JPH0668680A - センス回路 - Google Patents

センス回路

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JPH0668680A
JPH0668680A JP4217768A JP21776892A JPH0668680A JP H0668680 A JPH0668680 A JP H0668680A JP 4217768 A JP4217768 A JP 4217768A JP 21776892 A JP21776892 A JP 21776892A JP H0668680 A JPH0668680 A JP H0668680A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイナミック回路に好適で、プリチャージさ
れたデータ線の電位変化を高速に検出することができる
センス回路を提供する。 【構成】 ビット線111の電位変化を検出して電流を
供給するPチャネルMOSFET102と、このPチャ
ネルMOSFET102の供給電流を基準電流として入
力し、かつ出力電流端子105aをビット線111に接
続したカレントミラー回路145とを有している。ビッ
ト線111の電位低下によってPチャネルMOSFET
102からカレントミラー回路145へ電流が流れ込む
と、カレントミラー回路145の出力電流がNチャネル
MOSFET105のドレインに流れ、ビット線111
が放電される。これにより、高速動作するセンス回路を
実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ダイナミック回路の
センス回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レジスタファイル,RAM,RO
MおよびPLAなど高速動作が必要な大規模回路の構成
としてダイナミック回路が用いられてきた。ダイナミッ
ク回路は、所定電位にプリチャージされるデータ線を有
しており、このデータ線の電位を検出するのにセンス回
路が用いられている。
【0003】従来のダイナミック回路として、レジスタ
ファイル用読み出し回路を図7を参照しながら説明す
る。図7は従来のダイナミック回路のセンス回路を説明
するための回路図である。図7において、701はレジ
スタファイル内のメモリセルであり、Nチャネル型のM
OSFET701a,701bおよびラッチ回路701
cからなる。また、702はPチャネルMOSFETか
らなるプリチャージ回路、703はセンス回路となるイ
ンバータ回路である。
【0004】このように構成された従来のダイナミック
回路では、プリチャージ回路702のプリチャージイネ
ーブル線712を制御することにより、ビット線711
の電位を高電位(以下“H”と略記する)にプリチャー
ジし、メモリセル701のワード線713を“H”とし
たときに、メモリセル701の内容に基づいてビット線
711の電位が決定される。
【0005】メモリセル701の内容が“H”のときに
はビット線711を放電させ、低電位(以下“L”と略
記する)とする。また、メモリセル701の内容が
“L”のときには放電の電流パスがないため、ビット線
711は“H”のままとなる。そして、インバータ回路
703によりビット線711の論理反転信号をセンス出
力線714に出力することでメモリセル701の内容が
出力されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された従来のダイナミック回路では、データの
読み出し時にメモリセル701内のMOSFET701
a,701bのみを用いて、ビット線711が放電され
ていた。通常、メモリセル面積の縮小を目的として、メ
モリセル701内にはゲート幅の小さなMOSFET7
01a,701bが用いられ、かつ、その2つが直列に
接続されているため、ビット線711の放電時間が長く
なる。特に、マイクロプロセッサ等の用途では、回路の
大規模化からビット線711等のデータ線長が長くな
り、かつ複数のセルが接続されて、データ線の負荷容量
や配線抵抗が大きくなるため、放電時間がますます長く
なっていた。
【0007】その結果、ワード線713を“H”レベル
としてからセンス出力線714の論理レベルが確定する
までの遅延時間が大きくなり、インバータ回路703に
よるセンス時間が長くなるという問題があった。この発
明の目的は上記問題点を解決するものであり、ダイナミ
ック回路に好適で、プリチャージされたデータ線の電位
変化を高速に検出することができるセンス回路を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のセンス回
