JPH0668107B2 - クレイコンデイシヨナ−及びその製造法 - Google Patents

クレイコンデイシヨナ−及びその製造法

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JPH0668107B2
JPH0668107B2 JP2027786A JP2027786A JPH0668107B2 JP H0668107 B2 JPH0668107 B2 JP H0668107B2 JP 2027786 A JP2027786 A JP 2027786A JP 2027786 A JP2027786 A JP 2027786A JP H0668107 B2 JPH0668107 B2 JP H0668107B2
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conditioner
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達真 中河原
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達真 中河原
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規クレイコンデイシヨナー及びその製造法に
関する。
(従来技術) 従来から、スポーツ施設等の土のグランドその他で雨水
の排水等を目的として各種添加剤が使用されている。そ
の代表例は透水促進剤であり、具体例としては、アンツ
ーカ、砕石砂、海砂、山砂、火山砂利がある。これらは
いずれも水はけをよくすることつまり水の土中での通過
性を向上させることを主たる機能としている。しかしこ
のような機能は水が土中を流れることを意味し、次のよ
うな問題が生ずる。水の流れにより土と土の結合が分離
し、土の分離時には膨張が、また土の結合時には収縮が
起こる。その為に土の中では絶えず、小さなガケくずれ
現象が発生していることになると共に、表面部では水道
が生成し土が流水により削られるという現象が表われ
る。また膨張・収縮が繰り返される結果、グランド表面
に凹凸が発生しやすい。また地下に流れた水の排水のた
め暗梁を設ける必要があり、暗梁設置に多大の費用を要
することになる。
また天然アスフアルトを被覆した砂やアスフアルト自体
を土に混合することも一部試みられている。しかしこれ
らはアスフアルトコンクリートと同じ原理を利用するも
のであるため、固くなりすぎスポーツグランド等として
は不適であると共に、衣服に油が付着したり、油の流出
に伴う二次公害が発生し好ましくない。また美感上もグ
ランドが黒色化しスポーツグランド等には利用し難い。
(発明の目的) 本発明の目的は上記した従来技術の欠点を解消すること
にある。特に泥ねい化を起こし難く、雨天後のグランド
使用開始時間が早く、二次公害や美感を損なうおそれも
なく、さらには霜の発生や雑草の生育促成効果を有し、
且つ施工の容易な土壌改質剤たるクレイコンデイシヨナ
ーを提供することにある。
(発明の開示) 本発明のクレイコンデイシヨナーは、表面と多孔質内面
が共に含けい素撥水面を形成している砂粒体からなるこ
とを特徴とするする。
本発明のクレイコンデイシヨナーは、多孔質砂粒体にシ
ランモノマー液を付与し、次いで加熱処理することによ
つて好ましく製造される。
被処理物たる多孔質砂粒体としては、従来透水促進剤と
して用いられていたアンツーカ、砕石砂、海砂、川砂、
火山砂利等を適宜用いることができる。その大きさにも
特に制限はなく使用目的に応じ適宜の大きさのものを用
いうる。通常は0.1〜10mm程度の粒径のものが用いられ
る。多孔質とは親水性状態において水が入りうる孔を有
することを言い、土木建築分野で通常用いられる砂粒体
はいずれも多孔質であるといえ、化学構造としてシリカ
(SiO2)を有するものであれば、いずれでも用いうる。
シランモノマーは、従来コンクリート系建築物の撥水処
理においてシランモノマー系浸透防水剤の名で用いられ
ている反応性建築用撥水剤の一種である。
かかるシランモノマー液を上記した如き砂粒体に含浸
し、多孔質内面までシランモノマーを浸透させた後、加
熱処理することにより、シランモノマーと砂粒体中のシ
リカとが反応し、砂粒体の表面だけでなく多孔質内面に
も砂粒体分子と一体化した含けい素撥水面が形成される
のである。
本発明のクレイコンデイシヨナーの製造は適宜の条件で
行いうるが、シランモノマー液を多孔質内部までより効
率的に浸透させるには、処理すべき砂粒体を加熱(たと
えば60〜80℃)することやシランモノマー液混練時にプ
ロペラ加圧することが好ましい。かくしてシランモノマ
ー液を含浸した砂粒体を加熱処理することにより本発明
のクレイコンデイシヨナーが得られる。この際の加熱温
度は常温〜50℃程度、特に30〜40℃程度が好ましい。か
くして分子変性が完了する。
シランモノマー液の使用量は砂粒体の表面及び多孔質内
