JPH0667132B2 - ゼネレータ用電圧レギユレータ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、バッテリを充電するゼネレータ用電圧レギュ
レータであって、バッテリ温度を検出するための温度セ
ンサを有しており、前記温度センサは、バッテリ温度に
依存する電気温度信号を出力するものであり、比較手段
が設けられており、該比較手段は電気的な温度信号が所
定の範囲内にあるかどうかを比較するものであり、電圧
レギュレータ内に、基準信号を出力する基準信号源を有
しており、当該電圧レギュレータは、電気的な温度信号
が所定の範囲外にある場合に温度検出のための基準信号
を受け取るものである、ゼネレータ用電圧レギュレータ
に関する。

従来技術 スウエーデン特許第7702656−５号明細書から、自動車
のゼネレータ用の、バツテリ温度を検知するための温度
センサを有する、電圧レギユレータはすでに公知であ
る。温度センサの測定信号に基づいて、電圧レギユレー
タは、充電電圧を温度に適合させるため、バツテリの温
度が低い時、ゼネレータの出力電圧を高め、バツテリの
温度が高い時、ゼネレータの出力電圧を下げる。この電
圧レギユレータは、さらに、出力電圧が、レギユレータ
温度に比例している、内部電圧源を有している。

発明が解決しようとする問題点 この公知のレギユレータは、レギユレータに、温度セン
サが接続されていない場合レギユレータの出力電圧が、
温度を検出するのに関与するという難点を有する。

問題を解決するための手段 本発明によれば上記課題は、前記基準信号は電圧レギュ
レータの温度に依存しており、ここにおいて当該基準信
号への切換は、所定の期間に対する電気温度信号が所定
の範囲外にある場合にのみ行われるように構成されて解
決される。

実施例 次に本発明を図示の実施例を用いて詳しく説明する。レ
ギユレータ１は、自動車の励磁巻線２および固定子巻線
３とを有する３相交流ゼネレータの励磁電流を制御す
る。固定子巻線３に誘起された電力は、整流器４で、整
流され、車内配電線に供給される。その結果、プラスダ
イオードが、正の給電電圧B⁺に接続され、マイナスダイ
オードが、負の給電電圧B^-ないしは、バツテリ７の電極
に接続される。自動車の負荷は、整流器４の出力端子間
に接続されている抵抗５によつて示されている。自動車
の３相交流ゼネレータを用いる電圧調整は公知であるの
で、その詳細についての説明を省略する。

温度センサ６は、定電流源８から、電流Ｉを供給され
る。その結果、温度センサ６で、温度センサ６の温度に
比例して電圧降下が生ずる。その際、温度センサ６は、
バツテリ７の近傍に、例えばバツテリの下部に取付けら
れ、その結果、温度センサ６の温度は、バツテリの温度
を表わす。

温度センサ６は、ツエナダイオード特性を有している。
すなわち、電流源８から定電流Ｉが供給される場合、温
度センサ６はわずかな微分抵抗を有し、その結果、温度
センサ６の出力電圧は、電流源８の電流Ｉに、依存しな
くなる。安全のため、温度センサ６は、大きな電流の時
に、電流制限作用を有する。たとえば、正の給電電圧B⁺
との短絡の際のような障害の場合に、温度センサ６が破
壊されるのを避けるために、電流制限が生ずる。温度セ
ンサ６は、モノリシツク集積される。

温度センサ６の出力電圧は、スイツチ10の一方の接点上
に供給され、スイツチ10の切換接点は、レギユレータ１
の入力側と接続されている。この入力側を介して、レギ
ユレータ１は、バツテリ温度を検出し、公知の方法で３
相交流ゼネレータの出力電圧を制御する。スイツチ10の
もう１方の接点は、基準信号源９の出力側と接続されて
いる。

温度センサ６の出力電圧は、ウインドウコンパレータ11
に供給され、ウインドウコンパレータ11は、温度センサ
６の出力電圧が上、下の閾値が前もつて与えられた測定
ウインドウ内にあれば、正の信号を送出する。ウインド
ウコンパレータ11の上、下の閾値は、電圧レギユレータ
の製造者によつて、一定に調整され、この閾値は、スイ
ツチ10の切換点を決定する。温度センサ６の出力電圧が
測定ウインドウ外にあれば、ウインドウコンパレータ11
は、負の信号を送出する、そうすると、レギユレータ１
の内部に集積されているが、わかりやすく図では別個に
示されている基準信号源９へのスイツチ10の切換が生じ
る。内部基準信号源９は、レギユレータ１の温度を検出
する。すなわち、スイツチ10が切換えられる際、通例の
電圧調整が生じる。

温度センサ６に接続されている、リード線上に障害が生
じたり、温度センサ６が不良になる際、出力電圧は、ウ
インドウコンパレータ11により決められた測定ウインド
ウ外にあり、温度センサ６は、遮断され、その結果、よ
り高い作動の安全性が生ずる。

