JPH066589B2 - 新規アミジン,その製造法および使用法 - Google Patents

新規アミジン,その製造法および使用法

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JPH066589B2
JPH066589B2 JP60076209A JP7620985A JPH066589B2 JP H066589 B2 JPH066589 B2 JP H066589B2 JP 60076209 A JP60076209 A JP 60076209A JP 7620985 A JP7620985 A JP 7620985A JP H066589 B2 JPH066589 B2 JP H066589B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規アミジン化合物、その製造法およびそのエ
ポキシ硬化触媒ならびにウレタン触媒としての使用に関
する。
〔従来の技術〕
アミジン構造を分子中に有する化合物としては1,8−
ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(DBU
以下DBUと略記する。)などが公知であり、pkaが11.5と
強塩基であり、エポキシ硬化触媒、ウレタン触媒として
広く使用されている。しかしDBUは吸湿性が大で、梅雨
期や夏期は取扱いにくく、水溶液中で容易に加水分解す
るなどの欠点を有する。またエポキシ硬化触媒として使
用した場合硬化物の吸水率が高い。
〔問題点を解決するための手段〕
上記のアミジン類の欠点を解決すべく鋭意検討した結
果、式(1)で示される新規アミジン化合物が上記問題点
を改善することを見出し、本発明を完成した。
本発明の新規アミジンは式(1)の一般式で示される。す
なわち、6−ジメチルアミノ−1,8−ジアザビシクロ
(5,4,0)ウンデセン−7(以下DMA−DBUと略記す
る。)である。
本発明による新規アミジン化合物は式(2)で示されるラ
クタム化合物(3−ジメチルアミノ−2−オキソヘキサ
メチレンイミン)のイミノ基をアクリロニトリルでシア
ノエチル化し、これを水素添加してアミノ基に還元し、
ついで酸触媒の存在下に脱水環化することにより製造す
ることができる。
上記ラクタム化合物のシアノエチル化に際して、アクリ
ロニトリル/ラクタム化合物のモル比はほゞ1であり、
反応終了後未反応の原料を回収すればよい。シアノエチ
ル化の反応条件は従来の方法と同様であり、例えばOrga
nic Rcaction,79〜135(1949)に記載された条件が採
用される。この反応はアルカリ触媒を必要とする。たと
えば触媒は水酸化カリウム、水酸化ナトリウムやベンジ
ルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ナトリウムア
ルコキシドなどである。触媒の使用量は5%以下、好ま
しくは1〜2%である。反応温度は50〜110℃好ましく
は75〜95℃である。上記ラクタムと触媒の混合物を上記
反応温度に加熱し、攪拌下にアクリロニトリルを滴加す
ればよい。アクリロニトリルの重合を避けるためにハイ
ドロキノンまたはハイドロキノンモノメチルエーテルを
あらかじめアクリロニトリルに1%以下好ましくは0.5
%〜0.004%加えておいてもよい。シアノエチル化反応
は発熱反応であるので反応温度はアクリルの投入速度で
コントロールする。アクリロニトリル滴加後、約3時間
同温度で攪拌を続け反応を完結させる。またこの反応は
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族溶媒やその
他、アクリロニトリルと反応しないジオキサンなどを反
応溶媒として使用してもよい。反応終了後、目的である
シアノエチル化物(1−シアノエチル−3−ジメチルア
ミノ−2−オキソヘキサメチレンイミン)は減圧蒸溜で
単離することができ、原料のラクタム化合物よりも高沸
点である。
ここで得たシアノエチル化物はニトリル基の水添の常法
で、ニトリル基を一級アミノ基に還元することができ
