JPH0666203B2 - 樹脂モ−ルドコイル - Google Patents

樹脂モ−ルドコイル

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JPH0666203B2
JPH0666203B2 JP62157634A JP15763487A JPH0666203B2 JP H0666203 B2 JPH0666203 B2 JP H0666203B2 JP 62157634 A JP62157634 A JP 62157634A JP 15763487 A JP15763487 A JP 15763487A JP H0666203 B2 JPH0666203 B2 JP H0666203B2
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博文 久保
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清 西川
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、1次コイルと2次コイルとを一体に形成して
成る樹脂モールドコイルに係り、特に1次コイルと2次
コイル間の絶縁性能の向上およびコイルの小形化に好適
な1次コイル2次コイル間の間隔片の構成に関する。
〔従来の技術〕
従来の装置は実公昭50−33621号に記載のよう
に、高低圧両巻線間に挿入される高誘電率材料により形
成された絶縁間隔片による絶縁特性の劣化を防止するた
め、外側に巻回された高圧巻線の外側に絶縁材料より成
る円筒を配置し、高圧巻線と円筒との間に絶縁材料から
成る間隔片を挿入して高圧巻線を固定するとともに、高
圧巻線の内側には支持部材を配置しないようにしてい
た。また、他に関連するものとして特開昭58−123
704号、実公昭41−19425号等が挙げられる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は1次コイルと2次コイルとの間隔を正確
に維持することについては配慮されておらず、特に、小
形化のため1次コイルと2次コイルとの間隔を小さくし
た場合には、1次コイル、2次コイル間の間隔が正確に
保たれないと絶縁距離が十分に確保できず絶縁性能の確
保が困難であるという問題があった。
また、第23図に示すように一次コイル2と二次コイル
3との間に芳香族アラミッド紙または樹脂を波形状に成
形した波形ダクト50を設けることも従来行われてい
た。この波形ダクト50は二次コイル3巻回後に配置
し、この上に一次コイル2を巻回する。そのため、この
ように構成されたモールドコイル60においては一次コ
イル巻線時の機械力によって変形を起こす。特に、曲線
部分の変形が大きくなってこの部分の絶縁距離が短くな
り、絶縁性能が劣化するという問題がある。
本発明の目的は、1次コイルと2次コイル間の絶縁性能
に優れ、かつ、コイルの小形化を図ることが可能な樹脂
モールドコイルを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、1次コイルと、該1次コイルと同心に巻回
された2次コイルとを備えて成る樹脂モールドコイルに
おいて、前記1次コイルと前記2次コイルとの中間に間
隔片を備え、該間隔片は空気の誘電率に近い誘電率を有
する絶縁材により形成して、この間隔片に1次コイルと
2次コイル間の間隔を維持する複数個のスペーサ部と、
これらのスペーサ部を連結する薄肉部を設けることによ
り達成される。
〔作用〕
1次コイルと2次コイルとの間に設けられた間隔片は1
次コイルと2次コイルとの間隔を正確に保持するので、
組立時の位置決め作業を容易に行えるとともに、所定の
絶縁距離を保持することができる。また、間隔片は空気
の誘電率に近い誘電率を有する絶縁材により形成されて
いるので、間隔片とコイルとの間に空隙が発生してもそ
の空隙への電界の集中を防止でき、また、間隔片に設け
られた1次コイルと2次コイル間の間隔を維持する複数
個のスペーサ部と、これらのスペーサ部を連結する薄肉
部は1次コイル、2次コイル間の凹凸を吸収してコイル
表面とスペーサ部との間に発生するボイドを減少させる
ことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第9図〜第22図により説明す
る。
本発明の第1実施例に至る過程で検討された樹脂モール
