JPH066471B2 - 油圧式エレベータ駆動制御系 - Google Patents

油圧式エレベータ駆動制御系

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JPH066471B2
JPH066471B2 JP62323001A JP32300187A JPH066471B2 JP H066471 B2 JPH066471 B2 JP H066471B2 JP 62323001 A JP62323001 A JP 62323001A JP 32300187 A JP32300187 A JP 32300187A JP H066471 B2 JPH066471 B2 JP H066471B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B1/00Control systems of elevators in general
    • B66B1/24Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B1/00Control systems of elevators in general
    • B66B1/34Details, e.g. call counting devices, data transmission from car to control system, devices giving information to the control system
    • B66B1/36Means for stopping the cars, cages, or skips at predetermined levels
    • B66B1/40Means for stopping the cars, cages, or skips at predetermined levels and for correct levelling at landings
    • B66B1/405Means for stopping the cars, cages, or skips at predetermined levels and for correct levelling at landings for hydraulically actuated elevators

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Types And Forms Of Lifts (AREA)
  • Elevator Control (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は油圧式エレベータ又はリフトのための駆動制御
糸に関する。
[従来の技術] 本発明は、同一出願人による米国特許第4,637,4
95号の関連出願であり、また同一出願人による英国特
許第1,378,345号の改良である。
油圧式エレベータはその予定の停止位置に徐々にかつ正
確に接近しなければならない。接近の最終段階において
クリープ速度で下の段階から停止位置へ接近する場合に
エレベータ・ケージの床面の段階フロアとを整合させる
ために諸種の駆動制御系が開発されているが、これらの
駆動制御系は、特に高速走行するエレベータの場合、荷
重と年生に依存する度合が比較的大きく、このような場
合、2速つまり最大走行速度とクリープ速度しか有して
いないような現存の駆動制御系は以てしては、走行時間
と乗員の快適性の点で理想的な特性を得ることは容易な
ことではない。エレベータ・ケージにかかる荷重の増大
や流体温度の上昇は往々にしてエレベータ・ゲージの減
速距離を短めることになり、その結果、階層フロアに達
するまでのクリープ走行距離が長くなり、ひいてはフロ
アからフロアへの階層間走行時間も長くなる。このよう
な長い階層間走行時間はエレベータ・ケージの上昇クリ
