JPH0666516A - レーザ干渉測長装置 - Google Patents

レーザ干渉測長装置

Info

Publication number
JPH0666516A
JPH0666516A JP4245764A JP24576492A JPH0666516A JP H0666516 A JPH0666516 A JP H0666516A JP 4245764 A JP4245764 A JP 4245764A JP 24576492 A JP24576492 A JP 24576492A JP H0666516 A JPH0666516 A JP H0666516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
signal
laser
light
photodetector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4245764A
Other languages
English (en)
Inventor
Akito Okamoto
炳人 岡本
Norito Suzuki
範人 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idec Izumi Corp
Original Assignee
Idec Izumi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idec Izumi Corp filed Critical Idec Izumi Corp
Priority to JP4245764A priority Critical patent/JPH0666516A/ja
Publication of JPH0666516A publication Critical patent/JPH0666516A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被測定物の測定可能な移動速度の制限を、安
価な手段によって大幅に緩和することができるようにし
たレーザ干渉測長装置を提供する。 【構成】 この装置は、干渉光学系60に、内部共振器
型で直交2周波の直線偏光64a、64bを出力する周
波数安定化レーザ62を用いている。そして、光検出器
16および20から得られる測定ビート信号Sおよび参
照ビート信号Rを、発振器70、ミキサ74およびミキ
サ82等を用いて扱いやすい中間周波信号IF1 および
IF2 に変換する。更に両信号の差周波数である被測定
物の移動に伴う周波数シフト±Δfを、その符号を含め
て差周波検出回路90で検出し、更にその周波数をアッ
プダウンカウンタ92で積算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被測定物の移動距離
等を測定するものであって、2周波光源を用いるいわゆ
るヘテロダイン方式のレーザ干渉測長装置に関し、より
具体的には、被測定物の測定可能な移動速度の制限を、
安価な手段によって大幅に緩和することができるように
したレーザ干渉測長装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のレーザ干渉測長装置の従来例を
図5に示す。この装置は、レーザ光源としてゼーマンレ
ーザ2を用いたものであり、それから出力されるわずか
に周波数の異なる右回りと左回りの円偏光を1/4波長
板3を通して互いに直交する二つの直線偏光4a(周波
数f1 )および4b(周波数f2 )に変換し、それらを
ビーム分割器6で2方向に分割して測定光および参照光
とするようにしている。
【0003】このビーム分割器6からの測定光は、偏光
ビーム分割器8に導かれてそこで直線偏光4aと直線偏
光4bとに分離される。そして各直線偏光4a、4bを
固定反射鏡(例えば固定コーナキューブプリズム)10
および被測定物に取り付けられた移動反射鏡(例えば移
動コーナキューブプリズム)12でそれぞれ反射させて
偏光ビーム分割器8に再び入射させて互いに波面を揃
え、更に方位45度の偏光子14を通して互いに重ね合
わせて干渉光を作り、これを第1の光検出器16に導い
てそこで電気信号に変換するようにしている。移動反射
鏡12から反射して来る直線偏光4bは被測定物の移動
速度に応じてドップラー効果により±Δfの周波数シフ
トを受けているので、この光検出器16から出力される
測定ビート信号Sの周波数は(f2 −f1 ±Δf)であ
る。
【0004】一方、ビーム分割器6からの参照光として
の直線偏光4aおよび4bを、方位45度の偏光子18
を通して互いに重ね合わせて干渉光を作り、これを第2
の光検出器20に導いてそこで電気信号に変換するよう
にしている。この光検出器20から出力される参照ビー
ト信号Rの周波数は(f2 −f1 )である。そして、こ
