JP2588170Y2 - 紙製パレット - Google Patents
紙製パレットInfo
- Publication number
- JP2588170Y2 JP2588170Y2 JP1993017747U JP1774793U JP2588170Y2 JP 2588170 Y2 JP2588170 Y2 JP 2588170Y2 JP 1993017747 U JP1993017747 U JP 1993017747U JP 1774793 U JP1774793 U JP 1774793U JP 2588170 Y2 JP2588170 Y2 JP 2588170Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper tube
- legs
- base plate
- crosspiece
- leg
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Pallets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、荷物を移載する際
に、台板上に荷物を載置し、例えばフォークリフトの爪
を台板の下に挿入して、荷物を載置したままで他に移動
または積み込むために用いられる紙製パレットに関す
る。
に、台板上に荷物を載置し、例えばフォークリフトの爪
を台板の下に挿入して、荷物を載置したままで他に移動
または積み込むために用いられる紙製パレットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】荷物の積み込み、積み下ろしに用いられ
ているパレットは、長方形状の台板の下部に複数個の脚
部が設けられ、これら脚部間に位置する台板の下部にフ
ォークリフトの爪が挿入される爪挿入部が設けられてい
る。
ているパレットは、長方形状の台板の下部に複数個の脚
部が設けられ、これら脚部間に位置する台板の下部にフ
ォークリフトの爪が挿入される爪挿入部が設けられてい
る。
【0003】そして、台板上に載置した荷物をトラック
等の荷台に積み込んだり、倉庫の棚へ積み込む際には、
フォークリフトの爪を爪挿入部に挿入してパレットとと
もに荷物を水平状態に持ち上げることができ、荷崩れす
ることなく、荷物を安全に移載できるという利便性があ
る。
等の荷台に積み込んだり、倉庫の棚へ積み込む際には、
フォークリフトの爪を爪挿入部に挿入してパレットとと
もに荷物を水平状態に持ち上げることができ、荷崩れす
ることなく、荷物を安全に移載できるという利便性があ
る。
【0004】従来、このようなパレットは、一般に木
製、金属製、樹脂製のものが多く用いられていたが、破
損した場合や不要となった後の処理が困難であった。そ
こで、最近では、不要となったときは焼却すればよく、
処理が簡単な紙製パレットの需要が高まっており、本出
願人は、一度使用したら廃棄される使い捨ての紙製パレ
ットを特願平4−133548号として既に特許出願し
ている。
製、金属製、樹脂製のものが多く用いられていたが、破
損した場合や不要となった後の処理が困難であった。そ
こで、最近では、不要となったときは焼却すればよく、
処理が簡単な紙製パレットの需要が高まっており、本出
願人は、一度使用したら廃棄される使い捨ての紙製パレ
ットを特願平4−133548号として既に特許出願し
ている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記紙
製パレットは、長方形状の台板の下部に、角筒状の中空
紙管の脚部を設けたものであり、大きな荷重に耐えられ
るという利点がある反面、脚部が角筒状であるため紙管
コスト(従ってパレットの製作コスト)が嵩み、一度使
用したら廃棄されるパレットにしては不経済である。
製パレットは、長方形状の台板の下部に、角筒状の中空
紙管の脚部を設けたものであり、大きな荷重に耐えられ
るという利点がある反面、脚部が角筒状であるため紙管
コスト(従ってパレットの製作コスト)が嵩み、一度使
用したら廃棄されるパレットにしては不経済である。
【0006】また、脚部としての紙管は、中間層の両面
に表皮を有する段ボール紙によって形成され、紙管の下
端面が直接床に当接すると、吸水性の高い中間層が床面
に接することになる。したがって、使用場所の床面が漏
れている時には、脚部が水分を吸って軟化し、荷崩れを
起こすなどの問題がある。しかし、脚部を防水加工等す
れば、前述のような問題は解消できるがコスト高とな
り、使い捨て紙製パレットとしては不経済である。
に表皮を有する段ボール紙によって形成され、紙管の下
端面が直接床に当接すると、吸水性の高い中間層が床面
に接することになる。したがって、使用場所の床面が漏
れている時には、脚部が水分を吸って軟化し、荷崩れを
