JPH0668759U - 浣腸用容器 - Google Patents

浣腸用容器

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JPH0668759U
JPH0668759U JP1726993U JP1726993U JPH0668759U JP H0668759 U JPH0668759 U JP H0668759U JP 1726993 U JP1726993 U JP 1726993U JP 1726993 U JP1726993 U JP 1726993U JP H0668759 U JPH0668759 U JP H0668759U
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container
injection
enema
injection port
stopper
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Application number
JP1726993U
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English (en)
Inventor
博 高田
英司 藤井
Original Assignee
東豊薬品株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 注入管と栓とを一体成型することにより容器
本体内に充填した薬液の流出を防止する。 【構成】 浣腸用容器の注入管2の先端部分に注入口3
を形成すると共に、該注入口3に栓5を一体成型して浣
腸用容器を密閉し、かつ該栓5を容易に切り離すことに
より該注入口3を開口し得るように構成したものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、人体の下部消化器官に薬液を注入する浣腸用容器に係り、特に容器 本体に連続形成される注入管の注入口を密閉する蓋を省略した浣腸用容器に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から人体の腸内深部、例えば肛門から7〜8cm位までに薬液を注入する 場合に使用する注入管が長い浣腸用容器は、図8及び図9に示すように、薬液を 充填する容器本体51の開口部52に、注入管53の根元部分54を螺子込み又 は圧入或いは溶着により固着接続し、この注入管53の先端に丸みを形成したノ ズル55を差し込んで製造し、このノズル55に蓋56を被せたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の浣腸用容器は、図10及び図11の注入管53の断 面図に示すように、注入管53の内壁には合成樹脂成型用の金型の合わせ部分に 所謂ヒケaが縦方向に発生するため、蓋56とノズル55、ノズル55と注入管 53及び容器本体51の連結部と注入管53とのそれぞれの接続部におけるヒケ a部分から毛管現象によって容器本体51内に充填した薬液が浣腸用容器の運搬 中又は保管中に流出するという問題があった。
【0004】 また、このような従来の浣腸用容器は、薬液を充填するまでの組付工数が多い だけでなく、組付作業中に容器本体51や注入管53内に雑菌や不純物が侵入し 易く、薬液を充填する直前に再度内部の洗浄や消毒をしなければならないという 問題があった。
【0005】 本考案は、上記問題に鑑みて創案されたものであり、注入管と栓を一体成型す ることにより容器本体内に充填した薬液の流出を防止し、薬液の充填に際しても 特別な洗浄や消毒の手間がかからず、かつ使用者が衛生的に使用することができ 、しかも経済的に有意な浣腸用容器を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係る浣腸用容器は、容器本体の周壁を押 圧することにより容器本体内に充填した薬液を注入管の先端から人体内に注入で きるようにした可撓性を有する軟質合成樹脂製の浣腸用容器において、上記注入 管の先端部分に注入口を形成すると共に、該注入口に栓を中空一体成型して浣腸 用容器を密閉し、かつ該栓を切り離すことにより該注入口を開口し得るように構 成したことを要旨とするものである。
【0007】 上記注入管の注入口は、その先端周縁を該注入管の中心部内側に向かって丸み を形成すると共に、上記栓と注入口の先端周縁との接続部が、該注入口の内側へ 陥入するように一体成型することが望ましい。 また、上記栓は、その内部に合成樹脂材を充填することもできる。
【0008】
【作用】
上記構成によれば、容器の製造と同時に栓も形成されて一工程で浣腸用容器の 製造を完了し、また連続して薬液を充填することも可能であり、しかも栓と注入 管とが一体成型により密閉されているため運搬中又は保管中に容器本体内に充填 した薬液の流出を防止することができる。 一方、使用に際しては、栓を指で摘んで切り離すことにより注入口を開口すれ ば、従来の浣腸用容器と同様に可撓性を有する容器本体の周壁を押圧することに より、特に粘性の高いものから低いものまであらゆる種類の薬液を注入口から円 滑に注出させることができる。 また、注入口の栓を切り離した後の切断部分は、注入口の最先端部分より内部 に陥入しているため、この浣腸用容器の使用に際しても人体に損傷を加えること はない。