路は、データ線の電位変化を検出して電流を供給する電
流供給手段と、この電流供給手段の供給電流を基準電流
として入力し、かつ出力電流端子をデータ線に接続した
カレントミラー回路とを備えたものである。請求項2記
載のセンス回路は、データ線の電位変化を検出して電流
を供給する電流供給手段と、この電流供給手段の供給電
流を基準電流として入力し、かつ出力電流端子をデータ
線に接続したカレントミラー回路と、ゲート入力線をデ
ータ線に接続したインバータ回路と、このインバータ回
路の出力線の電位に基づいて電流供給手段からカレント
ミラー回路への供給電流量を制御する供給電流量制御手
段とを備えたものである。
【0009】請求項3記載のセンス回路は、データ線の
電位変化を検出して電流を供給する電流供給手段と、こ
の電流供給手段の供給電流を基準電流として入力し、か
つ出力電流端子をデータ線に接続したカレントミラー回
路と、データ線の電位に基づいて電流供給手段からカレ
ントミラー回路への供給電流量を制御する供給電流量制
御手段とを備えたものである。
【0010】請求項4記載のセンス回路は、データ線の
電位変化を検出して電流を供給する電流供給手段と、こ
の電流供給手段の供給電流を基準電流として入力し、か
つ出力電流端子をデータ線に接続したカレントミラー回
路と、データ線をプリチャージするときに、カレントミ
ラー回路の基準電流の入力線の電位を接地線電位に設定
する電位設定手段とを備えたものである。
【0011】請求項5記載のセンス回路は、請求項1,
2,3または4記載のセンス回路において、カレントミ
ラー回路が、ドレインとゲートを基準電流の入力線に接
続し、ソースを接地線に接続した第1のMOSFET
と、ゲートを基準電流の入力線に接続し、ドレインをデ
ータ線に接続し、ソースを接地線に接続した第2のMO
SFETとからなることを特徴とする。
【0012】請求項6記載のセンス回路は、請求項5記
載のセンス回路において、第1のMOSFETと第2の
MOSFETがともにNチャネルMOSFETであるこ
とを特徴とする。請求項7記載のセンス回路は、請求項
5記載のセンス回路において、第1のMOSFETと第
2のMOSFETがともにPチャネルMOSFETであ
ることを特徴とする。
【0013】請求項8記載のセンス回路は、請求項1,
2,3または4記載のセンス回路において、カレントミ
ラー回路が、コレクタとベースを基準電流の入力線に接
続し、エミッタを接地線に接続した第1のNPN型トラ
ンジスタと、ベースを基準電流の入力線に接続し、コレ
クタをデータ線に接続し、エミッタを接地線に接続した
第2のNPN型トランジスタとからなることを特徴とす
る。
【0014】請求項9記載のセンス回路は、請求項1,
2,3,4,5,6,7または8記載のセンス回路にお
いて、電流供給手段が、ゲートをデータ線に接続し、ソ
ースを電源線に接続したPチャネルMOSFETからな
り、このPチャネルMOSFETのドレイン電流を電流
供給手段の供給電流とすることを特徴とする。
【0015】
【作用】この発明の構成によれば、電流供給手段によ
り、データ線の電位変化を電流供給手段の供給電流の有
無として検出し、この供給電流をカレントミラー回路の
基準電流とする。そして、この基準電流によりカレント
ミラー回路に流れる出力電流をデータ線の放電に使用す
ることにより、センス時間の短縮化が実現できる。
【0016】さらに、請求項2記載の構成によれば、供
給電流量制御手段により、インバータ回路の出力線の電
位に基づいて電流供給手段からカレントミラー回路への
供給電流量を制御することによって、インバータ回路の
出力線の電位確定後は、電流供給手段からカレントミラ
ー回路への電流供給路を遮断する。したがって、センス
回路に流れる直流電流を削減することができる。
【0017】また、請求項3記載の構成によれば、供給
電流量制御手段により、データ線の出力線の電位に基づ
いて電流供給手段からカレントミラー回路への供給電流
量を制御することによって、データ線の出力線の電位確
定後は、電流供給手段からカレントミラー回路への電流
供給路を遮断する。したがって、センス回路に流れる直
流電流を削減することができる。
【0018】さらに、請求項4記載の構成によれば、電
位設定手段により、データ線のプリチャージ時に、カレ
ントミラー回路の基準電流の入力線の電位を接地線電位
に設定することで、データ線のプリチャージ時にはカレ
ントミラー回路をビット線から切り放した状態にでき
る。したがって、データ線の電位安定およびプリチャー
ジ時間の短縮が実現できる。
【0019】また、請求項8記載の構成によれば、請求
項1,2,3または4記載の構成において、カレントミ
ラー回路を高い相互コンダクタンスを有し、かつ電流駆
