JPH0665575U - 走行開閉式のテント - Google Patents

走行開閉式のテント

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JPH0665575U
JPH0665575U JP1230493U JP1230493U JPH0665575U JP H0665575 U JPH0665575 U JP H0665575U JP 1230493 U JP1230493 U JP 1230493U JP 1230493 U JP1230493 U JP 1230493U JP H0665575 U JPH0665575 U JP H0665575U
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tent
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frame
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JP1230493U
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Inventor
雄市 垂木
Original Assignee
雄市 垂木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行開閉テントの開閉操作をスムーズにし、
片側の支柱を操作するだけで全体の開閉動作を行なえる
ようにする。 【構成】 U字状のユニット2を多数前後に配列したフ
レーム1と、そのユニット列の左側の支柱3同士および
右側の支柱4同士をそれぞれ連結する左側のX型リンク
機構14および右側のX型リンク機構7と、ユニット列の
上部の横梁5同士を連結する上部X型リンク機構15とを
備えている片側の操作でスムーズに開閉することがで
き、しかもレールを設ける必要がない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は走行開閉式のテントに関する。さらに詳しくは、難民キャンプ用のテ ント、マリーナの艇庫や車庫などの倉庫、あるいは屋外プールの移動式の屋根な どとして用いられる比較的大型のテントにおける開閉機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図9に示す走行開閉式のテント 101が用いられている。このものは 下端にローラ 102を有するU字状のフレームユニット 103を多数、レール 104上 に前後に配列し、右側の支柱 105同士および左側の支柱 106同士をそれぞれX型 リンク機構 107、 108で連結し、さらにこのようにしてえられたフレームの屋根 または全体に防水シート 109などを被せて構成されている。このテント 101はた とえば前端のフレームユニット103aを前後に移動させると、X型リンク機構 107 、 108を介して全フレームがアコーデオン式ないしジャバラ式に伸縮するので、 使用しないときは折りたたんでおくことができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来の走行開閉式のテント 101は、とくに大きなものでは1個のフレーム ユニット 103を動かすときに、左右の支柱を同時に走行させる必要があり、人手 を要する。すなわち左側の支柱 106同士または右側の支柱 105同士はそれぞれX 型リンク機構 108、 107により平行を維持するが、左側と右側の同調がとれてい ないので、片側を押し引きしても他方が追従せず、こじれてしまうのである。 またフレーム全体の剛性が弱いので、開閉時にガタツク問題がある。さらにこ のものはレール 104を必要とし、レールがなければスムーズに開閉できない。
【0004】 本考案は前記従来の走行開閉式のテントの諸問題を解消し、とくに大型にした 場合でも一人でスムーズに開閉することができ、しかもレールがなくてもよい走 行開閉式のテントを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の走行開閉式のテントは、(a) 左右にそれぞれ立設される支柱と、左右 の支柱の上端同士を連結する横梁と、各支柱の下端に設けられる前後方向に転動 するローラとからなるU字状のユニットが複数組前後に配列されてなるフレーム と、(b) 前記フレームの右側の支柱同士を平行を維持しながら同調して開閉させ る右側のX型リンク機構および左側の支柱同士を平行を維持しながら同調して開 閉させる左側のX型リンク機構と、(c) 前記フレームの横梁同士を平行を維持し ながら同調して開閉さる上部のX型リンク機構とを備えていることを特徴する。
【0006】
【作用】
