JPH0667567U - キッチンシャワー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトで外観上も体裁のよいキッチンシ
ャワーを提供する。 【構成】 湯沸器の出湯管１等の先端に取付けて湯又は
水の吐出状態をストレートとシャワーとに切替え可能と
なしたキッチンシャワーにおいて、湯又は水をストレー
ト状とシャワー状とに切替えるシーソシール式の切替弁
Ｖを切替え操作するシーソ式の切替ツマミ５に、湯沸器
の点火及び出湯と消火及び出湯停止を指令する点火スイ
ッチＳのＯＮ、ＯＦＦ作動を行うプッシュ式の点火ボタ
ン２０を一体的に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、元止式湯沸器のフレキシブル出湯管等の先端に取付けて使用する キッチンシャワーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の技術としては、たとえば、実公平４−５２６１２号公報（特に、第５図 参照）及び実公平４−５９５４号公報（特に、第７図イ参照）に示されているよ うに、湯沸器の出湯管等の先端に取付けて使用する出湯具（キッチンシャワー） において、該出湯具の切換操作具よりも上方側に、出湯の開始停止を指示するス イッチ（給湯操作具）を付設したものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の技術にあっては、切換操作具とスイッチ（給湯操作具）とが上下に 位置して各別に設けられているので、出湯具の全体形状が相当縦長となって大型 となるばかりでなく、外観上の美観も悪くなるという問題点があった。

【０００４】 この考案は、この種のキッチンシャワーにあっては、実際の使用にあたり、ス トレートとシャワーの切替えはあまり頻繁に行うものでないこと、その切替え操 作と操作スイッチのＯＮ、ＯＦＦとは湯沸器等の機能上同時に行うことはないこ と等を考慮に入れて点火スイッチの作動手段を切替弁の切替え操作手段に組込み 、コンパクトで外観上の美観も向上し、使用上も全く支障のないキッチンシャワ ーの提供を目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案のキッチンシャワーは、たとえば、実施 例に対応する図面に示されているように、湯沸器の出湯管１等の先端に取付けて 湯又は水の吐出状態をストレートとシャワーとに切替え可能となしたキッチンシ ャワーにおいて、湯又は水の吐出状態をストレートとシャワーとに切替える切替 弁Ｖの切替え操作手段Ａに、湯沸器に点火及び出湯と消火及び出湯停止を指令す る点火スイッチＳの作動手段２を設けたことを主要な特徴としている。

【０００６】 また、切替弁Ｖを切替え操作するシーソ式切替ツマミ５に点火スイッチＳをＯ Ｎ、ＯＦＦ作動するプッシュ式点火ボタン２０を設けるか、又はシーソ式切替ツ マミ５にスライド式点火ボタン２０を設けたことをも特徴としている。

【０００７】

【作用】

この考案のキッチンシャワーは、前記のように構成したから、切替え操作手段 Ａにより切替弁Ｖを作動して湯又は水の吐出状態をストレートとシャワーとに切 替えるほか、該切替え操作手段Ａに組込まれた点火スイッチＳの作動手段２を操 作して点火スイッチＳをＯＮ、ＯＦＦすれば、湯沸器に点火及び出湯と消火及び 出湯停止とが指令できる。

【０００８】 このとき、切替弁Ｖの切替え操作手段Ａをシーソ式切替ツマミ５とし、点火ス イッチＳの作動手段２をプッシュ式又はスライド式の点火ボタン２０とすれば、 誤操作なく正確に操作できる。

【０００９】

【実施例】

以下この考案のキッチンシャワーの実施例について図面を参照して説明する。

【００１０】 実施例のキッチンシャワーは、シャワー本体Ｂとシャワー筒Ｃ及びキャップＤ とからなっており、これらは係脱部３、３′によって相互に脱着可能に設けられ ている。