動能力が高い第1のNPN型トランジスタと、第2のN
PN型トランジスタとで構成したため、電流供給手段の
供給電流の有無を検知してデータ線をより高速に放電さ
せることができる。
【0020】
【実施例】
〔第1の実施例〕図1はこの発明の第1の実施例のセン
ス回路を付加したダイナミック回路の要部構成を示す回
路図である。なお、図1にはレジスタファイル用読み出
し回路を示している。
【0021】図1において、101はレジスタファイル
内のメモリセル、102はPチャネルMOSFETから
なるプリチャージ回路であり、プリチャージイネーブル
線112を制御することによりビット線111の電位を
“H”にプリチャージするものである。103は電流供
給手段となるPチャネルMOSFETであり、ゲートに
接続したビット線111の電位VB が〔数1〕に示す値
となると、ドレイン電流を流し、これにより、ビット線
111の電位を検出するものである。
【0022】
【数1】VDD−Vtp≧VB 但し、VDDは電源電位、VtpはPチャネルMOSFET
103のしきい値電圧である。104,105はカレン
トミラー回路145を構成するNチャネルMOSFET
である。NチャネルMOSFET104は、ゲートとド
レインをPチャネルMOSFET103のドレインに接
続し、ソースを接地したものであり、また、Nチャネル
MOSFET105は、ゲートをPチャネルMOSFE
T103のドレインに接続し、ドレインをビット線11
1に接続し、ソースを接地したものである。なお、実施
例では、センス回路の出力負荷を駆動するため、インバ
ータ回路106を設け、このインバータ回路106の出
力線をセンス出力線114とした。
【0023】このようなインバータ回路106,Pチャ
ネルMOSFET103およびカレントミラー回路14
5からなるセンス回路の動作を、図2に示した動作タイ
ミング図を参照しながら説明する。図2において、図1
に示したセンス回路の各信号線に対応した電位波形に、
各信号線と同一符号を付してある。また、比較のために
図7に示した従来例の各信号線に対応した電位波形を破
線で示し、各信号線と同一符号を付してある。
【0024】先ず、ビット線111の電位VB が〔数
2〕に示した値である場合には、次のように動作する。
【0025】
【数2】VDD≧VB ≧VDD−Vtp 図2に示すように、ワード線113が“H”に変化する
と、メモリセル101の内容に基づいてビット線111
の電位が決定する。ここで、メモリセル101の内容が
“H”とすると、ビット線111の電位は“L”に引き
落とされ始める。なお、メモリセル101の内容が
“L”のときは、ビット線111の電位はプリチャージ
電位のままである。
【0026】次に、ビット線111の電位VB が〔数
3〕に示した値となった場合には、次のように動作す
る。
【0027】
【数3】VDD−Vtp≧VB ≧VSS 但し、VSSは接地線電位である。ビット線111の電位
B がVDD−Vtp以下になると、PチャネルMOSFE
T103がオン状態となり、ドレイン電流が流れる。こ
のドレイン電流はカレントミラー回路145に入力され
る基準電流となり、この基準電流により誘起される出力
電流がNチャネルMOSFET105のドレインに流れ
る。NチャネルMOSFET105のドレインである出
力電流端子105aは、ビット線111に接続している
ため、ビット線111はカレントミラー回路145の出
力電流によっても放電されることとなる。
【0028】このように動作することで、ワード線11
3が“H”となってから遅延時間T dn後に、ビット線1
11の電位VB がインバータ回路106の論理しきい値
電圧まで変化し、さらにインバータ回路106の遅延時
間Tiv後に、センス出力線114の電位が確定する。し
たがって、図1に示したセンス回路のセンス時間T
snは、遅延時間Tdnと遅延時間Tivとを加算した時間と
なる。
【0029】一方、図7に示した従来のセンス回路で
は、ビット線711の放電はメモリセル701内のMO
SFET701a,701bだけで行われるため、図2
の破線で示すように放電時間が長くなる。ワード線11
3が“H”となってから遅延時間tdp(遅延時間Tdn
り長い。)後に、ビット線111の電位がインバータ回
路106の論理しきい値電圧まで変化し、さらにインバ
ータ回路106の遅延時間tiv後にセンス出力線114
の電位が確定する。したがって、図7に示した従来のセ
ンス回路のセンス時間tspは、遅延時間tdpと遅延時間
ivとを加算した時間となり、図1に示したセンス回路
のセンス時間Tsnよりも長くなる。
【0030】このように第1の実施例によれば、ダイナ
ミック回路のビット線111をメモリセル101内のN
型のMOSFET101a,101bによる放電に加え