本考案のテントにおいては、フレームの屋根用の骨同士を連結するX型リンク を備えているので、隣接するユニットの屋根用の骨同士が平行を維持しながら開 閉する。さらに右側の支柱同士および左側の支柱同士もそれぞれのX型リンクに よって平行を維持する。したがってU字状のユニット同士は、それぞれが構成す る平面(地面に対して垂直で、移動方向に対して直角の平面)をたがいに平行に 維持しながら移動する。 このことはたとえば右側の支柱を前後に操作すると、その操作力は右側のX型 リンクを伝わって後方のユニットの右側の支柱に伝わると同時に、屋根用の骨お よびそれらを連結するX型リンクに伝えられ、さらにそれらを介して左側の支柱 列に伝えられることを意味する。なお左側の後方の支柱に対しては、左側の前方 の支柱から伝わる操作力と、右側の後方の支柱および後方の屋根用の骨を介して 伝わる操作力とが合わさるように伝えられる。 上記のように本考案のテントでは、すべてのユニットの平行が維持されると共 に、左右が同調して操作されるので、片側の操作だけでもこじれたりすることが なく、スムーズに操作しうる。したがって大型のテントでも一人で操作可能であ る。また全体の形状保持性が高いので、レールがなくてもスムーズな開閉ができ る。
【0007】
【実施例】
つぎに図面を参照しながら本考案の走行開閉式のテントの実施例を説明する。 図1は本考案の第1実施例ににかかわるテントの概略斜視図、図2は図1のテ ントの折りたたんだ状態を示す斜視図である。
【0008】 図1は第1実施例にかかわるテントのフレーム1をスケルトン図で示したもの であり、被せるべき防水シートは省略している。図1のフレーム1は前後に複数 本配列したU字状(取りつけ状態は上下逆)のフレームユニット(以下、ユニッ トという)2を有し、それらのユニット2をそれぞれ両側部および上部のX型リ ンク機構で開閉自在に連結したものである。
【0009】 各ユニット2は左の支柱3、右の支柱4、それらの支柱3、4の上端同士を連 結する直線状の横梁5およびその横梁5の上方に設けられる彎曲している横材6 を有する。横材6は屋根用の骨を兼ねている。なお横材6を省略して横梁5に屋 根用の骨を兼ねさせることもできる。
【0010】 前後に隣接するユニット2の右側の支柱4同士は右側のX型リンク機構7によ り連結されている。そのX型リンク機構7は中心部8で回動自在に連結された2 本のリンク9、10を有し、各リンクの上端は支柱3の上部にピン11、12によって 回動自在にピンジョイントされている。さらに各リンク9、10の下端は支柱4の 下方に対し、上下にスライド自在かつ回動自在に連結されている。なお前端のユ ニット2aについては、後下がりのリンク9の上端と前下がりのリンク10の下端の みが連結されているが、中間のユニット2に対しては前および後のユニットとそ れぞれ連結するため、全部で4本のリンク9、10が連結されている。
【0011】 すなわち2番目以降のユニットの支柱4の上部には、前のユニットと連結され る前下がりのリンク10の上端と、後のユニットからの後下がりのリンク9の上端 とがそれぞれ同軸に、または別個にピンジョイントされている。他方、支柱4の 下部には、1個のスライダ13が支柱4に対して上下にスライド自在に設けられ、 そのスライダ13に対して前側のユニットからの後下がりのリンク9の下端と後側 のユニットからの前下がりのリンク10の下端とがそれぞれ回動自在に連結されて いる。スライダ13は支柱4の外周上を上下するパイブ状のものであってもよく、 支柱4に形成した構内をスライドするもの、たとえば両リンクに共通のピンなど であってもよい。
【0012】 左側の支柱3同士も前記X型リンク機構7と同じ構造のX型リンク機構14によ り互いに連結されている。 さらに各ユニット2の横梁5同士も、前記X型リンク機構7と同じ構造のX型 リンク機構15で連結されており、この上部のX型リンク機構15を設けた点が本考 案のテントの特徴である。なお各ユニット2の支柱3、4の下端には従来のもの と同じローラ16ないしキャスターが取りつけられている。
【0013】 つぎに上記のごとく構成されるフレーム1の開閉操作について説明する。 図1のように矢印A方向に拡げられている状態からテントを折りたたむ場合、 たとえば前端のユニット2aの右側の支柱4を手で矢印B方向に押す。そうすると 右側の支柱4に加えられた操作力は右側のX型リンク機構7を介してつぎのユニ ット2の右側の支柱4に伝えられると同時に、上部のX型リンク機構15を介して 左側の支柱3に伝えられる。さらに左側の支柱3から左側のX型リンク機構14を 介して後方のユニットの左側の支柱3に操作力が伝えられる。
【0014】 このとき図1の第1実施例では、2番面のユニットに設けられるスライダ13a に1番目と2番目の間の後下がりのリンク9と、2番目と3番目の間の前下がり のリンク10とが連結されているので、両リンク9、10が同じ角度で回動される。 さらに2番と3番目の間のX型リンク機構と、そのつぎのX型リンク機構も同じ ように同調して開閉する。
