ブロ ック16側に嵌合凹部23、24を形成し、配管ブロック16の第1、第2配管 部44、45の弁ハウジング12側に嵌合凸部49、50を形成したが、弁ハウ ジング12等の部品本体の冷媒通路の配管ブロック側に嵌合凸部を形成し、配管 ブロック16の配管部の部品本体側に嵌合凸部を嵌め込む嵌合凹部を形成しても 良い。
【0040】 本実施例では、配管ブロック16の弁ハウジング12側面に外均管13のバル ジパイプ30の鍔状部31を係止する押圧部55を設けたが、バルジパイプ30 の挿入代を延ばすことにより配管ブロック16の貫通穴43内に係止部を設けて も良い。なお、押圧部55等の係止部の形状は、略U字状だけでなく、略V字状 、略円環状、略円環板状などのように外均管の被係止部を係止できる形状であれ ばどのような形状でも良い。
【0041】
【考案の効果】
本考案は、部品本体の冷媒通路に連通する配管部を設けた配管ブロックにより 外均管を部品本体に組み付けることによって、部品本体に直接組み付ける部品点 数を減少することができ、且つ部品本体への外均管と配管の組付時の作業性を向 上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかる車両用空気調和装置
の冷凍サイクルを示した概略図である。
【図2】本考案の一実施例の全体構造を示した断面図で
ある。
【図3】本考案の一実施例にかかる配管ブロックを示し
た平面図である。
【図4】従来の技術における外均管のバルジパイプの組
付構造を示した断面図である。
【符号の説明】
1 冷凍サイクル 2 冷媒圧縮機 5 ボックス型の外部均圧式膨張弁 6 冷媒蒸発器 12 弁ハウジング(部品本体) 13 外均管 16 配管ブロック 17 第1冷媒通路 18 第2冷媒通路 19 均圧通路 30 バルジパイプ 31 鍔状部(被係止部) 43 貫通穴 44 第1配管部 45 第2配管部 55 押圧部(係止部) 57 ボルト(締結手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)一端部に被係止部を有し、冷媒蒸
    発器の出口と冷媒圧縮機の吸入口との間の冷媒圧力を伝
    える外均管と、 (b)内部を冷媒が流れる冷媒通路、および前記外均管
    内に連通する均圧通路を有する部品本体と、 (c)この部品本体の冷媒通路に連通する配管部、およ
    びこの配管部と一体に設けられ、前記外均管の被係止部
    を前記部品本体との間に挟み込んだ状態で前記外均管の
    被係止部を係止する係止部を有する配管ブロックと、 (d)前記部品本体と前記配管ブロックを締め付ける締
    結手段とを備えた冷凍サイクルの機能部品。
JP009114U 1993-03-05 1993-03-05 冷凍サイクルの機能部品 Pending JPH0669668U (ja)

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