ープ速度を増大することによって短縮することができ
る。しかしながら、クリープ速度をこのように増大すれ
ばエレベータ・ゲージがフロアレベルに正確に停止する
確実性が低くなる。
これに対してエレベータ・ゲージの上昇走行速度を3段
階にした駆動制御系を用いればエレベータの動作性能の
大幅な改善が得られる。
第3の上昇速度つまり中間速を得る1の方式は駆動制御
系に第2のポンプを使用することである。しかしなが
ら、この方式は付加的な駆動モータが必要になり、これ
に伴って、より大きなタンクとより長い据付け時間を要
することと相俟って、経費がかなり割高になる。第2の
ポンプを使用する方式の別の欠点は、ひとたび設置すれ
ばポンプの吐出流量を調節することができないことであ
る。エレベータ・ケージの突発的な発進と停止を可能に
するためには必ず弁装置のような別の制御エレメントを
付設することが必要になる。
第3の上昇速度つまり中間速を得るための択一的なもう
1つの方式は、逆止弁の位置を電子的に検出し、サーボ
装置の適用によって油圧比例動作弁を介してバイパス弁
の位置を、ひいては又、前記逆止弁を通流してエレベー
タシリンダへ流れる圧力油流量を制御することである。
この後者の方式は比較的高くつき、電子装置のオーバー
感度に基づいて例えば低温度で誤動作を起し易く、かつ
エレベータ・サービス業務部門の通常の配置要員よりも
高い熟練能を有する保守要員を必要とすることになる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の課題は、制御弁の内部においてエレベータ上昇
時のクリープ速度の設定弁を制御するために2位置切換
弁を適用してエレベータ・ケージの付加的なクリープ速
度つまり中間速を得ることができるようにし、ひいては
エレベータ上昇時間を短縮し、快適性つまり乗り心地を
改善し、エレベータを正確に停止させる確実性を高める
ような油圧式エレベータの3速駆動制御系を提供するこ
とである。
本発明の別の課題は、エレベータの設置時、補修時又は
検査時にも効果的に作用できる中間上昇走行速度を得る
ことである。
本発明の更に別の課題は、エレベータ・ケージの荷重の
変化や油圧系内の油温度の変動には無関係に事実上コン
スタントな中間上昇走行速度を得ることである。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決する本発明の構成手段は、油圧式エレベ
ータ駆動制御系が、 供給部と戻し部とを有する圧力流体源と、 圧力流体源の供給部をエレベータのエレベータシリンダ
に接続する入口を有する逆止弁を含む手段と、 前記逆止弁を迂回するために前記圧力流体源の供給部と
戻し部とに接続され、しかも常態ではバイアス手段によ
って開弁状態に負荷されておりかつ前記バイアス手段の
負荷力に抗して開弁状態にするために圧力流体絞りを介
して前記圧力流体源からの圧力流体を受容するバイパス
室を備えたバイパス弁を含む手段と、 該バイパス室を前記圧力流体源と連通させるために作動
される電磁弁を含む手段と、 前記逆止弁に連動式に連結された設定部材と設定弁スリ
ーブとを有し、しかも前記設定部材の部分と前記設定弁
スリーブの部分との間に前記バイパス室から圧力流体源
への流動通路を形成して、前記バイパス室内の流体圧の
関数としてエレベータ上昇時の最大速度、クリープ速度
及び停止位置を生ぜしめるために前記バイパス室内の流
体圧を一次的に調整することにより前記逆止弁の動作を
制御し、かつ前記の設定弁スリーブ部分の位置の関数と
してバイパス弁と前記逆止弁との間には流体圧平衡を生
ぜしめる設定弁と、 設定弁の作動時に前記設定弁スリーブに作用する流体圧
を制御して定置の2つの制限部間での前記設定弁スリー
ブの2つのシフト位置によってエレベータ上昇時のクリ
ープ速度を速いクリープ速度段階と遅いクリープ速度段
階で生ぜしめる手段とから成り、 しかも前記のバイパス弁と逆止弁との間の流体圧平衡
は、遅いクリープ上昇速度時に前記設定部材の位置が前