起こすなどの問題がある。しかし、脚部を防水加工等す
れば、前述のような問題は解消できるがコスト高とな
り、使い捨て紙製パレットとしては不経済である。
【0007】この考案は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、製造が容易で製造コ
ストの低減を図ることができ、また、脚部が濡れた床面
に直接接しても、紙管が水を吸うことがなく、湿気に強
く、使用場所が制限されることのない耐久性のある紙製
パレットを提供することにある。
もので、その目的とするところは、製造が容易で製造コ
ストの低減を図ることができ、また、脚部が濡れた床面
に直接接しても、紙管が水を吸うことがなく、湿気に強
く、使用場所が制限されることのない耐久性のある紙製
パレットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】この考案は前
記目的を達成するために、荷物を載置する紙製の方形状
台板と、この台板の下面の少なくとも四隅に設けられ側
面に複数の桟板嵌合孔を有する中空紙管からなる脚部
と、2つ以上の脚部を連結するように脚部間に架設され
各脚部において交差するように前記桟板嵌合孔に嵌合固
定された複数の桟板とからなる紙製パレットにおいて、
前記脚部の全部または少なくとも一部を略円筒形状の中
空紙管によって形成し、その側面に互いに直交する方向
に配列された2本の桟板を段違いに交差して嵌合する2
対の桟板嵌合孔を設けるとともに、前記略円筒形状の中
空紙管の下部を該中空紙管の内周面に密着するように折
返し、この折返し部の上端縁を下段側に位置する前記桟
板嵌合孔の下辺と一致させたことにある。
記目的を達成するために、荷物を載置する紙製の方形状
台板と、この台板の下面の少なくとも四隅に設けられ側
面に複数の桟板嵌合孔を有する中空紙管からなる脚部
と、2つ以上の脚部を連結するように脚部間に架設され
各脚部において交差するように前記桟板嵌合孔に嵌合固
定された複数の桟板とからなる紙製パレットにおいて、
前記脚部の全部または少なくとも一部を略円筒形状の中
空紙管によって形成し、その側面に互いに直交する方向
に配列された2本の桟板を段違いに交差して嵌合する2
対の桟板嵌合孔を設けるとともに、前記略円筒形状の中
空紙管の下部を該中空紙管の内周面に密着するように折
返し、この折返し部の上端縁を下段側に位置する前記桟
板嵌合孔の下辺と一致させたことにある。
【0009】脚部の全部または一部を略円筒形状の中空
紙管によって構成することにより、角筒状の中空紙管よ
り製造が容易であり、製造コストも安くなる。しかも、
略円筒形状の中空紙管の下部を該中空紙管の内側に折り
返した二重中空紙管にしているので耐荷重が向上して耐
久性が得られる。
紙管によって構成することにより、角筒状の中空紙管よ
り製造が容易であり、製造コストも安くなる。しかも、
略円筒形状の中空紙管の下部を該中空紙管の内側に折り
返した二重中空紙管にしているので耐荷重が向上して耐
久性が得られる。
【0010】さらに、中空紙管の下部を該中空紙管の内
側に折り返すことにより、中空紙管の端面つまり吸水性
の高い中間層が、直接床面に接することなく、吸水性の
低い表皮の部分が床面に接するので、床面が濡れていて
も水を吸うことがなく、湿気に強く、使用場所を限定さ
れることがない。
側に折り返すことにより、中空紙管の端面つまり吸水性
の高い中間層が、直接床面に接することなく、吸水性の
低い表皮の部分が床面に接するので、床面が濡れていて
も水を吸うことがなく、湿気に強く、使用場所を限定さ
れることがない。
【0011】また、中空紙管の下部を該中空紙管の内側
に折返し、その折返し部の上端縁を下段側の桟板嵌合孔
の下辺に一致させることにより、桟板嵌合孔における桟
板受け部の強度がアップし、脚部の耐荷重が更に向上す
る。
に折返し、その折返し部の上端縁を下段側の桟板嵌合孔
の下辺に一致させることにより、桟板嵌合孔における桟
板受け部の強度がアップし、脚部の耐荷重が更に向上す
る。
【0012】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は、紙製パレットの分解斜視図であり、
1はパレットの台板である。この台板1は長方形状の紙
製板状体であり、その上面は荷物の載置面に形成されて
いる。この台板1の下面における四隅部、外周縁の中間
部及び中央部にはそれぞれ後述する脚部が設けられ、合
計9本の脚部によって台板1が支持されている。
説明する。図1は、紙製パレットの分解斜視図であり、
1はパレットの台板である。この台板1は長方形状の紙
製板状体であり、その上面は荷物の載置面に形成されて
いる。この台板1の下面における四隅部、外周縁の中間
部及び中央部にはそれぞれ後述する脚部が設けられ、合
