JPH0667876B2 - モノ置換酒石酸ジエステルの製造法 - Google Patents

モノ置換酒石酸ジエステルの製造法

Info

Publication number
JPH0667876B2
JPH0667876B2 JP61027083A JP2708386A JPH0667876B2 JP H0667876 B2 JPH0667876 B2 JP H0667876B2 JP 61027083 A JP61027083 A JP 61027083A JP 2708386 A JP2708386 A JP 2708386A JP H0667876 B2 JPH0667876 B2 JP H0667876B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
mole
substituted
added
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61027083A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62185052A (ja
Inventor
雅二 大野
伸夫 長嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP61027083A priority Critical patent/JPH0667876B2/ja
Publication of JPS62185052A publication Critical patent/JPS62185052A/ja
Publication of JPH0667876B2 publication Critical patent/JPH0667876B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、医薬品などの光学活性な化合物を合成する際
に有用な合成中間体である新規なモノ置換酒石酸ジエス
テルの製造法に関するもので、本発明の化合物を用い
て、例えば近年医薬品として注目されている、式(IV)
で示されるベータラクタム化合物及びその誘導体を製造
することができる。
さらに、β−ラクタム骨格の立体配置を提供するのでカ
ルバセフェム系の抗生物質の出発物質など用途が多い。
〔従来の技術〕
モノ置換酒石酸ジエステルは、あまり多くの例が知られ
ておらず、例えばD.Seebach,“Modern Synthetic Metho
ds 1980,"ed.byR.Schefford,P121,Salle&Sauerlnder
(1980)には酒石酸ジメチルのモノアセチル体及びモノ
ベンジル体の2例が知られているのみである。これらの
化合物は、従来は計算量のハロゲン化アセチル及びハロ
ゲン化ベンジルを適当な塩基の存在下に酒石酸ジメチル
と反応させる方法で製造していた。しかしながら、この
様な方法では一般にモノ置換体、ジ置換体、非置換体の
混合物が生成し、モノ置換体のみを高い収量で製造する
事はできなかつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、上に述べた問題の解決を目指して、酒石
酸ジエステルから短工程かつ高選択的に新規なモノ置換
酒石酸ジエステルを収率よく製造する新しい方法の開発
及びできるだけ多くの種類の置換基が導入可能であるよ
うな応用性の広い方法の開発を行なうため鋭意検討を重
ね、酒石酸ジエステルのジ−n−ブチルスタニレン保護
体を用いることによりモノ置換酒石酸ジエステルが高収
率で得られるという事実を見出して本発明を完成した。
〔問題点を解決する為の手段〕
即ち、本発明は、式(I) (式中、Rはアルキル基またはアラルキル基を、R′は
アルキル基または置換シリル基またはアシル基またはア
ルコシシカルボニル基または置換スルホニルを表す) で表わされる新規なモノ置換酒石酸ジエステル、及びそ
の製造法として式(II)で表わされる化合物と酸化ジ−
n−ブチルスズを反応させた後、 (式中、Rは(I)のそれと同じ意味を表す) 式(III)で表わされる化合物を反応させて、 R′−X (III) (式中、R′は式(I)のそれと同じ意味を表し、Xは
ハロゲンを表わす) 式(I)で表わされるモノ置換酒石酸ジエステルを製造
する方法を内容とする。
本発明の目的化合物(I)において、Rで表される基は
通常のカルボン酸エステルによく用いられる炭素数1〜
5のアルキル基を示し、アルキル基としてはメチル基,
エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル
基,t−ブチル基等を例示することができる。またR′で
表わされる基は、非置換またはアルコキシ基,アルケニ
ル基或いはアリールアルコキシ基で置換された炭素数1
〜10のアルキル基、非置換またはニトロ基、或いはアル
コキシ基で置換された炭素数7〜13のアラルキル基、炭
素数1〜5のアルキル基及びまたはアリール基で置換さ
れたシリル基、アルカノイル基またはベンゾイル基より
なる炭素数2〜7のアシル基、非置換またはアリール基
或いはハロゲンで置換された炭素数2〜8のアルコキシ
カルボニル基、またはアルキル基,アラルキル基あるい
はアリール基(アリール基,アラルキル基はアルキル
基,ハロゲンで置換されてもよい)で置換された炭素数
1〜15の置換スルホニル基を示す。非置換アルキル基と
してはメチル基,エチル基,n−プロピル基,n−ブチル
基、置換されたアルキル基としてはアリル基,メトキシ
メチル基,ベンジルオキシメチル基,2−メトキシエトキ
シメチル基,2,2,2−トリクロルエトキシメチル基,2−ト
リメチルシリルエトキシメチル基,t−ブトキシメチル基
等を、非置換または置換されたアラルキル基としてはベ
ンジル基,p−ニトロベンジル基,p−メトキシベンジル
基,ジフェニルメチル基等を例示することができる。炭
素数1〜5のアルキル基及びまたはアリール基で置換さ
れたシリル基としては、通常、水酸基の保護基としてよ
く用いられるものが含まれ、トリメチルシリル基,トリ
エチルシリル基,トリイソプロピルシリル基,ジメチル
−t−ブチルシリル基,ジフェニル−5−ブチルシリル
基,ジメチルフェニルシリル基等を例示することができ
る。アシル基としては、通常、水酸基の保護基としてよ
く用いられるものを例示することができ、アセチル基,
ベンゾイル基,ピバロイル基等である。アルコキシカル
