JPH0668886A - 固体高分子電解質型燃料電池のセル構造 - Google Patents

固体高分子電解質型燃料電池のセル構造

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JPH0668886A
JPH0668886A JP4219490A JP21949092A JPH0668886A JP H0668886 A JPH0668886 A JP H0668886A JP 4219490 A JP4219490 A JP 4219490A JP 21949092 A JP21949092 A JP 21949092A JP H0668886 A JPH0668886 A JP H0668886A
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gas
solid polymer
cell
passage
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JP4219490A
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Yoshinori Nishihara
西原  啓徳
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】酸化剤通路下流側での水分の凝縮を防止するこ
とにより、酸化剤ガスの供給障害、およびこれに起因す
る発電性能の低下を防止する。 【構成】イオン導電性を有する固体高分子膜2およびそ
の両面に結合した燃料電極3,酸化剤電極4からなる単
セル1と、ガス不透過性板の両面に凹溝として形成した
燃料ガス通路6および酸化剤通路7を有するバイポ−ラ
プレ−ト5とを交互に積層したスタックからなり、燃料
ガス通路および酸化剤通路の入口側セルマニホ−ルド1
6,17を介して加湿燃料ガス9F,加湿酸化剤ガス9
Aを供給し、運転中発生する固体高分子膜の乾燥を防止
するよう形成された固体高分子電解質型燃料電池におい
て、酸化剤通路7の流路の途中に未加湿酸化剤ガス9D
を供給する凝縮水除去手段30を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固体高分子膜を電解
質膜として用いた固体高分子電解質型燃料電池スタッ
ク、ことにあらかじめ加湿した反応ガスの供給を受ける
固体高分子電解質型燃料電池スタックにおける酸化剤電
極の過度の湿潤を防止するセル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は固体高分子電解質型燃料電池の単
セル構造を模式化して示す断面図であり、単セル1は、
イオン導電性を有する固体高分子膜2と、その両面に密
着するよう支持された燃料電極(アノ−ド電極)3およ
び酸化剤電極(カソ−ド電極)4とで構成される。ま
た、単セル1を挟持するバイポ−ラプレ−ト5は導電性
を有するガス不透過性板からなり、その燃料電極3に接
する面側に凹溝として形成された燃料ガス通路6に燃料
ガスとしての水素を、酸化剤電極4に接する面側に凹溝
として形成された酸化剤通路7に酸化剤としての酸素
(または空気)を供給することにより、単セル1の一対
の電極間で電気化学反応に基づく発電が行われる。な
お、このように構成された単セル1の出力電圧は1V以
下と低いので、単セル1とバイポ−ラプレ−ト5A,5
B等5を複数層積層してスタックを構成することによ
り、所望の出力電圧の固体高分子電解質型燃料電池(ス
タック)が得られる。
【0003】一方、イオン導電性を有する固体高分子膜
1としては、例えばプロトン交換膜であるパ−フロロカ
−ボンスルホン酸膜(米国,デュポン社,商品名ナフィ
オン)を電解質膜として用いたものが知られており、分