の測定ビート信号Sおよび参照ビート信号Rを差周波検
出回路22に入力してそこで両ビート信号の差周波であ
る前記周波数シフト±Δfを検出し、更にこれをアップ
ダウンカウンタ24で積算することにより、移動反射鏡
12即ち被測定物の移動方向および移動距離を測定する
ようにしている。
【0005】図6は、単一周波数レーザおよび音響光変
調素子を用いてゼーマンレーザと等価な光源を構成した
例を示す図である。この例では、レーザ光源として単一
周波数レーザ32を用いたものであり、それから出力さ
れる方位45度の直線偏光34を偏光ビーム分割器36
でp成分34pとs成分34sとに分離し、その各々に
音響光変調素子40、42によってそれぞれ周波数
1 、f2 の変調をかけ、それによって得られる直線偏
光34p′(周波数f1 )および34s′(周波数
2 )を半透鏡50で合わせ、このようにしてゼーマン
レーザを用いたのと等価な光を作るようにしている。4
4と46は音響光変調素子40、42に変調用の高周波
(周波数はそれぞれf1 、f2 )をそれぞれ供給する発
振器、38、48は反射鏡である。このようにして得ら
れた光を図5のビーム分割器6に入射すれば、前記と同
様の測定を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示し
たゼーマンレーザ2を用いたレーザ干渉測長装置におい
ては、ゼーマンレーザ2の二つの偏光間の周波数差(f
2 −f1 )が限られていて自由に選べないので、被測定
物の測定可能な移動速度に制限があるという問題があ
る。
【0007】これは、前記周波数シフトΔfが正となる
方向(即ち被測定物が近づく方向)の被測定物の移動量
はその移動速度によらず測定可能であるが、周波数シフ
トΔfが負となる方向(即ち被測定物が遠ざかる方向)
の被測定物の移動量は、 |Δf|≦(f2 −f1 ) である速度においては測定可能であるが、これを超える
速度になると、光検出器16から得られる測定ビート信
号Sの周波数は0から再び増加に転じ、移動方向があた
かも逆転したような信号となり測定できなくなるからで
ある。
【0008】例えば、現状ではゼーマンレーザ2の前記
周波数差は大きくても約1.8MHzしか取れず、これ
だと約30m/分までしか測定することができない。こ
の程度では、近年のステッパ等の高速位置決め装置の要
求を満たすことはできない。
【0009】一方、図6に示した音響光変調素子40、
42を用いたレーザ干渉測長装置においては、差周波
(f2 −f1 )を選ぶのにかなりの自由度があるので、
速度制限は殆どないが、音響光変調素子40、42とい
う特殊な素子を用いていてそれが高価であるため、また
各々に発振器44、46が必要であるため、レーザ干渉
測長装置全体のコストが嵩むという問題がある。
【0010】また、音響光変調素子40、42で扱うこ
とのできるレーザ光のビーム径が非常に小さい(例えば
0.3mmφ程度)ので、半透鏡50から出た直線偏光
34p′と34s′とを同軸にする調整作業が非常に難
しいという問題もある。
【0011】そこでこの発明は、被測定物の測定可能な
移動速度の制限を、安価な手段によって大幅に緩和する
ことができるようにしたレーザ干渉測長装置を提供する
ことを主たる目的とする。
【0012】
【発明の概要】この発明のレーザ干渉測長装置は、簡単
に言えば、前述したような干渉光学系に、内部共振器型
で直交2周波の直線偏光を出力する周波数安定化レーザ
を用いること、および前述したような第1および第2の
光検出器から得られるビート信号をミキサを用い処理し
て周波数シフトΔfを測定することを特徴としている。
【0013】上記のような内部共振器型の周波数安定化
レーザでは、二つの直線偏光間の周波数差を非常に大き
く(例えば共振器長が28cmで約600MHz)取る
ことができるので、これを用いれば、測定可能な周波数
シフトも非常に大きくなり、従って被測定物の測定可能
な移動速度の制限も大幅に緩和される。
【0014】また、信号処理回路を構成する発振器やミ
キサは周波数が数百MHzからGHzにかけてのものも
現在では安価に入手することができるので、レーザ干渉
測長装置全体のコストを低く抑えることができる。
【0015】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係るレーザ干
渉測長装置を示す構成図である。
【0016】この実施例の干渉光学系60の構成および
動作は、図5の装置のゼーマンレーザ2および1/4波
長板3を周波数安定化レーザ62に置き換えた以外は、
図5の装置と同様であるので、そこでの説明を参照する
ものとし、ここでは重複説明を省略する。
【0017】周波数安定化レーザ62は、内部共振器型
で直交2周波の直線偏光64a(周波数f1 )および6
4b(周波数f2 )を出力するものであり、より具体的
