JPH0665915B2 - 可逆電動膨張弁 - Google Patents
可逆電動膨張弁Info
- Publication number
- JPH0665915B2 JPH0665915B2 JP62071843A JP7184387A JPH0665915B2 JP H0665915 B2 JPH0665915 B2 JP H0665915B2 JP 62071843 A JP62071843 A JP 62071843A JP 7184387 A JP7184387 A JP 7184387A JP H0665915 B2 JPH0665915 B2 JP H0665915B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- valve body
- chamber
- fluid passage
- sub
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 産業上の利用分野 本発明はヒートポンプ式冷暖房装置における冷媒の流量
制御などに用いる膨張弁に関する。
制御などに用いる膨張弁に関する。
従来の技術 ヒートポンプ式冷暖房装置は冷媒の流通方向を逆転する
ことによって冷暖房の切換えを行なうが、除湿をも行な
おうとすると、室内熱交換器を冷却用と再加熱用の2個
に分割して、その間に膨張器を設けるような冷媒回路を
構成する必要がある。かかる冷媒回路の改良例が特開昭
58−106369号に開示されている(第5図)。こ
の回路においては、室外熱交換器cと室内熱交換器bと
の間に可逆流通性を有する膨張弁fを設け、室内熱交換
器a,b間にキャピラリーチューブhと二方電磁弁gと
を並列として設けてある。そして、通常の冷房または暖
房時には電磁弁gを開いて室内熱交換器a,bを共に冷
却または加熱用として用い、除湿時には電磁弁gを閉じ
て室内熱交換器bを加熱用にまた室内熱交換器aを冷却
用に用いるものである。dは圧縮機、eは四方弁であ
る。
ことによって冷暖房の切換えを行なうが、除湿をも行な
おうとすると、室内熱交換器を冷却用と再加熱用の2個
に分割して、その間に膨張器を設けるような冷媒回路を
構成する必要がある。かかる冷媒回路の改良例が特開昭
58−106369号に開示されている(第5図)。こ
の回路においては、室外熱交換器cと室内熱交換器bと
の間に可逆流通性を有する膨張弁fを設け、室内熱交換
器a,b間にキャピラリーチューブhと二方電磁弁gと
を並列として設けてある。そして、通常の冷房または暖
房時には電磁弁gを開いて室内熱交換器a,bを共に冷
却または加熱用として用い、除湿時には電磁弁gを閉じ
て室内熱交換器bを加熱用にまた室内熱交換器aを冷却
用に用いるものである。dは圧縮機、eは四方弁であ
る。
ところが、このような回路における電磁弁gとしては、
冷房または暖房時の冷媒の流通を妨げないために大型の
ものである必要がある。そしてまた、膨張器としてキャ
ピラリーチューブhを用いているから除湿時に室温の上
昇や低下を制御することができず、除湿と同時に室温の
調節をしようとするとキャピラリーチューブの代りに少
流量の多段制御または連続的制御ができる弁、たとえば
電動式膨張弁などを用いる必要がある。
冷房または暖房時の冷媒の流通を妨げないために大型の
ものである必要がある。そしてまた、膨張器としてキャ
ピラリーチューブhを用いているから除湿時に室温の上
昇や低下を制御することができず、除湿と同時に室温の
調節をしようとするとキャピラリーチューブの代りに少
流量の多段制御または連続的制御ができる弁、たとえば
電動式膨張弁などを用いる必要がある。
解決しようとする問題点 上述のように、冷暖房および除湿ができる従来の空調装
置において除湿時にも快適な環境を実現するため多少の
冷却や加温をしようとすると、キャピラリーチューブに
代えて、大型で高価な制御弁を取付けなければならず、
複数の制御弁の作動を同期作動させる必要があるから必
然的に制御装置が複雑となり、大型となると共にコスト
が上昇するという問題がある。
置において除湿時にも快適な環境を実現するため多少の
冷却や加温をしようとすると、キャピラリーチューブに