記逆止弁の入口に対して、前記速いクリープ上昇速度時
よりも近く位置している状態で生じる点にある。
[実施例] 次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。
なお第2図に示した電気的シーケンス線図において縦軸
はフロア間の距離を表わし、横軸はエレベータの走行速
度を表わす。かつ肉太の縦縞はモータ10と電磁弁2
9,28,236のソレノイドの電気的な付勢時間を、
また肉細線は、前記モータ及び電磁弁の消勢によるエレ
ベータ・ゲージの上昇速度に及ぼす効果を表わす。
第1図に示した実施例では弁本体1内に穿設された孔内
に逆止弁2、バイパス弁3及び設定弁4が配置されてい
る。弁4は、制御されるエレベータのクリープ速度範囲
内で諸種の機能を果たすにも拘らず、他の弁との区別を
容易にするために該弁を本発明では殊更「設定弁」と呼
ぶ。設定弁4の果たす諸機能は図面並びに以下の説明か
ら明らかである。導管12を介して制御ブロックのポン
プ室13と連通するポンプ10は圧力流体源を成してい
る。導管16は、弁本体1内に形成された室15からエ
レベータシリンダ17に達している。
逆止弁2は、制御ブロックのポンプ室13内で摺動可能
にガイドされるクラウン形の弁部材14を有し、該弁部
材14はV字形の絞りスロット14aを有している。弁
部材14は、逆止弁ばね37によってポンプ室13の方
に向って上向きに負荷されているので、逆止弁2は制御
ブロックのポンプ室13内の低下に応じて自動的に閉弁
し、これによってエレベータシリンダ17からポンプ室
13の油圧の戻りを阻止する。
設定弁4は逆止弁2に対して共軸に配置されている。こ
の共軸配置のために弁部材14は円筒延長部40を有
し、該円筒形延長部は、弁本体1内の対応孔内で摺動可
能にガイドされておりかつOリング41によってシール
されている。設定弁4の設定部材25は前記円筒形延長
部40を介して逆止弁2の弁部材14に連動式に連結さ
れている。設定部材25はプランジャ状の円筒部材42
を有し、該円筒部材は設定弁スリーブ23の中心孔43
内にシールされて、しかし摺動・回動可能に配置されて
いる。
プランジャ室38は中心孔44を介してポンプ室13に
接続されており、これによって、作動圧力に無関係にエ
レベータのコンスタントなクリープ走行を保証するため
に圧力平衡を生ぜしめる。設定弁スリーブ23は設定弁
4のシール孔46内を摺動可能なシール外径部45を備
えている。設定弁スリーブ23は、設定弁4の孔50内
でシールされてガイドされている。設定弁スリーブ23
の外側に設けた凹設部によって環状ギャップ21が形成
されている。設定弁スリーブ23の前端域には、該前端
域から、設定部材25の摺動可能に配置された中心孔4
3に通じる設定弁22が設けられている。正しい設定時
に設定部材25の制御縁24は設定弁孔22の区域に位
置している。僅かなテーパを成して斜向する円錐制御面
51は前記制御縁24からOリング41に方に向って延
びている。円錐制御面51は約2°の傾角を以て形成さ
れており、かつ、可能な限りシャープした制御縁24に
よって設定部材25の円筒部分42から区切られてい
る。円錐制御面51の円錐截頭部には円筒形のシャンク
部分52が連設されている。該シャンク部分52とシー
ル孔46との間には環状室53が形成されている。設定
弁オーバーフロー通路26は設定弁出口導管27を介し
て電磁弁28の入口ポートと接続されている。該電磁弁
28は2ポート2位置弁であり、該電磁弁は消勢時に流
体を通過させる図示の連通位置へ切換わるように構成さ
れている。電磁弁28の出口ポートは設定弁出口可変絞
り31を介して油捕集容器30に接続されている。
バイパス弁通路36は弁部材14の上方のポンプ室13
から分岐している。出口孔55は導管36から上方に延
びている。出口孔55には小径出口56が続き、該小径
出口からバイパス弁出口導管57が油捕集容器30すな
わち油溜めに通じている。出口孔55に共軸に、かつバ