る。例えばシアノエチル化物100g、液体アンモニヤ約
8g、ラニー・ニッケル約4gの存在下100〜120℃で水
素圧50kg/cm2で水添する。反応は約3時間で終了する。
次にここで得られたN(3−アミノプロピル)アミド化
合物を脱水環化する方法はリン酸、パラートルエンスル
ホン酸、三酸化アンチモン、オキシ塩化リンなどの酸触
媒の存在下、ベンゼン、トルエン、キシレンなど水と共
沸混合物を形成する溶媒と共に加熱して、脱水反応によ
り生成する水を系外に除去すればよい。酸触媒の使用量
はN3-アミノプロピル)アミド化合物に対して0.1〜5
%、好ましくは0.5%〜2.0%である。脱水に使用する共
沸溶媒の量はN3-アミノプロピル)アミドに対して10%
〜500%、好ましくは50%〜200%である。反応の終点は
系外に除去した水の量と反応物の全アミン価(HCl法)
を測定すればよい。この場合、未反応の式(3)で示され
る3−ジメチルアミノ−1−(3′−アミノプロピル)
−2−オキソヘキサメチレンは二価の塩基として全ア ミン価(HCl法)が測定されるが、式(1)で示される新規
アミジン化合物は1分子中にアミジン基とN,N−ジメ
チルアミノ基を有しているにもかかわらず一価の塩基と
して全アミン価(HCl法)が測定される。共沸溶媒を溜
去後、減圧蒸溜などの方法により目的物を単離する。
本発明の新規アミジン化合物またはそれらの有機または
無機の酸の塩はエポキシ樹脂の硬化触媒として使用でき
る。有機または無機の酸としてはたとえば直鎖脂肪酸
(例えば、酢酸、プロピオン酸、カプロン酸、ラウリン
酸、ステアリン酸)や不飽和脂肪酸(例えば、アクリル
酸、クロトン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン
酸)やイソアルキル脂肪酸(例えば、2−エチルヘキサ
ン酸)やオキシ脂肪酸(例えば、乳酸、グリコール酸、
リシノール酸、ヒドロキシステアリン酸)や二塩基脂肪
酸(例えば、コハク酸、アジピン酸)や芳香族カルボン
酸(例えば、安息香酸、サリチル酸、フタール酸、テレ
フタール酸)や石炭酸類(例えば、石炭酸、クレゾー
ル、レゾルシノール、カテマール、フェノールノボラッ
ク樹脂)や有機リン酸エステル(例えば、ジブチルフォ
スフェート、モノラウリルフォスフェート)や硫酸エス
テル、硫酸化物(例えば、ラウリルサルフェート、ドデ
シルベンゼンスルホン酸)やエタノール酸類(例えば、
バルビツル酸)、テトラフェニルほう酸や無機酸(例え
ば、炭酸、硫酸、リン酸、塩酸)である。
塩の作成方法は新規アミジンと酸を攪拌、混合、熔融す
ればよく、溶媒を使用してもよい。溶媒は中和反応後、
蒸溜などの手段で除去すればよい。
本発明に用いられるエポキシ樹脂はInterscience Publi
shersのEncyclopedia of Polymer Science and Technol
ogy 6巻209〜271ページ(1967年)に記載されてい
る。エポキシ樹脂は例えば;ビニルシクロヘキセンジエ
ポキサイド、ジシクロペンタジエンジエポキサイド、エ
チレングリコールビス(3,4−エポキシテトラヒドロ
ジシクロペンタジエン−8−イル)−エーテルなどの環
状ポリエポキシ化合物やジエチレングリコールビス
(3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレー
ト)、ビス−3,4−(エポキシシクロヘキシルメチ
ル)−サクシネートなどの2個のエポキシシクロヘキシ
ル基を含有する化合物やジカルボン酸とエピクロルヒド
リンとをアルカリの存在下において反応させることによ
って得られるポリグリシジルエステル化合物や2価アル
コール、多価アルコール、ジフェノール(例えばビスフ
ェノールA,テトラブロモビスフェノールA、ビスフェ
ノールF、ビスフェノールS、アセトアルデヒドとフェ
ノールの縮合物)、ポリフェノールまたはフェノールノ
ボラック樹脂、0−クレゾールノボラック等のノボラッ
ク樹脂をエピクロルヒドリン又はジクロルヒドリンとア
ルカリの存在下においてエーテル化することによって得