ドコイルを第1図〜第8図により説明する。
本発明の第1実施例に至る過程で検討された樹脂モール
ドコイル1は、低圧コイルとして用いられる2次コイル
3の外側に高圧コイルとして用いられる1次コイル2を
巻回し、1次コイル2と2次コイル3との間に間隔片と
して棒ダクト4を設け、棒ダクト4を空気の誘電率に近
い誘電率を有する絶縁材により形成したものである。こ
の樹脂モールドコイルでは2次コイル3は略矩形断面を
有する巻心(図示せず)上に巻回されたプリプレグ上に
巻回され、その外周にはプリプレグ6が巻回される。2
次コイル3の外周のプリプレグ6の表面には所定の間隔
で間隔片4が配置される。間隔片4の上にはさらにプリ
プレグ6が巻回されてその上に1次コイル2が巻回さ
れ、1次コイル2の外周にはプリプレグ6が巻回され
る。プリプレグ6は半硬化状態で巻回され、2次コイル
3および1次コイル2のそれぞれの上下端面より突出す
るよう巻回される。1次コイル2、2次コイル3のそれ
ぞれの上下端面のプリプレグ6により形成さた溝状の部
分にはパテ状樹脂5が充填され各コイル内の圧力をほぼ
大気圧に保つ。棒ダクト4は矩形断面を有する棒状に形
成され、コイルの高さにコイル両端面に塗布されるパテ
5の厚さを加えた高さとほぼ等しい寸法に形成され1次
コイル2と2次コイル3との間に所定個数配設される。
このように構成することにより、半硬化状態のプリプレ
グ上に棒ダクト4が配設されるので、プリプレグ6に含
浸された樹脂の粘着力により棒ダクト4が保持されて巻
回時における棒ダクト4の脱落を防止できる。
1次コイルと2次コイル間に設けられる間隔片は絶縁性
が要求されるので、一般的にレジンで形成される。
従来のレジンは、1例としてエポキシ樹脂、硬化剤、充
填材、着色材から成る。樹脂の誘電率は3〜4であり、
一般に用いられる充填材の誘電率は3.5〜4.5であ
る。従って、従来のレジンの誘電率は一般に3.3〜
4.3程度である。
この充填材として一般に用いられるものには、シリカ
(石英)の粉末の他、アルミナ、酸化マグネシウム等が
ある。これらの中でコスト的に最も有利な充填材はシリ
カであるが、誘電率が空気に比べて大きいため、従来の
レジンの誘電率も空気に比べて大きくなる。
そのため、従来のレジンを用いた間隔片を単に用いた場
合には、間隔片の表面の曲率と、これに接するコイル内
外周の面の曲率とが必ずしも等しくないので、間隔片の
表面とコイル表面との間に発生する微小な空隙(以下ボ
イド)に電界が集中し、1次コイル2と2次コイル3の
間の電位差が大きいときには、ボイド内でコロナが発生
し易く、1次コイル、2次コイル間の絶縁劣化が起こり
やすい。
上記の本発明に至る過程で検討された樹脂モールドコイ
ルは、充填材として誘電率の小さいものを混入して誘電
率を空気の誘電率に近づけたレジンを用いて間隔片を形
成したものであり、具体的には、エポキシ樹脂10にガ
ラスで作られ略球状をした微小中空体12を第4図に示
すように充填材として混入したレジン14を用いたもの
である。微小中空体12の1例としては日本板硝子株式
会社製のガラス微小球形中空体(商品名:カルーン)が
用いられる。これは、ガラスを発泡させて粒径15〜7
0μm、比重0.2〜0.4の球形の中空体としたもの
であり、中空の内部はほぼ真空となっている。ガラスで
作られた微小中空体12の誘電率は1.1〜1.5と非
常に低いため、これを充填材としてエポキシ樹脂10に
40〜70体積%混入することにより、レジン14全体
の誘電率を1.8〜2.5程度にまで下げることが可能
であり、このような樹脂を用いて図5〜図8の形状の棒
ダクトを形成することが本発明に至る過程で検討され
た。
このような樹脂14を用いて形成された棒ダクト4は、
その内部に微小中空体12により形成される空隙が多数
存在するため、棒ダクト4と1次コイル2および2次コ
イル3との間の接触面にボイドが発生しても、微小中空
体12により形成される多数の間隙とこのボイドとでそ
れぞれほぼ均等に電界を分担するのでこのボイドへの電
界集中を防止できる。
棒ダクト4は、棒状の型に上記レジン14を流し込んで
形成してもよく、さらには上記レジン14を所定の厚さ
で板状にし、これを所定幅に切断して形成してもよい。
さらには、ポリエステル繊維又はガラス繊維に上記レジ
ン14を含浸させて棒ダクト4を形成してもよい。
なお、レジンの誘電率を空気の誘電率に近づける方法は
上記のものに限ることなく、硬質ウレタン樹脂あるい
