JPH0669131U - 紙製パレット - Google Patents
紙製パレットInfo
- Publication number
- JPH0669131U JPH0669131U JP1774793U JP1774793U JPH0669131U JP H0669131 U JPH0669131 U JP H0669131U JP 1774793 U JP1774793 U JP 1774793U JP 1774793 U JP1774793 U JP 1774793U JP H0669131 U JPH0669131 U JP H0669131U
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- legs
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- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造が容易で製造コストも安く、しかも耐荷
重が向上して耐久性が得られ、使用済み後の処理が容易
な紙製パレットを提供することにある。 【構成】 台板1の下面に設けた脚部2a〜2e、3a
〜3dの全部または少なくとも一部を略円筒形状の中空
紙管によって形成し、その側面に互いに直交する方向に
配列された2本の桟板17a〜17c、18a〜18c
を段違いに交差して嵌合する2対の桟板嵌合孔5、6を
設けるとともに、前記略円筒形状の中空紙管の下部を該
中空紙管の内周面に密着するように折返し、この折返し
部の上端縁を下段側に位置する前記桟板嵌合孔6の下辺
と一致させたことを特徴とする。
重が向上して耐久性が得られ、使用済み後の処理が容易
な紙製パレットを提供することにある。 【構成】 台板1の下面に設けた脚部2a〜2e、3a
〜3dの全部または少なくとも一部を略円筒形状の中空
紙管によって形成し、その側面に互いに直交する方向に
配列された2本の桟板17a〜17c、18a〜18c
を段違いに交差して嵌合する2対の桟板嵌合孔5、6を
設けるとともに、前記略円筒形状の中空紙管の下部を該
中空紙管の内周面に密着するように折返し、この折返し
部の上端縁を下段側に位置する前記桟板嵌合孔6の下辺
と一致させたことを特徴とする。
Description
【0001】
この考案は、荷物を移載する際に、台板上に荷物を載置し、例えばフォークリ フトの爪を台板の下に挿入して、荷物を載置したままで他に移動または積み込む ために用いられる紙製パレットに関する。
【0002】
荷物の積み込み、積み下ろしに用いられているパレットは、長方形状の台板の 下部に複数個の脚部が設けられ、これら脚部間に位置する台板の下部にフォーク リフトの爪が挿入される爪挿入部が設けられている。
【0003】 そして、台板上に載置した荷物をトラック等の荷台に積み込んだり、倉庫の棚 へ積み込む際には、フォークリフトの爪を爪挿入部に挿入してパレットとともに 荷物を水平状態に持ち上げることができ、荷崩れすることなく、荷物を安全に移 載できるという利便性がある。
【0004】 従来、このようなパレットは、一般に木製、金属製、樹脂製のものが多く用い られていたが、破損した場合や不要となった後の処理が困難であった。そこで、 最近では、不要となったときは焼却すればよく、処理が簡単な紙製パレットの需 要が高まっており、本出願人は、一度使用したら廃棄される使い捨ての紙製パレ ットを特願平4−133548号として既に特許出願している。
【0005】
しかしながら、前記紙製パレットは、長方形状の台板の下部に、角筒状の中空 紙管の脚部を設けたものであり、大きな荷重に耐えられるという利点がある反面 、脚部が角筒状であるため紙管コスト(従ってパレットの製作コスト)が嵩み、 一度使用したら廃棄されるパレットにしては不経済である。
【0006】 また、脚部としての紙管は、中間層の両面に表皮を有する段ボール紙によって 形成され、紙管の下端面が直接床に当接すると、吸水性の高い中間層が床面に接 することになる。したがって、使用場所の床面が漏れている時には、脚部が水分 を吸って軟化し、荷崩れを起こすなどの問題がある。しかし、脚部を防水加工等 すれば、前述のような問題は解消できるがコスト高となり、使い捨て紙製パレッ トとしては不経済である。
