JPH0668889B2 - トラックシ−ク装置 - Google Patents

トラックシ−ク装置

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JPH0668889B2
JPH0668889B2 JP18039487A JP18039487A JPH0668889B2 JP H0668889 B2 JPH0668889 B2 JP H0668889B2 JP 18039487 A JP18039487 A JP 18039487A JP 18039487 A JP18039487 A JP 18039487A JP H0668889 B2 JPH0668889 B2 JP H0668889B2
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signal
track
circuit
speed
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茂 黒江
高幸 竹田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、情報がスパイラル状あるいは同心円状等に記
録された記録担体上の目標トラック位置を検索するため
のトラックシーク装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、このようなトラックシーク装置としては、例えば
特公昭60−48055号公報に記載されるものがあった。以
下、その構成を第2図〜第6図を参照しつつ説明する。
従来のこの種のトラックシーク装置においては、画像あ
るいは音楽情報が記録担体である記録円盤上に同心円状
あるいはスパイラル状に記録されており、希望する情報
を検索し再生することができる構成となっている。
第2図は従来のトラックシーク装置の一構成例を示すブ
ロック図である。
このトラックシーク装置は、光ビーム1aを発生するため
のHe−Neレーザ等の光源1、情報が記録された記録円盤
2を回転させるためのモータ3、及び記録円盤2上の情
報を再生するための信号再生手段であるピックアップ装
置10を備えている。ピックアップ装置10は、中間レンズ
11、光源1から発生する光ビーム1aの方向を変えるため
の全反射ミラー12、光ビーム1aを記録円盤2上に収束さ
せるための収束レンズ13、光ビーム1aの記録円盤2上よ
りの反射光を分離するための半透明鏡14、及び第1と第
2の検出器を有し半透明鏡14で分離された反射光より記
録円盤2上の情報を電気信号に変換するための2分割の
光検出器15より構成されている。
光検出器15の出力側には、移動検出回路20及び番地読取
り回路21の各入力側が接続され、その番地読取り回路21
の出力側と番地入力装置22とが演算装置23の入力側に接
続されている。演算装置23及び移動検出回路20の各出力
側は、計数手段であるアップダウンカウンタ24の入力側
に接続され、そのアップダウンカウンタ24の出力側がデ
ィジタル/アナログ変換器(以下、D/A変換器とい
う)25に接続され、さらにその出力側が駆動回路26及び
駆動素子27で構成される移動手段に接続されている。こ
こで、移動検出回路20は、光検出器15より記録円盤2上
の情報信号及び記録トラックを横切った信号を得て、ピ
ックアップ装置10と記録円盤2の相対的な移動量に応じ
てパルスを発生すると共に、その移動方向をも検出する
回路である。番地読取り回路21は光検出器15の情報信号
出力より、現在再生している情報の番地を読取る回路、
番地入力装置22は希望する情報に対応した番地を入力す
る装置、演算装置23は番地入力装置22の出力と番地読取
り回路21の出力より、アップダウンカウンタ24のプリセ
ット値を算出する装置である。このアップダウンカウン
タ24は移動検出回路20からの移動量及び移動方向に関連
した信号により動作し、その出力がD/A変換器25によ
ってアナログ信号に変換される。駆動回路26はD/A変
換器25から出力されるアナログ信号により動作する回路
であり、この回路の出力によってDCモータやリニアモー
タ等で構成される駆動素子27が駆動し、ピックアップ装
置10を矢印28の方向に移動させて希望する情報を検索す
るようになっている。
第3図は記録円盤2の説明図である。
記録円盤2は、同心円状に記録された複数本のトラック
2aを有し、その各トラック2aにはそれぞれ1コアの画像
情報が記録されると共に、それぞれの検索番地が記録さ
れている。記録円盤2上に記録できるトラック数をN本
とした場合、その最外周のトラックを1番地とし、内周
に向って順次2、3、4、…番地とし、最内周のトラッ