には内部鏡型He−Neレーザである。周波数f1 とf2
の関係は、この例ではf2>f1 に取っており、周波数
安定化レーザ62の共振器長L、光速をCとした場合、 f2─f1=C/2L ・・・(1) で表される。
【0018】そしてこの周波数安定化レーザ62からの
両直線偏光64a、64bを図5の装置の場合と同様に
ビーム分割器6に入射させて測定光と参照光とに分割
し、前述したような作用で、最終的には、第1の光検出
器16から測定ビート信号S(周波数f2 −f1 ±Δ
f)および第2の光検出器20から参照ビート信号(周
波数f2 −f1 )を取り出すようにしている。
【0019】両光検出器16、20には、例えば、周波
数応答の良いアバランシェフォトダイオードを用いるの
が好ましい。
【0020】この光検出器16、20からの信号処理回
路は次のとおりである。即ちこの例では、所定周波数、
例えば(f2 −f1 −ν)の高周波信号LOを出力する
発振器70を設け、それからの高周波信号LOを分岐器
72で二つに分岐するようにしている。そして、前記光
検出器20からの参照ビート信号Rとこの分岐器72か
らの高周波信号LOとを第1のミキサ74で混合して、
第1の中間周波信号として、両信号の差の周波数νの中
間周波信号IF1 を取り出すようにしている。80は同
中間周波信号IF1 を選択的に通過させるローパスフィ
ルタであり、また上記両信号の和の周波数の信号はハイ
パスフィルタ76を経由して負荷抵抗78で消費させる
ようにしている。
【0021】一方、前記光検出器16からの測定ビート
信号Sと分岐器72からの高周波信号LOとを第2のミ
キサ82で混合して、第2の中間周波信号として、両信
号の差の周波数(ν±Δf)の中間周波信号IF2 を取
り出すようにしている。88は同中間周波信号IF2
選択的に通過させるローパスフィルタであり、また上記
両信号の和の周波数の信号はハイパスフィルタ84を経
由して負荷抵抗86で消費させるようにしている。
【0022】両ミキサ74、82には、例えば、構成が
簡単で特性が良い、ショットキーダイオードを利用した
ダブルバランスドミキサを用いるのが好ましい。
【0023】更に、両ミキサ74、82からの両中間周
波信号IF1 、IF2 を差周波検出回路90に与えて、
そこで両中間周波信号間の差周波±Δfを検出するよう
にしている。この差周波±Δfは、取りも直さず、移動
反射鏡12即ち被測定物の移動による周波数シフト分で
ある。この差周波検出回路90には、フリップフロップ
を用いる等した種々の公知の回路が利用できるが、この
例では、差周波Δfの符号(極性)が正のときはそのア
ップ信号ライン91uから差周波数Δfの大きさに応じ
た数のアップパルスUPを出力し、差周波Δfの符号が
負のときは、そのダウン信号ライン91dから差周波数
Δfの大きさに応じた数のダウンパルスDPを出力する
ものである。あるいはこのような差周波検出回路90の
代わりに、差周波数Δfの大きさに応じた数のパルス信
号と正負の符号を表す信号とを出力する差周波検出回路
を用いても良い。
【0024】そして、上記アップパルスUPおよびダウ
ンパルスDPをアップダウンカウンタ92に入力する。
このアップダウンカウンタ92は、アップパルスUPが
入力されたときはそのパルス数に応じてアンプカウント
を行い、ダウンパルスDPが入力されたときはそのパル
ス数に応じてダウンカウントを行う。これによって、前
記周波数シフト分±Δfを積算して、移動反射鏡12即
ち被測定物の移動方向および移動距離を測定するように
している。
【0025】上記発振器70から出力する高周波信号L
Oの周波数(f2 −f1 −ν)の内の周波数νは、想定
される周波数シフトΔfの最大値をΔfm とした場合、 ν≧Δfm ・・・(2) なる条件を満たすように選定しておけば、ミキサ82か
ら出力される中間周波信号IF2 の周波数が0で折り返
すようなことは起こらない。また、同周波数νの上限
は、高周波信号LOの周波数を上記例のように(f2
1 −ν)に選ぶ場合は(f2 −f1 )であるが、これ
を(f2 −f1 +ν)と選んでも良くその場合は制限は
ない。
【0026】例えば、周波数安定化レーザ62の共振器
長Lを28cmとすると、前記(1)式から、差周波
(f2 −f1 )は約600MHzになり、前記周波数ν
をこの600MHz近くに選ぶとすれば、上記レーザ干
渉測長装置では、周波数シフトΔfは600MHz近く
まで許されることになる。従って、被測定物の測定可能
な移動速度の制限は大幅に緩和され、速度制限は殆ど無
くなる。即ちこのレーザ干渉測長装置によれば、従来の
ゼーマンレーザの最大の欠点である二つの偏光間の周波
数差選定に関する自由度の無さの問題を解決することが
でき、従って近年のステッパ等の高速位置決め装置の要
求にも十分に応えることができる。
【0027】また、上記のような高い周波数を扱う場合