られるようなポリグリシジルエーテル化合物である。前
記エポキシ化合物の2種またはそれ以上の混合物も使用
できる。
本発明においては、エポキシ樹脂単独ばかりでなくエポ
キシ化合物と反応する化合物いわゆる硬化剤を併用する
こともできる。これらの例としては上記Encyclopedia o
f Polymer Science and Technology 6巻209〜271ペー
ジ(1967年)、日本接着協会誌〔J.of The Adhesion So
ciety of Japan〕15,102,141(1979)および高分子加
工〔Polymer Application (in Japanese)25,383(1976),
26,64,120,184(1977)〕に述べられている。たとえばジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジエチ
ルアミノプロピルアミンなどの鎖状脂肪族アミン類、N
−アミノエチルピペラジン、イソフォロンジアミンなど
の環状脂肪族ポリアミン類、キシリレンジアミン、その
重合体、フェニレンジアミン、ジアミノジフェニル−メ
タンおよび−スルホンなどの含芳香族環アミン類、三洋
化成製ポリマイドL−タイプなどのポリアミド類;エチ
レンオキシド、プロピレンオキシドおよびエポキシ樹脂
変性アミン類,シアノエチル化アミン類、ケチミン化ア
ミン類、フェノールとホルマリン変性アミン類などの変
性アミン類;Dion3-800LCやチオコールLPなどのポリメ
ルカプタン類;無水フタル酸、無水マレイン酸、無水ト
リメリット酸、無水ピロメリット酸、無水ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸、無水メチルナジック酸、無水テト
ラ−またはヘキサヒドロ−フタル酸、無水メチルヘキサ
ヒドロフタル酸や上記酸無水物のハロゲン化物などの酸
無水物類;2−エチルヘキサン酸、安息香酸、サリチル
酸、アジピン酸、フタル酸、ドデカンジカルボン酸、ヒ
ドロキシステアリン酸、トリメリット酸などの置換およ
び非置換のモノおよびポリカルボン酸類;ブチル化メラ
ミン樹脂、ブチル化尿素樹脂のようなアミノ樹脂、p−
オキシ安息香酸とホルマリン縮合物やフェノール樹脂や
ポリ(p−ビニルフェノール)樹脂などの合成樹脂初期
縮合物;フェノール、レゾルシンなどの一価または多価
フェノール類;デシルアルコール、ステアリルアルコー
ル、エチレングリコール、トリメチロールプロパンなど
のアルコール類およびグリコール類;トリレンジイソシ
アネート、粗ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ートなどのイソシアネート類およびそれらのグリコー
ル、水などの活性水化合物との反応物ならびに上記イソ
シアネート類の重合物;ジシアンジアミド、有機酸ヒド
ラジッドなどのヒドラジン誘導体である。
特に本発明の新規アミジン化合物およびその有機酸また
は無機酸の塩はO−クレゾールノボラック樹脂とエピク
ロルヒドリンの反応によるO−クレゾールノボラックエ
ポキシ樹脂のフェノールノボラック樹脂による硬化反応
における触媒として最適であり、この配合物は半導体の
封止に使用される。
本発見の新規アミジンまたはその塩の使用量はエポキシ
化合物100重量部に対して通常0.01ないし20重量部、好
ましくは0.1ないし5重量部である。
本発見の新規アミジンはジメチルベンジルアミン、2,
4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、
1,3,5−トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサ
ヒドロ−S−トリアジン、テトラメチルグアニジン、2
−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダ
ゾール、DBUおよびその塩類などの2級および3級アミ
ン類;BF3などのルイス酸またはそのアミン塩などの公
知の触媒と併用してもよい。
さらに本発明の新規アミジン化合物またはそれらの有機
