JP3327436B2 - 鋳造製熱処理用治具 - Google Patents
鋳造製熱処理用治具Info
- Publication number
- JP3327436B2 JP3327436B2 JP31945394A JP31945394A JP3327436B2 JP 3327436 B2 JP3327436 B2 JP 3327436B2 JP 31945394 A JP31945394 A JP 31945394A JP 31945394 A JP31945394 A JP 31945394A JP 3327436 B2 JP3327436 B2 JP 3327436B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat treatment
- jig
- wall portion
- casting
- holes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数個の透孔が設けら
れている底壁部と側壁部とから略箱形に形成され、その
内部に被熱処理品が収納され、そして熱処理用の加熱炉
に入れられるようになっている熱処理用治具に関するも
のである。
れている底壁部と側壁部とから略箱形に形成され、その
内部に被熱処理品が収納され、そして熱処理用の加熱炉
に入れられるようになっている熱処理用治具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】複数個の被熱処理品が収納あるいは載置
されるようになっている熱処理用治具は、従来から色々
提案されている。例えば複数段に重ねる枠構造に改良が
施された熱処理用治具は、実開昭60ー71657号に
より、また被熱処理品であるワークの保持に工夫された
熱処理用治具は実開昭63ー13985号等により提案
されている。ところで、ワークの中にはピン、ワッシ
ャ、ボルトのように径が小さいもの、あるいは短い小物
があるが、前述の公報に記載されているような枠構造に
改良が施された熱処理用治具、特殊な形状のワークを保
持するように改良された熱処理用治具等では、小物のワ
ークは処理できない。
されるようになっている熱処理用治具は、従来から色々
提案されている。例えば複数段に重ねる枠構造に改良が
施された熱処理用治具は、実開昭60ー71657号に
より、また被熱処理品であるワークの保持に工夫された
熱処理用治具は実開昭63ー13985号等により提案
されている。ところで、ワークの中にはピン、ワッシ
ャ、ボルトのように径が小さいもの、あるいは短い小物
があるが、前述の公報に記載されているような枠構造に
改良が施された熱処理用治具、特殊な形状のワークを保
持するように改良された熱処理用治具等では、小物のワ
ークは処理できない。
【0003】そこで、小物の熱処理には不銹鋼製の枠に
不銹鋼製の金網を取り付けた治具が使用されていた。し
かしながら、不銹鋼は熱間強度が低いために寿命が短い
欠点がある。そこで、図3に示されているように枠を鋳
造により形成した熱処理用治具が使用されている。すな
わちこの小物用の熱処理用治具は、複数本のリブ50、
50、…51、51、…から箱状に形成されている鋳造
製の枠本体52と、ワークが落ちない目の大きさの不銹
鋼製の金網53とから構成されている。そして金網は、
不銹鋼製の針金により枠本体52のリブ50、50、…
51、51、…に固定されるか、あるいはスポット溶接
により固着されている。また、図には示されていない
が、枠本体が不銹鋼棒鋼から形成され、この枠本体内に
不銹鋼製の金網を、同様に溶接等で固着した熱処理用治
具も使用されている。いずれにしても、従来の小物用の
熱処理用治具は、枠本体と不銹鋼製の金網とから溶接等
の接合手段を使用して製作されている。
不銹鋼製の金網を取り付けた治具が使用されていた。し
かしながら、不銹鋼は熱間強度が低いために寿命が短い
欠点がある。そこで、図3に示されているように枠を鋳
造により形成した熱処理用治具が使用されている。すな
わちこの小物用の熱処理用治具は、複数本のリブ50、
50、…51、51、…から箱状に形成されている鋳造
製の枠本体52と、ワークが落ちない目の大きさの不銹
鋼製の金網53とから構成されている。そして金網は、
不銹鋼製の針金により枠本体52のリブ50、50、…
51、51、…に固定されるか、あるいはスポット溶接
により固着されている。また、図には示されていない
が、枠本体が不銹鋼棒鋼から形成され、この枠本体内に
不銹鋼製の金網を、同様に溶接等で固着した熱処理用治
具も使用されている。いずれにしても、従来の小物用の
熱処理用治具は、枠本体と不銹鋼製の金網とから溶接等
の接合手段を使用して製作されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】鋳造製の枠本体と、不
銹鋼製の金網とから構成されている熱処理用治具による
と、金網の目は比較的容易に任意の大きさに形成するこ
とができるので、ピンのような小物も熱処理することは
できる。しかしながら、色々改良すべき問題点もある。
例えば、枠本体と金網は別工程で製造しなければならな
いので、コスト高になる欠点がある。さらには、不銹鋼
製の金網を鋳造製の枠本体に不銹鋼製の針金により固定
するには手間が掛かりコストを引き上げる。また、スポ
ット溶接によって固定するにしても手間が掛かることに
変わりはない。
銹鋼製の金網とから構成されている熱処理用治具による
と、金網の目は比較的容易に任意の大きさに形成するこ
とができるので、ピンのような小物も熱処理することは
できる。しかしながら、色々改良すべき問題点もある。
例えば、枠本体と金網は別工程で製造しなければならな
いので、コスト高になる欠点がある。さらには、不銹鋼
製の金網を鋳造製の枠本体に不銹鋼製の針金により固定