イパス弁通路36に対して前記出口孔とは反対の側で弁
孔58が配設されており、該弁孔は出口孔55よりも僅
かに大きな直径を有している。バイパス弁3の円筒形の
弁部材32は、弁孔58内で軸方向に摺動可能にガイド
されている。弁部材32はOリング59によってシール
されておりかつ下面に突設部60を有し、該突設部は、
前記弁部材32のストロークを制限するためのストッパ
61に当接するように配置されており、該ストッパは制
御ブロックの弁本体1内に、ねじ山付延長部62によっ
て軸方向調節可能に取付けられている。バイパス弁室1
8はバイパス弁3の弁部材32の下位に形成されてい
る。出口孔55と弁孔58との間の小さな直径差に基づ
いて、円筒形の弁孔58内を摺動する弁部材32の円筒
部分64と、V字形の絞りスロット66を有する延長ガ
イド部65との間には小さなリング面63が形成されて
いる。バイパス弁3の弁部材32は、前記延長ガイド部
65を押圧する比較的力の強いバイパス弁ばね33によ
って開弁方向に負荷されている。該バイパス弁ばね力は
作動圧と、開弁力の大部分を生ぜしめる弁部材32の有
効面積とを考慮して選ばれかつリング面63に作用する
圧力によって助成される。油圧源としてのポンプ10直
接に連通するバイパス弁通路36からバイパス管34が
可変絞り35を経てバイパス弁室18に通じている。シ
ールされたバイパス弁室18から連絡路20が一方で
は、環状ギャップ21へ開口する設定弁供給通路19に
差し、他方ではバイパス弁室出孔導管68を介して、バ
イパス弁室18のための電磁弁29に達している。該電
磁弁29は、前記電磁弁28と同様に電磁石を消勢時に
は油圧流を通流させる通常の第1位置に、また電磁石の
付勢時には通流を阻止する第2位置にセットされる2ポ
ート2位置切換弁である。電磁弁29の出口ポートは可
変絞り69を介して油捕集容器30に通じている。
電磁弁236は2ポート2位置切換弁であるが、この場
合は消勢時に閉弁され、付勢時に開弁される。図示の閉
弁位置では該電磁弁は、ポンプ室13内で発生して中心
孔44を経て絞りオリフィス224を通流する圧力を設
定弁室233内に封じ込める。この封じ込められた圧力
は設定弁スリーブ23のスリーブストッパ227の面積
に対して有効に作用し、しかも前記設定弁スリーブ23
の中心孔径部222の、より小さな面積に作用する圧力
によって生じるより小さな対向力に抗して、図示のよう
に設定弁スリーブ23を上向きに負荷する力を生ぜしめ
る。前記設定弁スリーブ23のストロークは、クリープ
速調整子228のストッパ面226を押圧するスリーブ
切除部225のストッパ面229によって制限されてお
り、前記クリープ速調整子228は軸方向調整のために
設定弁ハウジング232内に螺合している。電磁弁23
6が電磁石の付勢によって開弁位置を占めると、設定弁
室233内にこれまで封じ込められていた圧力は導管2
34,235及び設定弁出口導管27を介して逃がされ
て油捕集容器30へ戻る。圧力の低下によって、制定弁
スリーブ23のスリーブストッパ227に作用する力は
減少し、今度は中心孔径部222に作用する対向力が大
きくなり前記スリーブストッパに作用する力に打克っ
て、設定弁23の下向運動を生ぜしめ、ひいてはスリー
ブストッパ227が中間速調整子230に当接すること
になる。該中間速調整子230は軸方向調整のために設
定弁ハウジング232内に螺合している。
油圧式エレベータ駆動制御系は図面では、エレベータの
クリープ速度走行のために設定された位置で、しかも個
々の弁つまり逆止弁、バイパス弁及び設定弁が油圧的に
釣合った状態で示されている。なお電磁弁29の電磁石
は付勢されており、従って電磁弁29はバイパス弁室出
口導管68を閉止状態に保つ位置にある。
[実施例の作動態様] 図示の実施例による油圧式エレベータ駆動制御系は次の
ように作動する。
エレベータシリンダ17上に配置されたエレベータ・ケ
ージが全速で上向移動する場合ポンプ10は導管12を
