JPH0667473A - 二成分現像剤用キャリア - Google Patents

二成分現像剤用キャリア

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JPH0667473A
JPH0667473A JP4222659A JP22265992A JPH0667473A JP H0667473 A JPH0667473 A JP H0667473A JP 4222659 A JP4222659 A JP 4222659A JP 22265992 A JP22265992 A JP 22265992A JP H0667473 A JPH0667473 A JP H0667473A
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JP
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resin layer
carrier
parts
weight
forming liquid
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JP4222659A
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Takahisa Kato
貴久 加藤
Nobuhiro Nakayama
信広 中山
Yasuo Asahina
安雄 朝比奈
Yoshinao Okamoto
義尚 岡元
Tomomi Suzuki
智美 鈴木
Hiroaki Matsuda
浩明 松田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温高湿の環境下において、安定にした摩
擦帯電性を有し、又、長期にわたり複写画像を形成させ
ても帯電量低下による地かぶりを起さず、耐久性にも優
れた二成分現像剤用キャリアを提供すること。 【構成】 キャリア芯粒子表面に1級及び/又は2級
アミノ基の少なくとも一つを含むアミノシランカップリ
ング剤と界面活性剤を含有した内部樹脂層と該内部樹脂
層を被覆する表面樹脂層からなり該内部樹脂層の厚みL
1(μm)が0.5<L1<1.0、該表面樹脂層の厚み
2(μm)が0.1<L2<0.5である2層コート型
二成分現像剤用キャリア。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電印刷
法などに用いられる乾式二成分現像剤用キャリアに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からキャリア粒子とトナー粒子との
混合物からなるいわゆる二成分系乾式現像剤はよく知ら
れているが、この二成分系乾式現像剤は、比較的大きな
粒子表面上に微小なトナー粒子が、両粒子の摩擦により
発生した電気力により保持されており、静電潜像に近接
すると、静電潜像が形成する電界によるトナー粒子に対
する潜像方向への吸引力が、トナー粒子とキャリア粒子
間の結合力に打ち勝って、トナー粒子は静電潜像上に吸
引付着されて静電潜像が可視化されるものである。そし
て、現像剤は現像によって消費されたトナーを補充しな
がら、反復使用される。
【0003】一般的に二成分現像剤用キャリア材料とし
て広く使用されているのがマグネタイト、フェライトな
どの金属酸化物であり、鉄粉キャリアなどに比べて見か
け密度が小さく現像剤として軽量化が可能であるため、
現像器内において現像剤を撹拌する場合その撹拌抵抗が
小さくなるという利点を有している。更に鉄粉キャリア
に比べて磁気特性上、残留磁束密度が低く、また抗磁力
も小さく、結果的にヒステリシスループの面積が小さい
特徴を有し、磁化反転及び磁化履歴に対して常に初期特
性を保持する特性を有している。またマグネタイト、フ
ェライトなどは酸化物であるため化学的に安定であり、
複写機内で発生するオゾン、NOx等による化学変化が
起きにくい。
【0004】しかしながら、このようなフェライト、マ
グネタイト等の酸化物キャリアも、高速現像や多数枚複
写による現像剤粒子間の衝突、または現像剤粒子と現像
機械との衝突等の機械的衝突、またはこれらの作用によ
る発熱でキャリア表面上にトナー膜が形成される、いわ
ゆるスペント化が生じ、キャリアの帯電特性が使用時間
とともに低下しトナー飛散、地かぶり等が発生するとい
う欠点があった。
【0005】このようなスペント化を防止するために、
従来から核体粒子表面に種々の樹脂を被覆する方法が提
案されているが、その結果、現像剤の長寿命化が計れる
という利点はあるが、樹脂コートに伴ってキャリアは絶
縁化され、現像時、現像電極として働かなくなるので、
特に黒ベタ部でエッジ効果が出る等、均一な画像を得る
ことが困難である。そこでコーティングキャリアの電気
抵抗を小さくする技術として従来、樹脂コーティング層
に界面活性剤を含有させる技術が提案されている。(特
開昭56−143446号公報、同56−143447
号公報、同57−40265号公報等参照)しかし、界
面活性剤が含有された樹脂コーティング層を有するコー
ティングキャリアにおいては、界面活性剤が吸湿性の高
いものであるため、樹脂コーティング層の表面に露出し
ている界面活性剤の存在によりコーティングキャリアの
摩擦帯電性が変化しやすく、特に高温高湿の環境下にお
いては摩擦帯電性の変化が顕著となる。このようにコー
ティングキャリアの摩擦帯電性が変化すると、結果とし
てトナーに好適な摩擦帯電電荷を付与することが困難と
なり、コーティングキャリアを早期に交換しなければな
らない不都合が生ずる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高温