ボニル基としては、メトキシカルボニル基,エトキシカ
ルボニル基の非置換アルコキシカルボニル基や2,2,2−
トリクロルエトキシカルボニル基,ベンジルオキシカル
ボニル基の置換されたアルコキシカルボニル基等を例示
することができる。アルキル基あるいはアラルキル基あ
るいはアリール基で置換されたスルホニル基としては、
メタンスルホニル基,フエニルメタンスルホニル基,p−
メチルフェニルメタンスルホニル基,p−トルエンスルホ
ニル基,2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニル
基,p−クロルベンゼンスルホニル基,メシチレンスルホ
ニル基等を例示することができる。
更に本発明の化合物(I)は2つの不斉炭素原子を含む
為、合計4種類の光学異性体が存在するが、それらのい
ずれも本発明に含まれる。
次に、化合物(I)の製造法について詳しく説明する。
本発明の化合物(I)は、化合物(II)に酸化ジ−n−
ブチルスズを反応させて化合物(II)のジ−n−ブチル
スタニレン保護体、即ち式(V)で表される化合物 (式中、Rは式(I)のそれと同じ意味で表す)とした
後、続いて式(III)で表される各種ハロゲン化物を適
当な反応条件下(反応条件は作用されるハロゲン化物
(III)によつて異る)作用させることにより製造され
る。化合物(II)と酸化ジ−n−ブチルスズとの反応は
1当量の酸化ジ−n−ブチルスズを用いて、通常、ベン
ゼン,トルエン等の溶媒中で還流下に実施され、反応に
より生成する水は溶媒と共沸させることにより連続的に
反応系から除去される。水の生成が完全に認められなく
なるまで還流をした後、大部分の溶媒を常圧下に留去
し、続いて減圧下で完全に残つた溶媒を留去すると化合
物(V)が製造される。このものは精製することなく次
のハロゲン化物(III)との反応に使用される。
化合物(V)とハロゲン化物(III)との反応は、ハロ
ゲン化物(III)において、R′で示される基がアシル
基、アルコキシカルボニル基,置換スルホニル基,置換
シリル基,アルコキシ基で置換されたメチル基(例えば
メトキシメチル基,ベンジルオキシメチル基等)である
場合には、他の添加物を加えることなく適当な溶媒中で
反応を実施することができる。即ちクロロホルム,ジメ
チルホルムアミド等の反応に不活性な溶媒中、1〜2当
量、好ましくは1〜11当量のハロゲン化物(III)を化
合物(V)と反応させることにより実施される。反応は
−30℃〜50℃の範囲の温度で、好ましくは0℃〜30℃の
範囲の温度で実施され、不活性ガス(アルゴン,窒素
等)雰囲気下で実施されるのがより望ましいが、空気中
で反応を実施することも可能である。反応に使用される
ハロゲン化物(III)は塩化物,臭化物,ヨウ化物のい
ずれを用いてもよいが、塩化物が特に好ましい。
ハロゲン化物(III)において、R′で示される基がア
ルキル基(ただしアルコキシ基で置換されたメチル基は
除く)、アラルキル基である場合には、化合物(V)と
ハロゲン化物(III)との反応は、他の適当な添加物の
存在下に、反応に不活性な溶媒中で実施されるのが好ま
しいが、添加物を用いないで反応を実施することもでき
る。反応に用いられる添加物は、化合物(V)をアニオ
ン的に活性化する為に加えるもの、即ちフッ化化合物
と、ハロゲン化物(III)が塩化物,臭化物である場合
に、これらを反応系内でヨウ化物に変える為に加えるも
の、即ちヨウ化化合物の二種類に分類でき、前者にあた
るものとしてはフツ化テトラ−n−ブチルアンモニウ
ム,フツ化カリウム,フツ化セシウム等が、後者にあた
るものとしてはヨウ化テトラ−n−ブチルアンモニウ
ム,ヨウ化カリウム等が適宜用いられる。添加物である
フツ化化合物,ヨウ化化合物は通常いずれも1当量以上
を、好ましくは1〜2当量のフツ化化合物と1〜3等量
のヨウ化化合物を用いて反応が実施される。反応溶媒と
してはトルエン,クロロホルム,テトラヒドロフラン,
ジメチルホルムアミド等の溶媒から適当なものを選ぶこ
とができるが、ジメチルホルムアミドが特に好ましい。
反応は−20℃〜120℃の範囲の温度で、好ましくは0℃
〜30℃の範囲の温度で実施され、不活性ガス(アルゴ
ン,窒素等)雰囲気下で実施されるのがより望ましい
が、空気中で反応を実施することも可能である。反応に
使用されるハロゲン化物(III)は塩化物,臭化物,ヨ
ウ化物のいずれを用いてもよいが、ヨウ化物が特に好ま
しい。
本発明によつて得られるモノ置換酒石酸ジエステル
(I)は、粘稠な液体あるいは固体であつて、反応後は
通常の手段、即ち分液,抽出,カラムクロマトグラフイ
ー,再結晶等の操作によつて容易に単離,精製すること
ができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、従来高い収率では製造する事が困難で
あつたモノ置換酒石酸ジエステルを短工程で収率よく製
造することができ、しかも共通な中間体より各種置換基
が導入できるという特徴があるので、目的に応じて導入
する置換基を選ぶことができ、大変有利である。また、
本発明により製造できるモノ置換酒石酸ジエステルを用
いて各種の有用な光学活性化合物の製造が可能である。
〔実施例〕
以下、具体的な実施例によつて本発明を説明するが、こ
こに示す実施例によつて、本発明が制限を受けるもので
はない。
実施例1 1(R)−p−トルエンスルホニルオキシ−2(R)−
ヒドロキシエタンジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジエチル891.9mg(5m mole)と酸
化ジ−n−ブチルスズ1.247g(5m mole)をトルエン20
mlに懸濁させ、2時間加熱還流して、生成する水を共沸
により連続的に除く。140℃の外部加熱により大部分の
トルエンを留去後、真空ポンプで室温下吸引して白色固
体を得た。この固体にp−トルエンスルホニルクロリド
956.5mg(5.02m mole)を加えた後、乾燥クロロホルム
20mlを加えて室温で3日間攪拌した。反応液に水を加
え、塩化メチレンで3回抽出し得られた有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、過、減圧濃縮して油状物を得
た。この油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
により精製して(展開溶剤は酢酸エチル−ベンゼン)1.