するには手間が掛かりコストを引き上げる。また、スポ
ット溶接によって固定するにしても手間が掛かることに
変わりはない。
【0005】上記のように、鋳造製の枠本体と不銹鋼製
の金網とから構成されている従来の熱処理用治具には、
製作上の欠点があるが、使用する上にも問題がある。例
えば熱処理温度が1100°C以下であっても不銹鋼は
熱膨張率が大きく、熱間強度が低いために不銹鋼製の金
網の方が変形する。また、変形に加えて、耐酸化性、耐
浸炭性が劣るために早期に破損する。金網が破損する
と、破損した箇所からワークが落下することがあり、ま
た破損した金網がワークに混入しロッド不良を招くこと
もある。このように不銹鋼製の金網の方が早期に破損す
るので、鋳造製の枠本体の寿命の間に、不銹鋼製の金網
を2〜5回交換しているのが実状である。また、不銹鋼
製の金網は熱処理炉内で変形し易いが、変形すると、ワ
ークが金網で均一に支持されていても、支持点が変化し
ワークに歪等の悪影響を与える。このような欠点は、枠
本体が不銹鋼棒鋼と不銹鋼の金網とから形成されている
熱処理用治具についてもいえる。
の金網とから構成されている従来の熱処理用治具には、
製作上の欠点があるが、使用する上にも問題がある。例
えば熱処理温度が1100°C以下であっても不銹鋼は
熱膨張率が大きく、熱間強度が低いために不銹鋼製の金
網の方が変形する。また、変形に加えて、耐酸化性、耐
浸炭性が劣るために早期に破損する。金網が破損する
と、破損した箇所からワークが落下することがあり、ま
た破損した金網がワークに混入しロッド不良を招くこと
もある。このように不銹鋼製の金網の方が早期に破損す
るので、鋳造製の枠本体の寿命の間に、不銹鋼製の金網
を2〜5回交換しているのが実状である。また、不銹鋼
製の金網は熱処理炉内で変形し易いが、変形すると、ワ
ークが金網で均一に支持されていても、支持点が変化し
ワークに歪等の悪影響を与える。このような欠点は、枠
本体が不銹鋼棒鋼と不銹鋼の金網とから形成されている
熱処理用治具についてもいえる。
【0006】本発明は、上記したような従来の問題点あ
るいは欠点を解決しようとするもので、具体的には、ピ
ンのような小物が熱処理できるにも拘らず、変形等が起
きにくく、強度が大きく、しかも軽量な熱処理用治具を
安価に提供することを目的としている。また、他の発明
は、上記目的に加えて、複数段に重ねて使用するのに便
利な熱処理用治具を提供することを目的とし、さらに他
の発明は均一な熱処理ができる熱処理用治具を、そして
他の発明は、比較的大きな熱処理用治具を安価に提供す
ることを目的としている。
るいは欠点を解決しようとするもので、具体的には、ピ
ンのような小物が熱処理できるにも拘らず、変形等が起
きにくく、強度が大きく、しかも軽量な熱処理用治具を
安価に提供することを目的としている。また、他の発明
は、上記目的に加えて、複数段に重ねて使用するのに便
利な熱処理用治具を提供することを目的とし、さらに他
の発明は均一な熱処理ができる熱処理用治具を、そして
他の発明は、比較的大きな熱処理用治具を安価に提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明は、複数個の透孔
が設けられている底壁部と側壁部とから略箱形に形成さ
れ、その内部に被熱処理品が収納され、そして熱処理用
の加熱炉に入れられるようになっている鋳造製の熱処理
用治具であって、前記底壁部と側壁部は、棒状の第1の
要素と、前記第1の要素の適当本数毎に配置されている
同様な棒状の、前記第1の要素よりも大径の第2の要素
とから金網状の多数の多角形の透孔を有するように同じ
材料により鋳造成形されていると共に、前記透孔の少な
くとも1辺は15mm以下に選定されている。請求項2
に記載の発明は、複数個の透孔が設けられている底壁部
と側壁部とから略箱形に形成され、その内部に被熱処理
品が収納され、そして熱処理用の加熱炉に入れられるよ
うになっている鋳造製の熱処理用治具であって、前記底
壁部と側壁部は、棒状の第1の要素と、同様な棒状の第
2の要素とから金網状の多数の多角形の透孔を有するよ
うに同じ材料により鋳造成形され、前記底壁部の第1の
要素には上方へ立ち上がった支柱が設けられていると共
に、前記透孔の少なくとも1辺は15mm以下に選定さ
れ、請求項3に記載の発明は、複数個の透孔が設けられ
ている底壁部と側壁部とから略箱形に形成され、その内
部に被熱処理品が収納され、そして熱処理用の加熱炉に
入れられるようになっている鋳造製の熱処理用治具であ
って、前記底壁部と側壁部は、棒状の第1の要素と、前
記第1要素の適当本数毎に配置されている同様な棒状
の、前記第1の要素よりも大径の第2の要素とから金網
状の多数の多角形の透孔を有するように同じ材料により
鋳造成形され、前記底壁部の第1の要素には上方へ立ち
上がった支柱が設けられていると共に、前記透孔の少な
くとも1辺は15mm以下に選定され、そして請求項4
に記載の発明は、複数個の透孔が設けられている底壁部
と側壁部とから略箱形に形成され、その内部に被熱処理
品が収納され、そして熱処理用の加熱炉に入れられるよ
うになっている鋳造製の熱処理用治具であって、前記底
壁部と側壁部は、棒状の第1の要素と、前記第1の要素
の適当本数毎に配置されている同様な棒状の、前記第1
の要素よりも大径の第2の要素とから金網状の多数の多
角形の透孔を有するように同じ材料により鋳造成形さ
れ、前記底壁部の第1の要素には上方へ立ち上がった支
柱が、そして前記側壁部の角部の上方には位置合わせ部
材がそれぞれ設けられていると共に、前記透孔の少なく
とも1辺は15mm以下に選定されている。
成するために、請求項1に記載の発明は、複数個の透孔
が設けられている底壁部と側壁部とから略箱形に形成さ
れ、その内部に被熱処理品が収納され、そして熱処理用
の加熱炉に入れられるようになっている鋳造製の熱処理