代えて、大型で高価な制御弁を取付けなければならず、
複数の制御弁の作動を同期作動させる必要があるから必
然的に制御装置が複雑となり、大型となると共にコスト
が上昇するという問題がある。
そこで本発明は、このような冷暖房用の空調装置におけ
る2個の室内熱交換器の間に設けられて冷媒の流量制御
を行なう装置の機能を高めると共にコンパクト化し、ま
た同時にコスト上昇を防ぐことを目的としたものであ
り、またかかる目的に合致した小型の膨張弁兼用の可逆
流量制御弁を提供しようとするものである。
る2個の室内熱交換器の間に設けられて冷媒の流量制御
を行なう装置の機能を高めると共にコンパクト化し、ま
た同時にコスト上昇を防ぐことを目的としたものであ
り、またかかる目的に合致した小型の膨張弁兼用の可逆
流量制御弁を提供しようとするものである。
問題点を解決するための手段 前記のような本発明の目的は、弁室下部側壁に第1流体
通路開口をまた弁室底面に第2流体通路が開口する弁座
を設け、弁室を上下2室に分割するように弁室内壁に摺
動可能に嵌装され弁体ばねによって該弁座に向けて付勢
されているピストン状弁体をモータ作動の弁棒によって
軸方向に移動するよう構成された電動膨張弁において、
該弁体には弁室上部空間と該弁座内の第2流体通路開口
とを連通する均圧路と該弁室下部に対して開放された副
弁室であってその底面部に該第2流体通路開口に通ずる
副弁座を有するものとが設けられ、該弁棒は該弁体を貫
いて該副弁座に対向するニードル弁体をその先端部に有
すると共に該ニードル弁体が該副弁座から充分に離れた
ときにはじめて該弁体を移動させ得る弁体係合手段を有
しており、該弁室内壁と該弁体外壁との間および該弁体
と該弁棒との間は少なくともいづれか一方が断面Y形を
なす弾性材料からなる環状パッキンによってそれぞれ摺
動自由に封止されてなる可逆電動膨張弁により達成され
る。
通路開口をまた弁室底面に第2流体通路が開口する弁座
を設け、弁室を上下2室に分割するように弁室内壁に摺
動可能に嵌装され弁体ばねによって該弁座に向けて付勢
されているピストン状弁体をモータ作動の弁棒によって
軸方向に移動するよう構成された電動膨張弁において、
該弁体には弁室上部空間と該弁座内の第2流体通路開口
とを連通する均圧路と該弁室下部に対して開放された副
弁室であってその底面部に該第2流体通路開口に通ずる
副弁座を有するものとが設けられ、該弁棒は該弁体を貫
いて該副弁座に対向するニードル弁体をその先端部に有
すると共に該ニードル弁体が該副弁座から充分に離れた
ときにはじめて該弁体を移動させ得る弁体係合手段を有
しており、該弁室内壁と該弁体外壁との間および該弁体
と該弁棒との間は少なくともいづれか一方が断面Y形を
なす弾性材料からなる環状パッキンによってそれぞれ摺
動自由に封止されてなる可逆電動膨張弁により達成され
る。
そして更に、前記の封止手段の少なくともいづれか一方
を、断面Y形の弾性材料からなる環状パッキンを挟着し
て構成することにより、更にすぐれた機能を発揮する。
を、断面Y形の弾性材料からなる環状パッキンを挟着し
て構成することにより、更にすぐれた機能を発揮する。
作用 前記のように構成された本発明の可逆電動膨張弁は、流
体の流通方向が逆転しても全く同様に流量制御すること
ができる。すなわち、弁棒が無段階に進退するに従って
全閉から全開まで連続的に開度が変化する。そして第1
段階においては副弁によって少流量を連続的かつ比例的
に制御することができ、しかも漏洩しない。また第2段
階においては主弁によって大流量を連続的かつ比例的に
制御することができる。また、少流量制御から大流量制
御に移行するに当って、流量変化が連続的であるという
特性を有している。
体の流通方向が逆転しても全く同様に流量制御すること
ができる。すなわち、弁棒が無段階に進退するに従って
全閉から全開まで連続的に開度が変化する。そして第1
段階においては副弁によって少流量を連続的かつ比例的
に制御することができ、しかも漏洩しない。また第2段
階においては主弁によって大流量を連続的かつ比例的に
制御することができる。また、少流量制御から大流量制
御に移行するに当って、流量変化が連続的であるという