クをN番地とする。記録円盤2上には、それらの番地を
2進数に変換して記録する。
第4図は第2図における2分割の光検出器15の構成図で
ある。
この光検出器15は第1と第2の検出器15-1,15-2を有
し、それらの出力側に和回路30及び差回路31が接続され
ている。第1,第2の検出器15-1,15-2上には、光ビーム1
aの記録円盤2上での反射光がビームスポット32の形で
照射されるようになっている。このビームスポット32
は、記録円盤2上の各トラック2a間における未記録部で
の反射光32aと、トラック2aでの反射光32bとで形成され
ている。また、和回路30は第1,第2の検出器15-1,15-2
における出力の合成信号、つまり和信号S30を得るため
の回路、差回路31は第1,第2の検出器15-1,15-2におけ
る出力の差信号S31を得るための回路である。
第5図は第2図における移動検出回路20の構成図であ
る。
この移動検出回路20は、第4図の和信号S30と差信号S31
より、第1図のピックアップ装置10の移動パルスと移動
方向をアップダウンカウンタ24に供給する回路であり、
和信号S30を検波する検波回路40を有し、その検波回路4
0にはシュミットゲート回路41、微分回路42、波形整形
回路43、及び整流回路44が継続接続されると共に、その
シュミットゲート回路41の出力側にインバータ45が接続
されている。また、差信号S31を波形整形する波形整形
回路46が設けられ、その波形整形回路46に整流回路47及
びアンドゲート(以下、ANDゲートという)48が接続さ
れると共に、その整流回路47にインバータ49を介してAN
Dゲート50が接続され、さらにそのANDゲート48,50がフ
リップフロップ回路(以下、FF回路という)51のセット
端子Sとリセット端子Rにそれぞれ接続されている。な
お、第5図におけるS40,S41,S42,S44,S45,S47,S48,S49,
S50,S51は、検波回路40、シュミットゲート回路41、微
分回路42、整流回路44、インバータ45、整流回路47、AN
Dゲート48、インバータ49、ANDゲート50、及びFF回路51
の各出力信号である。
第6図は第5図における移動検出回路20の各出力信号の
波形図である。
ここで、和信号S30は記録円盤2上を光ビーム1aが例え
ば5本横切ったときの波形を表わしており、この5本の
うち、最初の2本のトラックを横切ったときのピックア
ップ装置10の移動方向と、残り3本のトラックを横切っ
たときのピックアップ装置10の移動方向は反対とする。
そして第5図において、光ビーム1aが記録円盤2上のト
ラック2aを横切った信号、つまりトラック横断パルス
は、検波回路40、シュミットゲート回路41及びインバー
タ45を通してそのインバータ45の出力信号S45より得ら
れ、さらにその時のピックアップ装置10の移動方向は、
波形整形回路46、整流回路47、ANDゲート48、インバー
タ49、ANDゲート50、及びFF回路51を通してそのFF回路5
1の出力信号S51より得られる構成になっている。
以上のように構成されるトラックシーク装置の動作を説
明する。
第2図において、番地入力装置22を操作して希望する画
像等の検索番地Aを演算装置23へ入力する。現在光ビー
ム1aが照射している記録円盤2上におけるトラック2aの
検索番地、つまり番地読取り回路21の出力をBとする
と、演算装置23では 2n+1+A−B の計算を行い、その計算結果をアップダウンカウンタ24
にプリセットする。D/A変換器25がアップダウンカウ
ンタ24の値をアナログ信号に変換すると、そのアナログ
信号は駆動回路26を介して駆動素子27を駆動し、ピック
アップ装置10を矢印28の方向に移動させる。この際、移
動検出回路20より出力される記録円盤2上のトラック2a
を横切った信号(トラック横断パルス)S45と、ピック
アップ装置10の移動方向の信号S51とで、アップダウン
カウンタ24を動作させれば、希望する番地、つまり番地
入力装置22に入力した番地Aの記録トラック2a上に光ビ
ーム2aが来たとき、D/A変換器25の出力は零になり、
駆動素子27が止まる。このようにして希望する検索番地
Aへピックアップ装置10を移動させることができる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記構成のトラックシーク装置では、次
のような問題点があった。
従来のように、記録円盤2上に記録されている画像ある
いは音楽情報を再生するためのトラックシーク装置にお
いては、トラックを順次再生していることが多く、ピッ
クアップ装置10の移動速度は比較的低速で十分であっ
た。これに対してコンピュータ用外部記憶装置として用