用治具であって、前記底壁部と側壁部は、棒状の第1の
要素と、前記第1の要素の適当本数毎に配置されている
同様な棒状の、前記第1の要素よりも大径の第2の要素
とから金網状の多数の多角形の透孔を有するように同じ
材料により鋳造成形されていると共に、前記透孔の少な
くとも1辺は15mm以下に選定されている。請求項2
に記載の発明は、複数個の透孔が設けられている底壁部
と側壁部とから略箱形に形成され、その内部に被熱処理
品が収納され、そして熱処理用の加熱炉に入れられるよ
うになっている鋳造製の熱処理用治具であって、前記底
壁部と側壁部は、棒状の第1の要素と、同様な棒状の第
2の要素とから金網状の多数の多角形の透孔を有するよ
うに同じ材料により鋳造成形され、前記底壁部の第1の
要素には上方へ立ち上がった支柱が設けられていると共
に、前記透孔の少なくとも1辺は15mm以下に選定さ
れ、請求項3に記載の発明は、複数個の透孔が設けられ
ている底壁部と側壁部とから略箱形に形成され、その内
部に被熱処理品が収納され、そして熱処理用の加熱炉に
入れられるようになっている鋳造製の熱処理用治具であ
って、前記底壁部と側壁部は、棒状の第1の要素と、前
記第1要素の適当本数毎に配置されている同様な棒状
の、前記第1の要素よりも大径の第2の要素とから金網
状の多数の多角形の透孔を有するように同じ材料により
鋳造成形され、前記底壁部の第1の要素には上方へ立ち
上がった支柱が設けられていると共に、前記透孔の少な
くとも1辺は15mm以下に選定され、そして請求項4
に記載の発明は、複数個の透孔が設けられている底壁部
と側壁部とから略箱形に形成され、その内部に被熱処理
品が収納され、そして熱処理用の加熱炉に入れられるよ
うになっている鋳造製の熱処理用治具であって、前記底
壁部と側壁部は、棒状の第1の要素と、前記第1の要素
の適当本数毎に配置されている同様な棒状の、前記第1
の要素よりも大径の第2の要素とから金網状の多数の多
角形の透孔を有するように同じ材料により鋳造成形さ
れ、前記底壁部の第1の要素には上方へ立ち上がった支
柱が、そして前記側壁部の角部の上方には位置合わせ部
材がそれぞれ設けられていると共に、前記透孔の少なく
とも1辺は15mm以下に選定されている。
【0008】
【作用】熱処理用治具の内部に被熱処理品を入れる。そ
うすると、被熱処理品は比較的小径の第1要素と、比較
的大径の第2要素とで支持される。そして、熱処理用の
加熱炉に入れて所定温度に加熱する。底壁部と側壁部に
は、第1、2の要素により多数の透孔が成形されている
ので、窒化、浸炭等の炉内雰囲気はこれらの透孔を通っ
て直接被熱処理品を加熱処理する。これにより、被熱処
理品は万遍なく加熱されて従来周知のように熱処理され
る。底壁部に支柱が設けられている発明、あるいは側壁
部の角部の上方に位置合わせ部材が設けられている発明
も同様に作用する。すなわち、被熱処理品の数が多く、
比較的重量があるときは、被熱処理品を入れた熱処理用
治具を複数段に重ねて加熱炉に入れて、同様に熱処理す
る。
うすると、被熱処理品は比較的小径の第1要素と、比較
的大径の第2要素とで支持される。そして、熱処理用の
加熱炉に入れて所定温度に加熱する。底壁部と側壁部に
は、第1、2の要素により多数の透孔が成形されている
ので、窒化、浸炭等の炉内雰囲気はこれらの透孔を通っ
て直接被熱処理品を加熱処理する。これにより、被熱処
理品は万遍なく加熱されて従来周知のように熱処理され
る。底壁部に支柱が設けられている発明、あるいは側壁
部の角部の上方に位置合わせ部材が設けられている発明
も同様に作用する。すなわち、被熱処理品の数が多く、
比較的重量があるときは、被熱処理品を入れた熱処理用
治具を複数段に重ねて加熱炉に入れて、同様に熱処理す
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。初めに、
本実施例に係わる熱処理用治具Gの形状、構造について
説明し、次いで製造方法について説明する。熱処理用治
具Gは、図1の(イ)に示されているように、略方形を
した底壁部1と、比較的浅い4個の側壁部10、10、
11、11とから箱状に構成されている。底壁部1は、
図1の(ロ)にもその一部が断面で示されているよう
に、複数本の棒状の第1、2の要素2、2、…3、3、
…から略方形をした多数の透孔4、4、…を有するよう
に網目状に形成されている。第1の要素2、2、…の径
dは、本実施例では5mmで比較的小さく、第2の要素
3、3、…の径Dは、補強リブを兼ねて第1の要素2、
2、…より僅かに大きく6mmに選定されている。そし
て、第2の要素3、3、…は、2本の第1の要素2、
2、…に対して1本の割合で配置されている。このよう
な大きさに選定されている第1、2の要素2、2、…、
3、3、…の間隔Lは、16mm程度に選定されてい
る。したがって、透孔4、4、…の1辺は、11mmに
なっている。また、図1の(ロ)に示されているよう
に、これらの要素2、2、…、3、3、…の断面形状
は、上側すなわち治具Gの内側は、図に示されている実
施例では円弧状に形成されている。したがって、熱処理
されるワークは線接触して支持されることになる。
本実施例に係わる熱処理用治具Gの形状、構造について
説明し、次いで製造方法について説明する。熱処理用治
具Gは、図1の(イ)に示されているように、略方形を
した底壁部1と、比較的浅い4個の側壁部10、10、
11、11とから箱状に構成されている。底壁部1は、
図1の(ロ)にもその一部が断面で示されているよう
に、複数本の棒状の第1、2の要素2、2、…3、3、
…から略方形をした多数の透孔4、4、…を有するよう
に網目状に形成されている。第1の要素2、2、…の径
dは、本実施例では5mmで比較的小さく、第2の要素
3、3、…の径Dは、補強リブを兼ねて第1の要素2、