【0007】 この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、 製造が容易で製造コストの低減を図ることができ、また、脚部が濡れた床面に直 接接しても、紙管が水を吸うことがなく、湿気に強く、使用場所が制限されるこ とのない耐久性のある紙製パレットを提供することにある。
【0008】
この考案は前記目的を達成するために、荷物を載置する紙製の方形状台板と、 この台板の下面の少なくとも四隅に設けられ側面に複数の桟板嵌合孔を有する中 空紙管からなる脚部と、2つ以上の脚部を連結するように脚部間に架設され各脚 部において交差するように前記桟板嵌合孔に嵌合固定された複数の桟板とからな る紙製パレットにおいて、前記脚部の全部または少なくとも一部を略円筒形状の 中空紙管によって形成し、その側面に互いに直交する方向に配列された2本の桟 板を段違いに交差して嵌合する2対の桟板嵌合孔を設けるとともに、前記略円筒 形状の中空紙管の下部を該中空紙管の内周面に密着するように折返し、この折返 し部の上端縁を下段側に位置する前記桟板嵌合孔の下辺と一致させたことにある 。
【0009】 脚部の全部または一部を略円筒形状の中空紙管によって構成することにより、 角筒状の中空紙管より製造が容易であり、製造コストも安くなる。しかも、略円 筒形状の中空紙管の下部を該中空紙管の内側に折り返した二重中空紙管にしてい るので耐荷重が向上して耐久性が得られる。
【0010】 さらに、中空紙管の下部を該中空紙管の内側に折り返すことにより、中空紙管 の端面つまり吸水性の高い中間層が、直接床面に接することなく、吸水性の低い 表皮の部分が床面に接するので、床面が濡れていても水を吸うことがなく、湿気 に強く、使用場所を限定されることがない。
【0011】 また、中空紙管の下部を該中空紙管の内側に折返し、その折返し部の上端縁を 下段側の桟板嵌合孔の下辺に一致させることにより、桟板嵌合孔における桟板受 け部の強度がアップし、脚部の耐荷重が更に向上する。
【0012】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、紙製パレットの分解斜視図であり、1はパレットの台板である。この 台板1は長方形状の紙製板状体であり、その上面は荷物の載置面に形成されてい る。この台板1の下面における四隅部、外周縁の中間部及び中央部にはそれぞれ 後述する脚部が設けられ、合計9本の脚部によって台板1が支持されている。
【0013】 すなわち、台板1の中央部と外周縁の中間部には略円筒形状の中空紙管からな る脚部2a〜2eが台板1に対し垂直方向に接着剤で立設・固着されている。ま た、台板1の下面の四隅部には、角筒状の中空紙管からなる脚部3a、3b、3 c、3dが台板1に対し垂直方向に接着剤で立設・固着される。
【0014】 前記中空紙管はクラフト紙を接着剤層を介して螺旋状に巻回積層したもので、 耐荷重を考慮して、その厚さは2.5mm以上、好ましくは3.00mm以上で ある。そして、前記脚部2a〜2eは、図2及び図3に示すように全体的には、 円筒形状の中空紙管Aにより構成されている。
【0015】 脚部2a〜2eは同一構造であるため、その1つである脚部2aについて説明 すると、側面4の上方部位の相対向する対の位置には後述する縦列用の桟板を嵌 合して保持するための長方形(横長)の桟板嵌合孔5、5が穿設されている。ま た、側面4の下方部位で、桟板嵌合孔5、5から周方向に90゜ずれて相対向す る対の位置には後述する横列用の桟板を嵌合して保持するための長方形(横長) の桟板嵌合孔6、6が穿設されている。
【0016】 そして、桟板嵌合孔6、6の上辺6bは桟板嵌合5、5の下辺5aと一致する 高さにあり、縦列用の桟板嵌合孔5、5と横列用の桟板嵌合孔6、6とは段違い に設けられている。
【0017】 さらに、脚部2aの下部7(つまり床面に接する側)には、中空紙管Aの下部 を該中空紙管Aの内側に折り返した折返し部8が中空紙管Aの内周面に密着して 形成されている。したがって、脚部2aの下部7は二重構造となっており、また 脚部2aの下端部の接地部9は中空紙管Aの折曲部によって形成され、中間層が 露出することなく、表皮が床面に接するように構成されている。