高湿の環境下において安定した摩擦帯電性を有する二成
分現像剤用キャリアを提供することである。他の目的は
長期にわたり複写画像を形成させた場合の帯電量低下を
防止し充分な耐久性を維持できる二成分現像剤用キャリ
アを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の二成分現像剤用
キャリアは、キャリア芯粒子表面に1級及び/又は2級
アミノ基の少なくとも一つを含むアミノシランカップリ
ング剤と界面活性剤を含有した内部樹脂層と該内部樹脂
層を被覆する表面樹脂層からなり、該内部樹脂層の厚み
1(μm)が0.5<L1<1.0、該表面樹脂層の厚
みL2(μm)が0.1<L2<0.5である2層コート
型キャリアであることを特徴とする。そして、表面樹脂
層は低表面エネルギーの樹脂からなることが好ましい。
すなわち本発明は樹脂コーティング層を内層と外層の2
層構成にしたうえ、特に内層を選択してこれに界面活性
剤を含有させることにより、樹脂コーティング層の表面
に界面活性剤を露出させないようにして摩擦帯電性の温
度及び湿度による影響を小さくし、かつ界面活性剤の存
在位置が内層であってもコーティングキャリアの全体と
しての電気抵抗の減少効果が十分に得られることを確認
して完成されたものである。又、本発明においては特に
内層を選択してこれにアミノシランカップリング剤を分
散させることにより長期にわたり複写画像を形成させた
場合の帯電量低下を防止し充分な耐久性を維持できる。
さらに本発明においては内層の厚みL1(μm)が0.
5<L1<1.0表層の厚みL2(μm)が0.1<L2
<0.5であることを特徴とする。L1<0.5かつL2
>0.5、又はL1>1.0かつL2>0.5になると高
抵抗化によるエッジ効果が発生する。又、L2<0.1
になるとコーティングによる均一な被覆が困難になり、
界面活性剤を含有した内層が露出し高温高湿の環境下に
おいては摩擦帯電性の変化が顕著となる。
【0008】本発明のキャリアに用いられる芯材として
は、従来より公知のものでもよく、例えば鉄、コバル
ト、ニッケル等の強磁性金属;マグネタイト、ヘマタイ
ト、フェライトなどの合金や化合物;ガラスビーズ等が
挙げられる。これら核体粒子の平均粒径は通常10〜1
000μm、好ましくは30〜500μmである。
【0009】本発明のキャリアの内部樹脂層を形成する
ためのコーティング用樹脂としては、キャリアの被覆樹
脂として従来公知の樹脂を用いることができる。具体的
には、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−ア
クリル共重合体樹脂、ビニル系樹脂、エチレン系樹脂、
ロジン変性樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等
を用いることができるが、界面活性剤の分散性を高める
観点から、界面活性剤との相溶性の高いものが好まし
い。具体的には、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレン
−アクリル系樹脂、アクリル系樹脂等を好ましく用いる
ことができる。
【0010】この内層に含有される界面活性剤として
は、イオン性の界面活性剤、非イオン性の界面活性剤の
いずれをも用いることができるが、コートキャリアの電
気抵抗を減少させる効果が顕著に発揮されることからア
ニオン系界面活性剤及びカチオン系界面活性剤が好まし
い。アニオン系界面活性剤としては、−COONa等の
親水基を有するセッケン等のカルボン酸塩、−OSO3
Na等の親水基を有する、高級アルコール硫酸エステル
塩、高級アルキルエーテル硫酸エステル塩、硫酸化油、
硫酸化脂肪酸エステル、硫酸化オレフィン等の硫酸エス
テル塩、−SO3Na等の親水基を有する、アルキルベ
ンゼンスルフォン酸塩、パラフィンスルフォン酸塩等の
スルフォン酸塩、−OPO3Na2等の親水基を有する高
級アルコールリン酸エステル塩等のリン酸エステル塩等
を用いることができる。又、カチオン系界面活性剤とし
ては、第1級アミン塩、第2級アミン塩、第3級アミン
塩等を用いることができる。界面活性剤の含有割合は、
内部樹脂100重量部に対して0.5〜10重量部が好
ましく、特に1〜8重量部が好ましい。該範囲内にあれ
ば界面活性剤による電気抵抗の減少効果が十分に発揮さ
れる。
【0011】樹脂コート層の表層を構成する樹脂として
は、トナー物質の付着を有効に防止する観点から低表面
エネルギー特性を有する樹脂が好ましい。具体的には、
ポリフッ化ビニリデン、ポリ四フッ化エチレン、フッ化
ビニリデン−四フッ化エチレン共重合体、側鎖にフッ素
原子を置換してなる基を有する含フッ素系樹脂等を用い
ることができる。
【0012】以上のようなコーティング用樹脂による樹
脂層の形成法としては、従来と同様、噴霧法、浸漬法等
の手段でシランカップリング剤及び界面活性剤を分散し
た樹脂溶液を塗布した後、同様にして樹脂溶液のみを塗
布すればよい。
【0013】本発明において内部樹脂層中に分散するシ
ランカップリング剤としては、 X−Si(OR)3 なる式で表される化合物であり、Xは有機質と反応する
官能基で、Rは加水分解可能な基である。特にアミノ基
を有するアミノシランカップリング剤が望ましく、内部
樹脂100重量部に対して0.5〜5重量部、好ましく
は1〜3重量部添加するのがよい。0.5重量部未満の
場合には長期の複写による帯電量低下を少なくする効果
が充分にえられず、又逆に5重量部超過の場合には帯電
量が上昇し過ぎる危険性およびカラー現像用キャリアと
したときにエッジ効果を防止するために必要な抵抗値の
上限を越えてしまう危険性が大きくなる。アミノシラン
カップリング剤としては例えば、γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−ア
ミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、オクタデシル
ジメチル[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アン
モニウムクロライド等が挙げられる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を下記の実施例によって更に具
体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。
【0015】キャリア製造例1 内部樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 60重量部 ラウリル酸アルコール硫酸エステルナトリウム塩 1.0重量部 アミノシランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル) アミノプロピルトリメトキシシラン)4.0重量部 メチルエチルケトン 300重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を平均粒径70μmの
球状フェライト5000重量部の表面に流動床型塗布装
置を用いて塗布し内部樹脂層を形成した。
【0016】 表面樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 20重量部 メチルエチルケトン 100重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を上記の内部樹脂層を
形成したフェライト粒子上に流動床型塗布装置を用いて
塗布し表面樹脂層を形成しキャリアAを得た。
【0017】キャリア製造例2 内部樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 60重量部 ラウリル酸アルコール硫酸エステルナトリウム塩 1.0重量部 アミノシランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル) アミノプロピルトリメトキシシラン)0.2重量部 メチルエチルケトン 300重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を平均粒径70μmの
球状フェライト5000重量部の表面に流動床型塗布装
置を用いて塗布し内部樹脂層を形成した。
【0018】 表面樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 20重量部 メチルエチルケトン 100重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を上記の内部樹脂層を
形成したフェライト粒子上に流動床型塗布装置を用いて
塗布し表面樹脂層を形成しキャリアBを得た。
【0019】キャリア製造例3 内部樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 60重量部 ラウリル酸アルコール硫酸エステルナトリウム塩 8重量部 アミノシランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル) アミノプロピルトリメトキシシラン)1.0重量部 メチルエチルケトン 300重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を平均粒径70μmの
球状フェライト5000重量部の表面に流動床型塗布装
置を用いて塗布し内部樹脂層を形成した。
【0020】 表面樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 20重量部 メチルエチルケトン 100重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を上記の内部樹脂層を
形成したフェライト粒子上に流動床型塗布装置を用いて
塗布し表面樹脂層を形成しキャリアCを得た。
【0021】キャリア製造例4 内部樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 60重量部 ラウリル酸アルコール硫酸エステルナトリウム塩 0.2重量部 アミノシランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル) アミノプロピルトリメトキシシラン) 1重量部 メチルエチルケトン 300重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を平均粒径70μmの
球状フェライト5000重量部の表面に流動床型塗布装
置を用いて塗布し内部樹脂層を形成した。
【0022】 表面樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 20重量部 メチルエチルケトン 100重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を上記の内部樹脂層を
形成したフェライト粒子上に流動床型塗布装置を用いて
塗布し表面樹脂層を形成しキャリアDを得た。
【0023】キャリア製造例5 内部樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 60重量部 ラウリル酸アルコール硫酸エステルナトリウム塩 1.0重量部 アミノシランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル) アミノプロピルトリメトキシシラン)1.0重量部 メチルエチルケトン 300重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を平均粒径70μmの