は、硬質ウレタン樹脂にエポキシ樹脂を混合したものを
発泡させて棒ダクトを形成してもよい。
発泡した樹脂により形成された棒ダクトは気泡が単独気
泡であるため、1次コイル2と2次コイル3との間の絶
縁距離も確保できる。
単独気泡の内部にはウレタンの原料のイソシアネートと
水との反応で発生した二酸化炭素ガスが封入される。な
お、発泡させる樹脂は上記の他にフェノール樹脂等であ
ってもよい。
このような樹脂14を用いることにより、棒ダクト4と
1次コイル2および2次コイル3との間にボイドが発生
してもこのボイドへの電界集中を防止できるので、第5
図に示すように曲線部に矩形断面の棒ダクト4を設けて
も、棒ダクト4と1次コイル2および2次コイル3との
間に発生するボイド16への電界の集中を防止できる。
そのため、棒ダクトの断面形状を単純なものとすること
ができ、棒ダクトの製作工数を低減することができる。
このような棒ダクトの形状とし検討されたものの例を第
6図〜第8図に示す。第6図は棒ダクトを円形断面を有
する棒ダクト30としたものである。棒ダクト30は外
周にエッジがないので、これに接するプリプレグ等を傷
つけることがない。第7図、第8図はそれぞれ中空に形
成された矩形断面および円形断面の棒ダクト31、棒ダ
クト32を示す。これらは中空であるため棒ダクトの重
量を軽くできるとともに、内部に空気層が存在するた
め、棒ダクト全体としての誘電率をより空気の誘電率を
より空気の誘電率に近づけることができる。しかし、こ
れらの棒ダクトが曲線部に設けられた場合、電界集中は
防止できても曲線部の表面に沿う形状にはならないため
コイル巻回時に棒ダクトの位置ずれが生じて1次コイル
と2次コイル間の間隔を安定して保てないという問題が
ある。
以下、本発明の第1実施例を第9図〜第12図により説
明する。第9図は本実施例の樹脂モールドコイルに用い
られる断面をH形にした棒ダクト33を示す。H字の横
棒部分に薄肉部33aが形成されているので、この薄肉
部を弾性変形あるいは塑性変形させることにより、2次
コイル3の外周の凹凸を吸収でき、コイル表面とスペー
サ部33aとの間に発生するボイドを少なくすることが
できる。また、この棒ダクト33を本実施例に至る過程
で検討された棒ダクト4に代えて1次コイル2と2次コ
イル3の間に用いると、コイルの曲線部でもの表面に沿
って棒ダクト33を設けることができる。
第10図に本実施例の第1の変形例として「王」の字を
横にした形の断面を有する棒ダクト34を示す。
棒ダクト34は3本のスペーサ部分34aとそれらの中
間に設けられてそれらをつなぐ2ケ所の薄肉部34aと
より成る。棒ダクト34はスペーサ部分が3本あるの
で、第12図に示すようにコイルの曲線部に設けられた
場合でもコイル巻回時に棒ダクトの位置ずれを防止で
き、安定して1次コイル2と2次コイル3との間隔を保
つことができる。第11図に本実施例の第2の変形例と
して棒ダクト34の両側面にも薄肉部を突出させるよう
構成した棒ダクト35を示す。棒ダクト35は3本のス
ペーサ部分35aとそれらの間に形成された薄肉部35
bとより成り、さらに、その両外側面にも薄肉部35b
が突出するよう構成したものである。この突出した薄肉
部35bにより沿面距離を増加させることができる。
また、これらの棒ダクトを形成するに当り、中空体がダ
クト内に均一に拡散するようダクトを回転させながら凝
固させてもよい。
本実施例を1例として1次電圧6.6kvの1次2次一
体形樹脂モールドコイルに適用した場合には、1次コイ
ル、2次コイル間の間隔を従来約25mmであったものを
約15mmにまで狭めることができる。
本発明の第2実施例を第13図〜第22図により説明す
る。
本実施例における樹脂モールドコイル20は、1次コイ
ル2と2次コイル3との間の絶縁耐力を向上させるため
に、空気の誘電率に近い誘電率を有する間隔片ととも
に、絶縁層を1次コイル、2次コイル間を設けたもので
ある。本実施例においては、第13図、第14図に示す
ように2次コイル3が巻回された後、その外周に棒ダク
ト24が設けられ、棒ダクト24の外周に絶縁層26が
形成され、さらに絶縁層26の外側で、2次コイル3の
外周に設けられた棒ダクト24に対向する位置に棒ダク
ト24が設けられ、その外側に1次コイル2が巻回され
る。
本実施例においても、第1実施例の樹脂モールドコイル
と同様に、1次コイル2、2次コイル3の内外周にはそ
れぞれプリプレグ6が巻回されて絶縁層が形成され、1