2、…より僅かに大きく6mmに選定されている。そし
て、第2の要素3、3、…は、2本の第1の要素2、
2、…に対して1本の割合で配置されている。このよう
な大きさに選定されている第1、2の要素2、2、…、
3、3、…の間隔Lは、16mm程度に選定されてい
る。したがって、透孔4、4、…の1辺は、11mmに
なっている。また、図1の(ロ)に示されているよう
に、これらの要素2、2、…、3、3、…の断面形状
は、上側すなわち治具Gの内側は、図に示されている実
施例では円弧状に形成されている。したがって、熱処理
されるワークは線接触して支持されることになる。
【0010】4個の側壁部10、10、11、11は、
同じ形状に構成されているので、以下、主として図2の
(イ)を参照しながら1個の側壁部10について説明す
る。側壁部10も、縦方向に16mmの間隔をおいて配
置されている複数本の縦方向の第1、2の要素12、1
2、…、13、13と、横方向に同様に同じ間隔に配置
されている複数本の横方向の要素14、14、…とから
多数の透孔15、15、…を有するように金網状に形成
されている。しかしながら、これらの要素12〜14の
形状は、底壁部1を構成している第1、2の要素2、
2、…、3、3、…の形状とは異なり、断面は略方形に
形成されている。
同じ形状に構成されているので、以下、主として図2の
(イ)を参照しながら1個の側壁部10について説明す
る。側壁部10も、縦方向に16mmの間隔をおいて配
置されている複数本の縦方向の第1、2の要素12、1
2、…、13、13と、横方向に同様に同じ間隔に配置
されている複数本の横方向の要素14、14、…とから
多数の透孔15、15、…を有するように金網状に形成
されている。しかしながら、これらの要素12〜14の
形状は、底壁部1を構成している第1、2の要素2、
2、…、3、3、…の形状とは異なり、断面は略方形に
形成されている。
【0011】縦方向の第1の要素12、12、…は比較
的小さく、その幅hは6mmで、厚さは4mmになって
いる。これに対し、縦方向の第2の要素13、13、…
は、補強リブの作用も奏し、上端の幅hは8mmに、そ
して下端部における幅Hは9mmに選定されている。そ
して厚さは7mmになっている。なお、第2の要素1
3、13、…は、底壁部1と同様に第1の要素12、1
2、…の所定本数毎に配置されている。このように、縦
方向の第1、2の要素12、12、…13、13、…の
厚さは異なるので、縦方向の第2の要素13、13、…
は、厚さが厚い分だけ治具Gの内側に突き出ている。し
たがって、厚さは異なるが、外表面は同一面になってい
る。
的小さく、その幅hは6mmで、厚さは4mmになって
いる。これに対し、縦方向の第2の要素13、13、…
は、補強リブの作用も奏し、上端の幅hは8mmに、そ
して下端部における幅Hは9mmに選定されている。そ
して厚さは7mmになっている。なお、第2の要素1
3、13、…は、底壁部1と同様に第1の要素12、1
2、…の所定本数毎に配置されている。このように、縦
方向の第1、2の要素12、12、…13、13、…の
厚さは異なるので、縦方向の第2の要素13、13、…
は、厚さが厚い分だけ治具Gの内側に突き出ている。し
たがって、厚さは異なるが、外表面は同一面になってい
る。
【0012】横方向の要素14、14、…の厚さは4m
mに、そして幅Wは5mmに選定されている。しかしな
がら、上下端部に位置する横方向の要素14、14の幅
は広く6mmになっている。
mに、そして幅Wは5mmに選定されている。しかしな
がら、上下端部に位置する横方向の要素14、14の幅
は広く6mmになっている。
【0013】上記のように構成されている側壁部10〜
11の4角には、図1の(イ)に示されているように、
比較的広幅の強度部材20、20、…が側壁部10〜1
1を直角に接続するような形で一体的に成形されてい
る。そして強度部材20、20、…の上方に、横方向の
要素14、14…より外方に出た半円弧状の位置合わせ
部材21、21、…が強度部材20、20、…と一体的
に成形されている。これらの位置合わせ部材21、2
1、…により、治具Gはワークを入れて複数段に重ね合
わせることができる。
11の4角には、図1の(イ)に示されているように、
比較的広幅の強度部材20、20、…が側壁部10〜1
1を直角に接続するような形で一体的に成形されてい
る。そして強度部材20、20、…の上方に、横方向の
要素14、14…より外方に出た半円弧状の位置合わせ
部材21、21、…が強度部材20、20、…と一体的
に成形されている。これらの位置合わせ部材21、2
1、…により、治具Gはワークを入れて複数段に重ね合
わせることができる。
【0014】底壁部1の略中央部には、本実施例では4
本の支柱30、30、…が一体的に成形されている。こ
れらの支柱30、30、…は、図2の(ロ)、(ハ)に
示されているように、隣合った2本の第1の要素2、2
と、これらの要素2、2を結合している1本の第1の要
素2とに一体的に成形され、そこから立ち上がってい
る。したがって、こららの支柱30、30、…は、平面
に見るとH型鋼の形状をしている。なお、こららの支柱
30、30、…の根元における幅Yは20mmになって
いるが、上方の幅yは15mmと狭くなっている。そし
て高さTは、側壁部10〜11と同じ高さの75mmに
なっている。
本の支柱30、30、…が一体的に成形されている。こ
れらの支柱30、30、…は、図2の(ロ)、(ハ)に
示されているように、隣合った2本の第1の要素2、2
と、これらの要素2、2を結合している1本の第1の要
素2とに一体的に成形され、そこから立ち上がってい
る。したがって、こららの支柱30、30、…は、平面
に見るとH型鋼の形状をしている。なお、こららの支柱
30、30、…の根元における幅Yは20mmになって
