JPH0665705U - 蓄熱式ラジアントチューブシステム - Google Patents

蓄熱式ラジアントチューブシステム

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JPH0665705U
JPH0665705U JP007095U JP709593U JPH0665705U JP H0665705 U JPH0665705 U JP H0665705U JP 007095 U JP007095 U JP 007095U JP 709593 U JP709593 U JP 709593U JP H0665705 U JPH0665705 U JP H0665705U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 蓄熱式ラジアントチューブシステム1とし
て、三叉形のラジアントチューブ4と、燃焼チューブ5
の始端部に取り付けられたバーナ10と、バーナ10へ
燃料を供給する燃料供給源11と、戻りチューブ6,7
の終端部に取り付けられた蓄熱器15,16と、蓄熱器
15,16を介して戻りチューブ6,7にそれぞれ接続
された排ガスライン23,24と、蓄熱器15,16を
介してバーナ10に接続された燃焼空気供給ライン2
7,28と、排ガスライン23,24の排気流を切換え
る切換弁25と、燃焼空気供給ライン27,28の給気
流を切換える切換弁29とを備えた。 【効果】 この蓄熱式ラジアントチューブシステム1は
バーナ10が一つで足り、バーナ10には連続的に燃料
を供給することができるので、燃料開閉弁は不要であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、三叉形(トライデント)のラジアントチューブと蓄熱器を組み合わ せた蓄熱式ラジアントチューブシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、蓄熱式ラジアントチューブシステムとして、図5に示すものが知られて いる。この蓄熱式ラジアントチューブシステムにおいて、U字形ラジアントチュ ーブ50の両端にはそれぞれバーナ51,52が接続されており、これらのバー ナ51,52が弁53,54を介してそれぞれ燃料供給源55に接続されている 。また、それぞれのバーナ51,52には蓄熱器56,57が接続され、これら の蓄熱器56,57がそれぞれ弁58,59を介して燃焼空気供給ブロア60に 接続され、弁61,62を介して排ガス吸引ファン63に接続されている。
【0003】 この蓄熱式ラジアントチューブシステムでは、予め設定された所定時間、弁5 3,58,62を開き、弁54,59,61を閉じて、燃料供給源55から供給 された燃料と燃焼空気供給ブロア60から供給された燃焼空気がバーナ51から 噴射されて燃焼され、排ガス吸引ファン63によりバーナ52と蓄熱器57を介 して排ガスが吸引排気され、このとき排ガスの熱が蓄熱器57に蓄えられる。
【0004】 上記所定時間が経過すると、次の所定時間、弁54,59,61を開き、弁5 3,58,62を閉じて、バーナ52に燃料と燃焼空気が供給されてこれらが燃 焼され、排ガスがバーナ51に接続されている蓄熱器56を介して排気され、排 ガスの熱が蓄熱器56に蓄えられる。また、バーナ52に供給される燃焼空気は 、蓄熱器57を通過する際に予熱され、高温状態で燃料に混合されて燃焼される 。さらに、蓄熱器56に蓄えられた熱は、その後蓄熱器56を介してバーナ51 に供給される燃焼空気の予熱に利用される。
【0005】 このように、本蓄熱式ラジアントチューブシステムでは、上記2つの燃焼状態 を所定時間ごとに繰り返し、蓄熱器56,57に蓄えられた排ガスの熱を燃焼空 気の予熱に利用するようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記蓄熱式ラジアントチューブシステムでは、2つのバーナ5 1,52を必要とするうえ、それぞれのバーナ51,52に燃料開閉用の弁53 ,54を必要とする。また、そのために既設のU字形ラジアントチューブを上記 蓄熱式ラジアントチューブシステムに切り替えるのは容易でなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案の蓄熱式ラジアントチューブシステムは上記問題点を解決する ためになされたもので、燃焼チューブの先端に2つの戻りチューブを有する三叉 形のラジアントチューブと、上記燃焼チューブの始端部に取り付けられたバーナ と、上記バーナへ燃料を供給する燃料供給源と、上記戻りチューブの終端部に取 り付けられた蓄熱器と、上記蓄熱器を介して上記戻りチューブにそれぞれ接続さ れた排ガスラインと、上記蓄熱器を介して上記バーナに接続された燃焼空気供給 ラインと、上記排ガスラインの排気流を切換える切換弁と、上記燃焼空気供給ラ インの給気流を切換える切換弁とを備えたものである。
