JPH0667288A - 撮影データの記憶可能なカメラ - Google Patents

撮影データの記憶可能なカメラ

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JPH0667288A
JPH0667288A JP4222343A JP22234392A JPH0667288A JP H0667288 A JPH0667288 A JP H0667288A JP 4222343 A JP4222343 A JP 4222343A JP 22234392 A JP22234392 A JP 22234392A JP H0667288 A JPH0667288 A JP H0667288A
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JP
Japan
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data
address
setting
film
photographing
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JP4222343A
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Takashi Saegusa
隆 三枝
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】データ記憶領域に空きがあるか否かを考慮して
撮影動作を行なうカメラを提供する。 【構成】撮影時に撮影毎に定まるデータを記憶する撮影
データ記憶手段14と、撮影データの記憶をするかどうか
を記憶する設定記憶手段10と、撮影データの記憶可能な
領域の有る場合には第1の信号を出力し撮影データの記
憶可能な領域がなくなった場合には第2の信号を出力す
る記憶残量判別手段10によって構成し、第2の信号が出
力されたとき警告表示ないしはレリーズ禁止とするよう
に撮影データの記憶可能なカメラを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影データを記憶する
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、撮影データを記憶させようとい
う試みはあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のもの
は、カメラ本体の裏蓋に取り付ける、いわゆるデータバ
ックに撮影データを転送し、データバックに転送したデ
ータをパソコンで表示させるというものであった。その
ため、データの確保という点に関してはデータの記憶領
域がなくなっても特に対応がなかった。本発明は、この
点について、解決す
【0004】ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、撮影時に撮影毎に定まるデータを記憶する
撮影データ記憶手段、撮影データの記憶をするかどうか
を記憶する設定記憶手段、撮影データの記憶可能な領域
の有る場合には第1の信号を出力し撮影データの記憶可
能な領域がなくなった場合には第2の信号を出力する記
憶残量判別手段を有し、第2の信号が出力されたとき警
告表示するかレリーズ禁止となるように構成した。ま
た、メインスイッチのオフにより、設定記憶を解除する
ようにした。
【0005】
【作用】本発明においては、撮影データの記憶可能な領
域を常に判別し、撮影できなくなる場合には、警告なり
レリーズ禁止となるようにしたので、知らないうちの記
憶できなくなっていたというようなことがなくなる。ま
た、その解除も簡単にでき、撮影も続行できるようにし
た。
【0006】
【実施例】図1は本発明の実施例のブロック図である。
1はカメラ本体、2は通信機能を有する電子手帳であ
り、接続ケーブル3を介して本体1と接続可能である。
また、図2にその外観を示す。
【0007】カメラ本体1は、メインスイッチSW0、
レリーズスイッチSW1、フィルム在否スイッチSW
2、巻き戻し実行スイッチSW3、マイクロコンピュー
タ10(以下MCU10という)、電源制御回路11、
設定部材12、測光回路13、不揮発性記憶回路14、
表示装置15、および、インターフェイス回路16から
成り立つ。
【0008】電源制御回路11はSW0をオンしている
状態で、例えば露出モードや露光条件等を設定する設定
部材12が操作されると、回路全体に電源を供給する。
一旦電源がオンになると、今度はMCU10の出力によ
り電源の保持が行われる。不揮発性記憶回路14は公知
