JPH0664983A - タバコ用フィルタ及びその製造方法 - Google Patents
タバコ用フィルタ及びその製造方法Info
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- JPH0664983A JPH0664983A JP4241199A JP24119992A JPH0664983A JP H0664983 A JPH0664983 A JP H0664983A JP 4241199 A JP4241199 A JP 4241199A JP 24119992 A JP24119992 A JP 24119992A JP H0664983 A JPH0664983 A JP H0664983A
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- Japan
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- sintered body
- cigarette
- cigarette filter
- carbon sintered
- filter
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B38/00—Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof
- C04B38/06—Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof by burning-out added substances by burning natural expanding materials or by sublimating or melting out added substances
- C04B38/0615—Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof by burning-out added substances by burning natural expanding materials or by sublimating or melting out added substances the burned-out substance being a monolitic element having approximately the same dimensions as the final article, e.g. a porous polyurethane sheet or a prepreg obtained by bonding together resin particles
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
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- C04B2111/00793—Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00 as filters or diaphragms
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- Materials Engineering (AREA)
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】セルロースを主成分とし、多数の貫通孔を有す
る成形体を焼成してできたカーボン燒結体を含むタバコ
用フィルタを提供することにある。 【構成】セルロースを主成分とし、多数の貫通孔３１を
有する成形体に熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂を含
浸させた後、中性または還元性の非酸化性ガス雰囲気中
で焼成する。特に、貫通孔は、平均気孔径が５μｍ〜３
００μｍ、比表面積が５０ｍ2／ｇ以上である。
る成形体を焼成してできたカーボン燒結体を含むタバコ
用フィルタを提供することにある。 【構成】セルロースを主成分とし、多数の貫通孔３１を
有する成形体に熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂を含