てカレントミラー回路145に流れる出力電流(Nチャ
ネルMOSFET105のドレイン電流)でも放電させ
るため、センス時間を短縮することができる。なお、第
1の実施例ではカレントミラー回路145を構成として
NチャネルMOSFET104,105を用いたが、P
チャネルMOSFETを用いても同様の効果を得ること
ができる。
【0031】〔第2の実施例〕図3はこの発明の第2の
実施例のセンス回路を付加したダイナミック回路の要部
構成を示す回路図である。なお、図1と同符号の部分は
同様の部分を示す。図3(a) および(b) において、30
1、302はセンス出力線114の電位に基づいて、電
流供給手段となるPチャネルMOSFET103からカ
レントミラー回路145への供給電流量を制御する、供
給電流量制御手段となるPチャネルMOSFETであ
る。
【0032】図3(a) に示すセンス回路では、Pチャネ
ルMOSFET301は、ゲートをセンス出力線114
に接続し、ソースをPチャネルMOSFET103のド
レインに接続し、ドレインを基準電流の入力線104a
に接続したものである。このように構成したセンス回路
は、ビット線111がプリチャージされてセンス出力線
114が“L”のとき、PチャネルMOSFET301
は導通可能状態となる。ビット線111の電位低下に伴
ってPチャネルMOSFET103,301からカレン
トミラー回路145へ基準電流が流れることにより、N
チャネルMOSFET105に誘起される出力電流とな
るドレイン電流によって、ビット線111はさらに放電
される。そして、センス出力線114が“H”になる
と、PチャネルMOSFET301がオフ状態となるた
め、PチャネルMOSFET103およびカレントミラ
ー回路145間に存在したDC電流パスがなくなり、セ
ンス回路にはDC電流が流れなくなる。
【0033】また、図3(b) に示すセンス回路では、P
チャネルMOSFET302は、ゲートをセンス出力線
114に接続し、ソースをカレントミラー回路145を
構成するNチャネルMOSトランジスタ104,105
のソースに接続し、ドレインを接地したものである。こ
のように構成したセンス回路は、ビット線111がプリ
チャージされてセンス出力線114が“L”のとき、P
チャネルMOSFET302は導通可能状態となる。図
3(a)と同様に、ビット線111の電位低下に伴って
カレントミラー回路145に出力電流が流れ、ビット線
111が放電される。そして、センス出力線114が
“H”になると、PチャネルMOSFET302がオフ
状態となるため、PチャネルMOSFET103および
カレントミラー回路145間に存在したDC電流パスが
なくなり、センス回路にはDC電流が流れなくなる。
【0034】このように第2の実施例によれば、センス
出力線114の電位確定後は、PチャネルMOSFET
301,302をオフ状態とすることで、電流供給手段
となるPチャネルMOSFET103からカレントミラ
ー回路145への電流供給路を遮断することによって、
センス回路に流れるDC電流を削減することができ、セ
ンス時間を短縮するとともに低消費電力のセンス回路を
実現することができる。
【0035】〔第3の実施例〕図4はこの発明の第3の
実施例のセンス回路を付加したダイナミック回路の要部
構成を示す回路図である。なお、図1と同符号の部分は
同様の部分を示す。図4(a) および(b) において、40
1、402はビット線111の電位に基づいて電流供給
手段となるPチャネルMOSFET103からカレント
ミラー回路145への供給電流量を制御する供給電流量
制御手段となるNチャネルMOSFETである。
【0036】図4(a) に示すセンス回路では、Nチャネ
ルMOSFET401は、ゲートをビット線111に接
続し、ドレインをPチャネルMOSFET103のドレ
インに接続し、ソースを基準電流の入力線104aに接
続したものである。このように構成したセンス回路は、
ビット線111がプリチャージされて“H”のときに、
NチャネルMOSFET401は導通可能状態となる。
ビット線111の電位低下に伴ってPチャネルMOSF
ET103およびNチャネルMOSFET104からカ
レントミラー回路145へ基準電流が流れることによ
り、NチャネルMOSFET105に誘起される出力電
流によって、ビット線111がさらに放電される。ビッ
ト線111が“L”になると、NチャネルMOSFET
401がオフ状態となるため、PチャネルMOSFET
103およびカレントミラー回路145間に存在したD
C電流パスがなくなり、センス回路にはDC電流が流れ
なくなる。
【0037】また、図4(b) に示すセンス回路では、N
チャネルMOSFET402は、ゲートをビット線11
