JPH0665451U - 画付窯用水蒸気吹込装置 - Google Patents

画付窯用水蒸気吹込装置

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JPH0665451U
JPH0665451U JP1058093U JP1058093U JPH0665451U JP H0665451 U JPH0665451 U JP H0665451U JP 1058093 U JP1058093 U JP 1058093U JP 1058093 U JP1058093 U JP 1058093U JP H0665451 U JPH0665451 U JP H0665451U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吹込ノズル30から画付窯10内へ吹き込ま
れる水蒸気の量を安定化することができる画付窯用水蒸
気吹込装置を提供する。 【構成】 吹込ノズル30へ供給される水蒸気の圧力を
調整する圧力調整弁54が蒸気発生装置52と吹込ノズ
ル30との間に設けられており、この圧力調整弁54に
よって圧力が調節された水蒸気が吹込ノズル30のオリ
フィス穴44を通して画付窯10内へ吹き込まれること
から、オリフィス穴44と圧力調整弁54との間には蒸
気発生装置52の出力圧よりも低い内圧が形成される。
このため、蒸気発生装置52から出力された水蒸気を開
放型の吹込ノズルを介して画付窯10内に吹き込む従来
の水蒸気吹込装置に比較して、吹込ノズル30へ供給さ
れる水蒸気の圧力が安定すると同時に、その吹込ノズル
30から吹き出される水蒸気量も安定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、セラミック製の食器等においては、低火度での溶融性を高めたり或 いは色艶を出したりすることを目的としてその加飾用絵具に鉛が含有させられる ことから、食器の使用者の健康を守るために、画付焼成品からの鉛溶出量を可及 的に抑制することが要請されている。
【0002】
【従来の技術】
これに対し、画付窯内の所定の温度帯に水蒸気を吹き込むことにより、画付焼 成された食器の絵具表面におけるガラスの安定性を高め、鉛の含有量を抑制し、 食器からの鉛の溶出量を減少させることが提案されている。
【0003】
【考案が解決すべき課題】
しかしながら、従来の水蒸気吹込装置では、蒸気発生装置により発生した水蒸 気は、配管および炉壁に設けられた吹込ノズルを介して画付窯へ吹き込まれるの である一方、その吹込ノズルは比較的大きな水蒸気の流通断面積を有する開放型 であることから、画付窯内への水蒸気の吹込量が不安定であるので、確実に鉛の 溶出量を減少させることを優先させるために比較的多量の水蒸気が画付窯内へ吹 き込まれるように設定されていた。このため、画付窯内の焼成温度を維持するた めに多量の燃料を必要とするだけでなく、本来的に白色となるべき白盛り装飾が 黄変する欠点があった。また、水蒸気を吹込ノズルへ導く管路内のドレンが画付 窯内へ吹き出されると、画付焼成品が急冷されて割れが発生する欠点もあった。
【0004】 本考案は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところ は、吹込ノズルから画付窯内へ吹き込まれる水蒸気の量を安定化することができ る画付窯用水蒸気吹込装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところは、画付焼成品の鉛溶 出量を抑制するために、画付窯内に水蒸気を吹き込むための水蒸気吹込装置であ って、(a) 水蒸気を通過させるオリフィス穴を有し、前記画付窯内に差し入れら れた吹込ノズルと、(b) 水蒸気を発生する水蒸気発生装置と、(c) その水蒸気発 生装置と前記吹込ノズルとの間に設けられ、その吹込ノズルへ供給される水蒸気 の圧力を調整する圧力調整装置と、(d) その圧力調整装置と前記吹込ノズルとの 間の管路内のドレンを排出するドレン排出弁とを、含むことにある。
【0006】
【作用および考案の効果】
このようにすれば、吹込ノズルへ供給される水蒸気の圧力を調整する圧力調整 装置が水蒸気発生装置と前記吹込ノズルとの間に設けられており、この圧力調整 装置によって圧力が調節された水蒸気が吹込ノズルのオリフィス穴を通して画付 窯内へ吹き込まれるので、吹込ノズルへ供給される水蒸気の圧力が安定すると同 時に、その吹込ノズルから吹き出される水蒸気量も安定することから、画付焼成 品の鉛の溶出量を抑制できる範囲で水蒸気の吹出量を可及的に少なく設定できる ので、画付窯の燃料効率が高められるとともに、白盛り装飾の黄変が好適に防止 される。