いるが、上方の幅yは15mmと狭くなっている。そし
て高さTは、側壁部10〜11と同じ高さの75mmに
なっている。
【0015】本実施例に係わる鋳造製熱処理用治具G
も、多数の透孔4、4、…の1辺が11mm程度になっ
ているので、従来の金網製の治具と同様にしてピン等の
小物のワークを熱処理できることは明らかである。
も、多数の透孔4、4、…の1辺が11mm程度になっ
ているので、従来の金網製の治具と同様にしてピン等の
小物のワークを熱処理できることは明らかである。
【0016】ところで、本実施例によると、底壁部1は
410×560mmに選定されているので、底壁部1に
は約1000個、したがって1平方メートル当たり約4
000個の透孔4、4、…が形成され、しかも透孔4、
4、…の1辺が11mm程度と小さく、接点の数が多い
ため、大きな透孔の熱処理用治具に比較して、剛性が大
きくなっている。また、本実施例によると、強度部材2
0、20、…が設けられているので、鋳造製熱処理用治
具Gの強度あるいは剛性は向上しているが、これらの強
度部材20、20、…は、治具Gの4角部に、しかも縦
方向に成形されているので、加熱するときにワークに悪
影響を与えることなく、均一な熱処理ができる。さらに
は、本実施例によると、4本の支柱30、30、…が設
けられているで、大きな重量のワークを入れ、そして重
ねて熱処理炉に入れることができる。このとき、これら
の支柱30、30、…は、第1の要素2、2、2と一体
的にその上方に成形されているので、透孔4、4、…が
支柱30、30、…により塞がれるようなことはない。
したがって、支柱30、30、…が設けれているが、熱
処理するときにワークに悪影響を及ぼすようなことはな
い。
410×560mmに選定されているので、底壁部1に
は約1000個、したがって1平方メートル当たり約4
000個の透孔4、4、…が形成され、しかも透孔4、
4、…の1辺が11mm程度と小さく、接点の数が多い
ため、大きな透孔の熱処理用治具に比較して、剛性が大
きくなっている。また、本実施例によると、強度部材2
0、20、…が設けられているので、鋳造製熱処理用治
具Gの強度あるいは剛性は向上しているが、これらの強
度部材20、20、…は、治具Gの4角部に、しかも縦
方向に成形されているので、加熱するときにワークに悪
影響を与えることなく、均一な熱処理ができる。さらに
は、本実施例によると、4本の支柱30、30、…が設
けられているで、大きな重量のワークを入れ、そして重
ねて熱処理炉に入れることができる。このとき、これら
の支柱30、30、…は、第1の要素2、2、2と一体
的にその上方に成形されているので、透孔4、4、…が
支柱30、30、…により塞がれるようなことはない。
したがって、支柱30、30、…が設けれているが、熱
処理するときにワークに悪影響を及ぼすようなことはな
い。
【0017】本発明は、上記実施例に限定されることな
く、色々な形で実施できる。例えば透孔4、4、…は、
本実施例では方形に成形されているが、方形に限定され
ることなく、長方形、6角形等の多角形に成形しても同
様に実施できることは明らかである。また透孔4、4、
…の1辺は、ワークの大きさによっては15mmでも実
施できる。このときは第1、2の要素2、2、…3、
3、…の径、あるいは透孔4、4、…の数、または両方
の数を適宜決める。例えば透孔4、4、…の数を1平方
メートル当たり約3000個程度にすると、第1、2の
要素2、2、…3、3、…の径はそのままでよい。この
大きさで実施しても、従来の熱処理用治具に比較して、
剛性の大きい鋳造製熱処理用治具を得ることができる。
さらには、本実施例では支柱30、30、…は、4本成
形されているが、熱処理用治具Gの大きさにより1本で
も良いし、なくても良い。また位置合わせ部材は、4角
部に強度部材20、20、…と一体的に成形されている
が、治具Gの底壁部1の底に成形することもできる。
く、色々な形で実施できる。例えば透孔4、4、…は、
本実施例では方形に成形されているが、方形に限定され
ることなく、長方形、6角形等の多角形に成形しても同
様に実施できることは明らかである。また透孔4、4、
…の1辺は、ワークの大きさによっては15mmでも実
施できる。このときは第1、2の要素2、2、…3、
3、…の径、あるいは透孔4、4、…の数、または両方
の数を適宜決める。例えば透孔4、4、…の数を1平方
メートル当たり約3000個程度にすると、第1、2の
要素2、2、…3、3、…の径はそのままでよい。この
大きさで実施しても、従来の熱処理用治具に比較して、
剛性の大きい鋳造製熱処理用治具を得ることができる。
さらには、本実施例では支柱30、30、…は、4本成
形されているが、熱処理用治具Gの大きさにより1本で
も良いし、なくても良い。また位置合わせ部材は、4角
部に強度部材20、20、…と一体的に成形されている
が、治具Gの底壁部1の底に成形することもできる。
【0018】次に治具Gの鋳造方法について説明する。 [鋳造材料の準備]本実施例で適用される鋳造材料は、
Fe、Ni、Cr、Co、Mo、W、Nb等を含むオー
ステナイト系およびオーステナイト+フェライトの2相
組織からなる耐熱合金で、代表的にはJIS SCH1
3、SCH15、SCH24である。これらの合金で製
造すると、耐酸化性、熱間強度等に優れ、熱歪の少ない
治具が得られる。
Fe、Ni、Cr、Co、Mo、W、Nb等を含むオー
ステナイト系およびオーステナイト+フェライトの2相
組織からなる耐熱合金で、代表的にはJIS SCH1
3、SCH15、SCH24である。これらの合金で製
造すると、耐酸化性、熱間強度等に優れ、熱歪の少ない
治具が得られる。
【0019】[治具の鋳造]上記のように準備した鋳造
材料を用いて、精密鋳造法により前述した鋳造製熱処理
用治具Gを鋳造する。精密鋳造法にはインベストメント
