JPH0664774U - 塗布ローラ保持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、幅の異なるローラを装着した場合
においても握り柄がローラの中心に向くようにして、塗
布面に対して均一な接触圧が得られるようにした塗布ロ
ーラ保持具に関するものである。 【構成】 一端に連結部２、２′を有し、中間部に握り
柄部６、６′を形成し、開放端部４、４′にローラ挟持
部材Ｂ、Ｂ′を設けた２本のアームＡ、Ａ′からなり、
握り柄部６、６′に緊締具７を装着している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はインク、ペイント、絵の具などを塗布するために使用する塗布ローラ の保持具に関するものである。

【０００２】

【従来技術】

図５は、従来の塗布ローラ保持具Ｘを示す斜視図であり、塗布ローラＹを装着 した状態を表している。 塗布ローラ保持具Ｘは金属製の棒を屈曲させて一端に 握り柄ａを形成し、他端は握り柄ａに対して略直角に折曲してローラ支持部ｂを 形成し、塗布ローラＹの回転軸管ｃを嵌挿して塗布ローラＹが回転するようにし ている。 またローラ支持軸ｂの先端に、ねじ溝を切って蝶ねじｄを螺合するこ とにより、装着した塗布ローラＹの脱落を防止するようにしている。 このよう な塗布ローラ保持具Ｘは、ローラ支持部ｂが片持ち構造であるため幅の異なるロ ーラを装着した場合、握り柄ａがローラの中心に向かない場合があり、また握り 柄ａを持って塗布ローラＹを塗布面に接触させた時に、ローラ支持軸ｂの折曲部 側のローラ端部ｅには接触圧が強く作用し、蝶ねじｄ側のローラ端部ｆには作用 する接触圧が弱くなる傾向があるので、ローラ全体に均一な圧力がかかり難い欠 点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、かかる従来技術の欠点に着目し、ローラ支持体を有する両持ちのア ームを組入れることにより、幅の異なるローラを装着した場合においても握り柄 がローラの中心に向くようにして、塗布面に対して均一な接触圧が得られるよう にした塗布ローラ保持具を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、本考案は一端に連結部を有し、中間部に握り柄部 を形成し、開放端部にローラ挟持部を設けた２本のアームからなり、該握り柄部 に緊締具を装着してなることを特徴とする。

【０００５】

【作用】

２本のアームにより、塗布ローラの回転軸の両端を支持するようにしているの で装着するローラの幅が異なっても常に握り柄がローラの中央に向かうため、塗 布面に対しても均一な接触圧が得られ、塗布ローラの保持が安定する。 また握 り柄部に緊締具を装着しているので塗布ローラの回転軸の幅に対応して確実に保 持することができる。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案の実施例を示す分解図であり、金属製丸棒を屈曲した２本のアー ムＡ、Ａ′の一端に連結孔１、１′を穿孔した連結部２、２′を形成し、連結部 ２、２′を互いに重ね合わせて連結ピン３を連結孔１と１′に挿通して連結する ようにしている。 一方、アームＡ、Ａ′の開放端部４、４′にはローラ挟持部 材Ｂ、Ｂ′を結合するため一部を切り欠くとともに結合孔５、５′を穿孔してい る。 また連結部２、２′から開放端部４、４′に向かって互いに拡開するよう に折曲したアームＡ、Ａ′の中間部に握り柄部６、６′を形成し、保持するロー ラの幅に合わせて握り柄部６、と６′との間隔を固定するための緊締具７を嵌挿 してアームＡ、Ａ′の間隔を調整するようにしている。 緊締具７はその一例を 図３に斜視図を示すように、弾力性のある合成樹脂を環状に成型したもので、左 右にアーム挿通部７ａ、７ａ′を形成し、アームの握り柄部６、６′を挿通して アーム軸方向に適宜摺動することにより、塗布ローラＣの幅に合わせてアームＡ とＡ′との間隔を調節するとともに、アーム相互を緊締して塗布ローラＣを確実 に保持するためのものである。 また他の緊締具として、つるまきばね又はゴム 等をアームＡとＡ′に結合してアームＡ、Ａ′の間隔が常に狭くなる方向の緊締 力を付与してもよい。

【０００７】 ローラ挟持部材Ｂ、Ｂ′の一端には、塗布ローラＣの回転軸８の両端部に設け た凹部８ａ、８ａ′に係合する係合部９、９′および係止用突起１０、１０′を 形成し、他端部に結合孔１１、１１′を穿孔し、アームの結合孔５、５′に重ね 合わせて結合ピン１２、１２′を通して開放端部４、４′に回動自在に結合する ようにしている。

【０００８】 塗布ローラＣは、回転弾性体１３の中心を貫通する軸受け管１４を設け、軸受 け管１４の中に回転軸８を挿通して回転弾性体１３が回転できるようにしたもの を示したが、このような球状のローラに限らず、通常用いられている円筒状のロ ーラも保持することができる。

【０００９】 図２は図１に示す構成部材を組付け、塗布ローラＣを保持している状態を示す 正面図であり、アームＡ、Ａ′とローラ挟持部材Ｂ、Ｂ′を結合するとともに結 合ピン１２、１２′を支持軸としてローラ挟持部材Ｂ、Ｂ′が回動しうるように 固定している。 塗布ローラＣを保持するには先ず、緊締具７をアームの連結部 ２、２′に向けて摺動してアームＡ、Ａ′の間隔を開いて塗布ローラＣの回転軸 ８にローラ支持体Ｂ、Ｂ′の係合部９、９′を係合した後、アームの間隔を内側 に絞り込むように緊締具７を開放端部４、４′の方向に摺動して係止用突起１０ 、１０′と回転軸８が当接するように固定する。

【００１０】 上述の実施例においては、２本のアームの一端部を連結ピン３によって互いに 連結することにより連結部２、２′を形成しているが、図４に示すように１本の 金属棒の中央部をヘアピン状に折曲して連結部１５を屈設し、アームＡ₁ 、Ａ₁ ′を形成してもよい。 またアームの開放端部４、４′を塗布ローラＣの回転軸 方向に折曲して回転軸８に係合する係合部１６、１６′および係止用突起１７、 １７′を有するローラ挟持部Ｂ₁ 、Ｂ₁ ′を形成してもよい。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、２本のアームで塗布ローラの回転軸の両端を支持しているので、保 持する塗布ローラの幅を変更しても常に握り柄部が塗布ローラの中央部に向くた め、塗布面に対する塗布ローラの接触圧を均一にすることが可能となり、塗布作 業に好適な使用感が得られ、また塗布ローラの回転軸との係合が確実かつ容易に 実施できるなどの優れた利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す分解正面図である。

【図２】図１に示す構成部材を組付けた状態の正面図で
ある。

【図３】緊締具の斜視図である。

【図４】他の実施例の正面図である。

【図５】従来例の斜視図である。

【符号の説明】

Ａ、Ａ′ アーム Ｂ、Ｂ′ ローラ挟持部材 ２、２′ 連結部 ４、４′ 開放端部 ６、６′ 握り柄部 ７ 緊締具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端に連結部を有し、中間部に握り柄部
   を形成し、開放端部にローラ挟持部を設けた２本のアー
   ムからなり、該握り柄部に緊締具を装着してなることを
   特徴とする塗布ローラ保持具。