時間測定回路12は、ウインドウコンパレータ11とスイツ
チ10との間に接続されている。この時間測定回路12は、
温度センサ６のリード線上の短かい妨害パルスによりス
イツチ10の切換を行わないように防止する。この短かい
妨害パルスは、点火線または、噴射弁の制御線からの漏
れによつて発生することがある。

簡単な実施例では時間測定回路は、ウインドウコンパレ
ータ11の出力信号を積分する積分器として構成され、決
められた閾値を下回わつた場合にだけ、スイツチ10を切
換える。

本発明は、ここで選定して述べた実施例に限定されな
い。バツテリの温度検出の他の実施例では、パルス衝撃
係数が検出温度に比例する一連のパルスを供給する、集
積された温度センサを用いるなら可能である。上述の温
度センサを用いる場合、パルス衝撃係数を検出し、ソフ
トウエアを介して内部基準信号源へ切換えを制御する、
マイクロコンピユータとしては、レギユレータ１を構成
する。実施例の構成要素８〜12は、レギユレータ１にお
いて簡単に集積できる。

発明の効果 本発明の電圧レギユレータでは、接続された温度センサ
または、リード線の欠陥が検知できその結果、ゼネレー
タの出力電圧が、許容できない程度に上がりすぎたり、
下がりすぎたりしない。

実施態様項に、本発明の有利な実施形態を示されてい
る。あらかじめ与えられた偏差は、固定閾値でもよい
が、また、パラメータに依存していてもよいし、バツテ
リの充電状態の関数であつてもよい。さらに、温度信号
と、基準信号間の偏差が、受取り基準として、用いられ
ることも、可能である。温度センサが、バツテリに比例
する電圧信号を送出すれば、出力信号が、外部の温度セ
ンサと、内部の、基準信号源としての、比較電圧との間
で、切換を制御するウインドウコンパレータを用いる
と、監視が、特に簡単に可能である。時間測定回路は、
点火装置から、漏れて出るリード線上の短かい妨害電圧
がある時、切換を抑圧する。その結果、確実な作動が保
証される。レギユレータ内の基準信号源への切換時に、
欠陥指示は、自動車のランプの点燈により、バツテリ温
度の温度検知器の欠陥を通報する。

【図面の簡単な説明】

図は、本発明の実施例の回路図である。 １……レギユレータ、２……励磁巻線、３……固定子巻
線、４……整流器、６……温度センサ、９……基準信号
源、11……ウインドウコンパレータ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−154335（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−58739（ＪＰ，Ａ)

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】バッテリ（７）を充電するゼネレータ用電
   圧レギュレータであって、 バッテリ温度を検出するための温度センサ（６）を有し
   ており、 前記温度センサ（６）は、バッテリ温度に依存する電気
   温度信号を出力するものであり、 比較手段（11）が設けられており、該比較手段（11）は
   電気温度信号が所定の範囲内にあるかどうかを比較する
   ものであり、 電圧レギュレータ内に、基準信号を出力する基準信号源
   （９）を有しており、 当該電圧レギュレータは、電気温度信号が所定の範囲外
   にある場合に温度検出のための基準信号を受け取るもの
   である、ゼネレータ用電圧レギュレータにおいて、 前記基準信号は電圧レギュレータの温度に依存してお
   り、ここにおいて当該基準信号への切換は、所定の期間
   に対する電気温度信号が所定の範囲外にある場合にのみ
   行われることを特徴とする、ゼネレータ用電圧レギュレ
   ータ。
2. 【請求項２】偏差量が、あらかじめ決められた閾値であ
   る、特許請求の範囲第１項記載の電圧レギュレータ。
3. 【請求項３】温度信号と基準信号の間の差によって、偏
   差が決められる、特許請求の範囲第２項記載の電圧レギ
   ュレータ。
4. 【請求項４】上方および下方の切換電圧を有する、ウイ
   ンドウコンパレータ（11）を備え、ウインドウコンパレ
   ータ（11）の出力信号に依存して、温度センサ（６）の
   電圧または、基準信号源（９）の電圧を、電圧レギュレ
   ータに供給するスイッチ（10）を設けた、特許請求の範
   囲第１項又は第２項記載の電圧レギュレータ。
5. 【請求項５】ウインドウコンパレータ（11）の短いパル
   スが、スイッチ（10）を切換えるのを防ぐ、時間測定回
   路（12）が、ウインドウコンパレータ（11）と、スイッ
   チ（10）との間に接続されている、特許請求の範囲第４
   項記載の電圧レギュレータ。
6. 【請求項６】スイッチ（10）が、基準信号源（９）の電
   圧をレギュレータに供給する時、欠陥指示がなされる、
   特許請求の範囲第４または、５項記載の電圧レギュレー
   タ。
7. 【請求項７】少なくとも、基準信号源（９）およびウイ
   ンドウコンパレータ（11）ならびにスイッチ（10）が、
   相互にモノリシック集積されている、特許請求の範囲第
   ４項から第６項までのいずれか１項記載の電圧レギュレ
   ータ。