1に接続し、ドレインをカレントミラー回路145を構
成するNチャネルMOSトランジスタ104,105の
ソースに接続し、ソースを接地したものである。このよ
うに構成したセンス回路では、ビット線111がプリチ
ャージされて“H”のときに、NチャネルMOSFET
401は導通可能状態となる。図4(a)と同様に、ビ
ット線111の電位低下に伴ってカレントミラー回路1
45に出力電流が流れ、ビット線111が放電される。
そして、読み出しによりビット線111が“L”になる
と、NチャネルMOSFET402がオフ状態となるた
め、PチャネルMOSFET103およびカレントミラ
ー回路145間に存在したDC電流パスがなくなり、セ
ンス回路にはDC電流が流れなくなる。
【0038】このように第3の実施例によれば、ビット
線111の電位確定後は、NチャネルMOSFET40
1,402をオフ状態とすることで、電流供給手段とな
るPチャネルMOSFET103からカレントミラー回
路145への電流供給路を遮断することによって、セン
ス回路に流れるDC電流を削減することができ、センス
時間を短縮するとともに低消費電力のセンス回路を実現
することができる。
【0039】〔第4の実施例〕図5はこの発明の第4の
実施例のセンス回路を付加したダイナミック回路の要部
構成を示す回路図である。なお、図1と同符号の部分は
同様の部分を示す。図5において、500は電位設定手
段であり、ビット線111のプリチャージ期間にカレン
トミラー回路145の基準電流の入力線104aの電位
を接地線電位に設定するためのNチャネルMOSFET
501と、プリチャージ回路102のプリチャージイネ
ーブル信号線112に入力するプリチャージ信号の論理
反転信号を生成するインバータ回路502とからなるも
のである。
【0040】このように構成したセンス回路は次の欠点
を解決するものである。基準電流の入力線104aの電
位はPチャネルMOSFET103と、NチャネルMO
SFET104との抵抗成分で分圧された電位になる。
従って、NチャネルMOSFET104のゲート幅を小
さくするとNチャネルMOSFET105のゲート電位
が高くなる。さらに、NチャネルMOSFET105の
ゲート幅を大きくすると、値の大きな出力電流、すなわ
ちNチャネルMOSFET105のドレイン電流が得ら
れるため、センス時間を短くすることができる。しか
し、ビット線111の放電が終了しても、NチャネルM
OSFET105のゲート電位はしきい値電圧を超えた
ままであり、NチャネルMOSFET105がオンし続
けて、ビット線111の電位を“L”に固定しようとす
る。従って、NチャネルMOSFET104のゲート幅
を小さくしすぎると、NチャネルMOSFET105の
駆動能力が大きくなり、プリチャージ時にビット線11
1の電位が“H”まで戻らない場合がある。さらに、プ
リチャージ回路102およびNチャネルMOSFET1
05間にDC電流パスができるため、ビット線111の
プリチャージに時間がかかるという欠点がある。
【0041】このような欠点を回避するため、Nチャネ
ルMOSFET501を設け、ビット線111のプリチ
ャージ時に、NチャネルMOSFET501をオン状態
とすることで、基準電流の入力線104aの電位、すな
わちNチャネルMOSFET104,105のゲート電
位を接地線電位まで下げる。これにより、NチャネルM
OSFET105がオフ状態となり、カレントミラー回
路145がビット線111から切り放された状態にな
る。従って、NチャネルMOSFET104のゲート幅
を小さくしても、ビット線111の電位安定とプリチャ
ージ時間の短縮とが図れる。
【0042】このように第4の実施例によれば、電位設
定手段500により、ビット線111のプリチャージ時
に、カレントミラー回路145の基準電流の入力線10
4aの電位を接地線電位に設定することで、ビット線1
11のプリチャージ時にはカレントミラー回路145を
ビット線111から切り放した状態にできる。したがっ
て、センス時間短縮のための回路定数の最適化が容易に
なり、かつビット線111の電位安定とプリチャージ時
間の短縮が可能である。
【0043】なお、この第4の実施例で示した電位設定
手段500は、図1,図3および図4に示したセンス回
路に用いても同様の効果が得られる。 〔第5の実施例〕図6は、この発明の第5の実施例のセ
ンス回路を付加したダイナミック回路の要部構成を示す
回路図である。なお、図6(a) は電流供給手段をPチャ
ネルMOSFET103で構成した例、図6(b) は電流
供給手段をPNP型バイポーラトランジスタ603で構
成した例、図6(c)は電流供給手段をPチャネルMOS
FET604およびNPN型バイポーラトランジスタ6