【0018】 さらに、前記折返し部8の上縁部8aは、下段側に位置する横列用の桟板嵌合 孔6、6の下辺6aと一致するようになっており、桟板嵌合孔6、6の下辺6a を折返し部8によって補強している。そして、脚部2aの下端開口部は円板状の 蓋体11によって閉塞されている。
【0019】 また、前記脚部3a〜3dも同一構造であるため、その1つである脚部3aに ついて説明すると、図4に示すように構成されている。すなわち、全体的に角筒 状の中空紙管Bによって構成されており、その4つの側面のうち相対向する2つ の側面には後述する縦列用の桟板を嵌合支持するための長方形状(横長)の桟板 嵌合孔12、12が穿設されている。残りの相対向する2つの側面には横列用の 桟板を嵌合支持するための長方形状(横長)の桟板嵌合孔13、13が穿設され ている。
【0020】 そして、桟板嵌合孔13、13の上辺13aは桟板嵌合孔12、12の下辺1 2aと一致する高さにあり、桟板嵌合孔12、12と桟板嵌合孔13、13とは 段違いに形成されている。さらに、脚部3aの下端部(床に接する部)には長方 形状で、両端部に立上り部16を有する蓋体15が設けられ、この立上り部16 は中空紙管Bの内部に挿入され、接着剤で内面に接着されている。
【0021】 なお、前記脚部2aの下端開口部を閉塞する蓋体11は円板状でなくてもよく 、脚部3aの蓋体15と同様に立上り部を形成して、それを中空紙管Aの内側に 差し込み固着したものであってもよい。
【0022】 さらに、図1に示すように、前記脚部3b、2d、3aを順次連結する縦列用 の桟板17aと、脚部2c、2a、2bを順に連結する縦列用の桟板17bと、 脚部3d、2e、3cを順に連結する縦列用の桟板17cの3本の桟板17a、 17b、17cが設けられている。
【0023】 これら桟板17a、17b、17cは脚部2a〜2e及び3a〜3dを連結す るために縦列用の桟板嵌合孔5…、12…に嵌合固着されている。また、脚部3 b、2c、3dを順次連結する横列用の桟板18aと、脚部2d、2a、2eを 順に連結する横列用の桟板18bと、脚部3a、2b、3cを順に連結する横列 用の桟板18cが設けられている。
【0024】 これら桟板18a、18b、18cは脚部2a〜2e及び3a〜3dを連結す るために横列用の桟板嵌合孔6…、13…に嵌合固着されている。したがって、 縦列用の桟板17a、17b、17cと横列用の桟板18a、18b、18cと はその連結する脚部2a〜2e、3a〜3dにおいて、直交する方向に且つ段違 い状態で交差している。
【0025】 また、略円筒形状の脚部2a〜2eにあっては、前述のように円筒形状の中空 紙管Aの下部をその内側に折返し、その折返し部8の上端縁8aを桟板嵌合孔6 の下辺6aと一致する高さに位置させているので、横列用の桟板18a、18b 、18cの各下面は、折返し部8の上端縁8aと密着して支持された構造となっ ており、その結果、横列用の桟板18a、18b、18cが、台板1上の荷物の 負担により下に脱落するのを防止できる。
【0026】 前記縦列用の桟板17a、17b、17cの上面と台板1の下面との間には、 両者間の隙間を満たす厚さの板紙からなる補強用桟板19a〜19fが接着剤で 固着されており、同じく横列用の桟板18a、18b、18cの上面の台板1の 下面との間にも、両者間の隙間を満たす厚さを有する板紙からなる補強用桟板2 0a〜20fが接着剤で固着されている。
【0027】 この結果、台板1の下面には、桟板で連結された9本の脚部が桟板と一体的に 固着されることになる。さらに、縦列用の桟板17a、17b、17cによって 連結されたそれぞれ3本の脚部の下端部には、下板21a、21b、21cが接 着剤で固着してある。
【0028】 なお、前記一実施例においては、台板上に荷物を載置した時の安定性を良くす るために、台板の四隅部に角筒状の脚部を設け、他の脚部を略円筒形状としたが 、これに限定されず、四隅部に略円筒形状の脚部を設けてもよく、また全部の脚 部を略円筒形状にしてもよい。なお、脚部の一部を円筒形状とする時は、安定性 の点から相対向する位置にある脚部同志を同一形状にするのが適当である。
【0029】