特性を有している。
実施例 このような本発明の可逆電動膨張弁の例を第1図によっ
て説明する。
て説明する。
1は略円筒形の弁本体であり、弁室11の側壁には第1
流体通路2の開口12が設けられまた底面には第2流体
通路3の開口13の周りに弁座14が設けられている。
4は弁体であって弁本体1内にピストン状に嵌合して、
弁本体1の内部空間を弁室11と背圧室15とに区画し
ており、弁体4の下端は弁座14に対向して主弁を構成
している。また、弁体4には第2流体通路開口13と背
圧室15とを連絡する均圧路41が設けてある一方、中
央部分に副弁室42が設けてある。副弁室42は通路4
3によって弁室11と連絡すると共に底面の副弁座44
を経て第2流体通路開口13に通じている。
流体通路2の開口12が設けられまた底面には第2流体
通路3の開口13の周りに弁座14が設けられている。
4は弁体であって弁本体1内にピストン状に嵌合して、
弁本体1の内部空間を弁室11と背圧室15とに区画し
ており、弁体4の下端は弁座14に対向して主弁を構成
している。また、弁体4には第2流体通路開口13と背
圧室15とを連絡する均圧路41が設けてある一方、中
央部分に副弁室42が設けてある。副弁室42は通路4
3によって弁室11と連絡すると共に底面の副弁座44
を経て第2流体通路開口13に通じている。
弁本体1の上部には上蓋16が取付けられていて弁体4
との間に背圧室15が形成されており、弁体4はばね5
によって弁座14に向って常時押圧されている。7は弁
本体1と弁体4との間で流体の漏洩を阻止し、かつ相互
に摺動することを妨げないように設けられた環状のパッ
キンである。
との間に背圧室15が形成されており、弁体4はばね5
によって弁座14に向って常時押圧されている。7は弁
本体1と弁体4との間で流体の漏洩を阻止し、かつ相互
に摺動することを妨げないように設けられた環状のパッ
キンである。
弁体4は背圧室15側から副弁室42まで弁棒6が貫入
できるように形成されており、弁棒6の先端部に設けら
れたニードル状の副弁体61が副弁座44に対向して副
弁を構成している。弁体4と弁棒6との間は、パッキン
7と同様なパッキン8によって流体の漏洩がなくまた相
互に摺動できるように封止されている。弁棒6には環状
のストッパ62が固着してあり、パッキン8を固定する
ためのパッキン抑え45の上部と係止することによって
弁棒6が弁体4から抜け出ることを防ぐようになってい
る。
できるように形成されており、弁棒6の先端部に設けら
れたニードル状の副弁体61が副弁座44に対向して副
弁を構成している。弁体4と弁棒6との間は、パッキン
7と同様なパッキン8によって流体の漏洩がなくまた相
互に摺動できるように封止されている。弁棒6には環状
のストッパ62が固着してあり、パッキン8を固定する
ためのパッキン抑え45の上部と係止することによって
弁棒6が弁体4から抜け出ることを防ぐようになってい
る。
9は弁本体1の上部に取付けられた電動式アクチュエー
タである。91は弁棒6が貫通できるように上蓋16に
植立された雄ねじ筒であり、92は雄ねじ筒91に回動
自在に螺着されたロータである。93はシールドチュー
ブ94の外側に取付けられたステータコイルである。ロ
ータ92と弁棒6の上端部63とは回転自在に結合され
ていて、ロータ92は回転するに伴って雄ねじ筒91に
添った軸方向移動を起すが、この軸方向移動はばね95
によって遊びがないように弁棒6に伝えられ、弁棒6は
ロータ92の回転量に比例して進退する。
タである。91は弁棒6が貫通できるように上蓋16に
植立された雄ねじ筒であり、92は雄ねじ筒91に回動
自在に螺着されたロータである。93はシールドチュー
ブ94の外側に取付けられたステータコイルである。ロ
ータ92と弁棒6の上端部63とは回転自在に結合され
ていて、ロータ92は回転するに伴って雄ねじ筒91に
添った軸方向移動を起すが、この軸方向移動はばね95
によって遊びがないように弁棒6に伝えられ、弁棒6は
ロータ92の回転量に比例して進退する。
パッキン7および8は、断面がY形の環体であり、たと
えばフッ素樹脂などの滑性のある弾性材料から形成され
たものが好ましく用いられる。なお、断面形状における