05で構成した例で、いずれの電流供給手段もビット線
111の電位低下を検出してカレントミラー回路146
に電流を供給するものである。また、図1と同符号の部
分は同様の部分を示す。
図6に示すよ
うに、第5の実施例では、カレントミラー回路146を
2つのNPN型のバイポーラトランジスタ601,60
2で構成してある。
【0044】バイポーラトランジスタ601,602は
高い相互コンダクタンスを有し、かつ電流駆動能力が高
いため、電流供給手段となるPチャネルMOSFET1
03,PNP型バイポーラトランジスタ603,Pチャ
ネルMOSFET604およびNPN型バイポーラトラ
ンジスタ605からの電流の有無を検知してビット線1
11を高速に放電させることができる。
【0045】このようなセンス回路は、BiCMOS回
路、ECL回路、ECL−CMOS回路などの高速セン
ス回路に適用できる。
【0046】
【発明の効果】この発明のセンス回路によれば、電流供
給手段により、データ線の電位変化を電流供給手段の供
給電流の有無として検出し、この供給電流をカレントミ
ラー回路の基準電流とする。そして、この基準電流によ
りカレントミラー回路に流れる出力電流をデータ線の放
電に使用することにより、センス時間の短縮化が実現で
きる。その結果、プリチャージされたデータ線の電位変
化を高速に検出することができるセンス回路を得ること
ができる。
【0047】さらに、請求項2記載のセンス回路によれ
ば、供給電流量制御手段により、インバータ回路の出力
線の電位に基づいて電流供給手段からカレントミラー回
路への供給電流量を制御することによって、インバータ
回路の出力線の電位確定後は、電流供給手段からカレン
トミラー回路への電流供給路を遮断する。したがって、
センス回路に流れる直流電流を削減することができる。
【0048】また、請求項3記載のセンス回路によれ
ば、供給電流量制御手段により、データ線の出力線の電
位に基づいて電流供給手段からカレントミラー回路への
供給電流量を制御することによって、データ線の出力線
の電位確定後は、電流供給手段からカレントミラー回路
への電流供給路を遮断する。したがって、センス回路に
流れる直流電流を削減することができる。
【0049】その結果、センス時間を短縮するとともに
低消費電力のセンス回路を実現することができる。さら
に、請求項4記載のセンス回路によれば、電位設定手段
により、データ線のプリチャージ時に、カレントミラー
回路の基準電流の入力線の電位を接地線電位に設定する
ことで、データ線のプリチャージ時には、カレントミラ
ー回路をビット線から切り放した状態にできる。したが
って、データ線の電位安定およびプリチャージ時間の短
縮が実現できる。
【0050】また、請求項8記載のセンス回路によれ
ば、請求項1,2,3または4記載のセンス回路におい
て、カレントミラー回路を高い相互コンダクタンスを有
し、かつ電流駆動能力が高い第1のNPN型トランジス
タと、第2のNPN型トランジスタとで構成すること
で、電流供給手段の供給電流の有無を検知してデータ線
をより高速に放電させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例のセンス回路を付加し
たダイナミック回路の要部構成を示す回路図である(請
求項1に対応)。
【図2】第1の実施例のセンス回路の動作を説明するた
めのタイミング図である。
【図3】この発明の第2の実施例のセンス回路を付加し
たダイナミック回路の要部構成を示す回路図である(請
求項2に対応)。
【図4】この発明の第3の実施例のセンス回路を付加し
たダイナミック回路の要部構成を示す回路図である(請
求項3に対応)。
【図5】この発明の第4の実施例のセンス回路を付加し
たダイナミック回路の要部構成を示す回路図である(請
求項4に対応)。
【図6】この発明の第5の実施例のセンス回路を付加し
たダイナミック回路の要部構成を示す回路図である(請
求項8に対応)。
【図7】従来のダイナミック回路のセンス回路を説明す
るための回路図である。
【符号の説明】
111 ビット線(データ線) 103 PチャネルMOSFET(電流供給手段) 105a 出力電流端子 145 カレントミラー回路 104 NチャネルMOSFET(第1のMOSFE
T) 104a 基準電流の入力線 105 NチャネルMOSFET(第2のMOSFE
T) 106 インバータ回路 114 センス出力線(出力線) 301 PチャネルMOSFET(供給電流量制御手
段) 302 PチャネルMOSFET(供給電流量制御手
段) 401 NチャネルMOSFET(供給電流量制御手
段) 402 NチャネルMOSFET(供給電流量制御手
段) 500 電位設定手段 146 カレントミラー回路 601a 基準電流の入力線 601 NPN型バイポーラトランジスタ(第1のN