または無機の酸との塩はイソシアネート化合物の反応触
媒として使用できる。新規アミジンの塩作成に使用する
有機または無機の酸およびその作成法は前記と同じであ
る。
本発明に係るイソシアネート化合物の反応とはツエレビ
チノフ法で定義される活性水素含有化合物とイソシアネ
ート類との反応、イソシアネートの二量化、三量化によ
るウレチジンジオンやイソシアヌレートの生成反応およ
びイソシアネート2モルの脱炭酸によるカルボジイミド
の生成反応を含む。
本発明において使用する有機ポリイソシアネートおよび
活性水素化合物のポリオールとしては硬質、半硬質、軟
質ポリウレタンフォーム、エラストマー発泡体およびポ
リウレタン成型品などの製造に通常用いられているすべ
てのものがあげられる。
有機ポリイソシアネートとしては芳香族ポリイソシアネ
ート(トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジ
イソシアネートなど)、脂肪族ポリイソシアネート(ヘ
キサメチレンジイソシアネートなど)、脂環式ポリイソ
シアネート(イソホロンジイソシアネートなど)これら
の変性物(例えばカルボジイミド変性)およびこれらと
ポリオールとの反応による遊離イソシアネート含有プレ
ポリマーがあげられる。
ポリオールとしては高分子ポリオールたとえばアルキレ
ンオキサイド類(エチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイド、1,2−および1,4−ブチレンオキサイドな
ど)の水、多価アルコール(エチレングリコール、プロ
ピレングリコールなどのグリコール;グリセリン、トリ
メチロールプロパン、トリエタノールアミン、ペンタエ
リスリトール、ソルビトール、しょ糖など3個以上のOH
基を有するポリオール)およびアミン化合物(エチレン
ジアミン、ジエチルトリアミン、トリレンジアミン、キ
シリレンジアミン、ピペラジン、N−アミノアルキルピ
ペラジン、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、シ
クロヘキシレンジアミンなど)へ付加した構造を有する
ポリエーテルポリオール;該ポリエーテルポリオールと
エチレン性不飽和単量体(アクリロニトリル、スチレ
ン、メタクリル酸メチル、プタジエンなど)をラジカル
発生剤などの重合触媒の存在下に反応させた重合体ポリ
オール(米国特許第3383351号記載);ポリカルボン酸
(コハク酸、セバシン酸、マレイン酸、アジピン酸、フ
マル酸、フタル酸、ダイマー酸など)と上記の多価アル
コールとの反応によるポリエステルポリオール;ポリエ
ステルポリエーテルポリオールおよびこれらの二種以上
の混合物が挙げられる。
本発明においては必要により、架橋剤ないしは鎖伸長剤
としての活性水素化合物を使用することができ、たとえ
ば低分子ポリオール〔トリエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ブタンジオール、トリメチロールプロパン、グリセ
リン、p−ビス(2−ヒドロキシエチル)フェニレンエ
ーテルなど〕およびポリアミン(トリレンジアミン、キ
シリレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、メチレ
ンビス−O−クロルアニリンなど)があげられる。
本発明において使用される発泡剤としてはハロゲン置換
脂肪族炭化水素系発泡剤(フロンガス、メチレンクロラ
イドなど)、水などがあげられる。
また必要により界面活性剤(シリコン整泡剤など)、着
色剤、充填剤、雑燃剤、安定剤なども使用することがで
きる。
本発明の新規アミジン化合物またはその有機ならびに無
機の酸の塩の使用量はポリオール100重量部に対して通
常0.01ないし5重量部、好ましくは0.1ないし2重量
部である。0.01重量部未満では触媒活性が低く、反応完
了までに時間がかかりすぎる。また5重量部より大の使
用量では得られたウレタンフォームの物性、特に圧縮強
度(ILD)が低下する。
以下実施例により本発明を説明するが、本発明はこれに