いられる光ディスク装置においては、種々のトラックに
情報をランダムに書込み、あるいは再生するため、ピッ
クアップ装置10の移動速度としてはより高速なものが要
求されている。そして従来のトラックシーク装置では、
ピックアップ装置10の移動速度が再生信号の周波数に近
づくか、あるいはそれ以上になると、2分割の光検出器
15から出力される和信号S30に対して検波回路40による
エンベロープ検波ができなくなり、従ってトラック横断
パルスが得られなくなる。つまり、ピックアップ装置10
の移動速度に上限があるため、高速なシーク動作が不可
能であり、コンピュータ用の光ディスク装置のトラック
シーク装置としては不十分であるという問題点があっ
た。
本発明は前記従来技術が持っていた問題点として、ピッ
クアップ装置の高速移動時においてトラック横断パルス
が得られないために、高速移動が不可能であるという点
について解決したトラックシーク装置を提供するもので
ある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は前記問題点を解決するために、予めピット形態
で形成された識別部を有する複数本のトラックが形成さ
れた記録担体に記録されている信号を再生する信号再生
手段と、前記記録担体のトラックを横断する方向に前記
信号再生手段を移動させる移動手段と、前記移動手段の
駆動によって前記信号再生手段が前記トラックを横断す
る回数を計数する計数手段と、前記計数手段の計数値が
所定値になったときに前記移動手段の駆動を停止する停
止手段とを、備えたトラックシート装置において、次の
ような手段を設けている。
即ち、本発明では、従来のトラックシーク装置におい
て、前記信号再生手段から検出される連続する2つ以上
のトラック横断信号から前記信号再生手段の移動速度を
検出する移動速度検出手段と、前記信号再生手段が前記
識別部を横断する時に前記移動速度検出手段で検出され
た最新の移動速度を計数して擬似トラック横断信号を発
生する擬似信号発生手段と、前記信号再生手段が前記識
別部を横断する時に該信号再生手段の出力信号の変化か
ら該識別部を検出する識別部検出手段と、前記識別部検
出手段によって前記識別部が検出された区間は前記擬似
トラック横断信号を前記トラック横断信号と切換えて前
記移動速度検出手段に与える切換手段とを、設けたもの
である。
(作 用) 本発明によれば、以上のようにトラックシーク装置を構
成したので、記録担体として例えば光磁気ディスクのよ
うに記録円盤上に形成されるピットが存在する部分の面
積が記録円盤全体と比較して小さい場合、そのピットの
存在する部分を信号再生手段であるピックアップ装置が
横断するとき、従来のように第1,第2の検出器を有する
2分割の光検出器から生成されるトラック横断パルスを
用いないで、擬似信号発生手段で発生される擬似トラッ
ク横断信号を切換手段を通して用い、それによってピッ
クアップ装置の高速移動を可能にしている。つまり、移
動速度検出手段により、連続する2つ以上のトラック横
断信号の例えば時間を測定してその時間よりピックアッ
プ装置の移動速度を算出し、速度フィードバック制御を
行うと共に、ピックアップ装置がピット部を横断する
時、前記最新のトラック横断信号の例えば時間間隔を用
いて擬似信号発生手段により擬似トラック横断信号を発
生させ、その擬似トラック横断信号に基づきピックアッ
プ装置の高速移動化を図っている。従って、前記問題点
を除去できるのである。
(実施例) 第1図は本発明の実施例に係るシーク制御回路の構成
図、第7図はこのシーク制御回路を有する本実施例にお
けるトラックシーク装置の全体の構成図、第8図は第7
図における記録担体として例えば光磁気ディスクの記録
円盤の説明図、及び第9図は第8図におけるトラックの
拡大図である。
先ず、本実施例のトラックシーク装置を説明する前に、
コンピュータ用外部記憶装置等で用いる光磁気ディスク
の記録円盤を第8図を参照しつつ説明する。
記録円盤100はスパイラル状あるいは同心円状に情報を
記録・再生するための複数の案内溝(以下、プリグルー
ブという)を有し、このプリグルーブ1周分がトラック
100aである。各トラック100aは、扇形に分割されてお
り、セクタ100bと呼ばれる。各セクタ100bはプリアンブ
ル、トラックアドレス、セクタアドレス等からなる識別
(identifier、以下IDという)部100cを有し、このID部
100cは記録円盤100を製造する時に生成されるので、プ
リフォーマット部と呼ばれる。
第9図はID部100cを含むトラック100aの一部を拡大した
図である。光磁気ディスクの記録円盤100は、ピット100
c-1の集まりであるID部100cと、プリグループ100a-1の
データ書込領域100dとから構成される。