【0007】 ここで、好適には、前記圧力調整装置と前記吹込ノズルとの間の管路内のドレ ンを排出するドレン排出弁が設けられる。このようにすれば、吹込ノズルからド レンが放出されることが好適に抑制されるので、そのドレンが付着して急冷する ことに起因する焼成品の割れが好適に防止される。
【0008】 また、好適には、前記吹込ノズルは、先端部の側面に水蒸気放出穴を有する外 筒部材と、先端部に前記オリフィス穴を有し、その外筒部材の基端から挿入され てその外筒部材の内周面との間に密閉空間を形成する内筒部材と、その外筒部材 の基端部に設けられ、その外筒部材内に溜るドレンを排出するドレン穴とを備え て構成される。このようにすれば、たとえ内筒部材のオリフィス穴からドレンが 放出されたとしても、外筒部材によって捕捉されてその内側に貯留されるととも にドレン穴を通して外部へ排出されるので、吹込ノズルからのドレンの放出がさ らに抑制されて、焼成品の割れが一層防止される利点がある。
【0009】 また、好適には、前記外筒部材に形成された水蒸気放出穴およびドレン穴は、 その外筒部材の中心線を挟んで反対側に位置させられており、前記内筒部材に形 成されたオリフィス穴は、その外筒部材の前記水蒸気放出穴と同じ側に位置させ られる。このようにすれば、水蒸気放出穴を上向きに位置させて吹込ノズルを配 置すれば、画付窯内へのドレンの放出が一層抑制されると同時に、ドレンが外筒 部材のドレン穴から一層容易に外部へ排出される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例の画付窯用水蒸気吹込装置を図面に基づいて詳細に説 明する。
【0011】 図1には、ローラーハース型トンネルキルンである画付窯10の一断面と、そ の画付窯10内へ水蒸気を吹き込むための水蒸気吹込装置12とが示されている 。画付窯10は、窯道具14によって多数の画付焼成品16が積層状態で載置さ れた台車18を搬送するために、画付窯10の長手方向に並列させられた多数本 のセラミック製の搬送ローラ20が図示しない駆動装置によって回転駆動される ようになっている。
【0012】 図2に示すように、上記画付窯10には、図2に示すように、画付焼成品16 を予熱する予熱帯22、バーナ24の火炎および燃焼ガスにより加熱される焼成 帯26、所定の速度で画付焼成品16を冷却する冷却帯28がその長手方向に順 次設けられており、図示しない排気ファンによって、画付窯10内では冷却帯2 8から予熱帯22へ向かうガス流が形成されているため、台車18により搬送さ れる画付焼成品16は、画付窯10の入口から出口に到る間に840乃至850 ゜Cの最高温度を所定時間維持する焼成ヒートカーブが形成されるようになって いる。
【0013】 そして、上記冷却帯28内であって磁器に含まれるクオルツ(SiO2 )の変 態点TH (573゜C)付近よりも焼成帯側の領域には、水蒸気を吹き込むため の複数本の吹込ノズル30が画付窯10の炉壁を貫通した状態で差し込まれてい る。これにより、画付窯10内の冷却帯28から予熱帯22へ向かうガス流の存 在下で上流位置のノズル30から水蒸気が吹き込まれることにより、焼成帯26 が水蒸気雰囲気とされる。なお、上記吹込ノズル30は、図1において上下一対 のみ示されているが、必要に応じて画付窯10の長手方向において複数対設けら れる。
【0014】 上記吹込ノズル30は、画付窯10内へのドレンの放出を可及的に防止するた めに、その先端部が基端部よりも僅かに高くなるように、たとえば3乃至5度程 度の所定の小さな角度でそれぞれ傾斜させられている。また、上記上下一対の吹 込ノズル30は、台車18に積み上げられた画付焼成品16の高さをHとすると 、その上端からH/4、および下端からH/4に略位置するように炉壁に設けら れている。
【0015】 図3は、上記吹込ノズル30の構成を詳しく示す図である。図において、吹込 ノズル30は、先端部が閉じられるとともにその先端部の外周面に10mm程度の 径の水蒸気放出穴32が形成され且つ基端部に接続用ガスねじ34が形成された 外筒部材36と、その外筒部材36よりも短く且つ小径であって先端部が閉じら れるとともに、外筒部材36の基端部から差し入れられた状態で固定された内筒 部材38と、それら内筒部材38と外筒部材36とが略同心となるようにそれら の間に隙間を形成する第1スペーサ40および管状の第2スペーサ42から構成 されている。上記外筒部材36、内筒部材38、第1スペーサ40および管状の 第2スペーサ42は、たとえばSUS310Sのような耐熱鋼から構成されてい る。また、上記第1スペーサ40は内筒部材38と外筒部材36との間の空間に おける軸方向の連通を阻害しないように、たとえば円周方向において3つに分割 されたものか、或いは連通用の切欠または穴を有する環状の部材である。
【0016】 上記内筒部材38の先端部の外周面において、その中心線に対して水蒸気放出 穴32と同じ側の位置には、内圧を発生させるために水蒸気放出穴32よりも充 分に小さい径、たとえば2.0mm程度のオリフィス穴44が形成されている。ま た、上記外筒部材36の基端部であってその中心線に対して水蒸気放出穴32と 反対側位置には、その傾斜により第1スペーサ40を通過して基端部に滞留する ドレンを排出するドレン穴46と、このドレン穴46を大気に開放されたドレン 管路48に接続するための接続部材50とが設けられている。そして、上記のよ うに構成された吹込ノズル30は、水蒸気放出穴32が画付窯10内の上方に開 口し且つドレン穴46が画付窯10外の下方に開口するように画付窯10に取り 付けられる。
【0017】 図1に戻って、水蒸気発生装置として機能する蒸気発生装置52は、たとえば 120゜C程度の温度且つ4kgf/cm2 程度の圧力の水蒸気を発生するように設定 されている。その蒸気発生装置52から発生した水蒸気は圧力調整弁54によっ てたとえば1kgf/cm2 程度の設定圧力に減圧された後、分岐管路56、開閉弁5 8、および供給管路60を介して吹込ノズル30に供給されるようになっている 。その供給管路60には、垂直方向に伸びる垂直管路62を介してドレン排出弁 64が接続されている。このドレン排出弁64は、気体状の水蒸気は排出しない が、供給管路60内に滞留する液状のドレンのみを排出する機能を備えている。 なお、66は水蒸気の圧力を測定するための圧力計であり、水蒸気放出中では、 0.5乃至1kgf/cm2 程度の圧力を示している。
【0018】 上記のように構成された水蒸気吹込装置12においては、吹込ノズル30へ供 給される水蒸気の圧力を調整する圧力調整弁54が蒸気発生装置52と吹込ノズ ル30との間に設けられており、この圧力調整弁54によって圧力が調節された 水蒸気が吹込ノズル30のオリフィス穴44を通して画付窯10内へ吹き込まれ ることから、オリフィス穴44と圧力調整弁54との間には蒸気発生装置52の 出力圧よりも低い内圧が形成される。このため、蒸気発生装置52から出力され た水蒸気を開放型の吹込ノズルを介して画付窯10内に吹き込む従来の水蒸気吹 込装置に比較して、吹込ノズル30へ供給される水蒸気の圧力が安定すると同時 に、その吹込ノズル30から吹き出される水蒸気量も安定することから、画付焼 成品16の鉛の溶出量を抑制できる範囲で水蒸気の吹出量を可及的に少なく設定 できるので、画付窯10の燃料効率が高められるとともに、白盛り装飾の黄変が 好適に防止される。
【0019】 また、本実施例によれば、圧力調整弁54と吹込ノズル30との間の分岐管路 56や供給管路60内のドレンがドレン排出弁64によって排出されることから 、吹込ノズル30からドレンが画付窯10内へ放出されることが抑制されるので 、そのドレンが付着して急冷することに起因する画付焼成品16の割れが好適に 防止される。
【0020】 また、本実施例によれば、吹込ノズル30は、先端部の側面に水蒸気放出穴3 2を有する外筒部材36と、その外筒部材36の内側に挿入されてその外筒部材 36の内周面との間に空間を形成する内筒部材38とから二重構造に構成されて おり、たとえ内筒部材38のオリフィス穴44からドレンが放出されたとしても 、外筒部材36によって捕捉されてその内側に貯留されるとともにドレン穴46 およびドレン管路48を通して外部へ排出されるので、吹込ノズル30からのド レンの放出がさらに抑制されて、画付焼成品16の割れが一層防止される利点が ある。
【0021】 また、本実施例によれば、好適には、外筒部材36に形成された水蒸気放出穴 32およびドレン穴46は、その外筒部材36の中心線を挟んで反対側に位置さ せられており、内筒部材38に形成されたオリフィス穴44は、その外筒部材3 6の水蒸気放出穴32と同じ側に位置させられる。このようにすれば、水蒸気放 出穴32を上向きに位置させて吹込ノズル30を配置すれば、画付窯10内への ドレンの放出が一層抑制されると同時に、ドレンが外筒部材36のドレン穴46 から一層容易に外部へ排出される利点がある。
【0022】 また、本実施例によれば、吹込ノズル30が、画付窯10の冷却帯28内であ って磁器に含まれるクオルツの変態点付近よりも焼成帯26側に設けられている ことから、クオルツの変態点付近での徐冷が確実に行われるので、画付焼成品の 冷め割れが防止されるのに加えて、焼成帯26内に吹込ノズル30が設けられる 場合に比較してヒートカーブに影響を与えることがなく、また、冷却帯内であっ てクオルツの変態点付近よりも出口側に吹込ノズル30が設けられる場合に比較 して、出口排気ファンに吸引されないので、水蒸気の吹込効率が得られる利点が ある。
【0023】 次に、本考案の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施 例と共通する部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0024】 前記吹込ノズル30に替えて、図4に示す吹込ノズル70が用いられてもよい 。この吹込ノズル70は、先端部が開放され且つ基端部にガスねじ34が形成さ れた耐熱鋼製の筒状部材72と、オリフィス穴44を備えてこの筒状部材72の 長手方向の中間位置の内周面において固定された円板状部材74とから構成され ている。本実施例の吹込ノズル70であっても、オリフィス穴44と圧力調整弁 54との間には蒸気発生装置52の出力圧よりも低い内圧が形成されるので、蒸 気発生装置52から出力された水蒸気を開放型の吹込ノズルを介して画付窯10 内に吹き込む従来の水蒸気吹込装置に比較して、吹込ノズル30へ供給される水 蒸気の圧力が安定すると同時に、その吹込ノズル30から吹き出される水蒸気量 も安定することから、画付焼成品16の鉛の溶出量を抑制できる範囲で水蒸気の 吹出量を可及的に少なく設定できるので、画付窯10の燃料効率が高められると ともに、白盛り装飾の黄変が好適に防止される。
【0025】 図5は、マッフル型トンネルキルンである画付窯80の出口側に設けられる水 蒸気吹込装置82を示している。図において、画付窯80の出口側には、接続フ ランジ84および85、開閉弁86および87をそれぞれ有して、上側水平管8 8および下側水平管90により相互に接続された一対の垂直管92および94が 設けられており、その一対の垂直管92および94には、供給管路96を介して 水蒸気が供給されるとともに、垂直管92および94内のドレンが排出管98お よびドレン排出弁64を介して排出されるようになっている。上記一対の垂直管 92および94は、画付窯80の長手方向に所定の間隔を隔てて位置させられて おり、接続フランジ84および85の一方と、位置固定の支持案内装置100に よって支持され且つ画付窯80の長手方向に案内される可動管路102の接続フ ランジ104とが相互に接続されるようになっている。
【0026】 上記可動管路102は、画付窯80の開口106から差し込まれる案内棒10 6および差込管108から構成されている。案内棒106は、基端部が差込管1 08と接続されており、支持案内装置100のガイド穴に嵌め通されてその長手 方向に案内される。また、差込管108は、先端部において吹込ノズル110を 垂直に備えるとともに、基端部において前記接続フランジ104を備えている。 したがって、焼成温度が850度程度であるときには、上記接続フランジ104 が接続フランジ84と接続されることにより、吹込ノズル110による水蒸気の 吹き込み位置が図2のAに示す場合と同様の出口側に位置させられるが、焼成温 度が760度程度である金窯であるときには、図5に示すように接続フランジ1 04が接続フランジ85と接続されることにより、吹込ノズル110による水蒸 気の吹き込み位置が図2のBに示すように、焼成帯26側に変更され、クオルツ の変態点付近の徐冷が確実に行われるようになっている。
【0027】 図6は、上記吹込ノズル110の構成を示している。吹込ノズル110は、先 端部が閉じられるとともに、基端部にガスねじ34が形成された筒状部材112 から構成されており、5個のオリフィス穴114、116、118、120、1 22が下から順に設けられている。それらのオリフィス穴114、116、11 8、120、122の径は、たとえば1.5mm、1.75mm、2.0mm、2.2 5mm、2.5mmとなるように順次大きくなるように形成されており、水蒸気の噴 出量が略均一となるようにされている。本実施例の吹込ノズル110であっても 、オリフィス穴114、116、118、120、122と圧力調整弁54との 間には蒸気発生装置52の出力圧よりも低い内圧が形成されるので、蒸気発生装 置52から出力された水蒸気を開放型の吹込ノズルを介して画付窯10内に吹き 込む従来の水蒸気吹込装置に比較して、吹込ノズル30へ供給される水蒸気の圧 力が安定すると同時に、その吹込ノズル30から吹き出される水蒸気量も安定す ることから、画付焼成品16の鉛の溶出量を抑制できる範囲で水蒸気の吹出量を 可及的に少なく設定できるので、画付窯10の燃料効率が高められるとともに、 白盛り装飾の黄変が好適に防止される。
【0028】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて説明したが、本考案はその他の態様 においても適用される。
【0029】 たとえば、前述の実施例のノズル30は、画付窯10の冷却帯内であってクオ ルツの変態点付近よりも焼成帯側に設けられていたが、冷却帯内のクオルツの変 態点付近よりも出口側に設けられていてもよいし、焼成帯内に設けられていても よい。要するに、焼成帯を水蒸気雰囲気とすることができる位置であればよいの である。
【0030】 また、前述の図5の実施例では、複数のオリフィル穴が備えられた吹込ノズル 110が差込管108の先端部に垂直に備えられていたが、それに替えて、たと えば図3に示す吹込ノズル30が設けられてもよい。この場合には、吹込ノズル 30の外筒部材36に複数個の水蒸気放出穴32が設けられる。
【0031】 なお、上述したのはあくまでも本考案の一実施例であり、本考案はその主旨を 逸脱しない範囲において種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のローラハースキルン型画付
窯用水蒸気吹込装置の構成を説明する図である。
【図2】図1の実施例の画付窯およびそのヒートカーブ
と吹込ノズルの位置を説明する図である。
【図3】図1の吹込ノズルの構成を説明するために一部
を切り欠いた図である。
【図4】本考案の他の実施例の図3に相当する図であ
る。
【図5】本考案の他の実施例であって、マッフルキルン
型画付窯用水蒸気吹込装置の構成を説明する図である。
【図6】図5の吹込ノズルの構成を説明するために一部
を切り欠いた図である。
【符号の説明】
10:画付窯 12:水蒸気吹込装置 30、70、110:吹込ノズル 32:水蒸気放出穴 36:外筒部材 38:内筒部材 44、114、116、118、120、122:オリ
フィス穴 46:ドレン穴 52:蒸気発生装置(水蒸気発生装置) 54:圧力調整弁(圧力調整装置) 64:ドレン排出弁

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画付焼成品の鉛溶出量を抑制するため
    に、画付窯内に水蒸気を吹き込むための水蒸気吹込装置
    であって、 水蒸気を通過させるオリフィス穴を有し、前記画付窯内
    に差し入れられた吹込ノズルと、 水蒸気を発生する水蒸気発生装置と、 該水蒸気発生装置と前記吹込ノズルとの間に設けられ、
    該吹込ノズルへ供給される水蒸気の圧力を調整する圧力
    調整装置とを、含むことを特徴とする画付窯用水蒸気吹
    込装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力調整装置と前記吹込ノズルとの
    間の管路内のドレンを排出するドレン排出弁を有する請
    求項1の画付窯用水蒸気吹込装置。
  3. 【請求項3】 前記吹込ノズルは、先端部の側面に水蒸
    気放出穴を有する外筒部材と、先端部に前記オリフィス
    穴を有し、該外筒部材の基端から挿入されて該外筒部材
    の内周面との間に密閉空間を形成する内筒部材と、該外
    筒部材の基端部に設けられ、該外筒部材内に溜るドレン
    を排出するドレン穴とを含むものである請求項1の画付
    窯用水蒸気吹込装置。
  4. 【請求項4】 前記外筒部材に形成された水蒸気放出穴
    およびドレン穴は、該外筒部材の中心線を挟んで反対側
    に位置させられており、前記内筒部材に形成されたオリ
    フィス穴は、該外筒部材の前記水蒸気放出穴と同じ側に
    位置させられている請求項3の画付窯用水蒸気吹込装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112410708A (zh) * 2019-08-21 2021-02-26 李秀芬 一种镀锌钢管内吹装置
CN112522658A (zh) * 2020-09-09 2021-03-19 杜学金 一种可升降蒸汽内吹初始湿度控制系统
CN112522657A (zh) * 2020-09-09 2021-03-19 杜学金 一种可预热蒸汽内吹停车湿度控制装置

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