のEEPROM(本実施例ではアドレスが256のもの
を用いる)であり、一旦記憶すると電源をオフした後も
記憶され、再び電源がオンとなったときに記憶したデー
タを読み出すことができる。インターフェイス回路16
はMCU10の出力により、絞り制御、シャッタ制御、
あるいは、モータ制御などを可能にする。
【0009】また、MCU10はシリアル通信端子CO
M1を有し、COM1は電子手帳との通信端子1aに接
続される。フィルム在否スイッチSW2は、フィルムが
ある状態で裏蓋が閉じられたときにオンするスイッチ
で、MCU10の割り込み入力端子INT2に接続し
て、SW2がオンしたときにMCU10に割り込みが入
る。
【0010】巻き戻し実行スイッチSW3は、巻き戻し
操作部材の操作でオンするスイッチで、MCU10の割
り込み入力端子INT3に接続し、SW3のオンでMC
U10に割り込みが入る。電子手帳2は、マイクロコン
ピュータ20(以下MCU20という)、表示装置2
1、および、設定部材22から成り立つ。MCU20は
シリアル通信端子COM2を有し、本体との接点2aに
接続される。
【0011】本体1と電子手帳2は通信端子1a、2a
によりケーブル3を介して接続される。表1にEEPR
OM15とMCU10のRAMのアドレスマップを示
す。EEPROMとRAMの63番地までのアドレスは
共通にしているが、実際の撮影データの記憶する64番
地以降は対応しない。
【0012】0番地には設定露出制御モード、1番地に
は設定シャッタ速度、2番地は設定フィルム感度、3番
地はフィルム在否状態のように、順番に格納し、他の情
報を格納した後、撮影データの記憶に関する設定情報を
格納する。58番地はフィルムNO.のデータであり、
新しいフィルムが装填されてイージーロードの実行の度
にカウントアップする数値である。
【0013】59番地には撮影データの記憶をするかど
うかの設定の情報を格納する。ビット0が1の時には撮
影データの記憶が設定されたことを意味し、ビット0が
0の時は非設定状態を意味する。またビット7で後述す
る警告動作の設定の有無の情報を格納する。ビット7が
0ならば非警告、1でならば警告状態である。60番地
はデータフォーマットのデータであり、撮影データがど
のように記憶されているかを示す。
【0014】61番地は記憶スタートアドレスであり、
このアドレス以降のアドレスに格納されているデータか
ら記憶を開始したことを示す。62番地は現在フィルム
スタートアドレスであり、1本のフィルムの撮影が完了
する度に、次に書き込み可能なアドレスを示す。63番
地は現在アドレスであり、これから書き込みを行うアド
レスを示し、データが書き込まれるに従って増えてい
く。
【0015】64番地から255番地までは、実際の撮
影データを記憶する。よって、最初に撮影データの記憶
の設定をしたときには、61番地から63番地にはデー
タ記憶可能なアドレスである「64」のデータが書かれ
る。データ記憶する内容は大きく分けて2つになる。1
本のフィルムに共通のデータと、1駒毎の撮影で変わる
データである。そこで、表2の例では、イージーロード
時に、58番地のフィルムNO.と2番地のフィルム感
度を記憶する。よって、64番地に1本目であることを
示す1が書き込まれ、65番地に1本目のフィルム感度
が書き込まれる。1駒毎の撮影データは何を重視するか
で変わるが、それは60番地のデータフォーマットによ
る。表2の例では、シャッタ速度と絞り値のデータを記
憶している。よって、1駒毎に63番地の現在アドレス
データは2つずつ増えることになる。そして、1本のフ
ィルムの記憶が完了すると、エンドマークを記憶する。
電子手帳で記憶データの読み出しをしたときに、フィル
ムとフィルムの間を識別するためである。エンドマーク
としては、シャッタ速度や絞り値の撮影データやフィル
ム感度、撮影本数で使用しないデータを記憶する。ここ
では「$FF」のデータを用いる。
【0016】1本目の撮影が完了してエンドマークを記
憶すると、63番地の現在フィルムスタートアドレスは
139になり、2本目の撮影が完了してエンドマークを
記憶すると、214になる。記憶可能なフィルム本数
は、データフォーマットによって何バイトのデータを記
憶するかや何枚撮りのフィルムを使用するかで異なる
が、表2のように記憶していくと、3本目のフィルムの
20駒目のデータ記憶が完了すると、現在アドレスが2
56となり、データ記憶領域の空きがなくなってしま
う。そこで、このとき、本実施例ではこの状態を警告す
るとともに、レリーズ禁止とするように構成する。
【0017】すると、撮影が続行できなくなるが、ここ
で、電子手帳を接続して撮影データを電子手帳に吸い上
