JPH0669249A - 多給電型複合トランジスタ - Google Patents
多給電型複合トランジスタInfo
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- H01L29/66—Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
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Abstract
GaAs MESFETの飽和出力動作付近でよく観察
される発振や出力レベルの変動などの異常動作を抑え
る。 【構成】 チャネル以外の部分にボロンをイオン注入す
ることにより高抵抗化領域が形成され、素子間の分離を
行った後、Au/Ni/AuGeによるソース電極14
およびドレイン電極16用オーミックコンタクトが蒸着
およびリフトオフ法により形成され、その後、2段階に
所望の形状までチャネルがリセスエッチングされ、Al
によるゲート電極12が蒸着およびリフトオフ法により
形成され、最後に、Auメッキによる給電用電極および
ゲートパッド13およびドレインパッド17が形成され
ている。
Description
型複合トランジスタに関する。
移動度が大きいことなどから、Siをしのぐ超高速デバ
イスの材料としてこれまで盛んに研究開発されてきた。
実用的にもショットキー電極を用いたメタル・セミコン
ダクタ型電界効果トランジスタ(MESFET)は、マ
イクロ波帯の増幅素子として実際に用いられてきた。特
に、多給電法により高出力化されたGaAs MESF
ETは、マイクロ波帯の高出力素子として盛んに開発さ
れ用いられている。
し、トランジスタからの出力が飽和する、いわゆる飽和
出力動作時は、そのトランジスタにとって最大限に変調
されている状態であり、電流値が高く、利得も高い場合
が多い。従って、入力信号と出力信号が結合しやすい状
態であり、いわゆる自己発振が起こりやすい。GaAs
MESFETに限れば、GaAs MESFETは、マ
イクロ波帯の高出力用増幅素子として実際に用いられて
きた素子であるが、大きな入力が加えられた場合、出力
レベルの急激な変動などの異常動作がしばしば認められ
る。
多給電法により高出力化されたGaAs MESFET
においては、素子のゲインが高いことや多給電配線であ
ることによる発振や出力レベルの変動などの異常動作が
しばしば認められ、この減少は飽和出力動作付近で特に
よく観察される。この原因については明確な説明は未だ
なされていないが、ドレイン電流が大きい状態でよく観
察されることから、先に示した入力信号と出力信号が結
合した自己発振の特別な状態か、または利得が大きく非
線形性の強い素子が持つ大振幅動作特有の動作状態の遷
移等と推察される。いずれにせよ不安定な異常動作であ
り、高出力素子としては大きな欠点である。この異常動
作を回避するために、これまではバイアスを絞り、出力
を落として動作させてきた。これは高出力素子として
は、本末転倒した使い方であった。
とにあり、飽和出力動作付近で特によく観察される発振
や出力レベルの変動などの異常動作を抑えることのでき
る多給電型複合トランジスタを提供することにある。
aAsメタル・セミコンダクタ型電界効果トランジスタ
を電極で接続給電する多給電型複合トランジスタにおい
て、ゲート電極への給電間隔が周期性を有しないことを
特徴としている。
ル・セミコンダクタ型電界効果トランジスタを電極で接
続給電する多給電型複合トランジスタにおいて、ゲート
電極方向の各チャネルの長さが周期性を有しないことを
特徴としている。
ル・セミコンダクタ型電界効果トランジスタを電極で接
続給電する多給電型複合トランジスタにおいて、ソース
またはゲートまたはドレイン電極への給電用バスライン
から給電されているそれぞれソースまたはゲートまたは
ドレイン電極の数が周期性を有しないことを特徴として
いる。
ル・セミコンダクタ型電界効果トランジスタを電極で接
続給電する多給電型複合トランジスタにおいて、素子外
部からソースまたはゲートまたはドレイン電極への給電
用バスラインへの給電間隔が周期性を有しないことを特
徴としている。
和出力動作付近で特によく観察される。ところで、この
異常動作が生じている時のトランジスタで観察される発
光は、その素子の平面的な構造を反映したパターンであ
ることが分かった。ここで言う発光とは、チャネル中の
高電界で発生した正孔が電子と再結合する時に観察され
る光であり、異常のないGaAs MESFETでは、
素子全体が均一に発光する。従って、異常動作が生じ、
素子の平面的な構造を反映したパターンで発光している
トランジスタ内では、自己発振などによる特定な定在波
または準安定な動作状態が素子の平面的な構造を反映し
て存在していると考えられる。この状態を打開するため
には、素子の平面構造において、対称性を落とせば良い
と結論できる。素子の対称性を低くする方法としては、
素子間隔を不均一にすること、即ち、GaAs MES
FETの場合は、ゲート電極間隔に周期性を持たせない
方法、または各々の素子の長さを不均一にすること、即
ち、GaAs MESFETの場合は、各々の素子のゲ
ート電極(これをゲートフィンガーと通常称することが
多い)方向のチャネルの長さが周期性を有しないように
する方法、またはソースまたはゲートまたはドレイン電
極への給電用バスラインから給電されているそれぞれソ
ースまたはゲートまたはドレイン電極の数が周期性を有
しない方法、または単に素子外部からソースまたはゲー
トまたはドレイン電極への給電用バスラインへの給電間
隔が周期性を有しない方法が考えられる。このいずれか
の方法によれば、高出力素子の飽和出力動作付近で特に
よく観察される発振や出力レベルの変動などの異常動作
が抑えられる。
て説明する。
上部からの概略を示す図である。この図1に示す実施例
では、ゲート電極への給電間隔が周期性を有しない高出
力トランジスタ構造を採用しており、チャネルとチャネ
ルの間隔、即ち、ゲート間隔11が一定ではない。ここ