PN型トランジスタ) 602 NPN型バイポーラトランジスタ(第2のN
PN型トランジスタ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 6741−5L G11C 11/34 353 A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定電位にプリチャージされたデータ線
    を有するダイナミック回路のセンス回路であって、 前記データ線の電位変化を検出して電流を供給する電流
    供給手段と、 この電流供給手段の供給電流を基準電流として入力し、
    かつ出力電流端子を前記データ線に接続したカレントミ
    ラー回路とを備えたセンス回路。
  2. 【請求項2】 所定電位にプリチャージされたデータ線
    を有するダイナミック回路のセンス回路であって、 前記データ線の電位変化を検出して電流を供給する電流
    供給手段と、 この電流供給手段の供給電流を基準電流として入力し、
    かつ出力電流端子を前記データ線に接続したカレントミ
    ラー回路と、 ゲート入力線を前記データ線に接続したインバータ回路
    と、 このインバータ回路の出力線の電位に基づいて前記電流
    供給手段から前記カレントミラー回路への供給電流量を
    制御する供給電流量制御手段とを備えたセンス回路。
  3. 【請求項3】 所定電位にプリチャージされたデータ線
    を有するダイナミック回路のセンス回路であって、 前記データ線の電位変化を検出して電流を供給する電流
    供給手段と、 この電流供給手段の供給電流を基準電流として入力し、
    かつ出力電流端子を前記データ線に接続したカレントミ
    ラー回路と、 前記データ線の電位に基づいて前記電流供給手段から前
    記カレントミラー回路への供給電流量を制御する供給電
    流量制御手段とを備えたセンス回路。
  4. 【請求項4】 所定電位にプリチャージされたデータ線
    を有するダイナミック回路のセンス回路であって、 前記データ線の電位変化を検出して電流を供給する電流
    供給手段と、 この電流供給手段の供給電流を基準電流として入力し、
    かつ出力電流端子を前記データ線に接続したカレントミ
    ラー回路と、 前記データ線をプリチャージするときに、前記カレント
    ミラー回路の基準電流の入力線の電位を接地線電位に設
    定する電位設定手段とを備えたセンス回路。
  5. 【請求項5】 カレントミラー回路が、ドレインとゲー
    トを基準電流の入力線に接続し、ソースを接地線に接続
    した第1のMOSFETと、 ゲートを前記基準電流の入力線に接続し、ドレインをデ
    ータ線に接続し、ソースを接地線に接続した第2のMO
    SFETとからなることを特徴とする請求項1,2,3
    または4記載のセンス回路。
  6. 【請求項6】 第1のMOSFETと第2のMOSFE
    TがともにNチャネルMOSFETであることを特徴と
    する請求項5記載のセンス回路。
  7. 【請求項7】 第1のMOSFETと第2のMOSFE
    TがともにPチャネルMOSFETであることを特徴と
    する請求項5記載のセンス回路。
  8. 【請求項8】 カレントミラー回路が、コレクタとベー
    スを基準電流の入力線に接続し、エミッタを接地線に接
    続した第1のNPN型トランジスタと、 ベースを前記基準電流の入力線に接続し、コレクタをデ
    ータ線に接続し、エミッタを接地線に接続した第2のN
    PN型トランジスタとからなることを特徴とする請求項
    1,2,3または4記載のセンス回路。
  9. 【請求項9】 電流供給手段が、ゲートをデータ線に接
    続し、ソースを電源線に接続したPチャネルMOSFE
    Tからなり、このPチャネルMOSFETのドレイン電
    流を前記電流供給手段の供給電流とすることを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載のセ
    ンス回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6285602B1 (en) 1998-01-05 2001-09-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor memory device provided with I/O clamp circuit

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