法(ロストワックス法)、セラミックスモールド法、プ
ラスターモールド法等の消失模型を使用した鋳造法ある
いはシェルモード法が知られているので、これらの鋳造
方法を適宜選択して鋳造することができる。例えば、ロ
ウ、合成樹脂等で治具Gと同形の模型いわゆる消失模型
を作り、この模型の周わりにセラミックス耐火物を被覆
し、周りだけを薄く覆ったセラミックス鋳型を作り、そ
して消失模型を溶出あるいは燃焼消失して鋳型を作る。
次いでこの鋳型に溶湯を注湯して熱処理用治具Gを鋳造
する。
材料を用いて、精密鋳造法により前述した鋳造製熱処理
用治具Gを鋳造する。精密鋳造法にはインベストメント
法(ロストワックス法)、セラミックスモールド法、プ
ラスターモールド法等の消失模型を使用した鋳造法ある
いはシェルモード法が知られているので、これらの鋳造
方法を適宜選択して鋳造することができる。例えば、ロ
ウ、合成樹脂等で治具Gと同形の模型いわゆる消失模型
を作り、この模型の周わりにセラミックス耐火物を被覆
し、周りだけを薄く覆ったセラミックス鋳型を作り、そ
して消失模型を溶出あるいは燃焼消失して鋳型を作る。
次いでこの鋳型に溶湯を注湯して熱処理用治具Gを鋳造
する。
【0020】上記実施例では、治具Gは略方形をした底
壁部1と、比較的浅い4個の側壁部10、10、11、
11とが一体的に鋳造されているが、比較的大きな治具
を製作するときは、底壁部1、側壁部10、10、1
1、11等を2〜3個に分割して鋳造し、そして溶接に
より一体化することもできる。このようにして製造して
も同じ材料で鋳造しているので、すなわち不銹鋼製の金
網は使用されていないので、前述した実施例と同様な効
果が得られることは明らかである。
壁部1と、比較的浅い4個の側壁部10、10、11、
11とが一体的に鋳造されているが、比較的大きな治具
を製作するときは、底壁部1、側壁部10、10、1
1、11等を2〜3個に分割して鋳造し、そして溶接に
より一体化することもできる。このようにして製造して
も同じ材料で鋳造しているので、すなわち不銹鋼製の金
網は使用されていないので、前述した実施例と同様な効
果が得られることは明らかである。
【0021】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よる鋳造製熱処理用治具は、底壁部と側壁部は棒状の第
1の要素と、同様な棒状の、前記第1の要素よりも大径
の第2の要素とから多数の透孔を有するように鋳造によ
り金網状に成形され、しかもこれらの透孔は多角形で、
その少なくとも1辺は15mm以下に選定されているの
で、鋳造製であるにも拘らずピン、ボルト、ワッシャ等
の小物を熱処理できるという本発明に特有の効果が得ら
れる。上記のように、本発明による鋳造製熱処理用治具
は、鋳造という1種類の製造方法により製造されている
ので、製造工程が少なく安価に得られる。また、同じ材
料により鋳造成形されているので、すなわち従来のよう
に不銹鋼製の金網が使用されていないので、歪、変形、
破損等が起きにくい。したがって、耐用年数の長い鋳造
製熱処理用治具が得られる。破損が起きると、破損した
箇所から被熱処理品が落下することがあり、また破損し
た金網が被熱処理品に混入しロッド不良を招く恐れもあ
るが、本発明によると破損しにくいので、このような恐
れもない。さらには、治具が変形すると、ロボットある
いはマニュプレータによる取扱いが困難になるが、本発
明による鋳造製熱処理用治具は、変形しにくいのでロボ
ット等による操作性に優れている。また、本発明による
鋳造製熱処理用治具は、棒状の第1の要素と、同様な棒
状の、前記第1の要素よりも大径の第2の要素とから多
数の透孔を有するように鋳造により成形され、従来のよ
うに重量を増すリブを格別に必要としないので、軽量で
ある。また、透孔の1辺は15mm以下の小さな孔径に
選定され、多数の接点を有するので、大きな透孔の熱処
理用治具に比較して剛性が大きくなっている。したがっ
て、第1、2の要素を細くすることができ、全体として
軽量化されている。本発明の第1、2の要素は、従来の
不銹鋼製の金網のように、被熱処理品を乗せた状態で加
熱炉内で変形することがないので、熱処理中は常に均一
な状態で支持され、被熱処理品に変形、歪等が生じない
という、用途上も本発明に特有の効果が得られる。ま
た、底壁部および側壁部にはリブがないので、熱の廻り
が均一となり、均一な熱処理ができる効果も得られる。
さらには、第2の要素の径は、第1の要素よりも大き
く、そして適当な間隔毎に配置されているので、小径の
要素からのみ構成されている場合に比較して、剛性も向
上している。底壁部の第1の要素に支柱が設けられてい
る発明、あるいは側壁部の角部の上方に位置合わせ部材
が設けられている発明によると、上記のような効果に加
えて、被熱処理品の数が多く、比較的重量があるときで
も被熱処理品を入れた熱処理用治具を複数段に重ねて加
熱炉に入れて処理できる効果がさらに得られる。
よる鋳造製熱処理用治具は、底壁部と側壁部は棒状の第
1の要素と、同様な棒状の、前記第1の要素よりも大径
の第2の要素とから多数の透孔を有するように鋳造によ
り金網状に成形され、しかもこれらの透孔は多角形で、
その少なくとも1辺は15mm以下に選定されているの
で、鋳造製であるにも拘らずピン、ボルト、ワッシャ等
の小物を熱処理できるという本発明に特有の効果が得ら
れる。上記のように、本発明による鋳造製熱処理用治具
は、鋳造という1種類の製造方法により製造されている
ので、製造工程が少なく安価に得られる。また、同じ材
料により鋳造成形されているので、すなわち従来のよう
に不銹鋼製の金網が使用されていないので、歪、変形、
破損等が起きにくい。したがって、耐用年数の長い鋳造
製熱処理用治具が得られる。破損が起きると、破損した
箇所から被熱処理品が落下することがあり、また破損し