【００１１】 シャワー本体Ｂは、後述する出湯管１等の先端が接続される接続筒４を中央上 部に有し、一側には切替ツマミ５を取付ける凹陥部６を備えている。

【００１２】 また、シャワー筒Ｃは、下端外周部にシャワー用多孔ノズル７を備え、中心部 にはストレート用吐出口８を有し、かつ、内部に前記ストレート用吐出口８に連 通するストレート用弁孔９とシャワー用多孔ノズル７に連通するシャワー用弁孔 １０とを有する切替体１１を水密性を保つシール材１１ａを介在して内蔵せしめ ている。

【００１３】 さらに、キャップＤは、シャワー本体Ｂの接続筒４に接続される出湯管１等と シャワー本体Ｂ接続筒４との水密性を保つシール材１２の保持部１３を中心部に 備えている。

【００１４】 １は元止式湯沸器のフレキシブル出湯管で、フレキシブル管１ａに断熱カバー 管１ｂを被覆した構造となっている。

【００１５】 Ｖは湯又は水の吐出状態をストレートとシャワーとに切替える切替弁で、鈍角 のＶ字形をした平面シーソシール式の板状切替弁となし、該板状切替弁Ｖがその 中心枢支部ｃを支点として上下へ所定の角度だけ回動変位することにより、スト レート用弁孔９の弁シート９ａにそのストレート側接触面９ｂが、また、シャワ ー用弁孔１０の弁シート１０ａにはそのシャワー側接触面１０ｂが接離してスト レート用弁孔９とシャワー用弁孔１０を板状切替弁Ｖで交互に開閉し湯又は水の 吐出状態をストレートとシャワーとに切替えうる構造となっている。

【００１６】 Ａは前記切替弁Ｖを切替え操作する切替え操作手段で、シャワー本体Ｂの一側 凹陥部６に一体の支軸１４を支点として一定の角度θだけ前後方向へシーソ状に 回動変位可能に設けた切替ツマミ５となしている。

【００１７】 前記切替ツマミ５には、該切替ツマミ５と支軸１４を介して一体に備えた回動 レバー１５で左右へ水平状に回動変位される弾性アーム１６を設け、該弾性アー ム１６の先端凸部１７を前記板状切替弁Ｖの上面に形成された山形ガイド凸部１ ８上に滑動可能に関連させることで、切替ツマミ５のシーソ操作で弾性アーム１ ６が左右へ回動変位して板状切替弁Ｖを山形ガイド凸部１８と弾性アーム１６の 弾性による下方への押圧作用とでスナップ的に回動変位させ弁孔９、１０の開閉 が鋭敏に行える構造となっている。

【００１８】 Ｓは湯沸器に点火及び出湯と消火及び出湯停止を指令する点火スイッチ（たと えば、防水タクトスイッチ）で、湯沸器の点火装置に接続され、該点火スイッチ をＯＮ、ＯＦＦするだけで点火及び出湯と消火及び出湯停止が行いうるようにな っている。

【００１９】 前記点火スイッチＳは、図１〜図４の実施例にあっては、切替ツマミ５内に固 定した基板１９に取付け固定され、該点火スイッチＳを切替ツマミ５に一体に組 込んでいる。

【００２０】 また、図５の実施例では、シャワー本体Ｂの軸受部２１に固定した基板１９に 取付け固定され、該点火スイッチＳを切替ツマミ５とは別体に取付けている。

【００２１】 ２は前記点火スイッチの作動手段で、図１〜図５の実施例ではシーソ式切替ツ マミ５の中央部にプッシュ式点火ボタン２０を前後方向へ移動自由で、しかも、 元位置へ自動復帰するように備え、該点火ボタン２０をプッシュ操作することで 点火ボタン２０で点火スイッチＳをＯＮ、ＯＦＦ作動できる構造となしている。

【００２２】 なお、図５の実施例においては、切替ツマミ５とは別体に固定されている点火 スイッチＳに対し点火ボタン２０が切替ツマミ５とともにシーソ状に左右へ傾動 するが、この点火ボタン２０は左右への傾動の最も少ない切替ツマミ５の中央部 に設けられているので、切替ツマミ５の一側を押したストレート操作時と他側を 押したシャワー操作時のいずれの場合も点火ボタン２０のプッシュ操作による点 火スイッチＳのＯＮ、ＯＦＦ作動が何ら支障なく確実に行えるものである。