Y形のうちの1辺は平面位置を取るのが好ましく、他の
2辺の内向きかまたは外向きであってかつ上下に対称的
であるように形成されているのが好ましい。このような
パッキンの断面形状の例を第2図(a)に示す。
えばフッ素樹脂などの滑性のある弾性材料から形成され
たものが好ましく用いられる。なお、断面形状における
Y形のうちの1辺は平面位置を取るのが好ましく、他の
2辺の内向きかまたは外向きであってかつ上下に対称的
であるように形成されているのが好ましい。このような
パッキンの断面形状の例を第2図(a)に示す。
この例におけるパッキン7は、第2図(b)に示すように
弁本体1と上蓋16との間に形成された環状段部の間に
水平辺7aが挟着される。そして弁体4の側面には他の
2辺7b,7cが圧着される。このとき弁本体1と弁体
4との間の流体は辺7cを弁体4に向けて圧着するよう
に作用し、また上蓋16と弁体4との間の流体は辺7b
を弁体4に向けて圧着するように作用するから、弁室1
1と背圧室15の圧力差が大きくなるほどパッキン7の
封止力は増加し、この封止力はどちら側の圧力が大であ
っても同様である。しかもかかる形状のパッキン7は弁
体4の壁面によくなじみ、弁体4の摺動を妨げない。
弁本体1と上蓋16との間に形成された環状段部の間に
水平辺7aが挟着される。そして弁体4の側面には他の
2辺7b,7cが圧着される。このとき弁本体1と弁体
4との間の流体は辺7cを弁体4に向けて圧着するよう
に作用し、また上蓋16と弁体4との間の流体は辺7b
を弁体4に向けて圧着するように作用するから、弁室1
1と背圧室15の圧力差が大きくなるほどパッキン7の
封止力は増加し、この封止力はどちら側の圧力が大であ
っても同様である。しかもかかる形状のパッキン7は弁
体4の壁面によくなじみ、弁体4の摺動を妨げない。
前述のようなパッキン7の機能はパッキン8においても
同様であって、パッキン8は副弁室42と背圧室15の
間を封止すると同時に弁体4に対して弁棒6が摺動する
ことを妨げない。
同様であって、パッキン8は副弁室42と背圧室15の
間を封止すると同時に弁体4に対して弁棒6が摺動する
ことを妨げない。
このように構成された本発明の可逆電動膨張弁を第5図
のような公知の冷凍回路における二方電磁弁gとキャピ
ラリーチューブhとの代りに組み込んだ例を第3図に示
す。図においてVは本発明の弁であり、他の機器等の記
号は第5図と同じである。また四方弁eは冷房・除湿時
の位置を示している。
のような公知の冷凍回路における二方電磁弁gとキャピ
ラリーチューブhとの代りに組み込んだ例を第3図に示
す。図においてVは本発明の弁であり、他の機器等の記
号は第5図と同じである。また四方弁eは冷房・除湿時
の位置を示している。
本発明の可逆電動膨張弁において、弁棒6が最も進んだ
位置にあるとき、弁体4はばね5に押されて主弁が閉じ
た状態となっており、また副弁体61は副弁座44に押
し付けられて副弁も閉じている。このとき第2流体通路
3と背圧室15とは均圧路41によって均圧化されてお
り、第1流体通路2と弁室11と副弁室42とは連通し
ているが、第1流体通路側と第2流体通路側とはパッキ
ン7および8によって完全に封止されていて、流体の漏
洩がない。
位置にあるとき、弁体4はばね5に押されて主弁が閉じ
た状態となっており、また副弁体61は副弁座44に押
し付けられて副弁も閉じている。このとき第2流体通路
3と背圧室15とは均圧路41によって均圧化されてお
り、第1流体通路2と弁室11と副弁室42とは連通し
ているが、第1流体通路側と第2流体通路側とはパッキ
ン7および8によって完全に封止されていて、流体の漏
洩がない。
次いで弁棒6が少し退くと、弁体4はばね5で押されて
いるので、弁棒6の移動量に応じて副弁の開度のみが比
例的に増加する。この間でも第2流体通路3と背圧室1
5とは均圧状態を保つから弁体4にかかる流体圧力は釣
合状態を保ち、主弁は閉じたままで保持される。
いるので、弁棒6の移動量に応じて副弁の開度のみが比
例的に増加する。この間でも第2流体通路3と背圧室1
5とは均圧状態を保つから弁体4にかかる流体圧力は釣
合状態を保ち、主弁は閉じたままで保持される。
この状態では、第1流体通路2と第2流体通路3との流
体差圧が大きいままであるので、パッキン7および8は
いずれも大きな封止力を発揮して流体の漏洩が防止され
るから、弁棒6の移動量に応じた正確な流量制御ができ
る。
体差圧が大きいままであるので、パッキン7および8は
いずれも大きな封止力を発揮して流体の漏洩が防止され
るから、弁棒6の移動量に応じた正確な流量制御ができ
る。
更に弁棒6が退いてストッパ62がパッキン抑え45に
当接するに至ったときは、副弁が充分に開いて第1流体
通路2と第2流体通路3との流体差圧が小さくなってい
るので、パッキン7および8の封止力が弱まり、弁体4
は摺動し易い状態となっている。そして弁棒6が更に上
昇すると、弁体4は弁棒6に係止した状態で共に移動す
る。従って、これ以後の主弁の開度は弁棒6の移動量に
比例する。
当接するに至ったときは、副弁が充分に開いて第1流体
通路2と第2流体通路3との流体差圧が小さくなってい
るので、パッキン7および8の封止力が弱まり、弁体4
は摺動し易い状態となっている。そして弁棒6が更に上
昇すると、弁体4は弁棒6に係止した状態で共に移動す
る。従って、これ以後の主弁の開度は弁棒6の移動量に
比例する。
このような弁棒6の移動量はロータ92の回転量に比例
するから、第1流体通路2と第2流体通路3との間の流
量とロータ92の回転量との関係は第4図に示す如くに
なる。すなわち、本発明の可逆電動膨張弁は、流体の流
通方向の如何にかかわらず流体差圧に対応してパッキン
7および8の封止力が最適となるように自動的に調整さ
れ、はじめ副弁のみで少流量を比例的に制御し(I)、
次いで主弁によって大流量を比例的に制御する(II)よう
に機能する。
するから、第1流体通路2と第2流体通路3との間の流
量とロータ92の回転量との関係は第4図に示す如くに
なる。すなわち、本発明の可逆電動膨張弁は、流体の流
通方向の如何にかかわらず流体差圧に対応してパッキン
7および8の封止力が最適となるように自動的に調整さ
れ、はじめ副弁のみで少流量を比例的に制御し(I)、
次いで主弁によって大流量を比例的に制御する(II)よう
に機能する。
本発明の可逆電動膨張弁は、除湿を行なうことができる
ヒートポンプ式冷暖房装置の2個の室内熱交換器の間に
取り付けることにより、除湿時に同時に加温または冷却
することが自由に行なえるようになったもので、機能の
高度化に拘らず冷媒回路を簡素化することができる。そ
してかかる本発明の弁は小型であって大流量の流体の制
御ができると共に微小流量の制御をも可能としたもの
で、しかも経済的な冷暖房装置を構成することができる
利点がある。
ヒートポンプ式冷暖房装置の2個の室内熱交換器の間に
取り付けることにより、除湿時に同時に加温または冷却
することが自由に行なえるようになったもので、機能の
高度化に拘らず冷媒回路を簡素化することができる。そ
してかかる本発明の弁は小型であって大流量の流体の制
御ができると共に微小流量の制御をも可能としたもの
で、しかも経済的な冷暖房装置を構成することができる
利点がある。
第1図は本発明の可逆電動膨張弁の実施例の縦断面図、 第2図はそれに用いられる流体封止構造の説明図で、
(a)はパッキンの断面図、(b)は封止部分の拡大断面図、 第3図は本発明の可逆電動膨張弁を利用した冷暖房装置
の回路図、 第4図は本発明の可逆電動膨張弁の流量制御特性の例を
示すグラフ、 第5図は従来の除湿機能付きの冷暖房装置の回路図であ
る。 1…弁本体、11…弁室、12…第1流体通路開口、1
3…第2流体通路開口、14…弁座、15…背圧室、1
6…上蓋、2…第1流体通路、3…第2流体通路、4…
弁体、41…均圧路、42…副弁室、43…通路、44
…副弁座、45…パッキン抑え、5…ばね、6…弁棒、
61…副弁体、62…ストッパ、7,8…パッキン、9
…アクチュエータ、91…雄ねじ筒、92…ロータ、9
3…ステータコイル、94…シールドチューブ、95…
ばね、a,b…室内熱交換器、c…室外熱交換器、d…
圧縮機、e…四方切換弁、f…膨張弁、g…電磁二方
弁、h…キャピラリーチューブ、V…可逆電動膨張弁。
(a)はパッキンの断面図、(b)は封止部分の拡大断面図、 第3図は本発明の可逆電動膨張弁を利用した冷暖房装置
の回路図、 第4図は本発明の可逆電動膨張弁の流量制御特性の例を
示すグラフ、 第5図は従来の除湿機能付きの冷暖房装置の回路図であ
る。 1…弁本体、11…弁室、12…第1流体通路開口、1
3…第2流体通路開口、14…弁座、15…背圧室、1
6…上蓋、2…第1流体通路、3…第2流体通路、4…
弁体、41…均圧路、42…副弁室、43…通路、44
…副弁座、45…パッキン抑え、5…ばね、6…弁棒、
61…副弁体、62…ストッパ、7,8…パッキン、9
…アクチュエータ、91…雄ねじ筒、92…ロータ、9
3…ステータコイル、94…シールドチューブ、95…
ばね、a,b…室内熱交換器、c…室外熱交換器、d…
圧縮機、e…四方切換弁、f…膨張弁、g…電磁二方
弁、h…キャピラリーチューブ、V…可逆電動膨張弁。
Claims (1)
- 【請求項1】弁室下部側壁に第1流体通路開口をまた弁
室底面に第2流体通路が開口する弁座を設け、弁室を上
下2室に分割するように弁室内壁に摺動可能に嵌装され
弁体ばねによって該弁座に向けて付勢されているピスト
ン状弁体をモータ作動の弁棒によって軸方向に移動する
よう構成された電動膨張弁において、該弁体には弁室上
部空間と該弁座内の第2流体通路開口とを連通する均圧
路と該弁室下部に対して開放された副弁室であってその
底面部に該第2流体通路開口に通ずる副弁座を有するも
のとが設けられ、該弁棒は該弁体を貫いて該副弁座に対
向するニードル弁体をその先端部に有すると共に該ニー
ドル弁体が該副弁座から充分に離れたときにはじめて該
弁体を移動させ得る弁体係合手段を有しており、該弁室
内壁と該弁体外壁との間および該弁体と該弁棒との間は
少なくともいづれか一方が断面Y形をなす弾性材料から
なる環状パッキンによってそれぞれ摺動自由に封止され
ていることを特徴とする可逆電動膨張弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62071843A JPH0665915B2 (ja) | 1987-03-27 | 1987-03-27 | 可逆電動膨張弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62071843A JPH0665915B2 (ja) | 1987-03-27 | 1987-03-27 | 可逆電動膨張弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63243581A JPS63243581A (ja) | 1988-10-11 |
JPH0665915B2 true JPH0665915B2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=13472223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62071843A Expired - Lifetime JPH0665915B2 (ja) | 1987-03-27 | 1987-03-27 | 可逆電動膨張弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0665915B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000320711A (ja) * | 1999-03-08 | 2000-11-24 | Saginomiya Seisakusho Inc | 電動式コントロールバルブ |
JP2003148642A (ja) * | 2001-11-14 | 2003-05-21 | Saginomiya Seisakusho Inc | 電動弁 |
JP2006029387A (ja) * | 2004-07-13 | 2006-02-02 | Japan Steel Works Ltd:The | 流体圧開閉弁 |
JP2010203618A (ja) * | 2010-05-01 | 2010-09-16 | Japan Steel Works Ltd:The | 流体圧開閉弁 |