た金網が被熱処理品に混入しロッド不良を招く恐れもあ
るが、本発明によると破損しにくいので、このような恐
れもない。さらには、治具が変形すると、ロボットある
いはマニュプレータによる取扱いが困難になるが、本発
明による鋳造製熱処理用治具は、変形しにくいのでロボ
ット等による操作性に優れている。また、本発明による
鋳造製熱処理用治具は、棒状の第1の要素と、同様な棒
状の、前記第1の要素よりも大径の第2の要素とから多
数の透孔を有するように鋳造により成形され、従来のよ
うに重量を増すリブを格別に必要としないので、軽量で
ある。また、透孔の1辺は15mm以下の小さな孔径に
選定され、多数の接点を有するので、大きな透孔の熱処
理用治具に比較して剛性が大きくなっている。したがっ
て、第1、2の要素を細くすることができ、全体として
軽量化されている。本発明の第1、2の要素は、従来の
不銹鋼製の金網のように、被熱処理品を乗せた状態で加
熱炉内で変形することがないので、熱処理中は常に均一
な状態で支持され、被熱処理品に変形、歪等が生じない
という、用途上も本発明に特有の効果が得られる。ま
た、底壁部および側壁部にはリブがないので、熱の廻り
が均一となり、均一な熱処理ができる効果も得られる。
さらには、第2の要素の径は、第1の要素よりも大き
く、そして適当な間隔毎に配置されているので、小径の
要素からのみ構成されている場合に比較して、剛性も向
上している。底壁部の第1の要素に支柱が設けられてい
る発明、あるいは側壁部の角部の上方に位置合わせ部材
が設けられている発明によると、上記のような効果に加
えて、被熱処理品の数が多く、比較的重量があるときで
も被熱処理品を入れた熱処理用治具を複数段に重ねて加
熱炉に入れて処理できる効果がさらに得られる。
【図1】本発明の実施例に係わる鋳造製熱処理用治具を
示す図で、その(イ)は模式的に示す斜視図、(ロ)は
底壁部の一部断面図である。
示す図で、その(イ)は模式的に示す斜視図、(ロ)は
底壁部の一部断面図である。
【図2】図1に示す本発明の実施例に係わる鋳造製熱処
理用治具の要部を示す図で、その(イ)は側壁部の一部
を示す斜視図、その(ロ)は支柱の正面図、そしてその
(ハ)は、支柱の上面図である。
理用治具の要部を示す図で、その(イ)は側壁部の一部
を示す斜視図、その(ロ)は支柱の正面図、そしてその
(ハ)は、支柱の上面図である。
【図3】従来の熱処理用治具を示す模式的斜視図であ
る。
る。
1 底壁部 2 第1の要素 3 第2の要素 4 透孔 10、11 側壁部 20 強度部材 21 位置合わせ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 1/00 F27D 3/12
Claims (4)
- 【請求項1】 複数個の透孔が設けられている底壁部と
側壁部とから略箱形に形成され、その内部に被熱処理品
が収納され、そして熱処理用の加熱炉に入れられるよう
になっている鋳造製の熱処理用治具であって、 前記底壁部と側壁部は、棒状の第1の要素と、前記第1
の要素の適当本数毎に配置されている同様な棒状の、前
記第1の要素よりも大径の第2の要素とから金網状の多
数の多角形の透孔を有するように同じ材料により鋳造成
形されていると共に、前記透孔の少なくとも1辺は15
mm以下に選定されていることを特徴とする鋳造製熱処
理用治具。 - 【請求項2】 複数個の透孔が設けられている底壁部と
側壁部とから略箱形に形成され、その内部に被熱処理品
が収納され、そして熱処理用の加熱炉に入れられるよう
になっている鋳造製の熱処理用治具であって、 前記底壁部と側壁部は、棒状の第1の要素と、同様な棒
状の第2の要素とから金網状の多数の多角形の透孔を有
するように同じ材料により鋳造成形され、前記底壁部の
第1の要素には上方へ立ち上がった支柱が設けられてい
ると共に、前記透孔の少なくとも1辺は15mm以下に
選定されていることを特徴とする鋳造製熱処理用治具。 - 【請求項3】 複数個の透孔が設けられている底壁部と
側壁部とから略箱形に形成され、その内部に被熱処理品
が収納され、そして熱処理用の加熱炉に入れられるよう
になっている鋳造製の熱処理用治具であって、 前記底壁部と側壁部は、棒状の第1の要素と、前記第1
要素の適当本数毎に配置されている同様な棒状の、前記
第1の要素よりも大径の第2の要素とから金網状の多数
の多角形の透孔を有するように同じ材料により鋳造成形
され、前記底壁部の第1の要素には上方へ立ち上がった
支柱が設けられていると共に、前記透孔の少なくとも1
辺は15mm以下に選定されていることを特徴とする鋳
造製熱処理用治具。 - 【請求項4】 複数個の透孔が設けられている底壁部と
側壁部とから略箱形に形成され、その内部に被熱処理品
が収納され、そして熱処理用の加熱炉に入れられるよう
になっている鋳造製の熱処理用治具であって、 前記底壁部と側壁部は、棒状の第1の要素と、前記第1
の要素の適当本数毎に配置されている同様な棒状の、前
記第1の要素よりも大径の第2の要素とから金網状の多
数の多角形の透孔を有するように同じ材料により鋳造成
形され、前記底壁部の第1の要素には上方へ立ち上がっ
た支柱が、そして前記側壁部の角部の上方には位置合わ
せ部材がそれぞれ設けられていると共に、前記透孔の少
なくとも1辺は15mm以下に選定されていることを特
徴とする鋳造製熱処理用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31945394A JP3327436B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 鋳造製熱処理用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31945394A JP3327436B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 鋳造製熱処理用治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08159672A JPH08159672A (ja) | 1996-06-21 |