子中にプロトン(水素イオン)交換基を持ち、飽和含水
することにより常温で20Ω-cm 以下の比抵抗を示し、
プロトン導電性電解質として機能するとともに、燃料ガ
スと酸化剤ガスの混合を防ぐ隔膜としても機能する。す
なわち、アノ−ド電極(燃料電極)側では水素分子を水
素イオンと電子に分解するアノ−ド反応(H2 →2H+
+2e- )が、カソ−ド電極(酸化剤電極)側では酸素
と水素イオンと電子から水を生成する電気化学反応(2
+ +1/2 O2 +2e- →H2 O)なるカソ−ド反応が
それぞれ行われ、全体としてH2 +1/2 O2 →H2 Oな
る電気化学反応が行われ、アノ−ドからカソ−ドに向か
って外部回路を移動する電子により発電電力が負荷に供
給される。
【0004】上述のように、固体高分子電解質型燃料電
池ては、電解質膜を飽和含水させることにより、膜はプ
ロトン交換膜として機能するものであるから、固体高分
子電解質型燃料電池の発電効率を高く維持するためには
固体高分子膜2中を飽和含水状態に維持するとともに、
固体高分子電解質型燃料電池の運転温度を50〜100
°C 程度に保持して固体高分子膜の比抵抗を低く保つ必
要がある。このため、各単セル1の固体高分子電解質膜
2はあらかじめ飽和量の水を含水させた状態でスタック
の組立作業が行われる。ところが、運転温度を上記温度
範囲に高めて発電を行うと、下記に示す固体高分子膜2
の乾燥作用が発生し、固体高分子膜2を飽和含水状態に
維持できず固体高分子電解質型燃料電池の発電効率が低
下するという問題が発生する。すなわち、燃料ガスおよ
び酸化剤ガスにより電気化学反応で生成した水が系外に
持ち出されるとともに、アノ−ド反応において生成した
プロトン2H+ が固体高分子膜中をアノ−ドからカソ−
ドに向けて移動する際、プロトンに数分子の水が配向し
て一緒に移動し、燃料ガス,酸化剤ガスとともに系外に
持ち出されることにより、固体高分子膜の乾燥が進行す
る。
【0005】そこで、このような事態を回避するため
に、反応ガス通路6および7に供給する反応ガス(燃料
ガスおよび酸化剤)を加湿して反応ガス中の水蒸気濃度
(水蒸気分圧)を高め、固体高分子膜2からの水分の蒸
発を抑えるよう構成したものが知られている。図6は反
応ガスの加湿方式を示すブロック図であり、固体高分子
電解質型燃料電池スタック10の外部あるいは隣接して
加湿部11を設けて燃料ガスまたは酸化剤ガスを加湿
し、加湿燃料ガス9Fまたは加湿酸化剤ガス9Aとして
各単セルに供給するよう構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】固体高分子電解質型燃
料電池は前述の反応式からも分かるように、プロトン導
電性の固体高分子膜を電解質膜として用いた場合には、
生成水が酸化剤電極(カソ−ド)側に発生するととも
に、プロトンに数分子の水が配向して燃料電極(アノ−
ド)から酸化剤電極(カソ−ド)に向けて移動する。こ
のため、加湿燃料ガス9Fおよび加湿酸化剤ガス9Aを
供給する従来の固体高分子電解質型燃料電池では、酸化
剤通路7側,ことに酸化剤通路の下流側では、上流側で
発生する生成水が加湿酸化剤ガス9Aに加わるために水
分が過剰となり、過飽和状態となった酸化剤ガス中の水
分が凝縮して酸化剤通路7の内壁面に付着する。その結
果、本来ガス透過性であるべき酸化剤電極4の基材層の
空孔が凝縮した水分によって閉塞されて酸化剤ガスの供
給障害が起こり、これが原因で固体高分子電解質型燃料
電池の発電性能が低下するという問題があり、その改善
が求められている。
【0007】この発明の目的は、酸化剤通路下流側での
水分の凝縮を防止することにより、酸化剤ガスの供給障
害、およびこれに起因する発電性能の低下を防止するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、イオン導電性を有する固体高分