【0009】
【実施例】
以下、本考案に係る浣腸用容器の実施例を図面に従って説明する。 図1乃至図4は、本考案の第一の実施例を示すものである。 図面において、1は、略レモン形状を有する塩化ビニル等の軟質合成樹脂製の 容器本体である。この容器本体1の長径方向一側に、柔軟性及び弾力性を有する 注入管2を中空一体成型により連接する。この注入管2は、図1(a)に示すよ うに、容器本体1からなだらかな曲線をえがき、先端に向かって徐々に細く、特 に長く連続しており、その先端には注入口3を形成したものである。4は製造中 又は製造後に薬液を充填するための薬液充填口であり、この薬液充填口4は薬液 の充填後に加熱溶着や栓が接着される部分である。
【0010】 5は、注入管2の注入口3に一体化成型により接続して浣腸用容器を密閉する 栓である。また、注入口3の先端周縁6は、該注入管2の中心部内側に向かって 丸みを形成し、該先端周縁6と上記栓5とを肉厚の薄い接続部8で一体成型した ものである。この栓5は、図1(b)及び図2に示すように、注入管2の先端に T字状に一体化したものであり、指で摘みやすい大きさ及び形状を有するもので ある。この栓5は容器の製造と同時に注入管2に一体化成型になるため、従来の ように別個に蓋を被せなくても充填した薬液の流出を防止する作用を有する。な お、栓5の形状は指で摘みやすいものであれば、棒状に限定されず、円柱状や角 柱状などの種々の形状のものを採用することができる。
【0011】 この浣腸用容器の使用に際しては、図3に示すように、この栓5を指で摘んで 例えば矢印A方向に回せば肉厚の薄い接続部8が切断され、注入口3から容易に 切り離して注入口3を開口することができる。而して、従来の浣腸用容器と同様 に可撓性を有する容器本体1の周壁を押圧することにより、容器本体1内に充填 した薬液を注入口3から円滑に注出させることができる。
【0012】 本考案に係る浣腸用容器は、例えば所定の肉厚を有する塩化ビニル等の軟質合 成樹脂製の細管を、ブロー成型法により加工製造するものである。即ち細管の一 端はそのまま注入管2となり、同じく細管の他端は加熱成型器により封止され、 かつ略レモン形状の空隙を有する成型器内でブローにより薄肉の容器本体1に形 成される。上記ブロー成型法により形成された容器本体1部分は、膨らんだ状態 となって周壁が比較的薄い略均一の膜状となり、注入管2部分は、膨らまない肉 厚の状態のまま、柔軟性及び弾力性のある腰の強いパイプ状になる。使用する合 成樹脂の細管は、浣腸用容器の容量や注入管2の太さや長さにより、種々のもの が使用され、例えば塩化ビニル以外にも塩化ビニルとの共重合体等の軟質合成樹 脂を使用することができる。
【0013】 また、本考案に係る浣腸用容器は、容器本体1と注入管2とを一体成型により 製造することができるので、浣腸用容器の製造工程に連続して薬液の充填を同時 に行うことも可能である。この際ブローの代替として薬液を直接注入すれば、製 造時間を極端に短縮することができる。
【0014】 なお、この注入口3の先端周縁6は、図4に示すように、該注入管2の中心部 内側に向かって丸み7を形成し、かつ、この注入管2の先端周縁6との接続部8 が、該注入口3の内側へ陥入するように一体成型してあるので、栓5を切り離し た後の切断部分は、注入口3の最先端部分(丸み7を形成した部分)より内部に 陥入しているため、この浣腸用容器の使用に際しても人体に損傷を加えることは ない。
【0015】 図5(a),(b)は、栓の両面にすべり止め用の突起を設けた本考案の第二 の実施例を示すものである。 通常、浣腸用容器を使用する際には内部の薬液を体温と同じように温水で加熱 するため、その温水によって浣腸用容器が濡れていることが多く、濡れた栓5は 滑りやすいために、栓5の両面に小さい突起9,9…を複数個設けると、この栓 5を摘みやすくなって栓5の切り離しが容易になる。
【0016】 図6は、栓の内部に合成樹脂材を充填した本考案の第三の実施例を示すもので ある。 上記第一の実施例は、本考案に係る浣腸用容器をブロー成型法により製造した 実施例に関するものであるから、栓5の内部も中空状態のものであるが、逆に栓 5の内部に合成樹脂材10を充填したものであっても上記第一の実施例と同様の 密閉作用を奏する。
【0017】 図7は、栓の両面にすべり止め用の凹凸面を形成した本考案の第四の実施例を 示すものである。 第二の実施例と同様に栓5が濡れていても手指で容易に切り離せるように栓5 の両面に凹凸面11,11を形成することもできる。
【0018】 本考案に係る浣腸用容器を使用する場合は、従来の浣腸用容器と同様に、注入 管2の注入口3から栓5を切り離し、注入管2を体内に挿入する。次に、容器本 体1を握持してその周壁を押圧し、内部に充填されている薬液を注入管2を経由 して体内に注出する。