介して圧力油をポンプ室13へ供給する。電磁弁28及
び29の電磁石は付勢されているので、設定弁出口導管
27とバイパス弁室出口導管68とは閉止状態にある。
この閉止はバイパス弁通路36、バイパス管34、可変
絞り35及びバイパス弁室18を経てバイパス弁室出口
導管68を介して或いは前記パイパス弁室の連絡路20
から分岐する設定弁供給通路19、設定弁4、設定弁オ
ーバーフロー通路26及び設定弁出口導管27を介して
圧力油がポンプ室13から流出するのを阻止する。ポン
プ圧はバイパス弁室18内で低下することができず、ひ
いては、バイパス弁室18内に支配するポンプ圧はバイ
パス弁の弁部材をバイパス弁ばね33の力に抗して閉弁
位置に保つので、圧力油がパイパス弁3を通って流出す
ることはありえない。その結果逆止弁2は開弁され、つ
まり弁部材14は逆止弁ばね37の力に抗してシフトさ
れ、制御ブロックの室15への通路を開くので、ポンプ
10によって送出された全油量は逆止弁2、室15及び
導管16を介してエレベータシリンダ17に供給される
のでエレベータケージはポンプ吐出量に相応する最大速
度で上向駆動される。駆動制御系のこの位置は図示され
ていない。
全速走行するエレベータ・ケージを、停止点に達する前
にクリープ速度走行に切換えるために、電磁弁28の電
磁石(ソレノイド)が消磁され、こうして電磁弁28は
図示の通流位置に切換えられる。今や油はバイパス弁室
18から流出して連絡路20、設定弁供給通路19、環
状ギャップ21、円錐制御面51における設定弁孔2
0、環状室53、設定弁オーバーフロー通路26、設定
弁出口導管27、電磁弁28及び設定弁出口可変絞り3
1を経て油捕集容器30へ流れる。これに応じてバイパ
ス弁室18内の油圧は低下するので、パイパス弁3の部
材32にかかる油圧によって生じていた力は、バイパス
弁ばね33の力に打克つのにはもはや充分でなくなる。
従って弁部材32はバイパス弁3を開弁するので、ポン
プ10によって送出された圧力油量の一部はパイパス弁
3とパイパス弁出口導管57とを介して油捕集容器30
へ流れる。この流出はエレベータシリンダ17へ供給さ
れる圧力油量を減少させ、かつ逆止弁2は逆止弁ばね3
7の押圧力を受けて閉じ始める。逆止弁2の閉弁量はバ
イパス弁3の開閉弁量に比例している。逆止弁2の閉弁
中に設定弁4の設定部材25は又、設定弁4の流路を減
少させると同時に制御縁24によって設定弁孔22を部
分的にカバーするように弁部材14と共に変位せしめら
れる。これによってバイパス弁室18から流出する油量
は減少し、バイパス弁室18へ可変絞り35を介して供
給される油量に相当するようになる。この段階に達する
と駆動制御系は油圧平衡状態になり、そのあいだコンス
タントな油量が逆止弁2を通ってエレベータシリンダ1
7へ流れ、かつ、油圧源としてのポンプ10から供給さ
れる残りの油量はバイパス弁通路36とバイパス弁3と
を通って油捕集容器30へ流出する。こうしてクリープ
走行速度が得られる。クリープ走行速度は制御縁24に
対する設定弁孔22の調整量如何に関連している。クリ
ープ走行速度はシール孔46に対する設定弁スリーブ2
3の軸方向変位によって調整することができる。
クリープ速度で走行するあいだの作動範囲は、制御縁2
4がほぼ設定弁孔22の範囲に位置するような範囲であ
る。しかしながらこの位置に達する前に円錐制御面51
は、バイパス弁3の過度の開弁を避け、ひいては走行速
度がクリーブ速度以下に不都合に低下するのを阻止し
て、全速走行からクリープ速度走行ヘ激動なしに円滑な
変速を生ぜしめるように作用する。油圧式エレベータ駆
動制御系は、自動調速式であり、クリープ速度がひとた
びプリセットされると、エレベータのクリープ速度走行
を自動的に調速し、同時に又、逆止弁2の弁部材14と
設定弁4の設定部材25とはクリーブ速度走行中あらゆ
る動作位置に浮動的に位置づけられ、かつ固定ストッパ
などに当接することはない。