子膜およびその両面に密着して配された燃料電極および
酸化剤電極からなる単セルと、ガス不透過性板の両面に
凹溝として形成した燃料ガス通路および酸化剤通路を有
するバイポ−ラプレ−トとを交互に積層したスタックか
らなり、前記燃料ガス通路および酸化剤通路それぞれの
入口側セルマニホ−ルドからあらかじめ加湿された燃料
ガスおよび酸化剤ガスを供給し、運転中発生する前記固
体高分子膜の乾燥を防止するよう形成されたものにおい
て、前記酸化剤通路の流路の途中に未加湿の酸化剤ガス
を供給する凝縮水除去手段を備えてなるものとする。
【0009】また、凝縮水除去手段が、酸化剤通路を横
断する方向にバイポ−ラプレ−トに形成されたセルマニ
ホ−ルドと、その端部に連通する分岐部を持ちスタック
のシ−ル部を積層方向に貫通する一対の入口側ヘッダ−
とからなるものとする。さらに、凝縮水除去手段が、酸
化剤通路を横断する方向にバイポ−ラプレ−ト内に形成
された未加湿酸化剤ガスの流通孔と、その長手方向に分
布して酸化剤通路に連通するよう形成された噴出孔と、
前記流通孔の両端部に連通する分岐部を持ちスタックの
シ−ル部を積層方向に貫通するヘッダ−とからなるなる
ものとする。
【0010】
【作用】この発明の構成において、酸化剤通路の流路の
途中に未加湿の酸化剤ガスを供給する凝縮水除去手段を
設けるよう構成したことにより、凝縮水除去手段から供
給される乾燥した酸化剤ガスが上流側からの湿った酸化
剤ガスに加わり、これより下流の酸化剤ガス中の水蒸気
分圧を低下させるので、酸化剤ガスの過飽和状態が解消
され、酸化剤通路の内壁面への水分の凝縮を防止できる
とともに、凝縮水の蒸発が促され、酸化剤電極触媒層へ
の酸化剤ガスの供給障害を防止する機能が得られる。
【0011】また、凝縮水除去手段を例えば、シ−ル部
を積層方向に貫通するヘッダ−と、これに連通した凹溝
からなるセルマニホ−ルドとで構成すれば、バイポ−ラ
プレ−トにあらかじめ形成される凹溝およびヘッダ−孔
の多少の変更により、固体高分子電解質型燃料電池の積
層構造を大幅に変更することなく凝縮水除去手段を容易
に形成できる。
【0012】さらに、凝縮水除去手段を例えば、酸化剤
通路に連通する噴出孔を有する未加湿酸化剤ガスの流通
孔、およびその両端に連通したヘッダ−とで構成すれ
ば、乾燥した酸化剤ガスを酸化剤通路中に分布供給でき
るので、酸化剤ガスの水蒸気分圧を均等に低減し、水分
の凝縮をよりよく防止する機能が得られる。
【0013】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1はこの発明の実施例になる固体高分子電解質型
燃料電池のセル構造を模式化して示す断面図であり、以
下従来技術と同じ構成部分には同一参照符号を付すこと
により、重複した説明を省略する。図1において、プロ
トン導電性を有する固体高分子膜1の両面に燃料電極3
および酸化剤電極4を接合した単セル1は、その燃料電
極側に積層されたバイポ−ラプレ−ト5Aに凹溝として
燃料ガス通路6,入口側セルマニホ−ルド16,および
出口側セルマニホ−ルド26が形成され、加湿燃料ガス
9Fが入口側セルマニホ−ルド16を介して燃料ガス通
路6に供給され、燃料電極に拡散した水素がアノ−ド反
応に寄与するとともに、燃料ガスが高い水蒸気分圧を保
持することにより固体高分子膜の乾燥が阻止される。ま
た、酸化剤電極側に積層されたバイポ−ラプレ−ト5B
に凹溝として酸化剤通路7,入口側セルマニホ−ルド2
7,および出口側セルマニホ−ルド27が形成され、加
湿酸化剤ガス9Aが入口側セルマニホ−ルド17を介し
て酸化剤通路7に供給され、酸化剤電極に拡散した酸素
がカソ−ド反応に寄与するとともに、酸化剤ガス9Aが
高い水蒸気分圧を保持することによって酸化剤通路の上
流部分での固体高分子膜の乾燥が阻止される。