次コイル2、2次コイル3の上下両端面にはそれぞれパ
テ状樹脂5が充填されて各コイル内の圧力がほぼ大気圧
に保たれる。
棒ダクト24は第1実施例と同様にエポキシ樹脂にガラ
スの微小中空体を40〜70体積%混入したレジン14
により形成され、1.8〜2.5程度の誘電率を有する
とともにその厚さは第1実施例における棒ダクト4の約
1/2またはそれ以下に設定される。1次コイル2と2
次コイル3との間の絶縁層26はシート状の芳香族アラ
ミッド紙またはシート状のポリエステル等の樹脂により
形成される。絶縁層26の絶縁耐力を向上させるには絶
縁物としてポリイミド系耐熱性ナイロンのシートが巻回
される。ポリイミド系耐熱性ナイロンは誘電率が1.8
であるため、絶縁層26の誘電率を低く抑えることがで
きる。さらに絶縁耐力を向上させる場合には、ポリイミ
ド系耐熱性ナイロンとマイカ又はポリエステルフィルム
を組合せて巻回してもよい。絶縁層26は第15図に示
すように、その両側の相対向する位置に棒ダクト24が
設けられる。棒ダクト24はコイルの形状に合せて所定
の間隔で配設される。絶縁層26へ取付ける棒ダクトは
第15図のようにあらかじめ固定してあってもよいが、
第16図に示すような周方向のスリット28aを有する
棒ダクト28であってもよい。このような形状とするこ
とにより、スリット28a内に絶縁層26を挿入するだ
けで棒ダクト28を容易に装着することができる。棒ダ
クトおよび絶縁層の変形例を第17図〜第22図により
説明する。第17図は第1の変形例を示し、絶縁層26
を棒ダクト25で挟持するよう構成したものである。棒
ダクト25はその上下端に狭幅部25aが形成され、1
対の棒ダクト25で絶縁層26をはさみ、狭幅部25a
にキャップ26bを嵌挿することにより絶縁層26への
固定を行うようにしたものである。第18図は第2の実
施例を示す。
本変形例は棒ダクト40をそれぞれ弾性的に係合するよ
う構成された棒ダクト40aと棒ダクト40bとにより
構成し、棒ダクト40aと棒ダクト40bとの間に絶縁
層26を巻込むようにしてはさみ込み、弾性的に固定し
たものである。
第19図は第3の変形例を示す。本変形例は絶縁層26
を2枚のシート状絶縁物により構成し、熱溶着又は接着
等により接合部26aを形成し、この接合部26aによ
り形成された袋状部26bに棒ダクト42を挿入するよ
う構成したものである。棒ダクト42が矩形断面を有す
るときは角部に面取りを行うか、Rを設け、挿入時に絶
縁層の破損を防止する。本変形例にれば棒ダクト42の
位置決めおよび取付を容易にできる。
第20図は第4の実施例を示す。本変形例は絶縁層26
を2枚のシート状絶縁物により構成し、熱溶着又は、接
着等により接合部26aを形成し、この接合部26aに
より形成された袋状部26bにガラス微小中空体が混入
されたレジン44を直接流し込み、この袋状部26b内
部でレジン44を硬化させたものである。この硬化部分
の厚さを厳密に管理するには袋状部26bの外側に、所
定の間隔で対向するよう設けられた金型等(図示せず)
を設け、レジン44を充填後の袋状部26bの厚みが一
定になるようにしてもよい。袋状部26bの厚みの管理
が必要でない場合は、袋状部26bを金型代用としてそ
のまま硬化させてもよい。なお、レジン44は、第1実
施例で用いられたレジン14と同様の組成を有すること
が望ましい。
第21図、第22図は第5の変形例を示す。本変形例
は、3本のスペーサ部分36aとそれらの間に形成され
た薄肉部36bとより成り、さらにその両外側面にも突
出するよう形成された薄肉部の先端部分に連結部36c
を有する棒ダクト36を連続して1次コイル2と2次コ
イル3との中間に絶縁層を形成するようにしたものであ
る。
棒ダクト36は第22図に示すように連結され、薄肉部
36bと連結部36cとが絶縁層として機能する。棒ダ
クト36は連結されて全周に設けられるが、第22図は
その一部のみを示す。
なお、以上の変形例において用いられた棒ダクトはいず
れも空気の誘電率に近い誘電率を有する絶縁材により形
成され、このような絶縁材の1例として、第1実施例で
延べられた微小中空体が充填されたレジン14が用いら
れる。
本実施例によれば、コイル間の絶縁層により棒ダクトを
経由してのクリープが起き難くなり、絶縁耐力の向上を
図ることができる。
以上の実施例によれば、1次コイル、2次コイルを一体
に製作でき、製作工数を低減することができる。また、