次に、以上のような記録円盤100を用いた本実施例のト
ラックシーク装置について第7図を参照しつつ説明す
る。
このトラックシーク装置は、従来の第2図の装置と同様
に、光源1、記録円盤100を回転するためのモータ3、
信号再生手段であるピックアップ装置10、番地読取り回
路21、及び駆動回路26と駆動素子27で構成される移動手
段を備える他に、新たに、番地読取り回路21に接続され
たマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)101
と、このマイコン101及び駆動回路26に接続されたシー
ク制御回路110とが設けられている。
マイコン101は中央処理装置(以下、CPUという)、メモ
リ、及び入出力装置等で構成されるもので、外部から入
力される所望のトラック位置、つまり指定番地と、番地
読取り回路21から出力される現在番地とを比較し、その
差分と方向を信号の形でシーク制御回路110に与える機
能を有している。シーク制御回路110はマイコン101及び
2分割の光検出器15の各出力に基づき、ピックアップ装
置10の移動量と移動速度を制御する回路であり、マイコ
ン101に接続されたダウンカウンタ120及びそれに接続さ
れた基準速度発生器130と、2分割の光検出器15に接続
された信号処理回路140及びそれに接続された現在速度
発生器150とを有し、さらにその基準速度発生器130及び
現在速度発生器150に減算器160を介してD/A変換器17
0が接続されている。ダウンカウンタ120はマイコン101
及び光検出器15の各出力信号に基づきピックアップ装置
10のトラック横断回数を計数する計数手段としての機能
を有する回路、基準速度発生器130はダウンカウンタ120
の出力信号に基づき基準速度Vsを発生する回路であって
読出し専用メモリ(ROM)等で構成される。信号処理回
路140は2分割の光検出器15から出力される和信号S30及
び差信号S31に基づきトラック横断パルスを生成する回
路、現在速度発生器150は前記トラック横断パルスから
ピックアップ装置10の現在速度Vmを算出する回路であ
る。減算器160は基準速度Vsと現在速度Vmの差を求める
回路、D/A変換器170は減算器160の出力信号をアナロ
グ信号に変換してそのアナログ信号を駆動回路26へ与え
る回路である。
以上のように構成されるトラックシーク装置の動作を説
明する。
外部から所望のトラック位置、つまり指定番地がマイコ
ン101に入力されると、そのマイコン101は番地読取り回
路21から出力される光ビーム1aの現在番地と指定番地と
を比較し、その差分と方向(外周方向か内周方向)をシ
ーク制御回路110へ出力する。シーク制御回路110におい
て、指定番地と現在番地の差はダウンカウンタ120にセ
ットされ、シーク動作が開始される。ダウンカウンタ12
0の値に応じて、基準速度発生器130は基準速度Vsを発生
する。一方、信号処理回路140は2分割の光検出器15か
ら出力される和信号S30及び差信号S31を入力し、ピック
アップ装置10が1トラック横断する毎にトラック横断パ
ルスを発生する。このトラック横断パルスはダウンカウ
ンタ120の値を1つだけ減らす、現在速度発生器150は、
連続する2つのトラック横断パルスの時間間隔から、現
在速度Vmを算出する。基準速度Vsと現在速度Vmは、減算
器160で減算され、その減算値(Vs−Vm)がD/A変換
器170でアナログ信号に変換される。
D/A変換器170から出力されるアナログ信号は、駆動
回路26を介して駆動素子27を駆動し、それによってピッ
クアップ装置10が矢印28の方向へ移動する。すると、ピ
ックアップ装置10が第8図のトラック100aを横断する毎
に、2分割の光検出器15から出力される和信号S30及び
差信号S31に基づいて信号処理回路140からトラック横断
パルスが出力され、ダウンカウンタ120の値が零になっ
た時にシーク動作が終了する。シーク動作が終了する
と、シーク制御回路110はマイコン101に終了を通知す
る。
ここで、シーク制御回路110の動作原理を明らかにする
ために、第10図(1),(2)及び第11図を参照しつ
つ、ピックアップ装置10のトラック横断時における2分
割の光検出器15の出力波形等について説明する。
第10図(1),(2)は、ピックアップ装置10における
トラック横断時の移動が低速時および高速時の2つの場
合の2分割の光検出器15から出力される差信号S31と和
信号S30の波形図である。
第10図(1)の低速時、第9図における記録円盤100の
データ書込領域100dにおいては、2分割の光検出器15か
ら出力される差信号S31と和信号S30はともに正弦波状の