でも、数百MHzからGHzにかけての発振器70やミ
キサ74、82等は現在では安価に入手することができ
るので、上記信号処理回路を安価に構成することがで
き、従って当該レーザ干渉測長装置全体のコストを低く
抑えることができる。それゆえ、従来の音響光変調素子
を用いた場合に比べてコスト的にも有利となり、また音
響光変調素子を用いていないので光軸調整作業が難しく
なるという問題も起こらない。
【0028】また、ゼーマンレーザの場合は、磁場をか
けているので、歪んだクロストーク(二つの偏光を偏光
子で分離しても完全に分離できず、相手が幾分混ざり込
んでくる現象)が生じることが近年指摘されており(例
えば、「安定化ゼーマンレーザ出力の楕円偏光および非
直交性」、″Elliptical polari−z
ation and nonorthogonalit
y of sta−bilized Zeeman l
aser output″, Yi Xieand Y
i−zun Wu, 1 June 1989 / V
ol.28, No.11 / APPLIED OP
TICS, pp.2043−2046参照)、このよ
うなゼーマンレーザの非線形性により、ゼーマンレーザ
を用いたレーザ干渉測長装置では、特定の場所で位置測
定精度が非常に低下するという問題が近年クローズアッ
プされ始めている。
【0029】これに対して、内部共振器型の周波数安定
化レーザの場合は、磁場をかけていないので、クロスト
ークが生じるにしてもそれの歪が少なく、比較的簡単に
このクロストークを除去することができる。従って、そ
のような内部共振器型の周波数安定化レーザ62を用い
た上記レーザ干渉測長装置は、クロストークによって特
定場所での位置測定精度が低下するという問題の解決が
容易であるという利点もある。
【0030】なお、光検出器16、20からの信号を処
理する信号処理回路としては、図1に示したものの代わ
りに、図2あるいは図3に示すような回路を用いても良
い。
【0031】図2の信号処理回路を、図1の回路との相
違点を主体に説明すると、この例では、発振器70から
周波数νの高周波信号LOを出力させ、これを分岐器7
2を経由して一つはミキサ74に、もう一つは差周波検
出回路90に供給するようにしている。そして、前記光
検出器20からの参照ビート信号Rと分岐器72からの
この高周波信号LOとをミキサ74で混合して、第1の
中間周波信号として、両信号の差の周波数(f2 −f1
−ν)の中間周波信号IF1′を取り出すようにしてい
る。80は同中間周波信号IF1′を選択的に通過させ
るローパスフィルタであり、また上記両信号の和の周波
数の信号はハイパスフィルタ76を経由して負荷抵抗7
8で消費させるようにしている。
【0032】一方、ミキサ82は上記ミキサ74からの
中間周波信号IF1′と前記光検出器16からの測定ビ
ート信号Sとを混合して、第2の中間周波信号として、
両信号の差の周波数(ν±Δf)の中間周波信号IF2
を取り出すものであり、差周波検出回路90はこの中間
周波信号IF2 と分岐器72からの高周波信号LOとの
間の差周波数±Δfを検出する。その他は、図1の回路
と同様である。
【0033】この図2のような信号処理回路は、周波数
νが小さい場合(即ち前記(2)式からも分かるように
周波数シフトの最大値Δfm が小さい場合)、発振器7
0の周波数が低くて済むという利点がある。但し、周波
数安定化レーザ62の二つの偏光間の周波数差(f2
1 )が大きいと、ミキサ74から出力される和の周波
数(f2 −f1 +ν)の信号と差の周波数(f2 −f1
−ν)の信号との間の周波数差が、全体の周波数が高い
割には小さいので、フィルタによる両信号の分離が難し
くなる。
【0034】次に、図3の信号処理回路を、図1および
図2の回路との相違点を主体に説明すると、この例で
は、前記光検出器16および20からの測定ビート信号
Sおよび参照ビート信号Rを、いきなりミキサ94に供
給してそこで混合して、両信号の差の周波数(|Δf
|)の中間周波信号IFを取り出し、その周波数をカウ
ンタ102で積算するようにしている。100は同中間
周波信号IFを選択的に通過させるローパスフィルタで
あり、また上記両信号の和の周波数の信号はハイパスフ
ィルタ96を経由して負荷抵抗98で消費させるように
している。
【0035】この図3のような信号処理回路は、回路構
成が簡単であるという利点がある。但し、ミキサ94か
ら出力される中間周波信号IFの周波数は|Δf|であ
り、それを図1および図2の例と違って他の基準となる
周波数と比較する(図1および図2の例はそれを差周波
検出回路90で行う)ようなことはしていないので、周
波数シフト±Δfにおける符号、即ち被測定物の移動方
向は判定できない。従って、それが必要な場合は他の手
段で行う必要がある。
【0036】次に、干渉光学系について見ると、図1に