計9本の脚部によって台板1が支持されている。
【0013】すなわち、台板1の中央部と外周縁の中間
部には略円筒形状の中空紙管からなる脚部2a〜2eが
台板1に対し垂直方向に接着剤で立設・固着されてい
る。また、台板1の下面の四隅部には、角筒状の中空紙
管からなる脚部3a、3b、3c、3dが台板1に対し
垂直方向に接着剤で立設・固着される。
部には略円筒形状の中空紙管からなる脚部2a〜2eが
台板1に対し垂直方向に接着剤で立設・固着されてい
る。また、台板1の下面の四隅部には、角筒状の中空紙
管からなる脚部3a、3b、3c、3dが台板1に対し
垂直方向に接着剤で立設・固着される。
【0014】前記中空紙管はクラフト紙を接着剤層を介
して螺旋状に巻回積層したもので、耐荷重を考慮して、
その厚さは2.5mm以上、好ましくは3.00mm以
上である。そして、前記脚部2a〜2eは、図2及び図
3に示すように全体的には、円筒形状の中空紙管Aによ
り構成されている。
して螺旋状に巻回積層したもので、耐荷重を考慮して、
その厚さは2.5mm以上、好ましくは3.00mm以
上である。そして、前記脚部2a〜2eは、図2及び図
3に示すように全体的には、円筒形状の中空紙管Aによ
り構成されている。
【0015】脚部2a〜2eは同一構造であるため、そ
の1つである脚部2aについて説明すると、側面4の上
方部位の相対向する対の位置には後述する縦列用の桟板
を嵌合して保持するための長方形(横長)の桟板嵌合孔
5、5が穿設されている。また、側面4の下方部位で、
桟板嵌合孔5、5から周方向に90゜ずれて相対向する
対の位置には後述する横列用の桟板を嵌合して保持する
ための長方形(横長)の桟板嵌合孔6、6が穿設されて
いる。
の1つである脚部2aについて説明すると、側面4の上
方部位の相対向する対の位置には後述する縦列用の桟板
を嵌合して保持するための長方形(横長)の桟板嵌合孔
5、5が穿設されている。また、側面4の下方部位で、
桟板嵌合孔5、5から周方向に90゜ずれて相対向する
対の位置には後述する横列用の桟板を嵌合して保持する
ための長方形(横長)の桟板嵌合孔6、6が穿設されて
いる。
【0016】そして、桟板嵌合孔6、6の上辺6bは桟
板嵌合5、5の下辺5aと一致する高さにあり、縦列用
の桟板嵌合孔5、5と横列用の桟板嵌合孔6、6とは段
違いに設けられている。
板嵌合5、5の下辺5aと一致する高さにあり、縦列用
の桟板嵌合孔5、5と横列用の桟板嵌合孔6、6とは段
違いに設けられている。
【0017】さらに、脚部2aの下部7(つまり床面に
接する側)には、中空紙管Aの下部を該中空紙管Aの内
側に折り返した折返し部8が中空紙管Aの内周面に密着
して形成されている。したがって、脚部2aの下部7は
二重構造となっており、また脚部2aの下端部の接地部
9は中空紙管Aの折曲部によって形成され、中間層が露
出することなく、表皮が床面に接するように構成されて
いる。
接する側)には、中空紙管Aの下部を該中空紙管Aの内
側に折り返した折返し部8が中空紙管Aの内周面に密着
して形成されている。したがって、脚部2aの下部7は
二重構造となっており、また脚部2aの下端部の接地部
9は中空紙管Aの折曲部によって形成され、中間層が露
出することなく、表皮が床面に接するように構成されて
いる。
【0018】さらに、前記折返し部8の上縁部8aは、
下段側に位置する横列用の桟板嵌合孔6、6の下辺6a
と一致するようになっており、桟板嵌合孔6、6の下辺
6aを折返し部8によって補強している。そして、脚部
2aの下端開口部は円板状の蓋体11によって閉塞され
ている。
下段側に位置する横列用の桟板嵌合孔6、6の下辺6a
と一致するようになっており、桟板嵌合孔6、6の下辺
6aを折返し部8によって補強している。そして、脚部
2aの下端開口部は円板状の蓋体11によって閉塞され
ている。
【0019】また、前記脚部3a〜3dも同一構造であ
るため、その1つである脚部3aについて説明すると、
図4に示すように構成されている。すなわち、全体的に
角筒状の中空紙管Bによって構成されており、その4つ
の側面のうち相対向する2つの側面には後述する縦列用
の桟板を嵌合支持するための長方形状(横長)の桟板嵌
合孔12、12が穿設されている。残りの相対向する2
つの側面には横列用の桟板を嵌合支持するための長方形
状(横長)の桟板嵌合孔13、13が穿設されている。
るため、その1つである脚部3aについて説明すると、
図4に示すように構成されている。すなわち、全体的に
角筒状の中空紙管Bによって構成されており、その4つ
の側面のうち相対向する2つの側面には後述する縦列用
の桟板を嵌合支持するための長方形状(横長)の桟板嵌
合孔12、12が穿設されている。残りの相対向する2
つの側面には横列用の桟板を嵌合支持するための長方形