浸させた後、中性または還元性の非酸化性ガス雰囲気中
で焼成する。特に、貫通孔は、平均気孔径が５μｍ〜３
００μｍ、比表面積が５０ｍ2／ｇ以上である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、タバコ用フィルタに関
し、更に詳しくはタバコの煙中の特定成分を除去するタ
バコ用フィルタの改良に関する。
し、更に詳しくはタバコの煙中の特定成分を除去するタ
バコ用フィルタの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、タバコの有害説が大きな問題とな
っており、喫煙者にもタバコの煙中の有害成分に関する
関心が高くなっている。このタバコの煙の有害成分を減
少させるために、繊維質フィルタ（アセテートを繊維状
にして、繊維どうしを部分的に溶着してロッド状とした
ものが最も多く用いられている。）が存在する。
っており、喫煙者にもタバコの煙中の有害成分に関する
関心が高くなっている。このタバコの煙の有害成分を減
少させるために、繊維質フィルタ（アセテートを繊維状
にして、繊維どうしを部分的に溶着してロッド状とした
ものが最も多く用いられている。）が存在する。
【０００３】しかしながら、上述の繊維質フィルタで
は、主にタール成分が捕集されているが、その吸着捕集
効率も低く、しかも、タバコの煙中の有害な気相成分と
してのアルデヒド類（例えば、アクロレイン等）は吸着
捕集されない。
は、主にタール成分が捕集されているが、その吸着捕集
効率も低く、しかも、タバコの煙中の有害な気相成分と
してのアルデヒド類（例えば、アクロレイン等）は吸着
捕集されない。
【０００４】そこで、従来のタバコ用フィルタは、ター
ル成分や有害な気相成分を吸着捕集する方法として、活
性炭の粉末を繊維または紙に添加したり、顆粒状活性炭
を直接紙製の円筒に入れて吸い口部分にアセテート繊維
からなるフィルタを接着していた。
ル成分や有害な気相成分を吸着捕集する方法として、活
性炭の粉末を繊維または紙に添加したり、顆粒状活性炭
を直接紙製の円筒に入れて吸い口部分にアセテート繊維
からなるフィルタを接着していた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のタバコ用フィルタでは、強度、容積等の理由により活
性炭、アセテート繊維の使用料に制限があるため、ター
ル及び有害な気相成分の吸着捕集効果がいまだに満足で
きるものではないという欠点があった。
のタバコ用フィルタでは、強度、容積等の理由により活
性炭、アセテート繊維の使用料に制限があるため、ター
ル及び有害な気相成分の吸着捕集効果がいまだに満足で
きるものではないという欠点があった。
【０００６】また、一般に、タール成分の吸着捕集効果
は、フィルタの吸引抵抗（２０ｃｃ／秒の空気がフィル
タ内を通過するのに必要な真圧を水中の高さで表す値）
が大きければ増加するが、この吸引抵抗値をいたずらに
大きくすればタバコの喫味を落とすという欠点がある。
は、フィルタの吸引抵抗（２０ｃｃ／秒の空気がフィル
タ内を通過するのに必要な真圧を水中の高さで表す値）
が大きければ増加するが、この吸引抵抗値をいたずらに
大きくすればタバコの喫味を落とすという欠点がある。
【０００７】一方、フィルタの吸引抵抗をいたずらに大
きくしないためにタバコ用フィルタ中の活性炭の含有量
を増加させると、有害な気相成分の吸着捕集率が増加す
るが、タール成分の吸着捕集率を低下させてしまうとい
う欠点がある。
きくしないためにタバコ用フィルタ中の活性炭の含有量
を増加させると、有害な気相成分の吸着捕集率が増加す
るが、タール成分の吸着捕集率を低下させてしまうとい
う欠点がある。
【０００８】従って、喫味を損なうことなくタール及び
有害な気相成分を効率よく吸着捕集するとが困難であ
る。
有害な気相成分を効率よく吸着捕集するとが困難であ
る。
【０００９】そこで、本発明の課題は、喫味を低下する
ことなく、タバコの煙中のタールや有害な気相成分を吸
着捕集するタバコ用フィルタを提供することにある。
ことなく、タバコの煙中のタールや有害な気相成分を吸
着捕集するタバコ用フィルタを提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明は、セルロースを主成分とし、多数の貫通孔
を有する成形体に、熱硬化性樹脂を含浸させた後、非酸
化性ガス雰囲気中で焼成してできたカーボン燒結体から