【００２３】 前記実施例において、２２は点火ボタン２０の表面側を覆って貼着した防水用 樹脂フィルム、２３はリード線で、シャワー本体ＢとキャップＤの湯又は水の通 らない空間部等から出湯管１のフレキシブル管１ａと断熱カバー管１ｂの間を通 し、かつ、シャワー本体ＢとキャップＤの脱着にも支障のないよう配線するもの である。２４はシャワー筒Ｃのストレート用吐出口８に備えた整流体、２５は漉 網である。

【００２４】 また、図６〜図９の実施例は、シーソ式切替ツマミ５の中央部にスライド式点 火ボタン２０を備え、該点火ボタン２０をスライド操作することで点火スイッチ ＳがＯＮ、ＯＦＦ作動できる構造となしている。

【００２５】 前記実施例のスライド式点火ボタンは、ガイド部材２６を一体に備えた点火ボ タン２０を、シーソ式切替ツマミ５の中央部に発条２７で下方へ付勢された状態 でガイド凸条２８にガイドされて上下へスライド可能に設け、該点火ボタン２０ と一体のガイド部材２６に備えた凸部２９を、切替ツマミ５内に固定された点火 スイッチＳをＯＮ、ＯＦＦ作動する復元力をもったアーム３０のテーパ部３１を 有する背面部と関連させた構造となっている。

【００２６】 よって、点火ボタン２０を発条２１に抗して上方へスライドさせると、直線的 に移動するガイド部材２６の凸部２９でテーパ部３１を介してアーム３０の先端 部を押下げ、点火スイッチＳを押圧作動してＯＮし、点火ボタン２０から手を離 しその持上げ力を解くと、発条２７の力で点火ボタン２０は下方へスライドして 元位置へ戻るため、再び点火ボタン２０を上方へスライドさせて前述の理により 点火スイッチＳを作動しＯＮ作動を解いてＯＦＦする。

【００２７】 この実施例において、その他の構成は先の実施例（図１〜図５）と同一につき 同一部分に同一符号を付してその説明は省略する。実施例のスライド式点火ボタ ンは、上下スライド式となっているが、左右スライド式とするも実施上は自由で ある。

【００２８】 前記構成において、キッチンシャワーから湯又は水をストレート状に吐出させ るときは、切替ツマミ５の図示（図２及び図５参照）左側を押して切替ツマミ５ を一定の角度θだけ図示時計方向へ回動すると、切替ツマミ５の支軸１４と一体 の回動レバー１５で弾性アーム１６を同方向に回動し、弾性アーム１６の先端凸 部１７が板状切替弁Ｖの山形ガイド凸部１８上を図示右方へ水平状に滑動して板 状切替弁Ｖを図示（図３参照）時計方向へ中心枢支部ｃを支点としてスナップ的 に回動変位する。

【００２９】 したがって、ストレート用弁孔９の弁シート９ａからそのストレート側接触面 ９ｂが離間してストレート用弁孔９を開放し、シャワー用弁孔１０の弁シート１ ０ａにはそのシャワー側接触面１０ｂが圧接してシャワー用弁孔１０を閉じるた め、出湯管１からの湯又は水をシャワー筒Ｃのストレート用吐出口８からストレ ート状に吐出させることができる。

【００３０】 前記吐出状態において、切替ツマミ５の中央部に位置する点火ボタン２０をプ ッシュ又はスライド操作して点火スイッチＳをＯＮ、ＯＦＦ作動すれば、湯沸器 に点火及び出湯と消火及び出湯停止を指令することができる。