げる。このとき、エンドマークを頼りに、フィルム単位
で記憶するので64番地から213番地には撮影データ
を再書き込み可能となる。214番地以降を残すのは、
1本のデータが泣き分かれになるのを避けるためであ
る。そして、電子手帳2は、その後本体がデータ記憶が
継続できるように、アドレス関係のデータを書き換え
る。214番地以降が残っているので、61番地の記憶
スタートアドレスは214となる。62番地の現在フィ
ルムアドレスも214となり、現在アドレスを64にす
る。64番地から213番地のデータを吸い上げた後な
ので、64番地から新たなデータを書くことができるか
らである。すなわち、最終アドレスの255番地とデー
タ記憶領域の始まる64番地とは連続なものとして考え
る。
【0018】再び前述のフォーマットでデータ記憶を続
けると、表3に示すように、5本目の20駒の記憶後に
現在アドレスが記憶スタートアドレスに達してしまい、
記憶領域がなくなってしまう。そこが次の警告状態とな
る。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】図3は、MCU10のメインルーチンのフ
ローチャートである。メインスイッチSW0がオンの状
態で設定部材12が操作されると、電源制御回路11が
回路全体に電源を投入し、MCU10の動作が開始され
る。ステップ#101において、EEPROM14を読
み出し、MCU10のRAMに転送する。すなわち、カ
メラの設定値や調整値、あるいは、特殊な機能の設定値
などがRAMにセットされる。
【0023】ステップ#102において、設定部材12
からの情報により露出制御モード、シャッタ速度、絞り
値、フィルム感度などの設定値の変更を行い、表1に示
すように所定のアドレスに記憶し、ステップ#103に
おいて測光回路13の出力をA/D変換する。そして、
ステップ#104において、設定入力、測光出力、段階
露光の演算結果などをもとにアペックス演算を行う。
【0024】ステップ#105において、59番地のデ
ータ記憶設定の有無を調べ、ビット0が1でデータ記憶
の設定がされている場合にはステップ#106に進み、
ビット0が0でデータ記憶されていない場合にはステッ
プ#108に進む。ステップ#106において、63番
地の現在アドレスを61番地の記憶スタートアドレスや
最終アドレスと比較し、データ記憶する空き領域があれ
ばステップ#108に進み、空き領域がなければステッ
プ#107に進む。
【0025】ステップ#107において、59番地のビ
ット7を1にしてデータ記憶の警告フラグをセットす
る。ステップ#108において、表示装置15を駆動し
て、図8(a)のような、演算結果の表示を行う。ステ
ップ#107において、データ記憶の警告がセットされ
ていれば、図8(b)のように、「FULL」表示によ
りその警告状態の表示を行う。
【0026】そして、ステップ#109において、メイ
ンスイッチSW0のオン/オフを判別し、オンであれば
ステップ#110へ進み、オフしていればステップ#1
11へ進む。ステップ#110において、設定部材12
が操作されなくなってから一定時間以上経過しているか
どうかの判別を行い、一定時間以上経過していれば電源
オフするためにステップ#113へ進み、一定時間以上
経過していなければ、ステップ#102に戻り処理を繰
り返す。
【0027】ステップ#111において、59番地のデ
ータ記憶設定情報を参照し、ビット7が1でデータ記憶
の警告状態であるかどうかの判別を行い、ビット7が0
であればステップ#113へ進み、ビット7が1で警告
状態であればステップ#112へ進む。ステップ#11
2において、59番地のデータ記憶設定情報をクリアし
て、データ記憶の設定と警告状態を解除する。但し、6
0番地以降の撮影データとそれを復元するためのデータ
はクリアしない。ステップ#112へ進むのは、電子手
帳によって設定されたデータ記憶の空き領域がなくなっ
たときにメインスイッチがオフとなった場合である。本
実施例では、カメラにケーブル3を介して電子手帳を接
続して電子手帳で設定を解除することができる。またケ
ーブル3を接続するのが煩わしければ、メインスイッチ
をオフすることによりデータ記憶設定を解除することも
できる。
【0028】ステップ#113において、EEPROM
14への書き込みを行う。丁度ステップ#101と逆の
動作である。すなわち、MCU10のRAMの0番地か
ら63番地までのデータで変更のあったものをEEPR
OMの対応するアドレスへ格納する。このとき、ステッ
プ#112でデータ記憶設定がクリアされていれば、対
応するアドレス(59番地)に0が書き込まれる。ま
た、単にステップ#110から一定の時間経過でステッ