状(横長)の桟板嵌合孔13、13が穿設されている。
【0020】そして、桟板嵌合孔13、13の上辺13
aは桟板嵌合孔12、12の下辺12aと一致する高さ
にあり、桟板嵌合孔12、12と桟板嵌合孔13、13
とは段違いに形成されている。さらに、脚部3aの下端
部(床に接する部)には長方形状で、両端部に立上り部
16を有する蓋体15が設けられ、この立上り部16は
中空紙管Bの内部に挿入され、接着剤で内面に接着され
ている。
aは桟板嵌合孔12、12の下辺12aと一致する高さ
にあり、桟板嵌合孔12、12と桟板嵌合孔13、13
とは段違いに形成されている。さらに、脚部3aの下端
部(床に接する部)には長方形状で、両端部に立上り部
16を有する蓋体15が設けられ、この立上り部16は
中空紙管Bの内部に挿入され、接着剤で内面に接着され
ている。
【0021】なお、前記脚部2aの下端開口部を閉塞す
る蓋体11は円板状でなくてもよく、脚部3aの蓋体1
5と同様に立上り部を形成して、それを中空紙管Aの内
側に差し込み固着したものであってもよい。
る蓋体11は円板状でなくてもよく、脚部3aの蓋体1
5と同様に立上り部を形成して、それを中空紙管Aの内
側に差し込み固着したものであってもよい。
【0022】さらに、図1に示すように、前記脚部3
b、2d、3aを順次連結する縦列用の桟板17aと、
脚部2c、2a、2bを順に連結する縦列用の桟板17
bと、脚部3d、2e、3cを順に連結する縦列用の桟
板17cの3本の桟板17a、17b、17cが設けら
れている。
b、2d、3aを順次連結する縦列用の桟板17aと、
脚部2c、2a、2bを順に連結する縦列用の桟板17
bと、脚部3d、2e、3cを順に連結する縦列用の桟
板17cの3本の桟板17a、17b、17cが設けら
れている。
【0023】これら桟板17a、17b、17cは脚部
2a〜2e及び3a〜3dを連結するために縦列用の桟
板嵌合孔5…、12…に嵌合固着されている。また、脚
部3b、2c、3dを順次連結する横列用の桟板18a
と、脚部2d、2a、2eを順に連結する横列用の桟板
18bと、脚部3a、2b、3cを順に連結する横列用
の桟板18cが設けられている。
2a〜2e及び3a〜3dを連結するために縦列用の桟
板嵌合孔5…、12…に嵌合固着されている。また、脚
部3b、2c、3dを順次連結する横列用の桟板18a
と、脚部2d、2a、2eを順に連結する横列用の桟板
18bと、脚部3a、2b、3cを順に連結する横列用
の桟板18cが設けられている。
【0024】これら桟板18a、18b、18cは脚部
2a〜2e及び3a〜3dを連結するために横列用の桟
板嵌合孔6…、13…に嵌合固着されている。したがっ
て、縦列用の桟板17a、17b、17cと横列用の桟
板18a、18b、18cとはその連結する脚部2a〜
2e、3a〜3dにおいて、直交する方向に且つ段違い
状態で交差している。
2a〜2e及び3a〜3dを連結するために横列用の桟
板嵌合孔6…、13…に嵌合固着されている。したがっ
て、縦列用の桟板17a、17b、17cと横列用の桟
板18a、18b、18cとはその連結する脚部2a〜
2e、3a〜3dにおいて、直交する方向に且つ段違い
状態で交差している。
【0025】また、略円筒形状の脚部2a〜2eにあっ
ては、前述のように円筒形状の中空紙管Aの下部をその
内側に折返し、その折返し部8の上端縁8aを桟板嵌合
孔6の下辺6aと一致する高さに位置させているので、
横列用の桟板18a、18b、18cの各下面は、折返
し部8の上端縁8aと密着して支持された構造となって
おり、その結果、横列用の桟板18a、18b、18c
が、台板1上の荷物の負担により下に脱落するのを防止
できる。
ては、前述のように円筒形状の中空紙管Aの下部をその
内側に折返し、その折返し部8の上端縁8aを桟板嵌合
孔6の下辺6aと一致する高さに位置させているので、
横列用の桟板18a、18b、18cの各下面は、折返
し部8の上端縁8aと密着して支持された構造となって
おり、その結果、横列用の桟板18a、18b、18c
が、台板1上の荷物の負担により下に脱落するのを防止
できる。
【0026】前記縦列用の桟板17a、17b、17c
の上面と台板1の下面との間には、両者間の隙間を満た
す厚さの板紙からなる補強用桟板19a〜19fが接着
剤で固着されており、同じく横列用の桟板18a、18
b、18cの上面の台板1の下面との間にも、両者間の
隙間を満たす厚さを有する板紙からなる補強用桟板20
a〜20fが接着剤で固着されている。
の上面と台板1の下面との間には、両者間の隙間を満た
す厚さの板紙からなる補強用桟板19a〜19fが接着
剤で固着されており、同じく横列用の桟板18a、18
b、18cの上面の台板1の下面との間にも、両者間の