5733gの標記化合物を白色固体として得た。
収率94%。物性データを以下に示す。
▲〔α〕23 D▼+13.7゜(c=1.23,CHCl3);融点 92
〜94℃ 元素分析値 計算値 C 46.98%;H 4.85% 実測値 C 46.76%;H 4.70% IR(KBr);3400cm-1,1758cm-1,1735cm-1 1600cm-1,1350cm-1,1340cm-1 1 HNMR(CDCl3,90MHz):δppm2.46(3H,s,−C6H4−C
H3),3.24(1H,d,J=7.8Hz,OH),3.71(3H,s,CO2CH3),
3.78(3H,s,CO2CH3),4.74(1H,dd,J=2.3Hz,7.8Hz, 5.34(1H,d,J=2.3Hz, 7.39(2H,d,J=9Hz), 7.85(2H,d,J=9Hz, 実施例2 1(R)−ベンジルオキシカルボニルオキシ−2(R)
−ヒドロキシエタンジカルボン酸ジメチルエスルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル89.1mg(0.5m mole)と酸
化ジ−n−ブチルスズ124.5mg(0.5m mole)をトルエ
ン3ml中で実施例1と同様に反応,処理し、白色固体を
得た。この固体の入つた反応器をアルゴンにより置換
し、乾燥クロロホルム3mlを加え、続いてベンジルオキ
シカルボニルクロリド75μ(0.53m mole)を加え
て、アルゴン雰囲気下、室温で20時間攪拌した。クロロ
ホルムを減圧留去後、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフイーにより精製して(展開溶剤は酢酸エ
チル−n−ヘキサン)132.2glの標記化合物を油状物と
して得た。収率85%。物性データを以下に示す。
▲〔α〕22 D▼−0.6℃(c=1.12,CHCl3);質量分析
312(M+) IR(neat):3500cm-1,1745cm-1 1 HNMR(CDCl3,90MHz):δppm3.13(1H,broad s,OH),
3.77(3H,s,CO2CH3),3.81(3H,s,CO2CH3),4.76(1H,
d,J=2.4Hz, 5.20(2H,s,PhCH2),5.39(1H,d,J=2.4Hz), 7.40(5H,s,C6H5−) 実施例3 1(R)−ピバロイルオキシ−2(R)−ヒドロキシエ
タンジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル89.1mg(0.5m mole)と酸
化ジ−n−ブチルスズ124.5mg(0.5m mole)をトルエ
ン3ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固体を
得た。実施例2と同様にアルゴンを置換し、乾燥クロロ
ホルム3ml、続いて塩化ピバロイル65μ(0.53m mol
e)を加えて、アルゴン雰囲気得、室温で7時間攪拌し
た。クロロホルムを減圧留去後、得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーにより精製して(展開溶
剤は酢酸エチル−n−ヘキサン)135.9mgの標記化合物
の油状物として得た。収率、定量的。物性データを以下
に示す。
▲〔α〕23 D▼−12.1゜(c=1.76,CHCl3);質量分析
262(M+) IR(neat):3475cm-1,1735cm-1 1 HNMR(CDCl3,90MHz):δppm1.23(9H,s,C(C
H3),3.28(1H,broad d,J=7.8Hz,OH),3.82(6H,
s,CO2CH3×2),4.79(1H,broad dd,J=7.8Hz,2.4Hz, 5.43(1H,d,J=2.4Hz, 実施例4 1(R)−ベンジロキシメトキシ−2(R)−ヒドロキ
シエタンジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル89.1mg(0.5m mole)と酸
化ジ−n−ブチルスズ124.5mg(0.5m mole)をトルエ
ン3m中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固体を得
た。実施例2と同様にアルゴンを置換し、乾燥クロロホ
ルム3ml、続いてベンジルオキキメチルクロリド140μ
(1m mole)を加えて、アルゴン雰囲気、室温で5時間
攪拌した。反応液に重ソウ水を加え、塩化メチレンで3
回抽出後、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、過、減圧濃縮して油状物を得た。この油状物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフイーて精製して(展開溶
剤は酢酸エチル−n−ヘキサン)109mgの標記化合物を
油状物として得た。収率73%。物性データを以下に示
す。
▲〔α〕22 D▼+81.6゜(c=0.79,CHCl3);質量分析
191(M+−107(PhCH2O)) IR(neat):3475cm-1,1740cm-1 1 HNMR(CDCl3,90MHz):δppm3.30(1H,d,J=9Hz,OH),
3.75(3H,s,CO2CH3),3.81(3H,s,CO2CH3),4.57,4.59
(2H,s×2,HpCH2),4.70(1H,dd,J=9Hz,2.4Hz, 4.72(1H,d,J=2.4Hz, 4.85,4.89(2H,ABq,J=7.2Hz, 7.37(5H,s,C6H5) 実施例5 1(R)−メトキシメトキシ−2(R)−ヒドロキシエ
タンジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル89.1mg(0.5m mole)と酸
化ジ−n−ブチルスズ124.5mg(0.5m mole)をトルエ
ン3ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固体を
得た。実施例2と同様にアルゴンを置換し、乾燥クロロ
ホルム2.5ml、続いてメトキシメチルクロリド60μ
(0.79m mole)を加えて、アルゴン雰囲気下、室温で