プ#113へ進んだ場合や、手帳による設定でなくステ
ップ#111からステップ#113へ進んだ場合には、
58番地から63番地のデータはそのまま格納される。
一方、前述の如く、メインスイッチのオフによるステッ
プ#112の設定解除は、データ記憶を重視して電子手
帳にデータの吸い上げをしてから撮影したい人には余計
なお世話となる。その場合には、メインスイッチをオフ
しないでステップ#110からステップ#113へ進む
時間経過によるオフを選べば良い。
【0029】そして、ステップ#114において、電源
制御回路11へ電源オフの信号を伝達し、ストップす
る。図4は、MCU10のタイマー割り込み処理ルーチ
ンのフローチャートである。一定時間(例えば1ms)
間隔の割り込みで、図3の処理から図4の処理に切り替
わる。 ステップ#151において、データ記憶の警告
の有無を判別し、警告状態でなければステップ#152
へ進むが、警告状態であればリターンして前の図3の処
理を再開する。
【0030】ステップ#152において、レリーズスイ
ッチSW1のオン/オフを判別し、オンしていればステ
ップ#153へ進むが、オフしていればリターンして前
の図3の処理を再開する。続いて、ステップ#153に
おいて、インターフェイス回路16を駆動してミラーア
ップ動作を行い、以下同様に回路16を駆動してステッ
プ#154においてステップ#104の演算結果に基づ
くシャッタ制御を行い、ステップ#155においてミラ
ーダウン動作を行う。
【0031】ステップ#156において、データ記憶の
設定の有無を判別し、設定されて59番地のビット0が
1であればステップ#157へ進み、そうでなければリ
ターンする。ステップ#157において、フィルムの有
無を判別し、イージーロードの実行によりフィルムが装
填され3番地のフィルム在否情報のビット0が1であれ
ばステップ#158へ進み、そうでなければリターンす
る。
【0032】ステップ#158において、60番地のデ
ータフォーマットに従いEEPROMに直接書き込みを
行い、63番地の現在アドレスは撮影データの書き込ん
だデータの分アップする。表2、3のように、ステップ
#104の演算結果に基づくシャッタ速度と絞り値を書
き込んだ場合、現在アドレスは2つ増加する。そして、
EEPROMへの書き込み処理が完了するとリターンす
る。なお、書き込みを行うのはデータ記憶が設定されて
いるだけでなくフィルムの存在する場合のみである。実
際に撮影されないデータを記憶しても意味がないからで
ある。図5は、シリアル通信端子COM1に手帳2から
の通信起動があると、MCU10に割り込みが入って開
始するMCU10のシリアル割り込み処理ルーチンのフ
ローチャートである。
【0033】ステップ#171において、手帳からのコ
マンドの読み込みを行い、ステップ#172においてそ
のコマンドの判別を行い、メモリライトコマンドの場合
にはステップ#173へ進み、そうでない場合にはステ
ップ#174へ進む。ステップ#173において、手帳
2のメモリライトコマンドに対応した制御を行う。すな
わち、転送されてくるデータで指定されるアドレスのデ
ータをその後に転送されてくるデータに書き換える。例
えば、手帳からのデータにより、59番地に1(0000000
1)が書き込まれると、ビット0が1となってデータ書き
込みの設定が行われ、ビット7が0になるのでデータ記
憶の警告もリセットされる。また、60、61、62番
地の書き込みで、表2、3で説明したように、MCU1
0は新たな記憶領域を知ることができるようになる。
【0034】ステップ#174において、手帳2のEE
PROMリードコマンドに対応した応答をする。すなわ
ち、転送されてくるデータで指定されるEEPROMの
アドレスのデータを手帳2に転送する。手帳2は、60
番地から63番地までのデータに基づいて64番地から
255番地の撮影データからフィルム単位のデータファ
イルを作成することができる。
【0035】ステップ#175、ステップ#176、あ
るいは、ステップ#177の処理が終了すると、リター
ンして割り込み前の処理を続行する。図6は、MCU1
0の割り込み入力端子INT2の割り込み処理ルーチン
のフローチャートである。割り込み入力端子INT2に
は、フィルムが装填されている状態で裏蓋が閉じられた
ときにオンするフィルム在否スイッチSW2に接続し、
SW2のオンによる端子INT2の立ち下がりで、MC
U10は図6の処理に切り替わる。
【0036】ステップ#181において、回路16を制
御してモータを駆動してイージーロードの制御を行う。
すなわち、フィルムが装填されて裏蓋が閉じられたとき
に所定量の巻き上げ操作により、フィルムカウンタを1