で用いられているウエハは、分子線成長法により600
℃で作製されたものであり、構造は高抵抗GaAs基板
上にバッファ層として5000オングストロームの無添
加GaAs層および厚さ1700オングストローム、電
子濃度3.5×1017cm-3のGaAsチャネルが形成
されている。
的な作製プロセスでは、まず、チャネル以外の部分にボ
ロンをイオン注入することにより高抵抗化領域を形成
し、素子間の分離を行った後、Au/Ni/AuGeに
よるソース電極14およびドレイン電極16用オーミッ
クコンタクトを蒸着およびリフトオフ法により形成し、
その後、2段階に所望の形状までチャネルをリセスエッ
チングし、Alによるゲート電極12を蒸着およびリフ
トオフ法により形成し、最後にAuメッキによる給電用
電極およびゲートパッド13およびドレインパッド17
を形成する。なお、ソース電極14は、バイアホール1
5により直接裏面の接地電極と接続されている。
方からそれぞれ30,42,45,55,59μmとし
た。また、ゲートフィンガー長は90μmである。この
高出力GaAs MESFETは、18GHzにおいて
260mWの飽和出力と35%の効率が得られ、飽和出
力付近においても異常な動作は認められなかった。
上部からの概略を示す図である。この図2に示す実施例
では、ゲート電極方向の各チャネルの長さが周期性を有
しない高出力トランジスタ構造を採用しており、ゲート
フィンガー方向のチャネルの長さ21が各素子の間で一
定ではない。ここで用いられているウエハは、分子線成
長法により600℃で作製されたものであり、構造は高
抵抗GaAs基板上にバッファ層として6000オング
ストロームの無添加GaAs層および厚さ1200オン
グストローム、電子濃度4.5×1017cm-3のGaA
sチャネルが形成されている。
的な作製プロセスは、第1の発明の実施例と同じであ
る。まず、チャネル以外の部分にボロンをイオン注入す
ることにより高抵抗化領域を形成し、素子間の分離を行
い、チャネルの領域28を確保した後、Au/Ni/A
uGeによるソース電極24およびドレイン電極26用
オーミックコンタクトを蒸着およびリフトオフ法により
形成し、その後、2段階にチャネルを所望の形状までリ
セスエッチングし、Alによるゲート電極22を蒸着お
よびリフトオフ方法により形成し、最後に、Auメッキ
による給電用電極およびゲートパッド23およびドレイ
ンパッド27を形成する。ソース電極24は、バイアホ
ール25により直接裏面の電極と接続されている。
短い方からそれぞれ60,65,72,78,82,9
1μmとした。また、ゲート電極間隔は48μmであ
る。この高出力GaAs MESFETは、22GHz
において240mWの飽和出力と30%の効率が得ら
れ、飽和出力付近においても異常な動作は認められなか
った。
上部からの概略を示す図である。この図3に示す実施例
では、ソースまたはゲートまたはドレイン電極への給電
用バスラインから給電されているそれぞれソースまたは
ゲートまたはドレイン電極の数が周期性を有しない高出
力トランジスタ構造を採用しており、ゲート給電用バス
ライン31から給電されているゲート電極の数が一定で
はない。即ち、この素子の場合、左のゲート給電用バス
ラインから給電されているゲート電極は1つであるが、
右のゲート給電用バスラインから給電されているゲート
電極は3つであり、素子の対称性が低くなっている。
長法により600℃で作製されたものであり、構造は高
抵抗GaAs基板上にバッファ層として5000オング
ストロームの無添加GaAs層および厚さ1400オン
グストローム、電子濃度4×1017cm-3のGaAsチ
ャネルが形成されている。
的な作製プロセスは、第1の発明の実施例と同じであ
る。まず、チャネル以外の部分にボロンをイオン注入す
ることにより高抵抗化領域を形成し、素子間の分離を行
った後、Au/Ni/AuGeによるソース電極34お
よびドレイン電極36用オーミックコンタクトを蒸着お
よびリフトオフ法により形成し、その後、2段階にチャ
ネルを所望の形状までリセスエッチングし、Alによる
ゲート電極32を蒸着およびリフトオフ法により形成
し、最後に、Auメッキによる給電用電極およびゲート
パッド33およびドレインパッド37を形成する。ソー
ス電極34は、バイアホール35により直接裏面の電極
と接続されている。
た。ゲート電極間隔は48μmである。この高出力Ga
As MESFETは、20GHzにおいて150mW
の飽和出力と33%の効率が得られ、飽和出力付近にお
いても異常な動作は認められなかった。
上部からの概略を示す図である。この図4に示す実施例
では、素子外部からソースまたはゲートまたはドレイン
電極への給電用バスラインへの給電間隔が周期性を有し
ない高出力トランジスタ構造を採用しており、ゲートパ
ッド43からゲート給電用バスライン41へ給電されて
いる間隔が対称的ではない。
長法により600℃で作製されたものであり、構造は高
抵抗GaAs基板上にバッファ層として5000オング
ストロームの無添加GaAs層および厚さ1500オン
グストローム、電子濃度4×1017cm-3のGaAsチ
ャネルが形成されている。
的な作製プロセスは、第1の発明の実施例と同じであ
る。まず、チャネル以外の部分にボロンをイオン注入す
ることにより高抵抗化領域を形成し、素子間の分離を行
った後、Au/Ni/AuGeによるソース電極44お
よびドレイン電極46用オーミックコンタクトを蒸着お
よびリフトオフ法により形成し、その後、2段階にチャ
ネルを所望の形状までリセスエッチングし、WSiによ
るゲート電極42を蒸着およびリフトオフ法により形成
し、最後に、Auメッキによる給電用電極およびゲート
給電用バスライン41およびゲートパッド43およびド
レインパッド47を形成する。この素子は、ソースエア
ブリッジ45によりソース電極44が給電されている。
るが、さらに出力を増やすためにゲート電極数を増やし
た場合には、ゲートパッドをゲート給電用バスラインに