なる。
め、本発明は、セルロースを主成分とし、多数の貫通孔
を有する成形体に、熱硬化性樹脂を含浸させた後、非酸
化性ガス雰囲気中で焼成してできたカーボン燒結体から
なる。
【００１１】
【作用】セルロースを主成分とし、多数の貫通孔を有す
る成形体に熱硬化性樹脂を含浸させて焼成したから、焼
成してできたカーボン燒結体は、成形体の形状を保った
ままで貫通孔を有するカーボン燒結体となる。
る成形体に熱硬化性樹脂を含浸させて焼成したから、焼
成してできたカーボン燒結体は、成形体の形状を保った
ままで貫通孔を有するカーボン燒結体となる。
【００１２】また、カーボン燒結体は、多数の貫通孔を
有するから、タール及び有害な気相成分を吸着補集す
る。
有するから、タール及び有害な気相成分を吸着補集す
る。
【００１３】更に、カーボン燒結体は、セルロースを主
成分とし、多数の貫通孔を有する成形体に熱硬化性樹脂
を含浸させた後、非酸化性ガス雰囲気中で焼成するか
ら、カーボン燒結体の焼成において雰囲気コントロール
が容易であり、しかも、カーボン燒結体に酸化及び熱ス
トレスによる亀裂が入りにくい。
成分とし、多数の貫通孔を有する成形体に熱硬化性樹脂
を含浸させた後、非酸化性ガス雰囲気中で焼成するか
ら、カーボン燒結体の焼成において雰囲気コントロール
が容易であり、しかも、カーボン燒結体に酸化及び熱ス
トレスによる亀裂が入りにくい。
【００１４】好ましい実施例では、貫通孔は、平均気孔
径が５μｍ〜３００μｍ、比表面積が５０ｍ2 ／ｇ以
上である。かかる構成であると、いたずらに吸引抵抗が
大きくならず、タバコの喫味を落とさない。
径が５μｍ〜３００μｍ、比表面積が５０ｍ2 ／ｇ以
上である。かかる構成であると、いたずらに吸引抵抗が
大きくならず、タバコの喫味を落とさない。
【００１５】カーボン燒結体は、天然木材、紙、ダンボ
ールを出発原料とするから、安価で、かつ容易にタバコ
用フィルタを作ることができる。
ールを出発原料とするから、安価で、かつ容易にタバコ
用フィルタを作ることができる。
【００１６】
【実施例】図１は、本発明に係るタバコ用フィルタの構
成を示す図である。図において、１はタバコ用フィルタ
であり、２は吸い口部であり、３はカーボン燒結体で
る。
成を示す図である。図において、１はタバコ用フィルタ
であり、２は吸い口部であり、３はカーボン燒結体で
る。
【００１７】図に示すように、タバコ用フィルタ１は、
アセテート繊維で構成された吸い口部２に多数の貫通孔
３１を有するカーボン燒結体３を接着させ、略円筒柱に
成形されている。
アセテート繊維で構成された吸い口部２に多数の貫通孔
３１を有するカーボン燒結体３を接着させ、略円筒柱に
成形されている。
【００１８】カーボン燒結体３は、セルロースを主成分
とする天然木材、紙、ダンボールに熱硬化性樹脂である
フェノール樹脂を含浸させた後、Ｎ2 、Ａｒ、Ｈｅ等
の非酸化性ガス雰囲気で焼成することにより得られる。
また、必要によっては、その後、Ｃｏ 2 ガス、水蒸
気、または、塩化カルシウム等の塩化物によって賦活す
ることによって、目的の比表面積を得る。
とする天然木材、紙、ダンボールに熱硬化性樹脂である
フェノール樹脂を含浸させた後、Ｎ2 、Ａｒ、Ｈｅ等
の非酸化性ガス雰囲気で焼成することにより得られる。
また、必要によっては、その後、Ｃｏ 2 ガス、水蒸
気、または、塩化カルシウム等の塩化物によって賦活す
ることによって、目的の比表面積を得る。
【００１９】上述のように、セルロースを主成分とし、
多数の貫通孔を有する成形体に熱硬化性樹脂を含浸させ
て焼成したから、焼成してできたカーボン燒結体は、成
形体の形状を保ったままで貫通孔を有するカーボン燒結
体となる。
多数の貫通孔を有する成形体に熱硬化性樹脂を含浸させ
て焼成したから、焼成してできたカーボン燒結体は、成
形体の形状を保ったままで貫通孔を有するカーボン燒結
体となる。
【００２０】また、カーボン燒結体は、多数の貫通孔を
有するから、タール及び有害な気相成分を吸着補集す
る。
有するから、タール及び有害な気相成分を吸着補集す
る。
【００２１】更に、カーボン燒結体は、セルロースを主
成分とし、多数の貫通孔を有する成形体に熱硬化性樹脂
を含浸させた後、非酸化性ガス雰囲気中で焼成するか
ら、カーボン燒結体の焼成において雰囲気コントロール
が容易であり、しかも、カーボン燒結体に酸化及び熱ス
トレスによる亀裂が入りにくい。好ましくは、貫通孔
