JPH0668789A - カラー陰極線管の製造法 - Google Patents
カラー陰極線管の製造法Info
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- JPH0668789A JPH0668789A JP21926392A JP21926392A JPH0668789A JP H0668789 A JPH0668789 A JP H0668789A JP 21926392 A JP21926392 A JP 21926392A JP 21926392 A JP21926392 A JP 21926392A JP H0668789 A JPH0668789 A JP H0668789A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高精細、フラットおよび大型シャドウマスク
を用いている陰極線管を容易に製造できる陰極線管の製
造方法を得る。 【構成】 シャドウマスク3の面上に重金属化合物Pt
Pbの粉末と水ガラスの混合物を吹き付け法で、膜厚1
〜5μmの電子ビーム反射被膜7を被膜したものであ
る。 【効果】 電子ビームの照射によるシャドウマスクの熱
変形を抑制して、色ずれをなくし、高精細、フラット、
かつ大型シャドウマスクを用いた陰極線管を容易に製造
できる。
を用いている陰極線管を容易に製造できる陰極線管の製
造方法を得る。 【構成】 シャドウマスク3の面上に重金属化合物Pt
Pbの粉末と水ガラスの混合物を吹き付け法で、膜厚1
〜5μmの電子ビーム反射被膜7を被膜したものであ
る。 【効果】 電子ビームの照射によるシャドウマスクの熱
変形を抑制して、色ずれをなくし、高精細、フラット、
かつ大型シャドウマスクを用いた陰極線管を容易に製造
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シャドウマスクのド
ーミング量をさらに大きく低減するためにシャドウマス
クの電子ビーム照射面側に熱変形を抑制する物質を吹き
付け法で被膜形成したカラー陰極線管の製造法に関する
ものである。
ーミング量をさらに大きく低減するためにシャドウマス
クの電子ビーム照射面側に熱変形を抑制する物質を吹き
付け法で被膜形成したカラー陰極線管の製造法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】通常のシャドウマスク式カラー陰極線管
の構成を図3に示す。図3において、1は内部を高真空
に保つための外囲器、2は3本の電子ビームを放出する
ための電子銃、3は色選択電極を構成するシャドウマス
クであり、たとえば多数のスリットあるいはドットを有
する薄い鉄板からなる。
の構成を図3に示す。図3において、1は内部を高真空
に保つための外囲器、2は3本の電子ビームを放出する
ための電子銃、3は色選択電極を構成するシャドウマス
クであり、たとえば多数のスリットあるいはドットを有
する薄い鉄板からなる。
【0003】また、4は外囲器1の一部を構成する透光
性のガラスパネル、5は蛍光面で赤、緑、青に発光する
蛍光体のストライプあるいはドットがガラスパネル4の
内面に順次塗布されており、これらストライプ群あるい
はドット群が各々に電子工学的に正確に対応するような
位置関係に設けられている。なお、6は内部磁気シール
ド板、7aは電子ビームの反射膜、8は偏向装置であ
る。
性のガラスパネル、5は蛍光面で赤、緑、青に発光する
蛍光体のストライプあるいはドットがガラスパネル4の
内面に順次塗布されており、これらストライプ群あるい
はドット群が各々に電子工学的に正確に対応するような
位置関係に設けられている。なお、6は内部磁気シール
ド板、7aは電子ビームの反射膜、8は偏向装置であ
る。
【0004】次に、前記カラー陰極線管の動作について
説明する。電子銃2から放出された3本の電子ビームは
偏向装置8により蛍光面5の全面を走査するように偏向
されて、シャドウマスク3に到達する。このシャドウマ