クリープ速度走行のあいだエレベータシリンダ17は停
止点に向ってゆっくり上向移動し、ひとたび該停止点に
到達すると電磁弁29は付勢され、かつエレベータ・ケ
ージによってトリガされる別の信号を介して圧力油通流
位置へ切換えられる(例えばバイパス弁室18が放圧さ
れかつバイパス弁3がバイパス弁ばね33の押圧力を受
けて全開すると、ポンプ10によって送出された全油量
はバイパス弁出口導管57を介して油捕集容器30へ流
出する)。同時に逆止弁2は逆止弁ばね37の作用を受
けて全閉し、エレベータシリンダ17からの油の還流を
阻止しかつエレベータの不慮の降下を防止する。
エレベータ・ケージの上昇時の全速とクリープ速との間
の中間速を得るためには、ポンプ10は作動しかつ電磁
弁29はすでに述べたように付勢される。更に電磁弁2
36が付勢され、かつ設定弁室233内の圧力を導管2
34,235及び設定弁出口導管27を介して油捕集容
器30へ逃がすように開弁される。これに応じて設定弁
室233内の油圧は低下するので、設定弁23は、ポン
プ1から中心孔44を通ってプランジャ室38内へ作用
する圧力によって中間速調整子230に向って後退せし
められる。今や設定弁スリーブ23ひいては設定弁孔2
2が低位置にあるので、逆止弁2が広く開いた際にバイ
パス弁3と逆止弁2との間には油圧平衡が生じることに
なる。すなわち前記のクリープ速度走行時の流量に対比
して逆止弁を通流する流量が増大するという条件下でエ
レベータ・ケージの一層速い上昇クリープ速度が得られ
る。
駆動制御系の動作のスムースな変化(これはエレベータ
の快適な乗り心地の要因となる)は種々の可変絞りによ
って達成される。バイパス弁3の最大開弁度はストッパ
61を介して調節される。エレベータ・ケージの下降走
行に要する相補的な駆動制御系についての図示及び説明
はここでは省略する。駆動制御系及び個々の構成要素と
有利な構成は種々異なった態様で実施することができ
る。しかしながらこれに関して重要なことは、クリープ
速度を設定する設定弁スリーブの位置を、該設定弁スリ
ーブに対して対向方向で作用する圧力間の関係に影響を
及ぼす電磁弁動作によって切換え、2つの調整子つまり
クリープ速調整子及び中間調整子を介して予め決定可能
な2つの位置の1つを設定弁スリーブに占めさせ、これ
によって、バイパス弁の開口サイズと逆止弁の開口サイ
ズとの関係を規制し、ひいてはエレベータ・ケージの上
昇時の選択可能な2つのクリープ速度の1つを生ぜし
め、他面において上昇最大速度の選択可能性に不都合な
影響を及ぼすことがないようにすることである。
【図面の簡単な説明】
第1図は2位置切換式設定弁を装備した逆止弁と組合わ
されたバイパス弁を有するエレベータ上昇駆動制御系の
断面図と油圧回路構成図、第2図は油圧式エレベータの
上昇走行時に選択可能な3速を生ぜしめるために主油圧
流の方向と量をパイロット制御する3個の電磁弁とポン
プ駆動モータとの付勢・消勢のための電気的なシーケン
ス制御線図、第3図は第1図に示した設定弁部分の拡大
断面図である。 1…弁本体、2…逆止弁、3…バイパス弁、4…設定
弁、10…ポンプ、12…導管、13…ポンプ室、14
…弁部材、14a…絞りスロット、15…室、16…導
管、17…エレベータシリンダ、18…バイパス弁室、
19…設定弁供給通路、20…連絡路、21…環状ギャ
ップ、22…設定弁孔、23…設定弁スリーブ、24…
制御縁、25…設定部材、26…設定弁オーバーフロー
通路、27…設定弁出口導管、28,29…電磁弁、3
0…油捕集容器、31…設定弁出口可変絞り、32…弁
部材、33…バイパス弁ばね、34…バイパス管、35
…可変絞り、36…バイパス弁通路、37…逆止弁ば
ね、38…プランジャ室、40…円筒形延長部、41…
Oリング、42…円筒部分、43,44…中心孔、45
…シール外径部、46…シール孔、50…孔、51…円
錐制御面、52…シャンク部分、53…環状室、55…
出口孔、56…小径出口、57…バイパス弁出口導管、
