JPH0665800U - 信号筒の点火装置 - Google Patents

信号筒の点火装置

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JPH0665800U
JPH0665800U JP1103493U JP1103493U JPH0665800U JP H0665800 U JPH0665800 U JP H0665800U JP 1103493 U JP1103493 U JP 1103493U JP 1103493 U JP1103493 U JP 1103493U JP H0665800 U JPH0665800 U JP H0665800U
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JP
Japan
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sliding
signal tube
ignition
paper
medicine
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JP1103493U
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正 福島
栄一 清水
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Japan Carlit Co Ltd
Original Assignee
Japan Carlit Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一挙動で容易かつ確実で安全に点火する信号
筒の点火装置に関する。 【構成】 内部に発炎または発煙用料薬を充填した信号
筒本体の頂部開口部付近の周縁部に信号筒本体の側面よ
りわずかに突出するように発火薬3を固定し、内面下端
に環状に摺付薬を塗布した摺付薬紙2を筒状蓋体の内面
に接着し、筒状蓋体をわずかに回転しながら上方に引張
って点火する信号筒において、摺付薬紙2の摺付薬塗布
部11の裏側と該筒状蓋体との間に摺付薬塗布幅より大
きい軟質クッション材10を摺付薬紙の外面に接着した
信号筒の点火装置。 【効果】 軟質クッション材を用いて摺付薬を圧着す
るために、点火が容易かつ確実である。従来と較べ長期
貯蔵性に優れ、点火性能は長期間優秀である。軟質クッ
ション材の幅が摺付薬塗布幅より広いので、発火薬が剥
離しても摺付薬と接触することがなく、安全性が高い。
組立工程が簡略化され、製造コストが低減できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、発炎または発煙用料薬を充填した信号筒(以下信号筒と略称)の点 火装置に関する。さらに詳しくは、一挙動で容易かつ確実で安全に点火し、長期 貯蔵性に優れた信号筒の点火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車は、路上で事故や故障した場合、近くを走行する車両にその事態を知ら せ、相互の安全を確保するため、信号筒を携行することが要求されている。
【0003】 現在、実用化されている信号筒は、筒状蓋体の上部等に発火薬と別個に摺付薬 が格納され、これを取り外して発火薬を摩擦して点火する二挙動式信号筒と、筒 状蓋体の内部に摺付薬を塗布した摺付薬紙が接着され、筒状蓋体を引き抜くこと により発火薬を摩擦して点火する一挙動式信号筒とがある。
【0004】 信号筒は、事故等の緊急時や悪天候の場合に、パニック状態で使用されること が多く、点火動作の単純な一挙動式信号筒が好ましいが、一挙動式信号筒は点火 装置の構造が複雑であり、また信号筒を構成する原材料は紙が中心で、軟質であ り、かつ気温、湿度等の影響を大きく受け易く寸法精度が悪い等により、品質の 確保、製造工程の機械化が困難であり、このため製造コストが高く、全面的に移 行するに至っていない。
【0005】 これまで、信号筒の簡略化、安全化、製造コストの低減等をめざして、一挙動 式信号筒の点火装置の改良が種々なされてきた。
【0006】 実公昭39−34385には、内面下端に環状に摺付薬を塗布した摺付薬紙の 外周にゴム輪等の弾性体を施し、その収縮力を利用して摺付薬を常に信号筒本体 に密着させて押しつけ、発火に必要な所要の摩擦力を得、また発火薬の破損、脱 落に対してポリエチレンシートの保護覆いをする考案が開示されており、現在、 実用化されている大半の一挙動式信号筒の基礎技術となっている。
【0007】 しかしながら、構造が複雑であると共に、ゴム輪等の弾性体を用いた圧着は経 年劣化による長期貯蔵性に問題があった。