JP3327436B2 true JP3327436B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=18110374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31945394A Expired - Fee Related JP3327436B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 鋳造製熱処理用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3327436B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1184637A1 (en) * | 2000-08-28 | 2002-03-06 | Mino Yogyo Co., Ltd. | Firing setters and process for producing these setters |
DE10315354A1 (de) * | 2003-04-03 | 2004-10-28 | Otto Junker Gmbh | Glühgestell |
KR20050058320A (ko) * | 2005-05-26 | 2005-06-16 | 주식회사 삼락열처리 | 베어링 열처리용 지그 |
JP6468420B2 (ja) * | 2014-12-03 | 2019-02-13 | 株式会社不二越 | 真空熱処理方法 |
JP2021095602A (ja) * | 2019-12-16 | 2021-06-24 | 住友電工焼結合金株式会社 | メッシュトレイ |
JP7075698B1 (ja) * | 2022-01-12 | 2022-05-26 | ミクニ機工株式会社 | 熱処理用容器及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP31945394A patent/JP3327436B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08159672A (ja) | 1996-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20020092815A1 (en) | Semiconductor wafer boat having stackable independently replaceable boat parts and vertical heat-treating apparatus comprising the same | |
JP3327436B2 (ja) | 鋳造製熱処理用治具 | |
JP4164299B2 (ja) | 鋳造製熱処理用治具 | |
JPH07284914A (ja) | 高温容器の蓋 | |
JP3213992U (ja) | 熱処理用トレイ | |
EP0274807B1 (en) | Heat-resisting supporting member | |
JP2009249649A (ja) | 鋳造製熱処理用治具 | |
JPH0598342A (ja) | 熱処理治具 | |
US1137264A (en) | Ingot-mold. | |
JPH0377736A (ja) | 恒温鍛造方法及び装置 | |
JPH0220830Y2 (ja) | ||
JPS6246153Y2 (ja) | ||
US3022058A (en) | Basket | |
JP3322681B2 (ja) | 熱処理用治具 | |
JP3088165U (ja) | 熱処理用治具 | |
US5265664A (en) | Fixture for forming evaporative pattern (EPC) process patterns | |
JP2001302193A (ja) | リフトキャリッジ及びリフトキャリッジを製造するための方法 | |
GB2460427A (en) | Investment casting flask | |
JPH0533014Y2 (ja) | ||
JPS62230452A (ja) | ろう模型の製造方法 | |
IE20080439A1 (en) | A flask | |
Andronov et al. | Cyclic Shape Memory of Copper--Manganese Alloys Realized at Variable Stresses | |
JPH0410213Y2 (ja) | ||
IES20080436A2 (en) | A flask | |
JP2519324B2 (ja) | ほうろう板の焼成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090712 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100712 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100712 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110712 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |