JPH066626A - 水平偏向回路 - Google Patents

水平偏向回路

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Publication number
JPH066626A
JPH066626A JP16075492A JP16075492A JPH066626A JP H066626 A JPH066626 A JP H066626A JP 16075492 A JP16075492 A JP 16075492A JP 16075492 A JP16075492 A JP 16075492A JP H066626 A JPH066626 A JP H066626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
resonance
bead core
damper diode
resonance capacitor
Prior art date
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Pending
Application number
JP16075492A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Kitamura
勉 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP16075492A priority Critical patent/JPH066626A/ja
Publication of JPH066626A publication Critical patent/JPH066626A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダンパーダイオードと共振コンデンサーとで
構成される寄生の共振電流によって発生するリンギング
電流が画面に妨害する事を防止した水平偏向回路を提供
する事を目的とする。 【構成】 共振コンデンサーに高周波領域で渦電流損が
急激に増加するビーズコアーを直列に挿入し、共振コン
デンサーとダンパーダイオードとで構成される寄生の共
振回路のQを下げ偏向コイルにリンギング電流が流れる
事を防止して画面に妨害を与えるのを防ぐ。 【効果】 偏向コイルに流れる鋸歯状波電流に影響する
事無く、安価で低損失で、かつ効果的にリンギングを抑
える事が出来る。また、周辺部品の定数に影響される事
もなく独立して設計する事が出来、設計工数も大幅に改
善できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機や
陰極線管ディスプレイ装置(以下CRTディスプレイと
呼ぶ)の水平偏向回路において、ダンパーダイオードと
共振コンデンサーとで発生する正規の偏向周波数成分以
外の不要なリンギング電流を抑え表示画面に与える妨害
(以後ラスターリンギングと呼ぶ)を防止した水平偏向
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、コンピュータの表示装置として
は、陰極線管を使用したディスプレイ装置(以後、CR
Tディスプレイと呼ぶ)が、主流である。
【0003】この、CRTディスプレイでは陰極線管の
ネック部に取り付けた偏向コイルに電流を流すことによ
り電子ビームを偏向して画面を表示している。
【0004】以下に従来の水平偏向出力回路について説
明をする。図2は従来のCRTディスプレイの水平偏向
出力回路の構成例を示す。
【0005】図2において、1はスイッチングトランジ
スタ、2はダンパーダイオード、3は共振コンデンサ
ー、4は偏向コイル、5はS補正コンデンサー、6はチ
ョークコイル、7はコンデンサー、8は電源、10はリ
ニアリティコイル、11はコンデンサー、12は抵抗を
示す。
【0006】以上のように構成された水平偏向出力回路
について、以下その動作について図3の波形図を参考に
しながら説明をする。
【0007】まず、1のトランジスタがONするとトラ
ンジスタ1には、偏向コイルを通して図3の(A)のよ
うな電流が流れる。この時偏向コイル4には磁気エネル
ギーが蓄えられる。
【0008】次にトランジスタ1がOFFすると偏向コ
イルに蓄えられたエネルギーは共振コンデンサー3を充
電しながらなおも流れ続ける。
【0009】偏向コイルに蓄えられた磁気エネルギーを
全て放出する(この時共振コンデンサーの充電は完了す
る)と、今度は共振コンデンサーに充電された電荷は偏
向コイルを通して放電していく。
【0010】この時トランジスタ1のコレクター電極に
は図3の(C)のようなフライバックパルス電圧が発生
する。
【0011】このフライバックパルス電圧が負になると
ダンパーダイオード2は導通しダンパーダイオード2に
は、図3の(B)のような電流が流れる。
【0012】次にトランジスタ1がONし、また図3の
(A)の電流が流れる。このようにしてトランジスタ
1、ダンパーダイオード2が交互にON/OFFし偏向
コイル4には、図3の(D)のような鋸歯状波電流が流
れる。
【0013】この鋸歯状波電流が陰極線管の電子ビーム
を偏向している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成では、ダンパーダイオード2が導通する時に、以下の
理由によりリンギング電流が流れ画面にラスターリンギ
ングの妨害が発生する。
【0015】ダンパーダイオード2の導通時の高周波に
おける等価回路は、図4のようになっている。
【0016】図4において、rdは動作抵抗、Cjは接
合容量、Lはリード線の浮遊インダクタンスを含むイン
ダクタンスである。
【0017】1500V/5A位の容量のダンパーダイ
オードではこの値は次のようである。
【0018】 rd=1Ω Cj=4000pF L=25nH 数MHzのような周波数では、接合容量Cjのインピーダ
ンスは十分小さくダンパーダイオード2は純粋なインダ
クタンスとして動作をし共振コンデンサー3との間に図
3の(E)のような別の寄生した共振電流が流れる。
【0019】この寄生した共振電流が偏向コイルに分流
して流れラスターリンギング妨害を発生させている。
【0020】この時、寄生した共振電流の周波数fp
は、次のような式で表わされる。 Fp=1/(2π(L×Cp)1/2) ……(1)式 ここに、Cpは共振コンデンサーの容量である。
【0021】このようなラスターリンギング妨害を取り
除くために従来は偏向コイルに直列に接続されたリニア
リティコイル10に並列にコンデンサー11、抵抗12
の直列にしたものを接続しリニアリティコイル10とコ
ンデンサー11とで共振させて前述のダンパーダイオー
ド2と共振コンデンサー3とで構成された寄生の共振電
流を打ち消すようにしていた。
【0022】しかしながら、このような対処法では寄生
の共振電流と完全に逆位相で同一の振幅をもたせる必要
があり、完全に打ち消すのは不可能であった。