球状フェライト5000重量部の表面に流動床型塗布装
置を用いて塗布し内部樹脂層を形成した。
【0024】 表面樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 20重量部 メチルエチルケトン 100重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を上記の内部樹脂層を
形成したフェライト粒子上に流動床型塗布装置を用いて
塗布し表面樹脂層を形成しキャリアEを得た。
【0025】キャリア製造例6 内部樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 60重量部 ラウリル酸アルコール硫酸エステルナトリウム塩 1.0重量部 アミノシランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル) アミノプロピルトリメトキシシラン)1.0重量部 メチルエチルケトン 300重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を平均粒径70μmの
球状フェライト5000重量部の表面に流動床型塗布装
置を用いて塗布し内部樹脂層を形成した。
【0026】 表面樹脂層形成液の組成 フッ化ビニリデン樹脂 20重量部 メチルエチルケトン 100重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を上記の内部樹脂層を
形成したフェライト粒子上に流動床型塗布装置を用いて
塗布し表面樹脂層を形成しキャリアFを得た。
【0027】キャリア製造例7 内部樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 60重量部 ラウリル酸アルコール硫酸エステルナトリウム塩 8.0重量部 アミノシランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル) アミノプロピルトリメトキシシラン)4.0重量部 メチルエチルケトン 300重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を平均粒径70μmの
球状フェライト5000重量部の表面に流動床型塗布装
置を用いて塗布し内部樹脂層を形成した。
【0028】 表面樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 20重量部 メチルエチルケトン 100重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を上記の内部樹脂層を
形成したフェライト粒子上に流動床型塗布装置を用いて
塗布し表面樹脂層を形成しキャリアGを得た。
【0029】上記キャリアA〜Gの樹脂層の厚みは、内
層が0.6μm、表層が0.2μmであった。
【0030】キャリア製造比較例1 樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 60重量部 ラウリル酸アルコール硫酸エステルナトリウム塩 0.2重量部 アミノシランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル) アミノプロピルトリメトキシシラン) 2重量部 メチルエチルケトン 300重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を平均粒径70μmの
球状フェライト5000重量部の表面に流動床型塗布装
置を用いて塗布し樹脂層を形成しキャリアHを得た。
【0031】キャリア製造比較例2 内部樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 60重量部 アミノシランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル) アミノプロピルトリメトキシシラン) 2重量部 メチルエチルケトン 300重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を平均粒径70μmの
球状フェライト5000重量部の表面に流動床型塗布装
置を用いて塗布し内部樹脂層を形成した。
【0032】 表面樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 20重量部 メチルエチルケトン 100重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を上記の内部樹脂層を
形成したフェライト粒子上に流動床型塗布装置を用いて
塗布し表面樹脂層を形成しキャリアIを得た。
【0033】キャリア製造比較例3 内部樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 60重量部 ラウリル酸アルコール硫酸エステルナトリウム塩 0.2重量部 メチルエチルケトン 300重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を平均粒径70μmの
球状フェライト5000重量部の表面に流動床型塗布装
置を用いて塗布し内部樹脂層を形成した。
【0034】 表面樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 20重量部 メチルエチルケトン 100重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を上記の内部樹脂層を
形成したフェライト粒子上に流動床型塗布装置を用いて