【0015】 したがって、ガタの分を考えなければ、すべてのユニット2が同調して同時に 後方へ移動し、図2に示すようにフレーム1が折り畳まれる。そのため屋根用の 骨となる横材6から支柱3、4にかけて被せられている防水シートはジャバラ状 、ないしアコーディオン状に折りたたまれる。 折り畳まれたテントを開く場合は、前述の操作と逆に、たとえば前端のユニッ トの右側の支柱を前に引き出せばよい。
【0016】 上記のように図1〜2に示すフレーム1は左または右の1本の支柱を操作する だけで、各ユニット2が平行を維持しながら一斉に動くので、こじれたりせず、 スムーズに開閉できる。なお実施例1のテントにおいて、フレーム1の開閉をモ ータなどの動力で行なう場合でも、動きがスムーズである。また従来必要とされ ていたレール(図8の 104)も不要となる。
【0017】 つぎに、図3〜5を参照して第2実施例のテントのフレーム21を説明する。図 3は本考案の第2実施例にかかわるテントを示す要部側面図、図4および図5は それぞれ図3のテントの折り畳み状態およびさらに拡げた状態を示す要部側面図 である。
【0018】 第2実施例のテントのフレーム21では、両側面および上部のX型リンク機構が 上下2組の小さいX型リンク機構22、23を組み合わせた2重のX型リンク機構24 になっている。すなわち側面のX型リンク機構の場合は、最前端の支柱4aの中間 部に前下がりのリンク25と後下がりのリンク26の端部がピン27で回動自在に保持 され、それぞれのリンク25、26の他端が2番目の支柱4bの上部および下部に溝28 を利用してそれぞれスライド自在かつ回動自在に取りつけられている。
【0019】 さらに1番目の支柱4aの上部に、前記リンク25、26の2番の長さのリンク29の 一端が溝30によってスライド自在および回動自在に連結されている。そのリンク 29は後下がりに延びて前記前下がりの短いリンク25の中央部とピン31で回動自在 に連結され、さらに2番目の支柱4bの中間部にピン32によって回動自在に連結さ れている。さらにその下端は3番目の支柱4cに達し、その支柱4cに対して溝33に よってスライド自在および回動自在に連結されている。
【0020】 他方、1番目の支柱4aの下部、右下がりの短いリンク26の中間、2番目の支柱 4bの中間のピン32および3番目の支柱4cの上部には、前記後下がりの長いリンク 29と対称的に、後上がりの長いリンク34が連結されている。 さらに2〜4番目の支柱、3〜5番目の支柱というように、前記後下がりの長 いリンク29および前下がりの長いリンク34と同じように、それぞれ3本の支柱に わたる大きいX型リンク機構35が互いに一部重なった状態で順次連結されている 。
【0021】 さらに前記1番目の支柱4aと2番目の支柱4bの間における上側のリンク25、29 の交点のピン31および下側のリンク26、34のそれぞれの交点のピン36の間には、 サブリンク37が連結されている。このサブリンク37の下方はリンクの開閉操作を 妨げないよう、下側のリンク26、34の交点のピン36を上下にスライドさせる溝38 を有している。
【0022】 上記のごとく構成される第2実施例におけるX型リンク機構24、35の作用は、 第1実施例の場合とほぼ同じであり、開閉する場合は最前端のユニットの一方の 支柱4aを前後に操作する。それにより閉じる場合は図4に示すように各リンクは 支柱4a、4b、4cの中間部に連結されるピン27、32、39を中心として矢印C、D方 向に起き上がるように回動し、ユニット2同士の間隔が狭くなる。この場合、長 いリンク29、34の上下端はそれぞれ支柱4a〜c に対してスライドしながら回動す る。 また図3の状態からさらにテントを拡げたい場合は、図5に示すように各リン ク25、26、29、34を中心のピン27、32のまわりに寝かせるように回動させればよ い。
【0023】 以上のように、第2実施例においては、最前端ないし最後端を除いて、3本の 支柱を1組の大きいX型リンク機構35が連結しており、しかもサブリンク37がリ ンク交点の前後位置を強制的に同調させている。したがって比較的大きいテント 構造であっても、すべてのユニットの同調がとれるので、開閉操作がスムーズで ある。なおもちろん小型のものなどではサブリンクを省略することもできる。
【0024】 前記第1〜2実施例ではすべてのユニットが同調して動くようになっているが 、図6〜7の実施例のごとく各リンク同士の連結を緩くしてユニットごとに別々 に開閉するようにしてもよい。
【0025】 図6のテント用フレーム41では、各リンク42の上端は共通のピン43で支柱4に 連結されているが、リンク42の下端は別々のスライダ44、45で支柱4に対してス ライド自在かつ回動自在に連結されている。このものはたとえば前端の支柱4aを 矢印B方向に操作すると、その操作力は上部のX型リンク機構46を介して他方の 支柱に伝えられる。そして左右および上部のX型リンク機構42、46が協調して、 1番目のユニットの平行移動が確実に行なわれる。
