JPH0664654U - 二重構造を持つ風船型救命具 - Google Patents

二重構造を持つ風船型救命具

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JPH0664654U
JPH0664654U JP1554693U JP1554693U JPH0664654U JP H0664654 U JPH0664654 U JP H0664654U JP 1554693 U JP1554693 U JP 1554693U JP 1554693 U JP1554693 U JP 1554693U JP H0664654 U JPH0664654 U JP H0664654U
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JP
Japan
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balloon
gas
human body
gas chamber
hole
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Application number
JP1554693U
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English (en)
Inventor
與志子 吉岡
Original Assignee
與志子 吉岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高層階での火災発生時など緊急脱出を必要と
する際に、人体が中に入り、飛び下り、空中降下し、地
上に軟着陸することにより、緊急脱出を可能とする携帯
用用具を供給する。 【構成】 人体が入れる程度の大きさの風船(1)を、
それより大きな風船(2)の中に入れ、風船を二重構造
とし、風船(1)と風船(2)の間の中間層は、風船
(1)内部への通気孔となる貫通孔(3)と気体を収納
できる機密構造とした気体室(4)とを設け、かつ、風
船(1)と風船(2)には、風船(1)への人体の出入
りの為の開口部を設け、内部よりこれを閉じることの出
来る蓋(6)を設ける。更に、浮力を発生させる為の気
体を注入する注気口(7)および浮力を調整する為の排
気口(8)を設け、かつ、注入する気体を収納した携帯
用小型ボンベ(9)を付属したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、風船を二重構造にし、中に人体が入れる様にした人命救助用 具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、高層ビル火災での人命救助としては、梯子車による救出、シュート による脱出、地上に敷かれたマットへの飛び降り脱出あるいはヘリコプター による救出、などの脱出または救出の用具があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
これには、次の様な欠点があった。 (イ) 梯子車では、梯子の長さに限界があり、梯子の長さ以上の高層階迄届 かなかった。 (ロ) シュートでは、シュートの長さに限界があり、シュートの長さを越え る高層階では、役に立たなかった。 (ハ) マットでは、地上に敷かれたマット上にうまく飛び下りることが出来 るかどうか分からず、高層階からでは、落下速度も問題となり、恐怖感 と危険度は相当のものがあった。 (ニ) ヘリコプターでは、救助を開始するまでに時間が掛かるし、周囲の状 況によっては必ずしも役に立つとは限らなかった。 本考案は、これらの欠点を解決する為になされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は高層階からの緊急脱出を目的としたもので、それを図面について説明 すれば、風船(1)を風船(1)より大きい風船(2)の中に入れ、風船(1) と風船(2)間の層に、1個あるいは複数個の別個の空間となる貫通孔(3)を 設ける。この貫通孔(3)は、人体が風船の中に居る時に問題となる呼吸を確保 する為の外気との空気交換の為の通気孔である。風船(1)と風船(2)の間の 層のうち貫通孔(3)を除いた部分を、気体を注入することが出来る気体室(4 )となるよう機密構造とし、風船(1)と風船(2)に、風船(1)の中に人体 が入ることが出来る開口部(5)を設け、かつ、風船(1)の内部より閉じるこ とのできる蓋(6)を設ける。更に、気体室(4)に気体を注入し、かつ、量を 加減することの出来る注気口(7)および排気口(8)を設け、気体室(4)に 注入する気体として、空気より軽い気体を充填した小型ボンベ(9)を付属した 構造である。本考案は以上の様な構成よりなり、緊急時に、風船(1)の中に人 体が入り、気体室(4)に小型ボンベ(9)より気体を注入し、注気口(7)あ るいは排気口(8)により浮力を加減して、降下速度を緩め、地上に軟着陸する 為の救命具である。