示した干渉光学系60の代わりに、図4に示すような干
渉光学系を用いても良い。これの、図1の干渉光学系6
0との相違点を主体に説明すると、この例では、図1の
偏光子14を設ける代わりに、偏光ビーム分割器8で分
離した直線偏光64aの往復の光路に方位45度の1/
4波長板66を設けている。このようにすれば、偏光ビ
ーム分割器8で分離された直線偏光64aは、1/4波
長板66で円偏光に変換され再び直線偏光に変換される
が、この直線偏光は元とは90度振動面がずれている。
これと移動反射鏡12から反射されて来た直線偏光64
bとを偏光ビーム分割器8に戻して重ね合わせると干渉
光が得られるので、これを光検出器16に導けば前記と
同様の測定ビート信号Sを得ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、内部共
振器型の周波数安定化レーザを光源として用いており、
このレーザは二つの直線偏光間の周波数差をゼーマンレ
ーザに比べて非常に大きく取ることができるので、測定
可能な周波数シフトも非常に大きくなり、従って被測定
物の測定可能な移動速度の制限を大幅に緩和することが
できる。即ち、従来のゼーマンレーザの最大の欠点であ
る二つの偏光間の周波数差選定に関する自由度の無さの
問題を解決することができ、従って近年のステッパ等の
高速位置決め装置の要求にも十分に応えることができ
る。
【0038】しかも、信号処理回路を構成する発振器や
ミキサは、周波数が数百MHzからGHzにかけてのも
のでも現在は安価に入手することができるので、当該レ
ーザ干渉測長装置全体のコストを低く抑えることができ
る。それゆえ、従来の音響光変調素子を用いた場合に比
べてコスト的にも有利となり、また音響光変調素子を用
いていないので光軸調整作業が難しくなるという問題も
起こらない。
【0039】また、内部共振器型の周波数安定化レーザ
は、ゼーマンレーザの場合と違って、クロストークが生
じるにしてもそれの歪が少ないので、それを比較的簡単
に除去することができ、従って、クロストークによって
特定場所での位置測定精度が低下するという問題の解決
が容易であるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るレーザ干渉測長装置
を示す構成図である。
【図2】信号処理回路の他の例を示すブロック図であ
る。
【図3】信号処理回路の更に他の例を示すブロック図で
ある。
【図4】干渉光学系の他の例を示す構成図である。
【図5】従来のゼーマンレーザを使用したレーザ干渉測
長装置の例を示す構成図である。
【図6】単一周波数レーザおよび音響光変調素子を用い
てゼーマンレーザと等価な光源を構成した例を示す図で
ある。
【符号の説明】
6 ビーム分割器 8 偏光ビーム分割器 10 固定反射鏡 12 移動反射鏡 14 偏光子 16 第1の光検出器 18 偏光子 20 第2の光検出器 60 干渉光学系 62 周波数安定化レーザ 70 発振器 72 分岐器 74 第1のミキサ 82 第2のミキサ 90 差周波検出回路 92 アップダウンカウンタ 94 ミキサ 102 カウンタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部共振器型で直交2周波の直線偏光を
    出力する周波数安定化レーザからのレーザ光の内の第1
    の周波数成分の光と、第2の周波数成分の光に被測定物
    の移動による周波数シフトを乗せた光とを互いに重ね合
    わせて干渉光を作り、これを第1の光検出器に導いてそ
    こから測定ビート信号を取り出すと共に、前記周波数安
    定化レーザからの第1および第2の周波数成分の光を互
    いに重ね合わせて干渉光を作り、これを第2の光検出器
    に導いてそこから参照ビート信号を取り出すよう構成さ
    れた干渉光学系と、所定周波数の高周波信号を出力する
    発振器と、この発振器からの高周波信号を分岐する分岐
    器と、この分岐器からの高周波信号と前記第2の光検出
    器からの参照ビート信号とを混合して第1の中間周波信
    号を出力する第1のミキサと、前記分岐器からの高周波
    信号と前記第2の光検出器からの測定ビート信号とを混
    合して第2の中間周波信号を出力する第2のミキサと、
    第1および第2のミキサからの第1および第2の中間周
    波信号間の差周波を検出し、その大きさと正負の符号を
    表す信号を出力する差周波検出回路と、この差周波検出
    回路からの信号に応答してアップカウントおよびダウン
    カウントするアップダウンカウンタとを備えることを特
    徴とするレーザ干渉測長装置。
  2. 【請求項2】 内部共振器型で直交2周波の直線偏光を
    出力する周波数安定化レーザからのレーザ光の内の第1