対して間隔を対称性の低い場所に設ければよい。ゲート
フィンガー長は125μm、ゲート電極間隔は48μm
である。この高出力GaAs MESFETは、10G
Hzにおいても500mWの飽和出力と40%の効率が
得られ、飽和出力付近においても異常な動作は認められ
なかった。
素子の平面構造において、対称性を落とすことにより、
飽和出力動作付近で特によく観察される発振や出力レベ
ルの変動などの異常動作を抑えることができる超高周波
帯での高出力多給電型複合トランジスタを得ることがで
きる。
スエッチングしたGaAsチャネルのMESFETの例
で示したが、これを2次元電子ガスFETやバイポーラ
トランジスタ等、利得が高く非線形性の強い特性の素子
であれば同様な効果が得られることは明らかである。
である。
である。
である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】複数のGaAsメタル・セミコンダクタ型
電界効果トランジスタを電極で接続給電する多給電型複
合トランジスタにおいて、 ゲート電極への給電間隔が周期性を有しないことを特徴
とする多給電型複合トランジスタ。 - 【請求項2】複数のGaAsメタル・セミコンダクタ型
電界効果トランジスタを電極で接続給電する多給電型複
合トランジスタにおいて、 ゲート電極方向の各チャネルの長さが周期性を有しない
ことを特徴とする多給電型複合トランジスタ。 - 【請求項3】複数のGaAsメタル・セミコンダクタ型
電界効果トランジスタを電極で接続給電する多給電型複
合トランジスタにおいて、 ソースまたはゲートまたはドレイン電極への給電用バス
ラインから給電されているそれぞれソースまたはゲート
またはドレイン電極の数が周期性を有しないことを特徴
とする多給電型複合トランジスタ。 - 【請求項4】複数のGaAsメタル・セミコンダクタ型
電界効果トランジスタを電極で接続給電する多給電型複
合トランジスタにおいて、 素子外部からソースまたはゲートまたはドレイン電極へ
の給電用バスラインへの給電間隔が周期性を有しないこ
とを特徴とする多給電型複合トランジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04218064A JP3105654B2 (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 多給電型複合トランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04218064A JP3105654B2 (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 多給電型複合トランジスタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0669249A true JPH0669249A (ja) | 1994-03-11 |
JP3105654B2 JP3105654B2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=16714088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04218064A Expired - Lifetime JP3105654B2 (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 多給電型複合トランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3105654B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0818828A1 (en) * | 1996-07-08 | 1998-01-14 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Power field effect transistor |
US6669822B1 (en) | 1998-10-28 | 2003-12-30 | Ebara Corporation | Method for carbonizing wastes |
JP2012182438A (ja) * | 2011-02-08 | 2012-09-20 | Toshiba Corp | 半導体装置 |
JPWO2011039792A1 (ja) * | 2009-09-29 | 2013-02-21 | 株式会社東芝 | 半導体装置 |
-
1992
- 1992-08-18 JP JP04218064A patent/JP3105654B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0818828A1 (en) * | 1996-07-08 | 1998-01-14 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Power field effect transistor |
US5949106A (en) * | 1996-07-08 | 1999-09-07 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | FET input/output pad layout |
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JPWO2011039792A1 (ja) * | 2009-09-29 | 2013-02-21 | 株式会社東芝 | 半導体装置 |
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JP3105654B2 (ja) | 2000-11-06 |
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