面の少なくとも1部、好ましくは全体を被覆しうる量で
あればよく、それぞれの砂粒体の表面積等に応じ最適量
が決定される。
かくして得られた本発明のクレイコンデイシヨナーは砂
粒体を構成するシリカ分と一体化した撥水面が外表面だ
けでなく多孔質内表面にも存在するため、撥水性が長時
間安定に維持されるだけでなく、割れたり砕けたりした
後も高い撥水性が維持されるという特徴を有する。
本発明のクレイコンデシヨナーは、土のグランド、住宅
の基礎工事、遊歩道、庭等に10〜50重量%程度混合する
ことにより、次のような効果を示す。
水が泥ねい化する飽和状態まで水分を吸わなくなり、泥
ねい化が抑制される。その結果雨天後のグランドの使用
開始時間が早くなる。また泥ねい化しないため、スポー
ツ施設にあつては、日常のローラー転圧等が不要とな
る。従来の透水促進剤の使用に伴う前記した各種欠点が
解消する。
土の含水量が少なくなるため、霜が発生しにくくなりま
た雑草も生えにくくなる。
本発明のクレイコンデイシヨナーはそれ単独で土に混合
しても十分な効果を示すが、塩化カルシウム、塩化マグ
ネシウムを混合すると特に効果が大きい。
次に実施例に基づき本発明を説明する。
(実施例) 平均粒径0.1〜2.5m/mのアンツーカ5kgを60℃に加熱
し、プロペラミキサーの中で東亜合成(株)社製シラン
モノマー液、アロンウオーターシヤツト(商品名)を25
g入れ、混練した。これを、ヒーター付ホツパーの中で4
0℃で5時間保温養生してクレイコンデイシヨナーを製
造した。
このクレイコンデイシヨナーはアンツーカの外表面はも
とよりその多孔質内面もシランモノマーの反応生成物た
る含けい素撥水面を有するものであつた。
このクレイコンデイシヨナーを次のようにして評価し
た。
(1)撥水効果 ハンマーで叩き1/2以下の大きさに粉砕したものの層
の上に水を置くと、粉砕によつて生じた外表面も撥水性
であるため、水が丸くなつてはじかれ浸透しなかつた。
(2)泥ねい化 上記の処理品と未処理アンツーカを試験管内でそれぞれ
ほぼ3倍量の水と充分混合して静置した結果、前者では
水とクレイコンデイシヨナーが相分離しクレイコンデイ
シヨナーの一部は水に浮き、一部は沈澱した。水層は使
用前の水の外観と同様透明であつた。後者は相分離せず
全体が赤い泥水となつた。
次にこのクレイコンデイシヨナーの使用例を示す。
既存のテニスコートの(1m2×5cm厚)表層土に上記で得
たクレイコンデイシヨナー38kg(重量比40%)と塩化カ
ルシウム(1.5kg)を耕運機で混合し、手押しローラー
(500kg)で転圧した。このテニスコートは次のような
特長を有していた。
(1)雨天時 既存表層土を流れる水は泥ねい化しにごつているが、上
記では透明な雨水が流れ泥ねい化しなかつた。
また降雨時でも足跡がほとんどつかない硬度を保つてい
た。これは本発明のクレイコンデイシヨナーの混合によ
り表層土が必要以上の含水率にならないことを意味して
いる。他方既存の表層土は含水率が高くなりすぎ降雨量
に応じ足跡がつくようになる。
(2)雨天後 硬度の本質的変化がないため、雨天後表面に見える水が
なくなり次第、即プレイできたが、既存の表層土は表層
土中(5〜7cm)の水分も引かないと硬度が復活せず使
用できない。その結果本発明のクレイコンデイシヨナー
を混合したコートは表面に見える水をスポンジ等で吸い
とつてやることにより雨天後直ちに使用可能となる。
(3)その他 ほこりの発生が顕著に抑制された。特に塩化カルシウム
との併用時その効果は顕著だつた。
また長期間雑草の生育も認められなかつた。
次に上記のクレイコンデイシヨナーを混合した表層土と
これを混合しない表層土を用い、含水率15%の条件で、
10cm×20cmの円筒モールドを作成し、室内凍上試験を行
つた(−10℃,72時間)。
その結果前者は凍上0m/m、後者は2cmと、本発明のク
レイコンデイシヨナーが顕著な霜防止効果を有すること
を示した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面と多孔質内面が共に含けい素撥水面を
    形成している砂粒体からなることを特徴とするクレイコ
    ンデイシヨナー。
  2. 【請求項2】多孔質砂粒体にシランモノマー液を付与
    し、次いで加熱処理することを特徴とするクレイコンデ
    イシヨナーの製造法。
JP2027786A 1986-02-03 1986-02-03 クレイコンデイシヨナ−及びその製造法 Expired - Lifetime JPH0668107B2 (ja)

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JP2649481B2 (ja) * 1993-12-09 1997-09-03 阪神道路開発株式会社 撥水処理された土改良材とその製造及び使用方法
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