JPH0668637U - 調理用網 - Google Patents

調理用網

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JPH0668637U
JPH0668637U JP009076U JP907693U JPH0668637U JP H0668637 U JPH0668637 U JP H0668637U JP 009076 U JP009076 U JP 009076U JP 907693 U JP907693 U JP 907693U JP H0668637 U JPH0668637 U JP H0668637U
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正美 山岡
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山岡金属工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量化し、強度、耐久性、耐腐食性を上げ、
洗浄を楽にする。 【構成】 調理用網16を鋳造にてSCH13の耐熱鋼
鋳鋼品とする。SCH13は耐食耐熱性、高温強度に優
れ、高温での使用に耐えることができ、変形したり錆び
たりしない。網目18をなす異方向の骨19,20を同
一面上に一体形成し、異方向の両骨19,20の交差部
分に円み18aを形成し、異方向の骨19,20の交差
部分に調理物のかすや汚れが溜まるのを防ぐ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ロースター等の調理器に使用される調理用網に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、焼肉等を行う調理器(例えばロースター)では、調理物を載置させて焼 くために、図7,8のようなロストル1、あるいは図9に示すような焼網2が使 用されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のロストル1は、鋳鉄によって鋳造されたもので、一般的 に鋳鉄はもろくて衝撃に弱いため、強度を保つために厚みAを約4〜5mmと厚 くする必要があり、ロストル1に多くの開孔3を設けることが困難であった。そ のため、蓄熱によって調理物を焼くことになり予備加熱時間が必要で、しかも重 量が約2000gと重くて取り扱いが困難であった。
【0004】 そして、鋳鉄は錆びやすいので、使用後の保管は、洗浄後に防錆油をロストル 1全体に塗布して錆の防止を行うといった手間があった。
【0005】 また、従来の焼網2では、調理物を焼くときほとんど直火で焼くので、予備加 熱等の余分な時間を待たずに焼ける。そして、線径2φのステンレス鋼(SUS 304)製のワイヤーが使用されているので、錆びや腐食等に強く、重量も約3 00gと軽い。しかしながら、使用時には300℃以上の高温で繰り返し使用さ れるので、耐久性や強度は鋳鉄製のロストル1に比べはるかに劣っていた。
【0006】 そして、従来の焼網2は、互いに交差するワイヤーを編み込むだけなので、こ の交差するワイヤーを同一面上に形成できず、どうしても積重してしまう。そう すると、図10のように焼網2のワイヤーが重なった部分に必ず鋭角の凹みBが 発生し、この凹みBに調理物のかすや汚れが溜まりやすく、使用後の洗浄が困難 であった。凹みBでのかすや汚れの溜まりを防ごうとすれば、積重するワイヤー を一体的に形成して交差部分に円みを形成すればよいのであるが、そうしようと すれば、すべての交差部分を溶接しなければならなく、製造の手間や費用を考え ると現実的に不可能であった。
【0007】 また、使用後の洗浄に洗浄機等を使った場合、約200kg/cmの水圧に よって洗浄するので焼網2が変形するといった問題があった。
【0008】 本考案は、上記に鑑み、洗浄を容易にし、軽くて強度、耐久性、耐腐食性に優 れた調理用網の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案請求項1による課題解決手段は、図1の如く、上面17に調理物を載置 し、熱源を利用して調理物を焼くものであって、互いに異方向に配された複数の 骨19,20が交差されて網目18が形成された調理用網16において、前記異 方向の両骨19,20は、同一面上に一体形成され、前記異方向の両骨19,2 0の交差部分に円み18aが形成されたものである。
【0010】 本考案請求項2による課題解決手段は、請求項1記載の調理用網16は、耐熱 鋼鋳鋼品とされたものである。
【0011】 本考案請求項3による課題解決手段は、請求項1記載の調理用網16の上面1 7の一部に、網目の形成されない平面部21が形成されたものである。
【0012】 本考案請求項4による課題解決手段は、請求項1記載の網目18に沿って突起 22が一体形成されたものである。
【0013】
【作用】 上記請求項1による課題解決手段において、異方向の両骨19,20を同一面 上に一体形成し、異方向の両骨19,20の交差部分に円み18aを形成してい るので、従来例のように、焼網のワイヤーが重なった部分に鋭角の凹みが発生す るのを防止できる。したがって、異方向の両骨19,20の交差部分に調理物の かすや汚れが溜まるのを防止でき、洗浄が容易となる。特に、請求項4のように 、網目18に沿って突起22を一体形成しても、従来例の焼網のワイヤーが重な った部分のような形状にはならないので、調理物のかすや汚れが溜るのを防止で きる。
【0014】 請求項2では、調理用網16を耐熱鋼鋳鋼品としているので、従来のロストル 1よりも軽くなり、また、焼網2のように変形することなく強度を向上し得る。
【0015】 請求項3では、網目の形成されない平面部21に、文字、記号等を鋳出したり 、刻印することができ、または、平面部21を焼き板として用いれば、お好み焼 き等の調理用網では焼けない調理物をも焼ける。
【0016】
【実施例】
(第一実施例) 図1は本考案の第一実施例を示す調理用網の平面図、図2は第一実施例の調理 用網の断面図、図3は調理器の全体斜視図である。
【0017】 本実施例の焼肉等を行う調理器(ロースター)は、図3の如く、ロースター本 体11の上部に装着された天板12と、天板12に固設された飾り枠13と、飾 り枠13に配された調理部14と、調理部14の下方に設けられた調理物加熱用 の加熱部15とを備えている。
【0018】 前記調理部14には、調理物を載置し、加熱部15からの熱源を利用して調理 物を焼く調理用網16が配されている。
【0019】 前記調理用網16は、図1の如く、調理物を載置する上面17側が円弧状に湾 曲された耐熱鋼鋳鋼品(JIS記号:SCH13)であり、その直径は270m mとされている。
【0020】 該SCH13は、高温における各種環境で耐酸化性、耐高温腐食性または高温 強度を保持する合金鋼で、鋳型を用いた鋳造によって調理用網16が形成されて いる。そして、SCH13の化学成分を表1に、機械的性質を表2に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】 該調理用網16の上面のほぼ全体には、縦骨19および横骨20が互いに直交 されて網目18が形成されている。該網目18の大きさは、一辺が10mmの正 方形で、網目18を形成している縦骨19および横骨20の幅寸法はそれぞれ3 mmとされている。調理用網16の厚みCは、図2のように4mmとされ、重量 は約800gとされる。
【0024】 該異方向の両骨19,20は、同一面上に一体形成されている。また、該異方 向の両骨19,20の交差部分には、円み18aが形成されている。これらの構 成により、本実施例では、従来例のように焼網のワイヤーが重なった部分に鋭角 の凹みが発生するのを防止できる。したがって、異方向の両骨19,20の交差 部分に調理物のかすや汚れが溜まるのを防止でき、また、洗浄が容易となる。
【0025】 また、該調理用網16の上面中央には、文字、記号等を鋳出したり、刻印する ため、網目の形成されない平面部21が形成されている。
【0026】 これらの調理用網16の形状は、前述のような鋳型を用いた鋳造によって始め て実現可能となる。
【0027】 次に、上記調理用網の製造方法を説明する。本実施例の調理用網は、蝋等の模 型を用いて作る蝋型法により製造される。
【0028】 まず、模型を蝋等の可溶性物質で作り、この蝋型にジルコン砂や石英砂および エチルシリケート溶液でコーティングを施し、これに砂をふりかけ耐火物の層を 造る。さらにこれを耐火材中に数回埋没させ耐火物の厚いシェルようの型を造り 、次に炉の中に入れて加熱し、蝋を溶出、燃焼させて内部に空洞を作る。
【0029】 そして、空洞に溶解金属を注入して、その後鋳型から製品となった調理用網1 6を取り出す。
【0030】 次に、調理用網16の表面についている砂等をショットブラストにて取り除き 、調理用網16が完成する。
【0031】 このように、SCH13は一般的なSUS304に比べて、Ni、CrやCの 含有量が多いので、耐食耐熱性、高温強度に優れ、1100℃までの高温での使 用に耐えることができる。
【0032】 したがって、全面に網目18を形成しても、高温での繰り返し使用において、 従来の焼網2のように変形することがない。そして、焼網2に比べて耐久性がア ップするので、洗浄機を用いて洗浄しても焼網2のように変形しない。また、弱 アルカリ性の洗浄液に対しても腐食されることはない。
【0033】 また、従来のロストル1のように錆びないので、洗浄後の保管等において逐一 防錆油を塗布する手間が省ける。
【0034】 さらに、厚みを従来のロストル1の厚みより1mm〜2mm薄くすることがで きるので、従来のロストル1の重量よりも半分以下の約800gと軽くなり、取 り扱いが容易になる。
【0035】 (第二実施例) 図4は第二実施例を示す調理用網の断面図である。
【0036】 本実施例では、図4の如く、網目18に沿って突起22が一体形成されたもの である。その他、材質や製造方法等は上記第一実施例と同様である。
【0037】 このように、突起22を網目18に沿って一体形成しても、従来の焼網2の網 のワイヤーが重なった部分Bのような形状にはならないので、調理物のかすや汚 れが溜ることがない。
【0038】 したがって、使用後の洗浄を容易に行うことができ、洗浄機を用いても調理用 網16が変形したりすることがない。
【0039】 なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、本考案の範囲内で上 記実施例に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。
【0040】 例えば、第一実施例では、平面部21を、文字、記号等の鋳出、刻印用の中央 部領域にのみ形成していたが、図5,6の如く、平面部21を調理用焼き板とし て使用可能な程度に大面積に設定すれば、お好み焼き等の調理用網だけでは焼け ない調理物をも同時に焼ける。
【0041】 また、第一実施例では、網目18を正方形としていたが、これに限らず、円形 、六角形や八角形等様々な形状にしても良い。
【0042】 さらに、第一実施例では、図3のような調理器を使用したが、調理用網16を 円弧状に湾曲させず、フラットな形状にして、熱源として電磁誘導による加熱調 理器を使用しても良い。
【0043】
【考案の効果】
以上の説明から明らかな通り、本考案請求項1によると、網目を形成する異方 向の両骨を同一面上に一体形成し、異方向の両骨の交差部分に円みを形成してい るので、従来例のように、焼網のワイヤーが重なった部分に鋭角の凹みが発生す るのを防止できる。特に、請求項4のように突起を網目に沿って一体形成しても 、従来の焼網のワイヤーが重なった部分のような形状にはならない。したがって 、異方向の両骨の交差部分に調理物のかすや汚れが溜まるのを防止でき、また、 洗浄が容易となる。
【0044】 請求項2によると、調理用網を耐熱鋼鋳鋼品としているので、ロストルに使用 されるような鋳鉄に比べて耐熱性、高温強度に優れ、高温での使用に耐えること ができる。したがって、網目を形成しても、高温での繰り返し使用において、従 来の焼網のように変形することがない。そして、焼網に比べて耐久性がアップす るので、洗浄機を用いて洗浄しても焼網のように変形しない。また、洗浄液に対 しても腐食されることはない。
【0045】 そして、従来のロストルのように錆びないので、防錆油を塗布する手間が省け る。また、厚みを従来のロストルの厚みより薄くすることが可能となり、重量も 従来のロストルよりも半分以下になるので、取り扱いが容易になる。
【0046】 このように、ロストル、焼網における欠点を解消し、しかも焼具合においてう ま味に関する両者の利点を兼ね備えた調理用網を提供できる。
【0047】 請求項3によると、網目の形成されない平面部に、文字、記号等を鋳出したり 、刻印することができる。また、平面部を焼き板として用いれば、お好み焼き等 の調理用網では焼けない調理物をも焼けるといった優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す調理用網の平面図
【図2】第一実施例の調理用網の断面図
【図3】調理器の全体斜視図
【図4】第二実施例を示す調理用網の断面図
【図5】他の実施例を示す調理用網の平面図
【図6】他の実施例を示す調理用網の平面図
【図7】従来のロストルを示す平面図
【図8】同じくその断面図
【図9】従来の焼網を示す平面図
【図10】焼網のワイヤーが重なった部分を示す拡大断
面図
【符号の説明】
16 調理用網 17 上面 18 網目 18a 円み 22 突起

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に調理物を載置し、熱源を利用して
    調理物を焼くものであって、互いに異方向に配された複
    数の骨が交差されて網目が形成された調理用網におい
    て、前記異方向の両骨は、同一面上に一体形成され、前
    記異方向の両骨の交差部分に円みが形成されたことを特
    徴とする調理用網。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の調理用網は、耐熱鋼鋳鋼
    品とされたことを特徴とする調理用網。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の調理用網の上面の一部
    に、網目の形成されない平面部が形成されたことを特徴
    とする調理用網。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の網目に沿って突起が一体
    形成されたことを特徴とする調理用網。
JP1993009076U 1993-03-05 1993-03-05 調理用網 Expired - Lifetime JPH088739Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS646747U (ja) * 1987-07-02 1989-01-13
JPH0229627B2 (ja) * 1982-11-12 1990-07-02 Daido Steel Co Ltd

Patent Citations (2)

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