駒目にする。ステップ#182において、データ記憶設
定情報の判別により、データ記憶設定されている場合に
はステップ#183へ進み、データ記憶設定されていな
い場合にはステップ#185へ進む。
【0037】ステップ#183において、58番地のフ
ィルムNoのカウントアップを行う。このデータはフィ
ルム毎の識別に用いる。そして、ステップ#183にお
いて、フィルム1本毎のデータであるフィルムNO.と
フィルム感度のデータをEEPROMへ書き込む。すな
わち、58番地のフィルムNO.を63番地の現在アド
レスの示すアドレスのEEPROMに対して書き込みを
行い、現在アドレスを1つカウントアップする。そし
て、2番地のフィルム感度を次のEEPROMのアドレ
スに書き込む。
【0038】データ記憶の設定の有無に関わらず、ステ
ップ#185において、イージーロードが完了したの
で、3番地のフィルム在否情報ビット0を1にしてフィ
ルムありの状態にセットするとともに、INT2の割り
込みを禁止し、INT3の割り込みを可能にする。一度
割り込みを禁止すると、巻き戻しが完了するまで図6の
処理は実行しない。一方、巻き戻しの実行はいつでも可
能となる。図7は、MCU10の割り込み入力端子IN
T3の割り込み処理ルーチンのフローチャートである。
割り込み入力端子INT3には、巻き戻し実行時の操作
でオンする巻き戻し実行スイッチSW3が接続し、SW
3のオンによる端子INT3の立ち下がりで図7の処理
に切り替わる。
【0039】ステップ#191において、回路16を制
御してモータを駆動してフィルム在否SWがオフするま
でモータ制御してフィルムの巻き戻しを実行させる。ス
テップ#192において、データ記憶設定情報の判別に
より、データ記憶設定されている場合にはステップ#1
93へ進み、データ記憶設定されていない場合にはステ
ップ#194へ進む。
【0040】ステップ#193において、1本のフィル
ムのデータ記憶が完了したことを示すエンドマークをE
EPROMへ書き込む。すなわち、「$FF」のデータ
を63番地の現在アドレスの示すアドレスのEEPRO
Mに対して書き込みを行い、現在アドレスを1つカウン
トアップする。巻き戻しが完了して、その現在アドレス
のデータを62番地の現在フィルムスタートアドレスに
も書き込む。
【0041】データ記憶の設定の有無に関わらず、ステ
ップ#194において、巻き戻しが完了したので3番地
のフィルム在否情報をフィルムなしの状態にリセットす
るとともに、INT3の割り込みを禁止し、INT2の
割り込みを許可する。一度割り込みを禁止すると、イー
ジーロード完了するまで図7の処理は実行しない。一
方、イージーロードはいつでも可能となる。図9は、電
子手帳のMCU20のメインルーチンのフローチャート
である。
【0042】ステップ#201において、設定部材22
の状態に応じて諸々の設定を行う。設定部材22の矢印
キーで設定値の選択を行い、「セット」キー、「リセッ
ト」キー、あるいは、「転送」キーで設定、解除や本体
への転送を指示する。ここでは、「データ記憶の設
定」、「記憶データの読み出し」、「記憶データの表
示」などが設定できるものとする。 そして、ステップ
#202において、表示装置21を駆動して設定データ
に応じた表示を行う。表示例を図10に示す。図10
(a)は、「データ記憶」の設定/解除画面であり、図
10(b)は「データ読み出し」の設定画面であり、図
10(c)は「記憶データの表示」画面である。
【0043】ステップ#203において、カメラ本体へ
転送する(通信を行う)状態かどうかの判別を行い、図
10(a)や図10(b)の画面で「転送」キーが操作
された後であればステップ#204へ進み、図10
(c)のように「転送」キーが操作されない場合にはス
テップ#201へ戻り、MCU20内で完結する処理を
繰り返す。
【0044】「転送」キーが押された後ならステップ#
204において、データ記憶の設定の状態かどうかの判
別を行い、データ記憶設定の状態であればステップ#2
05へ進み、記憶データの読み出しの場合にはステップ
#206へ進む。ステップ#205において、シリアル
通信端子COM2を用いて本体に対するメモリライトを
行い、MCU10に対して、データ記憶の設定を転送す
る。メモリライトとは、MCU10のRAMのアドレス
を指定してそのアドレスデータを後から転送されるデー
タに書き換えることである。本体のMCU10は、ステ
ップ#173において応答して、指定したアドレスのデ
ータを設定通りに書き換える。ここで、59番地に1を
書き込むと、ビット0が1となってデータ書き込みの設
定が行われる。また、60、61、62番地の書き込み
で、表2、3で説明したような、新たな記憶領域をMC