【0008】
【作用】
上記構成の蓄熱式ラジアントチューブシステムでは、燃料供給源よりバーナに 燃料が連続供給される。燃焼空気供給ラインから供給された燃焼空気は切換弁に より所定時間一方の蓄熱器を介してバーナに供給され、この燃焼空気が上記燃料 と共に燃焼チューブに噴射されて燃焼される。また、上記所定時間の間、排ガス ラインより双方の蓄熱器に接続されている戻りチューブを介して燃焼排ガスが排 気され、このとき排ガスの熱が上記他方の蓄熱器に蓄えられる。
【0009】 次に、上記所定時間が経過すると、新たな所定時間の間、燃焼空気供給ライン から供給された燃焼空気が上記他方の蓄熱器、すなわち熱が蓄えられている蓄熱 器を介してバーナに供給され、この蓄熱器で予熱されて燃料と共に燃焼チューブ に噴射されて燃焼される。また、排ガスラインより双方の蓄熱器に接続されてい る戻りチューブを介して燃焼排ガスが排気され、このとき蓄熱器に蓄えられた熱 が後に燃焼空気の予熱に利用される。
【0010】
【実施例】
以下、添付図面を参照して本考案の実施例について説明する。図1は本考案の 蓄熱式ラジアントチューブシステム1を示し、炉壁2に取り付けられた三叉形( トライデント)ラジアントチューブ4は、燃焼チューブ5と、その先端から2つ に分岐した戻りチューブ6,7とからなり、燃焼チューブ5の始端部と戻りチュ ーブ6,7の終端部が炉外3に突出させてある。また、戻りチューブ6,7の炉 外突出部にはシール部材8,9がそれぞれ外装されており、戻りチューブ6,7 と炉壁2がシールされている。
【0011】 上記燃焼チューブ5の始端部にはバーナ10が接続されており、このバーナ1 0に燃料供給源11に通じる燃料供給ライン12と燃焼空気供給源であるブロア 13に通じる補助空気供給ライン14が接続されている。
【0012】 上記戻りチューブ6,7の終端部にはそれぞれ蓄熱器15,16がそれぞれ接 続されている。これら蓄熱器15,16は、図2に示すように、セラミックスな どの蓄熱媒体17,18からなるもので、排ガス排気路19,20と燃焼空気供 給路21,22が直交方向にそれぞれ所定のパターンで形成されており、それぞ れの蓄熱器15,16の排ガス排気路19,20が排ガスライン23,24を介 して切換弁25に集められ、この切換弁25を介して排ガス吸引装置である吸引 ファン26に接続されている。また、蓄熱器15,16の空気供給路21,22 はバーナ10に通じる燃焼空気供給ライン27,28の途中にそれぞれ接続され ており、これら燃焼空気供給ライン27,28は切換弁29に集められ、この切 換弁29を介してブロア13に接続されている。
【0013】 上記蓄熱式ラジアントチューブシステム1において、バーナ10には燃料供給 ライン12を通じて燃料供給源11より燃料が供給されると共に、補助空気供給 ライン14を通じてブロア13より補助空気が供給される。また、2つの切換弁 25,29が所定時間ごとに切り替えられ、ある所定時間帯は、ブロア13より 供給された燃焼空気が一方の燃焼空気供給ライン28と蓄熱器16を介してバー ナ10に供給され、この燃焼空気が上記燃料および補助空気と共に燃焼される。 そして、燃焼によって生じた排ガスは他方の蓄熱器15に接続されている戻りチ ューブ6を介して吸引され、排ガスライン23を介して吸引ファン26へ吸引さ れ、このとき蓄熱器15を通過する排ガスの熱が蓄熱媒体17に回収される。
【0014】 上記所定時間が経過すると、切換弁25,29が切り替えられ、次の所定時間 帯は、ブロア13から送り出された燃焼空気は他方の燃焼空気供給ライン27お よび蓄熱器15を介してバーナ10に供給される。また、蓄熱器15を通過する 燃焼空気が蓄熱媒体17に蓄えられた熱で予熱され、この予熱された高温の燃焼 空気が燃料と共に燃焼される。一方、排ガスは蓄熱器16に接続されている戻り チューブ7を介して吸引され、排ガスライン24を介して吸引ファン26へ吸引 され、このとき排ガスの熱が蓄熱媒体18に回収される。なお、燃焼空気の供給 路を切り替えることにより、燃焼空気供給ラインからの燃焼空気の供給は一瞬停 止するが、バーナ10には補助空気が安定的に供給されているので、燃焼が中断 することはなく連続的に行われる。