【0008】 特公平1−33875には、上端の口径が下端の口径よりも大きいテーパー形 状の筒状蓋体の内面下端に、直接環状に摺付薬を塗布することにより、摺付薬紙 やゴム輪等の弾性体を省略し、従来と較べ著しく簡単な構造とすると共に、ポリ エチレンシート等の保護覆い及び保護覆いと信号筒本体の頂部との間の円形保護 板(筒状蓋体の下端の口径よりも大きな直径を有する)が、発火薬を保護すると 共に点火の確実性を高める等の発明が開示されているが、基幹をなす点火装置の 筒状蓋体が寸法精度の悪い紙で構成されているため、点火の確実性について問題 があった。
【0009】 実公昭53−17357及び実公昭56−89600には、筒状蓋体を二重構 造とし、内側の筒状蓋体を内面に摺付薬を塗布した合成樹脂製とした考案が開示 されているが、摺付薬塗布の作業性の悪さ、点火時の筒状蓋体の後始末等に問題 があり実用化されていない。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、このような問題点を解決し、いかなる状況においても、容易 かつ確実に点火し、安全性が高く、長期貯蔵性に優れ、簡単な構造で、製造コス トを低減した信号筒の点火装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、上記目的を達成するために、種々検討を重ねた結果、本考案 を完成するに至った。
【0012】 すなわち、本考案は、内部に発炎または発煙用料薬を充填した信号筒本体の頂 部開口部付近の周縁部に信号筒本体の側面よりわずかに突出するように発火薬を 固定し、内面下端に環状に摺付薬を塗布した摺付薬紙を筒状蓋体の内面に接着し 、筒状蓋体をわずかに回転しながら上方に引張って点火する信号筒において、摺 付薬紙の摺付薬塗布部の裏側と該筒状蓋体との間に摺付薬塗布幅より大きい軟質 クッション材を摺付薬紙の外面に接着した信号筒の点火装置である。
【0013】 本考案における筒状蓋体は、上部筒状蓋体と下部筒状蓋体とが接着された構造 、からなり、信号筒本体の口径と下部筒状蓋体の口径の差の中に適度な厚みをも つ軟質クッション材が入り、摺付薬紙を加圧する構造になっており、張力が全く かからず、下部筒状蓋体の寸法精度に多少バラツキがあっても、信号筒本体と摺 付薬紙の圧着性を均一に保つことができ、点火性能が向上する。軟質クッション 材は材質の特性により、ゴム輪と較べ経時劣化が非常に少なく、点火性能が長期 間優秀である。
【0014】 摺付薬紙の外面に接着した摺付薬塗布幅より大きい軟質クッション材により摺 付薬塗布部の上の摺付薬紙の非塗布部分が常に信号筒本体に圧着されており、落 下やその他何らかの原因により発火薬が剥離しても、発火薬と摺付薬との不用意 な接触による発火を防止し、十分な安全性が保たれる。
【0015】
【実施例】
次に、本考案について図面を参照して説明する。
【0016】 図1は本考案による信号筒の点火装置の断面図である。図2は、図1のA部分 の拡大図で上部筒状蓋体6と下部筒状蓋体7との接着状況を示している。下端に 環状に摺付薬を塗布したクラフト紙製の摺付薬紙2は、下部筒状蓋体7の上部で 折り曲げられ、摺付薬紙2、下部筒状蓋体7及び上部筒状蓋体6とが接着されて いる。また、図3は、図1のB部分の拡大図で、摺付薬塗布部の裏側と下部筒状 蓋体7との間に軟質クッション材10を摺付薬紙2の外面に接着し、軟質クッシ ョン材が摺付薬紙を圧着している状況を示している。図4は、信号筒本体9の頂 部に嵌合された発火薬ホルダー1の平面図である。
【0017】 図5は摺付薬紙2の展開図で、摺付薬塗布部11、切り込み13及び摺付薬紙 2の裏面に軟質クッション材10を接着した状況を示している。摺付薬塗布部1 1に入っている切り込み13は、点火時に巻方向に回転しながら上方に摺動する 際に生じる摺付薬紙の巻き込みによる締付力を切り込みの部分で開放し、信号筒 本体の引き抜きが困難になることを防止する効果がある。
【0018】 本考案に用いる軟質クッション材としては、ゴムシート、スチレンペーパー、 発泡ポリエチレンシート、ネオプレンスポンジ等があるが、点火性能の面で、ネ オプレンスポンジが特に好ましい。
【0019】 軟質クッション材としてネオプレンスポンジを用いた場合、信号筒本体と下部 筒状蓋体の間隔が平均1.65mmの時、厚さ2mmが適当である。下部筒状蓋体の寸法 精度は多少バラツキがあっても軟質クッション材が吸収するので問題はない。発 火薬の剥落等による思いがけぬ発火を防止するために、軟質クッション材の幅を 摺付薬塗布幅より5〜10mm、好ましくは7mm広く保つことが必要である。
【0020】 本考案の点火装置の組立方法を以下に述べる。
【0021】 クラフト紙の下端に幅約23mmで摺付薬を帯状に塗布し、乾燥後切り込みを入れ 、摺付薬紙を作製する。摺付薬塗布部の裏面に幅30mmのネオプレンスポンジ(厚 さ2mm、東邦ゴム(株)製:C−430)を接着する。ネオプレンスポンジを接 着した摺付薬紙を上質紙製の下部筒状蓋体内部に挿入する。摺付薬紙上端を下部 筒状蓋体の上端より8〜15mm、好ましくは10mm高くし、その部分を下部筒状蓋体 の外側に折り返す。