5.3時間攪拌した。クロロホルムを減圧留去後、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイーにより精
製して(展開溶剤は酢酸エチル−n−ヘキサン)95.1mg
の標記化合物を固体とした得た。収率86%。物性データ
を以下に示す。
▲〔α〕22 D▼+102.6゜(c=1.28,CHCl3);融点 72
〜73℃ 元素分析値 計算値 C 43.24%;H 6.35% 実測値 C 43.19%;H 6.23% IR(KBr):3400cm-1,1758cm-1,1740cm-1 1 HNMR(CDCl3,90MHz):δppm3.27(1H,d,J=8.7Hz,O
H),3.35(3H,s,CH3OCH2),3.84(3H,s,CH3O2C),3.86
(3H,s,CH3O2C),4.61(1H,d,J=2.4Hz, 4.68(1H,dd,J=8.7Hz,2.4Hz, 4.65,4.79(2H,ABq,J=7.2Hz,−OCH2OCH3) 実施例6 1(R)−t−ブチルジメチルシロキシ−2(R)−ヒ
ドロキシエタンジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル89.1mg(0.5m mole)と酸
化ジ−n−ブチルスズ124.5mg(0.5m mole)をトルエ
ン3ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固体を
得た。実施例2と同様にアルゴンを置換し、t−ブチル
ジメチルシリルクロリド85mg(0.5m mole)を含む乾燥
ジメチルホルムアミド1ml溶液を加え、再に1mlの乾燥ジ
メチルホルムアミドで残存したt−ブチルジメチルシリ
ルクロリド−乾燥ジメチルホルムアミド溶液を洗いこん
で、アルゴン雰囲気、室温で17.8時間攪拌した。ジメチ
ルホルムアミドを減圧下留去して得られら残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーにより精製して(展開溶
剤は酢酸エチル−ベンゼン)115.5mgの標記化物を油状
物として得た。収率79%。物性データを以下に示す。
▲〔α〕22.5 D▼+31.60(c=1.32,CHCl3);質量分析
292(M+) IR(neat):3500cm-1,1748cm-1 1 HNMR(CDCl3,90MHz):δppm0.00(3H,s,−Si(CH3
−),0.1(3H,s,−Si(CH3−),0.88(9H,s, 3.07(1H,d,J=10.5Hz,OH),3.82(6H,s,CO2CH3×
2)、4.61(1H,dd,J=10.5Hz,1.6Hz, 4.65(1H,d,J=1.6Hz, 実施例7 1(R)−アリロキシ−2(R)−ヒドロキシエタンジ
カルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル89.7mg(0.504m mole)と
酸化ジ−n−ブチルスズ125.4mg(0.504m mole)をト
ルエン3ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固
体を得た。この固体にフツ化セシウム106mg(0.698m m
ole)をすばやく秤量して、加え、混合物を室温下、真
空ポンプで約2時間減圧吸引した後に反応器器内をアル
ゴンで置換した。氷−水冷却下に乾燥ジメチルホルムア
ミド2mlを加え、続いて臭化アリル55μ(0.636m mol
e)を加えて、アルゴン雰囲気下、氷−水冷却の温度で
5分間、その後、室温で19.7時間攪拌した。ジメチルホ
ルムアミドを減圧留去後、残渣を水と酢酸エチルにとか
し、分液,抽出(3回)を行なつて得られた有機層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、過後、液を減圧濃縮し
て油状物を得た。この油状物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイーにより精製して(展開溶剤は酢酸エチル−
n−ヘキサン)91.1mgの標記化合物を油状物として得
た。収率83%。物性データを以下に示す。
▲〔α〕22.5 D▼+34.1゜(c=1.28,CHCl3):質量分
析 218(M+) IR(neat):3500cm-1,1748cm-1,1645cm-1 1 HNMR(CDCl3,90MHz):δppm3.29(1H,d,J=8.6Hz,O
H),3.83(6H,s,CO2CH3×2),3.77〜4.10,4.20〜4.50
(2H,m(ABqのdt),J=12.6Hz,5.2Hz,1.2Hz,−CH2CH=C
H2),4.35(1H,d,J=2.4Hz, 4.63(1H,dd,J=2.4Hz,8.6Hz, 5.10〜5.40(2H,m,−CH=CH2),5.63〜6.10(1H,m,−CH
=CH2) 実施例8 1(R)−アリロキシ−2(R)−ヒドロキシエタンジ
カルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジエチル89.1mg(0.5m mole)と酸
化ジ−n−ブルスズ124.5mg(0.5m mole)をトルエン3
ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固体を得
た。実施例7と同様にフツ化セシウム123.4mg(0.81m
mole)を加えた後、減圧吸引した(1時間)。アルゴン
置換の後、氷−水冷却下に乾燥ジメチルホルムアミド2m
l、続いてヨウ化アリル70μ(0.76m mole)を加え
て、アルゴン雰囲気下、氷−水冷却の温度で5分間、そ
の後、室温で6時間攪拌した。実施例7と同様にして標
記化合物106.8mgを純品として得た。収率98% 実施例9 1(R)−p−ニトロベンジロキシ−2(R)−ヒドロ
キシエンタジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル89.1mg(0.5m mole)と酸
化ジ−n−ブチルスズ124.5mg(0.5m mole)をトルエ
ン2ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固体を