隙間を満たす厚さを有する板紙からなる補強用桟板20
a〜20fが接着剤で固着されている。
【0027】この結果、台板1の下面には、桟板で連結
された9本の脚部が桟板と一体的に固着されることにな
る。さらに、縦列用の桟板17a、17b、17cによ
って連結されたそれぞれ3本の脚部の下端部には、下板
21a、21b、21cが接着剤で固着してある。
された9本の脚部が桟板と一体的に固着されることにな
る。さらに、縦列用の桟板17a、17b、17cによ
って連結されたそれぞれ3本の脚部の下端部には、下板
21a、21b、21cが接着剤で固着してある。
【0028】なお、前記一実施例においては、台板上に
荷物を載置した時の安定性を良くするために、台板の四
隅部に角筒状の脚部を設け、他の脚部を略円筒形状とし
たが、これに限定されず、四隅部に略円筒形状の脚部を
設けてもよく、また全部の脚部を略円筒形状にしてもよ
い。なお、脚部の一部を円筒形状とする時は、安定性の
点から相対向する位置にある脚部同志を同一形状にする
のが適当である。
荷物を載置した時の安定性を良くするために、台板の四
隅部に角筒状の脚部を設け、他の脚部を略円筒形状とし
たが、これに限定されず、四隅部に略円筒形状の脚部を
設けてもよく、また全部の脚部を略円筒形状にしてもよ
い。なお、脚部の一部を円筒形状とする時は、安定性の
点から相対向する位置にある脚部同志を同一形状にする
のが適当である。
【0029】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、脚部の全部または一部を略円筒形状の中空紙管によ
って構成しているため、角筒状の中空紙管より製造が容
易で製造コストも安く、使い捨ての紙パレットとして好
適する。しかも、脚部を円筒形状の中空紙管の下部を、
該中空紙管の内側に折り返した二重中空紙管により構成
しているので耐荷重が向上して耐久性が得られる。さら
に、中空紙管の下部を該中空紙管の内側に折り返すこと
により、中空紙管の端面が直接床面に接しないので、床
面が濡れていても水を吸うことがなく、湿気に強く、使
用場所が限定されることがないうえ、中空紙管の下部を
該中空紙管の内側に折返し、その折返し部の上端縁を下
段側の桟板嵌合孔の下辺に一致させることにより、桟板
嵌合孔における桟板受け部の強度がアップし、脚部の耐
荷重が増加するという効果がある。また、全体が紙製で
あるので軽量で取扱いが便利、簡単であるとともに、分
解が容易であって、廃棄の際には再生紙の原料とするこ
とができる。また、焼却することもできるので、不要と
なった時の処理が簡単であり、公害や環境破壊等の問題
を生じないという種々の効果がある。
ば、脚部の全部または一部を略円筒形状の中空紙管によ
って構成しているため、角筒状の中空紙管より製造が容
易で製造コストも安く、使い捨ての紙パレットとして好
適する。しかも、脚部を円筒形状の中空紙管の下部を、
該中空紙管の内側に折り返した二重中空紙管により構成
しているので耐荷重が向上して耐久性が得られる。さら
に、中空紙管の下部を該中空紙管の内側に折り返すこと
により、中空紙管の端面が直接床面に接しないので、床
面が濡れていても水を吸うことがなく、湿気に強く、使
用場所が限定されることがないうえ、中空紙管の下部を
該中空紙管の内側に折返し、その折返し部の上端縁を下
段側の桟板嵌合孔の下辺に一致させることにより、桟板
嵌合孔における桟板受け部の強度がアップし、脚部の耐
荷重が増加するという効果がある。また、全体が紙製で
あるので軽量で取扱いが便利、簡単であるとともに、分
解が容易であって、廃棄の際には再生紙の原料とするこ
とができる。また、焼却することもできるので、不要と
なった時の処理が簡単であり、公害や環境破壊等の問題
を生じないという種々の効果がある。
【図1】この考案の一実施例に係わる紙製パレットの分
解斜視図。
解斜視図。
【図2】同実施例の円筒形状の脚部を示す斜視図。
【図3】同実施例の円筒形状の脚部の一部を切欠して示
す斜視図。
す斜視図。
【図4】同実施例の角筒状の脚部を示す斜視図。
1 台板 2a〜2e 円筒形状の脚部 3a〜3d 角筒状の脚部 5 桟板嵌合孔 6 桟板嵌合孔 17a〜17c 縦列用の桟板 18a〜18c 横列用の桟板
Claims (1)
- 【請求項1】 荷物を載置する紙製の方形状台板と、こ
の台板の下面の少なくとも四隅に設けられ側面に複数の
桟板嵌合孔を有する中空紙管からなる脚部と、2つ以上
の脚部を連結するように脚部間に架設され各脚部におい
て交差するように前記桟板嵌合孔に嵌合固定された複数
の桟板とからなる紙製パレットにおいて、前記脚部の全
部または少なくとも一部を略円筒形状の中空紙管によっ
て形成し、その側面に互いに直交する方向に配列された
2本の桟板を段違いに交差して嵌合する2対の桟板嵌合