U10にセット可能になる。一方、59番地に0が書き
込まれれば撮影データの記憶の設定は解除される。 ス
テップ#206において、シリアル通信端子COM2を
用いて本体に対してEEPROMのリードのコマンドを
送る。本体のMCU10はステップ#174において指
定されたEEPROMのアドレスのデータをMCU20
へ転送する。よって、MCU20は60番地から63番
地までのデータに基づいて64番地から255番地の撮
影データからフィルム単位のデータファイルを作成する
ことができる。62番地の現在フィルムアドレスのデー
タにより、新たな記憶スタートアドレスを知ることがで
きる。
【0045】ステップ#207において、ステップ#2
05と同様にメモリライトを行い、記憶アドレスの設定
を行う。ここで、61番地の記憶スタートアドレスを6
2番地の現在フィルムスタートアドレスによって書き替
えると、表2、3で説明したように、新たな記憶領域を
MCU10にセット可能になる。また、59番地のデー
タ記憶設定情報には1を書き込むと、ビット7が0にな
るのでMCU10のデータ記憶の警告もリセットされ
る。 ステップ#205、ないしは、ステップ#207
の処理後はステップ#201に戻り、以上の処理を繰り
返す。ここで、データ記憶の設定がない場合の本体の動
きを説明をする。
【0046】データ記憶のない場合には、図3のフロー
はステップ#105からステップ#108へ進むので、
データの記憶領域がなくなったことによる図8(b)の
ような警告表示はセットされない。また、イージーロー
ドに際して、図6のフローはステップ#182からステ
ップ#185へ飛ぶので、ステップ#183におけるフ
ィルムNO.のカウントアップもないし、ステップ#1
84におけるフィルムNO.やフィルム感度の書き込み
もない。イージーロード後の撮影時にも、図4のフロー
はステップ#156からリターンするので撮影データの
書き込みもない。そして、巻き戻しを実行しても、図7
のフローもステップ#192からステップ#194へ飛
ぶのでエンドマークの書き込みもない。次に撮影データ
記憶の設定の説明をする。本体1にケーブル3を介して
手帳2を接続すると、MCU10とMCU20がそれぞ
れの通信端子COM1とCOM2により、通信可能にな
る。
【0047】手帳の設定部材22のキー操作により、表
示装置21が図10(a)の状態を示しているとする。
このときは「転送」キーの操作がないうちは、図9のフ
ローはステップ#201→ステップ#202→ステップ
#203へ進んでステップ#201へ戻る。それが、
「転送」キーを操作すると、ステップ#203からステ
ップ#204へ進んで判別を行う。「データ記憶の設
定」画面だったのでステップ#205へ進んで、COM
2によりMCU10に対してメモリライトのコマンドを
送る。すると、MCU10は、COM1による割り込み
が働き、図5の処理が行われる。メモリライトコマンド
に対して、ステップ#171→ステップ#172→ステ
ップ#173と応答すると、MCU10のRAMに表1
の59番地から63番地のデータ記憶に必要なデータが
セットされる。ステップ#205の処理後は、ステップ
#201に戻るので撮影データの読み出しを行うまでケ
ーブル3は外しておいてよい。なお、59番地から63
番地のEEPROMの書き込みは図3のステップ#11
3において行われる。ステップ#113においては、0
番地から63番地までの変更のあったRAMの内容を、
EEPROMへ転送して記憶させる。そして、ステップ
#114へ進むと、電源をオフする。メインスイッチS
W0がオンの状態で設定部材12が操作されれば、電源
制御回路11により再び電源がオンとなるので、MCU
10はステップ#101からの操作により、EEPRO
Mに記憶したデータの読み込みを行うので、撮影データ
の記憶も含めて電源オフ前と同一の操作が可能となる。
それでは、データ記憶が設定された場合の本体の動きを
説明をする。
【0048】データ記憶が設定された場合には、図3の
フローはステップ#105からステップ#106へ進む
が、データの記憶のための空き領域があるうちはステッ
プ#107へは進まずに警告はセットされない。よっ
て、ステップ#108においては、図8(a)に示すよ
うに、表示装置15により正常な露出表示が行われる。
また、イージーロードに際して、図6のフローはステッ
プ#182からステップ#183へ進んでフィルムN
O.のカウントアップを行い、ステップ#184へ進ん
でフィルムNO.やフィルム感度の書き込みを行う。イ
ージーロード後の撮影時にも、図4のフローはステップ
#156→ステップ#157→ステップ#158と進ん