スク3は3本の電子ビームが各々に対応する色の蛍光体
ストライプあるいはドットだけに衝突するようにさせる
色選択機能を有する。そして、上記のごとく、これらの
位置関係は本来正確な対応が出来るように設定されてい
る。
説明する。電子銃2から放出された3本の電子ビームは
偏向装置8により蛍光面5の全面を走査するように偏向
されて、シャドウマスク3に到達する。このシャドウマ
スク3は3本の電子ビームが各々に対応する色の蛍光体
ストライプあるいはドットだけに衝突するようにさせる
色選択機能を有する。そして、上記のごとく、これらの
位置関係は本来正確な対応が出来るように設定されてい
る。
【0005】しかしながら、前記陰極線管を動作させる
場合、電子銃2から放出された電子ビームのうち約80
%がシャドウマスク3に衝突して遮られ、シャドウマス
ク3に全く無意味な熱エネルギを与え、シャドウマスク
3を昇温させる。その結果、シャドウマスク3は熱膨張
により変形し、正確に対応していたシャドウマスク3と
蛍光体ストライプあるいはドットの位置関係がずれて色
ずれの大きな要因となる。
場合、電子銃2から放出された電子ビームのうち約80
%がシャドウマスク3に衝突して遮られ、シャドウマス
ク3に全く無意味な熱エネルギを与え、シャドウマスク
3を昇温させる。その結果、シャドウマスク3は熱膨張
により変形し、正確に対応していたシャドウマスク3と
蛍光体ストライプあるいはドットの位置関係がずれて色
ずれの大きな要因となる。
【0006】これらの問題点を解決する方法として、特
開昭55−76553号公報では、シャドウマスク3の
電子ビーム照射面にシャドウマスク3を構成する物質よ
りも電子ビームの反射率の大きな物質からなる被膜を設
けることや、また特公昭60−14459号公報では、
70をこえた原子番号を有する重金属の材料を含む溶液
を吹き付け塗布して、前記電子ビーム反射被膜7aを設
けることが提案されており、前記重金属酸化物として酸
化ビスマス(Bi2 O3 )が用いられている。
開昭55−76553号公報では、シャドウマスク3の
電子ビーム照射面にシャドウマスク3を構成する物質よ
りも電子ビームの反射率の大きな物質からなる被膜を設
けることや、また特公昭60−14459号公報では、
70をこえた原子番号を有する重金属の材料を含む溶液
を吹き付け塗布して、前記電子ビーム反射被膜7aを設
けることが提案されており、前記重金属酸化物として酸
化ビスマス(Bi2 O3 )が用いられている。
【0007】すなわち、酸化ビスマス粉末に水ガラスお
よび適量の純水を加え、ボールミルを行って、酸化ビス
マス粉末(Bi2 O3 )の平均粒径を1μm以下に粉砕
したのち、シャドウマスク3上に吹き付け塗布し、自然
乾燥後通常のカラー陰極線管の製造工程に投入して得ら
れている。
よび適量の純水を加え、ボールミルを行って、酸化ビス
マス粉末(Bi2 O3 )の平均粒径を1μm以下に粉砕
したのち、シャドウマスク3上に吹き付け塗布し、自然
乾燥後通常のカラー陰極線管の製造工程に投入して得ら
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の重金属酸化物と
して酸化ビスマス(Bi2 O3 )が用いられているため
に、色ずれの防止効果(以後、ドーミング抑制効果とい
う)が約30%と低い。そのために、高精細、フラット
および大型シャドウマスク3を用いている陰極線管にお
いては、色ずれ量がより大きくなり、前記陰極線管の画
質特性が悪くなる問題点が生じる。
して酸化ビスマス(Bi2 O3 )が用いられているため
に、色ずれの防止効果(以後、ドーミング抑制効果とい
う)が約30%と低い。そのために、高精細、フラット
および大型シャドウマスク3を用いている陰極線管にお
いては、色ずれ量がより大きくなり、前記陰極線管の画
質特性が悪くなる問題点が生じる。
【0009】ここで、ドーミング抑制効果(D)とは次
の(1)式で表される。 D={1−(電子ビーム反射被膜付き陰極線管のドーミング 量)/(電子ビーム反射被膜なし陰極線管のドーミン グ量)}*100(%) ……(1)