【００３１】 次に、キッチンシャワーから湯又は水をシャワー状に吐出させるときは、切替 ツマミ５の図示（図２及び図５参照）右側を押して切替ツマミ５を一定の角度θ だけ図示反時計方向へ回動すると、切替ツマミ５の支軸１４と一体の回動レバー １５で弾性アーム１６を同方向に回動し、弾性アーム１６の先端凸部１７が板状 切替弁Ｖの山形ガイド凸部１８を図示左方へ水平状に滑動して板状切替弁Ｖを図 示（図３参照）反時計方向へ中心枢支部ｃを支点としてスナップ的に回動変位す る。

【００３２】 したがって、シャワー用弁孔１０の弁シート１０ａからそのシャワー側接触面 １０ｂが離間してシャワー用弁孔１０を開放し、ストレート用弁孔９の弁シート ９ａにそのストレート側接触面９ｂが圧接してストレート用弁孔９を閉じるため 、出湯管１からの湯又は水をシャワー筒Ｃのシャワー用多孔ノズル７からシャワ ー状に吐出させることができる。

【００３３】 前記吐出状態においても、切替ツマミ５の中央部に位置する点火ボタン２０を プッシュ又はスライド操作して点火スイッチをＯＮ、ＯＦＦ作動すれば、湯沸器 に点火及び出湯と消火及び出湯停止を指令することができる。

【００３４】 なお、前記各動作において、弾性アーム１６による板状切替弁Ｖのスナップ的 な回動変位は、弾性アーム１６の基端部に設けたＵ字状の膨出部１６ａによるア クション作用の向上と板状切替弁Ｖの上面に形成された山形ガイド凸部１８とに よって軽快、かつ、確実に行われるものである。

【００３５】 また、実施例では前後方向へシーソ状に回動変位する切替ツマミ５に点火スイ ッチ作動用の点火ボタン２０を設けているが、切替ツマミが、たとえば、スライ ド式又はプッシュ式等であっても同様に適用できる。

【００３６】

【考案の効果】

この考案のキッチンシャワーによれば、切替弁の切替え操作手段に湯沸器の点 火スイッチを作動する作動手段を組込んだので、キッチンシャワーの全体形状が コンパクトとなり、外観上の体裁もよくなるため、その商品価値は向上する。

【００３７】 また、使用上においても、たとえば、実施例のように切替弁の切替えはシーソ 操作で、スイッチのＯＮ、ＯＦＦ操作はプッシュ又はスライド操作で行う構造と すれば、誤操作はなく、その操作性にも何ら問題は生じない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のキッチンシャワーの一実施例を示し
た全体の縦断側面図である。

【図２】その横断平面図である。

【図３】その縦断正面図である。

【図４】その一部切欠正面図である。

【図５】スイッチの取付け部位を異にする要部だけの横
断平面図である。

【図６】異なる実施例の全体正面図である。

【図７】その要部だけの縦断側面図である。

【図８】点火ボタン部分だけの背面図である。

【図９】要部の横断平面図である。

【符号の説明】

１ 出湯管 Ｖ 切替弁 Ａ 切替え操作手段 Ｓ 点火スイッチ ２ スイッチ作動手段 ５ 切替ツマミ ２０ 点火ボタン

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 湯沸器の出湯管等の先端に取付けて湯又
   は水の吐出状態をストレートとシャワーとに切替え可能
   となしたキッチンシャワーにおいて、湯又は水の吐出状
   態をストレートとシャワーとに切替える切替弁の切替え
   操作手段に、湯沸器に点火及び出湯と消火及び出湯停止
   を指令する点火スイッチの作動手段を設けたことを特徴
   とするキッチンシャワー。
2. 【請求項２】 切替弁を切替え操作するシーソ式切替ツ
   マミに点火スイッチをＯＮ、ＯＦＦ作動するプッシュ式
   点火ボタンを設けた請求項１記載のキッチンシャワー。
3. 【請求項３】 切替弁を切替え操作するシーソ式切替ツ
   マミに点火スイッチをＯＮ、ＯＦＦ作動するスライド式
   点火ボタンを設けた請求項１記載のキッチンシャワー。