孔を設けるとともに、前記略円筒形状の中空紙管の下部
を該中空紙管の内周面に密着するように折返し、この折
返し部の上端縁を下段側に位置する前記桟板嵌合孔の下
辺と一致させたことを特徴とする紙製パレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993017747U JP2588170Y2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 紙製パレット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993017747U JP2588170Y2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 紙製パレット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0669131U JPH0669131U (ja) | 1994-09-27 |
JP2588170Y2 true JP2588170Y2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=11952345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993017747U Expired - Lifetime JP2588170Y2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 紙製パレット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588170Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP1993017747U patent/JP2588170Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0669131U (ja) | 1994-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2102727C (en) | Paper pallet | |
US6173658B1 (en) | Transport device | |
US3994241A (en) | Removable stacking frame assembly for pallets | |
CA2109484C (en) | Runner | |
US5448956A (en) | One-way lightweight pallet | |
US6973882B2 (en) | Single use disposable pallet | |
FI68583B (fi) | Lastpall | |
JP2010538922A (ja) | 紙パレット | |
US20070227406A1 (en) | Pallet table | |
JP2588170Y2 (ja) | 紙製パレット | |
KR19990044247A (ko) | 팰리트 | |
JP3014604U (ja) | 紙製パレット | |
JP2561613Y2 (ja) | 紙製パレット | |
MXPA04006424A (es) | Unidad de soporte de tarima. | |
JPH031394Y2 (ja) | ||
EP1539596B1 (en) | Corrugated paperboard shipping pallet and support member | |
JPS6233706Y2 (ja) | ||
KR200188847Y1 (ko) | 철재파렛트용 상판 | |
JPH10218181A (ja) | ペーパーパレット | |
JP4216566B2 (ja) | 紙製パレット | |
JPH0333640Y2 (ja) | ||
KR200237854Y1 (ko) | 종이 팔레트 | |
KR200226943Y1 (ko) | 접철식 종이상자 | |
TWM565174U (zh) | Paper pallet improved structure | |
JP3147504U (ja) | 物品収納箱 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071030 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081030 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081030 Year of fee payment: 10 |