限定されるものではない。
実施例1 (DMA-DBUの製造法) 3−ジメチルアミノ−2−オキソヘキサメチレンイミン
〔式(2)〕468.6g(3.0モル)を70〜90℃に加熱、熔
融し、ベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキシド30
%メタノール溶液9ml加え、50分間を要してアクリロニ
トリル180.5g、(3.3モル)を滴加し、さらに3時
間同温度で攪拌する。未反応のアクリロニトリルを減圧
で溜去した後、被蒸溜物の液温180〜185℃で沸点141〜1
45℃/0.5mmHgの溜分328.6gを得た。ガスクロマトグラ
フにより純度98.6%の特性赤外線吸収−CN2250cm−1
り1−シアノエチル−3−ジメチルアミノ−2−オキソ
ヘキサメチレンイミン〔式(4)〕であると同定した。
上記シアノエチル化物305g、ラニー・ニッケル11gに
液体アンモニヤ25gを圧入し、水素圧45〜50kg/cm2
で温度100ないし120℃で約3時間を要して水素添加し
た。
298gの1−(3′−アミノプロピル)−3−ジメチル
アミノ−2−オキソヘキサメチレンイミン〔式(3)〕粗
製品を得た。全アミン価(HCl法)は478.5で理論値の9
1.0%であった。
次にこの3−アミノプロピル化物285gにキシレン200g
とパラトルエンスルホン酸2.9gを加え、150時間攪拌加
熱して分子内脱水反応により生成する水を共沸混合物と
して反応系外に除去後、キシレンを溜去後減圧蒸溜によ
り精製し、目的の化合物〔式(1)〕125g(油状物)を得
た。
沸点 93.0〜96.0℃/1mmHg 全アミン価(HCl法) 288 〔理論値 287〕 全アミン価(HClO4法) 573 〔理論値 574〕 H-NMR(CDCl3,δppm) N(CH3)2 6H S 2.1513 H-NMR(δppm) CH13 42.9 7員環上のC 73.2 実施例2 (吸湿性の比較) 密閉容器の底部に飽和塩化アンモン液(80%RH用)およ
び飽和臭化ソーダ液(60%RH用)を入れ、密閉容器の中
段に直径6.0cmのシャーレにDMA-DBUとDBUを約5g精秤
し、密閉容器を25℃雰囲気に保ち、5週間にわたり吸湿
による重量増加を測定した。結果を表1に示す。
表1からわかるように80および60%RHの雰囲気のいずれ
においてもDMA-DBUとDBUに比して吸湿性が少く、DMA-DB
Uの吸湿率はDBUの吸湿率の約1/2〜1/4である。
実施例3 〔水溶液のpHの変化(加水分解性)〕 DMA-DBUとDBUの1%水溶液を作成し、ガラス電極pHメー
ターで経時的なpHの変化を調べた。pHの変化を第2表に
示す。
表2に示されるようにDMA-DBUとDBUの水溶液のpHは作成
直後はほゞ同等であり、DMA-DBUがDBUに匹敵する強塩基
であることがわかる。またこの水溶液では作成2日後よ
りDMA-DBUのpHがDBUのpHを上まわり、DBUが水溶液中で
加水分解しやすい。一方DMA-DBU水溶液のpHは全く変化
せず、加水分解しない事を示している。
実施例4(エポキシ樹脂の硬化触媒効果−1,クレゾー
ルノボラックエポキシ樹脂のフェノールノボラック樹脂
硬化) クレゾールノボラックエポキシ樹脂(住友化学工業製ス
ミエポキシESCN 195XL、エポキシ当量199)100部(以下
部は重量部)、フェノールノボラック樹脂(大日本イン
キ化学工業製バーカムTD-2131、軟化点80℃)55部にDMA
-DBUまたはDBUを2部または3部加え、均一に熔融・混
合・粉砕した。粉状物をホットプレート上で下記温度で
硬化させ、そのゲルタイムを測定した。表3に結果を示
す。
表3からわかるようにDMA-DBUは2部および3部の使用
部数でDBUに比してゲルタイムが短く高活性と云える。D
MA-DBUを54%あるいはDBUを48%含有するO−フタル酸
モノアミジン塩を両者の加熱熔融により作成し、上記処
方に各々6部配合し、上記と同様に処理して得た粉状物
の170℃でのゲルタイムを測定した。DBU塩の3.8秒に
対してDMA-DBU塩は31秒と高活性であった。
実施例5(エポキシ樹脂の硬化触媒効果−2、液状ビス
フェノールA系エポキシ樹脂の液状メチルヘキサヒドロ
フタル酸無水物硬化) 液状エポキシ樹脂(ビスフェノールAのジグリシジルエ
ーテル、住友化学工業製スミエポキシELA-128、エポキ
シ当量186)100部,液状酸無水物(メチルヘキサヒドロ
フタル酸無水物、日立化成工業製HN-5500E、酸価667)
90部の混合物にDMA-DBUまたはDBUを0.5部,1部また
は2部加え攪拌均一溶液としてJIS C-2105の試験管法に
準じて100°,120°または150℃でのゲルタイムを測定
した。
表4の各温度と各使用部数でのDMA-DBUとDBUのゲルタイ
ムを比較すると、いずれの場合もDMA-DBUのゲルタイム
はDBUのゲルタイムより短く。DMA-DBUの方が高活性であ
ると総合的に判断される。
DBUの2−エチルヘキサン酸(モル比1:1)塩を1部
使用した時の120℃のゲルタイムは1010秒であった。一
方DMA-DBUの2−エチルヘキサン酸(モル比1:1)塩
は同一条件で920秒であり、有機酸塩にした場合もDMA-D
BUの方がDBUより高活性である。
実施例6(液状エポキシ樹脂・液状酸無水物系でのポッ
トライフと硬化) 実施例5の液状エポキシ樹脂(100部)、液状酸無水物
(90部)の処方に実施例5のDMA-DBUの2−エチルヘキ
サン酸塩(1.2部)を攪拌し、均一溶液とした。40℃に
おける粘度は210cpsであった。この溶液を40℃に保ち、
1000cps(at40℃)に達するまでの時間すなわちポットラ
イフは24時間であった。
上記溶液6gを厚み4mmの型に入れ、100℃2時間プラ
ス130℃6時間熱処理し、無色透明の硬化物がえられ
た。
実施例7(ウレタン触媒効果) 分子量3000のポリオール(グリセリンのプロピレンオキ
シド付加物(三洋化成工業製、サンニックスG−P300
0,OH−価56)10gにDMA-DBUまたはDBUを0.05g均一に
溶解した。この混合物にトリレンジイソシアネート2,
4−:2,6−異性体80:20の混合物(TDI-80)0.87g
を混合し、直ちに試験管中に密封し、70℃に保ち、流動
性がなくなるまでの時間をゲルタイムとして測定した。
DBUのゲルタイムが7分であるのに対してDMA-DBUは5分
であった。これらのゲルタイムの比較からDMA-DBUがDBU
よりも活性が高い事がわかる。
実施例8(ウレタンフォームの発泡剤) 実施例6のポリオール(100部)にDMA-DBU(0.1部)、
水(4.5部)、シリコンL-520(2部)およびオクチル酸
第一錫(0.35部)を加え、その混合物にTDI-80(54.8
部)を加え、高速攪拌機で7秒間攪拌して内容物をカー
トンボックスに移した。ライズタイムは80秒で良好な軟
質ウレタンフォームが得られた。
〔発明の効果〕
本発明で得られる新規アミジンはDBUに比して吸湿性が
少く、また加水分解する傾向も少い。さらにエポキシ硬
化触媒、ウレタン触媒としての活性もDBUよりも高く、
特にエレクトロニクス用エポキシ系配合物や各種ウレタ
ン製造用触媒として有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1)で示されるアミジン化合物。
  2. 【請求項2】式(2)で示されるラクタム化合物のイミノ
    基をアクリロニトリルでシアノエチル化し、これを水素
    添加してアミノ基に還元し、ついで酸触媒の存在下に脱
    水環化することを特徴とする式(1)で示されるアミジン
    化合物の製造法。
  3. 【請求項3】エポキシ樹脂を、式(1)で示されるアミジ
    ン化合物またはその塩を触媒として用いて硬化させるこ
    とを特徴とするアミジン化合物の使用法。
  4. 【請求項4】イソシアネート化合物を、式(1)で示され
    るアミジン化合物またはその塩を触媒として用いて硬化
    させることを特徴とするアミジン化合物の使用法。
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