で、撮影データの書き込みを行う。そして、巻き戻しを
実行すると、図7のフローは、ステップ#192からス
テップ#193へ進んで、エンドマークの書き込みを行
う。なお、フィルムを装填せずにレリーズしても、図4
のフローはステップ#157からリターンするので撮影
データの書き込みはしない。
【0049】この間、メインスイッチSW0をオフする
と、ステップ#109からステップ#111へ進むが、
警告がセットされていないのでステップ#113へ飛
ぶ。また、メインスイッチがオフされなくとも設定部材
12が一定時間以上操作されない場合には、ステップ#
110からステップ#113へ飛ぶ。ステップ#113
においては、0番地から63番地までの変更のあったR
AMの内容をEEPROMへ転送して記憶させる。そし
て、ステップ#114へ進むと、電源をオフする。この
ようにして、撮影データの書き込みが行われていくと、
現在アドレスのデータが最終アドレス(255番地)に
達する。現在アドレスが最終アドレスを超え、且つ記憶
スタートアドレスを超えている場合には、EEPROM
はデータを記憶する空き領域が無いFULLの状態にあ
る。表3を参照して説明すると、表3では現在アドレス
は最終アドレス(255番地)をすでに超えている。ま
た現在アドレスが3本目のフィルムの記憶スタートアド
レス(214番地)に達しておりこれ以上データの記憶
ができないFULL状態である。
【0050】このFULL状態になると、図3のフロー
がステップ#106からステップ#107へ進み、59
番地のデータ記憶情報のビット7を0にして警告セット
する。すると、ステップ#108に進んだときに表示装
置15により図8(b)の警告表示が行われる。また、
このとき、図4のフローはステップ#151からリター
ンするのでレリーズ操作をしても無効となり、レリーズ
禁止状態となる。
【0051】この状態で、メインスイッチSW0をオフ
すると、ステップ#109からステップ#111へ進ん
だとき、データ記憶の警告がセットされているのでステ
ップ#112へ進んで59番地をクリアしてデータ記憶
の設定を解除する。一方、メインスイッチがオフしない
で設定部材12を一定時間以上操作しないと、ステップ
#110からステップ#113へ飛ぶので設定は解除さ
れない。ステップ#113においては、0番地から63
番地までの変更のあったRAMの内容をEEPROMへ
転送して記憶させる。ステップ#112で設定解除が行
われた場合には解除されたままの状態でEEPROMに
書き込まれる。
【0052】そして、ステップ#114へ進むと、電源
をオフする。再び電源がオンになってEEPROMのデ
ータを読み込んだときに、設定を解除した場合には始め
から設定されていない場合と同一になるので、レリーズ
禁止や警告表示もなくなる。一方、ステップ#112の
設定の解除がされていない場合には、データ記憶設定情
報のビット7は1のままなので、電源が再びオンとなっ
たときにも警告表示は残り、レリーズ禁止状態も継続す
る。そこで、記憶した撮影データを電子手帳に吸い上げ
て空き領域を再確保させる。データ記憶の設定時と同様
に、本体1にケーブル3を介して手帳2を接続する。
【0053】手帳2の設定部材22のキー操作により、
今度は表示装置21が図10(b)のような「記憶デー
タの読み出し」画面を示しているときに「転送」キーを
操作すると、ステップ#203からステップ#204へ
進んで判別を行う。「記憶データの読み出し」画面だっ
たのでステップ#206へ進んで、MCU20は、CO
M2によりMCU10に対してEEPROMのリードコ
マンドを送ると、記憶されている撮影データをフィルム
1本単位でファイルにして記憶することができる。そし
て、ステップ#207において、ライトコマンドを送っ
てMCU10のRAMに表3のように61番地の記憶ス
タートアドレスをセットするとともに、59番地のデー
タ記憶設定情報に1を書き込んでビット7の警告フラグ
をリセットする。そして、ステップ#201に戻れば、
手帳2では、図10(c)のように、記憶した撮影デー
タを表示させることができる。一方、本体1はデータ記
憶に関する警告が解かれ、空き領域も増えたので、前述
のデータ記憶の設定直後と同様になる。
【0054】なお、メインスイッチをオフしてデータ記
憶の設定を解除した場合、59番地のデータ記憶設定情
報がクリアされてもそれだけで、60番地以降のデータ
は確保されているので、手帳2は本体経由でEEPRO
Mのデータを読み込んだときに、フィルム1本単位の撮
影データのファイルを作成することができる。なお、空
き領域の判別は63番地の現在アドレスと61番地の記
憶スタートアドレスの比較で行うが、撮影フォーマット