【0026】 そして1番目のユニットが折りたたまれて2番目のユニットに当接すると、つ ぎに2番目のユニットが折りたたまれる。このように図6のテントのフレームで は前側のユニットから順々に折りたたまれていくことになる。また開く場合も前 側のユニットから順に開いていく。
【0027】 図7のテントのフレーム51は、図6のフレーム41の機構を第2実施例の二重の X型リンク機構に応用したものである。この場合、図3における長いリンク29、 34はそれぞれ2本の短いリンク52、53に分離され、それぞれの短いリンク52、53 の端部が中間の支柱4の中間部にピン54で回動自在に連結されている。このもの も、たとえば前方から押し引きすると、ユニット2ごとに順に閉じ、あるいは開 いていく。
【0028】 図8は上記各実施例における変形例を示している。たとえば、最前端または最 後端のユニット2における左右の支柱3,4にはX形の補強梁60を取付けるよう にしてもよい。この場合、左右の支柱3,4がしっかりと補強されるので、強度 が高められる。
【0029】 また、テントの使用時には強風で飛ばされないようにするため、適当な固定手 段を併用するのが好ましい。たとえば、ロープ61を支柱3,4のできるだけ高い 肩部に連結し、下端をアンカー62等で地面に固定するが好ましい。
【0030】 さらに、キャスター16は、水平面内で旋回しないものでもよいが、旋回タイプ を用いたときは、テントを横方向が斜め方向に移動させ、設置場所を変えたり、 格納する場合に方向転換が円滑に行えて便利である。
【0031】
【考案の効果】
本考案のテントは隣接するU型形のユニットの上部同士もX型リンク機構で連 結されているので、片側の支柱を操作するだけで全体の開閉をスムーズに行なう ことができる。また全体の剛性が高くなるので、開閉時のガタツキがなく、レー ルなしでもスムーズな開閉操作がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例にかかわるテントの概略斜
視図である。
【図2】図2のテントの折りたたんだ状態を示す斜視図
である。
【図3】本考案の第2実施例にかかわるテントを示す要
部側面図である。
【図4】図3のテントの折りたたみ状態を示す要部側面
図である。
【図5】図3のテントのさらに拡げた状態を示す要部側
面図である。
【図6】本考案の他の実施例にかかわるテントの概略側
面図である。
【図7】本考案の他の実施例にかかわるテントの概略側
面図である。
【図8】本考案の他の実施例にかかわるテントの概略斜
視図である。
【図9】従来のテントの一例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 フレーム 14 X型リン
ク機構(左) 2 ユニット 15 X型リン
ク機構(上) 3 支柱(右) 16 ローラ 4 支柱(左) 24 X型リン
ク機構(二重) 5 横梁 35 X型リン
ク機構(大) 7 X型リンク機構(右)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 左右にそれぞれ立設される支柱と、左
    右の支柱の上端同士を連結する横梁と、各支柱の下端に
    設けられる前後方向に転動するローラとからなるU字状
    のユニットが複数組前後に配列されてなるフレームと、 (b) 前記フレームの右側の支柱同士を平行を維持しなが
    ら同調して開閉させる右側のX型リンク機構および左側
    の支柱同士を平行を維持しながら同調して開閉させる左
    側のX型リンク機構と、 (c) 前記フレームの横梁同士を平行を維持しながら同調
    して開閉させる上部のX型リンク機構 とを備えたことを特徴とする走行開閉式のテント。
JP1230493U 1993-02-23 1993-02-23 走行開閉式のテント Pending JPH0665575U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015161087A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 清水建設株式会社 防音壁
JP2017087908A (ja) * 2015-11-06 2017-05-25 イガラシ機械工業株式会社 荷台用幌張枠装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5856348A (ja) * 1981-09-30 1983-04-04 Toshiba Corp 半導体装置の形成方法

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