【0019】 また、本考案に係る浣腸用容器は、容器本体1からなだらかな曲線をえがき、 先端に向かって徐々に細く連続する特に長く、柔軟性及び弾力性を有する注入管 2を一体成型したものであるから、X線造影剤の硫酸バリウム等の粘性が高く流 動性が低い薬液に使用する場合にも、容器本体1から注入管2が外れることなく 、薬液を体内に円滑に注入することができる。特に、注入管2が柔軟性を有し、 かつ長いものであるため、使用者が握持する容器本体1を肛門から離れたところ で操作することができ、また、その容器本体1の握持方向を自由に変更すること ができるため、衛生的かつ操作性の向上を図ることができる。
【0020】 なお、注入管2を体内に挿入する場合、注入管2が塩化ビニル等の軟質合成樹 脂製であるため、注入管2自体に柔軟性及び弾力性があり、腸壁等に損傷を与え ることはない。また、注入管2に適当な腰があるため、体内への挿入に際して曲 がったり、折れたりすることもなく容易に挿入することができる。
【0021】
【考案の効果】
本考案に係る浣腸用容器は、以上のように構成したから、栓が注入管に対して 一体成型により密閉されているため、浣腸用容器の運搬中又は保管中に薬液の流 出を防止することができるだけでなく、逆に容器本体や注入管内部に雑菌や不純 物が混入することがなく非常に衛生的である。
【0022】 また、注入管と栓を一体成型により一工程でその製造を完了するため、従来の ように部品を個別に製造し、これらの部品を組み付けるという製造工程が省略さ れ、その製造コストの著しい低減を図ることができる。
【0023】 更に、従来の浣腸用容器のように注入管と容器本体との間に接続部分がなく、 容器本体からなだらかな曲線をえがき、先端に向かって徐々に細く成る注入管が 形成されているため、注入管の流出率を向上し、粘性が高い薬液を使用する場合 でも注入管と容器本体とが外れることなく、薬液を体内に円滑に注入することも できる等、本考案実施後の実用的効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る浣腸用容器の第一の実施例を示す
ものであり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図2】同じく注入口と栓部分の拡大断面図である。
【図3】同じく栓を注入口から切り離す状態を示す要部
正面図である。
【図4】同じく栓を切り離した状態を示す注入部分の拡
大断面図である。
【図5】栓の両面にすべり止め用の突起を設けた本考案
の第二の実施例を示すものであり、(a)は要部正面
図、(b)は要部平面図である。
【図6】栓の内部に合成樹脂材を充填した本考案の第三
の実施例を示す正断面図である。
【図7】栓の表面にすべり止め用の凹凸面を形成した本
考案の第四の実施例を示す要部正面図である。
【図8】従来の浣腸用容器を示す正面図である。
【図9】従来の浣腸用容器の注入口部分を示す分解断面
図である。
【図10】従来の浣腸用容器の注入管部分を示す拡大断
面図である。
【図11】図10のB部拡大図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 注入管 3 注入口 5 栓 6 先端周縁 7 丸み 8 接続部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体の周壁を押圧することにより容
    器本体内に充填した薬液を注入管の先端から人体内に注
    入できるようにした可撓性を有する軟質合成樹脂製の浣
    腸用容器において、 上記注入管の先端部分に注入口を形成すると共に、該注
    入口に栓を中空一体成型して浣腸用容器を密閉し、かつ
    該栓を切り離すことにより該注入口を開口し得るように
    構成したことを特徴とする浣腸用容器。
  2. 【請求項2】 上記注入管の注入口を、その先端周縁を
    該注入管の中心部内側に向かって丸みを形成すると共
    に、上記栓と注入口の先端周縁との接続部が、該注入口
    の内側へ陥入するように一体成型したことを特徴とする
    請求項1の浣腸用容器。
  3. 【請求項3】 上記栓が、その内部に合成樹脂材を充填
    したものであることを特徴とする請求項1又は2の浣腸
    用容器。
JP1726993U 1993-03-15 1993-03-15 浣腸用容器 Pending JPH0668759U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0819603A (ja) * 1994-07-05 1996-01-23 Ota Seiyaku Kk 使い捨て式浣腸用薬液注入用容器
WO2020196724A1 (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 株式会社晩聲社 細菌叢移植用組成物、その製造方法、移植用器具及び移植方法

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