得た。実施例7と同様にフツ化セシウム108.6mg(純度9
0%,0.64m mole)を加えた後、減圧吸引した(約
1.6時間)。アルゴン置換の後、氷−水冷却下に乾燥ジ
メチルホルムアミド1ml、続いてヨウ化p−ニトロベン
ジル263mg(1m mole)を含む乾燥ジメチルホルムアミ
ド溶液1mlを加え、残存したヨウ化p−ニトロベンジル
−乾燥ジメチルホルムアミド溶液を更に1mlの乾燥ジメ
チルホルムアミドで洗いこんだ。アルゴン雰囲気下、氷
−水冷却の温度で10分間、その後、室温で3.5時間攪拌
した。反応液に水と酢酸エチルを加え、分液、抽出(3
回)の後、得られた有機層を食塩水で洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、過、減圧濃縮により得られた残
渣をシリカゲルクロマトグラフイーにより精製して(展
開溶剤は酢酸エチル−n−ヘキサン)132mgの標記化合
物を固体として得た。収率84%。物性データを以下に示
す。
▲〔α〕24 D▼+68.1゜(c=1.03,CHCl3);融点 74.
5〜75.5℃ 元素分析値 計算値 C 49.84%;H 4.83%; N 4.47% 実測値 C 49.73%;H 4.82%; N 4.55% IR(KBr):3500cm-1,1748cm-1,1515cm-1 1 HNMR(CDCl3,90MHz):δppm3.29(1H,broad s,OH),
3.79(3H,s,CO2CH3),3.86(3H,s,CO2CH3),4.46(1H,
d,J=2.4Hz, 4.70(1H,d,J=2.4Hz, 4.59,4.99(2H,ABq,J=13.2Hz,NO2C6H4CH2−),7.54(2
H,d,J=9Hz, 8.24(2H,d,J=9Hz, 実施例10 1(R)−ベンジロキシ−2(R)−ヒドロキシエタン
ジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル90.2mg(0.506m mole)と
酸化ジ−n−ブチルスズ126mg(0.506m mole)をトル
エン3ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固体
を得た。実施例7と同様にフツ化セシウム148.3g(0.97
6m mole)を加えた後、減圧吸引した(1.3時間)。ア
ルゴン置換の後、室温でヨウ化ベンジル313.7mg(1.44m
mole)を含む乾燥ジメチルホルムアミド溶液(total
3ml)を加えて、1時間、アルゴン雰囲気下、室温で
攪拌した。ジメチルホルムアミドを減圧留去後、得られ
た残渣に水と酢酸エチルを加えて分液、抽出(3回)
し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
過、減圧濃縮により溶媒を除いた。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイーにより精製して(展開
溶剤は酢酸エチル−n−ヘキサン)134.4mgの標記化合
物を固体として得た。収率99%。物性データを以下に示
す。
▲〔α〕22 D▼+87.5゜(c=1.17,CHCl3);融点 69
〜70℃ 元素分析値 計算値 C 58.20%;H 6.01% 実測値 C 58.02%;H 5.95% IR(KBr):3500cm-1,1730cm-1 1 HNMR(CDCl3,90MHz):δppm3.23(1H,d,J=9.2Hz,O
H),3.69(3H,s,CO2CH3),3.85(3H,s,CO2CH3),4.35
(1H,d,J=2.4Hz, 4.62(1H,dd,J=9.2Hz,2.4Hz, 4.45,4.88(2H,ABq,J=12.3Hz,PhCH2),7.37(5H,s,C6H
5) 実施例11 1(R)−ベンジロキシ−2(R)−ヒドロキシエタン
ジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル89.1mg(0.5m mole)と酸
化ジ−n−ブチルスズ124.5mg(0.5m mole)をトルエ
ン3ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固体を
得た。実施例7と同様にフツ化セシウム92.8mg(0.61m
mole)を加えた後、減圧吸引した(2時間)。アルゴ
ン置換の後、室温で乾燥ジメチルホルムアミド3ml、続
いて臭化ベンジル0.13ml(1.09m mole)を加えて、ア
ルゴン雰囲気下、室温で2時間攪拌した。実施例10と同
様にして標記化合物114mgを得た。収率85%。
実施例12 1(R)−ベンジロキシ−2(R)−ヒドロキシエタン
ジカルボン酸ジメチルエスエテルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル90.9mg(0.51m mole)と
酸化ジ−n−ブチルスズ127mg(0.51m mole)をトルエ
ン3ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固体を
得た。この固体にフツ化カリウム45.4mg(0.78m mol
e)をすばやく秤量して加え、混合物を室温下、真空ポ
ンプで減圧吸引し(1時間)、反応器をアルゴンで置換
した。ヨウ化ベンジル190.1mg(087m mole)を含む乾
燥ギメチルホルムアミド溶液(total 3ml)を加えた
後、アルゴン雰囲気下、50〜52℃の加熱下に2時間、室
温で更に11.5時間、攪拌した。実施例10と同様にして標
記化合物75.5mgを得た。収率55%。
実施例13 1(R)−ベンジロキシ−2(R)−ヒドロキシエタン
ジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル91.7mg(0.515m mole)と
酸化ジ−n−ブチルスズ128.1mg(0.515m mole)をト
ルエン3ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固
体を得た。反応器内をアルゴンで置換後、乾燥ジメチル
ホルムアミド3ml、続いて臭化ベンジル125μ(1.05m