CN108626463A (zh) * | 2017-03-23 | 2018-10-09 | 株式会社不二工机 | 流量调节阀 |
JP2020531769A (ja) * | 2017-08-30 | 2020-11-05 | 浙江三花智能控制股▲ふん▼有限公司 | 電子膨張弁及びそれを具備する冷凍システム |
JP2022095807A (ja) * | 2019-04-12 | 2022-06-28 | 株式会社鷺宮製作所 | 電動弁及び冷凍サイクルシステム |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2761787B2 (ja) * | 1990-03-09 | 1998-06-04 | 太平洋工業株式会社 | 電動弁のストッパー構造 |
JPH0413879U (ja) * | 1990-05-24 | 1992-02-04 | ||
JP2005172020A (ja) * | 2003-12-08 | 2005-06-30 | Fuji Koki Corp | 電動弁 |
JP4416528B2 (ja) * | 2004-02-04 | 2010-02-17 | 株式会社不二工機 | 流量制御弁 |
JP5019862B2 (ja) * | 2006-08-07 | 2012-09-05 | 株式会社不二工機 | パイロット型制御弁 |
JP5022120B2 (ja) * | 2007-07-03 | 2012-09-12 | 株式会社不二工機 | 冷暖房システム用の電動弁 |
JP5911706B2 (ja) * | 2011-11-28 | 2016-04-27 | 株式会社不二工機 | 電動弁 |
JP5701825B2 (ja) * | 2012-08-08 | 2015-04-15 | 株式会社鷺宮製作所 | 流量制御弁 |
CN102878733B (zh) * | 2012-10-26 | 2015-09-30 | 温岭市恒发空调部件有限公司 | 一种膨胀阀组件和单向膨胀阀及双向流通膨胀阀 |
JP6860988B2 (ja) * | 2016-07-19 | 2021-04-21 | 株式会社鷺宮製作所 | 電動弁 |
JP6909740B2 (ja) * | 2018-01-31 | 2021-07-28 | 株式会社鷺宮製作所 | 電動弁及び冷凍サイクルシステム |
JP6845817B2 (ja) * | 2018-02-01 | 2021-03-24 | 株式会社鷺宮製作所 | 電動弁及び冷凍サイクルシステム |
JP7058744B2 (ja) * | 2018-02-11 | 2022-04-22 | 浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司 | 電子膨張弁 |
JP6952015B2 (ja) * | 2018-06-19 | 2021-10-20 | 株式会社鷺宮製作所 | 電動弁および冷凍サイクルシステム |
JP6864652B2 (ja) * | 2018-06-19 | 2021-04-28 | 株式会社鷺宮製作所 | 電動弁および冷凍サイクルシステム |
JP7113505B2 (ja) * | 2018-09-10 | 2022-08-05 | 株式会社テージーケー | 電動弁 |
JP7113537B2 (ja) * | 2020-09-04 | 2022-08-05 | 株式会社テージーケー | 電動弁 |
JP2022146573A (ja) * | 2021-03-22 | 2022-10-05 | 株式会社テージーケー | 制御弁 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4921696A (ja) * | 1972-06-20 | 1974-02-26 | ||
JPS5239212U (ja) * | 1975-09-12 | 1977-03-19 |
-
1987