による撮影データ数も考慮する。また、巻き戻したとき
にエンドマークを書き込み可能なように、その領域も確
保しておいたほうがよい。
【0055】
【発明の効果】本発明においては、撮影データの記憶可
能な領域を常に判別し、撮影できなくなる場合には、警
告なりレリーズ禁止となるようにしたので、知らないう
ちの記憶できなくなっていたというようなことがなくな
る。また警告の解除もメインスイッチのオフのように簡
単にできるので、警告があってレリーズ禁止となった後
の撮影も再開も簡単にできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】本発明の実施例の外観図である。
【図3】MCU10のメインルーチンのフローチャート
である。
【図4】MCU10のタイマー割り込み処理ルーチンの
フローチャートである。
【図5】MCU10のシリアル割り込み処理ルーチンの
フローチャートである。
【図6】MCU10の割り込み入力端子INT2の割り
込み処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】MCU10の割り込み入力端子INT3の割り
込み処理ルーチンのフローチャートである。
【図8】本体1の表示装置15の表示例である。
【図9】電子手帳2のMCU20のメインルーチンのフ
ローチャートである。
【図10】電子手帳2の表示装置21の表示例である。
【符号の説明】
SW0 メインスイッチ SW1 レリーズスイッチ SW2 フィルム在否スイッチ SW3 巻き戻し実行スイッチ 1 カメラ本体 2 電子手帳 3 接続ケーブル 10 マイクロコンピュータ(MCU) 11 電源制御回路 12 設定部材 14 不揮発性記憶回路(EEPROM) 15 表示装置 20 マイクロコンピュータ(MCU) 21 表示装置 22 設定部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影時に撮影毎に定まるデータを記憶する
    撮影データ記憶手段、 撮影データの記憶をするかどうかを記憶する設定記憶手
    段、 撮影データの記憶可能な領域の有る場合には第1の信号
    を出力し撮影データの記憶可能な領域がなくなった場合
    には第2の信号を出力する記憶残量判別手段を有し、 第2の信号が出力されたとき警告表示することを特徴と
    する撮影データの記憶可能なカメラ。
  2. 【請求項2】撮影時に撮影毎に定まるデータを記憶する
    撮影データ記憶手段、 撮影データの記憶をするかどうかを記憶する設定記憶手
    段、 撮影データの記憶可能な領域の有る場合には第1の信号
    を出力し撮影データの記憶可能な領域がなくなった場合
    には第2の信号を出力する記憶残量判別手段を有し、 第2の信号が出力されたときレリーズ禁止とすることを
    特徴とする撮影データの記憶可能なカメラ。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲の第1項ないしは第2項の
    カメラにおいて、メインスイッチのオフにより、設定記
    憶を解除することを特徴とするカメラ。
JP4222343A 1992-08-21 1992-08-21 撮影データの記憶可能なカメラ Pending JPH0667288A (ja)

Priority Applications (3)

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JP4222343A JPH0667288A (ja) 1992-08-21 1992-08-21 撮影データの記憶可能なカメラ
US08/344,619 US5697004A (en) 1992-08-21 1994-11-17 Camera capable of storing photographing data and display device connectable thereto
US08/873,559 US6442349B1 (en) 1992-08-21 1997-06-12 Camera capable of storing photographing data and display device connectable thereto

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JP4222343A JPH0667288A (ja) 1992-08-21 1992-08-21 撮影データの記憶可能なカメラ

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