波形であり、この周波数はトラック横断周波数である。
ID部100cにおいては、第9図のピット100c-1の影響によ
り、そのピット100-1の再生信号が高周波信号として差
信号S31及び和信号S30にのる。
一方、第10図(2)の高速時、差信号S31はデータ書込
領域100dにおけるトラック横断周波数と、ID部100cにお
ける再生信号周波数とが近づく。和信号S30は、データ
書込領域100dにおいて第9図のプリグループ100a-1が連
続しており、ID部100cにおいて第9図のピット100c-1が
不連続のため、ID部100cの振幅が大きくなる。
第11図は、第7図の信号処理回路140から出力されるト
ラック横断パルスと、その信号処理回路140内で生成さ
れるIDゲート信号との説明図である。
2分割の光検出器15から出力される差信号S31及び和信
号S30のうち、差信号S31をある2値化レベルで2値化す
ると、2値差信号であるトラック横断パルスが得られ
る。和信号S30をある2値化レベルで2値化すると、2
値和信号が得られる。そこで、2値和信号の立上りで、
例えば単安定マルチバイブレータを動作させれば、その
単安定マルチバイブレータからIDゲート信号が得られ
る。
従って、IDゲート信号によって2値差信号であるトラッ
ク横断パルスを禁止し、擬似トラック横断パルスを発生
させれば、ID部100cの影響によるためのトラック横断パ
ルスの発生を防ぐことができ、それによってピックアッ
プ装置10が横断したトラック数を正しくカウントでき
る。しかも、ピックアップ装置10の移動が低速であって
も、高速であっても、この方法は正しく動作するので、
高速なシーク動作が可能となる。
次に、このような動作原理に基づき構成された第1図の
シーク制御回路110について説明する。
このシーク制御回路110において、信号処理回路140は、
2分割の光検出器15から出力される差信号S31を2値化
して2値差信号S141を求める比較器141、FF回路やゲー
ト等からなり2値差信号S141に基づきトラック横断パル
スS142を生成するモノクロック回路142、2分割の光検
出器15から出力される和信号S30を2値化して2値和信
号を求める比較器143、2値和信号からIDゲート信号S14
4を出力する単安定マルチバイブレータ144、及びIDゲー
ト信号S144に基づきトラック横断パルスS142または擬似
トラック横断パルスS154のいずれか一方を切換えて出力
信号S145の形で出力する切換回路145より構成されてい
る。ここで、比較器143及び単安定マルチバイブレータ1
44はID部検出手段を構成し、さらに切換回路145はトラ
ック横断信号S142と擬似トラック横断信号S153とを切換
える切換手段としての機能を有している。また現在速度
発生器150は、速度カウンタ151、レジスタ152及びROM15
3からなる移動速度検出手段と、擬似信号発生手段であ
る補正カウンタ154とで構成されている。ここで、速度
カウンタ151はクロック端子CKに入力される速度検出用
クロックφでカウントアップされ、クリア端子CRに入力
される切換回路出力信号S145によりクリアされるカウン
タである。レジスタ152は速度カウンタ151の値を一時記
憶する回路、ROM153はレジスタ152の値を速度に変換し
て現在速度Vmを減算器160へ供給する回路である。補正
カウンタ154はダウンカウンタで構成され、クロック端
子CKに入力される速度検出用クロックφに同期してカウ
ントダウンしていき、オール0検出信号端子であるボロ
ウ端子Bから擬似トラック横断パルスS154を出力する機
能を有している。
なお、第7図には図示されていないが、この第1図のシ
ーク制御回路110には、マイコン101から出力されるシー
ク方向S101a及びシークトラック数S101bのうち、シーク
方向S101aと減算器160の出力との排他的論理和をとるエ
クスクルーシブオアゲート(以下、EXORゲートという)
161が設けられ、その出力がD/A変換器170に入力され
る。
第12図は第1図のタイムチャートを示すもので、この第
12図を参照しつつ第1図のシーク制御回路の動作を説明
する。
第7図のマイコン101からシーク方向S101a及びシークト
ラック数S101bが出力され、そのシークトラック数S101b
がダウンカウンタ120にセットされると、シーク動作が
開始する。ダウンカウンタ120の値に従って、基準速度
発生器130は基準速度Vsを発生し、それを減算器160に供
給する。一方、第7図の2分割の光検出器15から出力さ
れる差信号S31及び和信号S30のうち、差信号S31は比較
器141で2値化されて2値差信号S141となり、その2値
差信号S141の立上りがモノクロック回路142で検出され