は、平均気孔径が５μｍ〜３００μｍ、比表面積が５０
ｍ2 ／ｇ以上である。
成分とし、多数の貫通孔を有する成形体に熱硬化性樹脂
を含浸させた後、非酸化性ガス雰囲気中で焼成するか
ら、カーボン燒結体の焼成において雰囲気コントロール
が容易であり、しかも、カーボン燒結体に酸化及び熱ス
トレスによる亀裂が入りにくい。好ましくは、貫通孔
は、平均気孔径が５μｍ〜３００μｍ、比表面積が５０
ｍ2 ／ｇ以上である。
【００２２】次に、この点について、図２を参照して説
明する。図２は、カーボン燒結体として、杉木材にフェ
ノール樹脂を含浸させた後に直接炭化焼結させたカーボ
ン燒結体と、おがくずをプレスしてフェノール樹脂を含
浸させたものを炭化焼結させたカーボン燒結体とを、フ
ィラメント繊度４デニール〜繊度３０００デニールのＹ
断面を持ったアセテート繊維に接着させ、太さ７．８５
ｍｍ、長さ７．００ｍｍの略円筒形のフィルタプラグ
（図示せず）をサンプルに取っている。そして、この図
は、このサンプルからなるフィルタプラグの気孔特性
（見掛気孔率、見掛比重、嵩比重、平均気孔径及び比表
面積）、吸引抵抗、タール濾過率及び残留アクロレイン
状態を表している。
明する。図２は、カーボン燒結体として、杉木材にフェ
ノール樹脂を含浸させた後に直接炭化焼結させたカーボ
ン燒結体と、おがくずをプレスしてフェノール樹脂を含
浸させたものを炭化焼結させたカーボン燒結体とを、フ
ィラメント繊度４デニール〜繊度３０００デニールのＹ
断面を持ったアセテート繊維に接着させ、太さ７．８５
ｍｍ、長さ７．００ｍｍの略円筒形のフィルタプラグ
（図示せず）をサンプルに取っている。そして、この図
は、このサンプルからなるフィルタプラグの気孔特性
（見掛気孔率、見掛比重、嵩比重、平均気孔径及び比表
面積）、吸引抵抗、タール濾過率及び残留アクロレイン
状態を表している。
【００２３】ここで、図中における気孔特性（見掛気孔
率、見掛比重、嵩比重）の測定方法は、ＪＩＳ−Ｒ２２
０５に準拠している。比表面積の測定方法には、カーボ
ン燒結体を粉砕後、標準篩によって１０００〜２０００
μｍに分級してＢＥＴ法を用いて測定した。
率、見掛比重、嵩比重）の測定方法は、ＪＩＳ−Ｒ２２
０５に準拠している。比表面積の測定方法には、カーボ
ン燒結体を粉砕後、標準篩によって１０００〜２０００
μｍに分級してＢＥＴ法を用いて測定した。
【００２４】図２に示したように、多数の貫通孔がある
カーボン燒結体を使用した場合には、見掛気孔率２．２
％〜９０％、平均気孔率１．３μｍ〜３４０μｍ、吸引
抵抗値５０ｍｍＨ2 Ｏ以下〜５００ｍｍＨ2Ｏ以上とな
っている。また、タール濾過率は３２〜７２％となって
いる。
カーボン燒結体を使用した場合には、見掛気孔率２．２
％〜９０％、平均気孔率１．３μｍ〜３４０μｍ、吸引
抵抗値５０ｍｍＨ2 Ｏ以下〜５００ｍｍＨ2Ｏ以上とな
っている。また、タール濾過率は３２〜７２％となって
いる。
【００２５】ここで、試料ＮＯ．１は、吸引抵抗値が５
００ｍｍＨ2Ｏ以上となり、本発明の請求の範囲外であ
り喫煙には適さないと判断した。
００ｍｍＨ2Ｏ以上となり、本発明の請求の範囲外であ
り喫煙には適さないと判断した。
【００２６】試料ＮＯ．１以外では，アクロレインの吸
着除去の効果が確認された。
着除去の効果が確認された。
【００２７】試料ＮＯ．６で僅かにアクロレインが検出
された理由は、試料ＮＯ．６において、気孔率及び気孔
形が非常に大きいために吸着しきれなかったものと考え
られる。 なお、見掛気孔率が９０％を越えるものは、
強度的に非常に弱く、プラグ作成時及び喫煙時に崩壊を
生ずることが多いことが解っている。
された理由は、試料ＮＯ．６において、気孔率及び気孔
形が非常に大きいために吸着しきれなかったものと考え
られる。 なお、見掛気孔率が９０％を越えるものは、
強度的に非常に弱く、プラグ作成時及び喫煙時に崩壊を
生ずることが多いことが解っている。
【００２８】上述のように、貫通孔は、平均気孔径が５
μｍ〜３００μｍ、比表面積が５０ｍ2 ／ｇ以上であ
るから、吸引抵抗値をいたずらに大きくすることもな
く、タバコの煙中のタールや有害な気相成分を吸着捕集
し、タバコの喫味を落とすということもない。
μｍ〜３００μｍ、比表面積が５０ｍ2 ／ｇ以上であ
るから、吸引抵抗値をいたずらに大きくすることもな
く、タバコの煙中のタールや有害な気相成分を吸着捕集
し、タバコの喫味を落とすということもない。