以上説明したように、この考案によれば、脚部の全部または一部を略円筒形状 の中空紙管によって構成しているため、角筒状の中空紙管より製造が容易で製造 コストも安く、使い捨ての紙パレットとして好適する。しかも、脚部を円筒形状 の中空紙管の下部を、該中空紙管の内側に折り返した二重中空紙管により構成し ているので耐荷重が向上して耐久性が得られる。 さらに、中空紙管の下部を該中空紙管の内側に折り返すことにより、中空紙管 の端面が直接床面に接しないので、床面が濡れていても水を吸うことがなく、湿 気に強く、使用場所が限定されることがないうえ、中空紙管の下部を該中空紙管 の内側に折返し、その折返し部の上端縁を下段側の桟板嵌合孔の下辺に一致させ ることにより、桟板嵌合孔における桟板受け部の強度がアップし、脚部の耐荷重 が増加するという効果がある。 また、全体が紙製であるので軽量で取扱いが便利、簡単であるとともに、分解 が容易であって、廃棄の際には再生紙の原料とすることができる。また、焼却す ることもできるので、不要となった時の処理が簡単であり、公害や環境破壊等の 問題を生じないという種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係わる紙製パレットの分
解斜視図。
解斜視図。
【図2】同実施例の円筒形状の脚部を示す斜視図。
【図3】同実施例の円筒形状の脚部の一部を切欠して示
す斜視図。
す斜視図。
【図4】同実施例の角筒状の脚部を示す斜視図。
1 台板 2a〜2e 円筒形状の脚部 3a〜3d 角筒状の脚部 5 桟板嵌合孔 6 桟板嵌合孔 17a〜17c 縦列用の桟板 18a〜18c 横列用の桟板
Claims (1)
- 【請求項1】 荷物を載置する紙製の方形状台板と、こ
の台板の下面の少なくとも四隅に設けられ側面に複数の
桟板嵌合孔を有する中空紙管からなる脚部と、2つ以上
の脚部を連結するように脚部間に架設され各脚部におい
て交差するように前記桟板嵌合孔に嵌合固定された複数
の桟板とからなる紙製パレットにおいて、前記脚部の全
部または少なくとも一部を略円筒形状の中空紙管によっ
て形成し、その側面に互いに直交する方向に配列された
2本の桟板を段違いに交差して嵌合する2対の桟板嵌合
孔を設けるとともに、前記略円筒形状の中空紙管の下部
を該中空紙管の内周面に密着するように折返し、この折
返し部の上端縁を下段側に位置する前記桟板嵌合孔の下
辺と一致させたことを特徴とする紙製パレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993017747U JP2588170Y2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 紙製パレット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993017747U JP2588170Y2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 紙製パレット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0669131U true JPH0669131U (ja) | 1994-09-27 |
JP2588170Y2 JP2588170Y2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=11952345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993017747U Expired - Lifetime JP2588170Y2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 紙製パレット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588170Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP1993017747U patent/JP2588170Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2588170Y2 (ja) | 1999-01-06 |
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