てトラック横断パルスS142が出力される。
ここで、IDゲート信号S144がないときは、切換回路145
がモノクロック回路142側に接続されているため、トラ
ック横断パルスS142はその切換回路145を通してそのま
ま出力信号S145の形でダウンカウンタ120、速度カウン
タ151、レジスタ152及び補正カウンタ154に供給され
る。そのため、第7図のピックアップ装置10が1トラッ
クを横断する毎に、ダウンカウンタ120はその値を1つ
だけ減らす。速度カウンタ151はそのクロック端子CK
に、トラック横断パルスS142の最高周波数の数倍以上の
速度検出用クロックφが供給されており、通常そのクロ
ックφが入力される毎にカウントアップし、クリア端子
CRに入力される出力信号S145によりクリアされる。レジ
スタ152はトラック横断パルスS142、すなわち出力信号S
145でクリアされる直前の速度カウンタ151の値を記憶す
る。つまり、速度カウンタ151は連続する2つのトラッ
ク横断パルスS142の時間を測定しており、従ってレジス
タ152は常に最新のピックアップ装置10がトラック横断
に要した時間を記憶している。レジスタ152の値はROM15
3で速度に変換され、そのROM153からピックアップ装置1
0の現在速度Vmが出力され、減算器160に供給される。減
算器160は基準速度Vsから現在速度Vmを引き、その速度
差(Vs−Vm)をD/A変換器170に出力する。このと
き、減算器160の符号(最上位ビットMSB)と、マイコン
101から供給されるシーク方向S101aとは、EXORゲート16
1で排他的論理和がとられ、D/A変換器170に供給され
る。
トラック横断パルスS142が第9図のID部100cの影響を受
けないとすると、上記の方法で正しく動作する。ところ
が、ID部100cにおいては、第10図に示すようにトラック
横断パルスが正しくないので、ダウンカウンタである補
正カウンタ154を用いて擬似トラック横断パルスS154を
発生させる。すなわち、補正カウンタ154はレジスタ152
と同様に、ロード端子LDに入力されるトラック横断パル
スS142(S145)でクリアされる直前の速度カウンタ151
の値を記憶する。この補正カウンタ154のクロック端子C
Kには、速度カウンタ151のクロックと同じ速度検出用ク
ロックφが供給されており、また該補正カウンタ154は
ダウンカウンタであるので、そのボロウ端子Bの出力信
号は最新のトラック横断パルスの同期と同じである。つ
まり、ボロウ端子Bの出力信号は、擬似トラック横断パ
ルスS154として用いることができ、これが切換回路145
へ供給される。
2分割の光検出器15から出力された和信号S30は、比較
器143で2値化されて2値和信号となり、その2値和信
号の立上りで単安定マルチバイブレータ144がトリガさ
れる。単安定マルチバイブレータ144では、第7図のモ
ータ3の回転数と第9図のID部100cの長さとで決まるそ
のID部100cの時間の長さに相当するIDゲート信号S144を
生成する。IDゲート信号S144がないときは前記のように
トラック横断パルスS142で動作するが、このようにIDゲ
ート信号S144がアクティブになると、切換回路145が補
正カウンタ154側に切替わり、その補正カウンタ154から
出力される擬似トラック横断パルスS154はその切換回路
145を通して出力信号S145の形でダウンカウンタ120、速
度カウンタ151、レジスタ152及び補正カウンタ154に供
給される。そして擬似トラック横断パルスS154でダウン
カウンタ120及び速度カウンタ151等が動作するので、ピ
ックアップ装置10における移動トラック数のカウント及
び移動速度の検出が正しく行われることになる。
ダウンカウンタ120の値が零になると、シーク動作が終
了する。第7図のマイコン101は、シーク動作が終了す
ると、番地読取り回路21の出力を参照し、現在番地を確
認し、指定番地と一致していたら、シーク動作は完了す
る。現在番地と指定番地が不一致の場合は、再び前記と
同じ動作を繰返すか、もしくはジャンプ動作と呼ばれる
隣接トラックへの移動の繰返しで指定番地にピックアッ
プ装置10を移動させてシーク動作を完了させる。
本実施例では、次のような利点を有する。
2分割の光検出器15から出力される差信号S31及び和信
号S30のうち、差信号S31に基づき比較器141及びモノク
ロック回路142で得られるトラック横断パルスS142から
速度カウンタ151によりピックアップ装置10の移動速度
を測定し、常に最新の速度情報から補正カウンタ154で
擬似トラック横断パルスS154を発生させておき、前記和
信号S30を用いて比較器143及び単安定マルチバイブレー