【0005】
【作 用】
本用具を使用する必要が発生した際に、本用具を広げ、風船(1)の中に入り 、付属してある気体入り小型ボンベ(9)より気体室(4)に気体を注入し、風 船(1)および風船(2)を膨らませ、ビル外に飛び出すことにより脱出する。 脱出後は、注気口(7)あるいは排気口(8)を操作することにより浮力を加 減して、安全な場所に軟着陸することが出来る。
【0006】
【実施例】
以下本案の実施例について説明する。 (イ) 人体が入れる程度の大きさの風船(1)を、風船(1)より大きな風 船(2)の中に入れ、風船を二重構造とする。風船の材質は丈夫で柔ら かいものであれば材質を問わない。 (ロ) 風船(1)と風船(2)の間の層に、1個あるいは複数個の別個の空 間となる貫通孔(3)を設ける。なお、貫通孔(3)の断面は丸形ある いは多角形など、その形状を問わない。 (ハ) 風船(1)と風船(2)の間の層のうち、貫通孔(3)を除いた部分 を気体室(4)となるよう機密構造とする。 (ニ) 風船(1)と風船(2)に、風船(1)の中に人体が入ることが出来 る開口部(5)を設け、かつ、風船(1)の内部より、閉じることの出 来る蓋(6)を設ける。 (ホ) 気体室(4)に気体を注入し、かつ、量を加減することの出来る注気 口(7)を設け、かつ、気体室(4)の気体の量を加減することの出来 る排気口(8)を設ける。 (ヘ) 気体室(4)に入れるに適した種類と量の気体を収納した小型ボンベ (9)を付属する。適した種類とは、ヘリウム(He)など空気より軽 く、かつ、安全性の高い気体を云い、適した量とは風船の大きさによ り異なるが風船が人体を入れて浮上するに足りる適度の量を云う。 (ト) 気体室(4)の安全を高める為には、気体室(4)を複数個に分割し 、夫々に独立して気体を収納出来る構造とする。この構造により、気体 室の一つに何等かの理由により穴が開き、気体が漏れても、残る気体室 の浮力は保たれ、安全性を高めることが出来る。 (チ) 風船(1)内部に人体を固定できる装置を設ける。
【0007】
【考案の効果】
本案は以上のような構造で、これを使用するときは、折り畳んである本用具を 広げ、開口部(5)より風船(1)の中に入り、蓋(6)を閉じ、付属してある 気体入り小型ボンベ(9)付きの注気口(7)を操作することにより風船(1) および風船(2)を膨らませた後、脱出を図ればよい。注気口(7)および排気 口(8)の弁を操作することにより適当な降下速度を得ることが出来るので、地 上に軟着陸することが出来る。使用時は以上の通りであるが、収納時は、気体を 抜き折り畳むことにより、収納スペースを小さくすることが出来る。 なお、考案の目的は緊急脱出用具であるが、スポーツ用具、遊戯具あるいは工 事用補助具など他の目的にも使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の斜視図である。
【図2】本考案の断面図である。
【符号の説明】
1 風船 2 風船 3 貫通孔 4 気
体室 5 開口部 6 蓋 7 注気口 8 排
気口 9 小型ボンベ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ) 風船(1)を、風船(1)より大
    きい風船(2)の中に入れる。 (ロ) 風船(1)と風船(2)の間の層に、1個ある
    いは複数個の別個の空間となる貫通孔(3)を設ける。 (ハ) 風船(1)と風船(2)の間の層のうち、貫通
    孔(3)を除いた部分を気体室(4)となるよう機密構
    造とする。 (ニ) 風船(1)と風船(2)に、風船(1)の中に
    人体が入ることができる開口部(5)を設け、かつ、風
    船(1)の内部より、閉じることのできる蓋(6)を設
    ける。 (ホ) 気体室(4)に気体を注入し、かつ、注入量を
    加減することの出来る注気口(7)を設け、かつ、気体
    室(4)の気体の量を加減することの出来る排気口
    (8)を設ける。 (ヘ) 気体室(4)に入れるに適した種類および量の
    気体を収納した小型ボンベ(9)を付属する。 以上のごとく構成された風船。
  2. 【請求項2】 気体室(4)を複数個に分割し、夫々に
    独立して気体を収納出来る構造である請求項1の、風
    船。
JP1554693U 1993-02-22 1993-02-22 二重構造を持つ風船型救命具 Pending JPH0664654U (ja)

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JPH0664654U true JPH0664654U (ja) 1994-09-13

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