【0014】さらに、酸化剤電極側に積層されたバイポ
−ラプレ−ト5Bの酸化剤通路7の中間位置には、酸化
剤通路を横断する方向に形成された凹溝からなるセルマ
ニホ−ルド37と、その両端に連通して未加湿酸化剤ガ
ス9Dを供給するヘッダ−37Aとからなる凝縮水除去
手段30が形成され、未加湿酸化剤ガス9Dがこの凝縮
水除去手段30を介して酸化剤通路7内に供給され、上
流側で生成水が発生することにより水分が過剰となった
酸化剤ガスに乾燥した酸化剤ガス9Dを混合し、水蒸気
分圧が低下した酸化剤ガスが下流側に流れることによ
り、酸化剤通路7の内壁面に凝縮水が付着するのを防止
するよう構成される。
【0015】図2は実施例におけるバイポ−ラプレ−ト
を酸化剤通路側から見た平面図、図3は図2におけるA
−A方向の断面図であり、バイポ−ラプレ−ト5Bの酸
化剤通路7は、その外周部分にシ−ル部8を残し,かつ
酸化剤通路内に集電用リブ18を残した凹溝として形成
され、その最上流側に入口側セルマニホ−ルド17,最
下流側に出口側セルマニホ−ルド27,両者の中間に未
加湿酸化剤ガス9D供給用のセルマニホ−ルド37が、
酸化剤通路より深い凹溝として形成され、各セルマニホ
−ルドの両端部はシ−ル部8にスタックを積層方向に貫
通する孔として形成されたヘッダ−17A,27B,お
よび37Aに連通することにより、酸化剤ガスの供給,
排出が可能になる。
【0016】このように構成された凝縮水除去手段を有
する固体高分子電解質型燃料電池スタックにおいて、加
湿酸化剤ガス9Aはヘッダ−17A内で各単セル1のセ
ルマニホ−ルド17に分配されて酸化剤通路7に流入
し、酸素の消費によりそのガス量が徐々に減少するとと
もに生成水が発生して水分量が徐々に増した状態とな
る。そこで、酸化剤ガス中の水蒸気が過飽和状態となる
位置より幾分上流側に凝縮水除去手段30を設け、ヘッ
ダ−37Aで各単セルのセルマニホ−ルド37に未加湿
の酸化剤ガス9Dを分配して酸化剤通路内で上流側から
の酸化剤ガスと混合すれば、酸化剤ガス中の水蒸気濃度
を未飽和状態に低減できるので、酸化剤通路7の内壁面
に水分が凝縮して付着し、これが原因で酸化剤電極4へ
の酸素の供給障害が発生することを阻止できるととも
に、既に凝縮した水を蒸発させ、出口側のセルマニホ−
ルド27およびヘッダ−27Bを介して過剰な水分をオ
フガスとともに外部に排出することができる。
【0017】なお、酸化剤通路内での酸化剤ガス中の水
分量の分布は、単セル1の電極面積,加湿酸化剤ガス9
Aの供給量やその加湿状態によって変化するので、凝縮
水除去手段30の位置および未加湿酸化剤ガス9Dの供
給量は、酸化剤通路7内での水分量の分布状態を勘案し
て最適位置および量を決めてよく、かつ必要に応じて複
数箇所に設けるよう構成されてよい。
【0018】図4はこの発明の異なる実施例を示すバイ
ポ−ラプレ−トの平面図であり、酸化剤電極側のバイポ
−ラプレ−ト45Bに形成された凝縮水除去手段40
が、スタックをその積層方向に貫通する未加湿酸化剤ガ
ス9D供給用のヘッダ−47Aと、これに両端が連通す
るようバイポ−ラプレ−ト45B内に沿層方向にトンネ
ル状に形成された未加湿酸化剤ガス9Dの流通孔47
と、その長手方向に分散して形成された未加湿酸化剤ガ
スの噴出孔48とで構成された点が前述の実施例と異な
っており、このように構成することにより、酸化剤通路
内に分布して噴出した未加湿酸化剤ガス9Dが、上流側
からの湿った酸化剤ガスとよく混合され、酸化剤ガスの
水蒸気分圧を均一に低減し、凝縮水の発生および除去を
より確実に行える利点が得られる。
【0019】
【発明の効果】この発明は前述のように、酸化剤通路の
流路の途中に未加湿の酸化剤ガスを供給する凝縮水除去
手段を設けるよう構成したことにより、凝縮水除去手段
から供給される乾燥した酸化剤ガスが上流側からの湿っ
た酸化剤ガスに加わり、これより下流の酸化剤ガス中の
水蒸気分圧を低下させるので、電極反応により酸化剤電
極側に生成した水が加湿酸化剤ガスに加わることによっ
て酸化剤ガス中の水分が過飽和状態になるという従来技
術の問題点が解消され、酸化剤通路の内壁面への水分の
凝縮を防止できるとともに、凝縮水の蒸発が促され、酸
化剤電極触媒層への酸化剤ガスの供給障害と、これに起
因する発電性能の低下とが排除された信頼性の高い固体
高分子電解質型燃料電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例になる固体高分子電解質型燃
料電池のセル構造を模式化して示す断面図
【図2】実施例におけるバイポ−ラプレ−トを酸化剤通
路側から見た平面図
【図3】図2におけるA−A方向の断面図
【図4】この発明の異なる実施例を示すバイポ−ラプレ
−トの平面図
【図5】固体高分子電解質型燃料電池の単セル構造を模
式化して示す断面図
【図6】反応ガスの加湿方式を示すブロック図
【符号の説明】
1 単セル 2 固体高分子膜(プロトン交換膜) 3 燃料電極 4 酸化剤電極 5A 燃料電極側のバイポ−ラプレ−ト 5B 酸化剤電極側のバイポ−ラプレ−ト 6 燃料ガス通路 7 酸化剤通路 8 シ−ル部 9A 加湿酸化剤ガス 9F 加湿燃料ガス 9D 未加湿酸化剤ガス 10 スタック 11 加湿部 16 セルマニホ−ルド(燃料ガス入口側) 26 セルマニホ−ルド(オフガス出口側) 17 セルマニホ−ルド(酸化剤ガス入口側) 17A ヘッダ−(酸化剤ガス入口側) 27 セルマニホ−ルド(オフガス出口側) 27B ヘッダ−(オフガス出口側) 30 凝縮水除去手段 37 セルマニホ−ルド(凝縮水除去手段側) 37A ヘッダ−(未加湿酸化剤ガス供給側) 40 凝縮水除去手段 45B 酸化剤電極側バイポ−ラプレ−ト 47 未加湿酸化剤ガスの流通孔 47A ヘッダ−(未加湿酸化剤ガス供給側) 48 噴出孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン導電性を有する固体高分子膜および
    その両面に密着して配された燃料電極および酸化剤電極
    からなる単セルと、ガス不透過性板の両面に凹溝として
    形成した燃料ガス通路および酸化剤通路を有するバイポ
    −ラプレ−トとを交互に積層したスタックからなり、前
    記燃料ガス通路および酸化剤通路それぞれの入口側セル
    マニホ−ルドからあらかじめ加湿された燃料ガスおよび
    酸化剤ガスを供給し、運転中発生する前記固体高分子膜
    の乾燥を防止するよう形成されたものにおいて、前記酸
    化剤通路の流路の途中に未加湿の酸化剤ガスを供給する
    凝縮水除去手段を備えてなることを特徴とする固体高分
    子電解質型燃料電池のセル構造。
  2. 【請求項2】凝縮水除去手段が、酸化剤通路を横断する
    方向にバイポ−ラプレ−トに形成されたセルマニホ−ル
    ドと、その端部に連通する分岐部を持ちスタックのシ−
    ル部を積層方向に貫通する一対の入口側ヘッダ−とから
    なることを特徴とする請求項1記載の固体高分子電解質
    型燃料電池のセル構造。
  3. 【請求項3】凝縮水除去手段が、酸化剤通路を横断する
    方向にバイポ−ラプレ−ト内に形成された未加湿酸化剤
    ガスの流通孔と、その長手方向に分布して酸化剤通路に
    連通するよう形成された噴出孔と、前記流通孔の両端部
    に連通する分岐部を持ちスタックのシ−ル部を積層方向
    に貫通するヘッダ−とからなることを特徴とする請求項
    1記載の固体高分子電解質型燃料電池のセル構造。
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