JPH0668971A - 電磁誘導加熱用コイル - Google Patents

電磁誘導加熱用コイル

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JPH0668971A
JPH0668971A JP21592392A JP21592392A JPH0668971A JP H0668971 A JPH0668971 A JP H0668971A JP 21592392 A JP21592392 A JP 21592392A JP 21592392 A JP21592392 A JP 21592392A JP H0668971 A JPH0668971 A JP H0668971A
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JP
Japan
Prior art keywords
coil
magnetic
magnetic core
conductor
ferrite
Prior art date
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Pending
Application number
JP21592392A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Fujiwara
徹 藤原
Ryoichi Tawara
良一 田原
Shinichi Fujishima
信一 藤嶋
Toshihiro Sakamoto
敏浩 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インダクタンス値のばらつきを小さくする。 【構成】コイル5を円筒状の金属体2の内部に内挿して
磁気誘導で金属体2を加熱する。棒状の軟磁性体からな
る磁心3の外周に導線4を巻装し、導線4の一端を磁心
3の長手方向に沿う中心部を貫通させて導線4の他端と
同方向に導出させて形成する。磁心3の周方向において
磁心3内を貫通する導線部4による磁路を分断する空隙
6を形成する。磁心3の透磁率のばらつきによる磁心3
内を貫通する導線4部のインダクタンス値のばらつきを
小さくして、コイル5のインダクタンス値のばらつきを
小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒状の金属体の内部
に内挿して磁気誘導で金属体を加熱させる電磁誘導加熱
用コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】巻き枠の外周に毛髪を巻き付けて毛髪に
カール付けを行う従来のヘアカーラでは、巻き枠をヒー
タで加熱する加熱方式が採用されていた。しかし、この
ヒータ加熱方式では、巻き枠の加熱時間が長くかかり、
巻き枠の温度調整を適切に行うことが難しく、しかも毛
髪を傷めることなく良好にカール付けを行うことが難し
いという問題があった。
【0003】そこで、加熱時間を短縮でき、且つ毛髪を
傷めることなく良好なカール付けを行うことができるよ
うに電磁誘導で巻き枠を加熱する電磁誘導方式のヘアカ
ーラが、特願平3−8128号及び特願平3−8129
号で提案されている。この特願平3−8128号あるい
は特願平3−8129号で提案されている電磁誘導方式
のヘアカーラ(イ)は、図3に示すように、内部に金属
体2が埋設された巻き枠1を、円柱状のフェライト磁心
3に導線4を巻装して形成されたコイル5に嵌め、コイ
ル5に高周波電流を流し、金属体2に誘起される誘導渦
電流によって巻き枠1を加熱するものである。
【0004】コイル5は、図4に示すように、フェライ
ト磁心3の外周に導線4を巻き付け、終端の一端(図中
のB)をフェライト磁心3の中心に形成した貫通孔3a
を通して下方に導出してある。なお、以下の説明で導線
4の他方の終端をA、貫通孔3aを通して下方に導出し
た端部をCと呼ぶ。ここで、導線4をフェライト磁心3
の貫通孔3aを通して下方に導出してあるのは、導線4
の両端の引出し方向を一致させるためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなコイル5で
巻き枠1を加熱する場合、入力電流もしくは入力電圧を
適切な値に制御する必要がある。この場合にはコイル5
のインダクタンス値が重要な値となる。ここで、コイル
5のインダクタンス値Lは、フェライト磁心3に導線が
巻装された部分によるインダクタンス値L1 (A−B間
のインダクタンス)と、フェライト磁心3を貫通する部
分によるインダクタンス値L2 (B−C間のインダクタ
ンス)の和となる。
【0006】A−B間を流れる電流のつくる磁場は、フ
ェライト磁心3の長さ方向に形成され、磁路には大きな
空気ギャップを有している。従って、フェライト磁心3
の透磁率μが変化しても、インダクタンス値L1 の変化
は小さい。しかし、B−C間を流れる電流のつくる磁場
は、フェライト磁心3の周方向であり、閉磁路となる。
従って、インダクタンス値L2 はフェライト磁心3の透
磁率μに比例する。
【0007】ところで、フェライトの透磁率は製造的に
ばらつきやすく(ロットによってばらつきやすく)、メ
ーカのカタログ上では±20〜30%のばらつきがあ
る。本発明は上記点に鑑みて為されたものであり、その
目的とするところは、インダクタンス値のばらつきが小
さい電磁誘導加熱用コイルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、円筒状の金属体の内部に内挿して磁気誘導
で金属体を加熱させる電磁誘導加熱用コイルであって、
棒状の軟磁性体からなる磁心の外周に導線を巻装し、導
線の一端を磁心の長手方向に沿う中心部を貫通させて導
線の他端と同方向に導出させて形成したコイルにおい
て、磁心の周方向において磁心内を貫通する導線部によ
る磁路を分断する空隙を形成してある。
【0009】
【作用】本発明は上述のように構成することにより、磁
心の透磁率のばらつきによる磁心内を貫通する導線部の
インダクタンス値のばらつきを小さくして、コイルのイ
ンダクタンス値のばらつきを小さくする。
【0010】
【実施例】図1及び図2に本発明の一実施例を示す。本
実施例のコイル5はその基本構造は図4で説明した電磁
誘導加熱用コイルと同じであり、本実施例の特徴とする
点は、フェライト磁心3の周方向に空隙6を設けた点に
特徴がある。なお、図1ではフェライト磁心3の周方向
に空隙6を1個所設けた場合を示し、図2は2個所設け
た場合を示す。なお、本実施例では図示しないが空隙6
は3個以上設けてもよい。このようにフェライト磁心3
の周方向に空隙6を設けると、フェライト磁心3の透磁