【0023】その上、使用する陰極線管が変わると使用
するリニアリティコイルも変更する必要があり、その都
度コンデンサー11、抵抗12を最適になるよう設計し
直す必要があり、設計工数がアップするという欠点もあ
った。
【0024】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、寄生の共振をなくすものでありダンパー期間の初め
に生じるラスターリンギング妨害をなくした水平偏向回
路を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、共振コンデンサーに直列に数MHz以上、た
とえば2MHz以上の高周波領域では急激に渦電流損が発
生するビーズコアーを挿入しダンパーダイオード2と共
振コンデンサー3とで構成される寄生の共振回路のQを
下げて寄生の共振電流が偏向コイルに流れないようにし
ている。
【0026】
【作用】この構成によって、ダンパーダイオード2と共
振コンデンサー3とで生じるラスターリンギングが発生
するのを防いでいる。
【0027】また、このビーズコアーは主目的である偏
向電流には全く影響しない。
【0028】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1において、50は高周波領域で
渦電流損の大きいビーズコアーを、図2と同じ番号の所
は同一の部品を示す。
【0029】以上のように構成された水平偏向回路につ
いて、図1を用いてその動作を説明する。
【0030】偏向コイルに流れる鋸歯状波電流の発生す
る動作は、全く従来例と同じである。共振コンデンサー
3には、前述したように偏向コイル4との間で主共振で
ある共振電流が流れる。
【0031】この主共振の周波数frは、以下のように
なる。 fr=1/(2π(Ly×Cp)1/2) ……(2)式 ここに、Lyは偏向コイルのインダクタンス、Cpは共
振コンデンサーの容量である。
【0032】一方、ダンパーダイオード2と共振コンデ
ンサー3とで生じる寄生の共振周波数は前述の(1)式
のようになっている。
【0033】ここで、偏向周波数が80kHzのような高
速偏向周波数の時を考えてみる。このような高速偏向周
波数では、共振コンデンサー3の容量は数千pF程度で
ありまた、偏向コイルのインダクタンスは120μH前
後である。
【0034】いま、偏向コイルのインダクタンスLyを
120μH、共振コンデンサーCpの値を4400pF
とし、ダンパーダイオード3の等価インダクタンスを2
5nH、配線のインダクタンスを25nHとする時、f
r≒220kHz、fp≒10.7MHzとなる。
【0035】ここで、2つの共振周波数(fr,fp)
の比をとると、fp/fr≒48.6となる。
【0036】共振コンデンサー3には、主共振周波数成
分(=fr)と寄生共振周波数成分(=fp)の電流が
流れるが、その周波数成分の比は上述のように非常に大
きくなっており、図5に示すようにfr,fpの周波数
におけるインピーダンスが、2.1Ω(frの時)、4
8Ω(fpの時)となるようなビーズコアーを用いるこ
とにより主共振周波数成分に大きな影響を及ぼすことな
く、寄生共振周波数成分を完全に抑えることができる。
【0037】また、共振コンデンサー3には、共振電流
しか流れず(帰線期間しか流れない)水平偏向回路の走
査期間に影響することもない。
【0038】また、このようなメカニズムで発生するの
であるから、同じようなビーズコアーをダンパーダイオ
ード2に直列に挿入する方法も考えられるが、ダンパー
ダイオードには主走査である鋸歯状波電流の前半も流れ
るので、このビーズコアーが主走査電流にまで影響し、
偏向電流を歪ませたり損失を増加させたりする。
【0039】その上、ダンパーダイオードには大きな偏
向電流が流れるためビーズコアーが飽和しやすく高価な
形状も大きなコアーを使用する必要がある。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明は、共振コンデンサ
ー3に安価なビーズコアーを直列に挿入することによ
り、寄生の共振周波数成分のみ抑えることができ、損失
も増加せず、また主共振周波数成分にも影響することな
く、その上、主走査の偏向電流にも歪を与えることがな
い。
【0041】また、使用するリニアリティコイルにも影
響されず設計工数が大幅に改善されるという利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における構成例
【図2】従来の水平偏向回路の構成例
【図3】水平偏向回路の各部の動作波形
【図4】ダンパーダイオードの高周波の等価回路
【図5】本発明に用いるビーズコアーのインピーダンス
特性の一例を示すグラフ
【符号の説明】
1 スイッチングトランジスタ 2 ダンパーダイオード 3 共振コンデンサー 4 偏向コイル 5 S補正コンデンサー 6 チョークコイル 7 コンデンサー 8 電源 10 リニアリティコイル 11 コンデンサー 12 抵抗 50 ビーズコアー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチング素子とこれに並列なダンパー
    ダイオードとでスイッチング回路を構成し、このスイッ
    チング回路に並列に共振コンデンサーが接続された水平
    偏向回路にあって、共振コンデンサーに直列にビーズコ
    アーを接続することにより共振コンデンサーとダンパー
    ダイオードとで発生するリンギングを防止したことを特
    徴とする水平偏向回路。
JP16075492A 1992-06-19 1992-06-19 水平偏向回路 Pending JPH066626A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16075492A JPH066626A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 水平偏向回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16075492A JPH066626A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 水平偏向回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH066626A true JPH066626A (ja) 1994-01-14

Family

ID=15721745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16075492A Pending JPH066626A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 水平偏向回路

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