【0022】 ついで、発火薬ホルダーを装着し、薬剤を填薬し、伝火薬を挿入し、発火薬を 塗布、乾燥して作製した信号筒本体の底部より下部筒状蓋体をはめ込み、下部筒 状蓋体の上端を信号筒本体の頂部までスライドさせる。下部筒状蓋体の上端で折 り返された摺付薬紙並びに上部筒状蓋体と下部筒状蓋体との接合部に接着剤を塗 布して、摺付薬紙、下部筒状蓋体及び上部筒状蓋体を接着する。
【0023】 最後に、筒状蓋体の固定と信号筒の防湿のため、下部筒状蓋体の底部に封かん 紙を巻く。
【0024】 本考案での信号筒の組立工程は、従来と較べ、ポリエチレンシート等の保護覆 いや保護覆いを信号筒本体に密着させるための輪ゴム等の弾性体が省略でき、組 立工程が簡略化され、製造コストも低減できる。
【0025】
【考案の効果】
本考案の信号筒の点火装置は、軟質クッション材を用いて摺付薬を圧着するた めに、点火が容易かつ確実である。また、張力がかからず、材質そのものも劣化 しにくいため、ゴム等の弾性体と較べ長期貯蔵性に優れ、点火性能は長期間優秀 である。
【0026】 また、軟質クッション材の幅を摺付薬塗布幅より広くすることにより、摺付薬 塗布部の上の摺付薬紙の非塗布部分が常に信号筒本体に圧着されており、落下等 の衝撃で剥離した発火薬が摺付薬に接触して不用意に発火することが完全に防止 でき、安全性が高い。
【0027】 本考案では、従来用いられていたポリエチレンシート等の保護覆いや保護覆い を信号筒本体に密着させるための輪ゴム等の弾性体が省略でき、組立工程が簡略 化され、製造コストも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の信号筒の点火装置の断面図である。
【図2】図1のAの部分の拡大図である。
【図3】図1のBの部分の拡大図である。
【図4】発火薬ホルダーの平面図である。
【図5】本考案に用いる摺付薬紙の組立展開図である。
【符号の説明】
1 発火薬ホルダー 2 摺付薬紙 3 発火薬 4 接着剤 5 伝火薬 6 上部筒状蓋体 7 下部筒状蓋体 8 発炎または発煙用料薬 9 信号筒本体 10 軟質クッション材 11 摺付薬塗布部 12 封かん紙 13 切り込み A 図2に示す拡大図の概略位置 B 図3に示す拡大図の概略位置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に発炎または発煙用料薬を充填した
    信号筒本体の頂部開口部付近の周縁部に信号筒本体の側
    面よりわずかに突出するように発火薬を固定し、内面下
    端に環状に摺付薬を塗布した摺付薬紙を筒状蓋体の内面
    に接着し、筒状蓋体をわずかに回転しながら上方に引張
    って点火する信号筒において、摺付薬紙の摺付薬塗布部
    の裏側と該筒状蓋体との間に摺付薬塗布幅より大きい軟
    質クッション材を摺付薬紙の外面に接着した信号筒の点
    火装置。
JP1103493U 1993-02-19 1993-02-19 信号筒の点火装置 Pending JPH0665800U (ja)

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JP1103493U JPH0665800U (ja) 1993-02-19 1993-02-19 信号筒の点火装置

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JPH0665800U true JPH0665800U (ja) 1994-09-16

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JP1103493U Pending JPH0665800U (ja) 1993-02-19 1993-02-19 信号筒の点火装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014025655A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Japan Carlit Co Ltd 信号筒点火装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014025655A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Japan Carlit Co Ltd 信号筒点火装置

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