【００２９】カーボン燒結体は、天然木材、紙、ダンボ
ールを出発原料とするから、安価で、かつ容易にタバコ
用フィルタを作ることができる。
ールを出発原料とするから、安価で、かつ容易にタバコ
用フィルタを作ることができる。
【００３０】カーボン燒結体に繊維質の吸い口部を設け
たから、口当たりが良い喫煙ができる。
たから、口当たりが良い喫煙ができる。
【００３１】図３は、本発明に係るタバコ用フィルタの
別の実施例を示す図である。図において、図１と同一の
符号は、同一性ある構成部分を示している。このよう
に、タバコ用フィルタ１は、カーボン燒結体３を紙厚１
〜５ｍｍの円筒柱体の紙製円筒４に直接入れ、これをア
セテート等で構成された吸い口部２に接着してもよい。
別の実施例を示す図である。図において、図１と同一の
符号は、同一性ある構成部分を示している。このよう
に、タバコ用フィルタ１は、カーボン燒結体３を紙厚１
〜５ｍｍの円筒柱体の紙製円筒４に直接入れ、これをア
セテート等で構成された吸い口部２に接着してもよい。
【００３２】
【発明の効果】上述べたように、本発明によれば、次の
ような効果を得ることができる。 （ａ）セルロースを主成分とし、多数の貫通孔を有する
成形体に熱硬化性樹脂を含浸させた後、焼成してできた
カーボン燒結体は、多数の貫通孔を有することができる
から、タバコの煙中のタールや有害な気相成分を吸着捕
集するタバコ用フィルタを提供できる。 （ｂ）貫通孔は、平均気孔径が５μｍ〜３００μｍ、比
表面積が５０ｍ2 ／ｇ以上であるから、いたずらに吸
引抵抗が大きくならず、タバコの喫味を落とさないタバ
コ用フィルタを提供できる。 （ｃ）カーボン燒結体は、天然木材、紙、ダンボールを
出発原料とするから、安価で、かつ容易にタバコ用フィ
ルタを提供できる。 （ｄ）吸い口部は、繊維質であるから、口当たりが良い
タバコ用フィルタを提供できる。 （ｅ）カーボン燒結体は、セルロースを主成分とし、多
数の貫通孔を有する成形体に熱硬化性樹脂を含浸させた
後、非酸化性ガス雰囲気中で焼成するから、雰囲気コン
トロールが容易であり、しかも、カーボン燒結体に酸化
及び熱ストレスによる亀裂が入りにくいタバコ用フィル
タを提供できる。
ような効果を得ることができる。 （ａ）セルロースを主成分とし、多数の貫通孔を有する
成形体に熱硬化性樹脂を含浸させた後、焼成してできた
カーボン燒結体は、多数の貫通孔を有することができる
から、タバコの煙中のタールや有害な気相成分を吸着捕
集するタバコ用フィルタを提供できる。 （ｂ）貫通孔は、平均気孔径が５μｍ〜３００μｍ、比
表面積が５０ｍ2 ／ｇ以上であるから、いたずらに吸
引抵抗が大きくならず、タバコの喫味を落とさないタバ
コ用フィルタを提供できる。 （ｃ）カーボン燒結体は、天然木材、紙、ダンボールを
出発原料とするから、安価で、かつ容易にタバコ用フィ
ルタを提供できる。 （ｄ）吸い口部は、繊維質であるから、口当たりが良い
タバコ用フィルタを提供できる。 （ｅ）カーボン燒結体は、セルロースを主成分とし、多
数の貫通孔を有する成形体に熱硬化性樹脂を含浸させた
後、非酸化性ガス雰囲気中で焼成するから、雰囲気コン
トロールが容易であり、しかも、カーボン燒結体に酸化
及び熱ストレスによる亀裂が入りにくいタバコ用フィル
タを提供できる。
【図１】本発明に係るタバコ用フィルタの構成を示す図
である。
である。
【図２】タバコ用フィルタの特性を示す図である。
【図３】本発明に係るタバコ用フィルタの別の実施例を
示す図である。
示す図である。
１ タバコ用フィルタ ２ 吸い口部 ３ カーボン燒結体 ４ 紙製円筒 ３１ 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０１Ｊ 20/28 Ａ 7202−4Ｇ Ｃ０４Ｂ 35/52 Ｄ (72)発明者 田口 春男 東京都中央区日本橋１丁目13番１号 ティ ーディーケイ株式会社内
Claims (6)
- 【請求項１】 セルロースを主成分とし、多数の貫通孔
を有する成形体に、熱硬化性樹脂を含浸させた後、焼成
してできたカーボン燒結体を含むタバコ用フィルタ。 - 【請求項２】 前記貫通孔は、平均気孔径が５μｍ〜
３００μｍ、比表面積が５０ｍ2 ／ｇ以上である請求
項１に記載のタバコ用フィルタ。 - 【請求項３】 前記カーボン燒結体は、天然木材、紙、
ダンボールを出発原料からなる請求項１または請求項２