タ144でID部100cを検出してIDゲート信号S144を出力す
る。そしてピックアップ装置10がID部100cを横断する時
に、IDゲート信号S144で切換回路145を切換えて擬似ト
ラック横断パルスS154を用いる。これにより、ID部100c
による偽のトラック横断パルスにより誤ってトラック数
をカウントすることがなくなり、ID部100cにおけるピッ
ト100c-1の再生信号の周波数以上の高速なシーク動作が
可能になる。
なお、本発明は図示の実施例に限定されず、第7図にお
けるトラックシーク装置の全体構成、例えばピックアッ
プ装置10を他の構成にしたり、さらにはシーク制御回路
110の内部回路を他の構成にする等、種々の変形が可能
である。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明によれば、ID部検出
手段のIDゲート信号がないときにはトラック横断信号を
用いてシーク動作を行わせ、該ID部検出手段によってID
部が検出されると、切換手段によってトラック横断信号
から擬似トラック横断信号へ切換え、その擬似トラック
横断信号によりシーク動作を行わせるようにしたので、
信号再生手段における移動トラック数のカウント及び移
動速度の検出が精度良く行われ、それによって高速動作
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係るシーク制御回路の構成
図、第2図は従来のトラックシーク装置の構成図、第3
図は従来の記録円盤の説明図、第4図は第2図の光検出
器の構成図、第5図は第2図の移動検出回路の構成図、
第6図は第5図の信号波形図、第7図は本発明の実施例
を示すトラックシーク装置の構成図、第8図は第7図に
おける光磁気ディスクの記録円盤の説明図、第9図は第
8図のトラックの拡大図、第10図(1),(2)は第7
図のトラック横断時の波形図、第11図は第7図のトラッ
ク横断パルスとIDゲート信号の波形図、第12図は第1図
のタイムチャートである。 1……光源、1a……光ビーム、3……モータ、10……ピ
ックアップ装置、15……光検出器、15-1,15-2……第1,
第2の検出器、21……番地読取り回路、26……駆動回
路、27……駆動素子、100……記録円盤、100a……トラ
ック、100c……ID部、101……マイクロコンピュータ
(マイコン)、110……シーク制御回路、120……ダウン
カウンタ、130……基準速度発生器、140……信号処理回
路、141,143……比較器、142……モノクロック回路、14
4……単安定マルチバイブレータ、145……切換回路、15
0……現在速度発生器、151……速度カウンタ、152……
レジスタ、153……ROM、154……補正カウンタ、160……
減算器、170……D/A変換器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予めピットの形態で形成された識別部を有
    する複数本のトラックが形成された記録担体に記録され
    ている信号を再生する信号再生手段と、前記記録担体の
    トラックを横断する方向に前記信号再生手段を移動させ
    る移動手段と、前記移動手段の駆動によって前記信号再
    生手段が前記トラックを横断する回数を計数する計数手
    段と、前記計数手段の計数値が所定値になったときに前
    記移動手段の駆動を停止する停止手段とを、備えたトラ
    ックシーク装置において、 前記信号再生手段から検出される連続する2つ以上のト
    ラック横断信号から前記信号再生手段の移動速度を検出
    する移動速度検出手段と、 前記信号再生手段が前記識別部を横断する時に前記移動
    速度検出手段で検出された最新の移動速度を計数して擬
    似トラック横断信号を発生する擬似信号発生手段と、 前記信号再生手段が前記識別部を横断する時に該信号再
    生手段の出力信号の変化から該識別部を検出する識別部
    検出手段と、 前記識別部検出手段によって前記識別部が検出された区
    間は前記擬似トラック横断信号を前記トラック横断信号
    と切換えて前記移動速度検出手段に与える切換手段と
    を、設けたことを特徴とするトラックシーク装置。
  2. 【請求項2】前記信号再生手段は、第1および第2の検
    出器を有し、その第1および第2の検出器で検出された
    2つの信号の差より前記トラック横断信号を検出すると
    共に、その2つの信号の和より前記識別部を検出するよ
    うにした特許請求の範囲第1項記載のトラックシーク装
    置。
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