mole)を加え、アルゴン雰囲気下、100℃の加熱下に
3時間攪拌した。ジメチルホルムアミドを減圧留去して
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマドグラフイーに
より精製して(展開溶剤は酢酸エチル−n−ヘキサン)
標記化合物57.5mgを得た。収率41%。
実施例14 1(R)−p−エトキシベンジロキシ−2(R)−ヒド
ロキシエタンジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル140.6mg(0.79m mole)と
酸化ジ−n−ブチルスズ196.9mg(0.79m mole)をトル
エン3ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固体
を得た。実施例7と同様にフツ化セシウム273.5mg(純
度90%,1.62m mole)を加えた後、、減圧吸引した
(1時間)。反応器内をアルゴンで置換後、氷−水冷却
下、乾燥ジメチルホルムアミド1mlを加え、同じ温度で1
0分間攪拌し、続いてヨウ化p−メトキベンジル411.5mg
(1.66m mole)を含む乾燥ジメチルホルムアミド溶液
(2mlを)を加え、氷−水冷却の温度でアルゴン雰囲気
下さらに20分間攪拌後、室温で20分間攪拌した。反応液
に水と酢酸エチルを加え、抽出(3回)を行なつた。有
機層を水洗(1回)後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
過、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(展開溶剤n−ヘキサン−ジエチルエ
ーテル)、続いて分取用薄層クロマトグラフイー(展開
溶剤ベンゼン−酢酸エチル)により精製して169.9mgの
標記化合物を油状物として得た。収率72%。物性データ
を以下に示す。
▲〔α〕23 D▼+84.0゜(c=1.72,CHCl3);質量分析
298(M+) IR(neat):3500cm-1,1748cm-1 1 HNMR(CDCl3,90MHz):δppm3.12(1H,d,J=9Hz,O
H)、3.68(3H,s,CO2CH3)、3.80(3H,s,CH3OC6H4−),
3.83(3H,s,CO2CH3),4.31(1H,d,J=2.4Hz, 4.57(1H,dd,J=9Hz,2.4Hz, 4.41,4.725(2H,ABq,J=12Hz,CH3OC6H4CH2−),6.88(2
H,d,J=9Hz, 7.22(2H,d,j=9Hz, 実施例15 1(R)−p−メトキシベンジロキシ−2(R)−ヒド
ロキシエタンジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル92mg(0.516m mole)と酸
化ジ−n−ブチルスズ128.5mg(0.516m mole)をトル
エン3ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固体
を得た。この固体にヨウ化カリウム132mg(0.795m mol
e)を加え、室温下、真空ポンプで減圧吸引(1.5時間)
後、反応器内をアルゴン置換した。乾燥ジメチルホルム
アミド2ml、続いて塩化p−メトキシベンジル108μ
(0.793m mole)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で1
時間攪拌した。その後フツ化カリウム38mg(0.654m mo
le)をすばゆく加え、アルゴン雰囲気下、室温でさらに
3日間攪拌した。ジメチルホルムアミドを減圧留去後、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグリフイーに
より精製して(展開溶剤は酢酸エチル−n−ヘキサン)
104.8mgの標記化合物を得た。収率68%。
実施例16 1(R)−p−メトキシベンジロキシ−2(R)−ヒド
ロキシエタンジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル92.3mg(0.518m mole)と
酸化ジ−n−ブチルスズ120mg(0.518m mole)をトル
エン3ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固体
を得た。この固体にフツ化セシウム94mg(0.619m mol
e)をすばやく秤量して加え、室温下、真空ポンプで減
圧吸引した(2時間)。一方、ヨウ化カリウム114mg
(0.687m mole)と塩化p−メトキシベンジル95μ
(0.700m mole)を乾燥ジメチルホルムアミド2ml中で
室温下2.5時間攪拌して、ヨウ化p−メトキシベンジル
を含むジメチルホルムアミド溶液を調製した。先に減圧
吸引した固体の混合物を含む反応器内をアルゴンで置換
し、乾燥ジメチルホルムアミド1mlを加え、室温で5分
間攪拌の後、氷−水冷却下、別に調製したヨウ化p−メ
トキシベンジルを含むジメチルホルムアミド溶液を加え
て、アルゴン雰囲気得、氷−水冷却の温度で20分間、そ
の後、室温で1時間攪拌した。ジメチルホルムアミドを
減圧留去後、水と酢酸エチルを加え、分液、抽出(3
回)をした。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、過、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーにより精製して(展開溶剤は酢
酸エチル−n−ヘキサン)104.2mgの標記化合物を得
た。収率67%。
実施例17 1(R)−p−メトキシベジロキシ−2(R)−ヒドロ
キシエタンジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル182.1mg(1.02m mole)と
酸化ジ−n−ブチルスズ254.5mg(1.02m mole)をトル
エン6ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固体
を得た。この固体にヨウ化テトラ−n−ブチルアンモニ
ウム378.3mg(1.02m mole)とフツ化カリウム73mg(1.