- 1987-03-27 JP JP62071843A patent/JPH0665915B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000320711A (ja) * | 1999-03-08 | 2000-11-24 | Saginomiya Seisakusho Inc | 電動式コントロールバルブ |
JP2003148642A (ja) * | 2001-11-14 | 2003-05-21 | Saginomiya Seisakusho Inc | 電動弁 |
JP2006029387A (ja) * | 2004-07-13 | 2006-02-02 | Japan Steel Works Ltd:The | 流体圧開閉弁 |
JP4530745B2 (ja) * | 2004-07-13 | 2010-08-25 | 株式会社日本製鋼所 | 流体圧開閉弁 |
JP2010203618A (ja) * | 2010-05-01 | 2010-09-16 | Japan Steel Works Ltd:The | 流体圧開閉弁 |
CN108626463A (zh) * | 2017-03-23 | 2018-10-09 | 株式会社不二工机 | 流量调节阀 |
JP2018159433A (ja) * | 2017-03-23 | 2018-10-11 | 株式会社不二工機 | 流量調整弁 |
CN108626463B (zh) * | 2017-03-23 | 2021-09-28 | 株式会社不二工机 | 流量调节阀 |
JP2020531769A (ja) * | 2017-08-30 | 2020-11-05 | 浙江三花智能控制股▲ふん▼有限公司 | 電子膨張弁及びそれを具備する冷凍システム |
JP2022095807A (ja) * | 2019-04-12 | 2022-06-28 | 株式会社鷺宮製作所 | 電動弁及び冷凍サイクルシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63243581A (ja) | 1988-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0665915B2 (ja) | 可逆電動膨張弁 | |
JPH0744775Y2 (ja) | 圧縮機の容量制御装置 | |
JP2001153236A (ja) | 二段式電動膨張弁 | |
CN107869601A (zh) | 多通换向装置及空调系统 | |
JP5927913B2 (ja) | ロータリ弁 | |
JP3174036B2 (ja) | Dcモータを利用した流量調節バルブ | |
JPS5911231Y2 (ja) | 可逆冷凍サイクル用逆転弁 | |
DE19913143C2 (de) | Durchflußmengenregler | |
JP2516626B2 (ja) | 二段式減圧弁 | |
JP2006266568A (ja) | 膨張弁 | |
JPS6330863Y2 (ja) | ||
JPS63199980A (ja) | パイロツト式比例弁 | |
US3303665A (en) | Means and techniques useful in refrigeration systems | |
JP2549086Y2 (ja) | 可逆弁 | |
JPH06221723A (ja) | 空気調和機用の四方切換弁 | |
JPH0311667Y2 (ja) | ||
GB2367343A (en) | Pressure regulating valve for a refrigerating plant | |
JPH0720528Y2 (ja) | 開閉弁 | |
JPH0926042A (ja) | 電動三方弁及びこの電動三方弁を用いた冷暖用 空気調和装置 | |
CN109958777B (zh) | 压差旁通阀和冷水或热泵机组循环系统 | |
JP3809002B2 (ja) | ロータリステップ膨張弁および冷凍・冷蔵サイクル装置 | |
JPH0562275B2 (ja) | ||
JPS6135756Y2 (ja) | ||
JPH0332946Y2 (ja) | ||
JP3842354B2 (ja) | 温度膨張弁 |