【0015】 このように、戻りチューブ6,7の終端部に取り付けられた蓄熱器15,16 に高温排ガスと燃焼空気を交互に供給することにより、バーナ10に予熱された 高温燃焼空気を安定的に供給することができ、熱効率のよい燃焼が得られる。
【0016】 なお、補助空気ライン14を設ける代りに、燃焼空気供給ライン27,28に 別の弁を設けて、両ラインのいずれかから常にバーナ10に燃焼空気を供給し続 けるようにしてもよい。
【0017】 また、上記実施例では、蓄熱器15,16を通過した排ガスはすべて排気する ものとしたが、図1に示すように、排ガスライン23,24とバーナ10を弁3 0,32をそれぞれ有する循環ライン31,33で接続し、排ガスの一部をバー ナ10に戻して燃焼に供することによりNOxの低減を図ってもよい。
【0018】 さらに、非排気状態にある排ガスライン23(または24)に接続されている 循環ライン31(または33)を開き、この循環ライン31(または33)に接 続されている戻りチューブ6(または7)に排ガスを流すようにすれば、戻りチ ューブ6,7における排気時と非排気時の温度差が少なくなり、戻りチューブ6 ,7の耐久性が増大する。
【0019】 さらにまた、蓄熱器15,16に代えて、図3,4に示す形式の蓄熱器を使用 してもよい。図3の蓄熱器34は、セラミックスなどからなる多数の蓄熱パイプ 35を備えたもので、この蓄熱パイプ35にその内部を通過する排ガス(実線) の熱が蓄えられ、その周囲を流れる燃焼空気(点線)が蓄熱パイプ35と接触す ることにより加熱されるものである。なお、燃焼空気の経路と排ガスの経路は逆 であってもよい。また、図4の蓄熱器36は、ハウジング37の内部にセラミッ クス球などの蓄熱媒体38を充填したもので、弁39の開放状態(実線状態)で 戻りチューブ6,7より送り出された排ガスの熱が蓄熱媒体38に蓄えられ、弁 39の閉鎖状態(点線状態)で蓄熱器36に供給された燃焼空気が蓄熱媒体38 と接触して予熱されるものである。
【0020】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案にかかる蓄熱式ラジアントチューブシス テムによれば、バーナは一つで足り、しかもバーナには連続的に燃料を供給する ことができるので燃料開閉弁は不要である。したがって、システムを安価に構成 することができるとともに、メンテナンスが容易になる。また、既設の三叉形ラ ジアントチューブを本考案の蓄熱式ラジアントチューブシステムに容易にかつ安 価に切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る蓄熱式ラジアントチューブシス
テムの構成図である。
【図2】 蓄熱器の斜視図である。
【図3】 蓄熱器の他の実施例の斜視図である。
【図4】 蓄熱器の別の実施例の斜視図である。
【図5】 従来の蓄熱式ラジアントチューブシステムの
構成図である。
【符号の説明】
1…蓄熱式ラジアントチューブシステム、4…ラジアン
トチューブ、5…燃焼チューブ、6,7…戻りチュー
ブ、10…バーナ、11…燃料供給源、12…燃料供給
ライン、13…ブロア、15,16…蓄熱器、17,1
8…蓄熱媒体、23,24…排ガスライン、25,29
…切換弁、26…吸引ファン、27,28…燃焼空気供
給ライン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼チューブの先端に2つの戻りチュー
    ブを有する三叉形のラジアントチューブと、上記燃焼チ
    ューブの始端部に取り付けられたバーナと、上記バーナ
    へ燃料を供給する燃料供給源と、上記戻りチューブの終
    端部に取り付けられた蓄熱器と、上記蓄熱器を介して上
    記戻りチューブにそれぞれ接続された排ガスラインと、
    上記蓄熱器を介して上記バーナに接続された燃焼空気供
    給ラインと、上記排ガスラインの排気流を切換える切換
    弁と、上記燃焼空気供給ラインの給気流を切換える切換
    弁とを備えたことを特徴とする蓄熱式ラジアントチュー
    ブシステム。
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