に記載のタバコ用フィルタ。 - 【請求項４】 前記カーボン焼結体に繊維質の吸い口
部を設けた請求項１または請求項２に記載のタバコ用フ
ィルタ。 - 【請求項５】 請求項１に記載のタバコ用フィルタを製
造するための製造方法であって、 前記成形体に熱硬化性樹脂を含浸させた後、非酸化性ガ
ス雰囲気中で焼成するタバコ用フィルタの製造方法。 - 【請求項６】 前記非酸化性ガス雰囲気は、中性または
還元性のいずれかである請求項５に記載のタバコ用フィ
ルタの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4241199A JPH0664983A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | タバコ用フィルタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4241199A JPH0664983A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | タバコ用フィルタ及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0664983A true JPH0664983A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=17070685
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4241199A Withdrawn JPH0664983A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | タバコ用フィルタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0664983A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5538731A (en) * | 1992-04-24 | 1996-07-23 | Mikimoto Pharmaceutical Co., Ltd. | Cosmetic |
| CN1295995C (zh) * | 2001-12-10 | 2007-01-24 | 侯关荣 | 天然纤维香烟滤棒及其制造方法 |
| US9259031B2 (en) | 2011-06-06 | 2016-02-16 | British American Tobacco (Investments) Limited | Filter for a smoking article |
| WO2018235761A1 (ja) * | 2017-06-19 | 2018-12-27 | 日本たばこ産業株式会社 | 喫煙物品用フィルタおよびその製造方法 |
| US10375996B2 (en) | 2014-10-22 | 2019-08-13 | British American Tobacco (Investments) Limited | Inhalator and cartridge thereof |
| US10420375B2 (en) | 2014-04-30 | 2019-09-24 | British American Tobacco (Investments) Limited | Aerosol-cooling element and arrangements for use with apparatus for heating a smokable material |
| US10426199B2 (en) | 2015-02-27 | 2019-10-01 | British American Tobacco (Investments) Limited | Cartridge, components and methods for generating an inhalable medium |
| US11511056B2 (en) | 2015-10-02 | 2022-11-29 | Nicoventures Trading Limited | Apparatus for generating an inhalable medium |
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