1次コイルの巻型が不要となり、経費を低減することが
できる。さらに、硬化炉の占積率が向上し、炉の回転率
が向上するとともに、電気等のエネルギーを節約するこ
とができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、曲線部においても1次コイルと2次コ
イルの間の絶縁距離を保持することができて絶縁性能に
優れ、かつコイルの小形化を図ることが可能な樹脂モー
ルドコイルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に至る過程で検討された樹
脂モールドコイルの平面図、第2図は第1図の樹脂モー
ルドコイルの側面およびAA′断面を示す側断面図、第
3図は第1図の樹脂モールドコイルに用いられる間隔片
の形状を示す斜視図、第4図は本発明各実施例における
間隔片に用いられる樹脂中に微小中空体が充填された状
態を示す拡大図、第5図は第3図のスペーサを用いた場
合のコイル内外周と間隔片との間の空隙発生状況を示す
平面図、第6図〜第8図は第3図に示す間隔片の変形例
を示し、それぞれ断面が円形で中実のもの、矩形で中空
のもの、円形で中空のものを示す断面図、第9図は本発
明の第1実施例におけるH形間隔片を示す断面図、第1
0図は本発明の第1実施例の第1の変形例における
「王」字形間隔片を示す断面図、第11図は本発明の第
1実施例の第2の変形例における両側面に薄肉部を有す
る「王」字形間隔片を示す断面図、第12図は「王」字
形断面の間隔片を1次コイル、2次コイル間に設けた例
を示す平面図、第13図は本発明の第2実施例における
樹脂モールドコイルの平面図、第14図は本発明の第2
実施例における樹脂モールドコイルの側面およびBB′
断面を示す側断面図、第15図(a),(b)はそれぞ
れ本実施例において絶縁層に間隔片が固定された状態を
示す平面図および側面図、第16図は本実施例における
間隔片の1例を示す斜視図、第17図は本実施例におけ
る間隔片および絶縁層の第1の変形例を示す斜視図、第
18図〜第21図はそれぞれ本実施例における間隔片お
よび絶縁層の第2の変形例、第3の変形例、第4の変形
例、第5の変形例を示す側断面図、第22図は第5の変
形例における間隔片および絶縁層が1次コイルおよび2
次コイル間に設けられた状態を示す平面図、第23図は
従来の樹脂モールドコイルの平面図である。 2:1次コイル、3:2次コイル、4,24,25,2
8,30,31,32,33,34,35,36,4
0,42,44:間隔片、12:微小中空体、26,3
6b,36c:絶縁層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1次コイルと、該1次コイルと同心に巻回
    された2次コイルとを備えて成る樹脂モールドコイルに
    おいて、前記1次コイルと前記2次コイルとの中間に間
    隔片を備え、該間隔片は空気の誘電率に近い誘電率を有
    する絶縁材により形成されて、前記1次コイルと前記2
    次コイル間の間隔を維持する複数個のスペーサ部と、こ
    れらのスペーサ部を連結する薄肉部を有することを特徴
    とする樹脂モールドコイル。
  2. 【請求項2】前記間隔片はH形断面を有することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の樹脂モールドコイ
    ル。
  3. 【請求項3】前記薄肉部はシート状絶縁物であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の樹脂モールドコ
    イル。
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JPS549791A (en) * 1977-06-23 1979-01-24 Mitsubishi Electric Corp Production of molded electric apparatus
JPS58123704A (ja) * 1982-01-20 1983-07-23 Toshiba Corp 樹脂含浸モ−ルドコイル

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS644006A (en) 1989-01-09

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