    の周波数成分の光と、第2の周波数成分の光に被測定物
    の移動による周波数シフトを乗せた光とを互いに重ね合
    わせて干渉光を作り、これを第1の光検出器に導いてそ
    こから測定ビート信号を取り出すと共に、前記周波数安
    定化レーザからの第1および第2の周波数成分の光を互
    いに重ね合わせて干渉光を作り、これを第2の光検出器
    に導いてそこから参照ビート信号を取り出すよう構成さ
    れた干渉光学系と、所定周波数の高周波信号を出力する
    発振器と、この発振器からの高周波信号を分岐する分岐
    器と、この分岐器からの高周波信号と前記第2の光検出
    器からの参照ビート信号とを混合して第1の中間周波信
    号を出力する第1のミキサと、この第1のミキサからの
    第1の中間周波信号と前記第2の光検出器からの測定ビ
    ート信号とを混合して第2の中間周波信号を出力する第
    2のミキサと、この第2のミキサからの第2の中間周波
    信号と前記分岐器からの高周波信号との間の差周波を検
    出し、その大きさと正負の符号を表す信号を出力する差
    周波検出回路と、この差周波検出回路からの信号に応答
    してアップカウントおよびダウンカウントするアップダ
    ウンカウンタとを備えることを特徴とするレーザ干渉測
    長装置。
  3. 【請求項3】 内部共振器型で直交2周波の直線偏光を
    出力する周波数安定化レーザからのレーザ光の内の第1
    の周波数成分の光と、第2の周波数成分の光に被測定物
    の移動による周波数シフトを乗せた光とを互いに重ね合
    わせて干渉光を作り、これを第1の光検出器に導いてそ
    こから測定ビート信号を取り出すと共に、前記周波数安
    定化レーザからの第1および第2の周波数成分の光を互
    いに重ね合わせて干渉光を作り、これを第2の光検出器
    に導いてそこから参照ビート信号を取り出すよう構成さ
    れた干渉光学系と、前記第1および第2の光検出器から
    の参照ビート信号および測定ビート信号を互いに混合し
    て中間周波信号を出力するミキサと、このミキサからの
    中間周波信号の周波数に応じてカウントするカウンタと
    を備えることを特徴とするレーザ干渉測長装置。
JP4245764A 1992-08-21 1992-08-21 レーザ干渉測長装置 Pending JPH0666516A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4245764A JPH0666516A (ja) 1992-08-21 1992-08-21 レーザ干渉測長装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4245764A JPH0666516A (ja) 1992-08-21 1992-08-21 レーザ干渉測長装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0666516A true JPH0666516A (ja) 1994-03-08

Family

ID=17138461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4245764A Pending JPH0666516A (ja) 1992-08-21 1992-08-21 レーザ干渉測長装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0666516A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999005471A1 (fr) * 1997-07-23 1999-02-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Instrument de mesure des longueurs
US6266479B1 (en) * 1997-06-09 2001-07-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Video signal recording and reproducing apparatus
WO2010146906A1 (ja) * 2009-06-17 2010-12-23 株式会社 ソキア・トプコン 光波距離計

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6266479B1 (en) * 1997-06-09 2001-07-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Video signal recording and reproducing apparatus