58…弁孔、59…Oリング、60…突設部、61…ス
トッパ、62…ねじ山付延長部、63…リング面、64
…円筒部分、65…延長ガイド部、66…絞りスロッ
ト、68…バイパス弁室出口導管、69…可変絞り、2
22…中心孔径部、224…絞りオリフィス、225…
スリーブ切除部、226…ストッパ面、227…スリー
ブストッパ、228…クリーブ速調整子、229…スト
ッパ面、230…中間速調整子、232…設定弁ハウジ
ング、233…設定弁室、234,235…導管、23
6…電磁弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給部と戻し部とを有する圧力流体源(1
    0)と、 圧力流体源の供給部をエレベータのエレベータシリンダ
    (17)に接続する入口を有する逆止弁(2)を含む手
    段と、 前記逆止弁を迂回するために前記圧力流体源(10)の
    供給部と戻し部とに接続され、しかも常態ではバイアス
    手段(33)によって開弁状態に負荷されておりかつ前
    記バイアス手段の負荷力に抗して開弁状態にするために
    圧力流体絞り(35)を介して前記圧力流体源(10)
    からの圧力流体を受容するバイパス室(18)を備えた
    バイパス弁(3)を含む手段と、 該バイパス室(18)を前記圧力流体源(10)と連通
    させるために作動される電磁弁(29)を含む手段と、 前記逆止弁(2)に連動式に連結された設定部材(2
    5)と設定弁スリーブ(23)とを有し、しかも前記設
    定部材(25)の部分と前記設定スリーブ(23)の部
    分との間に前記バイパス室(18)から圧力流体源(1
    0)への流動通路を形成して、前記バイパス室(18)
    内の流体圧の関数としてエレベータ上昇時の最大速度、
    クリープ速度及び停止位置を生ぜしめるために前記バイ
    パス室(18)内の流体圧を一次的に調整することによ
    り前記逆止弁(2)の動作を制御し、かつ前記の設定弁
    スリーブ部分の位置の関数としてバイパス弁(3)と前
    記逆止弁(2)との間には流体圧平衡を生ぜしめる設定
    弁(4)と、 設定弁(4)の作動時に前記設定弁スリーブ(23)に
    作用する流体圧を制御して定置の2つの制限部間での前
    記設定弁スリーブ(23)の2つのシフト位置によって
    エレベータ上昇時のクリープ速度を速いクリープ速度段
    階と遅いクリープ速度段階で生ぜしめる手段とから成
    り、 しかも前記のバイパス弁(3)と逆止弁(2)との間の
    流体圧平衡は、遅いクリープ上昇速度時に前記設定部材
    (25)の位置が前記逆止弁(2)の入口に対して、前
    記速いクリープ上昇速度時よりも近く位置している状態
    で生じることを特徴とする、油圧式エレベータ駆動制御
    系。
  2. 【請求項2】制限部が調整可能である、特許請求の範囲
    第1項記載の油圧式エレベータ駆動制御系。
  3. 【請求項3】制限部が調整可能なねじ山付ストッパ(2
    28,230)によって形成されている、特許請求の範
    囲第1項記載の油圧式エレベータ駆動制御系。
  4. 【請求項4】流体圧が、圧力流体源(10)への圧力流
    体の戻りを選択的に封じ込めることによって制御され
    る、特許請求の範囲第1項記載の油圧式エレベータ駆動
    制御系。
  5. 【請求項5】電磁弁が圧力流体源(10)への圧力流体
    の戻りを選択的に封じ込めるために使用される、特許請
    求の範囲第4項記載の油圧式エレベータ駆動制御系。
JP62323001A 1987-05-07 1987-12-22 油圧式エレベータ駆動制御系 Expired - Lifetime JPH066471B2 (ja)

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