塗布し表面樹脂層を形成しキャリアJを得た。
【0035】 キャリア製造比較例4 内部樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 20重量部 ラウリル酸アルコール硫酸エステルナトリウム塩 0.2重量部 アミノシランカップリング剤(γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルトリメトキシシラン)0.2重量部
メチルエチルケトン
100重量部上記処方をホモミキサーで30分
間分散して被覆層形成液を調製した。この被覆層形成液
を平均粒径70μmの球状フェライト5000重量部の
表面に流動床型塗布装置を用いて塗布し内部樹脂層を形
成した。
【0036】 表面樹脂層形成液の組成 スチレン−アクリル樹脂 60重量部 メチルエチルケトン 300重量部 上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成
液を調製した。この被覆層形成液を上記の内部樹脂層を
形成したフェライト粒子上に流動床型塗布装置を用いて
塗布し表面樹脂層を形成しキャリアKを得た。
【0037】なお、キャリアI、Jの内部樹脂層の厚み
は0.6μm、表面樹脂層の厚みは0.2μmであっ
た。又、Kの内部樹脂層の厚みは0.2μm、表面樹脂
層の厚みは0.6μmであった。
【0038】得られた11種類のキャリア各1000部
を、それぞれ市販のポリエステル系トナー35部と混合
して、11種類の2成分系カラー現像剤を作成した。
【0039】次に各現像剤をリコー社製電子写真複写機
FT4060の改造機にセットし、温度30℃、相対湿
度80%の高温高湿下で連続コピーを行い、複写画像の
エッジ効果及び地カブリを調べた。それらの結果を表1
に示す。なお、エッジ効果の評価は、写真チャートを用
い、現像ポテンシャル300〜400V、PG0.7〜
0.8mm、線速比(Vs/Vp)=1.5〜3.5の
条件で、通常のDCバイアスのみならずACバイアスを
重畳して、複写した画像のベタ部とハーフトーン部の境
界部分におけるエッジ効果による白抜けのレベルを評価
した。なお、エッジ効果及び地かぶりの評価は、まった
く確認できないものを○、確認されるがその程度が小さ
いものを△、確認されその程度が大きいものを×とし
た。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】上記構成のキャリアを使用することによ
って界面活性剤が表面に露出することが防止されるの
で、摩擦帯電性の温度湿度による影響を小さくし、かつ
所望の抵抗値が実現されてエッジ効果のない均一な高品
質画像が得られる。更に内部樹脂層中のアミノシランカ
ップリング剤により長期にわたり複写画像を形成させた
場合の帯電量低下による地カブリを防止し充分な耐久性
を実現することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡元 義尚 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコ−内 (72)発明者 鈴木 智美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコ−内 (72)発明者 松田 浩明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコ−内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリア芯粒子表面に1級及び/又は2
    級アミノ基の少なくとも一つを含むアミノシランカップ
    リング剤と界面活性剤を含有した内部樹脂層と該内部樹
    脂層を被覆する表面樹脂層からなり該内部樹脂層の厚み
    1(μm)が0.5<L1<1.0、該表面樹脂層の厚
    みL2(μm)が0.1<L2<0.5である2層コート
    型二成分現像剤用キャリア。
  2. 【請求項2】 前記表面樹脂層が低表面エネルギーの樹
    脂からなることを特徴とする請求項1記載の二成分現像
    剤用キャリア。
  3. 【請求項3】 前記内部樹脂層が含有する界面活性剤が
    内部樹脂に対し0.5〜10wt%であることを特徴と
    する請求項1記載の二成分現像剤用キャリア。
  4. 【請求項4】 前記内部樹脂層が含有するアミノシラン
    カップリング剤量が内部樹脂に対し0.5〜5.0wt
    %であることを特徴とする請求項1記載の二成分現像剤
    用キャリア。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009258700A (ja) * 2008-03-26 2009-11-05 Powdertech Co Ltd 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた電子写真現像剤
JP2016151712A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法

Cited By (2)

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JP2009258700A (ja) * 2008-03-26 2009-11-05 Powdertech Co Ltd 電子写真現像剤用キャリア及び該キャリアを用いた電子写真現像剤
JP2016151712A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法

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