WO1999005471A1 (fr) * 1997-07-23 1999-02-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Instrument de mesure des longueurs
US6351312B1 (en) 1997-07-23 2002-02-26 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Interference-type distance measuring device
WO2010146906A1 (ja) * 2009-06-17 2010-12-23 株式会社 ソキア・トプコン 光波距離計
JP2011002302A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Sokkia Topcon Co Ltd 光波距離計
CN102341726A (zh) * 2009-06-17 2012-02-01 株式会社索佳拓普康 光波距离计
US8570494B2 (en) 2009-06-17 2013-10-29 Sokkia Topcon Co., Ltd. Electro-optical distance meter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3891321A (en) Optical method and apparatus for measuring the relative displacement of a diffraction grid
US4688940A (en) Heterodyne interferometer system
CN101413783A (zh) 双频激光干涉测量装置
JP2007285898A (ja) レーザ振動計
JPS62235506A (ja) 差動平面鏡干渉計システム
US6014216A (en) Architecture for air-turbulence-compensated dual-wavelength heterodyne interferometer
CN110890689A (zh) 一种同时实现激光器频率稳定和噪声抑制的反馈锁定结构
JPS62233708A (ja) 角度測定平面鏡干渉計システム
US3463924A (en) Opposite circularly-polarized optical heterodyne detection system
US6141138A (en) Apparatus and method for measuring characteristics of light
JPH0666516A (ja) レーザ干渉測長装置
JPS62233704A (ja) 差動平面鏡干渉計システム
JPH11183116A (ja) 光波干渉測定方法および装置
US6519042B1 (en) Interferometer system for displacement and straightness measurements
JPS63241440A (ja) 光学検出器の周波数応答を測定する方法および装置
US7394548B2 (en) Heterodyne laser interferometer using heterogenous mode helium-neon laser and super heterodyne phase measuring method
Yao et al. Sine-Cosine Techniques for Detecting Fast Optical Frequency Variations With Ultra-High Resolution
JPS5948668A (ja) 光フアイバ速度計
JPH08278202A (ja) 偏光解析用光学系装置及びこれを用いた偏光解析装置
Chambon et al. High frequency optical probe for BAW/SAW devices
Gelmini et al. A tunable, double‐wavelength heterodyne detection interferometer with frequency‐locked diode‐pumped Nd: YAG sources for absolute measurements
SU1157416A1 (ru) Многолучевой интерференционный эллипсометр
JP2001033309A (ja) 超音波光周波数シフタ及びそれを用いたマイケルソン型スペクトル線幅測定装置
JP2016170160A (ja) レーザ干渉計
JPH1144503A (ja) 光波干渉測定装置