26m mole)を加えて、混合物の室温下真空ポンプで減
圧吸引した(2時間)。反応器内をアルゴンで置換し、
乾燥ジメチルホルムアミド5mlを加えて、アルゴン雰囲
気下、室温で1時間攪拌した後、塩化p−メトキシベン
ジル0.2ml(1.47m mole)を加えて、更に室温で14時間
攪拌した。ジメチルホルムアミドを減圧留去後、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイーにより精
製して(展開溶剤は酢酸エチル−n−ヘキサン)159mg
の標記化合物を得た。収率52%。
実施例18 1(R)−p−メトキシベンジロキシ−2(R)−ヒド
ロキシエタンジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル92.0mg(0.52m mole)と
酸化ジ−n−ブチルスズ128.5mg(0.82m mole)をトル
エン3ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固体
を得た。この固体にヨウ化ナトリウム107.3mg(0.72m
mole)を加え、反応器内をアルゴンにより置換した。乾
燥ジメチルホルムアミド2ml、続いて塩化p−メトキシ
ベンジル155μ(1.14mm mole)を加え、アルゴン雰
囲気下、室温で30分間攪拌後、フツ化テトラ−n−ブチ
ルアンモニウムを含むテトラヒドロフラン溶液(1M溶
液)0.55ml(0.55m mole)を加え、40℃の加熱下、ア
ルゴン雰囲気下に9時間、その後、室温で14.5時間攪拌
した。ジメチルホルムアミドを減圧留去して得られた残
渣にジエチルエーテルと塩化メチレンを加え、不要物を
過後、液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーにより精製して(展開溶剤は酢
酸エチル−n−ヘキサン)78.4mgの標記化合物を得た。
収率51%。
実施例19 1(R)−p−メトキシベンジロキシ−2(R)−ヒド
ロキシエタンジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル99.5mg(0.56m mole)と
酸化ジ−n−ブチルスズ139mg(0.56m mole)をトルエ
ン3ml中で実施例1と同様に反応、処理し、白色固体を
得た。この固体にヨウ化テトラ−n−ブチルアンモニウ
ム21.3mg(0.058m mole)を加え、反応器内をアルゴン
により置換した。乾燥テトラヒドロフラン5mlを氷−水
冷却下に加え、続いて同温度で、フツ化テトラ−n−ブ
チルアンモニウムを含むテトラヒドロフラン溶液(1M溶
液)0.56ml(0.56m mole)を加え、さらに塩化p−メ
トキシベンジル85μ(0.62m mole)を加えて、氷−
水冷却の温度で10分間攪拌後、室温、アルゴン雰囲気下
で70時間攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去後、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイーに
より精製して(展開溶剤は酢酸エチル−n−ヘキサン)
75.7mgの標記化合物を得た。収率45%。
実施例20 1(R)−p−メトキシベンジロキシ−2(R)−ヒド
ロキシエタンジカルボン酸ジメチルエステルの製造 L−(+)−酒石酸ジメチル94mg(0.53m mole)と酸
化ジ−n−ブチルスズ131.3mg(0.53m mole)をトルエ
ン3ml中に懸濁させ、2時間加熱還流して生成する水を
共沸により連続的に除いた。得られたトルエン反応溶液
に塩化p−メトキシベンジル75μ(0.55m mole)を
加え、さらに8.8時間加熱還流した。反応液にクロロホ
ルムを少量加えて、ほぼ均一な溶液とした後、これをシ
リカゲルカラムクロマトグラフイーにより精製して(展
開溶剤は酢酸エチル−n−ヘキサン)59.5mgの標記化合
物を得た。収率38%。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 243/02 9160−4H C07F 7/18 J 8018−4H // C07B 61/00 300

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(II) (式中、Rは炭素数1〜5のアルキル基を表す) で表わされる化合物を酸化ジ−n−ブチルスズと反応さ
    せた後、式(III) R′−X (III) (式中、R′は非置換またはアルコキシ基,アルケニル
    基或いはアリールアルコキシ基で置換された炭素数1〜
    10のアルキル基、非置換またはニトロ基,或いはアルコ
    キシ基で置換された炭素数7〜13のアラルキル基、炭素
    数1〜5のアルキル基及びまたはアリール基で置換され
    たシリル基、アルカノイル基またはベンゾイル基よりな
    る炭素数2〜7のアシル基、非置換またはアリール基或
    いはハロゲンで置換された炭素数2〜8のアルコキシカ
    ルボニル基,またはアルキル基,アラルキル基あるいは
    アリール基(アリール基,アラルキル基はアルキル基,
    ハロゲンで置換されてもよい)で置換された炭素数1〜
    15の置換スルホニル基を示し、Xはハロゲンを表す。) で表わされる化合物と反応させて、下記の式(I) (式中、RとR′は前記に同じ) で表わされるモノ置換酒石酸ジステルの製造法。
  2. 【請求項2】化合物(I)および化合物(II)の立体配
    置が(2R,3R)である特許請求の範囲第1項記載の製造
    法。
  3. 【請求項3】R′がアリル基,ベンジルオキシメチル
    基,メトキシメチル基,p−ニトロベンジル基,ベンジル
    基,p−メトキシベンジル基,ピバロイル基,ベンジルオ
    キシカルボニル基,p−トリエンスルホニル基もしくはt
    −ブチルジメチルシリル基である特許請求の範囲第1項
    または第2項記載の製造法。
  4. 【請求項4】R′がアルキル基またはアラルキル基で、
    フッ化化合物を共存させて反応を行う特許請求の範囲第