率μが変化しても、フェライト磁心3を貫通する部分に
よるインダクタンス値L2 (B−C間のインダクタン
ス)がほとんど変化せず、コイル5のインダクタンス値
Lを安定させることができる。
【0011】例えば、磁心材として使用されるMn−Z
n系のフェライトの比透磁率は500〜10000で空
気の比透磁率1よりもはるかに大きい。従って、図1も
しくは図2の磁心構造とすれば、B−C間の導線4に発
生する起磁力による磁気回路の磁気抵抗は、空隙6によ
る部分がほとんどを占める。よって、フェライトの透磁
率が変化しても、磁気抵抗の変化は僅かであり、インダ
クタンス値L2 に及ぼすフェライトの透磁率の影響は極
めて小さくなる。
【0012】図4に示す形状を有する市販のコイルとし
ては、TDKの品番名TP1がある。このフェライト材
の比透磁率μは、同社のカタログによれば、700±2
5%(525〜875)μHとなっている。ここで、フ
ェライト磁心3の内径2.5mm、外形10mm、長さ70
mmの円筒状のフェライト磁心3に、導線を40ターン巻
いたコイルのインダクタンスLを、周方向に漏洩磁束が
ないとして計算した。下表にフェライト磁心3に空隙が
ある場合、ない場合における、μ、L、L1 ,L2 を計
算した結果を示す。なお、この表でGは空隙の和を示
し、L1 については通常良く使用されている有限要素法
磁場解析を用いて計算した。
【0013】
【表1】
【0014】R=(1−L(μ=875))/L(μ=
525)×100 この表によれば、空隙がないときは、フェライトの透磁
率によって約10%ばらついたインダクタンスLが、.
01mmの空隙をつくることで、2.7%のばらつきに減
少させることが可能となることがわかる。
【0015】
【発明の効果】本発明は上述のように円筒状の金属体の
内部に内挿して磁気誘導で金属体を加熱させる電磁誘導
加熱用コイルであって、棒状の軟磁性体からなる磁心の
外周に導線を巻装し、導線の一端を磁心の長手方向に沿
う中心部を貫通させて導線の他端と同方向に導出させて
形成したコイルにおいて、磁心の周方向において磁心内
を貫通する導線部による磁路を分断する空隙を形成して
あるので、磁心の透磁率のばらつきによる磁心内を貫通
する導線部のインダクタンス値のばらつきを小さくで
き、コイルのインダクタンス値のばらつきを小さくでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコイルを示す斜視図であ
る。
【図2】他の実施例のコイルを示す斜視図である。
【図3】ヘアカーラの構造を示す断面図である。
【図4】従来のコイルの斜視図である。
【符号の説明】
2 金属体 3 フェライト磁心 4 導線 5 コイル 6 空隙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】図4に示す形状を有する市販のフェライト
磁心としては、TDKの品番名TP1がある。このフェ
ライト材の比透磁率μは、同社のカタログによれば、7
00±25%(525〜875)となっている。ここ
で、フェライト磁心3の内径2.5mm、外形10mm、長
さ70mmの円筒状のフェライト磁心3に、導線を40タ
ーン巻いたコイルのインダクタンスLを、周方向に漏洩
磁束がないとして計算した。下表にフェライト磁心3に
空隙がある場合、ない場合における、μ、L、L 1 ,L
2 を計算した結果を示す。なお、この表でGは空隙の和
を示し、L1 については通常良く使用されている有限要
素法磁場解析を用いて計算した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】なお、上記表におけるL,L1 ,L2 の単
位はμHである。 R=〔1−L(μ=875)/L(μ=525)〕×1
00 この表によれば、空隙がないときは、フェライトの透磁
率によって約10%ばらついたインダクタンスLが、
0.1mmの空隙をつくることで、2.7%のばらつきに
減少させることが可能となることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 敏浩 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の金属体の内部に内挿して磁気誘
    導で金属体を加熱させる電磁誘導加熱用コイルであっ
    て、棒状の軟磁性体からなる磁心の外周に導線を巻装
    し、導線の一端を磁心の長手方向に沿う中心部を貫通さ
    せて導線の他端と同方向に導出させて形成した電磁誘導
    加熱用コイルにおいて、磁心の周方向において磁心内を
    貫通する導線部による磁路を分断する空隙を形成して成
    ることを特徴とする電磁誘導加熱用コイル。
JP21592392A 1992-08-13 1992-08-13 電磁誘導加熱用コイル Pending JPH0668971A (ja)

Priority Applications (1)

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JP21592392A JPH0668971A (ja) 1992-08-13 1992-08-13 電磁誘導加熱用コイル

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JP21592392A JPH0668971A (ja) 1992-08-13 1992-08-13 電磁誘導加熱用コイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0668971A true JPH0668971A (ja) 1994-03-11

Family

ID=16680503

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JP21592392A Pending JPH0668971A (ja) 1992-08-13 1992-08-13 電磁誘導加熱用コイル

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JP (1) JPH0668971A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG123539A1 (en) * 2001-10-10 2006-07-26 Dai Ichi High Frequency Co Ltd Inductor for heating inner-circumference of hole

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20001128