の(1)式で表される。 D={1−(電子ビーム反射被膜付き陰極線管のドーミング 量)/(電子ビーム反射被膜なし陰極線管のドーミン グ量)}*100(%) ……(1)
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、前記ドーミング抑制効果を
約30%より大きくして、高精細、フラットおよび大型
シャドウマスクを用いている陰極線管を容易に製造でき
る陰極線管の製造法を得ることを目的としている。
ためになされたものであり、前記ドーミング抑制効果を
約30%より大きくして、高精細、フラットおよび大型
シャドウマスクを用いている陰極線管を容易に製造でき
る陰極線管の製造法を得ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る陰極線管
の製造法は、等価原子番号や密度が従来の被膜酸化ビス
マスよりも大きい重金属化合物PtPbの粉末と接着剤
水ガラスの混合物を吹き付け法でシャドウマスク3面上
に膜厚1〜5μm電子ビーム反射被膜を形成するように
したものである。
の製造法は、等価原子番号や密度が従来の被膜酸化ビス
マスよりも大きい重金属化合物PtPbの粉末と接着剤
水ガラスの混合物を吹き付け法でシャドウマスク3面上
に膜厚1〜5μm電子ビーム反射被膜を形成するように
したものである。
【0012】
【作用】この発明の陰極線管の製造法においては、シャ
ドウマスク面上に高等価原子番号と高密度を有する前記
重金属化合物PtPbの粉末と接着剤水ガラスの混合物
を吹き付け法で電子ビーム反射被膜を形成することによ
り、ドーミング抑制効果が酸化ビスマス(Bi2 O3 )
のそれの約30%よりも大きい値の約45%であり、高
解像度、高フラットおよび超大型陰極線管の製造が容易
にするとともに、従来の酸化ビスマス(Bi2 O3 )よ
りも前記条件、高密度および高等価原子番号がより大き
い材料として、重金属物PtPbを用いてドーミング抑
制効果の増大を図り、かつ前記重金属物PtPbの電子
ビーム反射被膜は等価原子番号が約80、密度が約1
6.3であり、従来よりも大きいから、高電子ビーム反
射率を持ち、前記電子ビーム反射被膜のドーミング抑制
効果は従来の電子ビーム反射被膜より大きな値である約
45%が得られ、電子ビーム反射被膜の膜厚は20〜3
0KeV 電子ビームが透過しない程度に設定される。
ドウマスク面上に高等価原子番号と高密度を有する前記
重金属化合物PtPbの粉末と接着剤水ガラスの混合物
を吹き付け法で電子ビーム反射被膜を形成することによ
り、ドーミング抑制効果が酸化ビスマス(Bi2 O3 )
のそれの約30%よりも大きい値の約45%であり、高
解像度、高フラットおよび超大型陰極線管の製造が容易
にするとともに、従来の酸化ビスマス(Bi2 O3 )よ
りも前記条件、高密度および高等価原子番号がより大き
い材料として、重金属物PtPbを用いてドーミング抑
制効果の増大を図り、かつ前記重金属物PtPbの電子
ビーム反射被膜は等価原子番号が約80、密度が約1
6.3であり、従来よりも大きいから、高電子ビーム反
射率を持ち、前記電子ビーム反射被膜のドーミング抑制
効果は従来の電子ビーム反射被膜より大きな値である約
45%が得られ、電子ビーム反射被膜の膜厚は20〜3
0KeV 電子ビームが透過しない程度に設定される。
【0013】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図に基づいて説
明する。図1はこの発明によって得られる陰極線管の一
実施例を示し、図2は図1の主要部であるシャドウマス
ク3と吹き付け法で形成された重金属化合物PtPbか
らなる電子ビーム反射被膜7との部分の拡大図である。
なお、図1において、1は外囲器、2は電子銃、6は内
部磁気シールド板、8は偏向ヨークであり、これらは図
3で示した従来のカラー陰極線管と同じ部分である。
明する。図1はこの発明によって得られる陰極線管の一
実施例を示し、図2は図1の主要部であるシャドウマス
ク3と吹き付け法で形成された重金属化合物PtPbか
らなる電子ビーム反射被膜7との部分の拡大図である。
なお、図1において、1は外囲器、2は電子銃、6は内
部磁気シールド板、8は偏向ヨークであり、これらは図
3で示した従来のカラー陰極線管と同じ部分である。
【0014】次に、シャドウマスク面3上に重金属物P
tPbの粉末、接着剤カリウム(K)系水ガラスと純水
の混合物を吹き付け法で形成されるこの発明の電子ビー
ム反射被膜7を製造する製造法について説明する。
tPbの粉末、接着剤カリウム(K)系水ガラスと純水
の混合物を吹き付け法で形成されるこの発明の電子ビー
ム反射被膜7を製造する製造法について説明する。
【0015】前記重金属物PtPbの粉末3kgに、純水
1900cc、分散剤としてアンモニア水(濃度0.26
%)15ccを加えて前記粉末の平均粒子径が1μm以下
になるまで粉砕した後、これに接着剤カリウム系水ガラ
ス(SiO2 固形分20重量%含有)0.75kgを加え
て、均一に分散するように十分に攪拌する。
1900cc、分散剤としてアンモニア水(濃度0.26
%)15ccを加えて前記粉末の平均粒子径が1μm以下
になるまで粉砕した後、これに接着剤カリウム系水ガラ
ス(SiO2 固形分20重量%含有)0.75kgを加え
て、均一に分散するように十分に攪拌する。
【0016】このようにして作製された塗液を黒化処理
された25インチカラー陰極線管用のシャドウマスク3
の電子照射面上にエアスプレー方式などの従来より用い
られている吹き付け法で塗膜の厚さが約2μmになるま
で塗布する。
された25インチカラー陰極線管用のシャドウマスク3
の電子照射面上にエアスプレー方式などの従来より用い
られている吹き付け法で塗膜の厚さが約2μmになるま
で塗布する。
【0017】その後、このシャドウマスク3を通常の陰
極線管製造工程に投入して、25インチの電子ビーム反
射被膜7付き陰極線管を作製する。同様にして、前記電
子ビーム反射被膜7のドーミング抑制効果を上記(1)
式より求めるために、この被膜が形成されていない25
インチ用シャドウマスク3を用いた陰極線管を通常の陰
極線管製造工程に投入して作製する。
極線管製造工程に投入して、25インチの電子ビーム反
射被膜7付き陰極線管を作製する。同様にして、前記電
子ビーム反射被膜7のドーミング抑制効果を上記(1)
式より求めるために、この被膜が形成されていない25
インチ用シャドウマスク3を用いた陰極線管を通常の陰
極線管製造工程に投入して作製する。
【0018】25インチカラー陰極線管における局部ド
ーミング(色ずれ)量の測定法について下記する。その
測定条件は、単色(通常、緑色)無信号、電子ビーム電
流(1カソード)が0.15mA、電子ビーム加速圧が2
9KV、ヒータ電圧が6.3V、ラスタは画面中心に左右
対称の2個所で、それらのサイズが同一で120*12
0(mm)、測定位置は前記ラスターサイズの中心で、そ
れぞれ(±180,0)の2個所である。その測定法は
通常のランディング測定器、パターンジェネレータおよ
び電磁ピューリティコイルなどを用いて行う方法であ
る。
ーミング(色ずれ)量の測定法について下記する。その
測定条件は、単色(通常、緑色)無信号、電子ビーム電
流(1カソード)が0.15mA、電子ビーム加速圧が2
9KV、ヒータ電圧が6.3V、ラスタは画面中心に左右
対称の2個所で、それらのサイズが同一で120*12
0(mm)、測定位置は前記ラスターサイズの中心で、そ
れぞれ(±180,0)の2個所である。その測定法は
通常のランディング測定器、パターンジェネレータおよ
び電磁ピューリティコイルなどを用いて行う方法であ
る。
【0019】前記の製造法で作製された2種類の25イ
ンチ陰極線管、すなわち、電子ビーム反射被膜7付き、
なしの陰極線管のドーミング量を上記の条件に設定し
て、前記通常の測定法でそれぞれ測定して、上記(1)
式を用いて、前記電子ビーム反射被膜7のドーミング抑
制効果を求めると、従来の電子ビーム反射被膜7aの約
30%より大きな約45%が得られた。したがって、ド
ーミング抑制効果を高めることができた。
ンチ陰極線管、すなわち、電子ビーム反射被膜7付き、
なしの陰極線管のドーミング量を上記の条件に設定し
て、前記通常の測定法でそれぞれ測定して、上記(1)
式を用いて、前記電子ビーム反射被膜7のドーミング抑
制効果を求めると、従来の電子ビーム反射被膜7aの約
30%より大きな約45%が得られた。したがって、ド
ーミング抑制効果を高めることができた。
【0020】上述のように、色ずれの原因はシャドウマ
スク3が電子ビームエネルギを吸収することにより、シ
ャドウマスク3の温度が上昇し、シャドウマスク3が熱
変形するためであり、これを防止するために、上記実施
例1で述べたように、シャドウマスク3による電子エネ
ルギ吸収をできるだけ低減するために、シャドウマスク
3の電子ビーム反射率を高めるものである。
スク3が電子ビームエネルギを吸収することにより、シ
ャドウマスク3の温度が上昇し、シャドウマスク3が熱
変形するためであり、これを防止するために、上記実施
例1で述べたように、シャドウマスク3による電子エネ
ルギ吸収をできるだけ低減するために、シャドウマスク
3の電子ビーム反射率を高めるものである。
【0021】この材料の電子ビーム反射率は前記材料の
密度や原子番号(化合物や混合物の場合は等価原子番
号)にそれぞれ比例することがわかっている(電子イオ
ンビームハンドブック、日刊工業、1973、P25
3)。なお、等価原子番号の算出法はJ.J.APP
l.Phys.Vol.27、No.7(1988)、P
P1210〜1215に記載されている。
密度や原子番号(化合物や混合物の場合は等価原子番
号)にそれぞれ比例することがわかっている(電子イオ
ンビームハンドブック、日刊工業、1973、P25
3)。なお、等価原子番号の算出法はJ.J.APP
l.Phys.Vol.27、No.7(1988)、P
P1210〜1215に記載されている。
【0022】前記シャドウマスク3の電子ビーム反射率
を高めるために、高密度および高原子番号を有する材
料、それは一般的に重金属物を用いてシャドウマスク3
の表面上に被膜を形成することであり、上記実施例1で
は、従来の酸化ビスマス(Bi2 O3 )よりも、前記条
件、高密度および高等価原子番号がより大きい材料とし
て重金属PtPbを用いて、ドーミング抑制効果の増大
を図り、かつ前記重金属物PtPbの電子ビーム反射被
膜7は等価原子番号が約80、密度が約16.3であ
り、従来の重金属物酸化ビスマス被膜7aの等価原子番
号約75、密度約8.9よりも大きいから、高電子ビー
ム反射率をもち、電子ビーム反射被膜7のドーミング抑
制効果は従来の電子ビーム反射被膜7aより大きな値で
ある約45%が得られる。
を高めるために、高密度および高原子番号を有する材
料、それは一般的に重金属物を用いてシャドウマスク3
の表面上に被膜を形成することであり、上記実施例1で
は、従来の酸化ビスマス(Bi2 O3 )よりも、前記条
件、高密度および高等価原子番号がより大きい材料とし
て重金属PtPbを用いて、ドーミング抑制効果の増大
を図り、かつ前記重金属物PtPbの電子ビーム反射被
膜7は等価原子番号が約80、密度が約16.3であ
り、従来の重金属物酸化ビスマス被膜7aの等価原子番
号約75、密度約8.9よりも大きいから、高電子ビー
ム反射率をもち、電子ビーム反射被膜7のドーミング抑
制効果は従来の電子ビーム反射被膜7aより大きな値で
ある約45%が得られる。
【0023】また、前記電子ビーム反射被膜7の膜厚は
20〜30KeV 電子ビームが透過しない程度に設定され
ている。すなわち、前記膜厚を1ミクロン未満にする
と、20〜30KeV 電子ビームが透過して、下地、すな
わち、シャドウマスク材3に到達して前記シャドウマス
ク3の温度を上昇させて、ドーミング抑制効果が非常に
小さくなる。
20〜30KeV 電子ビームが透過しない程度に設定され
ている。すなわち、前記膜厚を1ミクロン未満にする
と、20〜30KeV 電子ビームが透過して、下地、すな
わち、シャドウマスク材3に到達して前記シャドウマス
ク3の温度を上昇させて、ドーミング抑制効果が非常に
小さくなる。
【0024】一方、前記膜厚が5ミクロンを越えると、
ドーミング抑制効果が飽和しており、電子ビーム反射被
膜7の密着度が低下して、陰極線管の目詰りおよび耐電
圧特性が悪化する。
ドーミング抑制効果が飽和しており、電子ビーム反射被
膜7の密着度が低下して、陰極線管の目詰りおよび耐電
圧特性が悪化する。
【0025】
【発明の効果】この発明は以上説明したような製造方法
を採っているので、以下に記載するような効果を奏す
る。
を採っているので、以下に記載するような効果を奏す
る。
【0026】シャドウマスク面上に重金属化合物PtP
bの粉末と水ガラスの混合物を吹き付け法で膜厚1〜5
μmの電子ビーム反射被膜を被膜するようにした重金属
物PtPbで形成されるシャドウマスクの面上の電子ビ
ーム反射被膜のドーミング(色ずれ)抑制効果は約40
%と大きくなり、陰極線管の高解像度化、大型化、平面
化および高輝度化が容易に図れる。
bの粉末と水ガラスの混合物を吹き付け法で膜厚1〜5
μmの電子ビーム反射被膜を被膜するようにした重金属
物PtPbで形成されるシャドウマスクの面上の電子ビ
ーム反射被膜のドーミング(色ずれ)抑制効果は約40
%と大きくなり、陰極線管の高解像度化、大型化、平面
化および高輝度化が容易に図れる。
【図1】この発明の実施例による陰極線管の製造法によ
って得られる陰極線管の一部を破断して示す断面図であ
る。
って得られる陰極線管の一部を破断して示す断面図であ
る。
【図2】図1の主要部であるシャドウマスクと電子ビー
ム反射被膜の一部拡大断面図である。
ム反射被膜の一部拡大断面図である。
【図3】従来のカラー陰極線管を示す断面図である。
1 外囲器 2 電子銃 3 シャドウマスク 4 ガラスパネル 5 蛍光スクリーン 6 内部磁気シールド板 7 電子ビーム反射被膜 8 偏向ヨーク
Claims (1)
- 【請求項1】 シャドウマスク面上に重金属化合物Pt
Pbの粉末と水ガラスの混合物を吹き付け法で、膜厚1
〜5μmの電子ビーム反射被膜を被覆したことを特徴と
するカラー陰極線管の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21926392A JPH0668789A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | カラー陰極線管の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21926392A JPH0668789A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | カラー陰極線管の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0668789A true JPH0668789A (ja) | 1994-03-11 |
Family
ID=16732789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21926392A Pending JPH0668789A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | カラー陰極線管の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0668789A (ja) |
-
1992
- 1992-08-18 JP JP21926392A patent/JPH0668789A/ja active Pending
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