    1項記載の製造法。
  5. 【請求項5】R′がアルキル基またはアラルキル基で、
    ヨウ化化合物を共存させて反応を行う特許請求の範囲第
    1項記載の製造法。
JP61027083A 1986-02-10 1986-02-10 モノ置換酒石酸ジエステルの製造法 Expired - Lifetime JPH0667876B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61027083A JPH0667876B2 (ja) 1986-02-10 1986-02-10 モノ置換酒石酸ジエステルの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61027083A JPH0667876B2 (ja) 1986-02-10 1986-02-10 モノ置換酒石酸ジエステルの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62185052A JPS62185052A (ja) 1987-08-13
JPH0667876B2 true JPH0667876B2 (ja) 1994-08-31

Family

ID=12211180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61027083A Expired - Lifetime JPH0667876B2 (ja) 1986-02-10 1986-02-10 モノ置換酒石酸ジエステルの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0667876B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012162512A (ja) * 2011-01-21 2012-08-30 Nagasaki Univ ヒドロキシシリルエーテル化合物の製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5675424A (en) * 1979-11-22 1981-06-22 Jiyosefu Ban Sukotsuto Yuujin Psoriasis treating method and composition by retinoyl compounds

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012162512A (ja) * 2011-01-21 2012-08-30 Nagasaki Univ ヒドロキシシリルエーテル化合物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62185052A (ja) 1987-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
HU207288B (en) Process for enenthioselective producing phenyl-isoserine derivatives
JPH0557980B2 (ja)
EP0171064A1 (en) Azetidinone derivative and processes for production thereof
NL8500986A (nl) Stereo-geregeld acetoxyazetidinonprocede.
KR890004560B1 (ko) 페넴 중간체 및 이의 제조방법
JPH0667876B2 (ja) モノ置換酒石酸ジエステルの製造法
JP2675625B2 (ja) エノールシリルエーテル化合物の製造方法
JPH066570B2 (ja) 4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体の製造法
JP3224412B2 (ja) 4−置換アゼチジノン誘導体の製造方法
EP0238252B1 (en) Preparation of azetidinones and intermediates
JP2730611B2 (ja) 光学活性なハロゲン化ヒドロキシカルボニル類の製造方法
EP0204440B1 (en) Azetidine derivatives production
US4827006A (en) Preparation of azetidinones via novel protected intermediates
JP3748933B2 (ja) 1−置換アゼチジノン誘導体の製造法
US5089609A (en) 4-benzoyl azetidinones
US4963670A (en) Preparation of azetidinones via novel protected intermediates
US5008404A (en) Preparation of azetidinones via novel protected intermediates
JP3269867B2 (ja) 4位置換アゼチジノン誘導体を製造する方法
RU2086553C1 (ru) Способ получения соединения пенема и способ получения соединения азетидин-2-она
JP2958835B2 (ja) 4−(1−カルボキシアルキル)アゼチジン−2−オン誘導体の製造法
JP2905931B2 (ja) 光学活性2―シクロペンテノン類の製造法
JP2933651B2 (ja) 4―アシロキシ―2―アゼチジノン誘導体の製造法
IE60564B1 (en) Process for preparing 4-acetoxy-3-hydroxyethylazetidin-2-one derivatives
JP3758707B2 (ja) (−)−トランス−クマウシンの製法および新規中間体
JP2604794B2 (ja) 4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オンの製造法